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「世の人の見付(ミツケ)ぬ花や軒(ノキ)の栗」芭蕉(『奥の細道』)(10):芭蕉は、世捨て人にシンパシーを感じる!

2018-08-25 19:18:19 | 日記
「世の人の見付(ミツケ)ぬ花や軒(ノキ)の栗」
There are flowers of a chestnut tree in front of the house. People rarely see them in such a place.

《感想1》
須賀川の宿の近くに世捨て人の可伸(カシン)という僧が住んでいた。その庭には大きな栗の木があった。栗は、「西の木」と書くので西方浄土に縁があると、行基菩薩(※実は法然上人、芭蕉の思い違い)は一生、杖にも柱にもこの木を使ったという。芭蕉は、可伸のような世捨て人に、シンパシーを感じるようだ。
《感想2》
可伸(カシン)のように家の庭に栗を植えることは、あまりない。だから栗の花を家の軒近くに見ることも普通ない。芭蕉は、僧可伸(カシン)が行基菩薩を慕って、栗の木を自分の庭に植えたと思った。
《感想3》
可伸(カシン)その人は、後に、「予が軒の栗は更に行基のよすがにもあらず唯(タダ)実をとりて喰(クフ)のみ成(ナリ)しを、いにし夏、芭蕉翁のみちのく行脚(アンギャ)の折から、一句を残せしより、人々愛(メデ)る事と成侍(ナリハベ)りぬ」(『伊達衣』)と書いた。可伸は正直な人だ。また芭蕉翁の人気がすごい。
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