King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

移り変わりは劇的に

2018年03月05日 08時50分45秒 | 珈琲

何かとこの時期普段連絡のない人から連絡があったり、

突如そんなのにかかわってたっけというところから文書が

届いたりといったいきなりの申し送りなり連絡なりがあり、

世の中のいろいろなしがらみだったりそんな見えないものに

がんじがらめになっている現実を知るのでした。

先日も親族のお見舞いにさいたま市まで行きましたが、途中に

通った道は会社員時代テリトリーとした地域でよく知っている

地なのにその忘れてしまったこととか抜け落ちた様々なことに

思い致す旅のような様相になり、いつもはしない寄り道をして

みたりして気が付いたのです。

この様な感傷に浸り出すというのは危険水域であり、精神的な

弱まりを意味しています。今年はひどい花粉の被害と急激な寒暖差に

基づくこれらの健康被害と精神的な落ち込みなどふと気が付いたこの

季節ならではのこともありました。

今思えば今年の厳しい大雪や寒波の被害なども過ぎてみればあっと

いうまで、その間親しんだ大粒豆のアフリカやインドネシアの豆の

温かみと甘みに癒された日々も今は懐かしく、今ではその味より

今このふと落ち込みそうな精神的な狭間にしっかりとした橋となる

物も見つけました。

今の季節はこれでしょう。

季節のブレンド『早春賦』もそんな思想からできています。

そして、冬の間のケニアレッドマウンテンのような寄り添うべきもの

の代表としたものとしては、グアテマラの豆を出していきます。

グアテマラというと珈琲通の人は良く知っている豆のようでいて

特長をすらすらといえる人も少なく、その特徴と移り変わりがある

ことも知られていません。

2000年以降コーヒーコンテストが度々おこなわれてスター的豆が

生まれ一挙に有名産地とされ高級産地となったのに最近は忘れられて

いる存在のような扱いとなりつつあり、店頭でもあまりみかけなく

なっています。

その代表的な理由はなにかというと味そのものにあります。

コーヒー専門店でも扱いとして第三番手としての立場というのは

変わらず、ケニアと同じで豆の特長や味からではなくとにかく

深煎りにされて売られているケースを見ます。

ケニアと同じで最近大粒豆が少なくなっています。

もともと国の等級に豆の大きさを重要視することより、産地の

標高が重要視されSHB、HBなどと分けられます。

アンティグア、フライハーネス、アティトラン、コバン、
ウェウェテナンゴ、サンマルコス、ニューオリエンテ、アカテナンゴ

いう八大産地が有名でなかでもアンティグアは偽物がでる

ほどの有名産地で対策もされました。

この様に地域的要素が出そろうと十分品格が明確に識別されて

等級もされているかのように受け取られますが、こういう高地で

複雑な地形な場合、谷筋ごとに農産物の質が違うのは山間地に

住むものとしては容易に想像がつくところです。

ところが味としての格付けとか品質管理というのは海外の農産物では

とかくおろそかになっていることが多いのです。

昨今は豆の欠品数やスクリーンサイズなど国際的な規格化がすすみ

コンテストの実施により良いものが高値が付くのが生産者にもひろく

知られるようになったはずなのですが、味と値段の乖離があるものが

多く、有名コーヒーチェーン店が買い付けを見送ったとかどこどこが

採用したとかそんなことが大きく値を左右しています。

つまりはよい味なのにちっとも見合った値段となっていないものが

多いのがこの地域の今の値段です。

しかし、今のこの季節にぴったりな味があるのもこの豆の特長で

今月は集中して焼いていきます。そして、徐々に何がこの時期

この豆に求めるべきものがあるのか書いていきます。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 明日から『早春賦』です | トップ | ちょっと肩透かし »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

珈琲」カテゴリの最新記事