小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

"When I was forty-six..." ~成田文男投手の「46」(09/21~27)

2009-10-01 19:13:58 | 週間日記
秋の彼岸の赤花火

09/23 14:54

誕生日週の週間日記はなんとか木曜更新。すでにお祝いメッセージなどいただきありがとうございます。

●9月
21日(月)午後から もやし原画展 のため会場清掃作業。終了後、参加のオーナーmatt君、主役ことなさん、OBのMマ君、Mダ君と雷文へ。帰りは、会場七ツ梅でやってた熊谷のフォークグループ、自画自賛とやらのライブに寄って、ファミリーバイキングに来ていた弟一家の車で帰還
22日(火)matt君のところに和歌山から若手食のプロ希望者Aンさん、大宮から食の巨人Hイさんが来るというのでぽてとやちゃんぽん~七ツ梅~いったん帰って作業などし、晩はmatt宅へ。母の命日だったので、自転車借りて帰宅し帰った姉の息子と恒例深夜墓参り~居間の片付け
23日(水)夕、電話打ち合わせ~居間の片付け~原稿
24日(木)原稿やら作業やら
25日(金)OB・Mダ君を呼び競馬関連調査作業。Mダ機、雀龍門インストールにも成功~軽トラ関連で近くの親戚へ~塾
26日(土)朝シャワーでさんま9号~ホームピック~耳鼻科~午後、翌日の体育祭準備。玉入れの円描き作業で異様に消耗する~帰ったら父親がおまえの分のだんごとっといたぞというので、今度は夕方の墓参り~長崎ちゃんめんでちゃんめん~七ツ梅であがた森魚ライブ「キネマの約束」は映画にモティベートされた構成が見事。この大ホールはすごいロケーションだ=深夜風呂でこの日2尾目のさんま10号
27日(日)朝から体育祭。同級生やら何やらたくさん会った~神社自治会館で慰労会~マンガ持ってMマ君が登場~ダイジェストで確認。馬券はオールカマー4830円だけ的中

 サッカーはCL2ゲーム、スタンダール:アーセナル、インテル:バルサ。購入ウィスキーはアーリータイムズ1本。前回忘れた劇場映画とともに調整

【カウンター09】まとめて
ラーメン1/101 他外食1/37 外飲み1/65 アウェイ飲み2/17 音楽ライブ1/5 劇場映画(前週調整)1/30 自宅サッカー2/32.2 購入ウィスキー1/56 さんま2/10

おかげさまで9月26日。46歳になりました。
昨年の45歳には「“45”(rpm)」の方針として、

●ネット内
1)「週間日記」は遅れない
2)「読書、音楽、映画」の強化
3)社会的発言の増強
●ネット外
1)文芸復興
2)音楽自演
 昨年の記事

と大風呂敷を広げたのですが、まったくできていません。
なので、46歳ではこの重点目標を継続課題として、まず結局張り替えてさえいないアコースティックギターの弦あたりから取り組もうと思います。
今、巷をにぎわせるビートルズに、ポールの、これは近田春夫が嫌いといいそうなブンチャッ、ブンチャッの When I'm Sixty-Four という、これは悩んだ末に映画ベスト90でジョージ・ロイ・ヒルの1本として選んだジョン・アービング原作『ガープの世界』のオープニングで使われた佳作;そういえば昨年 「"The World According to ..."(~による世界の成り立ち)」というタイトルで書いたことがありました:がありますが、ただ、64歳まで生きていたら "When I was forty-six..." と思い出せることが多い、そういう一年にしたい、というにとどめます。
でも、どうせかわりばえのない一年なんだろうな。だいたい、過去の出来事を「あれは○歳の時」と思い出すことは全然なくて、「1989年」とか「ナリタブライアン三冠馬になった年」とか「○○が中3の時」とかで思い出すことしかないから、「46歳の時」なんてどうでもいい。
だからきっと来年には同じことをいってる。だけど、きっとそうやって過ごす一年の方が、「あの年は~だった」っていう年よりずっといいはずです。

といいつつ、「46」で忘れられない話を。昭和40年代にロッテ・オリオンズのエースとして活躍した成田文男の話で、野球物語では畢竟の傑作近藤唯之『背番号の運命』に出てきたのを小学生の頃読みました。

