King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

次々現れるミッション

2024年03月16日 13時18分03秒 | 珈琲
昼間は16度と暖かくなるこの頃ですが、まだ冬の記憶から抜け出せず、夜のランニングでは未だ真冬の装備を解くことができず、ウインドブレーカーを着たまま走っています。そうすると汗が滴り鼻からポタポタと落ちます。それでもまだ指先は冷たく悴んで風呂に入って指先に血流が戻るような感覚もあります。
特に風は冷たく走り出す時間もなかなかはやまりません。
そんな夜から朝を迎えると日々様々な問題やら課題やらが襲い、帳簿やら資料やらなにかを探さなければならないといったミッションが次々に持ち上がります。
時にどこどこに行って誰かさんに何かのレクチャーを依頼されたりどこかのグループにアドバイスやら協力をといった依頼まで様々です。
そしてその一つ一つを解決するとまたなにか次のステージがやってくるような起承転結があり、課題はその日のうちに解決するよう奮闘しています。
さて、先日紹介した困ったお客様の注文の件ですが、世がスペシャルティブームでコーヒーじゃないようなフルーティーでトロピカルドリンクのようなものになっていくなかそうじゃなくてダークチョコとナッツの香りの本格的な深い味わいの珈琲がほしいという人もいます。それこそ砂糖とミルクをたっぷりいれないと飲めないようなこーいのがのみたいという人も。
ブラジルのカルモ下坂とか原種の珈琲の木のアラビアンモカとかそれに近いものがいくつかありました。特に印象に残るものではブラジルのロンドムノ農園です。これは検索すると今売ってるところがありますが商社サイドでは聞かないので私が知っている豆と同じかどうか判断着きません。
産地がミナスジェライス州セラード地区となっており広大なセラードの中にあの農園はあるのかと思わせます。
カルモ下坂の方は今でも検索すると出てきますし、日本にその名前の付いた喫茶店のあるのも知っています。いくつか試してもいて後継者の農園の豆も試して全く違ったものなのも確認しています。今ではもはや単一農園ものがもてはやされ現地で直接買い付けたという喫茶店だらけでしたが本当に実績のある農園は浸透してきていてそうなると知らないような農園名を付けるのは最近やめて逆に田中さん、佐藤さん、的な農園ばかりになってきました。
今でも希少種とか木の種類で売り込むケースはありますが、本当の珈琲の味がすると言う売り込みは今だかつて無いのです。
そんな本来的な味の珈琲豆は今なら何があるかと言えばバナマのナチュラルとニカラグアのコンテスト豆にお気に入りがあります。これは売るほど量がないので農園名やら木の種類は控えますが、テーマのこってり感を味わうのであればインドモンスーンとパプアニューギニアのスペシャリティがあります。
ただ、本当に日常的に飲むのであればグアテマラのコパンなどを深煎りにしたもので十分だとも言えます。
さらにもっと日常的にニカラグアのサンタアナをシティにして苦味とボディの厚さを楽しむのもいいといえます。
マンデリンに関しては本当に難しくて、ただ今の店頭での感触では現在のアチェのスペシャルティが値段と味で素晴らしく、あえてこれより味が落ちて値段の高い豆を売る気にならないのです。実は従来のマンデリン製法の豆も在庫しているのです。それをどのように焼けばただガツンと苦いだけとなるのかも知っています。ただそれをやるのが正しいことなのかとは思えないのです。
そんなわけで何が正しいのかということも問われるのですが、今現在クリスタルマウンテンやケニアが2000円以下で売っているということがまず驚異的なことでそれを理解していただきたいのです。
例えば当店で一番安いブラジルのコピカルなど他店では1100円で売られています。サントスNO2も持ってますがどうしてもサントスがといわれれば1100円はいただくことになります。
商売なのでほしいと言われれば売りますが、やはり味と値段に正統性とか安くて美味しいものをさしおいてまで売っていいのかと思ってしまいます。
秩父でもパナマのゲイシャを売っている店があるのですが100g3000円ぐらいでしょうか。
これなど正しいとかうまいとかの前に需要と供給の問題を学だ方がいいのではと思えます。
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