そうかあ・・・・あの、宇津井健が、この世を去ったのかあ・・・・・
年齢は、すでに82歳。そうだよなあ、病に倒れ、入退院を繰り返しているらしいとは、風の便りに聴いては、いたけれど・・・・・。
とはいえ、取材でのインタビューもしたことは、無い。
ただ、彼に関して耳にするのは、その人柄の良さ、誠実さだった。
昨日の相次ぐ訃報の中で、必ず出てくるのが、テレビドラマ「赤い・・・」シリーズ。
そう、完全引退して久しい山口百恵が主演を果たし、のちに彼女の夫となる三浦友和が共演していた、シリーズもの。
2人は、映画「伊豆の踊子」で共演し、このテレビドラマのシリーズで、急速に恋愛感情を日々、募らせていった。
仕事先が、デート現場も兼ねていた。
その様子を温かく見守っていたのが、宇津井健そのヒト。
よく、恋愛や熱愛が発覚すると、「どうか、温かく見守って下さい」などという、ど~でもいい社交辞令のコメントが、マスコミ各社に流されたりするが、そんな温かさとは、雲泥の差、天と地の差。
ホントに、見守り、2人に聞かれれば、さりげなくアドバイス。
で、2人の結婚式では、仲人まで勤めた。
宇津井の妻の名前が、友里恵。そして、百恵。偶然にせよ、家族ぐるみの付き合いであったと、漏れ聞く。
決して儀礼的では無い。心から、信頼されていた。
三浦友和にインタビューした際も、その一端を聞いたことがある。
その後も、百恵が引退し、主婦になったこんにちまで、親交は続いていたと聞いている。
今回、宇津井健死去の報を受けて、おそらく真っ先に駆けつけているはず。
それを狙って、カメラマンや記者も、宇津井の自宅や、葬儀会場前に、隠れつついるはずだ。
事務所は、バーニング系列であり、何かと強く規制してくるはず。しかし、長男の隆は、もろ業界のフジテレビの社員幹部。
ソレは、ソレ。コレは、コレというような、都合の良い屁理屈を振り回したら、業界と現場での反発を喰う。
どこかで、折り合いをつけていかなければ、恨みを買う。
しかし、妻が亡くなった時も、すぐにはマスコミ告知しなかった宇津井。仕事は仕事。私生活は、私生活。
キッチリと、区分けしていた人であった。その人柄ゆえか、都合の良い言い分とは、受け取られなかった。
にしても、宇津井が亡くなったのが、名古屋市内の病院。
名医がいたのだろうか?
それとも、心から信頼出来る主治医がいたのであろうか?
わさわざ、名古屋のその病院の近くにマンションまで借り、そこから通院していたという。そこで、他界した。
すでに、妻・友里恵は、8年前に、ガンを長らくわずらい、この世を去っている。。
今は、長男の隆ではなく、次男夫婦と暮らしていたと聞く。
次男夫婦も、かつてカラダ奔放な里谷多英との仲を報じられた隆も、東京住まい。
平日ということも手伝い、はたして最後に、立ち合えたのかどうか?
先ほど、ダメで元々と、所属事務所に?をかけてみたが、不在。
折しも、今、CSでは、44年前の、若き日の俳優・宇津井健が出演した「あゝ海軍」という映画が、流れていた。
甘い2枚目の顔が、キリリとして、りりしい。
この後も、偶然か、彼も出演した「あゝ、陸軍隼戦闘隊」が放映されている。
かの、知る人ぞ知る、日本版スーパーマンの、大どころか、超活躍を描いた「スーパージャイアンツ」シリーズも、しっかり録画して、拝見した。
「人間魚雷回天」も、新東宝のビックリ展開娯楽作「人喰い海女」も見た。
ステキな「映画俳優」だった、宇津井健。享年82。
心から、冥福を祈ります