 1964(昭和39)年、後に名球界入りした山崎裕之(上尾高)、慶応で4番を打った外野手井石礼司とともに球団代表の前に来ていた成田は、山崎には名内野手の長嶋、千葉より若い「2」を、井石にはヘイ際の魔術師・平山と同じ「25」を用意しているときいた後、代表にこういわれる。
「ああ、成田君か―君の背番号はまだきめていないんだよ。そうだなあ、40番以上だったら何番でもいいよ」
 悲しみに熱くなった成田は代表にいったという。
「46番にしていただきたいと思います」
 成田が選んだ「46」とは、修徳高のエースとして出場した第46回甲子園大会。その「46」を背負ってロッテのエースとなった成田は、やがてエースナンバー「18」に替えた。
 成田の「46」を物語った後、いわゆる近藤節がうなる。
「背番号は符牒ではない。人生だ」

46歳になって、成田の「46」のような数字を持たないこと。それは決して悪いことでないと思う。
"When I was forty-six..."
といいかけて何も思い出せないような、そんな一年がいい。

(ここんとこビートルズばっかりきいてたので、いろいろCDを引っ張り出してきいた。仕事したりしながら今日きいたのは、ルース・ファー~キャット・パワー~アル・クーパー~ドッヂーで、今はこれは秋らしい一枚、コステロ+バカラック)

リクエストあったので、どうやってもうまそうには撮れない海苔巻いただんご。味のりがなく焼き海苔になった。誕生日にはいつもだんご 09/26 13:18


4名全員同じフレームに入ることはあまりありません 09/29 10:50


不思議な授受乳1 09/29 10:44


不思議な授受乳2 09/29 10:47


世代交流 09/29 12:11


誕生日の朝、おとなと中学生 09/26 06:52


誕生日の晩、おとな。今年もよろしく 09/26 18:21
コメント (2)
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「あいつが生まれた午後」(08/31~09/20)

2009-09-23 03:18:24 | 週間日記
シー・ソー・ニー・ラ・ハー・ナー 09/13 12:29


またしても、3週間分たまってしまった週間日記です。

●8月
31日(月)前日の録画処理など
●9月
1日(火)洗濯機不調でコインランドリーに行き、ついでにのび太で中盛そば~恒例電話打ち合わせ~晩は塾で翌日の夏休みテストに備えの百人一首など
2日(水)朝、小原稿終わりシャワーからさんま1号へ。うまい。マンU:アーセナル前半~夕、日曜のビデオのことで専門のKさん宅へ~帰り、長崎ちゃんめん~悪魔に魂を売り渡し、とうとうFXに手を出す~夜、OB・Mダ君来て、塾投資研究部門発足。ベトナムのIワ君とスカイプも
3日(木)またも朝のシャワーでさんま2号~夕、編集者Sさんが来深し、Tさんと打ち合わせ~映画『未来を写した子どもたち』~黒んぼ食堂でチキンカツカレーセット。ごちそうさまでした
4日(金)昼は原稿など~晩は中1塾。国語読解対策で新企画~同級生Mト君宅へ~朝に帰宅して作業後、FX第1週を終了。最初は連勝したが、一度の大敗が響き少々マイナスに終わるというよくある展開
5日(土)起きてシャワーでさんま3号~馬券当たらず。小倉最終は、また馬券の鬼のいうことを信じていれば25万だったのに、いや、1、2着反対でも18万だったのにと悔やむ~同級生Mト君一家とIワさんに誘われ雷文へ。迎えに来たIワさん息子には初めて会う
6日(日)朝から地域グランドゴルフ大会。同級生などいろいろ会う~慰労会は自治会長さん経営という太田・焼肉マンポウ。ごちそうさまでした~2次会は妻沼・酒処和でなまず、どぜう料理

