みんなのリライブPark ~リライブフードアカデミー~

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冬のパン作り

2010年02月08日 | いつものトーク
パン大好きな皆さんこんにちは。リライブの稲垣です。
天皇陛下も遂にノロウイルスに感染なさってしまいましたが、皆さんはお元気でしょうか?
元気が取り柄の私は、本年度も風邪知らずで御座います。
何せ、ターミネーターは風邪引きません!新型インフルって何?ってな感じです。
其れもこれも、愛すべきパンの御かげでしょうか。
何か変だな?てな時も生地触ると調子が出て来ちゃうんだからもう大変。安上がりったらありゃしない。自分が一番びっくりです。
そんな私の小さい頃のパンの思い出と言いますと、其れは叔父に連れていって貰った御茶ノ水日活で買って貰う、売店の2個詰めのあんぱんと牛乳の味でしょうか。夏季は冷え、冬季は温めた牛乳とあんぱんの美味さは、今でも舌が忘れられません。ですからパンを始めた時の目標も早く一人であんぱんが作れるように成る、でした。初めて自分で作ったあんぱんの味もいまだに忘れる事は有りません。思わずぐっと来た事が、昨日の事のようです。

閑話休題、
さて、パン好きな皆さんはこの冬の寒さにも負けずにパン作りに励んでいらっしゃるかと思います。食べてもらう人を思いながらパンを作るのは素敵な事ですね。
なれども、どうやっても上手く行かない、と嘆いている方も多いかと思います。
特に、どうやっても大きくならない、フックラしない、と投げやりに成っていらっしゃる方は、特にこの時期には多く見受けられます。
そんな方は、これからお話しする事を是非実行してみて下さい。
今までとは全く別物のパンが必ず作れるはずです。

さて其のポイントですが、先ずは一次発酵が終了した時点や、パンチ(ガス抜き)をする際
に必ずフィンガーチェックをする事です。フィンガーチェック(指穴テスト)は、正確に其の時の生地の様子を知る事が出来ます。やり方ですが、通常人差し指に打ち粉を付け、生地に差し込みます。其の跡がそのままならば、発酵が充分に進んでいると言う事ですし、閉じてしまうようならば、発酵不足と言う事なのです。冬季であれば、更に穴の周囲にガスの気泡が出来るまでに成れば云う事無しです。本などに書いてある時間は、あくまでも一定の条件の下での標準であり、目安です。家でやる場合には中々時間通りには成らない物です。
そんな時にこのフィンガーチェックをやる、やらないでは全く生地感が違ってきます。
時間通りに進めた結果が、小さい出来上がりやフックラしない出来上がりになってしまう訳です。是非やってみてください。フィンガーチェックは、言い換えるならば生地と会話をする、と言った所でしょうか。
そしてもう一つ、生地を決して乾燥させない工夫をする事です。生地は表面が乾燥してしまうと、其処から発酵する事ができなくなってしまいます。生地表面がコーティングされてしまい、伸びにくく成ってしまうと云う事です。こまめにビニール袋に入れたり、かけたりする事や、固く絞ったふきんをかける事や、霧吹きの活用等が得策です。また、仕込む時に給水を1%~3%の範囲で増やす事も必要です。梅雨時には逆に減らします。ですから湿度計も仲良くなっておく事が大切です。
以上のように特別道具を揃えたり、お金をかけたりする事でも無い事で美味しいパンを作る事ができます。
後は常にパンを作る時には、必ずあれを入れる事を忘れずに!!
そうです、あなたの愛情を必ずたっぷり入れて上げて下さい。もう完璧です。
まだまだ寒さ厳しき折、どうぞご自愛下さいませ。
それではまた。稲垣でした。