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<リアル ボクシング ルポ>[超・最新版]4月20日の試合後、生死をさまよった中尾正茂は奇跡の生還中!

2014-08-08 22:10:50 | スポーツ

 中尾正茂(ただしげ)という、プロボクサーの名前を、記憶してらっしゃいますか?

 表題のように、3か月半前。福岡県春日市で行われたボクシング興行で、メインの試合に出場。

 惜しくも、判定負け。自身の胸中では、これで引退、の気持ちでいたようだ。

 控え室へ戻ってから、容態が急変!

 救急車で搬送され、緊急開頭手術を受けた。3時間以上を要する、大手術。

 一命をとりとめたものの、絶対安静。息はしてるものの、意識は不明。寝たきりの生活。

 ボクシング禍をこれ以上増やしたくなく、その想いで、遂次、数本記事化した。

 最後の記事から、すでに2か月半。

 時折り、どういう病状になっているのかなあ・・・・・と、気になっていた。

 自衛隊員といえども、職務に関わった大ケガでは無い。それだけに、いつまで、休職状態で給与が出るかも危惧していた。

 それよりも何よりも、中尾の今の正確な容態が知りたかった。

 「所属」していた「三松ジム」。相変わらず、何一つ、一字も、中尾の今を、載せていない。おそらく、そのまま他界してもだろう。

 先日、思い立った。

 中尾が所属していた「沖縄 那覇駐屯地」へと、連絡をとってみた。

 それで分かったことは、今も、中尾は、福岡県内の病院にいること。しかし、病状はかなり良くなり、ゆっくりではあるが、歩けるまでに回復してるらしいとのこと。

 そして、勤務する基地が、8月1日付けで、「福岡県 福岡駐屯地 第4偵察隊」に転任配属になったという。

 つまり、中尾が那覇に転任する前にいた基地に戻ったということだ。

 重ねて聞いた。

 --今も、「休職」扱いかと思いますが、そうすると給与は6割は出てるということですね?

 「そう思います」

 良かったあ! 素直に、そう思う。

 傷害保険から支払われる診療費だけでは、限界がある。あの三松ジムのことだ。所属ボクサー、一人一人にどれほどの保険をかけてくれていたか?というと、はなはだ心もとない。

 そこまで月会費から、もしものコトを考えて、ちゃんと積み立てているボクシングジムは、実は極めて少ない。

 ある引退した日本チャンピオンは、ブログで、こう言ってた。

 「自分で、キチンとやっとかなきゃ、ダメだ。ジムなんか当てにしてたら、永久に無理だよ」と。

 その給与から、入院代が支払うことが出来れば、まさに窮余の一策。助かる事、この上ない

 これに、すぐることは無い。

 普段、税金の無駄遣いを厳しく追及している私だが、コレには、もろ手を挙げて賛成だ。

 ・・・・・・にしても、中尾の容態を、読者に正しく伝えたい。

 つてを頼り、とあるプロボクサーに行き着いた。

 七夕の日。7月7日に、遠路はるばる中尾正茂を見舞いに行ったと言うではないか。

 「中尾さんは、病院のベッドに、寝ておりましたが、私が来たということは、分かったようです」

 「あうあうう~・・・・・・という声で、まだ良くはしゃべれませんでしたが、体を起こし、拳を前に突き出してくれました。私と、何度かスパーリングをした仲なので、ああ、意識、記憶はちゃんと有ることが分かって、とても嬉しかったですよ。安心しました」

 「ただ一言、「福岡は天気になったんですよねえ」という言葉は、ハッキリと聞き取れました。奥さんが、教えたんでしょうねえ」

 調べると、この頃、九州一帯が、連日豪雨に襲われていた。見舞いに伺った七夕の日は、珍しく好天に恵まれたのであろう。

 「そうですか! 自衛隊では、ゆっくりだけど歩けるようになっている、と言ってましたか・・・・・・。あれから、1か月ですよね・・・・。リハビリが順調に進んでいる・・・・と良いんですが。ホントにそれだと、良いですね。嬉しいですね」

 死亡率70%と言われる、開頭手術。それが、3か月半でここまで、驚異と言っていい、回復ぶり。

 それは、自衛隊の重量バイクにまたがり、山川、荒野で戦闘・偵察を兼ねた猛訓練をして、積みあげてきた屈強な身体能力があったればこそかも!

 「お医者様も、そんなことを言ってました」

 「ただ・・・・」

 ただ?

 「体重がすごい落ちてましてね。最初、中尾さんを見た時、彼じゃなく、どこかの少年がいるのかな?と、思ったくらいで。息止まるくらい、絶句してしまいました」

 「やせ細って、体も小さくなっちゃつていて・・・・・50キロを割っているとかで・・・・見てるの、もう、辛くって・・・・・」

 話してくれながら、彼は絶句した。

 4月20日当日の体重は、スーパー・バンタム級のリミット一杯の55・34キロに、計量後の飲食加わって、60キロ前後か。

 それが、寝たきり生活。食事どころか、意識もうろうのまま、昏睡状態の2か月半。やせ細って、見る影も無い中尾正茂を見て、かろうじてこらえていた涙が溢れそうになり、彼は病室を声も無く出た、という。

 「そうですかあ!自衛隊にまだ籍を置いていれてるんですねえ。良かったあ! じつは、(入院代のこと)心配してたんです」

 屈強自衛隊員・中尾正茂、健在なり!

 リハビリ、日々、順調・・・・・・なり!

 頑張って下さい!

 朗報、皆さんにもお伝え出来ること、心から嬉しく思います!!

 


よっしゃあ~! よかばい、よかばい! 東浜巨(なお)、福岡ソフトバンク投手、7月6日、地元で好投!

2014-07-09 04:03:13 | スポーツ

 みんな、 覚えて下さいよ、この投手を!

 かつての投球術の冴えを、少しずつ、少しずつ、取り戻しつつある東浜巨(なお)の、今!を。

 入場者数、公称なので、正しいかどうか、分からないものの、3万4200人も、詰め掛けたのだから。

 7月6日。地元ヤフオクドームでの、対楽天戦に先発した東浜は、6回を投げ抜き、1失点で、マウンドを2番手に引き継いだ。

 Dscf6750 もう、マウンドでの表情(写真左)を見れば、お分かりになるように、必死!

 ユニフォームに縫いつけられた、チーム・スポンサーでは無いが、「救済」してあげたくなるほどだ。

 まだまだ、ストライクが先行しない。

 なので、ど~しても、球数が多くなる。

 それでも、低め低めへの、コントロールを心掛けていた。

 制球力は、試合を重ねるごとに、亜細亜大学時代に戻りつつある。

 Dscf6752 ひざ元への、スライダー。

 渾身のこの1球などは、キレもあり、素晴らしかった

 とはいえ、まだまだ、ボール球先行。3回には、2アウト満塁の危機に陥る。

 なんとか、もがき苦しみながらも打ち取った。

 楽天には、5回に1点、入れられただけ。フィールディングも、良くなってきた。

 トータル、6回で、5三振

 良し、としておこう。今の時点では。

 テレビの録画も含めた試合中継が、無いに等しい。

 なので、哀しいくらいに、全国区的には、まだまだ知れ渡っていない。彼の2勝目も。

 これで、福岡ソフトバンクホークスは、パリーグ首位に立った。

  また、先発をまかせられるであろう。

 今度は、何回まで出来が良いか?

 おそらく、ぶっちゃけたハナシ、今は、東浜自身にも、わからないはずだ。

 Dscf6756 試合後、こう語った。

 「昨日、(チームが)嫌な負け方をしたので、初回からていねいに投げていこうと、思っておりました」

 「(自分の出来の)状態が、あまり良くないなかで、野手の皆さんが点を取ってくれました」

 「少し、球数が多くなってしまったので、6イニングしか投げられないはめになりましたが、これから、7回、8回と投げられるようにしていきたい」

 何かを問われるたびに、「そうですね」「そうですね」が、口癖。

 「そうですね。良い仕上がりで、これからも進んで行きたいと思います」

 まだまだ、巨(なお)を、見つめていこうと思っている。期待を掛けながら・・・。


やったあ! プロ野球投手 福岡ソフトバンクホークス 東浜 巨(なお) 今シーズン、初勝利! 

2014-06-30 04:52:55 | スポーツ

 地元、福岡や、出身県である沖縄のプロ野球ファンなら、東浜巨というピッチャーを知る人は多いはず。

 巨も、なお、と読めるだろう。

 2012年。亜細亜(あじあ)大學出身の好投手として、ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団。

 それも、埼玉西武ライオンズや、横浜DENAベイスターズと競合した、輝ける結果のもの。

 だが、プロに入って、予想をぶち壊すボロボロぶり。

 軽~くホームラン打たれるわ。四死球を乱発するわ。打者走者を塁上に溜めるわ。もう、プロとしては、失格の烙印を押されても仕方が無いほどであった。

 しかし、それでもなお、巨に限って、そんなはずは!と、思っていた。

 それは、とりもなおさず、亜細亜大學時代の投球術が、あまりにも素晴らしかったから。

 今年4月の登板について、激励も兼ねて、一文を記した

 まだ発展途上か。まずは、制球力を身に付けて欲しい。

 そんな言葉で、しめくくった。

 その東浜が、24歳になったばかりの6月29日。

 初勝利を飾った!

 2軍で頑張ってた日々。

 Dscf6630 チカラ一杯の投球。それは、変わっていない、良くも悪くも、独り相撲。

 Dscf6633

 Dscf6634 この日は、対西武。中村”おかわり君”剛也(たけや)に投げた、高めの胸元に放ったインコース(写真上)の1球は、素晴らしかった!

 成長の跡が見えた、渾身の1球といっていい。

 しかし、いまだ、コントロールが定まらず。四球が、4月3日の登板に較べ、6から4に減りはした。

 だが、奪三振も、6から、半分の3に減った。

 まあ、ホームランを1本も喰らわなかった上に、同僚の松田が13号を放つなどしてくれて、6回105球を投げて、7-3で勝った。

 とはいえ、打者・走者を塁上にため込んでの、被安打6は、いただけない。

 完治しない、4球病。

 締めの6回には、走者をためて、メヒアと対戦。

 このメヒア。アメリカのマイナーリーグから西武に来て、この5月7日に支配下選手登録されたばっかり。

 にも関わらず、すでに30試合に出て、ホームラン8本。打率3割1分9厘と、主砲になりつつある。とはいえ、東浜、また安易に歩かしてしまう。

 薄氷の初勝利。

 そう言っていい。

 この日、観客席には、後輩の亜細亜大學の野球部員27名が、応援と激励に駆けつけていた(写真下)。

 Dscf6642 是が非でも、メンツと、先輩としてのプライドに賭けて、負けられない「再起戦」でもあったわけだ。

 「2軍で調整する日々が続いていたので、今日は何としても勝ちたかった」

 そう、久々のヒーローインタビューの席で、試合後、東浜は言った。

 「まあ、(投球)内容は、あまり良くなかった」

 自分で、ソレを認めた。

 「しっかり、次の登板まで練習して、次につなげたい」

 「野手の皆さんに助けられた試合でした」

 「出遅れてしまった分、巻き返して、これから頑張りたい!」

 ホント、そうあって欲しい。

 敵地、西武ドームでの試合であったが、ファンが長蛇の列を作って、彼のサインをもらうのに並んでいたのだから。

 いまだ面と向かっての取材はしたことは無いけれど、期待を捨てきれない良い投手。

 そう想い続けさせる投球内容を、1日も早く見せて欲しい。

 とりあえず、おめでとう。

 そう言っておこう。


< リアル サッカー ルポ > いまさら、なに言ってんだか!「フットボール チャンネル」植田路生

2014-06-24 21:54:24 | スポーツ

 まあ、いままで、ヨイショ! わっしょい!と、サッカー神輿を担いできたようにしか、見えなかったしね。

 サッカーの、報道?記事らしきものを打ってきた「フットボール チャンネル」としては、本日、今日、6月24日しか、あまた溢れるサッカー報道の批判記事を打つ、ギリギリのチャンスだった? んだろうけど・・・

 私のように、唯一かどうか、知らないけれど、サッカー番記者の取材ぶりを、リアルに、ありのままに書いて、打ってきた者としては、キチンと自己批判もせずに、いまさら、な~に言ってんだかあ・・・・・と、思います。

 私、番記者の群れ、馴れ合い。生理的に嫌い。

 なので、植田路生という人間、知らない。

  おそらく、日本時間、明日中には、ザッケローニ率いる「男子サッカー日本代表チーム」は、各人各様、ブラジルを去ることになるでしょう。

 例え、接戦の末、コロンビアに勝ったとしても。

 その点差2点以上が必須条件に加え、他チームの勝敗と点差の絡みで、そうなるはずです。

 選手の発言を批判しておりましたが、私は、日本にいて、ん???と、思いました。

 あの強気でなる、口開けポカンのゴーマン坊やが、珍しく、こういう表現をクチにした。

 「奇跡を信じて・・・」

 他の選手たちも、こうクチを揃えるかのように、次々と、こう言った。

 「自分を信じて・・・・」

 あああ・・・・・・もう、ダメだ! こういう言葉を、これから闘おうとする人間が、公けの場で、クチにするようでは、もうダメだ・・・・

 独りならまだいい。連鎖反応的に、主要注目選手たちが、こう言い始めたら、もう、チームとしては、解体してるも同然。一つに、少なくとも、成り得てない。

 チームを率いるザッケローニに、強烈なリーダーシップと、緻密な戦略を痛感したこと、ありましたか?