7日(月)あまり記憶も記録もなく、多分ずっと原稿
8日(火)帰ってからずっと原稿~昼は洗濯機故障のコインランドリーついでに、長崎ちゃんめんで味噌ちゃんめん~待ち時間にブックオフ。購入は当然105円の2冊:工藤直子『象のブランコ―とうちゃんと』、こちらはなくしたので知ってて再購入のねじめ正一『ことばを生きる』~塾はNカさんに前週にもらったおみやげから生キャラメル研究も~夜、投資研究部門のOB・Mダ君が来てベトナムのIワ君ともスカイプ。馬券の鬼と打ち合わせも
9日(水)原稿朝まで。朝から西友に出かけ、さんま3号を買ってきて食~寝る+さらに原稿~夕、OB・Mト君のお父さんの通夜。故人は神主さん。自宅の社で行われた神式はいままでみたことのない美しいものだった。並んだ弔問客の黒を庭に備えられたLED照明の灯りが静かに照らし、神楽の演奏に秋の虫が伴奏をつけ、闇の中で韮の小さな花がおとなしく観客を務める。ききなれない神楽に反応した付近の犬たちが声を上げ、何も知らないねこが庭を横切り、すっかり更けた秋の夜空を自衛隊機が通り過ぎていくその中を、弔問客の玉ぐしの列が進んでいく。俗にいう“田舎の香水”が漂う中の、すばらしいお別れの叙事詩~おきよめは、OB・Mト君の結婚式にも来た同級生Mット君の指定でよくいく雷文。参列者のうちⅠダ君は夜勤に行き、Mダ君、Mマ君と、都内仕事場から戻ったSズ君が途中から
10日(木)ずっと原稿
11日(金)原稿。途中でスカイプ導入の投資研究部門Mダ君にベトナムのⅠワ君を加えて三者会談。その後、Mダ君と円急騰に驚く~塾~Mト君夫妻と深谷駅近くオードヴィーANBEバー
12日(土)昼、競馬のための新聞買いに行くついでに利根を渡り、尾島・松よしでタンメン~帰って競馬。やっぱりチャートなんぞより馬みる方ががいい。まんまと阪神11Rで34,830円が的中~三人スカイプで思いついたネット麻雀研究で、Yahooのと雀龍門というのを試す。雀龍門はおそるべしインフレ演出が笑ったが、東風戦4回目でオーラスハネ満をあがり初の首位~早めの風呂でさんま4号
13日(日)馬券はだめ。うだうだ過ごす

14日(月)馬券の達人と恒例電話打ち合わせ~七ツ梅で第1回もやし原画展打合せ。会場決まる~Mト君と喫茶店花見にいたら姉の息子の息子誕生の報あり~産院にみにいく~耳鼻科~のび太でカレーうどん~高1Mイ君が塾に。外注マンガ打合せでOB・Mマ君も来る
15日(火)昼にシャワーでさんま5号~外注マンガ完成のOB・Mマ君が来てセリフ入れ作業~塾
16日(水)朝は原稿~昼にシャワーでさんま6号~もやし原画展打合せで熊谷へ~外注マンガの用でOB・Mマ君登場
17日(木)夕、競馬の電話取材~産院に様子をみに~久しぶりに福龍で大盛醤油ラーメン~OB・Mマ君、驚異の野菜セラーIワさんとワインマーケットカゴハラへ
18日(金)洗濯機購入で太田・再楽館へ~麺之介でラーメン。注文忘れられたが、気持ちのいい謝り方だったし烏龍茶ももらったしで問題なし。おかげであと30ページだった西部邁『知性の構造』読了~耳鼻科へ~晩は塾~深夜、祖父の命日のため弟と自転車で墓参り
19日(土)昼にシャワーでさんま7号~午後は体育祭の道具点検~競馬はだめ~居間の片付け。昔の写真などどしどし出る~マンガの用でOB・Mマ君登場
20日(日)昼にシャワーでさんま8号~競馬は9千円台のみ的中~居間の片付け~Mト君宅へ

 そういえばサッカー記録忘れてたので、ここで開幕後を整理=アーセナル:セルティック0.5、アーセナル:ポーツマス、マンU:アーセナル、レアルマドリー:デポルティボ0.5、マンC:アーセナルでここまで4ゲーム
 購入ウィスキーは日にちは忘れましたが、アーリータイムズ×2、エイシェントクラン×1で3本でカウンターまとめです。

【カウンター09】まとめて
ラーメン4/100 他外食3/36 外飲み5/64 アウェイ飲み1/15 読了書1/16 購入ウィスキー3/55 万馬券1/15 さんま8/8

