King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

危機、『冬の終わりに』

2012年03月06日 10時38分06秒 | 珈琲
昨日はまた雪が降り、まだまだ冬という感じでした。

ところが今朝から明るい春の日差しが降り注ぎ、
気温もぽかぽかと急変化です。

これは今月のブレンド『冬の終わりに』もいつまで
という雰囲気です。

一応20日以降衣替え予定でしたが、余りに不釣合いなら
変更もやむを得ないでしょう。

ただ、ブレンド珈琲の重要な点はいつもここに
たどり着くという、特別でない日常なもの、日常に
寄り添える味と軽い裏切りが季節という味付けに
マッチするかという構造なため最近はなんでもいい
という信頼を得ているところもあるのです。

珈琲の迷宮にただ戸惑い自身の好みを通すより、
お任せして驚きと得心を得たいという、まあ贅沢な
何でもよいですというリクエストにつながるので
しょうか。

安易な何の豆でもいいから持ってきてというのは
こちらは逆に緊張と警戒感を持って受け止めます。

お客様の注文履歴をみて、どんな味をもとめてその
何でもいいのでになったのか推理し、何でもよくても
どんな味に弱くどんな気持ちに落ち着きたいのかを
考えます。

そこでも軽い裏切りが必須です。

印象を与えるファクターには色々あり、第一に来る
のは香りであり、味を維持するにはしっかりした
ボディがないと飲んでも詰らないとなってしまい、
苦味と酸味、甘みのバランスは時にはただの平坦な
味にもなってしまうのです。

巷ではまだ何何農園と直取引の特別な豆が入荷。

というのがはやっているようですが、エチオピアや
イエメンなどどこの農園だかわからないくずみたいな
豆で他所の国だと捨て値になってしまうほどの小粒
の豆ばかりのずっと何回も使い古されたような麻袋
入りの豆の方がはるかにうまかったりします。

下手な豆の履歴や生産工程の確かさや真空バキューム
パックなんてただの演出だと知れてしまいます。

値段で飲んでいる人もいるのでしょうが、実際
イエメンなど今ではまともに飲める物はびっくり
するほど高いのでイエメンのマタリしか飲まない
というのも納得します。

最近、モカでも非常に安いのが出回ってきて
以前は高くてブレンドになど使えない物だらけ
だった状況からすれば選べる環境ができてきました。

昔からモカマタリNO7というのがありましたが、
モカ不足の現在でもたまに持っている業者がいて
興味をそそられるのですが、安いものの一編に
仕入れるには在庫を圧迫する取引単位なので
躊躇してしまいます。

結局、ブレンドにしか使えないとなった場合、
それをずっと使い続けないといけないとなると
何袋という単位は重荷です。

私の様に安いのと高いのでどう差があるのか
興味のある方は両方置いてある当店でご注文
してみてください。

体験してみないと解らない事やあたらしい
気付きとはきっといい体験になります。
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