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魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

試飲会の様子 3

2006年02月28日 | ワイン ~2020年
アルザス地方の赤は私の大好きなピノ・ノワール種を使用します。ブルゴーニュのピノと区別するため、普通はアルザスピノと呼んでいます。
今回もアルザスの試飲会ですから、当然出品されていました。しかし、意外と少なかったのは残念。その中で一番美味しかったピノがこれです。

ギンギンにタニック(タンニンが多いこと)のローヌの赤ワインが多い中で、優しく包み込むような、そしてホッとさせてくれるのはとても嬉しいです。美味しいです。しかし、価格はネック。この価格を出すのなら当然ブルゴーニュや新世界のピノでもっと選びようがあります。アルザスピノがいまいちメジャーになれないのは、この価格の部分とスター・ドメーヌが現れないことなのでしょうか・・・・・・、といってもこの地は北方なので赤を造るぎりぎりの環境といってもいいくらいの所で栽培されているのです。暖かい地域とは環境も作業効率も、当然ながら苦労も、きっと違っていることでしょう。地球温暖化が進めば今に凄いピノも造られるかもしれません。

当店を含め日本の大抵のショップではアルザスやローヌを最初から指名されるお客様はまず、ほとんどいないのではないでしょうか。ソムリエ試験を受ける、とかその地にゆかりや思い出があるとか、特別なことでもない限り、まず指名はされない地域なのです。
しかし、時々で構いませんから思い出したようにでも飲んでやって下さい。
そこには応援したいほど愚直で誠実な造り手もいます。

アルザスには煌めきがあり、厳しさもあり、高貴ささえ感じることも出来ます。
ローヌには偉大な力強さ、奥深さ、から普段着の素朴でほっとする味わいまで多種多様なワインがあります。
それらを知ることで、きっとワインのバリエーションや奥深さがさらに広がりを持つことでしょう。
今日はちょっと堅くなりました。スミマセン。

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