では、9月前半のいろいろを箇条書きで。

◆さんま
 今年も9月になって解禁。豊漁とのことでうれしい。

◆秋のビートルズ
 リマスターは未入手だが、おもにネットラジオできいている。よくきくのは Accuradio Beatles Plus http://www.accuradio.com/beatlesplus/ と インタビューも楽しい beatlesarama http://www.beatlesarama.com/
 秋にビートルズはよく合います。そういえば、ビートルズ青の時代、ベスト20が1年越しの宿題だった。

◆ふかや映画祭内「もーやん・もんちゃん原画展」
 イラストレータことなさんが同級生Mト君のもやしを描いた絵本の原画展がふかや映画祭 http://fukaya-eigasai.com/ 会場内で開けることになり、塾OBなどもまじえいろいろ手伝う予定。
 詳しくはまた後ほど。飯塚商店HPは http://livingfoods.tonosama.jp/

◆「自分の靴紐を自分で持ち上げて空中に浮かぼうとするにも似た子供じみた錯誤」
 西部邁『知性の構造』に出てきた一節。わけのわからなさにうなった。

◆「俺は俺でない、あの馬も俺のではない」
 ウィリアム・ケントリッジというアーティストの作品名。9月14日毎日夕刊の高階秀爾「目は語る」で知ってタイトルにしびれた。
 http://mainichi.jp/enta/art/news/20090914dde018070040000c.html

◆「あいつが生まれた午後」
 姉の次男の長男誕生のメールを受け取ったのは、偶然にも初めて行った、高校時代に姉がバイトしていた喫茶店だった。といっても、姉の次男にもわかるまい。十年以上前、愛媛から来た小学生だった兄弟を新宿に連れて行き、ここにあった店の仕事仲間としておまえらのおとんとおかんは会ったんだ、といったら兄弟はきょとんとしてその六階建てだかをみていた。そういう「どうでもいいけど、それがなければ今はないこと」を話すのは、それを知る者しかいない。
 あいつにその「生まれた午後」のことを話すのはいつになるだろう。中三になる時には、こっちは六十歳になると気づく。
 おめでとう。
 風『あいつが生まれた朝』http://www.youtube.com/watch?v=kEM_asIi2vU

◆あきのこ
 14日にお腹が小さくなった姉の次男の嫁さんと、その二週間ほど前の2日にお腹が小さくなったのをみて、「人間が一回の間に二回なんだから」といってたティーのあきのこが17日に出現。東のバラックにいた。確認できたのは4頭で白黒ツートン2名と茶入り1名、まっ黒1名。しかし、その後は気配を消しているので状況はよくわからない。

 そういうわけで、夜の方が長くなるのももうすぐ。

(BGMは Beatles Plus で今は Anthology 3 から Dig a Pony)

「あいつが生まれた日の朝」 09/14 05:10


さんま1号 09/02 12:27


原画展会場1 09/21


原画展会場2 09/21


二階建ての昼寝 09/17 12:07


勝負直前 09/02 14:45


あきのこ運び 09/18 11:07


茶入り1名、まっ黒1名 09/18 11:31


ツルのムシ返し 09/01 10:39


「あいつが産んだ日の午後」 09/02 14:19
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『ドルフィン・ソング』(08/10~30)

