King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

消化試合か、実験か。

2005年04月23日 00時51分48秒 | バスケ
April 20, 2005
FleetCenter,
Boston, MA
Attendance: 18,624

FINAL  1   2   3   4    T
Nets  20  27   32   23  102
Celtics 24  34   8   27  93
この試合のビデオを見る前に、逆転でネッツがブレイオフ進出を
決めたという記事を読んでいました。カーターが足を痛め一時
退きそれでもチームの危機と復帰して、バンクやスリーポイント
で活躍。プレーオフを決めた。これだけ読めば、わくわくしない
ファンはいません。

カーターほどのダンクシュートが出来る選手は他にはいません。
普通のジャンプシュートもよく入ります。彼の加入でネッツが
低迷から抜け出し、プレーオフに出れたのは本当です。しかし、
この試合を見たら試合を見る前のわくわくなんて気持ちはただ
裏切られた喪失感で一杯です。前半を見れば、これはセルテックスの
消化試合以外の何ものでもなく、ピアースのシュートをみれば
わかるとおり試合を楽しみ、調整みたいなもんだという感じが
ありありです。

前半こそ、普段の試合どおりのピアース、ウォーカーのコンビネーション
とリッキーデービスを出すタイミングと彼のダンクシュートなど
みせるところをみせ、もうそれで終わりです。この試合は明らかに
調整であり、消化試合です。ゲーリーペイトンなどスタッツに乗っていても
ベンチにその姿すらありません。コーチでシュージョンでなくて、腰の
痙攣というのがベテランはお休みなのねと知らしめます。

一時は、18点差あったゲームは、普通に行ってればそれで終わりです。
後半、明らかにリズムを替え相手が得点してきてリードを取ったところで
ピアース、ウォーカーを下げます。そして残るは新人に毛が生えた様な
選手ばかりです。彼らに何を課したのか。どんな展開を望んだのか。
キャバリアースとネッツとどちらか最後のひとつの席をこの最終戦に
掛けていたわけで、両方負けたらネッツでキャバリアースが勝って、ネッツ
が負けるとキャバリアースで両方勝ったらネッツです。

セルティックスにすれば、消化試合ですからどうでも良いわけで、この試合の
前にキャバリアースには負けていますから、別にどちらに加担するという意図も
ありません。単純に消化試合を消化したのでしょう。前半を見てどう見ても
シュートに至るプロセスがセルテックスの方が洗練されており、ピアースの
外からのシュートも安定しています。彼は、外だけでなくワンノンワンやインサイド
でへのペネトレートやキキムーブといった多彩な技を持ち、その切れ味も鋭い
のです。今回は、そんな持ち味を出さずに外からだけ気持ちよく得点していました。

ウォーカーなどもブロックやインサイドでのシュートで目立つことはなく、
淡々とプレーしてダンクなどの豪快なシーンはありませんでした。ダンクと言えば
カーターですが、この試合ニュースでいわれた彼の破竹の活躍はなく、ただ足を
痛めたけどすぐ出てきたのは本当です。スクリーンを要求されたのにスクリーンに
立たなかったり、フェイダウェイが落ちたり、キッドのボール持ちすぎによる
まずいオフェンスばかりが目立ちました。NHKの解説は、勢いに乗るネッツは、ヒート
とあたり面白いと言っていましたが、私にはもうスイープ決定のように見えました。

逆に76ersは、緒戦のピストンズを切り抜ければ、セミファイナルまで行くのではと
期待します。あわよくばシャックのヒートを倒し、決勝でサンズと当たるのを見てみたい
のですが。ピストンズがやはりでてくるのでしょう。西はスパーズかサンズですが、
アシスト王に輝いたナッシュの顔が痩せすぎでこれは体調が思わしくない予感がします。
夏まで楽しみが続きます。
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