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「高校野球100年」の裏で起こっている衝撃ルポ。君の母校の硬式野球部員0人に成る日は近い!<第3弾>

2017-07-17 13:25:22 | スポーツ

             [ 2015・8・17 初掲載記事 ] 

 [山形県]

 この夏の大会に向けて、県の大会、参加校、49校

 連合チーム、今年は、一つも無し

 おお、何の問題も無いじゃん!

 が、しかし、山形県内に高校は、公私立合わせて、68校もあると知ったら、どう思います!?

 68の、49・・・・・・・。7割しか、出場していない。19高校は、部が無い、出ない。

 無い?そんなあ・・・・・と、驚くかも知れない。

 実際、さらに調べて行くと、硬式野球部が形骸化。もしくは軟式はもちろん、硬式野球部が無い高校が目立った。

 でも、参加選手、全国に17万人弱は、いるじゃないか。そう、いる高校には、強豪校じゃなくても、それなりにいる。1回戦、出る敗けでも、いる。だからの、17万人。

 例えば・・・・・。

 「小国」。14人。昨年秋、1-22。6-16.この夏、0-17の、5回コールド負け。でも、町の政策で、小中高・一貫教育で、町外に生徒を逃がさぬように、減らさぬようにして、頑張っている。

 惨敗した日も、午前5時半発。バスを仕立てて、全校生徒応援。手に赤いタオルを持たせ、攻撃の場面では、ブンブン、振らせて、一体感を高めた。

 でも、少子化は、止められようも無い。バスケット部、女子5人だけ。バレーボール部も、女子9人だけ。女子高じゃないんだよ。だから、練習試合が、出来ない

 「荒砥」。0-22で、初戦敗退。部員、10名。新チームになったら、また勧誘しなければ、ならない。

 この荒砥。バスケット部、0人。ラグビー部、そもそも、無い

 「山形東」、35人。

 なぜか、応援団。男子3人に対し、女子22人もいる

 応援団といえば、惜しくも3回戦で、2-5と敗れ去った、熊本県の古豪・「済済黌」(せいせいこう)の応援団長は、2年生の、見るからにバンカラそのものの女子。率いる団員、わずか3人。うち、女子1人。

 これも、「甲子園100年」の間でで、変わり果てた事実だ。出来うるならば、甲子園で、ぶっ飛ぶ女子団長を見たかった。

 応援団もまた、消えゆく部員0人の、代表的象徴だ。かつては、全校いた、あった。だが、いまや、甲子園行きが決まれば、即席の団もどきを結成が大方。

 破帽、破れ袴、高下駄のいでたちの「仙台一高」應援團などは、2回戦で、1-8と敗れ去り、もはや見る機会が甲子園では、無くなった。

 「山形市立商業」、64人。だが、ラグビー部は、無い。

 「日大山形」、86人。

 「山形明生」、30名。ここも、ラグビー部は、無い。人気も、また無い。

 「山形学院」、20人。

 「天童」、34人。

 いるとこには、いるのだ、だから、17万人。しかし・・・・。

 「新庄北・最上校」、野球部が無い。

 「山辺」(やまのべ)もまた、野球部が無い。

 無い、というより、無くなっている。0人。助っ人も、いない。

 「加茂水産」も、0人。サッカー部、4人。剣道部、1人。

 「庄内農業」、部員、1人。助っ人、連合もせず、欠場。

 「鶴岡南・山添校」、野球部、無い。サッカー部、1人。

 「遊佐」(ゆさ)、野球部、無い。ここは、サッカー部も無い。

 「高畠」、24人。

 「鶴岡南」、25人。

 「寒河江」(さがえ)、35人。

 「新庄東」、50人。

 「北村山」、15人。

 「南陽」、19人。

 高校の花形。人気スポーツクラブであったはずの、野球部。「100年」と、浮かれてる裏で、日一日と、部そのものが、無くなっていっている。

 <第3弾 完 >


「高校野球100年」の裏で起こっている衝撃ルポ。君の母校の硬式野球部員0人に成る日は近い!<第2弾>

2017-07-17 13:23:12 | スポーツ

 [ 2015・8・16 初掲載 記事 ]

 連日、熱戦が、繰り広げられている甲子園球場。 

 その裏で、この「100年」の間に、ずいぶん状況が変わったことを、思い知らされたはずの、第1弾だったと、思います。

 ・・・・・・ナニ? そりゃあ、広い北海道だから、何校も組み合わさって、「連合チーム」が出来上がざるを得なかったんじゃないの? と。

 じゃあ、本州へ渡って、南下しつつ、「硬式野球部員、0人への驚く波」を、実証していきましょう!

 

               

                [青森県]

 「鰺ヶ沢」 昨年まで、部員足りず、「板柳」と、連合チーム組んで、青森県地区予選に臨んで、惨敗し続けていた。

 とりわけ、部員はいるけど練習グラウンドを持てず、練習試合を流浪の練習に代えていた「東奥学園」に対して、昨年の春には、連合チームで戦って、1-17と屈辱の、またも惨敗!

 今年「板柳」は、1年生が入ってくれて、部員11人となった。初戦、8-1で快勝!でも、2戦目が、1-10で・・・・・・。

 一方の「鰺ヶ沢」も、1年生が5人も!入ってくれて、ギリギリ9人になって、初戦に臨んだ。

 「硬球を握って日が浅いので、守備に不安が残る」と言っていた。でも、目標は「平成に入って、初勝利目指すぞ!」

 で、試合結果・・・・・・・・・0-13。頑張れ! 鯵ケ沢!

 「青森明の星」。部員、現在、ぎりぎり9人。んなもんで「ポジションが変わると、全員が動かなきゃいけないんです」

 目標は「全員野球!」。文字通り、ホントに全員野球!

 初戦、4-12で負けはしたものの、大健闘と言えるだろう。

 青森県には、分校制度があり、「木造高校深浦校舎」も、そのひとつ。

 今から17年前の青森県地区予選。なんと、84本ものヒットを浴びせられて、0-122、7回コールド負けという、記録的大敗を喫した、忘れられない過去がある。

 過疎化の波に加え、少子化も追い風となり、昨年の全生徒数、70人ちょい。廃校すら、噂されている。

 そんななか、当然の如く、硬式野球部員も少なく、7人。んでも、女子マネージャー、3人もいる。

 校内から助っ人を頼み込んで、練習。「目標は、1勝!」

 で、試合結果、5-14! やったあ! 負けはしたが、9回やり切った! んにしても、校内に津軽美女が多いのには、目を見張らせる!

 こちらも分校の「大湊高校川内校舎」。

 部員、ただいま7人。それでも、増えた方と言う。目標は「1回戦、突破!」。で、その1回戦、2-18。現実は、厳しい・・・・・・・。

 

              [岩手県]

 連合チームは、「大迫」「「前沢」「沼宮内」の3校で、1回戦に臨んだが、3-14で、敗退した。

 部員こそ9名以上いるものの、出る敗けが重なっている「花泉」。少子化や、大震災の影響もあり、現在の全生徒数、118人

 それでも、まだ他の運動部に較べ、サッカー部などと共に、部員数はどこの高校も多い岩手県の硬式野球部。他のクラブに較べて、だが・・・・・。

 テニス部や陸上部はまだしも、バスケットボール、バレーボール、ラグビーともなると、定員に足りない高校は、実は全国各地にある。

 例えば、ラグビー部で、部員わずか3人。15人で1チームの格闘技スポーツなのに。コレばっかりは、助っ人頼んで練習、というわけにもいかない。

 なもんで、ボールを手に、パス回しして走るだけ。あと、ゴールキックぐらい。

 そのため、地域で連合チームを臨時に作らせて、ラグビー協会が、全国大会を開いて、試合をさせているのが実情だ。

 この連載のタイトル。実は、硬式野球部だけでは無いのが、こわい。

 軟式野球部となると、ハナっから、部そのものが無い高校が多いのだから・・・・・。

 その昔、地元に自衛隊機が山中に墜落したことのある、「雫石」。部員、6人。助っ人を借り出して、なんとか1回戦に出場。

 だが、0-14で・・・・・。

 青森県の「鰺ヶ沢」ではないが、硬球を握っての本格練習回数が少ない高校もまた実は、多い。だから、暴投、エラー、トンネルが頻発して自滅、コールド負けのパターンが目立つ

 仕方がない、とも言える。

 「専大北上」を、覚えているだろうか?

 今から8年前。西武ライオンズの、高校、大学、監督コーチ、そして選手本人への大量裏金渡し問題が発覚。かつて「専大北上」にいた選手が、大学、プロと裏金を平然ともらい続け、部の人間も知っていた、もらっていた。

 一気に世間の非難を浴び、高野連も、重い腰を上げ、処分を下す前に、いったん野球部を解散。

 近年また、経路や背景は調べていないが、外人投手を招き、彼が活躍。部員は30人前後と減ったが、表向き、「壱からの、出直し」を掲げてはいる。

 「外人部隊」中心の私立高が優勝を争い、非難もされないどころか、称賛される今、ほとぼりが冷めたら・・・・ということにならないように願っているのだが・・・。

 今夏は、勝ち上がったものの、県の準決勝で、「花巻東」に1-6で敗退。その「花巻東」は甲子園に出場した。まだ、ファンの記憶にあるでしょう。

 

               [秋田県]

 「雄勝」「矢島」連合チーム

 1-8で、1回戦で敗退。

 「明桜」。実は、かつての「秋田経法大付」だ。先の「専大北上」と同様、西武ライオンズから、野球部長らが裏金をもらっていたことがバレて、批難を浴びた。

 その2007年4月。すぐさま校名を「明桜」と変更。別の高校のように装った。一方、処分を引き延ばしにしていた高野連は、「警告」ということにして通達し、お茶を濁した。

 なにしろ、あ~た。特待生、遠距離大挙御入学外人部隊の存在を知っていながら、許容し、決めた人数をはるかに超えていても黙認している高野連。なもんで、あいまい、もやもや。いつものパターン。

 その「明桜」。しばらく、おとなしくしていたが、4年前より、本格的に強化策に着手。阪急、そして阪神に在籍していた元プロ野球選手の八木茂を監督に据えた。

 教職を務めながら、プロの目で、その練習ぶりを見て、唖然としたと言う。あまりの、ヘタさ、ズサンな攻守に、だ。

 改革に着手。厳しさが増した練習。だが、今夏も準々決勝で敗退。

 とたんに、7月22日。その八木を総監督に祭り上げ、監督もコーチ陣もガラリと変えた。

 再び、かも・・・・・。

 それにしても、NHKには??????

  16日。出場選手登録18人のうち12人が外人部隊のチームに、競り合いの末の延長戦で勝った「秋田商」の、成田翔(かける)投手。

 普通アナウンサーは、選手の名字しかクチにしないものなのだが、まあ、フルネームで言う言う言う!「かける、かける、かける」

 なぜ? 翔は、地元「秋田東中学校」卒業。18人全員が、秋田県内各地から集めた選手。

 さらに特筆すべきことは、秋田県の項の筆頭に挙げた「雄勝」。選手不足で致し方なく連合チームを組んだ地域の中学校から入学して、2人もレギュラーを勝ち取ったのだ。

 それも、そのうち1人は、成田と同じく3年生で、主将の会田海都。県大会までの打率こそ1割台と低いが、チームをまとめるチカラと人望があり、抜擢された。

 もう一人は、2年生の柴田大樹

 見てる人は、見てる。地元の選手不足に悩んでいる高校の熱い羨望のまなざしを振り切って、「秋田商」へ。おら、甲子園へ行きたいんだあ!

 地元の「雄勝」には申し訳ないが、正解だった、と言ってよいだろう。

 外人部隊校ばかり勝ち上がってきた、今夏「100年」の大会。

 残る、まっとうな高校が、特待生プロ軍団に対して、一泡もふた泡も吹かせて欲しいものだ。

 「小坂」。ここも部員不足で、長い間、苦しみ続けてきている。10年前の2005年には、ラグビー部部員3人が、ちょっと野球やっていたと聞きつけ、スカウト。臨時部員に仕立てて2週間、集中特訓。

 で、出て・・・・初戦敗退。

 翌2006年。1年生が、3人も!入部。9人、アタマ数、揃った!

 しかし・・・・練習中に無駄話をしてるわ、ロクに走らないわ、打球を追わない。

 じっと我慢していた、監督と主将ら6人。

 話し合い、決めた。怒りつけた!

 「なんだ、お前らの練習態度は! ついていけないんなら、やめろ!」

 ・・・・・・ホントに退部した・・・・・・

 でも、改心し、2人は戻ってきた。

 またこの年も、助っ人探し。ラグビー部員2人に、サッカー部員1人。とくにサッカー部員は、試合があったのだが、どっちにも出させる約束した。で、負けた・・・・・・。

 2011年、総部員、12人。満たしたが・・・・また初戦で負けた、

 今年こそ!この10年、1勝も出来ていない。せめて、一生に一勝を!

