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King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

マーベリックス対ニックス

2004年11月22日 00時46分33秒 | 日々のこと
昨日は、ネット上でもペーサーズ対ピストンズの乱闘の
話題で盛り上がっていました。今日見たビデオにその模様が
紹介されていたが、もう勝負がついた最後の最後、もう観客も
あらかた帰ってしまった時に起きました。ベンウォレスが
シュートに行くところを、ロンアーチストが後ろから押しています。

もう試合は決まっているし、この場面だけ見るとなんでベンはあんなに
興奮しているのかと思います。ゴールからオヒシャルのところまで
アーチストを押していきます。その時、悪びれる風もなく抵抗する
でもなく、アーチストは下がるだけです。しかし、オヒシャルの
テーブルで寝転がっている顔面に客が投げたカップが当たると投げた
相手めがけてアーティストは、襲いかかり殴りつけ相手を倒します。

その他、両チームの選手が入り乱れ観客と殴りあいになったとニュースは
伝えます。スカパーやケーブルテレビで試合の中継を見た人の話では
かなりの迫力シーンだったとか。ペーサーズのエース、オニールなども
観客を殴ったため出場停止になっているとニュースになりました。
ベンウォレスも同様に停止処分ですから、何試合出れないか解りませんが、
影響は大きそうです。試合自体、その乱闘のまま終わってしまったという
異常さです。

アメリカのプロスポーツなど観客とプレーヤーの境がなく、プレーヤーと一体
になって楽しめる反面、今回のように危険な側面もあります。それは紳士的
態度で下手に壁や防護柵などを作らない態度は感心していました。スポーツを
愛する精神が違うのだとも思います。でも、選手にビールをかけたり、物を
投げるふとどきな行為は選手を一方的に処分するだけでいいのかとも思います。
治安の悪い地域とか言われたりしましたが、試合がもう決まり一部のファンの
暴走があったという感じです。もちろん、選手間では試合の間色々な確執があり
そして、それがベンの怒りを誘ったに違いありません。

ベンが手を出した時になぜもっと早く周りの選手やコーチなどが止められなかったのか、
ベンチスタッフの機敏な行動がなかったのか、警備陣の観客に対する警戒が悪かった
のではないか等色々考えさせられる事件でした。

さて、放送があったマブス対ニックスですが、ニックスのエースアランヒューストンが
出ていない試合で、もうあらかた勝負が決まったかのようなイメージを持ちがちですが、
今年のニックスはマーベリーがいます。

11/19/2004 American Airlines Center, Dallas, TX

Final 1 2 3 4 T
Knicks 28 19 22 32 101
Mavericks 25 25 25 28 103

前半は、ほぼ互角アランヒューストンがいなくてもやるじゃんという展開。
さらに、第4Qで10点差がつく場面がありますが、驚異的粘りでニックスが
追いつき、同点になります。最後の残り10秒台にまで勝負の行くえが解らない
展開にまでなります。結局マブスが逃げ切り安定した強さを見せ付けた感じに
なりました。

解説者は、ノビスツキーの安定したオフェンス力を評していました。あれだけの
上背で早いときは早い攻めができ、ディフェンスがついてもフェイダウェーで
簡単に入れてしまう力はあります。長距離シュートも得意です。ダンカンのように
ローポストでの力技やワンノンワンでのうまさとは違います。この試合で言えば、
彼の力で勝てたというより、彼のオフェンス力より、みるべきはペニーファーダウェイ
とスタックハウスのマッチアップです。どちらも同じような風貌で、プレースタイルも
似ている、点取りやどおしです。

どちらが上か、どちらがより点を取りどんな守りを見せるのか。

挙げた得点や出場時間からもスタックハウスの活躍が目を見張りますが、
ペニーファーダウェイの守りも注目を集めます。一旦は開きだした試合を
元に戻した力は、マーブリーの集中力です。ポイントガードの役割は彼の
様にチームを集中させ一気に追いつく爆発力です。スクリーンからノウィツキー
とマーブリーで一対一になったシーンがありました。
解説もこのシーンを取り上げていましたが、ピック&ロールと言っていましたが、
スクリーンでディフェンスがチェンジしただけのシーンです。一旦突っ込みかけ
相手の出方を見たマーブリーが一旦下がった時点で一対一をやると決めたのが
伝わります。

そして見事にドリブルで抜き、その時点でシュートに入りました。抜かれた
ノウィツキーはすぐジャンプしますが、それに体を預けてフックシュートで
結局3点プレーとしました。あの肩を右に入れて抜けた時点でマーブリーの
勝ちです。本来ならそこでヘルプディフェンスで誰か一緒に飛ばない限り
入れられてしまいます。そこがエースが一対一で挑まれたからカバーが遅れた
というところでした。とても見ごたえがあり、同時に同点に追いついた瞬間でも
あり、象徴的なシーンでした。その後の試合運びは、監督の采配や運などもあり
一番見所なのですが、3点プレーを取られた後のノイツキーの盛り上がりが
異常でそれを引き出してしまった一対一が命取りともなった観もあり、最後は
経験とチーム力でやはりマーベリックスが勝ちなんだなあと感じました。

アランヒューストンがいてもあまり変わらないかもしれません。彼は、
周りをあまり熱くさせたり、チームを盛り上げたりという選手ではあり
ません。スマートなシュートをたくさん打ってたくさん点を取るだけの
選手です。シューターはシューターですが、クラッチシューターとは
違う感じです。ニックスといえば、前は遅い攻めと守りのチームでしたが、
もうバーガンディもいなくなり、普通のチームになりましたね。

マブスは、ゾーンなど守りから仕掛けて早い攻めと本来のチームカラー
が選手の大量入れ替えでも残っていて、これからも点はどんどん取るでしょう。
ノウィツキーに怪我がなければいいですが。