King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

どうしてもすんなりとはいかない

2020年01月23日 23時45分28秒 | スキー

ぐしょぐしょの雪とブッシュの出ている斜面とそんな中を一日滑り、俺はなぜ

草津に来たのだろうと考える一日目から二日目はなんと冷たい雨が朝からバシャバシャと

降りしきる日でした。シーズンに一度は雨に濡れるのが恒例ですが、一月の一番ベストの

シーズンに草津の標高の高いところでも雨というのは非常に珍しいと思います。これより

標高の高い志賀でも雨だったというのですから、今年の異常ぶりが伺えます。

 

あの噴火以来あの迷彩服の団体がいなくなって久しい草津でしたが、昨日今日はその規模は

少ないものの、迷彩服の団体の復活を目にしてこの時期らしいと感じるのでした。朝もホテルの

朝食会場は日本人の律義さで開場と同時にお年寄りの団体客でごった返し、この時ばかりは

日本人だらけとなります。

 

それも最初の料理をとり終わってからは人が落ち着き、料理を取りに行っても人の列に並ぶなどと

うことはなくなりました。今までなかったパンケーキなどがあり、これを見たとき秩父のメイプルステーション

より立派なパンケーキであの秩父の施設のおぞましいほどの低レベルをまた思い出してしまうのでした。

お気に入りの温泉卵と納豆掛けを今日も食べまた朝から苦しいくらい食べてしまいそれでも9時には

ゲレンデにて滑り出したのでした。昨日よりもさらに人は少なく、リフトに乗っている人もまばらです。

ゲレンデにいるのはリフトに乗れない外国人を教えているスキー教室と迷彩服の団体だけです。

 

この雨というのは雪より始末が悪く、防水のスキーウェアでは常に水玉が浮きそれが風に吹かれて

体温が奪われます。さらにリフト上では油の混じった汚水が垂れてきてウェアがどんどんと黒くなり

すっかり憂鬱な気分となり、早々にレストハウスに逃げ込みお茶などしていると続いて迷彩服の人たちも

同じレストハウスに集まりだしました。まだ10時だというのにそれからラーメンなどを注文しだし、

こちらがお茶を飲み終わり席を立つときにもその団体はずっとそこに駐屯を決め込んだようです。

 

雨で水分を含んだ雪はさらにぐしょぐしょと春スキーのような様相で、雪は滑らなくなりこうなると

有効な練習もなく、以前ならスキースクールに入校してどうにか一日付き合ってもらうということ

になりましたが、今回はそんな気にもなれず、ならば温泉だろうとお昼前にホテルに戻りました。

 

ホテルで食事でもいいのですが、エレベーターに出ているランチの張り紙をみると最低でも

1400円という値段が気になり、それなら温泉街に出て珍しいものでも食べてみるかと送迎の

バスで温泉街に向かいます。

 

今回不思議な体験をするのですが、それはポケモンgoというゲームの草津というところでは

どうそれが変わるかという期待があったのですが、それが昨日今日と経験してみるとなんとも

妙な感じがするのです。まず昨日感じたのはポケモンのジムですが、秩父ではまず定員に満たない

物は見つけるのが難しいくらい大概はいつも定員です。ところが草津ではそれが至る所にあり、

どこでも自分のポケモンを置き放題なのです。

 

これはいいところだと思っていたのもつかの間、異常なものもみました。それは無人のジムです。

これは初めてみたのですが、通常はチームカラーに色がついているのが無人のものは白いままで

はじめはジムかどうかもいぶかるようなもので戸惑いましたが、だれも手を付けてないからと

解るとぜひ自分が置こうとさっそく置きに行きました。

それがここです。

ところが、置いて数分も経たずに私のポケモンは戻ってきてしまったのでした。

それから私が人がいないからと次々に置いたところも過疎でポケモン人口がないため

その入れ替わりも少ないのだろうと思っていたら次々にみんな戻ってきてしまいました。

どうやら地元の人たちが自分のもののように常に管理しているようで、よそ者は排除されて

しまうようです。

 

ホテルの周りはいくつもジムやポケストップがなく、ポケモンを積極的にやる環境では

ありませんが、温泉街ではそれらは無数にあり、狭い範囲に10mごとに次々と現れ、ポケモンも

捕まえ放題です。エアームドが何回か来てこれはいいお土産になりました。それにダゲキも

捕まえました。

 

あとは目新しいものや珍しいものはありません。

 

いつも一匹しかいないジムに自分のポケモンを置いてもすぐに入れ替えられてしまい、

いくら置き放題でも帰ってくるときはCPがカラになっており、それを回復させると

置いたそばから帰されるとなればアイテムの消費ばかりで何の得もありません。

ただの過疎の地ではなかったのです。

 

温泉街では楽しみにしていた温かくておいしいものとして好物のなべ焼きうどんを

食べましたが、完全に観光地値段と内容でまだ秩父でなべ焼きを食べたほうがいいと

いう内容でした。

 

町の中は大変な賑わいでスキー場とは違います。

 

人であふれ食事場所はどこも混んでおり、大変活況です。外国人も多く、若い人も

います。いろいろな店があり飽きませんが、私は何度も来てますから別にお店を

見て回ったり食べ歩きたいものもなく、すぐにホテルに戻りまた温泉に入るのでした。

久しぶりに温泉の後はブッテンブローク家の物語に浸りました。中編の後半でやっと

この物語の没落の物語が始まるのです。

 

ある貴族の没落の話と帯などに書かれていても物語はトーニの恋だったり、結婚しては

出戻ってくる過程や懲りない貴族意識やらをずっと読まされ、父が死についに没落が

始まるのかと思いきや父を引き継いだトーマスは結婚して家業は盛業で参事会員に当選して

家まで貴族風の大邸宅を新築してしまうという拡大路線でどこが没落なんだと思っていると

クリスチャンとか妹の死とか段々暗い話題が出てきて商売も家を作った頃から振るわないと

なり一気に物語は没落にまっしぐらとなっていくという怒涛の展開に入りよいよというところで

夕食になりました。

 

今日もスキーは半日しかしていないのに9時にはもう寝てしまうという日になりました。

 

こんな予定外の滑りは十分ではないのに温泉と読書とこれまた楽しい一日でした。


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