 切なる願い。1年生、3人。2年生、4人。そして、3年生、5人。12人もいる。チカラ一杯、戦った。

 0-17。チカラ一杯、負けた!また、この秋には7人になる。

                    

  [山形県]からは、第3弾から。                   


「高校野球100年」の裏で起こっている衝撃ルポ。君の母校の硬式野球部員0人に成る日は近い!<第1弾>

2017-07-17 13:21:16 | スポーツ

 2017年の夏の今、ネット上で、ポツポツと甲子園大会出場目指して、各都道府県で、地方大会が行われている記事が見られている。              部員が9人揃わず、他校との「連合チーム」を組んででも、試合に出たい弱小高校の、1回戦の戦いぶり。

 はたまた部員が0人になってからの、女子マネージャーの奮闘が実り、硬式野球部が、曲がりなりにも再生出来た感動的なオハナシ。

 さらに、女性監督の戦いぶり・・・・・などなど、今年の夏の記事は、いささか目を惹くものがある。

 ひまにまかせて、コメントを送る者のなかには「連合チーム」のことさえ、まったく知らない者が多かったのには、いささか驚いた。

 今月に入って、苦労して検索してくれたのであろう。この9回まで連載を続けた長文記事を読んでくださる方が出てきたことは、正直、喜ばしい。

 にしても、パッとパソコンを開けると、目に飛び込んでくるスポーツ新聞のネット記事には、その検索数が、かなわないことが悔しい。

 ま、再掲載したものは、2年前の記事ではありますが、今の高校の硬式野球部が抱える問題を取材して打ち出したもの。

 検索が、次第に途絶えていったため、第9弾でいったん中断したものですが、興味抱いた方は、是非、お読みください。

 高校の硬式野球部の「厳状」と「今」が、読み進めるに従って、クッキリと目の前に立ちあがってくるはず、と、少しばかり自負しております。

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 [ 2015・8・13 初掲載記事 ]

 最初に断っておくが、決して大げさな、こけおどしのタイトルではない。

 夏の甲子園大会が、もっか、炎天下のもと、行なわれている。

 相も変わらず、「地域のみならず、他の都道府県からスカウトし、個々の条件を選手の親に提示し、招きまくった特待生」がチームの主軸の「外人部隊校」が、幅を利かせているものの、見た目、深刻な問題は、起こっていないように見える。

 昨年春のセンバツ開幕時、検索数が多く、好評を得た「特待生」ルポ連載記事。

 この夏も、何ら変わっていない。

 カネかかる「諸費用」は、一般合格入学生徒の「寄付」名目や、あれこれの諸名目に秘かに盛り込んで、ちゃんと積立金として得ている、長年にわたるシステム。

 さらに、甲子園出場が決まった折には、往復の、貸し切り応援バス代。コレを、行っても行かなくても、全生徒から徴収するという「強豪校」もまた目立つ。

 すでに、敗退した高校もあるが、列記しよう。試合出場登録18人のうち、ソレが4人以上いる「強豪校」を。

 北海道「北海」4人。

 山形県「鶴岡東」9人。

 宮城県「仙台育英」4人。

 福島県「聖光学院」9人。

 群馬県「健大高崎」12人。

 千葉県「専大松戸」7人。

 東東京「関東一」11人。

 西東京「早稲田実業」7人。

 埼玉県「花咲徳栄」11人。

 神奈川「東海大相模」10人。

 山梨県「東海大甲府」15人。

 石川県「遊学館」7人。

 春夏連覇を報じられた、福井県「敦賀気比」16人。

 滋賀県「比叡山」4人。

 大阪府「大阪偕星」6人。

 奈良県「天理」14人。

 和歌山県「智弁和歌山」4人。

 岡山県「岡山学芸館」7人。

 鳥取県「鳥取城北」13人。

 島根県「石見智翠館」14人。

 香川県「寒川」15人。

 高知県「明徳義塾」14人。

 福岡県「九州国際大附属」12人。

 長崎県「創成館」12人。

 熊本県「九州学院」5人。

 大分県「明豊」9人。

 鹿児島県「鹿児島実業」6人。

 沖縄県「興南」5人。

 なかでも、「敦賀気比」(つるがけひ)。

 創立30年目。参加校、31校しかいない福井県に校舎を据え、全国各地にくまなくスカウト網をめぐらし、招き入れ、練習を積み重ねて勝ち上がり、甲子園で校名を全国に広め、生徒募集を計る、したたかな経営手腕。見事、と言うほかない。

 だが、その一方で、18人全員が同県人と言う高校も、ある。

 それが本当は当たり前のことなのだが、このご時世、逆に特記すべきと想う。

 青森県「三沢商業」、秋田県「秋田商業」、新潟県「中越」、長野県「上田西」、静岡県「静岡」、富山県「高岡商業」、山口県「下関商業」、岐阜県「岐阜城北」、そして、三重県「津商業」。

 しめて、9校。心情的にも、故郷に関わる人は、応援・声援しがいがあるのではないだろうか。

 当たり前のハナシだが、全部員から18人を選抜して甲子園に勝ち上がってきた硬式野球部だけに、最多で155人。最少でも、30人の部員が所属していた。

 それだけに、定位置ポジション争いは厳しい。

 競い合い、負けた選手は、ほぼ実質2年半。グラウンドで声出し、ボール磨き、トス・バッティチングの手伝い、などなど、雑務に大半終始。

 一度も「公式戦」に出られることなく、試合前にはベンチ磨きと、用具運搬。

 甲子園では、ユニフォームを着てのスタンド応援という役割で、高校球児としての青春を終える。

 だが・・・・それすら、一切することも無く、1チームに最低必要な9人がいない硬式野球部が、次々と出ているとしたら!?

 それどころか、部員ゼロの野球部が多発してきている、という事実に接したら?

 あなたの見た目が、???と、変わるハズ。

 こういうデータを、示そう。

 日本高校野球連盟に、「加盟」している高校の総数、現在4021校

 だが、この夏の大会に出場申請し、地方予選から試合に出た高校(硬式野球部の)数、3906校に過ぎない。

 つまり、215校もの硬式野球部が、地方予選の試合に出たくても、9人の部員がいなかったのだ。

 「ああ、はい。いますよ。部員0人の高校や、1人しかいない高校は」

 日本高校野球連盟の職員は、こともなげに言ってのけた。

 「どこの? 今、調べてくださいってことですか? 大会のことで、今忙しくって、それどころじゃ無いんで、申し訳ないんですが・・・・」

 部員、例えゼロでも、たった1人でも、廃部にはならない、と言う。

 「それは、ウチが決める権限は何も無いんです。各都道府県の高野連でも、ありません。あくまで、それぞれの学校の判断で、存続か? 廃部か?を、決めることになってます」

 この加盟校への、申請と、部員数申請登録調査は、高野連によれば、「毎年1回だけ。5月末に行なわれています」とのこと。

 なぜ5月末なのか?の、問いには、入部したものの、辞めて行き、だいたい部としてチームが固まり始めるのが、その頃だという経験則に基づいているからだ。

 なので、それ以後、練習の厳しさとと、先輩の理不尽な扱いに耐えかねて退部などで、減ることはあっても、部員が増えることは、まず、無い。

 今年、5月末の集計による、硬式野球部員登録数。17万312人。昨年の同時期より、1414人が減っている。

 この集計が始まったのは、33年前。当時、11万7246人。そこから増えたり、少し減ったりして、今年に至っている。

 昨年から、見方によれば、たった1414人減。

 しかし、仮に1チーム25人と換算すると、56チーム半が、たった1年で減っている計算になる。

 さらに、215校が、部員不足で参加出来ず。

 それでも、チーム0人なんて、信じがたい!という読者もいるに違いない

 なお、予選試合に出場できなくても、廃部にもせず、硬式野球部員がいなくても、存続し続けている背景には、先輩たちの熱い後押しなど以上に、「日本高校野球連盟」に加盟しとけば、部員さえ揃えれば、いつでも参加可能になれるから。

 その「加盟費」。1高校あたり、年間、1万円ぽっきり!

 ねえ! あなただったら、とりあえず、出しとくでしょう!

 で、例え部員俺1人でも、試合に何としても出たい! 負けるかも知れないけど、予選にだけは出たい。あわよくば、甲子園に!を夢見る球児たちの、全国各地の球児の声を受けて、3年前。

 文部科学省から、日本高校野球連盟へ通達。

 数校の部員を合わせた、連合チームでも大会出場可!にした。

 さらに、その大会限りにしても、部員数さえ臨時に満たせば、出場可!にもした。

 だから、部員ひとりの熱意で、中学校で野球やってたやつ、ガタイの良い友人、走塁得意そうな陸上部員、スタミナ有りそうなサッカー部員やラグビー部員を説得して、助っ人臨時部員に仕立てあげ、何回か全体練習をして、とにもかくにも9人以上人数揃え、地方予選に臨んでいた。

 ウッソー!?と、思う?

 いやいや、ホンマのハナシです。

 ただし、と、日本高校野球連盟の職員。

 「軟式野球部員は、臨時部員にはなれません。規則で、そうなってます!」

 軟式と硬式は違うが、”公式”にそう決められてしまった。軟式入れちゃったら、シロート同然チームには、大きなハンディとなってしまう、という訳だ。

 高野連が決めたのは、部員8人以下の高校は、連合出来る。且つ、希望としては「週2回ほど、合同練習出来ることが、望ましい」と言うのだが、でっかいど~、北海道、広いど~。

 実質は、なかなか、そうなっていない。

 まずは、「連合チーム」の実例を、北から南へ示す。あまりに多いので、高校との記載は、付けません。

 全高校。ユニフォームは新たに作らず、従来ある、自分の高校ので試合に、臨んでます。

 [北北海道]

 「釧路東」「白糠」「阿寒」チーム。

 「霧多布」「根室」チーム。「根室」は、昨年夏には「阿寒」と連合していた。なにしろ、121キロも離れているもんで、今年は鞍替え・・・・・

 「根室西」は、部員4人。口説いて、かき集めて・・・・9人、なんとかかんとか、名前揃えて出た。負けた。

 「利尻」「豊富」チーム。

 「士幌」「新得」チーム。この両校は、認められた3年前から、部員不足のため、他校と離合集散を繰り返して、苦労している。3年前は、「足寄」「幕別」と連合。4校で、予選に臨んでいた。

 歌手・松山千春の母校としても知られる「足寄(あしょろ)高校」。驚くなかれ、昨年の夏の大会の予選で、5回、コールド負け。

 3年生が部を引退し、部員4名になり、今は「休部」に。なので、「連合」も組めず、「臨時雇い」もせず。

かつては、三井浩二という、ドラフト プロ野球投手まで輩出した、「名門」硬式野球部が、だ。

 コトの深刻さが、少しは理解して戴けるであろうか・・・・。

 

 [南北海道]

 「真狩」「余市紅志」チーム。ちなみに真狩(まっかり)。あの演歌歌手・細川たかしの出身地である。

 「余市紅志」は、昨年まで3年間は「小樽明峰」と、連合組んでいた。

 その「小樽明峰」は、5年前。やっと、やっと9人が揃い、8年振りに夏の予選に出場出来た。

 だが、ついに昨年の夏で、廃部決定。なにしろ、この年も部員4人・・・・。「余市紅志」と組んで、コールド負けして、球史に幕を降ろした

 札幌啓北商業」。ココ、部員、23人いる。んでも、毎回、出る負け、コールド負け。今夏も、0-21で・・・・・・。

 でも、観客の目線は、コールドどころか、ホット!

 「次こそ、勝て!」の声。

 「上磯」。”臨時部員”を担ぎ出して、今夏は単独出場したが・・・・0-22で、あっさりコールド負け。

 以前は「上ノ国」と連合して、出場を果たしていた。

 その「上ノ国」もまた、大会用臨時部員を仕立てて、出場したが・・・1-8で敗退した。

 「穂別」。今年の5月12日に、「富川」と連合チームで、「静内」と対戦したが、0-8で負けた。

 「穂別」は、3年前の夏の室蘭地区予選。当時も部員2人だけ。1人、助っ人を頼んで、「登別大谷」と、連合チームを組んだ。

 実は「登別大谷」は、次の春で閉校が決定しており、入学生を取っていなかったこともあり、部員は3年生6人だけ。計、ギリギリ9人で出て・・・・負けた。

 長年、部員不足に悩みながらも、単独で出たときには、相手校に23点、16点、10点、14点、24点、差し上げ続けてきた。

 この夏の「室蘭地区予選」に、もはや宿敵の「静内」と、それも1回戦で、また当たった。

 臨時も頑張ったが・・・・0-23で・・・・・。

 先の「富川」も臨時仕立てて、単独出場。だが、0-17で・・・・。

 「南茅部」(みなみかやべ)。ここも部員不足。3年前には、部員たった4名。それでも助っ人頼んで、出て・・・・・・0-26の、5回、コールド負け。

 事情を知っている関係者は、コラ!「おコールド!」なんてことは、一言も言わず。今年の夏の甲子園を目指す「函館地区予選」にも、単独チームで、練習にも苦労を重ねて出場。

 あの演歌の大御所・北島三郎の出身地である「知内」(しりうち)に挑み、0-28でコールド負け。

 でも、めげていない!