 スマホ時計を、自慢している姿、見たことありますか?

 イタリアから連れてきたコーチ陣にも、ソレ、痛感したこと、何度ありましたか?

 イヴィチャ・オシムには、それが、みなぎってました。

 岡田には、カケラも、ありませんでした。良く言うなら、選手個々の自主性、重んじてましたけどね。

 私、開始15分で、合宿練習グラウンドから、番記者ごと、しめ出された後、網越しに、見て、その指導ぶり、つぶさに見つめ、写真撮り、メモしてました。

 警備が来たら、移動を繰り返して・・・。

 そして、「フット・・・」も含めた、取材ぶりも、同様に、見続けてきました。

 協会に、頼まれてもいないのに、神輿担ぎ。

 かつて、金子達人が「取材現場に、来れなくなった」あたりから、彼にも、現状や、そうなっていった、いきさつを聞いたこともあります。

 古くは、「ドーハの”悲劇”」

 単に、ロスタイム(当時の表現)の時に、日本代表の実力と、底力が無かっただけ。

 冷静な視点と分析に立てば、それだけのはずなのに、「悲劇」と命名しちまった!

 なにやら、別物の物語に変えちまった。

 ど~も、そのあたりから、少しずつ、おかしくなっていった。

 報道が歪んでいったように、感じられてなりません。

 おしなべて、選手が練習してるときは、キチンとメモしつつ、ソレを見つめる記者、皆無に等しい。

 何が出来て、何が、いまだに出来ていなかったか?

 シュートが、枠内に何本入り、何本枠の上と左右に、かすりもせずに飛んでったか?

 その有り様だけで、現状の大半を掴まえられるはずだし、記事に出来るはず。

 なのに「記者席」シートに、記者様、いらっしゃらない。お座りにならない。いつも、いつも・・・・。

 で、その間、記者同士で、だべったり、雑談にほうけたり、会場の外へ出て、長いことタバコ吸ってたり、携帯電話で話し続けてたり、メールのやりとりしてたり、スマホの画面、見っ放しだったり・・・

 違いますか?

 写真、何十枚も、押さえてありますよ。

 仕様が無い、記者にもなれないトロッコ達だなあ・・と、思いつつ。

 サッカーマスコミの「仕事」は、練習や試合後の、コメント&インタビューを、いかにとるか?

 その「  」、カギカッコを、いかに多く取れるか!?が、腕のみせどころだと、思い込んでる。

 それ、本末転倒、勘違い。

 海外に飛んで、口開けポカン坊やの、矛盾一杯の能書き、聴けたのが、スクープと勘違いしてるトロッコもいる。

 おっしゃる通りでございますです、はい、はい、へい、へいほ~、と。

 練習終えて、取材拒否して、スルーする選手、多いよね。誰とは、今さら、書かないけど。

 「頑張りますっ!」と、元気にクチにした選手、いたとしましょう。

 はたして、グラウンドでも、チカラの限り、頑張ってましたか? その裏付けと、矛盾、感じ無いんでしょうねえ…・

 ほとんどの、記者。なにしろ、観てないんだから!

 コメント。一言欲しさに、ひたすら、練習終わるの、時間つぶして、待っているトロッコ、目に付くのは、ど~してなんでしょう???

 「フットボール」と名が付いてるので、「ラグビー フットボール」の、練習ぶりも、観にきているのかなあ・・・・

 年々、キチンと終始、練習ぶりを見つめて、メモしている記者、減ってっています。

 その間どうしてるって?

 サッカー フットボール化してます。

 人数、いないんで、目立ちます。

 見る気無くても、目に入ります。

 ガックリ、きます。

 「取材」ってものを、一体、どう考えてんだろうと思いますねえ・・・

 選手への、必要「以上の異常ヨイショ」「心にもない、過大評価」記事。

 ワールドカップのバカ騒ぎ終えて、ひと段落したら、ちょいと、考えてみて下さいな。

 冷静に自己批判しつつ・・・・・・・・・・

 それにしても、あの、「前園真聖」が、このどん詰まりに来て、したり顔で、「怪説」するかあ?

 彼の言う「取材ぶり」を、知っての起用だとしたら、あきれ果てる他無い。

 サッカー番記者に、馬鹿にされている前園だよ・・・・・・・・・・・。

 だから、サッカ-マスコミは、根っこから歪んでると言う他ないんだよなあ、お分かりだよねえ・・・

 文章力などは、つたなくても仕方ないけど、取材の態度だけは、マトモで、あって欲しいと、切に想う


< リアル ボクシング ルポ >6月25日(水)第9試合、岩井大の19戦目の前に、戦況展望

2014-06-24 09:57:00 | スポーツ

 「そちらの記事、いやあ、僕の周りでは評判いいんすよねえ」

 丸刈りクリクリ頭のうえ、童顔の岩井大(いわい・だい)が、いたずらっぽい目線を投げかけて、私に言う。

 例え冗談でも、そうヨイショされりゃあ、ちょいとだけ舞い上がる私。

 でも、記事は「リアル」を意識し、決して必要以上に持ち上げないけどさ。

 この岩井。昨年11月29日の、佐藤通也(みちや)戦でも判定勝ち。

 それ以降は、今年の3月4日、同じ東京・後楽園ホールで、石川昇吾(新日本木村ジム)と、拳を合わせた。

 それが、前戦。

 試合前の仕上がりぶりを、岩井の所属する「三迫(みさこ)ジム」に観に行くつもりだったのが、都合で行く時間が取れなくなった。

 彼の、チョッピリ、気落ちした声。

 せめて、試合はキッチリ見て、書かねば!

 そう思って、雨の降りしきるなか、会場へと向かった。

 その試合の模様を、・・・・3か月以上も経った今、書く。

 いやいや、いやいや、岩井大には、顔向けしにくい・・・・のだが、、6月25日(水)に試合が決まったと、調べて分かったので、その展望記事に代える。

Dscf6064 (試合ポスター写真、抜粋)

 相手の、伊藤圭太(左側)の試合も、一昨年、昨年と見ていた。

 その試合内容も、お伝えしたい。

 先に、岩井大の3月4日の試合を書く。Dscf2941 雨模様というのに、最寄りの駅周辺は、溢れかえる人の波。

 そんなに、岩井大って、知名度あったっけ?  ほほ~っ! ボクシング、今日は満員札止めか?と思ったら、なんと「ザ・ローリング・ストーンズ」の、東京ドーム公演に向かう、観客の列だった。

 気持ち、グラッ!

 結構、ストーンズのコンサート、行ったクチ。なぬ?当日券あり? 

 窓口行ってみりゃ、ステージ斜め後ろの場所。目いっぱい増席させて、1万円。なんとまあ、商魂、たくましい。

 「で、ミックの歌う表情、見えるの?」

 販売窓口の女性に聞く。

 「さあ・・・・厳しいんじゃないでしょうか・・・。メンバー全員? 後ろ姿なら。それに、太い柱もありますし。それでも、雰囲気だけでも、味わいたいのでしたら・・・」

 そ、それで1万円! でも、ズラリと並ぶ客。チケット、飛ぶように、売れてく。

  ハッ!と、我に帰る。浮気しちゃいけないっ!

 後楽園ホールへと、Uターン。

 んなことしてたもんで、入ったら、岩井大の前の試合の、さなか。

 いやあ、やばい、やばい。時間的に、ギリギリになっちまった。

 お客は入っていた。すでに、この時刻で9割の席が埋まっている。

 岩井や石川には悪いが、メインに登場する、日本人初の、「正味」の「5階級制覇王者」湯葉忠志の集客力は、やはり、並みでは無い。

 亀田兄弟との違いを知るファンは、正しい目を持っている。ええこっちゃ!

 Dscf2949 おっ!先に、青コーナーへと、岩井大が入ってきた(写真上。坊主頭)

 入場曲は、いつものように「8(エイト)マン」。

 午後6時58分。リングインして、軽快な動きで、ジャブ、スッ、スッ!と、繰り出す。

 が、顔は緊張気味。

 次いで、赤コーナーから、石川昇吾が、バチさばき高鳴る三味線のBGMに乗って、リング・イン。

  岩井が、白トランクス。石川は、黒トランクス。観てて、分かりやすい。

 < 1ラウンド>

 午後7時2分、ゴングが鳴った!

 岩井、左ジャブで先制。

 対する石川、右フックを振ってくる。その瞬間、岩井。スッと、身体引いて、かわす。

 石川のボディパンチ、岩井に届かない。その後も、せいぜい、やっと届くくらい。

 Dscf2955 そのかわしかた、絶妙。この後も、うまく、紙一枚ほどの距離で、ギリギリ、かわし続ける。

 Dscf2953_2 その逆に、岩井もまた、距離の、わずかな取り過ぎで、ボディ打ちが、ヒットしない。

 打たせない代わりに、打ち込めない。

 左ジャブ打ち、届かない。

 タイミング計っての左ボディ、届くだけ。

 石川もまた、左右のフック、右フック、届くだけ。

 見た目にも、互いに、効いてはいない。

 1ラウンド、終了。

  岩井より3歳年上で28歳。元同僚選手でもある加藤健太トレーナーが、セコンドに立って、フットワークと、身体振ってのフック打ちを、身振り手振りで、文字通り指示。

 ちなみに、この加藤。プロでは、11戦して、9勝(7KO&レフェリー・ストップ)1敗1引き分けという、素晴らしい戦績を残して転身した逸材だ。

 <2ラウンド>

 岩井、低い姿勢で、相手に入っていく。

 互いのストレート!相打ち。クロスパンチ。

 石川、パンパンパン!と、小気味よく、テンポよく、ジャブ放ち、ヒット! 返しの、左ストレートも当たる!

 距離と、タイミング、掴み始めたか!?

 岩井、相手のフトコロに入ろうとすると、打ち込まれる。

 でも、入る。ボクシングは、当たり前のことながら、打ってナンボ。当たって、叩いて、ナンボ。

 打たせないでナンボには、なかなか・・・・・なりにくい。日本のリングでは、残念なことに、評価されない。

 でも、外国のチャンピオンだと、ことさらに絶賛されるのに・・・・。

 岩井入ってくると、石川、頭低くして屈み、岩井へボディ3連発、喰らわす。リズム、良し。上手いっ!

 <3ラウンド>

 インターバルの間、今度は加藤トレーナー。キッチリ、ガードして、上体を左右に振るように、岩井にアドバイス。

 そのようにして、石川のパンチを、うまくかわせ! ということか?

 洪(ほん)東植トレーナーもセコンドに付いている。このヒトは、韓国アマチュアで100戦以上闘った、歴戦の勇士。日本語も、上手い。

 岩井、左フック打つも、相打ち。

 石川は、2ラウンドで味をしめたか、ボディ、またボディへと岩井の腹へ集中打!

 加藤の指示通り、岩井、ガード固めて、上体引いて、今度はわずかにかわす(写真下)。

   Dscf2963

 かたや、岩井。左ジャブ連打。

  一瞬置いて、また左ジャブ!石川も、負けじと左ジャブ!

