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King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『パイレーツオブカリービアン ワールドエンド』ジョニーデップって

2007年05月30日 00時04分56秒 | 映画
火曜日に見に行ってきました。
日曜日にテレビで呪われた海賊たちをやっていました。
それも見て一応復習しておいたつもりですが、デッドマン
チェストの方はすっかり記憶が薄くなっており、結局
ジャックはたこだかいかに食われたんだったけ、それで
あの占いの女のうちにいくと、バルボウザが出てきて
なんか意味不明なまま終わったはず。

バルボウザは結局何で生き返って、彼の目的は何なのか
これがちょっと不可解です。冒頭、単純に肉体と魂が死んだ
やつは生き返らせられるけど、ジャックのように死と生の間
に閉じ込められたやつは、できないというようなことを
言ってその占い女も結局パール号に乗ってジャックを探しに
行くのです。そして、このワールドエンドではなぜか
銀貨を9つ集めて何かをやる話になっていて、それには
冥界に閉じ込められたジャックも海賊長として連れてこないと
いけないと言うのです。

そもそも、デッドマンチェストではジャックのコンパスと
デイビージョーンズの弱点(宝)を手に入れるというのが
命題で、そのジャックが死んでさてどうするかという感じで
振り出しの占いの女のところに行ったらバルボウザがいたと
いう、このデッドマンチェストは予告編だったのか。それに
しては、ワールドエンドはまるではじめから海賊長の評議会
の為にジャックを呼びに行く話しになっているし、いざその
評議会が開催されても海賊の会議なんて何も決まらない寄せ集め
で何かすごいパワーの集結があるのかと思えば、呪われた海賊
の時には、海賊の掟は破ってもいい程度のものだったのが
ワールドエンドでは、法であり絶対のものとその法典のような
掟集まで現れます。それを持って出てきたのがジャックの
親父なんで笑ってしまいます。

ウィルターナーは親父の解放とエリザベスは愛と正義のため
ジャックは、自分の自由と永遠の命のため取引をして戦う
わけですが、それを整理してみないとただのどたばた劇です。
エリザベスの愛にしろ、ジャックとターナーとどちらが本当は
愛しているのかという三角関係的な演劇界では重要なテーマも
含んでいるわけで、ジャックは自分だけよければいいという
出たとこ勝負でいい加減な男のようでいて重要な場面では
信義にも厚いというところが泣かせどころです。

デッドマンが長い予告編のようなもので、今回がその完結編
のようになっていますが、次の航海はカルフォルニアだと
いうような前振りがあり、なんだまだこれは続きをやるのかと
思いました。でもこの作品だけでも十分に長くて子供だと
飽きちゃうんじゃないかと心配しました。私の希望としては
あの世のものも帝国海軍の手先になってしまうというのが
ちょっと残念だなと感じました。航海にまつわる伝説はやはり
伝説のままというのがいいし、超自然のものも人間が操り
というところが物語を陳腐にしてしまっているようで、人は
人、あの世のものはあの世のものと分けておいてほしかったです。

そして、もうひとつは数字の問題で九つの銀貨や10年ごとの
伝説など明らかに創作の伝説で月をめぐる話とか時をめぐる
話には決まった数というのものがありそれをわざとはずした
設定にしたのでしょうがそれが妙に落ち着きがないものに感じました。

そして、夜のなると『ネバーランド』がやっていてこれも
見てしまいました。2004年の作品だそうですが、そんな話題に
なった記憶がありません。内容は泣ける映画でピーターパンの
劇ができるまでの話なんですが、その劇を子供のうちに上映に
行った時の場面は本当に泣けます。

というわけで一日に二回デップにやられた日でした。

『イングリィシュ・ペィシェント』と黄砂とサイレン

2007年05月27日 00時02分05秒 | 映画
よいよ『パイレーツカビーリアン ワールドエンド』が
始まります。ということで、私も行ける日を計画しました。
月末ということもあり、どうなるか解りませんが、ぜひ見に行きたい
ものです。金曜日は雨の中のジョギングでしたが、今日は
暑い日でした。何日か前の32度の日より暑く感じました。
ですが、温度計は28度でした。そして例により、昼過ぎの一番
暑いときに走りました。

