King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

時代を感じて『おくりびと』受賞

2009年02月24日 12時33分49秒 | 日々のこと
新聞、テレビ何かにつけて昨日から今日にかけ、
『おくりびと』のアカデミー賞受賞で沸いています。
その影で日本経済は、日経平均のバブル期以来安値を
更新しています。明るい話題の下に日本の経済と政治は
沈んでいきます。もうひとつの年金の厚労省試算の記事
はどこでもけちょんけちょんにされています。

そんな試算をなぜこんな政府の威信も失墜している時期に
だしてくるんでしょうか。中川大臣辞任といい、厚生労働省
もわざと自分たちの職域を守るためにわざと政治家を貶めている
のではと思えるほどです。

今年の芥川賞受賞作を先週読み終わりました。

芥川賞も直木賞も最近は、時代に媚び過ぎな感じを受けます。
本当に芸術性とか作品の完成度とかで選んでいるのかという
感じです。特に今回の『ポトスライムの舟』はなさけない
話で、こんなの誰が読みたいのという感じですし、描かれて
いる世界も作者の精神世界とか破綻した魂とか本来感じる
小説の醍醐味より、日本のだらしなさを世情の紹介という
今更しなくてもいいことをしてもらっている感じです。

それとあわせるように、新聞に見かけた世評と重ね合わせる
イメージがこの不況にふさわしいものを見かけたので紹介
したいと思います。
それはある本の書評だったのですが、ストーリーを紹介する
内容がなんだか今の日本に似ているのではと感じました。

大学を出ても仕事がなく、金持ちの機嫌をとって食っていたが、
それの度が過ぎて職を失い、その愚痴をカフェで世に出ていない
哲学者に語っているというもので、当時のパリはそんな似非インテリや
非生産的文化人があふれていたといいます。正に失業者があふれた
現在の日本と同じで、非常に何でもできるスキルや高い文化的レベル
を持ちながらそれを生かせる仕事はない、そんな人がやがて世の中を
変える原動力になるといいますが、果たしてそんな革命が起こせるか。

盛んにネットカフェ難民や派遣切りで失業して住むところもなくなった
人のドキュメントをテレビでよく流されますが、その人たちのレベル
の低さを際立たせ、そりゃ仕事ともに住むところもなくして当然だと
いう感じを受けることの方が多いです。面接に行って、断られ原因は
ノギスが使えなっかたからというシーンなど見るとそんなこともできず
生産現場に職を求めていたのかと改めてあきれることばかりが出てきます。

日本の労働者とはそんな低レベルなのでしょうか。

文化人がカフェでたむろす中世フランスとそりゃあおお違いで、とても
世間を変える原動力になんかなりっこありませんよ。

ポトス…も、こんなのが受賞作だと文学賞の価値も宣伝のためという
感じでいい本をいい作家を育てようという意味とは違うものだという感じ
てしまいます。
コメント
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