 Dscf2964 おうおう! 見事に、上体屈み、岩井、石川のパンチ、頭かすらせるようにかわす(写真上)。練習と、研究のたまものだ。

 上下、打ち分ける岩井、。

 互いに、クリンチし合ってる間に、3ラウンド終了

 Dscf2968 今度は加藤(立っている、黒いTシャツ)。ショート・ボディ打ちを、また身振り手振り手振りで、指示。洪は、介助役(背中の男)。

 <4ラウンド>

 おっ! いきなり石川、距離詰めて、大きく振ってくる。

 それを、待ってました!とばかりに、かわす、岩井。かわす、また、かわす。

 ここで、ポイントを広げて置きたいのだろう、石川陣営としては。

 出た、また、クリンチ。双方からだ。

 岩井、ワンツー放つが、距離取られて???。

 クリンチ。

 岩井、思い切って、距離詰めて打つ。ところが、今度は近づき過ぎて、クリンチで封じられる。

 う~ん・・・・・・・

 うまく、いかんのう・・・・・どちらも。

 ある種、頭脳戦。

 <5ラウンド>

  岩井の左ジャブ! ガツ~ン! 見事に、石川への痛打になる。

  石川だって負けてないっ! 入って、痛打っ! 左右のフックを振りまくって、岩井を近づけさせない。

 フック、空振り。距離、取った、岩井、うまい。

 おっ! きたっ!石川の振りまくるパンチを低い姿勢でかわすと同時に、石川のボデイに打ち込む!(写真下)。

 Dscf2972 石川、足使って、リング回る。付いてく、岩井。

 「シュツ!」「シュツ!」

 声出して石川、左右のフック、ボディ狙う。

 岩井も、ボディ打ち。

 ラウンド終了近く、双方、頭付けあう、というより、ガツンガツン、突け合って、ショートパンチの、叩き合い。ボディ中心に攻めまくる。

 あら? 岩井の右目、切れた。

 ラウンド、終わって、場内アナウンス。

 「岩井選手。右目の上を、カットしましたが、これは偶然のバッティングによるものです」

 <6ラウンド>

 岩井、低い姿勢で入って、ボディ打ち。

 石川も、ボディから、フックへの流れ。

 「ダイ~っ!」 「ショ~っ!」

 ダイは、大。ショ~は、昇吾の昇だろう。

 激しく、双方から、応援コール飛ぶ。つばぜり合いの、接戦の展開。

 勝敗は、際どくなっている、ということが、友人たちにも、ひしひしと伝わったからこその、声援。

 それまで、じっと見ていたが、もう、声でポイントに加点できれば!と必死だ!

 Dscf2973 岩井、大きくステップ踏みこんで、石川の左ストレートを鮮やかにかわして、右ストレート!(写真上)。

 ゆがむ石川の顔面。

 このあたりの進境が、1戦ごとに、まさに進んでいる。失敗を繰り返しながらも、打たせず、かわした瞬間に打ち込む! 見切る!

 だから、気になる。

 だから、岩井を見続けたいと、想わせる。

 まだまだ、同僚ボクサーのように、パンチ・ドランカー特有の症状は見えていないのも、一安心。

 プロデビューして、8年。拳も、まだ大きく痛んではいない。

 石川。岩井の詰めをかわそうと、足を使って回り始める。追う、岩井。

  石川、ジャブ突いて、岩井を突き放そうとする。

 ひるむ事無く、付いていく岩井。だが、パンチ、手打ち。届くが、突き刺さっていない。

 石川、回りながら、ジャブ突き、ボディから、アッパーのパターン繰り返す。しかし、すべて空振りに終わる。

 <7ラウンド>

 岩井、ショート・フック。

 あら? リングサイド席に奥さんと座って観戦していた、三迫ジム会長が、セコンドに歩み寄り、何やらトレーナーにアドバイス。

 秘策を思いついたか? または、相手、石川のクセを見抜いたか?

 左ジャブ突く、岩井。かたや、石川、左ボディ放つが、届かず・・・

 岩井、左ボディ打って、すぐさま回る。フック、また、フック!

 石川、射程距離に入らせまいとしつつ、ボディ打ち!

 負けるもんか!と、岩井は、ボディから、アッパー。

 石川も、なおもボディ狙い打ち、集中打。

 両者、ボディ狙って、相手のスタミナ、一気に奪い取ろうという作戦か。

 ボディだけは、鍛えきれないと長く、ボクシング界で言い継がれている。確かに、内山高志などは、ピンポイント、狙い澄まして打ち込み、相手を一気にヒザ折らして、文句なしのKO防衛したことがある。

 Dscf2975 互いの、ボディ打ち展開。身体折って、前傾姿勢のうえ、ボディまで、しっかりガードしようとする岩井。

 Dscf2978 さらに、前傾! ともかく、かわす努力続ける岩井。

 打って、距離取る石川。追ってく、岩井。左ジャブ放つ。パンチ喰うと、すぐさま距離取り、体引く。

 そして、左ジャブの連、連打!そこから、左ボディへと、ねばる。

 たまらず、石川、クリンチへ持っていく。

 Dscf2986 7ラウンド、かくして終了。

 <8ラウンド 最終ラウンド>

 う~ん・・・・ここまで、岩井がポイント、リードおそらくしているだろうが・・・差2ポイントほどでは、ないだろうか?

 まあ、あの巧みなガード振りから見て、最終ラウンドで、倒されることは、まず、無いだろうが・・・・倒せる可能性も、また、低い。

 インターバルの間に、場内アナウンスで、石川が、右目上をカット(切ってる)とのこと。しかしそれは、岩井の有効打によるものでは無く、偶然のバッティングによるもの、とコールされた。

 8ラウンド開始の鐘が鳴る前、「い・わ・い!」 「い・わ・い!」コールがリングに注がれた。

 右腕を上げ、ガッツポーズで、それに応える岩井大。

 おお、頭付けて、接近戦に挑む岩井。ゴリゴリ、ゴリゴリ、五里霧中。押して行く(写真下)。

 Dscf2988

 思い切って、大きく振ってくる、石川(写真下。正面向き)。

 Dscf2989 文字通り、一発大逆転!を狙っているのが、透けて見える。

 しかし、食わない岩井。


<超リアル ラグビー ルポ>ほぼ国民全員が、知っている「サッカー」に比べて、ラグビーは・・・

2014-06-21 23:33:05 | スポーツ

 いやあ~、予想も危惧もしていたけれど、サッカー日本代表のワールドカップでの事実上の惨敗と、間違いなく予想される撤退について、これほどの報道と、にわかバカ騒ぎと、浮かれまくりが、あるとは!

 ブログをやっている、ポジション、元プロップの人は、そんな現象を踏まえ、「寂しいラグビー」とさえ、表題を付ける始末。

 ん? プロップって何?

 この記事を目にしてくれた人の大半は、そう思い、首を傾げるのだろうなあ・・・・。

 同じ「フットボール」と、競技に名前が付きながら、年々、世界的にも、観客動員数にも、人気にも、そして何より、一般への知名度に差が激しく付いてきている。

 ラグビー日本代表でいうなら、先日も書いた、アメリカで行われた、対アメリカ代表戦

 試合を録画中継、それもケーブルテレビで見た方は、開始早々、スタジアムのあまりの観客数の少なさに、驚いたか、またか・・・と落胆したか、そのどちらかであろう。

 しかし、37-29で勝った

 サッカー日本代表が、負けた日に。ラグビー日本代表が、勝った。

 しかし、報じられない。知られていない。

 そして、知らそうと、尽力していない。相も変わらず。

 観客実数、たった5100人

  日本での日本代表戦でも、近い数字は、あった。

 本日6月21日、午後2時、キック・オフとなった、対 イタリア代表戦。

 快晴ではないが、好天に恵まれた、秩父宮ラグビー場。

 ざっと見て、7000人の観客。

 1万人を超えることは、マレだ。

 サッカーの、「J2」同士の試合より観客少ないことは、もう10年前から、日常茶飯事。

 協会にあきらめの境地の感は漂うが、危機感はいつも感じられない。

 知られていないことへの、あせりも見られない。

 2019年。この会場も含め、ラグビーの「ワールドカップ」が、この日本で開かれるというのに・・・・・・・。

 どんどん、積み重なっていく赤字。

 2013年度決算で、2億3000万円もの赤字。

 これで、3年連続。しめて、10億円。スポンサーは、大手で男子1社。女子も、1社のみ。

 学生も、高校も、そして、企業主体の「トップリーグ」も、客の入りは、とても寂しい。

 古くからのラグビーファン以外、足を運ばない。

 唯一、試合中継を行ない続けている「Jスポーツ」

 以前書いたが、予想以上に、ラグビー視聴者数は、少ないうえ、まったく伸びていない。

 知られていない一因に、企業が社員でもある「選手」のテレビ出演を許さない。かたくなまでに、許可しようとしない面もある。

 これ、私が、かつて、年末年始の特番に出てもらい、ラグビー選手の知名度を上げようと試みたが、断られた経験で知り得た実態。

 個々の選手は、「休日なら良いですよ」と全員、言ってくれたと言うのに・・・・・。

 ある企業は、こう答えてきた。

 「わが社のラグビー部は、外部への知名度を広めるために存在するのではありません。社員の福利厚生の一環として、仕事への士気を高めるため、日々の労働意欲を高める効果のために存在するのです。

 従いまして、お断り申し上げます」

 その番組は、キー局で、例年、高視聴率を維持している。

 しかし、会社は、無視した。この企業以下、交渉した全社は、いずれも、トップリーグで、優勝を争っているところであった。

 知られないばかりか、女子も含め、代表の合宿も、一般・ファンに非公開を貫いている。

 九州合宿の時、一時、公開していたのは、極めて異例だった。

 

 言って置くが、ラグビーの日本代表チーム。来年のイングランドで開催される「ワールドカップ」に、連続出場が決まっている。

 国民の大多数は、それも、知らない。知られていない。知らそうと、本気で努力していない。

 しているのなら、何か兆しがあるのだろうが、何も、無い。

 六本木で、フジテレビで、女子バレーボールを人気スポーツに仕立て上げた仕掛け人が、講演をした。

 せっかくの好機なのに、協会幹部もスタッフも、右の耳から左へ聴き流した。

 ラグビーでなら、どう展開していけばいいのか?

 そう質問しようとしたら、阻まれた。

 阻んだのは、協会幹部。

 だめだ、こりゃあ・・・・・。

 体質そのものが、歪んでいるのかもしれない。

 練習や、合宿も、非公開連続。見せないでおいて、さあ、試合だけ見に来てくださいは、非常識。通用しない。

 たまの、公開。といっても、ファンが、お願いして、網越しに練習を見守るときがある。

 人数、2人か、3人・・・・。とても多いときで、5人。

 サッカー日本代表の男女の合宿を、見るがいい。

 記者だけで、100人から、200人。

 ファン200~300人が,いつも詰め掛け、熱心に見守る。年代は幅広い。男女比も、半々。だから、この騒ぎにも、つながる。

 だが、ラグビー。

 まったく、逆。

 とりわけ、7人制女子は、歪んでいる。意識までも

 コアなファン数人が、非公開でも、遠くから見守り、時には、アジア各地にも、応援に行く。

 試合写真も、望遠で撮影。

 良く撮れてた写真を、代表選手たちのもとへ歩み寄り、渡そうとしたと言う。

 「すいません。この方に写真渡したいんですけど、どちらにいますか?」

 「さあ、知らない。どこかに、いるんじゃない? 自分で、捜せば!」

 シカトしないまでも、あきれ果てましたよと、そのヒトは私に言った。そのヒトは、今も遠巻きに見守り続けている。

 そういう、年のフアンの人達を大切にしないで、いくら記者会見や、発表会の席上で、12人、多い時で20人ほどの担当記者相手にリップサービスを、笑顔とりつくろってしたところで、無駄だ。

 女子7人制の取材規制と制限は、際立っている

 「公開」の際、記者はまず来ない。

 それぞれに、いろんな想いがあるからだ。

 行くと、練習終了後、浅見ヘッドコーチには、1問。多くて2問で打ち切り。時間にして、3分。

 宮崎コーチにも、1問のみ。

 2問しようとしたら、怒鳴られた。

 「さっき、1問でも良いですからと、言ったじゃあないかあ!!」

 恐れをなして、引き揚げた。その怒鳴り声だけは、テープレコーダーに、しっかりと消えずに納まっている。男子7人制の力量を馬鹿にした発言とともに。

 また、ある時のこと。

 先の六本木で、浅見が出席。

 観客は、100人ほど、全員が、ラグビー関係者。一般には、この催し。知られていないのだろう。有料でもあるし。

 浅見は、おもむろに、テレビ中継も無い。ニュースでも、まったく取り上げられない。ユーチューブでも、流されない。協会も、まったく流布しない、海外での試合映像を流した。

 負け試合の方が多かったはずなのだが、流されたものは、良いとこ撮り。日本がトライに成功したところだけ、つなぎ合わせてあった

 まあ、それも有り、だろう。

 その戦績を、画面に掲示。

 のけぞった!