気になったのは、黄砂が襲い日本列島にも舞い降りているという
ニュースでした。先日の光化学スモッグに次は、黄砂とどうにか
してもらいたいものです。それに、布団などにつくとはたいても
取れないから外に洗濯物や布団は干さないようにというニュースでした。
そんなこといってもすでにうちでは洗濯物も布団も干した後でした。
これから戻ってしまうのは面倒です。それより、黄砂舞う中走っても
果たして健康被害はないのか、そのほうが気になりました。

外に出てみるとそんなもやった感じもなく風もありさわやかです。
日差しは強く、暑かったので日焼け止めは塗りましたが、すぐに
汗が出てこれではどれほどの効果があるかという感じです。
昨日は、雨の中タイムも気にせずゆっくり走りましたが、今日は
普通に走り、ふくらはぎは痛くならなかったものの、腰のほうは
板を差し込まれたような痛みを感じました。それでも09分で
終了してまずまずという感じでした。

昨日の夜見た『イングリィシュ・ペィシェント』を
走っている最中ずっと考えていました。
それは黄砂と砂漠の中のシーンと泳ぐ洞窟というつながりが
頭に去来したからです。
ウイレムデフォーが出てきて、ムースというスパイだったんだという
彼の履歴や彼の目的とこの名のない患者との間になりがありどうつながるか
そんな段々回想により物語が見えてくる過程に、彼が生きた証の
愛の物語や砂漠に戻らなくてはならなかった意味とか、現在彼を
面倒見ている看護師のサイード役のイギリス中尉への恋などを
いろいろ考えていました。

そして思ったことは、結局は不倫の映画だよなという結論と、
いやそれにしても日本人が同じシュチィエーションで撮ったら
こんなにもきれいにミステリアスに物語がつながらないだろう
ということを思いました。不倫の映画なんだけどその恋の
美しさとどんな状況でも恋は燃え上がるという女性客の感性を
くすぐりそうな構成にさらに現在の看護師とインド系イギリス兵の
健康的な恋とをオーバーラップさせて、それはそれは重厚に
甘く仕上がっています。結局は不倫の映画なんだけどね。

親友も死なせ、恋人も死なせ、自分の研究テーマさえ研究できない
身となってしまったその恋とは…。
ムースが追っていた写真を撮った男とは、死なせてしまった親友
だったんだろうな。一人で軍の写真を撮りに行くと別行動になった
時があったから。どうしてムースは目的を果たすことをやめたのか。
私も名のない男の告白で物語を終わらせる時が来たとは感じたけど
この映画は、戦争の悲惨さや矛盾を突くことがメインのテーマでは
ないけど、砂漠に権力者が引いた線と人の名のために起きた悲劇を
アフリカという文明発祥の地とあわせて効果を出していると思い
ました。サイードはこのときは結構ふっくらしていたんだね。
1996年の作品でアカデミー作品賞もとっています。

いろいろ考えさせてくれる心に残る作品でした。

『ブラッド・ダイヤモンド』みたよ

2007年04月18日 03時16分09秒 | 映画
ここんところしとしとと雨が降っています。
昨日は、そんなこともあり、スキーにも行かず、走りもせず
お休みです。
映画を見ました。
実に久しぶりの映画という感じ。

それにしても人がまったくいませんでした。
それはそれでいい環境ですが、ちょっと営業的に心配なことと、
この映画人気ないんだという不安も誘います。
実は、先日テレビで『ブラックホークダウン』をやっていて
これは見たい映画だったのに見られなかったものでみたのものの
なんかしっくりこないんですね。
それでネットの情報など拾うとどうやらひどいカットの嵐でしかも
エフェクターまでかけて絵をいじった形跡や編集があるということで
改めてテレビでの放送のひどさを感じました。

それでレンタル屋とかDVDで売っているのを探しても店には
売ってないのですね。それで、色々探したりネットで情報をあさるうちに
『ブラッド・ダイヤモンド』はいいから見るべしという評に接して、
みるに至るのです。
ブラックホークダウンはソマリアの話。この映画はシエラレオネで
舞台はアフリカです。アフリカというのは天然資源が豊富なことと
自然が豊かで人々は貧しいこと、つい最近までアパルトヘイトが
あったところと、そんな連想が浮かびます。

