King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

コーヒーの迷宮

2011年12月21日 11時17分55秒 | 珈琲
数年前ならこんなことはなかったのですが、
最近の珈琲のCMってなんだかまるきり解らない物
になっていませんか。

だいたいなんでコーヒーに泡がなくちゃいけないのか
と思いませんか。

何にかぶれたのか泡がたつコーヒーがうまいコーヒーと
思い出した人が増えたのか、ただ家で淹れるコーヒーに
も泡があったらいいと思った人が増えたのか謎です。

巷で新タイプのカフェが増えてコーヒーは泡付という
観念が浸透したとも思えません。

テレビに出るコーヒーマシンは圧倒的にネスレのものです。

家電量販店に行くと10000円以下でオートのエスプレッソ
マシンが買えるのです。

そして、ジョージクルーニーのでてくるCMをみると
なんだかあの小さなカプセルで淹れるコーヒーがとても
貴重でうまく思えてくるのです。

空港のVIPルームにはあんなネスプレッソのカプセルが
並ぶ部屋があるのかと思わせます。

まさかそんな貧乏臭い物がと思える人と近代的機能美と
みるかまさに別れるところです。

ただ、最近多い中山秀征と松本明子がでているバリスタ
のCMを観ていてびっくりです。

これは最初わからなかったのですが、なんとインスタント
コーヒーのエスプレッソマシンなのです。

そしてその最大の売りは一杯14円という安さを訴え、
レギュラーコーヒーよりうまいと宣伝しているのです。

もうコーヒー飲むのやめたらと言われているように私は
感じます。

そうでなくてもカセットタイプのマシンで何を売る
つもりなのだろうと感じていたところ、今度はその
本性をみた思いです。

レギュラーコーヒーよりうまいというのは全ての全否定に
なっていることに気がつかないのでしょうか。

実際に使っている人の声を色々拾ってみると水道水だと
まずくってダメだとかマシンの洗浄についての情報など
があります。

水の違いがわかるのならコーヒーの違いなんて一発で
解りそうなものです。

インスタントコーヒーを淹れるために機械がいるのか。

もともと安さを求めているのに高い機械と毎回カプセルを
買う出費は苦にならないのか。

もうこうなると消費者の知性を疑うというかメーカーの
真意を問いたくなります。

世の中格差が広がり、消費も二極化するといわれていますが、
インスタントを機械で淹れる人は果たしてどこの範疇の人な
のか。

自家焙煎の珈琲豆なんてこれから需要が伸びるわけがないと
感じるこの頃です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« いつのまに | トップ | マイフェイバリット »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

珈琲」カテゴリの最新記事