 例えば、7-42で、負けてたとしよう。

 それ、浅見の表示。

 42-7。

 21-3・・・・などなど、全戦全勝!と、成り変わっていた。

 おまけに、やたら、日本語の方が分かりやすい部分も、英語表記。

 浅見。日焼けした丸顔で、にっこり微笑んで、何度か、クチにした。

 「英語にした方が、カッコいいと思いまして」

 はあ??

 戦後のパンパンじゃ、あるまいし。もう、時代は平成。

 英語かぶれに閉口しつつも、こんな時じゃないと、3問もの質問は出来ないと思い、質問しようとしたら、[Q&Aコーナー]無しで、終了。

 いやはや、もう・・・・・・・。

 でも、連戦連勝なら、いずれ、マスコミは取材をお願いに平身低頭で申し出るかもしれない。

 だが、苦戦、また苦戦。

 知られないまま。少しでも知られようと、努力もまた、しない

 15人制女子。ここも、非公開多い

 そんな日本代表候補選手のなか、41歳の佐々木時子という人がいる。キャリア、むろん長い。

 年齢でくくって書いて、嫌な顔をされたが、ラグビーに取り組む姿勢は真摯に尽きる。

 今も現役。どなたか、クローズアップして欲しいが・・・・当人が、喜ぶかかどうかは、自信が無い。

 さて、締めに、どこのテレビ局も報じない、ラグビー日本代表が、今日6月21日、イタリア代表に勝ったことを、書き添えておきたい。

 タイトルに書いたが、サッカーと違い、1戦ごとに「ラグビー日本代表」は、本当に強くなっている。

 選手たちの努力の積み重ねが、結果を出した。

 昨日、この記事を書き出した。

 ひょっとしたら、今の実力なら、イタリア代表に、接戦しつつも、僅差で勝つかも知れないと、想っていた

 19日に行なわれた両チームの記者会見。

 まったく、テレビで報道されない。

 試合後、これで、10戦連勝と言われるが、それにさほど意味は無い。

 海外代表チームのなかには、すでに私が書いているが、主力を欠いた、いわば実態は2軍チームもいたし、これから試合を重ねるごとに伸びるであろう、若手主体のチームもあったから。

 日本、もっか、12位。そして、イタリア、14位。

 な~んだ、格下じゃん!などと勘違いしてもらっては困る。

 イタリアは、ニュージーランドを欠く、強豪6か国で覇権を争う「シックス・ネーションズ カップ」の一国。

 今シーズンこそ、5戦全敗で終えたものの、今まで日本代表に、選手構成は違っても、5戦全勝、5戦完勝で、きている。

 そして、今回来日したイタリアは、主力を数人欠き、ベストメンバーとは言えないものの、1・5軍並みの軍団。

 おまけに、来日してからの練習は、全部「非公開」。ガチ、で来ていた。

 スクラム、めちゃ、強い!

 ゴリゴリ、押しまくってくる。

 しかし、今季の日本。スクラム、ぐんぐん、ガンガン強く、自信を持ってきた。

 そこを負けなければ、イケル!

 しのいで、展開していけば、点取ったり、取られたりの末、僅差で勝てる可能性あり。

 そう、秘かに期待していた。

 「最初、スクラム組んだ時、畠(はたけ)さんが、イケル!と言ってきた」と、主将の、リーチ・マイケルが、試合後、コメント。

 畠とは、畠山健介のことだが、確かに、そうだったろう。

 自信を持った、伸び盛りは、強い。

 結果、26-23で、競り勝った!

 サッカー日本代表が、ナニした、コレしたと、報じる数秒を割いて、ラグビー日本代表の、この偉業を報じて欲しいと思う。

 だが、無理だろうなあ・・・・

 今までが、今までだから。

 男子選手は、頑張っても、この始末。

 根本的に、根性入れ替えて、人間、入れ替えて、各企業と協会が、大改革に取り組まなければ、赤字はさらに膨らみ、試合会場に、閑古鳥が鳴くことは、間違いない。

 いやな記事書きやがって!

 そう想う愚か者も、いるはず。

 それなら、それでいい。

 2019年の惨状を見たいのなら・・・・・

 

 

 


<リアル サッカー ルポ> 男子 サッカー日本代表 本日6月20日(日本時間) ギリシャに負けた・・

2014-06-20 06:09:58 | スポーツ

 危惧した通り、にわかサッカー好きが、急増。

 必要以上に、騒ぎまくっているマスコミ。

 それも、今日の昼まで、かも。

 ギリシャ戦。

 「後が無いんじゃあ、後が!」

 そう叫んで、売春婦相手に無理やり強引に、股割って挿入しようとした、映画「仁義なき戦い」での、菅原文太のセックスシーンが、想い出される。

 2戦目にして、苦(9)戦が予想される、通称ザック・ジャパン

 口開けポカン”異常ギョロ目”坊や、張りつく番記者たちに、無言を貫き、ザッケローニとメンバーとの、意思の疎通を欠いていることを、匂わせている。

 おそらく、今月末には、メンバーそれぞれの口から、バラバラにココロ解体していたチーム内情が、明らかにされるだろう

 男子日本代表の合宿を見ていて、いつも思っていた。あの「ちんたらランニング」。

 90分走りまわれる体力と、スタミナが、無い。

 それが、いとも安易に、コートジボワールにボールを素早く奪われるザマにつながり、「足が止まる」ことで、さらけ出された。

 さて、ザッケローニ。

 厳しい視点でいつも報じる、彼の母国イタリアでは、「ザッケローニは、イタリアへ帰ることになるだろう」と、早くも予想し、書いた。

 「クヮッ!」「クワッ!!」

 カラスの叫びもどきの、ゴール・キーパーコーチら、「お友達 ぬくぬくコーチ陣」。

 このままでは、引き分けか、例えギリシャに、勝っても1-0か、2-1

 もう、ギリギリ・しゃ!の、辛勝。

 負ければ、荷物まとめてイタリアへ、全員帰国の定めが、待っている

 口開けポカン、ギョロ目わがまま坊やは、またぞろ夜でもサングラスして、空港に無言のまま、現れることだろう。

 ザッケローニの後釜は、誰になるのか!?

 さて、クビがかかった試合は、まもなくだ。


<リアル サッカー+ラグビー ルポ>ピッチで、ピンチ!何度も、何度も。しょせん(初戦)こんなもの

2014-06-15 18:48:00 | スポーツ

 やっぱり、か。

 いや、結果が、コートジボワールに、1-2で負けたから、書くのではない。

 テレビ局や、マスコミ、そして、にわか、バカ騒ぎしたいだけの馬鹿者たちの喧騒をよそに、冷静に、今のサッカー日本代表の実力を仔細に検討していけば、勝ちは無い。

 そう、見ていた。合宿も、見続けた。

 だから、言える。

 ピッチで、ピンチ!

 何度も、何度も、繰り返しの。

 初戦、しょせん、こんなもん。

 次戦以降は、勝つだろうとは、とても言い切れない。

 ギリシャは、日本が思う以上に、前半から激しく攻め立ててくるはず。

 例え勝っても、辛勝。もう、ギリギリ、シャ!

 近年、日本が弱くなっている、のではない。

 諸外国が、確実に、一歩一歩、強くなってきている。

 バカ騒ぎ並みに、期待し過ぎ。もてはやし過ぎ。

 だから、俺様本田みたいのが、生まれてくる。かつての、前園、今の[実態の見えぬ、不思議な、短足旅人]のように。

 それにしても、今の俺様。

 ハーフタイムで、引き揚げる時。

 怒りの表情で、病気の影響か、日に日にデカく、地面に落ちそうになっているギョロ目顔に怒りを溢れさせて、怒鳴りまくっていた。

 たった1ゴールしか、決めることが出来ない、自らに向けての怒りか!?

 自信過剰が、崩れ果てた、その、ふがいなさの、うっぷん払いか!?

 実力が出ない、自分への鼓舞のつもりか!?

 それとも・・・・この俺様に、タイミングの良いパスを送ってくれない、チームメイトへの、激しい不満と、怒り爆発か!

 気になるのは、ゴールキーパー、川島の、ボールへの反応の遅さ。瞬発力、動体視力は、もっとあったはず。

 晩年の、川口を見たようで・・・・・

 気持ちばかりが前に出て、カラダが付いていってない。

 気になる。

 気になる・・・・・

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 ところでさあ、ラグビー日本代表チームが、今日、日本時間、午前11時半から、アメリカ代表チームと、敵地、アメリカのロサンゼルスで試合やったんだけどさあ・・・・・

 知ってます?

 あっ! 知らない・・・・・・・・

 ブラジルと、アメリカ。

 その知名度の差は、哀しいくらい。両国の距離以上に遠い。

 まあ、生中継も、カネかかるもんで、無いしねえ・・・

 ちなみに、その試合。パシフイック・ネーションズカップでの戦いなんすけど。

 記憶の片隅に、残して置いて頂戴!

 おそらく、今夜のスポーツニュースでも、結果のテロップも出ないとは思うけど・・・・・

 

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 一応、ラグビーの方の、日本代表の戦績、書いときます。

 後半、34-17と、リードしていたのに、追い上げられて・・・

  辛くも、37-29で、逃げ切りました

 来週は、東京で試合があるんすけど・・・・

 興味・・・ない・・・・っすかあ・・・・

 コレは、中継費用、安いんで、BSと、CSでナマ中継あります

 改めて、書きます。

 サッカー、負けた。でも、ラグビー、日本勝ちました。

 だから、どないした!? と、言われちゃうと、困るんすけど・・・

 

 


<リアル ラグビー ルポ>「わ~、わ~!」と、うるさいっ! W杯は、サッカーだけじゃないっ!

2014-06-13 14:56:15 | スポーツ

 もう、カンケ―の無い、アホ女子アナ穴まで、上のクチおっぴろげて、スカートならぬ、騒ぎ、まくっている。

 言わずと知れた、ブラジルで、本日開幕した「サッカー ワールドカップ」のことだ。

 レプリカのジャージも、売れまくることだろう。

 尻馬に乗りやすい日本人が、多いからさ。

 んにしても、来年の2015年、ラグビーの! ワールドカップがあるんだけどさあ・・・・・・

 知ってるかなあ・・・・・

 知って欲しいんだけど・・・・・

 もっとも、今の協会の広報部のチカラでは、このまま、国民に知られぬままになるのは、目に見えているんだけどさ。

 ケーブルテレビの「怪説」は、テレビカメラを向けられると、最近、組んでた手をすぐ隠すようになった、サメ肌だみ声の、知識だけある男と、やたら、異常にカク舌だけは良すぎる、「ま」「ま、ま」ぶよぶよ男のまんま。

 彼らより、現役辞めて、社業にいそしんでいる前選手で、しゃべりが上手い男たちが、腐るほどいるんだけどなあ~。

 なにしろ、グラウンド上でのプレイについて、ホンマ、分かりやすい話をしてくれる。

 ペナルティ、もらう、もらわない、ギリギリの姑息な、否、お上手なプレイについても、辞めた今だから話せるコト、一杯知ってるもんね。

 どうせ、視聴率、めちゃ低いんだから、テコ入れ、カンフル剤導入。

 メンバー、一新して、ワールドカップに臨まないと、ますます、じり貧になるよ。

 「ホント、ホント」の、うなづき馬づらアナも、変えたほうが良い。

 ホント、ホント、と言う視聴者、多いと思うよ。本当に。

 ともかく、このままでは、本当に、壊滅的になるのは、間違いないぞおおおおおお・・・・・・


<リアル ラグビー ルポ>良薬は、クチに苦し! サッカーやプロ野球に較べ、圧倒的に少ないラグビー観客

2014-06-07 21:59:08 | スポーツ

 日本では今朝6月7日の、日本 対 ザンビア 戦。

 点を取られ、取り返し、また取られの展開。

 いつも、くちポカン開け続けてる、金髪、目ギョロリンコ坊やも、気持ちが良くも悪くもみなぎり過ぎている、かつてキャバクラ浸りしていた、茶髪なまいき坊やも、ゴールを決めた。

 おまけに、放送出演が決まれば、日本代表の試合直前調整は観にいくものの、普段はまったく来ないくせに、マイクの前で、したり顔で、わ~わ~騒ぎまくる「怪説、応援者」が、今日も、テキト―にわめいていた。

 真摯なファンに、あざけ笑われているとも知らずに・・・・・。

 こう書いただけで、なんのスポーツ競技のことを指しているのか? 殆んどの人が、お分かりになるだろう。

 見方や、感想に、異論はあるにしても。

 そう、サッカーだ。

 さらに、、サッカーの!「ワールドカップ」の開催が迫っていることは、今や、誰もが知るはめに陥っている。

 先日の朝、小学校に通学する子供たちが、ワールドカップをクチにして、学校に向かっている会話を聞いた時には、ここまでか!と、がく然とした。

 それに較べ、ラグビーの方の「ワールドカップ」の”知名”度は、”致命”的に無い!