どちらもクリントン時代に起きた話で、大統領がセクハラしたと
言う話題の時にソマリア空爆と言う話題も出た記憶があります。
しかし、その時にはアフリカのどこを空爆したのかもよく解りません
でしたし、ろくに知ろうともしませんでした。この映画で

活躍する密輸人は、ローデシア出身でそれを育てた大佐という
のが南アフリカの大佐らしいんだけど、この辺の事情がよく解らない
のです。なぜ南アフリカの軍隊がシエラレオネの内戦にかかわるのか。
そんな疑問が所々湧くのですが、今戦争やっている国というのは
武力で全て解決してきたところなのか、もともと荒野にポッとでる
お宝を奪い合うしかない低い民度の土地なのか、ERでもアフリカ
へ医療支援参加する話がありましたが、それもクーデターから
内戦となり、その背後には利権争いとそれを操る先進国という
金と支配に関する複雑な構図も垣間見えます。

それを紹介するのに、昔なら正義の味方のスーパーヒーローが
味方が捕らえられているのを単身乗り込み敵ゲリラを殲滅して
助け出してめでたしめでたしだったのが、今回のこの映画では
完全に時代が作り出した悪者の密輸人です。それが、親子
の情とか正義を行おうとするジャーナリストに触れるうちに正義
の行いをするというよくある性善説的な話です。これなら
被害者の側も加害者の側も文句が出ない話になるからでしょう。

しかし、私は中近東やアフリカの内戦というとなぜ民兵があんなに
武装できるのか不思議に思っていました。ニコラスケイジの武器商人
の映画で売る人がいるからだと言うことでしたが、それならば国連やら
アメリカやらが食糧支援の前に供給元を切れば言いと思います。
内戦で使われている銃がほとんどロシア製や中国製というなら
港や国境、空港を国連の管理下に置き取り締まることも可能でしょう。
内戦が起これば、難民が発生して先進国に移民として流れ込み
治安の悪化や国政に影響を及ぼす事態にもなっています。

今まで石油や金、ダイヤといった資源が紛争の引き金になり、
先進国の介入や内戦の干渉も起きてきましたが、これからは
穀物や水産資源が紛争の火種になるかもしれません。現実に
日本では大豆やとうもろこしの輸入コストが増大しています。
数年前から小麦輸入国に中国がなったことや中国でのマグロ
などの水産資源の消費が増大しており、それらもやがて原油並みに
世界の火種になるでしょう。そうすれば、もはやアフリカだけが
内戦の専売特許というのも崩れてきます。そんな意味で、
先進国がどうアフリカの内戦に責任があるのかというのを
考えるだけでも、よい映画だと思いました。

『幸せのちから』鑑賞

2007年02月20日 23時52分31秒 | 映画
熊谷にて、映画を見て来ました。
予告編を見てみようと決めていたものです。
しかし、つまらなかった。
泣ける映画とか、アカデミー賞まちがいなしとかいう
宣伝文句とは裏腹に、アメリカって格差社会が行き着いた
形とはっきりと人を踏みつけにして成り立っているという国だと
解る内容でした。

日本もこんな国を目指しているのでしょうか。
確かにウィルスミス演じる主人公は実在して、成功しているので
しょうが、幸福の追求が周りから見ていてとても幸福に見えないし、
他の人を多く傷つけ、金を集めても結局幸福にはならないんじゃ
ないかと思わせます。
それに5歳の子供にバスケットは程ほどにしておけというアドバイスが
こんな親なら子供も夢は持たないだろうと予想させます。

ホームレスでも努力すれば、成功して報われるという映画なのか、
家庭も壊れ、家も追い出されて友人もいなくなっても、金と仕事を
がんばれば成功するという映画なのか、あまり話に深さがないように
感じました。一応物語りは、成功の一歩を踏み出すところだけを
描いており、成功するにはどんな努力と仕事が必要かということ
は重要じゃないようです。やはり底辺のところから這い上がる、
もしくは底辺やどん底からでもやり直せるという証明や実例を示し
たかっただけなのかもしれません。

苦労して成功した人にはこんな経験をした人が居て、懐かしいと
感じるところもあるようですが、その時に感じていたものが同じとは
限りません。この映画の幸福追求が、果たして人類全てのテーマ
なのか、そんな事を感じました。それに、彼が幸福追求を求めて
努力した事が、多くの人の感動に結びつくのか。まあそんな事を
考えました。