2009-08-31 23:21:41 | 週間日記
巨大カラス、夏の夕空歩き 08/23 18:33


うっかり3週間分になってしまった週間日記です。

●8月
10日(月)朝、寝てたら弟が車取りに行くので乗せてってくれというので出動。東芝の話してたら線路脇でぶつかりそうになって危ない危ない~夜、新たな電話取材
11日(火)昼、塾1件はなぜか折り紙もする。晩は中止~夜は同級生Mト君宅へ。テーマ:SAPPOROラガー、新たな論点1「マクドナルドとカップスター味噌を比較するとどっちがからだに悪いか;サンプルはもちろん恣意」、2「ファミリーレストランは昭和の頃と比較してまずくなっているのか」など
12日(水)打合せで浜松町へ。車内で千住博『絵を描く喜び』読了~編集Oさんと神田・タイ料理ブルーパパイヤで880円セットごちそうさまでした。前日の2論点についてもさすがな意見~事務所に少し寄り、出て近くで野球やってないかと検索、神宮球場バックスクリーン裏に着いたのは宮本の同点HRの歓声が聞こえている時、スリーイニングチケット1000円は6イニングみられたお買い得。延長12回横浜・内川の勝ち越し弾とインタビューは泣けた~帰り、多分今世紀初めての千駄ヶ谷ホープ軒はやけに完成度が上がったように感じた。ラーメン屋、とくにこってり店のジャスミンティーはもっと広がっていいのではないか~帰って入浴後、数年前に安いので買って忘れていた Sonic Youth "Daydream Nation"(1988)を初聴。といっても知ってる曲多数だし、原点回帰の最新作をきくとこれもクラシックか
13日(木)決して体調悪くはなかったが仕事あまり進まず、打破のためとウィスキーがなくなったこともあり大泉でラーメンDB調べ大陸*で大盛ラーメン~えばらでティーチャーズ1080円かな~翌日の資料読んでたら寝てしまう
14日(金)取材で浜松町へ~打合せで大塚へ。編集Sさんとロイヤルホストででかいステーキとエビフライごちそうさまでした~夜の約束まで時間あったので、ゴーギャン展やってるとカン違いで上野に行き、しかたないので西洋美術館で「かたちは、うつる―国立西洋美術館所蔵版画展」「ル・コルビュジエと国立西洋美術館」。期待してなかったがけっこうおもしろく、常設展をみる時間がなくなった。発見はよく知らなかったマックス・クリンガー~Mixiの会で主宰Pさんはじめ、Sさん、Wさん、Tさんと池袋西武屋上でビアガーデン~2次会カラオケでは、清志郎没後初めてだったので『スローバラード』をがなる~最終前で帰り、駅員に起こされ代行で無事帰還。
15日(土)前日から右耳が詰まり、きこえなくなっていたので耳鼻科に行ったら盆休み~競馬だめ~夜半までよく働く
16日(日)朝も働いて、10時から次週の地域バレー大会の練習~送り盆墓参りと精力的だがいったい何をやってるんだという活動~ここまでがまんしたシャワー~ビール~競馬で、ここしばらくの働きものぶりが評価されたか、新潟メイン天の川Sで54,840円、最終で10,420円をものにするが、もっとちゃんと馬券の鬼のいうことをきいていれば札幌クイーンS17万も獲れたのにと、贅沢な悔恨~少し寝て、ここで働かんと来週の競馬が心配だとさらに働き、夜半過ぎ自然着眠

17日(月)昼は快調に仕事~夜、同級生Mト君と雷文へ
18日(火)昼、籠原の耳鼻科へ~昼は何か迷い、吾妻寿司の700円ランチ~塾、2本立て。間にいつもの電話打ち合わせ
19日(水)ゴーギャン展~渋谷で取材~編集者Oさんとマイアミガーデンでパスタ。ごちそうさまでした~神宮でヤクルト:阪神~千駄ヶ谷ホープ軒・道中黒井千次『老いるということ』読了
20日(木)ずっと原稿~途中ヤオコーへ行き、エイシェントクランほか買い物
終わったところで同級生Mト君から連絡あり、Iさんもいるワインマーケットカゴハラへ
21日(金)夕、競馬の電話取材~中1塾は、英語でたまごSP~夜、同級生Mト君と雷文へ
22日(土)馬券買ったら新潟10R両津湾特別24,100円的中~OBなど何人か誘い参加表明のMダ君と藤岡みかぼみらい館、伊勢正三「風ひとり旅」コンサート上信越編に。詳細は後ほど時間あれば~帰路、伊勢崎ちなりで塩ラーメン+餃子
23日(日)朝から地域バレーボール大会~慰労会。原稿に備え、2次会は不参加で帰宅、入浴、早寝

24日(月)早起き後、何度かの昼寝以外はずっと原稿
25日(火)塾2本立て以外はずっと原稿
26日(水)起きて原稿~途中、弟が来て在庫液晶テレビのテストに付き合う~同級生Mト君と雷文へ。別口で同級生Sミさんに会う
27日(木)ずっと原稿~深夜、西友でティーチャーズ1080円
28日(金)昼は堕落しながら少し仕事~晩は塾
29日(土)まず、またしばらく行けなかった耳鼻科~散髪は地元の若手Sウ君にきいたレディバードで1000円~大麻生四華郷で味噌ラーメン+餃子~セイユウでフォアローゼス995円~競馬は敗れる~母屋、食器の片づけなど~いろいろしてたらOB・Mト君が来。ベトナムのIワ君ともスカイプで話す
30日(日)まず選挙。同級生のTン君と、ひょっとしたら20歳くらい以来かの奥方に会う~国会議事堂近くでの催しスタッフの仕事でOB、Mダ君、Mマ君とともに永田町へ~予定では水道橋でとんかついもやだったが、日曜は前やってたのにやってなくやむなく小諸そばでとろろ丼セット~働く~台風で外は歩けず有楽町、日比谷・謝謝ラーメン*で醤油ラーメン+餃子は3人で6個~帰宅。競馬録画確認したらキーンランドS38万的中の入着で驚くが、なんと斜行降着があり20分間の夢と消える~疲れていたので、風呂に入って早めに寝る