 実は、来年開催され、なお且つ、その4年後の2019年、この日本で開催されることを、どれほどの国民老若男女が知っているだろうか?

 もっとも、世界最強のチームを決める「スーパーリーグ」の観客数も、毎年、止めども無く、減り続けている。

 時には、7万人収容出来るスタジアムに、約3割しか客の姿が見当たらない時も多い。

 雨も降っていない。格別、寒くも無いナイトゲームでだ。

 スター選手の最高年俸、日本円に換算して、3000万円。

 つい先日も、東芝に2人の現役バリバリのスターが新加入した。もちろん、府中工場での勤務は、しない。

 プロ契約。2年で、年俸3000万円。住まいと、通訳付き。日本に、これからも、次々と来るだろう。そして、2年ほどで、帰るか、もっと高い年俸をくれるチームに、あっさり移籍・身売りする。

 移籍金など、生じない。

 日本選手が、田中史朗(ふみあき)など数人が、逆に「スーパーリーグ」のフィールドで、活躍・・・・・とまではいかないが、腕を磨き、1回りどころか、3回りぐらい大きくなって、日本代表戦で大活躍している。

 日本での年俸、約800万円。税込みだ

 向こうに行っても、ほぼ同様。

 しかし、日々の刺激が違う。レベルが違う。当たり!が、格段に違う。もっと、もっと、挑戦していく者が増えて欲しいと思う。

 その間をつなぐ、声掛け、コーディネイトは、実は、あのジョン・カーワンがやってくれていた。

 恩義ではない。選手の力量を熟知していたからだ。

 カーワンが、かつて、わたしのこんな質問に、つたないニホン語でこう答えた。

 ---日本代表のなかで、世界に行っても通用する選手は、おりますか?

 「う~ん、1人だけ(いる)ね」

 ---それは、誰ですか?

 「オニザワね」

 ああ、小野澤宏時か。彼なら、確かに・・・・・。そう、思った。それを、ある時、本人に告げたら、信じられない表情を見せたあと、笑顔。

 そんな彼でさえ、かつてのチカラは衰え、精神的にも落ち込んでいた。

 古巣のサントリーをクビになり、今季からキャノンで最期の数年、プレーして、チームの若手に刺激を与えていく。

 かつて、彼はこんな希望を話してくれた。

 「通っている大学院で教職課程を経て、教員になってさ。高校生のラグビー部員を強くして、花園に出させてみたいんだ。それが、夢といえば、夢みたいなもんかなあ」

 それにしても、世界的にも、ラグビーとサッカーとの開きは、年々、大きくなるばかりだ。

 日本だけが、特異ではないのが、逆に深刻さにつながっている。

 あの3・11の地震で揺られても、まったく損傷もしていない「国立競技場」をわざわざぶち壊す、「2020年、巨額無駄遣い東京オリンピック」。

 その開催が知られていても、明日6月8日、都内某所で、その名も「ジャパン セブンズ 2014」が開かれることを知っている人は、行く行かないは別として、どれだけいるであろうか?

 毎年、天候が良い日でも、入場者は、6割入れば良い方。ときに、雨模様の荒天だと、ラグビーをしている小中高生たちに招待券を大量配布しても、足の運びは悪く、3割の年もあった。

 その某所の会場名すら、知らないという人は、おそらくラグビーファンが、腰を抜かすほどいるだろう。

 国立競技場へ向かう人の波のなかに、たまに間違って入り込んで気付く人は、見たことはあるが。

 おまけに、朝から夕方まで、長時間、行なわれるのだが、テレビ中継はまったく無い。

 その大会で明日、なんと、サンプラザ中野、改め芸名「サンプラザ中野くん」が歌うとか。

 あの、音痴が!プロとしては、恥ずべき音痴を出すの?

 日本ラグビー協会で、彼の起用を決めた人は、近年の彼、早稲田大学除籍処分の、中野裕貴(本名)53歳の歌声をライブやCDで聴いたことが、あるのだろうか???

 8日、昼、会場で聴いて、驚き、苦笑し、おカネを捨てた、恥かいたと、後悔することを、あらかじめ申し上げておく。

 それにしても、この5月25日。”最後の国立でのラグビー”をキャツチフレーズに行なわれた、日本 対 香港 戦

 この日、曇り空で涼しく、スポーツ観戦日和。

 なのに、5万人入る会場に、1万6371人。

 たった、と言葉を添えても良い、淋しい入り

 これが、今のラグビー試合、招集能力を表わしている。そう言っていいだろう。

 試合は、49-8と、快勝したが、来日した選手たちの戦力を考慮すれば、当然の結果だ。

 また、5日後の30日。都内某所で、サモアとの試合が行われた。観客の入りは、7割強。

 サモアは、世界8位。日本は、13位。なので、33-14で勝った折り、歓喜の声が上がった。ラグビーマスコミは、誉めそやしたが、実は、来日したチームは、国際試合出場経験の無い若手中心。主力は、来日2~3人だけ。

 実態は、いわば、サモア2軍

 だから、このチームにも、勝って当たり前。むしろ、前半のミスが気になった。

 現ヘッドコーチの、エディー・ジョーンズ

 勝利後のインタビューで、「ミスさえしなければ、あと5~6トライは取れた」と言い放った。

 さて、そこまで、チャンスがあったかどうか? そこまで、取れる力量が現チーム戦力にあったかどうか?

 はなはだ、疑問。はなはだ、かいかぶり。

 しかし、確実に、選手個々の実力と、チーム全体の実力は一歩一歩伸びていることは確かだ。

 それは、ラグビーファンの誰の目から見ても、明らかだろう。

 以前も書いたことがあるが、試合中継での元・日本代表、大畑大介の口癖。

 「やはりね」「ね、ね、」「やはり」「やはりね」

 また、やはりクチにし続けた。

 どうにか、ならんのだろうか? 自分こそ、ラグビー界のスターだという自意識と共に・・・・・。

 で、コレを読んでいる人の中に、明日6月8日(日・日本時間)、日本代表が、カナダ代表と試合をすることを知っている人が、どれほどいるだろうか?

 ワールドカップのたびに、大接戦の引き分けを繰り広げているだけに、こんどこそ、キッチリと決着をつけて欲しいモノだ。

 そう、改めて強調するが、日本代表は来年のワールドカップ出場を、今回も果たしたのだ。

 国民の大半の皆様は、知らないだろうけど・・・・・。

 とはいえ、もう、エディーの持つ指導力には、底が見えた。脳梗塞が、完治したのかどうかも、定かでは無い。健康面にも、いまだ不安が残っている。

 なので、元イングランド主将をコーチに引き入れ、力量が透けて見えたコーチのクビを斬るなど、コーチ陣のテコ入れと刷新を、目下図っている。

 いつエディーを辞めさせても良い様にだ。

 なにやら、かつて、エディーがサントリー入りした際に、当時の監督・清宮克幸おろしの布石として、次期監督含みであったように。

 サントリーは、当時、指導者がエディーでなくとも、優勝するチカラは持っていた。が、カンフル剤が欲しかった。だから、起用した。

 そして、日本代表。

 薫田真広に引き継ぐ前に、盤石のサポート体制を敷いておきたい、協会の意図も、ほの見える。

 何と言っても、エディーがぶち上げ、大言壮語したほど、世界10位入りが出来ていないのだ。停滞している。

 サモア2軍に勝って、やっと12位になれただけ。まあ、この順位。極めて正確な実力を表わしたものでは無いが、目安にはなっている。。

 そのうえ、笑えることがある

 試合後、エディーが、インタビュアーの日本語の質問に、女性通訳を横に従えてコメントを発する。

 通訳がいるのに、質問に大きくうなずき、間髪おかず、すぐエイゴで答えるエディー。それを、通訳する女性。

 このオッサン、日本語、実は聴き取る能力はあるうえに、話せる。なにしろ、妻が日本人。

 もう、日本での生活は長い。

 あのジョン・カーワンは、聴く、話すが、離日するまで出来なかったので、通訳が必要だった。

 しかし、エディーは、違う。

 ガイジンを装ってみても、もう、演技は下手。

 サントリーから”移籍”させた通訳には、何の罪も無いが、もはや無駄と言って良い。

 以前の通訳も、エディーが日本語を聴く、話せる能力は、殆んど、日常生活には差し支えない程度だの、わたしに漏らしていた。

 エディーの近くで、彼のことを、意図的に厳しく小さな声で話してみたら、とたんに目剥いてたもんなあ。

 日本人のラグビーファンの1人として、2019年に向けての厳しい苦言。

 神輿担ぐつもりは、カケラも無い。

 これからも、「隠された事実」をもとに、述べてゆく。

 

 

 


< リアル 芸能 ルポ >良いトシの取り方してんなあ! 元プリンセスプリンセスのドラマー 富田京子は!

2014-05-27 21:05:20 | スポーツ

 旧友が、ひょんなきっかけで思い出した、女性ロックバンドの、ドラムス担当たちの記憶

 あれっ? 確か、「三陸沖超津波大地震」をキッカケに、16年振りに再結成された、「プリンセス プリンセス」のドラマー、頑張っていたよなあ。

 「再結成コンサート、やるのなら同窓会気分ではダメ。プロとして、キチンとしたステージ見せなきゃ!」

 そう言ってたのが、富田京子。当時46歳。

 一般人男性と、ごくフツーに結婚して、36歳で長男。40歳で次男を産んだ。もう、子育て専業主婦だった。

 すっかり、ふっくら、ふくよか体型に。

 それが、16年ぶりに、スティック持って、悪戦苦闘。

 同じく2児の母となっていた岸谷香にダイエットを命じられ、10か月で6キロやせた。必死にドラム叩いて、これまた筋肉痛。

 「プリンセス プリンセスじゃなく、おばんセス おばんセスです」

 そう言って、笑うメンバー。

 それでもツアー、見事にやり終えて、目的の被災地も巡って来れた。

 で、富田。

 すっかり、戻った主婦生活。

 どうしてるのかなあ?と、思って先月、彼女のブログを見たら、おおっ!! 

 「TKB48」なるタイトル入れ込んだ、写真掲載されてた。

 Dscf5935 この、TKB。

 T(富田)K(京子)B(爆走!)48(歳)。

 もう、座布団10枚!の、命名。

 「AKB48]などと言いながら、210名以上も、とっかえひっかえの??が付くより、正真正銘の、輝ける48!

 もちろん、マラソンなんて初体験とか。

 目標は、完走。出るのは、彼女の今の地元、神奈川県藤沢市の、市民マラソン。

 距離、16キロメートル。

 いやあ、その年齢で、ホントに大変だったろうと思いつつ、めくってくと、大会10日前の状態が、見られた。

 事前承諾無しで、恐縮ですが、ココでも公開させて戴きます。

 Dscf5939 この時のタイム、1時間55分。

 完走の感想問われ、自信みなぎる。

 今年、1月26日の当日。見事、完走したものの、タイムは、2時間7分55秒。1792位。

 う~ん、再結成のリハーサルの当時と同じ、息切れか?

 でも、スゴイ!

 おそらく、来年も走る・・・・だろう。支援してくれるスタッフもいそうだし。

 彼女の、日々のブログを見てると、元気出てくる。

 良いトシの取り方、してんなあと痛感する。

 最新版5月27日では、乳がんと、子宮がんの定期検診を受けてきたとか。

 いやあ、ガンガン、前向き前向き!

 「プリンセスプリンセス」当時の作詞の世界も、今読み返しても、なかなかだったけれど、この先、この主婦、目が離せない。

 いやね、全然ファンでは無かった。だけど、この「TKB48」見て、グィッと引きつけられた。

 元気もらえそう!

 ウソ?と、思ったら検索してみてごらん。

 「情熱大陸」での、プリンセス プリンセスの模様も調べると見られます。

 世の、40代、50代のひとたち、自分の人生に何か得ることが、出来ると思うよ! 

