King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

オリックスに聞く

2013年10月01日 09時51分58秒 | 日々のこと
先月の日経私の履歴書の著者は宮内義彦さんでした。

先月ほど、いつの間にか、えっ、そうだったのという展開で
目を離せなくなりました。

それまでは普通の苦労話とも自慢話ともつかないような
日本でリースという新種の金融業を根付かせる話だったのが
平成の経済的事件には常にオリックスの名が出てくるその
カギを握る張本人だったことを思い出させてくれたのです。

プロ野球の再編もかんぽの宿買収も村上ファンドも郵政民営化も
その渦中にいた人でした。

そして、それは岩盤規制が小泉改革に立ちはだかったからで、
今この履歴書を読む読者は、改革がとん挫しさらに民主政権下
でとんでもない方向に向かい、大災害で見えにくくなっていますが、
今安倍政権でもこの岩盤規制を崩してなお成長拡大を日本が
目指せるのか、世界に伍する先進国としてやっていけるのかという
瀬戸際に立ち、20年に及ぶデフレ経済の停滞はこの改革なくして
財政再建と景気拡大という難しいかじ取りはなしえないのでは
という思いに駆られます。

時代をみても井上準之助の金本位制にして緊縮財政をして
経済の立て直しに当たるも経済は落ち込み、その後の高橋是清
により持ち直すという流れをみれば、財政出動をしても増税を
したらやはり拡大戦略にならないんじゃないかという思いを
強くします。

復興予算は二年前から使われていますが、実際我々が負担する
住民税や所得税はこれから長く負担が続きます。

それにまた来年度から二年続けて消費税が上がるとなれば、
我々の実感のないまま、企業には減税、庶民には物価高に増税
という形になり、不公平感と高負担感は増して景気減速要因に
なるように思えます。

安倍首相の動きで財政出動と異次元緩和というながれのなかで
未だ岩盤規制やら古い法律やら先送りされ取り除かれたとされる
規制や概念が残っていることを先月の履歴書は教えてくれました。

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