 「南茅部高校」の硬式野球部のホームぺージには、こう、大きく掲げられた文字が見えた。

 「君のチカラが、必要だ。待っている」

 切実過ぎて、泣けてくる、じゃあ~りませんか!

 部員不足?ソレって、少子化が、原因じゃないの?

 そう単純に思い込む読者も、いるであろう。

 それが真の深い原因では無い。取材を進めてゆくと、本来は「高校野球 100年」の発展を願うべき、文部科学省の長年の愚作が、最も大きい原因と判明した。

 連合チーム、助っ人頼み単独チーム。ともに、その殆んどが、1点も入らぬまま、屈辱のコールド負け、続出。

 第2弾では、青森県からスタートする。と同時に、その根底に存在する問題を、分かりやすく解き明かしてゆこうと思っています。

 んにしても、18人中16人が、外人部隊の「敦賀気比」が、先ほど負けた

 ”勝てば、官軍”、どんなもんじゃい!に苦々しい想いが残っていた私としては、ソレはソレで良し、と想う。

 日ごとに、決勝戦に向けて、勝手に盛り上がっている、マスコミ。勝手に、父譲りの不細工顔の「スター」を作り上げ、神輿を担いで、わっしょい、わっしょい、やり始めている。

 だが、熱戦・熱闘は、甲子園だけで見られるわけでは、無い。

 北北海道、十勝地区予選、1回戦。「帯広農業」対「江陵」。

 両左右のエースの投げ合いで、且つ、ノーエラー。

 延長15回でも、0-0のまま、決着つかず。

 再試合。その試合も、延長戦へ突入!

 あわや、あの昨年の夏の、軟式高校野球。「中京」対「崇徳」の再現かと想われたが、再試合延長戦は12回、6-4で江陵が、逆転で勝った。

 2回戦こそ、1点差で涙を呑んだが、これぞ、高校野球の神髄と想う。むろん、日本高校野球連盟が甘受している「特待生」なんぞ、1人もいない。

 帯広農業は、酪農・農業地帯に建つ、地元密着の高校ということもあって、部員50名。

 だが、江陵は昨年、部員わずか10名でしのいだ。あわやの、危機だった。

 この6月29日、及び7月1日に行なわれた再試合の詳しい模様は、「江陵」を検索すると、地元紙の「十勝毎日新聞」が、熱く、ペンが躍動し、且つ、正確に報じているので、是非、一読願いたい。

 この連載、カンペキに報じようとしてゆくと、果てしなく長くなりそうで、ちょいとコワイが・・・・・・・・・・・。 

 検索数が多いと、ノッテゆきますんで・・・・


思い上がるな! 太田雄貴!アスリート? 「選手」は芸能人より数段上の人間や存在ではない!勘違いするな

2017-05-30 20:55:23 | スポーツ

 < 2012・9・8 初掲載 記事 >

 なにを勘違いしているんだ、太田雄貴! なにを、思い上がっているんだ、フェンシング惨敗者!

 そう感じて、腹が立った。

 つい先日、元水泳女子選手・柴田亜依の思い上がりを厳しく指摘したのだが、太田のバカ、お前もかよ!というカンジだ。

 ことは、つい先日、高額時計で知られるカルチェの、新作のイベントに、ロンドン五輪フェンシング男子団体としてメダルをとった一員として登壇。

 まるで、やってることは、芸能人の「営業」と、なんら変わらない。タダでは無い。なんらかのギャラが派生しているはずだ。

 フルーレ(競技)団体としては辛くもメダルを取ったが、太田個人は3回戦で無惨にも敗退。

 かつて個人でメダルを五輪で取り、フェンシングを世に知らしめた時が、太田の実力のピークだったのか?

 そうとしか思えないほど、スポーツ新聞の片隅に載る、近年の国際大会での戦績は、芳しくない。まるで、エレベーターのように上下を行き来している。

 そんななかで、かつて交際していたオンナと別れた、と思ったら、同棲もしていたのか、29歳と太田より3歳年上のモデル・壇原(だんばら)彩と交際。

 それは、個人の自由じゃないですか!と、君の性格からして、目を吊り上げて怒るだろう。

 それは、そうだ。しかし、壇原が会場で応援していたにもかかわらず、3回戦で惨敗し、君は帰国したとき「メダリスト組」と共にその列に加わるのを拒否しようとしたじゃないですか。

 「ダメな自分が・・・・」

 そういって。

 それが、節操のカケラも無く、銀座のパレード車両に乗った。それもいいさ、確かに団体4人の1人なのだから。

 だが、その時の異常なはしゃぎぶりは、何ですか!?

 「ダメな自分」と自覚した殊勝な気持ちは、一体どこへ消え去ってしまったのか?

 さらにいうなら、フェンシングという、世間一般ではマイナーな競技にやっと理解を示してくれた森永製菓に「所属」という形式で、競技と練習を続けながらやっていける金銭を得た時の喜びと、あの時の殊勝な気持ちは、どこへ消え去ったのですか?

 マネージメント会社を通すと、くだらぬカネを取られかねないので、ここで君に反省を促したい。

 世界選手権などと違い、巨額の五輪のロンドン派遣費、並びに滞在費は、国民の税金から捻出されていることも忘れないでいてください。

 壇原との交際のことを聴かれたら、「はい、順調です」とか「有難うございます、おかげさまで」などと、さらりと一言答えればいいのですよ。

 近頃「アスリート」などという、よ~訳わからん言葉を口にし、自分を単なる「選手」や「スポーツ選手」より、一段も二段も上の地位にいるかのように、錯覚や誤解をしている輩が多い。

 ましてや「ダメな自分」が、思い上がってはいけません。調子こいては、いけません。

 「僕はアスリートなので、そ~ゆ~のは、やめてください」

 そんな、思い上がった言葉は、吐いてはいけない!

 ましてや「営業」で来た人間は、三流芸人と一諸。

 そんなことを聞かれるのも嫌なら「ダメな自分」は、表に出るな! パレードに出て、はしゃぐな! 

 見苦しい!! かつての自分に戻って、考え直してください。

 ましてや、7日からの大会を「ケガ」を理由に欠場する身が、したたかに、ずる賢く「営業」に励む。これは、選手としても人間としても、やってはいけないこと

 最後に、ベッドの上ででもいい、セックスが終わった後でもいい、壇原に伝えて欲しい。

 「着れたし」とか、「見れたし」という、ブログ上の日本語は無い。正しくない。

「着られたし」「見られたし」が、日本語です。

 「ら」抜きの前に、チン棒抜きで、教えておいてください。「ダメな自分」が「ダメな彩」に・・・・・・


< リアル 高校野球 ルポ > 3月19日開幕、2017センバツ「21世紀枠」校の岩手県立不来方高校。まったく報じられていない、待ち構える大変な”厳実”事情を、ポロリ公開

2017-02-17 17:45:21 | スポーツ

  全硬式野球部員、10人しかいない、ということが他の要因より、はるかに注目された・・・・だけの、岩手県立不来方(こずかた)高校

  そんな部員ギリギリ、怖くてケガも出来ない野球部員(写真左)。

 本日のネットニュース。「21世紀枠」で、この3月19日から開幕するセンバツに出場する同校の硬式野球部員に、新たに入部した生徒がおらず、2月15日に締め切った出場選手登録は、やはり10人で甲子園に臨むとのこと。

 そりゃそうでしょう。

 ちなみに、過去に実力で県大会で優勝し、センバツに選手10人で出た高校はあるが、「21世紀枠」では、初めてのこと。

  もし新たに、にわか部員が入部したところで、写真左の右側に立つ、小比類巻圭汰(こひるいまき けいた)主将も連係プレーや、守備のつながりや、慣れた感覚に混乱が生じるだけ。

 雪中での打撃練習とスイングは、出場決定の後も、欠かすことなく続けているが、やはり課題は、連係守備と、捕球

 そのため、あさって19日に、愛知県へと数日間にわたる強化合宿へと出かけ、東邦高校との守備強化練習を行なう。

 一方、甲子園へと応援に向かうバスの準備も整ったのだが、コレは厳しい。

 二泊三日の強行日程で、うち車中2泊というもの。募集人員は、160人。

 距離は、確かに遠い。高速道路を突っ走り、車中で朝を迎える。

 なんと琵琶湖(びわこ)で、休憩や食事をとり、時間調整。

 乗るバスを乗り換え、甲子園球場へ。

 アルプススタンドで応援。試合が終えるや、再び琵琶湖で休憩と食事をとり、一路矢巾町へと突っ走り、車中泊。

 軽食は出るものの、すべて含めて4万2000円。子どもと言えども、同じ料金。

 甲子園の天候などで、バス出発後、試合日程や大きく開始時刻が遅れた場合、払い戻しはしないという。

 う~ん・・・・・。一生に有るか無いかの応援とはいえ、・・・・・・・。

 盛岡駅から新幹線を乗り継いで向かう人も、多いことであろう。

 また、不来方高校では、寄付金も集めている。一口、5000円

 1万円などではないので、気持ちは楽であろうが、高校創立以来、初めての大イベント。

 選手10人ということで、取材も多く、てんやわんやの様子。

 チーム戦力を分析し、厳しく見るなら、1勝したもんなら、スゴイ! 2勝もしたら、奇跡!

 指導する童顔監督、小山健人(上記掲載写真の左側)にも注目が集まっている。

 先にわたしが記事化した、岩手県立山田高校

 なお、不来方高校は、同じ岩手県内ではあるが、県庁所在地の盛岡市に隣接し、震災はまぬがれています。

 小山が、3・11の大震災のあと、部員同じく10人で再起させた野球部は、今や不来方高校より多い部員14人に。

 盛岡大附属高校など、特待生軍団には大差で負けてはいるが、ギリギリの部員不足であえぎつつ練習に励んでいる県内の高校には連覇している。

 小山健人の、山田高校での部員と共に歩んだ超震災後の奮闘ぶりは、地元発のノンフィクション記事となっており、「小山健人」で検索し、「山田丸」などのキーワードで探すと、読むことが出来ます。

是非、一読をお薦めします。熱い想いが文章の行間に滲み出ている力作です。

 その山田高校。野球部こそ、部員14人も!いるが、相撲部は・・・・たった2人。ぶつかり稽古程度で、終えるしかない”厳状”。

 相撲部の部員不足は、実は野球部の比ではない

 少子化以前の問題。いずれ、その実情は、書く機会があるでしょう。

  特待生制度は不来方高校には無い。

 3月9日に、入学試験が実施。そして、1週間後の3月16日、午後3時、合格発表後、正規に入試合格した生徒のなかから、何人が入部してくれるか!? 

 甲子園での奮闘ぶりに、それが掛かっている!

 まさか・・・・・連合チームの1校には、ならないと思うけれど・・・・・

 なお、主将の姓の「小比類巻」。

 岩手県には少なく、元々は青森県に多い姓。

 かつて有名だった歌手の小比類巻かほる、格闘家だった小比類巻貴も、青森県出身だったことを、書き添えて置く。

 さあ、注目をもっか浴びている不来方の部員10人。

 開幕したら、部員100人以上いて、4軍まである特待生軍団校に競り勝って、注目を浴びて欲しい!なあ・・・・


<小久保裕紀、中山雅史 衝撃の告白> 小保方晴子、へっ!屁でもねえ! 佐村河内守、それが、ど~した?

2017-01-02 21:09:42 | スポーツ

 < 2014・3・30 掲載記事 >

 少しばかり、週刊誌の見出し的な、惹きのキャッチを付ける、とするなら、こんなカンジだろう。

 といって、決して大げさではない。

 今、巷で話題まだ引きずる、佐村河内守や、小保方晴子も、顔負けの、パクリ卒業論文、んでもって、新垣隆も腰抜かす、ゴースト・ライターのオハナシが出てくるんだから。

 といっても、コレ、別に私のスクープでもない。

 何気なく録画しといて、再生して見た番組での、2人の、その発言内容に、びっくらこいただけのこと。

 おそらく、目ざとく見つけた2チャンネル大好き連中が、オモテに出すんじゃないかと静観してたが、・・・・・何も起こらず。

 誰もが見る地上波でもなく、ましてや、言っては悪いが、さほど視聴率は取れそうもない、中山雅史(まさし)と、小久保裕紀(ひろき)。

 私でさえ、まあ、一応、録(と)っとくかあ、てな程度だった。

 ところが、中山が聞きだし、小久保が、答えていくなかで、大学時代の共通の想い出が出てきて・・・・うわおう!!

