皆さん、こんにちは、リライブフードアカデミーの小川です。今回は開業資金についてお話しをしています。
開業しようとする皆さんにとって、やはりもっとも気になるのは、開業資金だと思います。
誰だって、少しでも安く開業したいはずだと思いますし、あまりお金はかけたくないですよね。私自身も開業したり、直営店舗を始めた時にはやはりそう思いました。もちろん、リライブの受講生も同じです。私はいっぱい貯金があるから、同じものでも高く買いたい等という人はまだ巡り合っていません。でも、ここに落とし穴があると思います。今回は、その辺に触れてみました。
まず、開業資金というのは、大きく分けて、工事や厨房設備、店舗取得費等、店舗の設備にかかる『設備資金』というものと、店舗を運営していくための材料費や広告費等の『運転資金』というものに分けられます。この区分けは、金融機関に融資を受ける際にも、どちらを借りるかを申請しなければなりません。実は、ほとんどの飲食店は、融資はこの『設備資金』で申請するって知ってましたか?何故かというとを大まかに書くと、まず申請しやすいということが理由の一つです。融資というのは、貸す側に対して、何に使うのかというのを明確にしなければなりません。設備には全て見積がありますし、飲食店は、開業の総資金に対する設備費用の割合が高いので、ある程度の融資金額でも設備費用のみで申請することが可能です。もう一つは、設備資金の方が返済期間が長いということでしょう。運転資金が5年返済に対して、設備資金が7年というように、融資の種類によって返済の最大期間が変化します。運転資金というのは基本的に短期的なものですから、このような設定になっているのだと思います。
いろいろな本等の開業資金を見ると、多くのケースでこの設備資金のみを紹介している記事が多いのも事実です。確かに運転資金というものは事業が順調な時は、資金として残るものですので、記載していないのかもしれません。
しかし、この運転資金が実は、個人の『食』の店舗には非常に重要な資金なのです。
何故かというと、個人店というのは、出来たて、作りたてが売りになる場合が多く、冷凍食品を『チン』して『はい、どうぞ』では他店との差別化が図れないため、また、個人の想いといしても、独自の商品を提供したいと思っていると思います。
しかし、それによって『商品の売れ残りによるロスや商品が用意できないための機会ロス』ということが発生してしまうことも事実です。
食の世界は、お客様の生活様式や状況によって売上が左右します。こだわりの店や高級店は不況や給料日前には売上は下がる傾向にあり、路面店は雨の日は売上が下がる傾向にあるといったことが発生してしまうのです。もちろん、雨の日には傘屋は繁盛するし、不況でも、ユニクロやマクドナルド等は売上は上がていますし、リライブの直営店舗も売上は確実に向上していますしかし、様々な外部環境の変化や顧客の状況の変化に対応していくことが、売上向上の秘訣であり、しかも、経費を押さえるポイントなのです。逆に言えば、それらのデータの収集が十分でない初年度というのは、上記の売れ残りロスが発生しやすく、しかも、顧客の状況に変化できずに機会ロスも多く発生してしまうのです。
個人店の場合は、売上から経費を差し引いたものは利益であり、これがオーナーの収入になります。つまり、初年度は、この利益=収入が、店舗のポテンシャルよりも低くなってしまう場合が多いのです。どんなに計算し、計画を立てても、数%は計画は、ずれてしまいます。わずか5%でも、機会ロスにより売上が5%ダウンし、売れ残りロスにより経費も5%とも読み間違えれば、ほぼ10%の利益が減少してしまうのです。もし、月の売上目標が100万円で、オーナーの収入が30万円の計画だと、10%の利益が減少することで、収入が20万になってしまうのです。これで、オーナー自身の生活レベルが維持できずに、撤退を余儀なくされてしまいます。やはり、オーナーにも生活がありますから、これを安定させることも、店を永続させ、商売(あきない)し続けるためには、必要不可欠です。だから、この期間を乗り切るための運転資金が必要不可欠なのです。現在、リライブの卒業生の開業者の中には撤退者がいません。この理由の一つには、この運転資金の有無も無関係とは言えないかもしれませんね。
今回の格言 安い道具を使っても、誰かにお金を借りてでも、運転資金は確保すること!!!
今回のポイント ・初年度は売上が読めないのが当たり前! ・売上の波を掴むまで運転資金を絶やすな!
それでは、何かご質問があったら下記のメールアドレスまでご連絡ください。こんな時代だからこそ、しっかりと安定した経営をお互い目指しましょう!
