※浮世博史（ｳｷﾖﾋﾛｼ）「もう一つ上の日本史、『日本国紀』読書ノート、近代～現代篇」（2020年）「日本の復興」の章（385-455頁）
（１０５）-3 百田氏の誤り：③「李承晩ライン」によって拿捕された日本漁船数、抑留船員数が不正確で誤りだ！③-2「残虐な拷問が加えられた」は誤り！（413-414頁）
D-4 韓国が海上に一方的に線を引いて主権を主張した「李承晩ライン」にもとづき、日本の漁船の取り締まりを行なった。これについて百田尚樹『日本国紀』は「[1965年までに]拿捕された日本漁船は328隻、抑留された船員は3929人、死傷者は44人にのぼる。抑留された漁民には残虐な拷問が加えられ、劣悪な環境と粗末な食事しか与えられず、餓死者まで出た」（百田413頁）と述べる。
D-4-2 百田氏の誤り③：拿捕された日本漁船数、抑留船員数が不正確で誤りだ。『海上保安庁30年史』では拿捕された日本漁船数327隻、抑留船員数3911人だ。近い数字だが、百田氏は典拠を示していない。（百田氏は、北朝鮮による拿捕・抑留を合計しているのかもしれない。）（413頁）
D-4-3 百田氏の誤り③-2：百田氏は「抑留された漁民には残虐な拷問が加えられ」と述べるが、これは史料が示されていず、誤りだ。抑留された人たちの回想の様子（例えば『アサヒグラフ』1953/10/7号など）には拿捕された時の暴行の話は出てくるが、韓国に抑留された後に収容された場所で「残虐な拷問が加えられた」という話はない。（413頁）
（１０５）-3 百田氏の誤り：③「李承晩ライン」によって拿捕された日本漁船数、抑留船員数が不正確で誤りだ！③-2「残虐な拷問が加えられた」は誤り！（413-414頁）
D-4 韓国が海上に一方的に線を引いて主権を主張した「李承晩ライン」にもとづき、日本の漁船の取り締まりを行なった。これについて百田尚樹『日本国紀』は「[1965年までに]拿捕された日本漁船は328隻、抑留された船員は3929人、死傷者は44人にのぼる。抑留された漁民には残虐な拷問が加えられ、劣悪な環境と粗末な食事しか与えられず、餓死者まで出た」（百田413頁）と述べる。
D-4-2 百田氏の誤り③：拿捕された日本漁船数、抑留船員数が不正確で誤りだ。『海上保安庁30年史』では拿捕された日本漁船数327隻、抑留船員数3911人だ。近い数字だが、百田氏は典拠を示していない。（百田氏は、北朝鮮による拿捕・抑留を合計しているのかもしれない。）（413頁）
D-4-3 百田氏の誤り③-2：百田氏は「抑留された漁民には残虐な拷問が加えられ」と述べるが、これは史料が示されていず、誤りだ。抑留された人たちの回想の様子（例えば『アサヒグラフ』1953/10/7号など）には拿捕された時の暴行の話は出てくるが、韓国に抑留された後に収容された場所で「残虐な拷問が加えられた」という話はない。（413頁）
