みんなのリライブPark ~リライブフードアカデミー~

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鬼のパンツと夏

2011年07月23日 | いつものトーク

雷が鳴って威勢良く始まる夏を
ここ何年か迎えていないような気がします。

雷といえば鬼。
鬼と言えばパンツ。

「鬼のパンツ」という歌をご存じの方もあるかと思います。

あれを虎の皮でできていると思っていた皆さん、残念でした。
本当は「ツラの皮」でできているおかげで、厚くて強いんですよ。

こんにちは。
物には動じない方ですが、面の皮は薄めでしっとりなnosakaです。
紫外線対策は万全ですか?


子供の頃に感じた夏の予感。

遠い雷鳴と夏の訪れのイメージは
今でも記憶の中に甦ります。

もう一つ、夏の印象をより強く私の記憶に結びつけているのは、
今でも忘れることのできない夏休みの味覚です。

それはおにぎり。

「王子様、海の水はなぜからいのですか」
「それはシャケが住んでいるからさ」

それが本当なら、昔の海の水は
今よりも、もっとしょっぱかったはずです。
なぜなら、冷凍技術が現代ほど発達していなかった昔は、
鮭を塩蔵するために塩を今よりもっとたくさん使っていたから。

とりわけ、夏場の鮭は塩をたっぷり使っていますから、
焼き上がるとまるで
塩で粉をふいたような焼き鮭が焼き上がるわけです。

夏休み。
子供の頃によく遊びに出かけた祖母の家で
昼に食べるおにぎりの格別のおいしさの秘密はこの鮭にありました。

もっとも祖母が握ってくれたのは、鮭のおむすびではありません。
夏の鮭の余分な塩を包丁でこそげ落としたものを
鍋で焼いてつくった焼き塩で握る「しおむすび」

のり一枚巻かれていない祖母のおむすびのしょっぱさは
海の味、夏の匂いでいっぱいだったのです。

夏の鮭のことを「時鮭(ときしらず)」というのだと
祖母は教えてくれました。
(正確に言うと、初夏の頃に北海道沖で網にかかる産卵前の若い鮭ということです)

ついでにいうと「鬼のパンツ」も祖母に教わりました。
巷で歌われている「虎の皮でできている」は
人がそう思い込んでいるだけだと。
…こんなことも夏休みには楽しく学ぶことができました。

夏休み…ぜいたくな思い出です。

リライブは社会人の受講生の方が多いですし、
なんと言っても今が一番勉強に精を出さなければいけない時ですから、
子供のころのような夏休みなんてほんとうに夢のような話です。

私は、夏と言えばただただ暑いばかりとは決して思っていないのですが、
この暑さも工夫して楽しむことを心がけなくてはとあらためて思います。

そうすればきっといつか、
「あの夏は楽しかった」という日が来るでしょう。

そんな季節をくり返しながら
人は大人になっていくものなのだと思います。

暑い夏、工夫をしてあるいは努力をして
覚えたことをいつまでも忘れずにいたいものですね。
勉強に仕事に普段より一層精を出して、すばらしい夏をつくりましょう。

ひと夏がんばりきることができた成果は、
きっとみなさんの「夢の実現」という形にあらわれます。

まずは、健康に気をつけて。
ビールののみすぎは論外ですぞ。

それでは次回までごきげんよう。