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オウィディウス(前43-後18)『変身物語』(上)「巻1」(13)「エパポスとパエトン」:イオの子エパポス(父ユピテル)とクリュメネの子パエトン(父アポロン)!

2021-10-19 14:12:01 | 日記
(1)イオの子エパポス(父ユピテル)とクリュメネの子パエトン(父アポロン)!(46-47頁)
イオは現在、エジプト人たちに[イシス女神として]崇拝されている。今では、イオにはエパポス(父はユピテル)という子もできた。このエパポスに年恰好も性格も似たパエトンという友達がいた。パエトンは「父親が太陽神アポロンだ!」と自慢した。エパポスが「お母さん[クリュメネ]が、そう言ってるだけじゃないのか?」と言い返した。パエトンは侮辱され腹を立てたが、恥を知っていたので、怒りを抑えた。
《参考》イシスは、古代エジプトの最高位の女神。オシリスの妹でその妻,ホルスの母。弟セトに殺されたオシリスを復活させ,孤児ホルスを養育し父の仇を討たせた。イシスは、ナイル・デルタ地方に起源する神。ギリシア・ローマ世界でも信仰され,イオやデメテルと同一視された。(平凡社/百科事典マイペディア参照)

(2)パエトンは太陽神アポロンが住む日の出の郷(サト)へ向け出発した!(47-48頁)
パエトンは家に帰って母親のクリュメネに言った。「ねえお母さん、ぼくが太陽神アポロンの子だというなら、その証(アカシ)を見せてください。」クリュメネが言った。「この世を見そなわすあの太陽が、お前のお父上です。お前がお父上のお屋敷を訪ねることもできます。昇るお日さまを送り出す館は、遠くありません。その気なら行って直接、お尋ねすることです。」パエトンは、母親のこの言葉を聞いて、大喜びではじかれたように出かけた。パエトンは生まれ育ったアイティオピアから、太陽の熱気の真下のインドをよぎって、日の出の郷(サト)へとひたすら急いだ。


「クリュメネとファエトン」(ヘンドリク・ホルツィウス派 )
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