【カウンター09】まとめて
ラーメン6/96(*2/41調整あり) 他外食5/33 外飲み4/59(自治会館の慰労会はアウェイ飲みにカテゴライズで調整) アウェイ飲み2/14(同調整) 読了書2/15 音楽ライブ1/4 美術展2/2 球場野球2/3 購入CD初聴1/6 購入ウィスキー4/52 万馬券3/14

●神宮球場
 仕事で上京したついでに2回。ともに信濃町駅前でサッポロ黒ラベルを買ってバッグに隠してドームとは違って侵入に成功し;阪神戦は場内でも黒ラベル買いましたが敗れました:レフトスタンドでみた。やはり東京近郊では一番好きな球場で、外野の後ろは昔と違ってアスファルトで固まったけど相変わらず野球みないで遊んでる子どもが多いのは豊かな空間。
 東京背脂ラーメンのオリジネーターしばらくぶりの千駄ヶ谷ホープ軒は、横浜戦で食べた時はこの十年の背脂文化を消化しての進化を感じたが、次週はあまり腹が減ってなかったからかそれほど感動なし。クオリティのばらつきはラーメン屋の楽しさでもあるが。

●ゴーギャン展
 やっとみられた。どうしても『月と六ペンス』のストリックランドが頭に浮かんでしまうが、やっぱり豪放で細かくてぽわーん。
 圧倒的な大作『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』;やはりフランス語で "D'ou venons-nous? Que Sommes-nous? Ou allons-nous?" といいたい:はもちろん、前週興味を持った版画も、『夜』"Te Po"などおもしろく、晩年になって初期の印象派風で描いた『路上の馬:タヒチの風景』なんかは、後期フェリーニみたいな心持ちなのかなと思った。

●伊勢正三「風ひとり旅」コンサート上信越編
 すばらしい、歌は育つ。後ほど単独レビューを。

●『都市計画家 石川栄耀』
 3週間に読んだ文章で一番おもしろかったのは毎日の藤森照信・評。「昭和の都市計画史に星のように輝きながら、この方面の歴史研究の弱さから長いこと社会的には忘れられていた」人物だそうで、「戦前、充実した道路で知られる名古屋の都市計画を決め、戦後、新宿の歌舞伎町を作」り、「大正末年、内務省都市計画地方委員会の最初の東京帝大土木出身者として、名古屋と取り組むが、その時、最初の人だけあって、道や公園を広げるだけが都市計画とは考えていなかった。自分の仕事を通して現代の都市社会の疎外感を克服したいと念じていた。そして着目したのがお祭と盛り場だった」というから、「ロック」のビートルズのように黎明期はおもしろい。
 圧巻は、「『年に一回なり二回なり市民が一緒になって馬鹿(ばか)をつくすその機会』、『市民を中心とした騒ぎ狂うナンセンス祭りを盛り場を舞台として繰り広げようと提案し、昭和5年、行進曲をバックに20台の花車と400人の踊り手が大行進するという広小路祭を実現した。この成功を踏まえ、瀬戸の瀬戸物祭や20万人もの人出の大須祭りを誕生させた」というくだりで、真の「政治」というのは経済政策や外交ではなく、コミュニティのあり方の創造なのだと実感。新政権よろしく。
 それにしても、さすが「ニラハウス」の設計者、引用のセンスが抜群。5040円で絶対買えないので、なんというかこういうのをレバレッジのきいた書評というのだろう。
  期間限定公開