 いやはや、その時代に、こんなことが、常識的に、伝統的に、慣習として、受け継がれていたとは!

 さて、いささか前置きが長くなった。衝撃の告白に、入ろう!

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 2年前に、現役を引退。今は、解説者として仕事をしながら、「侍ジャパン」こと、日本代表野球チームの監督も兼任している、小久保裕紀。

 彼は、和歌山県生まれ。地元の高校で野球漬けの毎日を送ったあと、青山学院大学の「野球部」に、合格入学。

 どこの学部でもない、学部は「野球部」!

 かつて、大沢”親分”とキャッチ・フレーズが付けられて、広く世間に知られるようになった大沢啓二が、立教大学の後輩の長嶋茂雄を評して、言ったものだ。

 「あいつも俺もだなあ、全然勉強なんか、しちゃあいねぇよ。野球、野球の、野球漬けの毎日。言ってみりゃあ、野球学部卒業だ!」

 で、小久保も、そんな毎日。

 野球部の寮に、入った。もう、毎日毎日、練習。

 そして、ソレだけじゃ収まらない。

 「先輩の身の回りのお世話をしなきゃならない訳ですよ。もう、覚えなくてもいいことまで、覚えなきゃいけない(苦笑)」

 「コンビニに、先輩の物を買いに行くのは当たり前。掃除、洗濯、もう、ありとあらゆることまで、やらされましたね。先輩の、卒論まで書かされましたからね

 えっ!聞いてたこっちの、耳がダンボ!目は、大きく見開いた!

 しかし、相手の中山は、笑顔で、うなずく。

 「そうそう、そうそう、あったよねえ。大変だったよねえ」

 中山は、筑波大学の「蹴球部」をご卒業あそばされた。

 先輩の卒論を一から、代筆、アタマから書かされるというのは、少なくとも、その当時は、寮暮らしをしたら、暗黙の常識、慣例、伝統、であったことが、2人の想い出話しで、クッキリと浮かび上がった。

 そりゃあ、慣れない長文を書くのは、大変だったろうと、思われる。先輩の命令は、絶対だったことが、言葉から滲む。

 先輩と、まったく違う文字でも、問題視されない・・・・

 当人確認の、チェック無し? あはっ(笑)

 かつて、中島美雪という本名をもつ有名人が書いた、卒論の生原稿を、とある場所で、直接見たことがある。

 それはもう、まぎれもない、且つ、疑いようも無い本人の肉筆。歌詞カードに書かれている、特徴のある書体そのものだった。

 青山学院大学や、筑波大学は、少なくとも、それがまかり通っていたし、2人のクチぶりからは、他の大学の有力スポーツ部の寮・合宿所では、そういうことが、ごくフツーに先輩から後輩部員にと、受け継がれていたことが分かる。

 ちなみに、小久保は、1989(昭和64)年から4年間、青山学院大学の神奈川県の相模原市の淵野辺(ふちのべ)にある、「相模原キャンパス」の中にある球場・練習場と、寮・合宿所で暮らしている。

 彼が主将で、4年生の時、大学野球日本一に輝き、ドラフト2位で、巨人と、ダイエー・ホークス(当時)との抽選の結果、ダイエー入りしたことは、広く知られている。

 2000本安打と、400号本塁打という記録を積み重ねた末、度重なるケガに襲われ、2年前に現役引退。

 この番組でも、引退を決意したことには、「まったく悔いは無い」ことを、改めて強調していた。

 かたや、中山。通称「ゴン中山」。

 1986(昭和61)年に、茨城県つくば市にある、筑波大学体育専門学群に入学。彼もまた、蹴球部の寮住まい。

 この昭和60年代には、少なくとも、「卒業論文 後輩ゴーストライター」が、多くいたことは、間違いない。

 現役引退の際、中山は、小久保とは正反対。両ひざが痛みとケガで思うように動かないにも関わらず、2012年12月4日に開いた会見では、なんと、こう言ってのけた。

 「私、未練タラタラです! 元気になったら、カムバックするつもりです!」

  で、ゴースト・ライター話しは、まだ続く。

 小久保は、その名も「一瞬に生きる」という、「自叙伝」を出した。

 そう、出した。

 この「自叙伝」に関わった編集者の宣伝文句によれば・・・・

 < 朝5時から、1日8~9時間、毎日休まず書き続け、書き切りました>

 とある。ほえ~~っ!

 で、その本を手にした当の小久保に、中山が、ズバリ、突っ込んだ。

 ---ねえ、ねえ、聞くけどさ。ホントに、この本、自分で書いた? 正直に言って!

 とたんに、小久保。苦笑い!

 「いや、まあ・・・・そこんとこは・・・・ハハハハハ・・・・・・」

 


東浜 巨、ソフトバンクス投手。久々の1軍マウンドに!中継ぎで上がったが・・・・

2016-04-29 17:30:05 | スポーツ

 

 東浜巨(なお)。2軍戦も、今期、全部見つめてきた。

 変化球も、直球も、そう悪くはない。キレも、そこそこ。

 目を見張らせるような抜群さは・・・・・・残念ながら、無い。

 だから・・・・・すぐに1軍には、お呼びが掛からないだろうなあ・・・・と思っていたら、なんと!本日の西武ライオンズ戦に中継ぎでマウンドに上がった。

 今まで、何度も先発ではなく、中継ぎでなら1軍でも通用するのではないか!?と書いていた。

 で、1-6と、大きくリードされたあとを引き継いで上がった。

 5回。三振も奪い、打者3人で片づけ、上々の立ち上がりに思えた。

 6回。1人に打たれたものの、なんとか無得点に抑えた。

 低目。変化球。キレ、2軍戦の阪神や中日戦以上にあったし、良かった。アウトコースも、キャッチャーの指示通りに決まっていた。

 すでに、これまた何度か書いてきたが、2回までは持つ、中継ぎ。

 鬼門の3イニング目

 7回。んん・・・・・また、緊張感の、押さえなければという性格が、大量の汗になって一気に吹き出てきた!

 ユニフォームの袖で、何度も何度もぬぐう。

 球場は、ヤフオフドーム。真夏では、ない。

 いやな気がした。

 ああっ!変化球、カーブがど真ん中に吸い込まれ、栗原のバットが回った!

 文句なしのホームランを喰らう。

 スコア、1-7に。

 汗、ドバッ!

 続く、おかわり中村に、デッドボール!

 追加点こそ喰らわなかったものの、このイニングにて降板。

 んんん・・・・・・次はあるだろうか? 微妙・・・・・

 被安打、2.

 奪三振、4.

 以前の様な、ボール先行。4球、連続は、今シーズン、見られなくなった

 見るも無残、投げて無惨の、松坂大輔よりは、ずっとマシではあるけれど・・・・・

 4億円は、間違いなく、ドブに捨てられた

 妻子は、アメリカのボストンにある高層マンションから、「来日」すらしない

 妻の実家は、福岡県、筑紫野市

 大きな連続地震こそ襲われないけれど、ひと目、見舞いにも来ない。

 いくら、子供の教育環境維持とはいえ、信じられない生活と、夫婦仲。

 完全別居。実質離婚状態。

 また、東浜を、われ、静かに、見守ってゆく

 

 


<リアル サッカー ルポ>なでしこジャパン始動。アルガルべ杯に向けて、強化直前合宿・2日目詳報(前篇)

2016-04-25 23:04:57 | スポーツ

<2015・2・25 掲載>

  約1年ぶりくらいの、「なでしこジャパン」ルポ。

 2月23日(月)から招集合宿スタート。本日、2日目

 男子日本代表チームの、いつ見てもチンタラムードとは違い、無駄が無い練習運び。休憩が、殆んど無い。あっても、一息つくだけ。

 この日も、1日、2回の練習。

 朝は、午前9時から。

 う~ん・・・・・ちょいと遠いし、練習観に、満員電車に、ぎゅうぎゅう詰めさせられてまで、行く気ナシ。

 なもんで、午後3時半開始の、「午後の部」へ。

 昨日の初日は、報道では、練習時間が、「1時間」(NHK)と言ったり、「1時間半」や「2時間」(スポーツ新聞)と書いていたり、まちまちの訳が、あるはずのないことが、起こってる。

 で、会場の「秋津サッカー場」に、10分遅れて着くと、すでに練習が始まっていた。

 これもまた、正確。男子は、おおまか。遅延、早い。10分ほどの誤差は当たり前。

 えっ!

  記者控え室(写真左の、右側のガラス張りの部屋)に、4人もいて、パソコンを見つめている。

 その部屋に、サッカー場グラウンドの模様を映し出すモニター画像は設置されていない。

 一体、練習も見ないで、この記者とおぼしき者ら、何しに来たんだろう??

 まあ、こんなコト。初めて見る光景ではない。

 k-1全盛期のこと。記者は、毎回、150人くらいは会場に来ていた。いや、正確に言おう。記者控え室に、だ。

 試合が行なわれているリングの周囲に、記者席は用意されているし、客席の空いているところには、メイン近くに成っても誰も来ないところには座れる。

 だが、記者の大半は行かない。

 記者控え室で、中継されている大型モニターをチラチラ見ながら、パソコンで記事を打っている。モニター画面からは、フジテレビのアナウンサーと、解説者の声が大きく流れていた。

 ゾッとした

 こいつら、一体何の為に、ここまで来たんだろう? 試合の臨場感を味わい、ファンの動きや、入りなは、ど~でもいいんだな。

  控え室の並びに、狭い記者会見スペースがあり、試合を終えた選手が座ってくれて、話してくれる。でも、そこにくるのは、カメラマンと、記者20人ほど。

 大挙して取材陣が来場し、且つ、「分担制」であるにしても、なんだかなあ・・・・・・。

 また、こんなこともあった。

 ラグビーの試合が、いままさに行われている時の、記者控え室。

 会場の記者席に行かず、モニターテレビ画面を、数人が見ていた。

 思わず、聞いた。

 ---どうして、記者席で見ないんですか?

 中のひとりが、答えた。

 「だって、寒いだもん」

 これが、「報道」の現実です

 あきれつつ、練習公開されている一般席へ。

 わっ! 少な!

  平日。肌寒い午後。とはいえ・・・・以前、12月の年末に書いたように、男子はまだまだ多い。

 また「なでしこジャパン」人気全盛のころは、こんなもんじゃなかった。

 今日は、35人くらいか。

 聞くと、昨日の初日は、これに少し多いくらい。

 取材陣も、今日は、カメラ、VTRカメラマン入れても35人くらい。昨日は、40人くらいとのこと。

 優勝しないと、コレ!か・・・・・・・・。

 それでも、キチンと来ている人、つぶさに見ている人が、いた。

  この顔を見て、すぐ名前が思い浮かぶひとは、相当なサッカー通だ。

 田栄治、61歳。今から12年半前。2002年8月、女子サッカー日本代表の監督に就任。

 翌2003年には、ワールドカップに出場し、その翌年にはアテネ・オリンピックに選手を出場に導いた。指導力には定評のあるひと。

 現在の「なでしこジャパン」の基盤を形作った人物と言って良い。

 現在は、日本サッカー協会の理事であり、女子委員長も兼務している。

 なでしこや、女子の若手低年齢層の合宿には、必ず来て、キッチリと見つめている。

 あの、いつもいつも責任取らない、な~んにもせんむ理事の、原博実のように、せっかくグラウンドにいても、練習を見ずに、終始、控えのケガ組と、たわいもない雑談だけして、監督ともコーチとも、一言も話さず帰ってゆくバカとは、大違い!

 おまけに、驚いたのは、この上田。練習終了まで、まったく座ることなく、立ち続けたまま見ていたこと。

 寒さが身にしみてきたため、体操で体をほぐすも、午後5時17分、練習終了まで起立したまま。

 しめて、1時間47分。たいしたもんです、その真摯な姿勢。

  グラウンド左では、「なでしこジャパン」の練習相手の常連&御用達の「明海大学サッカー部」の面々10人ほどが、ゴール前で練習。

 ん? 協会に聞くと「無いです」と言っていたが、練習試合を、今回もやるのだろうか?

 ちなみに、明海。まったくのボランティア。謝礼、無し。なでしこの中の、好みの子との会話、メール交換、厳禁か? まるで無い。

 身長、体重という、サイズが、外国女性選手に近く、練習相手に最適との判断で、ここ数年、合宿のたびに呼ばれている。

 「明海」と、明快にハッキリ出しているのは、私の記事のみ。ホントに、大学名、知らない番記者すら多くいるのには、あきれる。

 100知って、1書くのが、記者だろうに・・・・・。.

