白岩玄『野ブタ。をプロデュース』(河出書房出版)
★★★★☆
文藝賞受賞作。
かなりアレンジを加えてドラマ化もしていたようですね。
説明しすぎな主人公の一人称に最初は辟易したし、
小説で(笑)ってなんだよ昔のティーンズハートかよ、と
思っていたのだけど(ハートとか☆が飛んでませんでした?)、
「野ブタ」が登場してからはスピード感が増して
文体も気にならなくなり、たいへんおもしろく読めました。
後半の展開には、後味の悪さから「ええー…」と思ったけれど、
それなりにうまく締めてあるなという感じ。
キャラクターはともかくとして、ビジュアル的な女の子の好みは
作者と合いそうだ。
色白・ロングヘア・美少女……いいですね
主人公の内面のぐたぐたは、
別にダークだとも鬱屈してるとも思わない。
まわりとうまくやっていくための演技とか、自分の殻とか、
児童文学やライトノベルでも、もうすでに使い古されてしまった
ネタじゃないかという気がする。
★★★★☆
文藝賞受賞作。
かなりアレンジを加えてドラマ化もしていたようですね。
説明しすぎな主人公の一人称に最初は辟易したし、
小説で(笑)ってなんだよ昔のティーンズハートかよ、と
思っていたのだけど(ハートとか☆が飛んでませんでした?)、
「野ブタ」が登場してからはスピード感が増して
文体も気にならなくなり、たいへんおもしろく読めました。
後半の展開には、後味の悪さから「ええー…」と思ったけれど、
それなりにうまく締めてあるなという感じ。
キャラクターはともかくとして、ビジュアル的な女の子の好みは
作者と合いそうだ。
色白・ロングヘア・美少女……いいですね
主人公の内面のぐたぐたは、
別にダークだとも鬱屈してるとも思わない。
まわりとうまくやっていくための演技とか、自分の殻とか、
児童文学やライトノベルでも、もうすでに使い古されてしまった
ネタじゃないかという気がする。
時代の流れなのかやたら多いデスね。
80年代生まれの作家さんは大方、
周りとの違和感とか
そんなのばっかで辟易します。
んなもん、中高生は
みんな同じこと考えるんじゃー!
って。
でもこれだけ書かれてるってことは
大人になってもそういうこと考えて
いまだ思春期見たいな人、いっぱいいるんでしょうね。
とか毒づいたりします。
そのへん、やっぱり辻村さんは
うまいのだなーと思いますよ。
そういうのも書いているし
主人公の葛藤はありがちだけど
それに気づかせない筆力と勢いとストーリーがあって。
1月に新刊発売らしいので楽しみです。
(長っ)
まあ、大人になったからといって問題が根本的に解決されるわけじゃなくて、問題意識をかわす技術が身についたり、それ以外のことのほうが大切になったりするだけというのもあると思うけどね。
いくつになっても人間関係の摩擦はあるだろうし……。
でもそれを口にするのは中高生で卒業、が多くの人のパターンなのかも。
新刊でるんだ~。
辻村さんの小説は視点が客観的だから、確かにぐたぐたもあんまり気にならない。