魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

「ワインを持っている」といふこと

2006年03月31日 | ワイン ~2019年
「ワインを持っている」といふことはどんなことだろう?


今日、何気なく部屋に置いていたジャンボ宝くじの10枚連番のはずれ券に目をやった。
はずれ、といっても下一桁はどれか1枚が当たっているわけで300円の価値はある。
それを交換しに行った。
今までは「これはいつでも300円にはなるもんね」というふうに思っていた。
たとえ夢の残骸、3000円がトホホ~と1/10に目減りしたとしても、これはいつでも
300円としての権利を持っているのである。換金して、ちょっと足せば立派に
ラーメン一杯もしくはランチの足しにはなるのだ。

しかし換金して100円玉3枚にして、財布に入れてしまったらどうだろう?
その瞬間からいつどんな使われ方をして消えて行くのか、もう消息不明に近い存在となる。
それまでの輝きは失せ、どこへどう消えていくのか捜索不能になり、ほぼ自然消滅だ。

話をワインに戻してみよう。
ワインに数万円~まあ、百万円、もしくは車一台程度の金額。
家計に組み込んでしまえば、やれ家電を買った、車を買った、子供の教育費だ、
洋服代だ、旅行費、エステだ、化粧品だ、美顔器だ??・・・・等でいつの間にか
消えてしまう金額を、ワインに変えている。

「ワインを持っている」=「投資金額をワインに代えた」ということだ。
買った時はこれこれの金額だったけど、今は値上がりしてこの金額になっている。
熟成して味わいも良くなっているはずだ。また、その気になればいつでもそれを
飲む事が出来るぞ!という状態は、どことなく心を幸せにしてくれる。

そして何よりも輝いている!
ワインも輝いているし、その投資金額も同様に輝きを持っている。
その輝きは、実に宝くじの10枚連番の当選発表前の状態と似ている。




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