 本格練習が始まる前に、失礼ながら、上田・女子委員長に、いくつか質問させて戴いた。

 ーーー澤穂希(さわ・ほまれ)さん、正直代表入りは、もう無理だと思うのですが、今までの経験を生かして、アシスタント・コーチとしての打診とかは、してみないものですか?

 それを聞くや、上田、少し、苦笑いを浮かべる。

 「澤本人が、代表に意欲を燃やしているんですよ。本当に、本気で代表入りの座を狙ってる。コーチをするという気持ちは、まったく現役の間は、無いと言うんですよ」

 ---選手兼任コーチも?

 「拒否、ですねえ」

 ーーー今日は、明海大学の選手たちと、練習試合を?

 「いや、なでしこの中に入って練習するとか、聞いてます」

 ---今のなでしこのメンバーが、そのまま、6月のワールドカップに行ける?とは、限らない?

 「そうですねえ・・・」

 ---基本は、このメンバーで継続して、多少増減があると?

 「そうなると思います」

 まさに、丸1年前の、このアルガルべ・カップへ向けての、直前日本合宿を見たルポで書いていたのだが、もう、澤の代表入りは、かなりむずかしい、と。

 今年より寒かった同じサッカー場。

 他の選手が素足に長い靴下をはいているのに較べ、澤は、足と太ももを完全保温。

 長年の積み重なった激闘の結果が、否応なく、足首、ひざ、ふとももに響いていた。

 全盛期のようにサッ!と、俊敏に動いてくれない下半身。冷やしたら、さらに稼働がにぶる。

 アタマの方は、経験の積み重ねによる「勘」で、最適の、ベストの位置へ向かって走り出している。パスも、蹴り出すシュートも。

 が、身体が、足が、ついて行ってない。

 それが、所属する昨年の「INAC神戸」の戦績低迷、5年ぶりの無冠の一因になっていた。

 会場にこそ行けていないが、BSでナマ中継や録画された試合は、すべて見ている。全盛期に動きが戻る「奇跡」は、冷たいようだが、無い。

 気持ちと姿勢は、今も強いままということは、昨年9月、アメリカのシアトルのチームから出戻った川澄奈穂美が「一緒に練習していると、澤さんから、もっとうまくなりたい!という気持ちをひしひしと感じます」という言葉からも、分かる。だが・・・・。

 「澤さん」と敬意をもって慕われ、威張らず、聞かれればアドバイス。その性格と力量は、将来の「日本代表女子サッカーチーム監督」に、もっともふさわしい。

 高倉麻子のように、若い世代の子をあやつる、「巧みな人心掌握術」は、まだ持ち合わせていないが・・・・・。

 しかし、「現役」にまだこだわる気持ちは・・・・・わからないでもない。本人の意思に、まかせるほかない。

 見ると、記者席と、協会関係者席には、誰ひとりおらず。今の、「人気」と、「注目度」が分かる。

  

 さて、練習光景に目を転じる。

 早いパス回し。ボール止めて、ワンドリブルや、トラップして、パス。全体で、16人。

 コントロール・パス、自在にボールをあやつれるパスのコントロールを、心掛ける狙い。

 「緩急つけて!」 「サポート!」 「パス、早く回す!」

 コーチの、的確で、短い指示飛ぶ。

 動き、軽快。目下の所、ケガ人、1人も無し。

 声の掛け合いも、良く出ている。

 佐々木則夫・監督。次にやる、4対2の組み合わせ指示。

 4人は、なでしこ。2人は、明海。

 「ココでは、相手の・・・・」と、狙いを解説。選手、理解しやすい。

 「学生さ~ん!」と叫んで、佐々木、「明海大学」のメンバーを呼ぶ。

 4-2、動き出す。

 「ボール、奪われたら・・・」

 「ボール、奪う」

 「ボールを、裏へ」

 などなど、佐々木、注意と指示。

 明海、軽く、なでしこの動きに合わせ、付いてゆく。強いアタックは、無し。ケガでも、この時期、させたもんなら大変だ。が、テキトーもいけない。

 その頃合いが、むずかしい。

 気温、ぐんぐん下がってくる。なでしこのメンバー、一息つく、水呑みタイムに、ひざ屈伸。長い靴下はいてはいるが、ひざの動きが、硬くなりかける。海風も、吹き始める。

  佐々木(写真右端)、メンバー呼ぶ。ホワイト・ボードを手に、書き込み、指示。

 午後4時8分。「学生」も入れて、語る、

 「こう、来たら・・・・・」

 「・・・・・・たら」

 と、あらゆる攻守のパターンを想定し、動きをペンで指示。

 「ハイ、いこう!」

 7対5の、2チームに分かれて、動き出す。

 7は、なでしこ。5は、明海。いしだ壱成(いっせい)そっくりの、高瀬愛実の動きが良い。精力的といえばいいか。

 競り合い。「学生」は、腕を伸ばす程度。

 明海は、黄色と白のビブ着用。

  寒くなってきたが、なでしこは、黒手袋をしている選手は少なく、素手の選手は、はあ~っと、息を手に吹きかけている。

 「特に、サイドも相手を引きつけておいて、裏へ・・・・」と、佐々木。

 細かく、指示。

 「遅いよ、それじゃあ!!」

 「オーケー!」

 選手を、乗せてゆく、佐々木。うまいっ! 選手に笑顔、のぞく。学生パス回してあげる。

 競り合い、走ったら「明海」の方が、常に早い。

 狭いエリアのなかで、パス。動き、競り合い、抜き去る。その繰り返し。

  ゴール・キーパー陣、3人。別練習。高いゴールキックを、キャッチの繰り返しを、もくもくとこなしている。

  <前篇 終了>

 

 

 

 

 


<リアル 「リトルなでしこ」 観戦ルポ 2014 その7>「FIFA 17歳以下 女子サッカーW杯」

2016-04-25 22:58:56 | スポーツ

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 <2014・4・5 掲載>

 もう、初めて試合後のインタビューの場で見せた、倉麻子・監督の満面の笑顔(「フジテレビ・NEXT」映像より)が、試合結果のすべてを、物語っているのかも知れない。

 2-0。1次リーグの、それも第一戦の、スペイン戦スコアと同じ。

 しかし、すでに書いていたように、スペインは、それ以後、メンバーを入れ替え、最強軍団と、化していた。

 それは、この試合を見ていた人には、感じられたはず。

 競り合いでの、ぶち当たり、蹴飛ばし、意図的なスライディング。そして、ゴール・ポスト前での、突き飛ばし! レフェリーに見とがめられると、今度は、腹を突きだし、バンバン、体ごと突き飛ばそうとする。

 そういうことを、今後、さらに、「リトル なでしこ」の全員が、身を挺して対策、はたまた、応酬策を考えていく必要に迫られるだろう。

 危機は、何度もあった。襲われた。

 予想以上に、ゴール・キーパーの松本のセーブが、良かった

 だが、選手間のゴール前での、フォローや、カバーも、時折り甘さがのぞいた。

 とはいえ、ともかく優勝した。

 全試合で、失点、わずか、1!

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 Dscf4520 (いずれも、フジテレビ「NEXT」画像より)

 強かった。いや、強くなった!

 今後、望むことは、この中の何人かが、欧州の有名・実力サッカークラブから、勧誘交渉を受け、入団して欲しいこと。

 日本の「なでしこリーグ」のクラブに入って、アルバイトして、食いつないでプレイを続ける選択肢もあるだろう。

 しかし、慣れぬ異国での生活は、ママは心配するし、身体の痛みは増すが、その体験は、何にもまして、小さな体に積み上げられていくことは、間違いが無い。

 岩渕真奈のように、先発出場の機会も多くなり、一回りも、10回りも、心と、経験値が大きくなって、海外組として、おばさん「なでしこ」に、選抜されて欲しい。

 それにしても倉の手腕。見事という他無い。

 とある「異常嫉妬・整形疑惑、別居婚女性」が、現場監督の任を去り、「総監督」という名誉肩書きに祭り上げられたことを知った。

 やはり指導力というより、あの感情の起伏の激しさでは、いまどきの女子大学生との、心底からのコミニケーションが、取れなかったからではないか。

 勝て、勝て、何でこんなことも出来ないのお!!では、女子は付いていかない。

 他の女子選手への、何人ものスポーツ指導者からも、聞いている。

 ましてや、この17歳以下という、育てるのに難しい世代を、短期間の集中合宿で、例え「16歳以下の女子日本代表監督」で、かなりのメンバーと顔見知りとはいえ、よく実力を引き続き、上げ続けてきた、と思う。

 個のチカラを試した試合も、見られた。決して選手を縛らず、しかし、ゆるめもせず。

 しっかり、手綱を握りしめて、調教、否、育て上げてきた。

 1度、「23歳以下、なでしこ」や、「おばさん世代、なでしこ」と、入れ替えチャレンジ・マッチをやらせてみたら、面白い結果が出る可能性が高い。

 試合後、高倉は、こう言った。

 「小さななでしこが、大きなことを、やってくれました」

 「まだまだ、これで終わったわけでは無い。一つの宝物をもらったけれど、まだまだ、続いていくと思います」

 もう、笑顔は消えていた・・・・


<リアル 「リトルなでしこ」 観戦ルポ 2014 その6>「FIFA 17歳以下 女子サッカーW杯」

2016-04-25 22:55:03 | スポーツ

 <2014・4・4 掲載>

 一切、神輿を担ぐこともなく、ヨイショもせず、むしろ厳しく「リトル なでしこ」が臨んだ、今回のワールド・カップの試合を見続けてきた、この記事。

 予想以上に、この長文を読み進めてくれた人がいたようで、ちょいと嬉しい。

 あくまで、読者対象は、基本的にサッカーに興味無いに近い人。その人たちが、どれほど、この伸び盛りの子たちの躍進、一挙一動ぶりに、目を向けてくれるか!? に、関心をおいた。

 したり顔の専門用語なんぞ、不要。分かりやすくを、心掛けてきた。

 この決勝戦の相手は、なんと、1次リーグの初戦で戦い、2-0で退けたスペイン。

 ん? 1回、勝ってんでしょ? この記事の「その1」でも、快勝と書いてるじゃん。

 だったら、この決勝も、負けは無し。楽勝じゃん! という人もいる・・・かも知れない。しかし、このスペイン。

 日本戦での負けを、もろともせず、ここまで勝ち上がってきた。

 わずか数日で、きっちりとチーム戦力を、立て直してきた。

 スペインの2戦目。ニュージーランドを、3-0で退けた。

 次いで、3戦目。パラグアイを、なんと7-1で圧倒!

 この試合。決して「パラグアイ」のイレブンが、「腹具合」が悪かったわけでは、ない。体調は、良かった。

 そして、準々決勝では、ナイジェリアに3-0.

 準決勝は、強敵イタリア相手に、2-0.

 つまり、負けた試合は、日本戦だけ。その後の、唯一の失点1は、圧勝したパラグアイ戦の、一瞬の気の緩みから取られた時だけ。

 日本も失点は、1のみ。10-0と、圧勝もした。

 どうです?

 ここまで読んできて、勢いはむしろ、どっこい、どっこい。

 浅田真央の、このところの口癖パターンを借りれば、「ハーフ、ハーフ」ってところ。

 んでもって、目立たないながらも、「リトル なでしこ」が、ワールドカップの決勝まできたもんで、先日、偶然見かけた日本テレビの深夜流れてたスポーツニュースでのこと。

 なんと、準決勝で、日本がベネズエラを、4-1で下して、決勝戦に進んだ試合映像を流していた。

 ニュースバリューが有ると、判断したのだろう。

 これには、いささか驚いた。フジテレビの、それも見る人がまだまだ少ない、CSの[NEXT]だけが、生中継して、その夜の地上波「すぽると」が、チラッと試合結果をお知らせした程度に過ぎなかったのに。

 その「すぽると」でさえ、もはや低視聴率なのか、放送時間半減、激減。

 いやはや、日本テレビも、フジテレビも、双方の局のチーフ・プロデューサーが、金銭と女がらみで、懲戒免職という、オモテに知られたくない事件を抱え込んでしまっているため、相憐れむ心境があったのかもしれない?

 で、決勝まできたら、無視出来ないということなのか!?

