King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

モカハラーとニカラグア

2014年05月15日 10時06分41秒 | 珈琲
コーヒーの専門店の喫茶店のメニューで、ストレート
はモカ、ブラジル、コロンビア、マンデリンなんかが
定番ですが、通ぶって注文したい方に重宝なのが
グアテマラです。

これは大概の人が行ったことのない国であり、どんな
味かイメージしづらいし、あまり話題にものぼらないので
私はこれが好みだといっても誰からも突っ込まれないと
思うのでしょうか。

昨今のスペシャルティブームでそういう国を舞台にコンテスト
を行うようになり、一時スペシャルティの豆というとグアテマラ
だった時期もありました。

今ではそれがアフリカに渡り、昨年のブルンジがスポットに
なったのですが、元々希少な豆を高く売ろうというものなので
一般的な話題にものぼりがたく印象度は低いのでブランド化
できるのかといったところです。

グアテマラにしても同じことで、グアテマラのコーヒーの特徴を
述べていてそれを愛し続けている人いう人を見かけるのは稀
です。

というわけで、にわかなコーヒー通の人にも農園名のない
ストレートのあるコーヒー屋さんでの注文の筆頭にあがる
グアテマラですが、焙煎は難しく下手な自家焙煎屋さんを
見つけやすいのもこのグアテマラなんです。

そこそこ売れている豆屋さんでもグアテマラが売れていると
いう店はそうなく、グアテマラが何種類か揃う豆屋さんでも
かつてのCOEの豆なんかを未だに売っているような店は
明らかな瑕疵を抱えています。

誰ても気が付くそれらグアテマラの特長は明らかな焦げが
感じられるのです。

味がぼんやりしているとか香りが弱いとか物足りないといった
ものでなく明らかな欠点です。

一方グアテマラの特性として挙げられるコクがあり濃厚な
苦みとチョコ風味などという魅力たっぷりな宣伝文句をあちこちで
みたら深煎りにして甘味とそのチョコ味をとりあえず表現して
売ればいいだろうという安易な姿勢がコゲに出ていて豆屋の
姿勢と実力もあらわにしてしまう豆なのでしょう。

どこかで読んだのか、豆屋で豆の良しあしを判断するのに
豆を一粒もらい噛んで見るとか割ってみるとか真似する人がいて
それで何が解るかまで知っていてやっているのならいいですが、
当店ではちゃんと一杯飲ませているのにそんなことをやってみる
人もいて本当に解ってるのかと顔で訴えてしまう時もあります。

グアテマラをあえて注文する人にその理由を問うよりも最近は
モカハラーとニカラグアの豆を勧めます。

最近でもまだいる酸味が苦手の発言の方にはマンデリンとペルー
が解りやすいと思います。

コンビニコーヒーのヒットをよく話題に出し豆屋の豆も売れるように
なるという人がいます。

しかし、豆屋から買っている人はもっとおいしいものを飲んでいるので
コンビニでは飲まないのです。

最近テレビでも天才焙煎士という言葉を耳にしますが、あれを
出して売ろうとしているのは缶コーヒーです。

これも天才焙煎士から豆を買わない人が近くでお気に入りの豆屋を
持っているという現実を映しています。






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