ご質問お問い合わせ:info@relive.com
開業しようとする皆さんにとって、やはりもっとも気になるのは、開業資金だと思います。
誰だって、少しでも安く開業したいはずだと思いますし、あまりお金はかけたくないですよね。私自身も開業したり、直営店舗を始めた時にはやはりそう思いました。もちろん、リライブの受講生も同じです。私はいっぱい貯金があるから、同じものでも高く買いたい等という人はまだ巡り合っていません。でも、ここに落とし穴があると思います。今回は、その辺に触れてみました。
まず、開業資金というのは、大きく分けて、工事や厨房設備、店舗取得費等、店舗の設備にかかる『設備資金』というものと、店舗を運営していくための材料費や広告費等の『運転資金』というものに分けられます。この区分けは、金融機関に融資を受ける際にも、どちらを借りるかを申請しなければなりません。実は、ほとんどの飲食店は、融資はこの『設備資金』で申請するって知ってましたか?何故かというとを大まかに書くと、まず申請しやすいということが理由の一つです。融資というのは、貸す側に対して、何に使うのかというのを明確にしなければなりません。設備には全て見積がありますし、飲食店は、開業の総資金に対する設備費用の割合が高いので、ある程度の融資金額でも設備費用のみで申請することが可能です。もう一つは、設備資金の方が返済期間が長いということでしょう。運転資金が5年返済に対して、設備資金が7年というように、融資の種類によって返済の最大期間が変化します。運転資金というのは基本的に短期的なものですから、このような設定になっているのだと思います。
いろいろな本等の開業資金を見ると、多くのケースでこの設備資金のみを紹介している記事が多いのも事実です。確かに運転資金というものは事業が順調な時は、資金として残るものですので、記載していないのかもしれません。
しかし、この運転資金が実は、個人の『食』の店舗には非常に重要な資金なのです。
何故かというと、個人店というのは、出来たて、作りたてが売りになる場合が多く、冷凍食品を『チン』して『はい、どうぞ』では他店との差別化が図れないため、また、個人の想いといしても、独自の商品を提供したいと思っていると思います。
しかし、それによって『商品の売れ残りによるロスや商品が用意できないための機会ロス』ということが発生してしまうことも事実です。
食の世界は、お客様の生活様式や状況によって売上が左右します。こだわりの店や高級店は不況や給料日前には売上は下がる傾向にあり、路面店は雨の日は売上が下がる傾向にあるといったことが発生してしまうのです。もちろん、雨の日には傘屋は繁盛するし、不況でも、ユニクロやマクドナルド等は売上は上がていますし、リライブの直営店舗も売上は確実に向上していますしかし、様々な外部環境の変化や顧客の状況の変化に対応していくことが、売上向上の秘訣であり、しかも、経費を押さえるポイントなのです。逆に言えば、それらのデータの収集が十分でない初年度というのは、上記の売れ残りロスが発生しやすく、しかも、顧客の状況に変化できずに機会ロスも多く発生してしまうのです。
個人店の場合は、売上から経費を差し引いたものは利益であり、これがオーナーの収入になります。つまり、初年度は、この利益=収入が、店舗のポテンシャルよりも低くなってしまう場合が多いのです。どんなに計算し、計画を立てても、数%は計画は、ずれてしまいます。わずか5%でも、機会ロスにより売上が5%ダウンし、売れ残りロスにより経費も5%とも読み間違えれば、ほぼ10%の利益が減少してしまうのです。もし、月の売上目標が100万円で、オーナーの収入が30万円の計画だと、10%の利益が減少することで、収入が20万になってしまうのです。これで、オーナー自身の生活レベルが維持できずに、撤退を余儀なくされてしまいます。やはり、オーナーにも生活がありますから、これを安定させることも、店を永続させ、商売(あきない)し続けるためには、必要不可欠です。だから、この期間を乗り切るための運転資金が必要不可欠なのです。現在、リライブの卒業生の開業者の中には撤退者がいません。この理由の一つには、この運転資金の有無も無関係とは言えないかもしれませんね。
今回の格言 安い道具を使っても、誰かにお金を借りてでも、運転資金は確保すること!!!
今回のポイント ・初年度は売上が読めないのが当たり前! ・売上の波を掴むまで運転資金を絶やすな!
それでは、何かご質問があったら下記のメールアドレスまでご連絡ください。こんな時代だからこそ、しっかりと安定した経営をお互い目指しましょう!
ご質問お問い合わせ:info@relive.com