 はたまた、これまた「2億7000万円では、とても済みそうに無い、局内外の人間による”不適切で、疑惑がもたれる支出”」(局内幹部)に大揺れのNHKが独占しかけている、

 <田中将大 大リーグ 公式戦 初登板 生中継>

 に、ぶつけるカタチで、日本時間、明日4月5日、午前8時キックオフの、この優勝を賭けた試合を、フジテレビ系列の地上波でも、生中継するという。

 まさに、番組欄に書き込まれているように、「緊急 生中継」だ。

 まあ、どうやら、田中将大が投げ始めるのが、日本時間の、同じ午前8時45分過ぎ。

 なので、ああ、女子サッカーって、つまんねえの。そう思った方は、田中の投球見たさに、切り替えるもよし。

 往復、チャンネル行き来も、ありだ。

 どのテレビ局も、「不適切」という、ごまかしすりかえ言葉の、刑法犯罪が進行中。この三局の「調査委員会 中間報告&最終報告」も、生中継して欲しいのですが・・・。

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 さて、先日の上記 利権、ならぬ理研の、こんなもんで、いいんかい?調査委員会、の「最終報告 記者会見」の、ほんの1時間弱前に試合終了した準決勝。

 対 ベネズエラ戦。

 その、試合。サッカーマスコミが報じないポイントを中心に、以下、書いて(打ち込んで)いく。

 中南米のコスタリカ。そのリベリア地区に建つ競技場で、行われたこの試合。

 この日もまた、グラウンドには、強風が吹き荒れていた。

 両国の選手の着ているユニフォームが、その風によって、パタパタ、揺れ、あおられている。

 観客席には、結構、人がいる。

 ベネズエラの他に、イタリア、スペインというサッカー強豪国がこの日、試合が控えているせいもある。

 競技場名は、「エスタディオ なんたらかんたら・・・・」という、長~い名称のスタジアム。

 総観客席数、5979。なので、2000人は、ざっと来ているカンジ。もう、試合開始前から、かん高いホーンが、会場のあちらこちらから、鳴り響いている。ホーンとに、うるさい。

 前半、13分。良いつなぎのパスによる、連係で1点を先制!

 笑顔こそ見せないが、思わず、高倉麻子・監督が、拍手。

 2点目は、右からのクロス狙いのキックパス。長谷川唯、合わせられず、失敗するも、すぐ市瀬が蹴り込む。前へ、うまく寄せていた結果だ。この辺りは、チームとして、機動していた。

 風の強さを計算までは、至っていないが。

 ベネズエラのゴール・キーパー。2-0になったとたん、涙顔に。

 コーナーキックも、失敗。でも、市瀬がヘディングで合わせる。その攻めの姿勢は、良い。

 ボール奪取の競り合い。なでしこが、蹴ったわけでも無いのに、ベネズエラ選手、大きくのけぞり、転ぶ。

 よっ!お上手。どうやら、大きく体を反転、ひねった時に、体に痛みが走った?ようだ。

 それでも、イエロー・カードを、日本が戴く。国際試合では、これからは、この世代でも「お上手演技」が、必須になってくるのだろうなあ。

 小林が、ゴールポスト正面から、流し込みシュート。むろん、キャッチされるが、ポスト枠内に、足が向いてるのが良い。

 先程、ゴール・キーパーの涙を書いたが、ベネズエラの選手はみんな、競り合いに強い。と同時に、怒り、失敗しての、ガックリ失意、いらだちが、ハッキリ、表情に出る。

 一瞬の気の緩みを、ベネズエラは見逃さない。一気にゴールまで独りでボールを運ぶチカラがある。

 それは、なでしこには、まだ無い。

 スペイン選手は、個々の能力が高く、ソレが出来る。気を付けねば、初の地上波で、日本の涙が映る。

 日本のシュート。枠の上辺ポストに当たって跳ね返る。あえて、ギリギリを狙うのは・・・・・。

 後半。

 7分。左からのクロス。小林が、どんぴしゃのタイミングで、蹴り込む。3点目・・・は良いのだが、失敗をフォローするカバーがいない。気になる。

 クロス、失敗・・・・

 ボール・コントロール悪く、ポスト、はるか上・・・・。

 その後も、空、飛んでく、飛んでくう~。

 日本、そこまで、狙ったシュート数、11本。

 でも、成功は、3本。

 枠内は、半分か。

 その後、すんごいモノを見た。

 ベネズエラのロドリゲス。ロ~ング・シュートを放つ!これが、枠内!

 ゴールキーパーの松本。はじいたから良かったが、いやあ、その個の能力に・・・・・唖然。

 次いで、またもベネズエラのシュート!

 なでしこ、ポスト前に瞬時に集い、ヘッディングでかわす。

 結果だけ見ると、4-1だが、危機が頻発

 18分。ペナルティキックを、杉田が右端に狙って蹴り込み、成功。

 4-0とするが、その直後のシュートは、失敗。それは、よくあること。何でもないこと。ただ、カバー、失敗後のフォローが、1人もいない!

 どういうこっちゃ!?

 良い時と、悪い時の、差が有り過ぎ

 その後も、長谷川。また、ゴールが上空へ・・・・

 クロスのタイミング、合わず・・・・・・・・・・

 ゴール前に、2人が詰め寄っても・・・・・・

 メイド・イン・なでしこの、リトル歯車が狂い続けた、その時だ!

 ベネズエラの主砲、カステジャノス。ゴールううううううううう~!!

 唖然として、ゴール前で、4人ものなでしこが、見送っている・・・・・

 試合終了。

 画竜点睛を欠く。油断大敵。うかつ。甘さ・・・・エトセトラ・・・

 それが、「解消」出来たら、文字通り「快勝」出来るはず。

 その修正能力は、正直言って、この選手たち、全員持っている

 先日、元バドミントン(羽球)選手、今はテレビと講演で御稼ぎの陣内貴美子が、13歳同士の日本女児卓球ペアが、世界一のベテランペアに勝って優勝した映像を見て、ため息交じりに、こう言った。

 「この年代の子って、私もその頃、そうだったんですけど、まるでスポンジに水がしみ込むように、どんどん吸収出来てゆくんですよ。面白いくらいに」

 そうそう。そのあとで、差がじわじわと・・・・・

 試合後、高倉は、こう言った。

 「重い試合になってしまって・・・。要所要所で、気が入っていたのか、点差以上に、プレッシャーが感じられた。ベネズエラ(の選手)の、個のチカラが大きかったですね。(決勝戦に向けては)今まで、全力で積み上げてきたものを、全力で(次の試合で)出すだけです」

 ---おそらく、失点0は無理だろうが、6-4ぐらいの確率で、接戦の末、逃げ切られることが、出来そうな予感がする。

 田中将大より、「すぽると」でも、扱う時間は少ないかも知れないけれど・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  


<リアル リトルなでしこ 観戦ルポ2014 その5> 17歳以下、女子 ワールドカップ 準々決勝

2016-04-25 22:52:26 | スポーツ

 <2014・3・28 掲載>

 「快進撃!」「快勝!」と、安易にサッカー専門ブログ記事は、速報を打つ。今日も、また。

 そうかあ~??

 どこ見て、モノ言ってんだあ? と、思う。

 そりゃあ、試合をキチンと見ずに、結果の数字だけを見りゃあ、そう感じるかも知れない。今まで、[17歳以下 サッカー女子日本代表]、通称「リトルなでしこ」は、今回のワールドカップで、無失点で来てるしね。今日も、2-0だったし。

 しかし、と思い直す。

 文字数制限が、あるのなら、仕方は無い。速報だし、快進撃、快勝というキャッチ、あおり文句を、まず見出しと、アタマ数行に入れといて、と。

 あとは、何分に誰がゴールして、次何分に、誰がシュート。結果、ん対んで、どっちが勝った。次は、この相手と、戦う。

 ンなパターンに、はめ込んで打ち込みゃあ、一丁上がり、だかんね!

 だけど、それじゃあ、いつまでたっても、サッカー神輿担ぎだ。

 試合を映像にしろ、リアルタイムで見てんなら、良い点、良くない点、問題点、課題、際立つ点、コメント、今後に向けての記者なりの視点を取り混ぜて、構成してこそ、専門誌、業界誌ってもんじゃあ、ないのかなあ。

 無理かなあ・・・・能力が・・・・。

 日本代表の合宿、練習、練習試合を見ていても、真剣に見つめて取材している記者は、ホントに少ない。

 たいがいは、雑談。携帯いじくり、メールしたり、されたり、なにやら視線をスマホの画面に落としたっきりの者も多い。

 目だけは、グラウンドに向けてるけど、雑談してると、選手の動きは克明にアタマには入らぬモノ。

 メモしている記者が、皆無なのにも、いつも驚く。

 こいつら、記憶力、とてつもなく良いんだろうか?と、首と頭傾げる。証拠写真のつもりで、何枚か、毎回撮影しとく。

 なかには、スタジアムの外へ出て、タバコ吸ってる者。携帯を操作して、ゲーム楽しんでる記者。雑談し続けている者など、数多い。

 そ~ゆ~悪癖が、身に付いてしまっているので、こんなもんさ、記事なんて、と思い込んでんだろうなあ。

 以前、紙に書いていた時、文字数に限りがあった。書き上げてから、どの部分を削ろうか、四苦八苦したものだ。

 だから、パソコンに代わってからは、基本、文字数、気にしなくて良いので、その点はラクになった。

 その代わり、活字離れの顕著な若者に、どうやって最後の1行まで読んでもらえるか?

 無いアタマを、悩ましているけれども・・・・

 昨日か、ラジオニュースで、40歳代向けのファッション誌を新たに創刊する老舗出版社2社があるとのこと。今まで、購買層としていた20歳代の実売の落ち込みが激しく、休刊にして、代変わりする狙い。

 活字少なく、見た目で楽しむファッション誌ですら、コレかあ・・・と、しばし、考え込んだ。

 さて、閑話休題。

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 今日も、勝つには勝ったが、チームとして機能していなかった「リトルなでしこ」。

 それは、前試合に引き続いての特徴だった。

 連係プレーが、うまくいってない。ゴールポスト前での、クロス・プレーが、出来てない。失敗ではない。出来ていないのだ。

 その直後の、ゴール前での寄せの詰めが甘い。しかも、やったり、やらなかったり、バラバラ。

 なにより、シュートのゴール・ポスト枠内へ蹴り込む正確度・精度が、ガクッと落ち始めた。

 何も、この試合でも、メキシコの選手が競り寄って当たりにきたり、スライディングにきたりしていないのに、あせってポーンと蹴る。

 ボールは、枠の上。はたまた、右にそれたり、左にそれたり・・・。

 一拍置いて、狙い定めて、0・5秒後に蹴り込んでも問題が無いシーンでも、あせりまくり、気がはやっている。

 それで、相手ゴール・キーパーの動き出すタイミングを、微妙に狂わす、ずらすことも、可能なのに。

 積極的、攻撃的ではあるが、精度が悪いこと、おびただしい。

 前は、出来てただけに、あれっ? なんだよ?と、思う。

 枠内に入って、はじかれたり、キャッチされるのは、次につながる。相手のゴール・キーパーの判断の誤りで、反対に体が飛んでくれれば、成功につながる可能性が50%だから。

 対メキシコ。枠内、枠外。半々にまで落ちた。

 では、2-0は? 個人技に近い成功度。

 だから、個々人の技量は上がり・・・つつある、とも言える。

 だが、チームとしての「機能」が、下落してる。

 これが、高校生年代の特有なもの、ということも知っている。

 高倉麻子監督自身、そう、漏らしているくらいだ。

 伸びるときは、グングンと伸びる。しかし、翌日、同じ技量が保てない。乱高下。落ちこむ。で、また、次戦では、伸び有り、だったりする。

 今、開催中の、センバツでもそう。

 とりわけ、ピッチャー。今日は、抜群の冴えをみせても、次の試合の出来は、投げてみないと分からないなんてことは、日常茶飯事。

 「本格派」なんて呼称される選手でさえ、そう。

 しかし、野球は、究極、1対1の勝負。

 しかし、サッカーは、集団スポーツ。個だけでは、成り立たない。

 今は、かろうじて勝ち進んで、無失点を保っているが、コレ、たまたま。いつ何時、負けてもおかしくない展開試合が、前試合と、2試合続いた。

 決して「快勝」でも、「快進撃」でも無い。

 むしろ、結果「怪勝」と、とらえるべき。

 連係や、クロス・プレーは、相手の動き次第で失敗は伴うもの。しかし、枠内へ蹴り込む能力があるはずなのに、あわてる、あせる。

 落ちつけよ! 一瞬!

 もっと、点取れてた可能性があるのに・・・・・

 この世代への、無理難題かなあ~・・・・

 それでも、男子日本代表チームより、精度と、いわゆる決定力は、%はるかに高い!

 日本代表合宿の練習。終えての、居残り、シュート練習。

 いつも、トータル16%程度。つまり、6~7本に1本しか、枠内に入らない。

 だから、見てて思う。これだったら、俺が立ってても良いんじゃないか? 同じじゃないのか?って。

 ただ、立って、微動だにせずでも、結果、同じだもん。

 試合も、ほぼ同様。何年、サッカーやってんだろうって、思う。競り合いにくる選手、カバーにくる選手、まったくいないのに。

 「なでしこ」は、いつも30%前後。

 それよりは、「リトルなでしこ」、はるかにマシ。

 でも、試合後も、2点目のゴールの瞬間も、高倉麻子・監督には、まったく笑顔無し! 拍手無し!