 

 


<リアル ボクシング ルポ>[最新版]4月20日(日)の試合後、開頭手術をした中尾正茂のその後

2014-05-27 15:53:11 | スポーツ

 いくつかの記事を、4月20日以降、打ち(書き)ながら、脳裏に引っ掛かり続けていた。

 そう、表題のプロボクサー、中尾正茂(ただしげ)の、その後を。

 追加として、1本書いたものの、その後が、分からぬまま、あわただしく日が過ぎ去っていった。

 もはや、「所属」していた三松ジムに問い合わせても、ロクな返答が聞けないことは、目に見えて分かっていた。

 なにしろ、試合後1か月以上過ぎ去った今でも、ジムのホームページ上には、あの日の試合のことは載っていても、ケガのケの字も、緊急搬送の緊の字も、開頭手術の開の文字すら、載っていない。

 隠そうという意図は無いにしても、外へ向けて知らせる気持ちは全く無いことは、嫌と言うほど判っていた。

 そんな日々のなか、先日、若手自衛官を指揮して、ある訓練期間のさなかの、その日の分を終えて帰宅しようとしていた上官に、偶然、出くわした。

 この際、改めて聞いておこう。

 そう、思った。

 そこで、分かったこと。

 やはり、業務以外の所で被った事故のケガについては、ケガの大小に関係なく、公務とは一切見なされない。

 「いわゆる、ほら、あなたも加入しているかも知れない、任意の傷害保険などで、まかなうほかありません。もちろん、自腹です」

 入院中の公務を休まざるを得ない期間については、「要相談といいますか、有給休暇はとうに過ぎているわけですから」

 「いや、自衛隊は、むげに、クビ、解雇はしないと思いますよ」

 偵察隊という、これまた身体を張った訓練と任務。例え、完治したとしても、到底、こなせる任務ではない。

 「・・・・・・それについても、具体的なことが詳しく分からないうえ、別の駐屯地のことですから、何とも言えませんが、事務、デスクワークに配置転換してもらえる余地は、あると思いますよ」

 そして、今日。

 改めて自分の記事反響と、関連を検索し直してみたところ、半月ほど前の、「平仲ボクシング スクールジム」の、宮本達矢の手によるブログに、私の記事を読んだような記載があった。

 その上、中尾の妻から、宮本あてに?があったむね、書かれていた。

 ということは、5月の連休明けの段階では、意識の有る無し、回復振りこそ分からないが、まだ病床にいる、病院に入院しているらしいことは、感じられた。

 この平仲ジムには、4月20日の試合前にも、スパーリングに訪れ、この宮本と拳を合わせていたようだ。

 私は、てっきり、それは沖縄に「第4偵察隊」が、長期にわたって派遣され、その間にお邪魔しての、ジムワークとばかり思っていた。

 それは、過日、その偵察隊の事務室へ?した際も、違和感は感じられなかった。

 今日は、どうなのか?

 思い立ったが吉日。

 早速、「防衛省 陸上自衛隊 福岡駐屯地 第4偵察隊」へ、連絡をとった。

 電話口に出た、若い隊員は、中尾の名前はむろん知っていたが、思わぬことを、クチにした。

 「さあ・・・転属した方の個人情報までは、存じかねます」

 えっ!? 転属?

 まさに、手探りの取材。この基地は、今、マスコミを騒がしている「宮崎”覚せい剤”重明」の実家にほど近いところにあり、おまけに、彼の父は、ここと思われる元自衛隊員。

 行ってもいいかな、とさえ思ったこともあった。

 ----転属って、どこへ?

 「沖縄です。正確なところは、私も分かりませんが、もう、2年ぐらい前のことになります」

 ソレでかあ・・・・・先の、宮本の記事の不明な、点と線が、やっとつながった。

 転属こそしたものの、ジムの「籍」だけは、三松ジムに、そのまま置いていた。そういうことだ。

 では、少しでも手掛かりを掴みたく、わらにもすがる思いで、沖縄へと?を入れた。

 目指すは、「那覇駐屯地 第15旅団 第15偵察隊」。

 キャッチフレーズは、「美ら島(ちゅらしま)の、未来を守る15旅団

 同じ偵察隊でも、任務活動内容は、ずいぶん違う。

 那覇では、迷彩服を身にまとって、戦車操縦。樹木に隠れての襲撃。そして、南の紺碧の海を双眼鏡で見つめて、外敵侵入を水際で防ぐ。

 「はい、中尾は、確かにこちらの所属ではありますが・・・」

 駐屯地では、「緊急患者の空輸」も、行なっている。

 ということは、中尾は、今、那覇などの病院へ転院?

 「いえ。福岡県の病院にいると思います

 ----症状は? 意識は?

 「さあ、こちらでは分かりません。また、例え、分かったとしても、個人情報に当たりますので、申し上げるわけにはまいりません」

 聞くと、今、訓練中の真っ只中とのことで、今、ココに人もいないんです、と言う。

 とにもかくにも、存命中。箇所が頭部だけに、緊急空輸も不可能か。ましてや、私的なことによる、大ケガ。

 空輸も、規則上、ままならないのかも知れない。

 平仲ジムなどに、「移籍」することなく、戦った中尾。

 会長が、宮本が書きしるしているような人柄なのかどうか?

 私には、分からない。

 ただ、言えることは、会話といきさつは、メモと録音を起こしたモノ。ウソ、誇張は、一切無い。

 人は、土壇場で本性が出る。

 宮本が、ブログの最期に、こう力説している。

 「ただ、このまま無かったことになってしまう事だけは、絶対に嫌だ

 私も、本当にそう思う。

 全国、すべてのボクシングジムが、そうあって欲しい。

 切に、そう想う。

 でなければ、戦う選手は、あまりにも・・・・・・・

 

 

 

 


< リアル ボクシング ルポ > [加筆・最新版] どこまで下がり続ける、村田諒太の試合中継視聴率

2014-05-24 10:13:58 | スポーツ

 あああ~っ、またこんな、御相手かよ。

 戦績の数字こそ、良いが、調べていくと、昔の戦績で、出てい~~まあああ~~すう~~。

 スパーリングや、公開練習では、ボディをキチンと見せぬまま。

 前日計量で、その腹を初めて見て、どれだけ練習しているんだ?

 籍こそ、まだ現役だけれど、実態は、もはや、元・ボクサー。

 相手は、もう、ひたすら、村田の「強打」を受けて、避け、逃げ、手を出さない。身を屈めるだけ。

 それで、勝ったカッタと、下駄の音響かせても、ミドル級金メダリストの名誉が汚れていくだけ。

 だから、視聴率が低い・・・・と、断定は出来ないが。

 それが、5月22日、プロ4戦目の試合を、京都で行なう村田諒太の実態とばらしたら、厳しいか。

 こんなので、本当に良いと思う? これじゃあ、金メダルが泣くし、亀田兄弟と、おんなじパターンじゃん

 そう、専門誌でも書いているライターに、名前は書かない条件で、何気なく聞いたら、「今は、このままで、僕は良いんじゃないかと、思いますよ」と、平気な顔で言う。

 大魚に呑まれている、小誌か。

 広告出稿をあてにし続ける社員編集記者ならともかく、フリーまでもか・・・・と、ガッカリした。

 かつて、その雑誌に書いていたベテラン女性ライターに、業界誌が亀田をヨイショしまくって、神輿担いでて良いの?と聞いたら、

 「亀田と同罪ですよね、亀田のこと、分かっていて、批判出来ないのは」と、言い切った。

 いままた、”鳴り物入りの逸材”村田が、ほぼ同じ道を歩んでいる。そう、思えてならない。

 それでも、商業的にも、かつての亀田一家亀田組のように、好成績を挙げているのなら、まだしも、村田はスタートから、芳しくない。

 プロ1戦目、2013・8・25 6・6%(関東地区・平均)

 プロ2戦目、2013・12・6 9・1%

 そして、今年2・22。マカオで。海外進出と報じられて、またも、わずか6・9。

 んでも、3戦連続,KO勝ち。うわお~!(笑)。確かにね。

 で、今度は、京都で4戦目。

Dscf5901

 選びに選び抜いた御相手は、ヘスス・アンヘル・ネリオ。メキシコ人。(写真上。右側)

 戦績、12勝(6KO)3敗。

 で、その3敗。ここ3戦のもの。

 判定負け。判定負け、で、最新試合、レフェリー・ストップ負け。

 内心、ともかく、外目、はっきり、下り坂まっしぐら。

 中継、今まですべてフジテレビ

 アタマ、抱えてる。

 何しろ、手、引くに、引けない。元は、取らなきゃいけない。

 実は、大学職員で定年まで勤め上げ、当初はプロになる気はなかった村田。

 それを覆したのは、退職金相当額3500万円以上を、契約金名目で差し上げようじゃないか。それなら、良いだろう?という、願っても無い提示。

 とはいえ、形式上所属したジムに、すぐ用意出来る大金ではない。

 「失礼ですけど、そのおカネ、どちらが出してくれたんですか?」

 「ん? フジテレビさんだよ」

 会長、わたしに教えてくれた。

 まあ、TBSだって、表立っては否定するが、東京の時の亀田ジム。元は、お花茶屋にあった、埼玉県に拠点を移した、とある会社の倉庫兼従業員宿舎だったところを借りるおカネを出した。

 テレビ局の、資本投資。

 明と暗、くっきり。

 放送はせざるを得ない。

 その代わり、「スペシャル」と打ち上げて置きながら、放送時刻は、試合がとっくに終わった、午後11時から。

 視聴率、低くても仕方ないよね?と、言い訳できる時間帯。

 画策したのは良いけどよ、結果、大金ぶち込んで、失敗じゃねえか!? ど~するんだよ?との、局内外の風当たりも、とりあえず、かわせる。

 時間枠も、たった45分。KOないし、レフェリー・ストップ勝ちは、すでに織り込み済み。

 ただし、もつれて、予想外のフルラウンド、10回までいったら、延長あり。

 でも、そうなっても、ネット検索、ちょいとすりゃ、結果は誰もが事前に知ることが出来る。

 さてさて、どのように戦って勝ったかを、テレビ画面で味わうことをするファンは、どのぐらいいるでしょうか!?

 まさに、文字通り「見もの」です。

 (5月22日 午前1時44分 掲示)

  =====================

 はい、試合結果は、21時過ぎには判明。

 「予定通り」と言いましょうか、6ラウンド、KO勝ちしたようです。延長の放送は、ございませんです、はい。

 視聴率、6%も獲れたら、万々歳でしょうなあ・・・・・

 (5月22日、午後9時16分 掲示)

============================

 視聴率、関東&関西地区 共に平均視聴率6・7%と、判明。

 むろん、フジテレビからは、未発表。

 良い時だけ発表の、テレビ局の典型だ。

 これで、次戦は、平日の同じ午後11時からか、深夜2~3時の通常のボクシング録画中継番組に組み込まれるでしょう。

 5社、スポンサーCMが付いたのは、安かったから。

 ゴールデンタイムで放送するのは、スポンサー料をドブに捨てるようなもの。とても、バクチはやれません。

 すでに書いたように、異例の「契約金」。それも、我が国としては超高額の。

 そのうえ、当初は村田を、「社員扱い」の身分にしようという計画があったほど。

 実際に、スキー競技をやっていた女子選手のケースがある。

 ただしこの女子。たびたびオトコと酒と、下半身にまつわる事件と不祥事を起こした上に、夫から愛想を尽かされ、離婚もした。

 そのうえ、協会からの引退勧告も無視。

 やっと、しぶしぶ現役引退したものの、形式上の高額社員だったのに、辞職せず、フジテレビにしぶとく居残っちゃった。

 困ったのは、当のフジテレビ。むげにクビにすることもためらわれ、札幌支社から、あのお台場の金玉光る本社勤務を命じた。

 本人いわく、「毎晩のように、おいしいワインを仕事を終えて飲むのが、今は何よりの楽しみですね。お店で? いやいや、問題起こすとまずいんで、家で飲んでます。それにしても、”仕事”がこんなに大変なものとは、思わなかった(笑)。毎朝、遅刻しないように出勤するのも、いやあ、大変! 頑張ってます(笑)」

 ま、そ~ゆ~ヒトなんで、元・メダリストで社員にもかかわらず、今年のソチ冬季オリンピックの現場にも派遣されず、解説の要請も無し。

 オリンピックを終えて、国民にも親しまれた印象を残した上村(うえむら)愛子が引退表明をした際、やっとお台場からの中継で、チラリ登場。

 上村に向かって

 「イエ~イ! 愛子、元気!? お疲れえ~!」

 37歳にもなって、このザマ。3歳年下の上村愛子は、先輩格の彼女に向けて、常識ある、ていねい言葉で返礼。

 で、まもなく38歳を迎えるこの女。新入社員並みの仕事能力で、今もってしぶとく社員しとりまっす!