●『ドルフィン・ソング』フリッパーズ・ギター
 とくにフリッパーズファンではなく音源も一枚も持ってないが;そういえば『猿の惑星』の紹介でコーネリアスに触れた原稿を書いたことがあったのでアーカイブに掲載しました :伝統的な「日本の夏休み」をトラディショナルな「洋楽文化」で味つけたこの曲は大好きで、ビーチ・ビーイズ、ニール・ヤングほか引用の玉手箱的美学。『ヘッド博士の世界塔』は「教養」について考える時にもっとも参考になった一冊、浅羽通明『野望としての教養』でもキータームだった。

「ほんとのこと知りたいだけなのに・・・夏休みはもう終わり」
そしたらさんま月

(『ドルフィン・ソング』Youtubeにはなく、引用曲と並べた33分というニコニコの は愛情にあふれた仕事だと思ってきいてたけど、時間制限か13分くらいできけなくなった。その後、同じ作者の http://www.nicomimi.com/play/sm3851352 で音だけダウンロードできたのですが、こういうのダウンロードできるなんて大丈夫かなと思ってアップロードはフィルタリングしてるというImeemにアップロードしてみたら「failed」。長いからかウィルスなのか。確かにこのわからなさはインフルエンザと同型だと思い、検索して初めて使う http://www.aguse.jp/ では大丈夫と出る)

枯枝線路 蝶の子電車 介さぬ野獣 08/26 07:52


連作、神宮の森
 横浜延長勝ち、21世紀初のホープ


 阪神逆転負け、花火


朝のミーティング 07/23 07:13


「夏休みはもう終わり」 08/26 12:52
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"Any Time At All~Dream Tales"(07/27~08/09)

2009-08-10 23:27:36 | 週間日記
ゲリラの下のゆず F9・1/2秒、トリミング済み 08/07 17:03


 またも更新できず。2週間の週間日記です。

●7月
27日(月)昼はいろいろ、母屋の片付けも~夜は同級生Mト君と雷文へ。もやしチヂミ、噂のもつ煮丼も
28日(火)午過ぎに電話打合せ~塾は昼と晩の2本立て。晩の休みには中2にAKB48について学ぶ~ヤオコーでエイシェントクラン1080円→ベルクではキリンラガーとともに初めて見たイオン100円第3のビールも
29日(水)自宅映画、成瀬+川島『夜の流れ』(1960)は、共同監督というかたちで二人の特質がよく出ておもしろかった
30日(木)昼は新企画の打合せで仲町・伊勢屋ダンゴ店のラーメン、巻きをごちそうさまでした~ササイでフォアローゼス898円とキリンラガー、菊泉からくち~同級生Mト君宅で絵本担当Kさんとお好み焼きを食べながら『モダンタイムス』をみる会。『星の王子様』や吉本ばななについても話す
31日(金)塾は中1~同級生Mト君と雷文へ~帰って朝読み始めた小川洋子『物語の役割』読了
●8月
1日(土)競馬は小倉最終1万9390円的中~深谷シネマで『アラビアのロレンス』
2日(日)仕事してる馬券の鬼の関係の会で府中へ~大宮駅あじさい茶屋*でラーメン~久しぶりに現金で競馬。当たらず~総勢13名のやる気茶屋ほかで朝まで飲む

3日(月)朝帰り、午後は市の健康診断~帰り、気持ち悪いのでこんな時こそ山田冷やしたぬきと思って寄ると、うま辛カレーというのが目につき冷やしたぬきとのセット~細かい仕事こなしていると同級生Mト君から連絡あり、近所の後輩Sウ君とそのお連れがいる雷文に
4日(火)塾2本立て~中2では、休みにニュースで見た「国民的美少女コンテスト」出場者の年齢当て~翌日出かけるので原稿に追われる
5日(水)朝から出撃~Mト君、妻子と話題の港区フランス料理店へ~妻子は帰り、五反田で業界紙のMワさんに会う~丸の内へ。時間あったのでFカさんの勤務先を探したがお休みでした~深谷から日本橋へ引っ越したMダさん、その後合流の日本橋勤務のYコさんを加え最終まで飲む
6日(木)ずっと原稿
7日(金)朝から、健康診断の大腸がん検査用検便はしばらくぶりでテクノロジーの進歩にびっくり~衛生センターに提出~引落にならなかった携帯代金を払いに行くが、筆頭者の父親の委任状とやらは勝手に書くつもりだったが、身分証が必要と抜かすのでしかたなくいったん帰宅。なんで金払うのにそんなのが必要なんだ~ササイでフォアローズゼス1000円+ベル8年980円~晩は塾~弟が来る~Mト君に誘われ雷文に。この日もホテル関係のSキさんに会う
8日(土)BOS:NYY延長15回を途中から最後まで~競馬は当たらず~自宅でハワード・ホークス『コンドル』(1939)は予想通りにすごい。しかしやはり途中で寝て翌朝観了
9日(日)1週間遠ざかっていたのでラーメンを食べに、利根川を渡りラーメンDBで調べた大泉・札幌で手打ワンタンメン~競馬だめ~気を取り直してすべて畑出身メンバー;じゃがいも・ナス・ピーマン・白ナス、シソは直前に採ろうと企むもゲリラのため断念:の天ぷら作成。父親と1月の叔父の独唱コンサートの録画みる~酔っ払って早寝

