King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

グアテマラに寄せて

2011年06月05日 12時21分31秒 | 珈琲
私の旦那はグワテマラ生まれ、なんてCMありましたね。

実は、最近人気のグワテマラはあまり好きではありません
でした。

ですが、COEでの活躍で巷ではすばらしい豆という呼び声も
高く、COEでの最高値をつけたのもグワテマラです。

ただ、最近このCOEの豆というのも毎年スター豆の誕生の
ように宣伝されると、ああそういうことだったのかと言う
感じもしてきます。

冷静に生産国の生産量と各国の輸入量を見比べてみれば
自ずと見えてくるものがあります。

まず、日本にはパナマ、ホンジュラスなどの豆はなじみが
ありません。

一方アフリカのタンザニアなどグルメコーヒーという呼び名の
豆は色々な種類のものが入っています。

タンザニアやケニアなど生産量で見れば少ない方です。

コーヒーのすべての豆が国際オークションの様な開かれた
市場での買い付けが行われているのであれば、もっと安くて
いい豆も入ってくるのかもしれません。

ですから、今のCOEなどをどれだけありがたがる必要がある
のかということになります。

ともあれ、世の中味が良いからと言って必ずしも売れるとは
限らないのが常であり、味のいいものからいい値段が付くと
も限らないのは心に留めておいていいかもしれません。

グアテマラというと私はよく、アンティグア産のより高地の
物を選んで買っていますが、農園物とただのSHBとでは全然
豆の姿が違います。

これがすべてに当てはまるかというとそうでもないのが
コーヒーの世界です。

だから、色々味わってご自身の舌で判断してもらいたいと
思います。

全体的に否定的だったグワテマラの評価でしたが、今回の
今まで野暮ったい味というグワテマラ全体の評価を覆す
物を持っていました。

今当店ではそのグワテマラアンティグワ、サンミゲル農園
をストレートでは販売しています。

もちろんただのSHBも持っていますが、比べてもらうもの
でもないのでストレートではサンミゲルだけなのです。

世の中、得意げに複数の豆をただ出して数十円の差で
並び立てるところもありますが、何かの意図があるのか
不明です。

焼き方をお客さんに選ばせるのもあまり意味が無いと
最近は思います。

それならば豆の種類を増やして用途を明確にしてやれば
いいのだし、お客さんの方もどうしたいのか気が付くと
言うものです。

でもゲームと同じで簡単には手に入らないとするから
最後までたどり着こうとしたり、仲間を募って戦うとか
全てを揃えて満足感を得るとか心の満足感を探ることも
必要なのです。

それがひとつには選べるということに違いありません。

ただ気になるのはお客さんにおいしさが何なのかを
求める人が意外と少ないことです。

どうなったらおいしいコーヒーなのかをしらないことに
気が付いてほしいのです。

おいしいコーヒーを飲みたいという人は多くいるのに、
どうしたらおいしいと感じるんだろうと疑問に思う人は
いないのです。

そんな疑問に答えるピースを持つ店は多くても提案できる
店はないのです。

少なくとも当店はピースを明確にし、嵌るべき形を示せる
ようになりたいと思っています。

今朝グワテマラを飲み考えたことでした。

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