畜生を
辞書には、人に飼われている生き物、。鳥、虫、魚…?
「こん畜生」は、人を憎んだりののしる言葉。
仏教では、私たちは六道(天・人・阿修羅・畜生・餓鬼・地獄)を生まれかわるとも言われる。
『涅槃経』
「慚は人に羞づ、愧は天に羞づ。これを慚愧と名づく。無慚愧は名づけて人とせず、名づけて畜生とす。」
慚愧は、自分の罪を人のせいにしたり、悪いことをしても悪いとも思わず、恥じる心のない者。
蓮如上人の御一代聞書に(195)
「他人の悪いところはよく目につくが、 自分の悪いところは気づかないものである。 もし自分で悪いと気づくようであれば、 それはよほど悪いからこそ自分でも気がついたのだと思って、 心をあらためなければならない。…」
と示される事を聴かせて頂くと
悪いことと知らないで悪を行じているのが私の姿。
してみるとまさに私の姿こそ「畜生の姿」でありましょう。
そんな私を、阿弥陀様の満徳を以て、このままお救い下さるのが御本願「南無阿弥陀仏」のはたらきであります。南無阿弥陀仏
無慚無愧のこの身にて まことのこころはなけれども
弥陀の回向の御名なれば 功徳は十方にみちたまふ
(愚禿悲歎述懐和讃)