 当然だろう。

 試合後の、コメント。

 「まずは、ベスト4に残れて嬉しい。(試合会場は)風が強くて、ボール・コントロールが、難しかったかなと、思う」

 「(選手が)自分たちで、ゲーム・コントロールをしようとした。守備でも、攻撃でもね。まだまだ、物足りないところが多いので、修正していく」

 「次の(対戦相手の)ベネズエラには、すごい2トップがいるので、ひるむことなく、日本も戦っていきたい」

 次戦の準決勝戦は、日本時間、4月1日、午前8時、キック・オフ予定。コレ、エイプリル・フールではありませんので。例え、勝ってもね。

 次戦のテレビ解説は、また加藤與江(ともえ)。

 「~ね」「ね」「ね」「やはりね」「やはりね」「しっかりと」「しっかりと」の、連発、ワンパターンは、耳ざわり。顔の目障り以上に。

 んんんん・・・「整形」「異常嫉妬」よりは、マシかあ~・・・・

 

 

 

 

 


<リアル「リトルなでしこ」観戦ルポ 2014 その4>速報!「U-17女子W杯」ニュージーランドに快勝

2016-04-25 22:50:04 | スポーツ

 <2014・3・24 掲載>

 取り急ぎ、3-0で、ニュージーランドに勝ったと、結果のみ、お伝えしておきます。

 勝つには勝ったが、90分間のボール保持率、65%。

 なのに、・・・・・・。

 試合後、高倉麻子・監督。少し、チラリと笑顔がのぞいたが、見ていた私は、唇、真一文字。

 これで、この先、勝ち上がっていくには、課題、てんこもり。

 前のパラグアイ戦でやっていたことが、何で出来ないのか?

 というより、何でしないのか?

 いくら、ニュージーランド陣の、ディフェンスが厚くても・・・・

 アタマ、冷やして・・・・あとで、詳細と、試合展開の流れを報じます。

 あっ、次戦の決勝トーナメント。

 待ち受ける相手国は、メキシコ、もしくはナイジェリアです


<リアル リトルなでしこ 観戦ルポ2014 その3> 対パラグアイ戦。なんと、10-0で、完勝!

2016-04-25 22:48:13 | スポーツ

<2014・3・21 掲載>

  決してパラグアイ代表が、弱かったわけではない。

 正直、勝てるであろう。そうは、思っていた。

予想は、3-0。悪くても、3-1。だから、「その2」の最後の文面の速報のくだりで書いたように、試合開始のホイッスルが鳴るや、パラグアイの猛攻には、びっくらこいた。

 コレ、ひょっとして・・・・・

 ところが、17歳以下の、なでしこ。あわてず、浮き足立たず。

 逆に、浮き足で、ボールを蹴る。チャンス!と見るや、また、蹴り込む!

 攻撃は最大の防御という言葉があるが、この試合は、まさにソレ。

 いつの間にか、打つなんて、変なニホンゴにすり替わっちまったけど、ことサッカーは、ボールは蹴る!が正しい。蹴る選手の気持ちは、打つに近くても、だ。

 野球ではない。足は、バットではない。

 グラウンドは、グラウンド。ピッチでは、ない。新しい言葉が湧きだすと、それに節操かなぐり捨てて、右へ習えの猿真似が目に付く。

 アスリート? ノー! スポーツマン&ウーマンだ。

 Dscf3484 左の画像は、日本代表が前半15分。1点目のゴールを決めた瞬間を、「フジテレビ NEXT」の生中継から抜き撮りしたもの。

 引用を明示、記載しないと、小保方”パクリ・ねつ造”晴子になってしまいかねないので、この場を借りて、記して置きます。少し、遅くなりましたが。

 上記、1点目は、長谷川唯(日テレベレーザ)が、左へ!

 その7分後、今度は遠藤優(浦和レディース)が、2点目!

 そこからは、怒涛の攻めに転じた。

 3点目は、宮川麻都(日テレベレーザの下部組織の、メニーナ)。前の試合でも、この宮川は、ゴールポスト前でこぼれたボールを押し込んで成功させたが、絶対にその瞬間を見逃さず、瞬時に反応する姿勢は、見事!

 本能と、練習の積み重ねのたまものであろう。

 後半、宮川だけでなく、ゴール前に、勢い良く3人は詰めて、その瞬間に反応! 万全を期す、緻密な高倉麻子の指導力にに、う~ん・・・・

 もう、連係が乏しい男子日本代表に見習わせたい!

 ハーフタイムでも、実は高倉。誉めることもせず、叱咤していた。後に書く。

 後半開始、2分。ゴール前に、ボールをポーンと蹴っておいて、シュート。

 今度は、高校生の市瀬菜々が、4点目を奪う。

 シュートしたボールを、見事に確実に相手国のゴールキーパーにキャッチされても、すぐゴール前に2人以上詰め寄る。

 実際、5点目は、そんなこぼれ球を入れ込んで、成功させた。つなぎも、素早い。チームとして、機能している。

 カメラが、パラグアイのベンチを映し出す。顔を覆い、頭抱える選手がいる。

 宮川から、斎原みず稀への連係と、パスの流れが良いなあと思っていたら・・・・・その斎原が相手をかわして、ゴロキックを流し込む。ハイ、6点目。

 まだこの時点では、グラウンド上にいるパラグアイの選手たちに覇気があった。当たりも、競り合いも、五分と五分。

 先にゴールを決めた長谷川と、杉田妃和(藤枝順心高校)は、前回のワールドカップにも出場している。

 この辺りから、私も私も、シュート、決めたい! どんなカタチでも良いから、ゴールポストの枠に入れ込みたい!という機運が、漂って見えた。

 丁度、選手に疲れが見え始め、足が止まり始める時間帯。事実、パラグアイの選手たちの間に、それがほの見えてき始めた。

 ココから、シュートを入れ始めても、残り時間を考えると、逆転は正直キツイ。

 逆に、私も私も!が、日本選手の足の疲れを防いだ。そんなカンジ。

 ベンチの前に立つ高倉は、ゴールの瞬間、たった1度だけ拍手を送っただけ。あとは、ゴールラッシュに、ニコリともしない。

 出来るなら、失点は避けたい。点数的にも、完勝で終えたいと、メモしつつ想う。次の試合に繋がるから。

 慢心、気の緩みが、一番、スポーツには、怖い。敵は他ならない自分の中に棲む。

 パラグアイのグラウンド上の選手たちの表情を映し出す。

 見るからに、心うつろ。苦しい表情。結構目鼻立ちクッキリの美少女が目に付くだけに、可愛そうにも想う。

 逆に、我がリトル、ならぬ、ビッグなでしこ。全員が、一見して、スポーツやってますっ!って、顔立ちばかり。可愛い、とか、美少女とは、無縁の顔、顔、顔・・・・。

 だから、10-0と圧勝して、優勝への気運あるのに、記事・報道が極めて少ないのは、そ~ゆ~訳!?と、勘ぐりたくなる。

 いや、実際、そ~ゆ~点、結構、マスコミ、大きいのでね。あとで、ビシッ!と書く大竹七未(なみ)なんか、もろソレで起用だかんね。

 さてさて、パラグアイ。めげず、渾身のシュート!!

 ゴールキーパー、はじく。が、ゴールポストに当たって、外へ。日本にとって、不幸中の幸い。しかし、やはり、はじくだけは、怖い。なのに、パラグアイの選手たち、ゴール前に詰めて来てない。

 気持ちが・・・・・

 この試合、現地では午後8時、スタート。風もあり、大敗してると、それさえ身にしみる。パラグアイ陣営、気持ちが萎え始めている。

 長野風花(浦和レディース)、ロングシュート!

 ダイレクトだったが、ゴールキーパーに、しっかりボール、キャッチされる。しかし、良い。

 きっちり、枠内に蹴り込んでいる。いつか、功を奏するはずだ。

 次も、大胆にも、ダイレクトシュート! しっかり、キャッチされる。しかし、コレも枠内。精度は、良い。

 交代で、児野楓香(藤枝順心高校)が入る。疲れが見え、足が止まり始めた選手から、ベンチを温めていた元気な選手を交代投入か。ここまで大差を付けており、試合経験も積ませておきたいということなのだろう。

 後半、27分。日本のクロスプレイ、合わず。失敗。

 ゴロキックシュートも、キャッチされる。しかし、コレも枠内。

 ボランチも、トップ下も出来る選手。そういう2つ以上のポジションをこなせるプレイヤーが、17歳以下で育っているのは、この先、心強い。

 前回のワールドカップ経験者の、杉田紀和が、ゴール成功!

 これで、7-0。ガックリ、首うなだれるパラグアイと思ったら、いえいえ。

 競り合いで勝ってるし、体もガンガン当ててくる。この気概、あきらめない姿勢は見習うべき。

 また、枠内には収まっているものの、「ビッグなでしこ」のゴールは不成功。良いさ、失点さえしなければ、いつか成功するはず。

 実際、成功につながった。

 遠藤を下げて、北川ひかり(JAアカデミー)を、新規投入。

 その北川が、早速良い働きをする。代わったばかりの選手が活躍するというのは、よくあることとはいえ、良い。

 北川が、絶妙のパスを杉田に送る。受けた杉田、ゴールキーパーをギリギリまで引きつけておいて、スルーパスをゴールポスト内に流し込んだ。

 いやあ、その冷静な判断力。乗ってるときは、何をやっても、上手くいく。これで、杉田にとって2本目のゴールに。

 その杉田。すぐ、もう1本、良いパスがきたもんで、ごっちゃんゴール! ハッと気づけば、ハットトリック

 これで、9点目。9-0に。

 んでも、笑顔、チラッとも見せ無い高倉監督。

 高倉健さん張りに、すっくと毅然として、立ったまま。

 10点獲れば、この年齢のワールドカップでの最高得点に並ぶ。それも、その試合は、10-1。10-0となれば、価値がちょい違うってもん

 ん? ビッグ間で、連係、途切れる。

 パラグアイ、泣いている、ゴールキーパーと、選手。美少女だけに、いっそう感情が伝わる。

 そこにつけ込むビッグ。わざと、待ち構えるようにして体当てさせて、運良くファウルを誘う。

 1対1。泣き顔ゴールキーパーとの勝負!

 Dscf3513 見事、成功!左隅に転がる。体、反転させて見送るゴールキーパー。

 10-0! 試合終了を告げるホイッスルが、鳴ったあ!

 Dscf3505 喜ぶ、「ビッグなでしこ」たち。

 Dscf3519

 Dscf3521 日本の応援団が待ち受ける観客席に走り寄り、大歓声に迎えられる。

 そんな喧騒をよそに、高倉麻子・監督(画像、左下)。

 歓喜の声を聞きたがっているレポーターに、冷静沈着、笑顔、封印!

 Dscf3527 「前半は、なかなか、弱気なプレイがあった。攻めあぐねていたので、ハーフタイムの時、積極的なプレイが出来るように、と(選手たちに)言った」

 「後半は、チャレンジしてくれた。いろんな選手が、やってくれた。ただ、ボールの処理に、まだまだ課題が残る」

 「次のニュージーランド戦に勝って、決勝トーナメントに行きたい」

 短く、しかし的確に答えて、サッと去った。

 う~ん、勝っても手綱を引き締めている。笑顔は、優勝まで見せない決意か。

 練習の時に、選手にどう接しているのか!?見てみたい。

 叱咤中心か? はたまた、良い点を見い出して、戦士の気持ちを乗せて、盛り上げていくのか? 黙って、冷静に見つめていて、個別ミーティングの時に、ピシッ!と、指摘しているのか?

 女性監督には、さまざまなタイプと、指導方法がある。今まで、さまざま、見てきた。書いてもきた。男子より、何かと難しいのは百も承知だ。

 高倉。苦労はしているんだろうな。なにしろ、顔がめっきりやせ細り、げっそり。勝つ喜びは選手に与え、自らは、次を見据えている。

 このワールドカップに臨むにあたって、日本代表選手を発表した2月25日、高倉はこう言ってのけている。

 「世界と戦えるフィジカルや速さに対抗出来る選手を、選びました。優勝を狙いたい!」

 出来るかも? そう思う。大勝したからではなく、その緻密で隙を無くしつつある綿密な戦術を見て。

 解説をしていた、大竹奈美改め、大竹七未。読み方は、同じ、なみ。2009年7月、風水で、改名したそうな。

 現在、39歳。ネット上でも、ずいぶん囁かれているが、鼻上部と目元。プチ整形したとしか思えない顔立ちに、少々変貌。化粧美人、メイク美人。

 彼女も、大学の女子サッカー部を率いる監督。報道によれば、ベスト4まで勝ち上がったそうな。

 その、指導ぶりは、いかがなモノなのだろうか?