 

 

 さてさて、村田諒太の試合番組。

 これからも時間帯は「変動相場制」であるが、放送はされるであろう。ただし、下手するとCSに移行する可能性もある。

 CSだと、地上波ほど「数字」を気にする必要性が無いから。

 それにしても、この試合。

 ローブローに、ラビット・パンチ。

 試合の中味も、ロー、ロー。

 レフェリーの判断のおかしさ。勘ぐれば、当初から”新鋭”に勝たせようという意図が、見えなくも無い。

 プロモーターの、ボブ・アラムに注意しておく。

 こんなパターンと、戦略と、マッチメイクで、さあ、早い時期に世界獲りだあ! と、ぶち上げられても、ボクシング・フアンですら、容易に踊りませんぜ!

  ファンは、厳しく見てまっせ。作った数字ではなく、中身(味)を!

 日本のボクシング・ファンは、あなたが想うほど、馬鹿ではありませんよ!

 

 

 

 

 


<リアル ボクシング ルポ>4月20日(日)[西遠ボクシングアワー]第6試合 佐藤通也対水藤翔太

2014-05-23 08:49:36 | スポーツ

 時の流れは、早い。

 あの試合から、1か月がアッと言う間に過ぎ去った。

 今さら、なんだよお~?と、首を傾げ、不満を漏らす御人も、いるかもしれない。

 この間に、この試合が行なわれた浜松市がらみのニュースが、相次いで飛び込んできた。

 子供でも分かる無実、無罪にも関わらず、48年間もの間、刑務所にぶち込まれていた袴田巌(はかまだ・いわお)さんが、再審開始決定!

 が下されたと同時に、身柄を釈放されていたが、なんと治療・静養、毎日1時間の散歩により、拘禁症や、記憶のよみがえり、足腰の動きなどが、加速度的に治り始めてきた。

 そして、静岡県浜松市の病院に、この5月27日にも転院するという、明るいニュースが飛び込んできた。

 Dscf5840 (TBS ニュースバード より抜き画像)

 袴田巌さん(画像右)と同様、元プロボクサーとして、この釈放&無罪を勝ち取る運動に真っ先に立ち、丸8年間に渡って、地道に、且つ最も熱心に、無名の元ヘビー級ボクサーらと歩んできた新田渉世(にった・しょうせい。川崎新田ジム会長。画像左)が、袴田さんにグローブを持たせて、記憶を喚起させ続けてきた。

 この際、袴田さんは、こんなことを、話している。

 「ナックルですとかね。下からでも、横からでも、ナックルが当たるようにすれば、どういう手数を出しても、常にナックル。コレを研究していれば、負けやせんです」

 横浜国立大学の学生として、初の国立大学生のプロデビュー。そして、ついに東洋・太平洋(OPBF)バンタム級チャンピオンとなった新田渉世に、最高位が日本フェザー級6位の袴田巌が、改めてナックルの大切さを説く。

 うなずきながら聴く、後輩の新田。バンタムと、フェザー。クラスこそ違えど、なんだか微笑ましくもある。

 ちなみに、袴田さんの戦績。アマチュア時代に、すでに15戦して、8勝7敗。驚くのは、その8勝のうち、7勝が実質KO勝ちだったこと。

 プロに転向してからは、29戦16勝(1KO)10敗3引き分け。年間19試合もこなした時もあり、今も記録として残されている。殆んど、ファイテイング原田ペース。

 ボクシングが、今と違い、国民的人気を誇っていた時代の証明でもある。

 今から2年半前。まだ獄中にいた袴田さんに、接見室の網越しに、左右の拳を動かしてみたところ、少しだが袴田さんも腕を振る仕草を、新田につられるようにしたという。

 さすがに、44試合もこなしてきた記憶が、体にこびりついていたのだろう。

 アタマのどこかで、昔、全然覚えていないけど、自分はこんなことを、やっていた・・・・ようだという表情さえ見せたとのこと。

 ところが、それから一転。

 再審請求を弁護団が出し続けているので、まずあり得ないのに、迫りくる死刑執行への悪夢から、自暴自棄な想いに追い込まれ、姉の秀子(ひで子)さんにさえ、「あんたなんか知らない」と、面会拒否。

 そして、身柄釈放の、その夜。

 再び期待して、新田さんがホテルでボクシングの話しをしたところ

 「まったく、無反応でした」。そう言って笑った。

 しかし、めげない。地道に逢い、通い、画像の動作と、会話が出来る段階にまで、突き進んだ。

 記憶の喚起には、素人考えでも、ボクシング講座は、最適であろうと、想う。

 Dscf5328 この4月20日の浜松のアクトシティの試合会場にも、新田さん(写真右)は、袴田秀子さん(同・左)や、この冤罪事件の弁護団長(同・中央)とともに、駆けつけ、今後の支援活動の呼びかけを、行なった。

 この浜松には、かつて巌さん自身が住んでいたし、秀子さんが今も住んでいる。

 巌さんが、出所してホテルに到着。窓から見た川を、故郷の浜松を流れる川だと思い込んだほど、故郷の記憶は、半世紀過ぎた今だ消え去っていない。

 川、そしてボクシング。

 記憶と言葉が遠州灘の海風に触れ、日に日に戻ってゆくことを、今は願うばかりだ。

 Dscf5898 5月19日の「ボクシングの日」。

 その袴田巌さんは、なんと53年振りに、後楽園ホールのリングに上がった(写真上。最前列中央)。

 歴代のチャンピオンたちが並ぶなか、日本ボクシング協会の大橋会長より、「WBC認定フェザー級 名誉チャンピオンベルト」を贈呈され、腰に巻いて、ファイティングポーズ!

 まだ、歩き方こそ弱弱しいものの、歓声に応えて、手を挙げたり、Ⅴサインをするなど、順調な回復振りをうかがわせた。

 姉の秀子さんは、言う。

 「まだまだ、無罪放免とは、いきません。長い闘いになると思います。今後とも、ご支援をよろしくお願いいたします」

 また、もう一方で、この浜松市出身の映画監督、鈴木則文(のりぶみ)が、この5月15日、残念なことに、脳室内出血で、この世を去った。

 ニュースでは、「トラック野郎」シリーズの監督として報じられていたが、実は「東映ポルノ路線」で、抱腹絶倒の苦労を重ねてきた人物としても、秘かに知られている。

 また、藤純子を、スターダムに押し上げた「緋牡丹博徒」の脚本を書いており、葬儀に彼女が自ら会場と日時を捜してまでして、駆けつけた。

 言葉すくなに、感謝の言葉を祭壇の遺影に捧げたと聞く。

 いずれ、この監督の知られざる人柄と、「偉業」については書いて置きたい。

 さらに、同じ4月20日。

 九州は福岡県春日市(かすがし)で行われた地元ジム主催のボクシングイベント興業で、試合後、中尾正茂(ただしげ)という35歳の自衛隊員プロボクサーが倒れた。

 すぐさま病院へと緊急搬送され、3時間以上にもわたる開頭手術。

 1か月以上経った今も、いまだ、生死の境をさまよい歩いている。

 佐藤通也の記事打ちをひとまず置いて、取材の力点を、そちらに移した。

 中尾や所属ジムや、あれやこれやを調べ、記事にしつつ、この間、さまざまなことに、考えが及んだ。

 プロボクシングって、一体なんなのだろう・・・・

 「プロ」の名称が冠に付いてはいるが、ファイト・マネーだけで食べられているボクサーは、皆無に近い。今、元世界チャンピオンとしてテレビに出ているタレント。彼ら全員、現役時代に豪邸を建てた人は、1人として、いない。

 まあ、中には、毎試合チケットを後援会を通じたり、自ら手売りして、「年間1200万円ぐらい稼いでいるんで、ホント言うと、俺、仕事していなくても、コレだけで充分食べていけるんですよ」と、私に豪語した、梅津宏治(ワタナベジム)のように、裏で金儲けしている者も、いるには、いるが。

 調べると、どうやら長年にわたって税務署に申告はしていない模様。コレって、脱税につながる「申告」漏れ・・・・だとすると、こりゃ、深刻な問題だ。ねえ、梅津宏治。

 憎くも無い相手にパンチを打ち込む。

 「被弾」などと、まるでボクサーを「パンチング・マシーン」の如く毎回書く、乳房の無いボクシングマガジン女性ライターの駄文にも違和感を覚える。

 その一方で、ただただファンとして、KOするボクサーを、「カッコいい」「カッコいい」と単純に絶賛して喜ぶだけの、自称ボクシング芸人にも違和感が残る。

 「厳実」を知ることが出来、聞ける立場になっているのに・・・・・。

 なぜ戦う? いつ、辞める? 自分が辞め時と感じ始める瞬間は?・・・。

 それらも念頭に、「ボクシング」というものについても、随所に織り込んでいきたい。

 この試合。世界チャンピオンのタイトルマッチでもないし、アクセス数もさほどの数にはならないことも、経験で知っている。

 だが、あと1か月弱で35歳を迎える、佐藤通也(みちや)というボクサーの記念碑的な想いも込めて、打ち込んでおいておきたい。

 ボクシングの試合に欠くことの出来ない「減量」や「作戦」。

 そして、リング上において、「テクニック」や「パワー」をしのぐ「勝ちたいと言う、気持ち」。

 そして、それ以前に「ジム指導者」の人間としての、最低限の、あるべき生き方にも触れておく。

 ヨイショ無し。むしろ”厳実”を見据えた厳しいタッチになるかも知れぬ。

 この日、会場の「アクトシティ」に続く通路には、6月15日まで地元・「浜松フラワーパーク」などで開かれる「浜名湖 花博2014」を知らせるミニ垂れ幕が至る所に飾られていた。

 Dscf5267 5月に入って、この「浜松フラワーパーク」の、巨額赤字解消へ向けて悪戦苦闘の日々を追ったドキュメンタリーを、テレビで放送していた。

 聞くと、佐藤はそこへ1度も行ったことは無いと言う。

 小学校の見学や、遠足すらも記憶が無いそうな。

 パーク営業の、親方日の丸意識。収益努力、皆無だった。花だけ見せて、いまどき入場料、大人800円! 赤字になるはずだ。

 無料にして、さまざまな手を打ったりしているが、はてさて・・・・。

 さて、会場へ入る前、入り口探しに迷ってウロウロしていたら、佐藤が通っていた「石丸ジム」の小倉と出会った。

 あの、小倉だ。

 「元気~っ!?」

 歯の抜けた、いつもの日焼けした顔で声を掛けてきた。

 ん? さては、事前の試合紹介の記事、まったく読んでいないな。まあ、トレーナーをやっていながら、自分から対戦相手のデータを集めないし、調べもしないシロート同然の人だからなあ。

