King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

余寒

2017年02月01日 17時14分10秒 | 珈琲
二月に入りました。

今月から季節のブレンドは『余寒』になります。

ただ、まだ焼けていません。

というのも前月の雅がいまだにほしいという方が
沢山いたため余計に焼きすぎたり、月末のごたごたとか
予期せぬ道の駅のシステム変更などで時間が足りなくなり
味が定まりませんでした。

選びに選びやっと手に入った豆を試験してどうにか味は
出来上がりました。

いつもこの月のブレンドはまったりと陽だまりを感じる
ブレンドなのですが、二月というと節分とか雪解けとか
季節の変わり目を表すキーワードが定番で健康面では
ズバリ病気を表す表す言葉が多く、恨み言のような季節の
言葉が多いのです。

つまり季節のブレンドにはこれという言葉がなく、イメージ
としての陽だまりでまったりできる味というものが毎年
あるのに今年はそれに当てはまる大粒のブラジル豆がなく
アフリカ豆ではイメージではなく、どうしても良質のブラジルと
それに合う中米のこれまた高品質のまったり感をもつものが
見つかりません。

やっと手に入れたホンジュラスで上質の小豆でつくった餡の
ようなまあるく広がる安心感のような委ねられる感じがブラジルの
大粒豆のみが持つ独特の甘みとこくが単純でありながら素朴で
自然な組み合わせから来る実に信頼感在るまったり感に仕上がる
のです。

禅語などから春の光とか雪どけとかで陽だまりのブレンドで
よいかと思いましたが、なんか芸がないし雪が融けるのは私としては
寂しいので余寒としました。

字面的に暗く明るいイメージの陽だまりのブレンドにはふさわしく
ないかもしれませんが、苦労して集めた豆に山の雪がまだたっぷりと
残るように願いを込めて余寒としました。

今回は選んだ豆が少々高くつきますが例により季節のブレンドはいつもの
200g1000円で値上げなしです。

これは来年の消費税値上げでも維持していくつもりです。

毎月楽しみにしていただくお客様のためにいつもできうる限りの
ベストの味を目指します。
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