 思い出すのが、13歳も年下のサッカー選手、弦巻健人とのこと。入籍後、彼にこまめにメールや?をくれていた女性に怒りまくり、執拗に連絡。

 ようやく、?をくれたその女性に、言いたい放題、叱りっ放し。それも、長時間にわたって。

 そのメールや?番号は、弦巻の携帯を調べ上げた末のもの。

 そのいささか異常とも思える嫉妬心、その怒り方。怖い。

 そのノリでの、サッカー指導は無いと思いたいが、人間、そう2面性は保ち続けられないもの。

 「何で、そんなコトも出来ないのよおお~~!」なんて、金切り声をあげていたら、サッカー大好き女性選手と言えども、心、離れて行く・・・・

 離れて行くといえば、弦巻。入籍当時は、長野県松本市のチームにいた。

 昨年暮れで契約解除になって、やっと初めて別居婚、解消か?と思ったら、弦巻、なんと今は、日本を脱出して、タイのチームの一員に。

 よっぽど同居を避けたいのか、どうか?

 何だか、「名義上の年下夫」1人指導出来なくて、数十人は・・・・と勘違いしてしまいがちになるのは、私だけであろうか・・・・・

 さて、ニュージーランド戦。

 日本時間、3月24日、午前8時、キックオフ。

 おそらく、勝ちそうな、気がしてならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  
 

   

 


<リアル 「リトルなでしこ」観戦ルポ 2014 その2>W杯第1戦 対スペインで、見せたモノ

2016-04-25 22:45:46 | スポーツ

  <2014・3・20 掲載>

 Uー17(17歳以下)女子ワールド・カップの、コスタリカ大会。

 日本代表の滑り出しは、ヨーロッパ選手権で2位の実力を持つスペイン相手に、2-0で競り勝った。

 スペインの監督は、32歳の男性。片や、日本は、高倉麻子、45歳。年齢だけでなく、キャリアも勝っている

 Dscf3424 写真左が、2点目のゴールシーン。蹴り込んだのは、松原志歩。セレッソ大阪レディースの所属だ。

 彼女、後半、ゴール前後から、積極的にボールに絡んでいた。

 陽射しがまぶしいほどだ。

 通称、リトルなでしこ。サインプレイか、サイドからのクロスが、何度も失敗を繰り返す。

 思わず、「惜しい!」と感じた、わずかにゴールポスト左にはずれたシュートもあった。

 しかし、精度や積極的な姿勢が、年上のなでしこや、23歳以下より、少しだけだがマシ。

 数少ないチャンスを、生かし切れていないが、立ち直りが早い。

 前半、体格差もあって、競り合いに負けていたが、後半はガツガツと、当たりに行っていた。

 押し上げも、徐々に狙い通りになりつつあった。

 前半、スペインの選手。競り合いのプレイで、偶然当たっても、蹴りがたまたま入ってもいないのに、悶絶するかのように倒れた。

 幸いに、ファールに採られなかったものの、今後、ずるいプレイ、汚いプレイ、ごまかしファールへのプレイを、日本は・・・・日本も、していくしかないんだろうなあ・・・・

 是か非かはともかく、勝ちあがっていくためには・・・・

 後半、連係がつながるようになってきた。この世代は、体と頭に覚え込ませるのが、早い。

 まだまだ、相手の速攻への反応が、遅いが・・・。

 また、この世代でも、1人、2ポジションをこなせなければ、世界大会クラスでは、起用・抜擢・途中投入しずらいことも、見えてきた。

 試合後、高倉が言った。

 「(試合への)入り方は、良かった。セットプレイからの入り方も、良かった。このゲームに関して言えば、やろうとしていたことを、やってくれた」

 と、ココまでは、誉め言葉。

 「コンビネーションは、まだまだ、上げていけると思う。シュートは、決めるべき時に、決めていかないと」

 実況放送を、日本の金玉輝くお台場のフジテレビからアナウンスしていた青嶋アナウンサーが、試合終了間際、名言を吐いた!

 「2-0で勝つのと、2-1で勝つのは、まったく違うぞお~っ!!」

 1点目のヘッディングシュートを、腹を蹴られながらも決めた宮川麻都は、「1試合、1試合、とにかく成長していきたい。精度とか、スピードとかは、上げていくことに取り組んできた」

 さあ、パラグアイ戦が始まってしまった!

 おうおう! パラ、速攻! 猛攻!

 この先、パラ、ハラ、ハラ、させそうな展開になりそうだ。

 んななか、前半15分、スペイン戦でもボールに良くからんでいた長谷川唯(日テレベレーザ)が、シュート!

 先制の1点を挙げたあ!

 次いで、22分。遠藤優(浦和レディース)が、2点目、シュート~~~~~~! 

 


<リアル Uー17日本代表女子サッカーチーム 最新 観戦ルポ 2014 その1>「U-17女子W杯」

2016-04-25 22:43:50 | スポーツ

 <2014・3・18 掲載>

 リトルなでしこ!?

 なでしこジャパン(上限年齢無し)に、ヤングなでしこ(23歳以下)。

 まあ、うまいこと、分かりやすい、キャツチフレーズとしての、チーム名を、サッカーマスコミが付けたもんだ。

 妙に、感心しながらも、コレ、この17歳以下の日本女子サッカーチームの選手・監督、コーチたちは、納得しているのかな~。

 というのも、こんなことが、何度かあったからだ。

 かつて、サッカー日本代表監督に岡田武史が、「岡ちゃん」と、サッカーマスコミに書かれ、それが一般的に通ってしまった。

 今、岡田の記事を検索してみると、いまだに「岡ちゃん」が、見出しに踊っているのを、目にする。

 しかし、実は誰一人として、岡田を岡ちゃんなどと呼ぶ人間はいない。

 コーチ陣も呼ばない、言わない。日本代表選手も、呼ばない、言わない。話すときは、「岡田さん」か、「(岡田)監督」だ。

 ましてや、付けた番記者すら、呼ばない。

 もっとも、岡田。選手と、とりたてて親しく話さない。それどころか、戦術のミーティングも、極めて少なかった。

 良く言えば、選手の自主性と技量にまかせた、それに頼った人。厳しく見つめれば、指導者としての才能に欠ける人。

 「岡ちゃん」なんて、サッカー協会の悪しきドン、川淵三郎だって言わなかった。

 あるとき、選手たちに確認。みんな一様に、「なんで? 一体、誰が付けたんだろうねえ?」と、首を傾げた。

 「岡ちゃんで、思い当たると言ったら、岡野(雅行)だけど、岡野は岡野だもんなあ。岡ちゃんなんて、誰も言わないよ」

 当時、岡野は、「野人(やじん)」などという、キャッチフレーズが、勝手に、これまた付けられていた。

 「野人? 誰も、言ったことないよなあ? なあ?」と、当時の日本代表選手たち。

 こんなでっち上げ愛称、マスコミは、平気で、しばしばやってのける

 フィギュア・スケートの、安藤美姫(みき)。

 これまた、「ミキティ」などと、名前が呼ばれていると報じられた。

 初めて、自分がそう呼ばれていると知った時、ビックリした!と、当人。

 「一体、誰のことを言ってんだろう?と、思った。ミキティなんて、1回も言われたことないし。最初、藤本美貴さんのこと、言ってるんだろうなと思ったもの。今でも、ミキティなんて言われるの、大嫌いです!」

 ちなみに、周囲が言う、わがままな性格。それは、最近になって、彼女自身、認めるようになってきた。オトナになったか・・・・。

 さてさて、17歳以下の、サッカー少女たち。

 クラブチームや、そのユース所属や、下部組織のチーム所属の子。高校生。JAアカデミーの子などの、混成チームだ。

 監督は、高倉麻子。サッカーファンなら、ご存じの元日本代表選手。日テレベレーザなどで、活躍。解説者としても、見た人はいるだろう。

 若手育成には定評があり、実際、好成績を積み上げてきた。

 ワールドカップの、第一戦のスペイン戦に臨む前に、この3月11日。カナダ代表と練習試合。1-1で引き分け。課題を見いだして、大会へ。

 日本時間では、17日の午前5時というとんでもない開始時刻だったが、当地では、16日の午後2時。陽射しが降り注ぐ、好天。

 前回大会では、決勝戦まで勝ち進み、フランス相手に、惜しくも1-2という大接戦で、優勝を逃している。それが、ワールドカップで、今までの最高の戦績。

 今大会、狙うは、その一つ上の優勝!

 対、スペイン戦。

 一言でいうなら、良い戦いぶりだった。

 Dscf3421 ゴールポスト前。左サイドから蹴り上げたボールを、宮川麻都(写真、黄色ジャージ、左から2人目)が、瞬間、体の向きを変え、ヘッディング!で、押し込んだ。

 と、同時に、右のスペインの選手に腹部を強く蹴られた!

 落下するボールを蹴るつもりだったのだろうと、善意に解釈したいが、それにしてもひどい。キック・ボクサー並みの、蹴り上げ! 腹部にスパイクの先が、深くめり込んでいた!

  1点を前半で取って先制が出来て、喜ぶメンバーが宮川を祝福するが、当の宮川は、身体を「く」の字に折って、悶絶していた。

 この宮川は、監督の高倉が現役の時に所属していた「日テレベレーザ」の下部組織「メニーナ」の選手。

 このあとも、交代を申し出ることも無く、試合終了まで、スペインの得点チャンスに、体を張ってディフェンス!

 おそらく、脱いだら、腹部にキックによるアザがクッキリと残っているはず。

 そんな「好」という以上に「攻ファイト」が、選手全員の機運を盛り上げていった。

 日本は、ここ、コスタリカでは、ジャパンではなく、にっぽんでもなく、や~ぱん。そう呼ばれる。 

 や~ぱんチームには、応援団が会場へ来ていた。観客席に、日本の日の丸国旗を掲げられ、コスタリカの日本人会の人達が、詰め掛けていた。

 中米のコスタリカ。

 アクセスが良いのか、呼びかけが功を奏したのか、生中継の画面を見る限り、「なでしこジャパン」や、「ヤングなでしこ」の試合の時より、観客が多いのには、いささか驚いた。

 おそらく、選手の父母もはるばる空と海をひとっ飛びしたのかも、知れない。

 高倉ではないが、観客の大声援の御礼を、グラウンドで「倍返し」した。

 体格差は、明らか。

 スペインの、不動の先発レギュラー陣は、いずれも170センチ台の、ガッチリ体型。

 先の選手のように、人間へのキックが得意の女子もいる。

 「リトルなでしこ」は、ホントに、リトル!

 150センチ台がズラリ。

 しかし、個人技と違い、チーム・スポーツは、気持ちの流れで、試合展開が、前後半で、ガラリと変わることもあるから、興味深い。

 むろん、限界があることも、承知しているが。

 ラグビーにしても、そうなのだが、この高校生の段階では、身体の大小に差があっても、身体能力に、極端に大きな開きは見られ無い。

 ところが、U-20(20歳以下)になると、ガラリ一変! 差が、ココから、グイグイ開いていく。

 わずか、3年。たった、3年。しかし・・・・・。

 その差を埋めるには、現時点では、サッカーやラグビーでいうなら、ヨーロッパのクラブチームにその力量を認められて、入団して、厳しい環境で日々、鍛え上げていくしかない。

 この「リトルなでしこ」の全選手21人のうち、1人でも多くの選手が勧誘されて欲しいと、思う。

 なでしこの、大儀見優希、大野忍ら、ヨーロッパ組。

 とりわけ、20歳になった岩渕真奈の競り合いでの強さ、その突破力を見せつけられると、その効果と成長は明らかだ。

 言うまでもないが、日本でトップでも、本場へ行けば、並み。

 それをカバーするのは、いかにチームに溶け込み、いかに古くからのチームのファンへのサービスを心掛け、地元マスコミに、いかにこまめに良い時も悪い時も、取材に応じることだ。

 しょせん、日本のお山の大将。天狗になったら、オシマイ。ましてや、チーム・スポーツ。アシストしてくれる同僚がいなければ、ゴールには結びつかない。

 だが、本田圭祐は、真逆。

 もはや、ミラノにはお荷物。お払い箱になる日も近い。

 クチ開けポカン天狗に、コメントが一言でも、欲しくて喰いついているライターが、書いたシロモノを読んだが、そのポカン坊やの屁理屈には、笑うしかなかった。

 そんな対応では、通用しない。起用されもしない。ベンチを温めるだけの坊やに待ち受けるのは、クビのみ。

 まあ、見ていればわかる。

 その2へ、続く・・・・