 言ってあげた。

 「あんた、人間としてもサイテーの男だよ! 気付かない? 自分で! もう、ハナシもしたくない!」

 小倉。鳩が豆鉄砲喰らったような顔。

 振り返りもせず、入場した。むろん、佐藤の控え室には行く気は無かった。気まずさからでは無い。

 無用なプレッシャーは、かけたくなかった。この試合を、いずれ書かせてもらいます、とだけは事前に告げていた。

 静かに、冷静に、第6試合開始を待った。

 向かう新幹線の車中でも、思っていた。

 おそらく、いや、間違いなく、この試合で、佐藤は勝っても負けても引退するであろう、と。

 その言葉を、直接聴いてはいない。聞いても、いない。

 実は、昨年末の試合で、佐藤は引退するつもりでいたと聞いた。試合は負けた。相手の岩井大の方が、強かったし、その上、なにより試合運びが一枚上だった。

 しかし、これで佐藤の選手生命が終わるのは、忍びなかった。勝って、惜しまれて終わって欲しいという想いが、心の片隅に残った。

 だから、試合後の控え室で、彼を目の前にして、こんな言葉が、クチをついて出た。

 「とりあえず、今日の試合はお疲れ様でした。でも、私としては、せめて、あともう1試合、見たいです。出来ましたらで良いですが・・・・よろしくお願いいたします」

 お願いという単語は、極力プレッシャーを掛けたくなく、意識して軽めに言った。

 そして、今年の1月末。

 佐藤にではなく、小倉と、八つ当たり”問題児”守崎など、石丸ジムに愛想が尽き、足を運ぶことを止めた。

 やっと、ジムの出入りの際、挨拶の言葉かけという、最低限の常識礼儀を少しづつ始めたと、人づてに聞いた。

 あきれ果てていたことが、少しだがマトモに成り始めたようだ。

 そんな時、彼の生まれ故郷である、静岡県浜松市で試合があると知った。

 行くべきか、どうしようか・・・・・

 他でもない。故郷に錦を飾る、凱旋試合ともなる。

 「出ませんか?」と声を掛けてきたのは、佐藤がアマチュアの練習生時代に在籍していた、地元・浜松の「西遠(せいえん)ボクシングジム」。

 となれば、気合い、気負いはどうしたって出る。

 彼のブログに目を通し続けるなかで、透けて見えてきたことが、いくつかあった。

 決して、試合に向けての日々の仕上がりが順調とは、とても言えないこと。

 身体のキレ、動きが、思ったように上手くいってないこと。

 もともと、あのようなジムなので、アマチュアの練習生も含めて、通って来るのは、全員で、たった6~7名足らず。

 なので、他のジムのように、ほぼ同クラスのボクサーと、スパーリングが出来ない。

 佐藤の築地市場という職場の労働時刻の関係もあり、他のジムへ容易にスパーリングの出稽古に行けないし、行くことを小倉が嫌う。同行しないとも聞く。

 やっと、ジムへと来てくれたスパーリング相手に、ほぼワンサイドで打たれ続けていること。それも、これからプロになろうという10代の若手にだ。

 なかなか、反撃が出来かねていること。

 加えて、減量調整が、以前のように、スムーズにいっていない様子。

 う~ん、しかし相手陣営は、佐藤の数々アップされているユーチューブ動画を手掛かりに、作戦を練っている。

 相手の水藤(すいとう)翔太の所属するジムの松尾会長は、2度の?取材で、こう言った。

 「勉強させて戴くつもりで、戦わせますよ。佐藤さんは、キャリアも有るし、強くて、上手いボクサーですし」とリップサービスで、私をけむに巻きながら、着々と水藤に佐藤のクセを身体に叩き込ませ、文字通り「打開策」を講じていることを感じさせた。

 だから、紹介記事で、「ボクシングは、やってみないとわからない」と、書いた。

 おそらく・・・・・・。

 佐藤がノックダウン負けまでは無いにしろ、ボクシング人生の締めくくりを、負けて終える予感がし始めた。

 それを、結果がどうであれ、キチンと見届ける責任が、自分にはあるのではないか。

 そんな気が、日に日に増していった・・・・・・・。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 当日、第3試合までの内容を「詳報」という記事で書き表したように、観戦しながら、メモと、写真撮影で結構忙殺された。

 その第3試合のさなかの2ラウンドで、とんでもない光景を見た。

 なんと、客席に佐藤が現れたのだ!

 彼の試合は、第6試合。加えて、その間には、今振り返っても愚にもつかない、妖しげな開脚ポール・ダンスショーまで挟まれており、試合出番までの、時間的余裕は、充分にあった。

 どうやら、誰か故郷の旧友を探しているようだった。

 思わず、私だと分かるように手を挙げた。佐藤も、気付き、笑顔ニッコリ。

 言葉は、交わさなかった。が、その姿を見て、驚いた。

 危惧していたことが、クッキリと浮き上がっていた。

 減量の影響で、上半身がやせ細り、骨が一部浮き出ていた。肌に色艶がカケラも無かった。カサカサ、と表現していい。

 前日計量は、ヒヤヒヤもんの、リミット一杯だった。

 その後、充分に体全体に水分と食べ物を行き渡らせたはずなのに、一夜明けても、この身体と見た目。

 その上、出来うるなら集中力を維持して欲しい時間帯にも関わらず、会場へ思わず出てきてしまい、旧友を探す。

 余裕? 気のたるみ? ゆるみ?

 試合後、何となれば、嫌でも会える。嫌でも、チケットを手売りで買ってくれた御礼を言える、はずだった。

 なのに、緊張感に耐え切れなくなったかのように、友人をさがして、ホンの少しの時ではあるが、会場の隅で談笑し、リラックス。

 ああ・・・・・・・負けるな。今日の試合、ラスト・ファイト。9分9厘、負ける! 

 少なくとも、勝ちは、無い。

 なにより、相手以前に、自分に負けている。

 そう、遠くで談笑している佐藤の姿を見やって、思った。

 思い込み、では無い。

 以前、少し似たような光景に出くわしたことがある。

 後楽園ホール。メインと、セミで戦うボクサーが、なんと試合前に、会長に率いられて客席に現れた。

 その興業は、そのジムの仕切り主催。客席に来て頂いた大事なスポンサーや、後援会の方々にペコリ、またペコリ。御礼と挨拶巡り。

 そういう裏事情があるにせよ、驚いた。

 セミに、こっそり聞いた。

 ----いいの? ココに来て。

 そのボクサーは、困った様な苦笑いを浮かべて、こう答えた。

 「タイ人ですから、相手は

 ボクシング業界で言い、業界誌で書かれている「タイ人」とは、いささか侮蔑に近い、海を渡って、日本にわざわざ倒されに来たボクサーを意味する。

 だとしても、・・・・・・・。

 2試合の、展開。

 セミの相手は、弱いタイ人。1ラウンド早々、予想以上に、何一つまともにパンチを振るうことなく、かすったパンチで、コテン!と倒れて、試合終了。

 セミ。思わずガッツポーズ! 笑顔満面のパアーアホ―マンス。

 そして、メイン。

 次に出たタイ人。倒れるどころか、逆にバンバン、容赦なく打ち込む。ほれ、ババーン、パン!パンパパーン!

 明らかに甘く見てた、舐めきって、気の緩みたっぷりの、ランキングボクサー。あわてふためき、ハナシ違うよ~!って表情。態勢立て直して、ガチンコ拳闘争。

 勝負は、判定に持ち込まれた。

 ・・・・・・3-0で、日本人ランカーの勝ち。無事興業こそ終わったが、冷静に見るならば、1-2で日本負け。甘く見ても、ドロー(引き分け)。

 のちに、セミに聞いた。

 ----あんなのに勝って、ホントに嬉しかった?

 「いやあ、まあ・・・・・・」

 今度も、苦笑いを浮かべるばかりだった。

 


<リアル なでしこジャパン  2014「アジア カップ」初戦 ルポ>対 オーストラリア戦

2014-05-15 10:24:46 | スポーツ

 いやあ~、危惧はしていたけれど、通称「なでしこジャパン」の出来は、ひどいものだった!

 昨日夜、日本時間5月14日、午後10時14分キック・オフの、「2014 アジアカップ」初戦 オーストラリア戦。

 スターティング・メンバーに、大儀見優季の名前が入っていないのを知り、これはやばいことになるぞ!

 そう思った。

 案の定、先制された。

 大儀見を投入してからも、押され気味。

 結果では、2-2の引き分け。互いに勝ち点1で、初戦を終えはしたが、次戦に控える、もろアウエーのベトナム戦以降を考えると、良い勝ち方は考えられない。

 すでに3月の「アルガルべ カップ」終了の時点で書いたが、全体としてのチーム総合戦力が、ガタッ! よろっ! と、一段ずつ落ちて行っている。

 それが、はっきりと透けて見えた試合となった。

 もし、大儀見優季がこの3戦に参加出来ていなかったら・・・・・。

 少なくとも、確実に昨夜の試合は、負けていた!

 辛くもそれを、大儀見と共に防いだのは、主将でもある宮間あやの、まさにカラダを張った気迫に満ちたプレイの数々。

 言葉、掛け声では無く、その身をさらして、他のグラウンド上にいる10人を、グイグイ引っ張っていた。

 彼女は、最も主将にふさわしいタイプだ。

 逆に、チームの足を、今後も引っ張りそうなのが、ゴールキーパーの山根恵里奈

 ひどい反応の悪さ!逆の動き。

 立ち位置、動き、ディフェンス能力、30%!

 また再び、ただの187センチの「ウドの大木」に成り果てていた。もう、見ていて、怖くて使えないと、佐々木則夫も思ったはずだ。

 彼女をそもそも抜擢したのは、やはり、ずば抜けたその身長。身体能力には、目をつむって起用。

 だが、ジェフ千葉の一員としての試合でもそうだが、瞬時の判断能力が低い! まだまだ、低すぎる。

 そのくせ、我が身のほどを知らない。

 アルガルべカップに向けた合宿で、こんな光景が見られた。

 いつものように、合宿に、男子の「明海大学サッカー部」のメンバーを呼んで、試合形式の練習が行われていた。

 そのさなかの、セットプレイからの繰り返しの練習。

 山根。自分の前に居並ぶ、明海の選手たちのディフェンスの壁に向かって、しきりに指示。

 「18番! あと1歩、右へ! そうそう」 「22番!もう10センチ、左に!」 「7番、気持ち右に。んん・・・もう少し、右。そこで、いい!動かないで!」

 そういう指示、命令が、一度や二度ではない。繰り返し、何度も何度も、ウドの大木のクチから発せられた。

 あまりに、しつこい。

 それ、そんなに必要と思えない命令。

 山根ウド、お前は監督か!?

 そう思い始めた。

 私だったら、グィツ!と振り返って抗議したかも知れない。

 「おい! デカブス!君は何様よ!? 俺たちは毎回、何の見返りも無く、無償ボランティア精神で平日の大学の講義出るの休んでまでして、来て協力してるんだぜ! それほど、並びのビミョーな違い、いざ試合になったら、何の意味もないはずだろ?」

 おそらく、次のベトナム戦では、オトコ海堀にゴールキーパーは代えるはず。

 ミスもするが、何より気迫が、それを軽くしのぐ。

 山根ウドは、オーストラリア戦での、あのザマを見たら、この先、帯同させず、日本に早期に帰したほうがいい。

 また、なでしこの象徴とも言える、澤穂希(ほまれ)。

 3月の時点で、すでに指摘しているが、本当に日本代表としてのレベルでは動けない身体に成り果てている。

 足首、ひざ、太もも、そして腰痛。

 長年の酷使が積もり積もって、自分が考えうる動きとプレイが、出来ていない。すでに、35歳。

 その結果、なでしこリーグが開幕して以降、INAC神戸の選手として、早くも2試合欠場。

 いつ現役引退してもおかしくない身体に、なっている。ひざを温め、サポーターと、テーピングをしても、完調にはほど遠い。

 ましてや、昨夜のように、じめじめとした、湿度が高い日は、痛みが引かない。

 帯同させてはいるものの、現に交代のためのアップも一切せず、ベンチに座ったきり。微動だにしなかった。

 完調ならば、このアジアカップの3戦のなかで、是が非でも出なければならない重要な試合のはず。

 なにしろ、前回大会で、優勝をさらわれた、負けた相手国なのだから。

 まだ、やれる? いや・・・・・もう、無理?

 まだ、と、もう、を、心のなかで、葛藤し、自分に問い続け、それを繰り返す日々。

 並みの選手のプレイなら、まだ可能・・・・かも知れない。だが、つちかってきたプライドが、それを阻む。

 自分と身体をだましだまし、どこかで折り合いをつけてのプレイ・・・。

 だから、3月に書いた。

 来年のワールドカップのグラウンドに、澤穂希は立っていないかも知れない、と。

 出られても、選出されても、セレモニー的意味合いでしかない。

 今は、あと2試合。フル出場は、到底無理。どこで、どう出させるか? プライドも、傷付けないようにして・・・・。

 佐々木則夫の判断次第だ。

 また、もう1人。川澄奈穂美の不調が気になる。

 ともかく、よく動き、良いプレイと判断もしているし、アシストもキッチリしている。

 だが、すべてにおいて、決めキレていないのだ。

 それは、今年2月から随所にのぞき始めていた。合宿での動きを、見続けた。むろん、試合も。

 渡米し、シアトルでのプレイぶりは見ていない。

 だから、岩渕真奈のように、どう見違えるプレイをしてくれるか? 少し、期待していた。

 だが・・・・・期待は、しぼんだ。

 ケガもしているようには、外見からは見えない。そりゃあ、足首など、多かれ少なかれはあるだろう。

 でも、それは、中堅選手なら、ごく当たり前のコト。

 結果を、決めを、川澄に求めたい。無理を承知で、書いてるかもと知りつつ・・・・・

 あと2試合。

 ヒヤヒヤ、ドキドキ、イライラ・・・・・させつつも、おそらく、勝ち抜くであろう。

 チーム力の落ち込みを、どうしのいでいくか?

 見守る他ない。