【カウンター09】まとめて
ラーメン3/90 他外食2/28 外飲み6/55 アウェイ飲み1/ 読了書1/13 劇場映画1/29 自宅映画2/19 購入ウィスキー4/48 万馬券1/11

 二週間に思ったことをいくつか。

◆『アラビアのロレンス 完全版ニュープリント』
http://www.lawrenceofarabia.jp/
 深谷シネマでやっていたので劇場では高2、1980年以来だから29年ぶりにみる。
http://blog.goo.ne.jp/quarante_ans/e/d2a9a65d680a8dec929ac1dc620dcee3
 その間、録画もしているからみたことはあるが、後半はだるいのでみなかったろう。何しろ4時間近い大作。ビール持参を受付で宣言しての観賞だったが、この後半が思いのほかおもしろかった。
 わかったのは高2、1980年には、世界について何もわかっていなかったということ。本作最高のスペクタクルの一つであるアカバ進攻にしても、「アカバ」という地名だけはわかっていたが、どこにあってどういうところだかまったくわからないままみていた。これ知らないと何もわからんだろうというロレンスの時代のトルコについてさえ、おそらく現在は固形洗剤の名で呼ばれる入浴施設とか、アラン・パーカー『ミッドナイト・エクスプレス』はトルコ大使館の干渉でテレビ放送できないという噂とか、そういうことしか知らなかったのだ。
 それが馬齢を重ねた今では、「シナイ半島横断」「ダマスカス」などという地名もわかるし、トルコ軍将校の憂いも、途中から出てきて物語を加速させるアメリカ人従軍記者の英語が、ものすごくアメリカンイングリッシュだなどというものよくわかる。
 みながら思い出した。最初に商業用書籍に載った原稿はトルコにいるらしいねこのことを書いた旅行ガイドのコラムだった。ちょうど先週ほかの本を探していたら出てきた。
「幻のヴァン猫」(1993/01/01)
http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090810152722.html
 当時、インターネットは普及していない。仕事をもらった高校の同級生Iに、「おめえ、これ書いてくれよ」とトルコ観光局から来た英文資料を読んで大塚の事務所にあったOASISかなんかで一時間くらいで書いたと思うが、一読しておわかりのように、そして当時の商業書はそういう輩が多かったように、これはまだ『ねじまき鳥』発表前だった村上春樹の文体をまねている。そして今回「ヴァン猫 泳ぐ」を検索すると村上春樹『雨天炎天』が出てきた。そう、あの時Iが「村上春樹のトルコの紀行文に出てくんだよ」といったような気もするが、だとすれば村上文体をまねるような愚はおかさないはずだ。
 と、そんなことはどうでもいい。何も知らなかった十七歳でみた『ロレンス』以上に、多少の知識がついた四十五歳でみる『ロレンス』はおもしろかった。そして何といっても変わらないのは、砂漠の大活劇の美しさ。「インターミッション」の間にみたパンフレットでは、1980年には名前しか知らなかった村上龍が「映画史上もっとも贅沢で、かつ緻密な作品」と書いていたが、まったくその通りだ。
「運命は自分で切り開く」。
 ガシムを拾い上げて帰って来る、あの爆発的で、感動などという陳腐な言葉は使いたくないシーン。キャメラは大胆に引いてパンの構図を取り、迎えに近づいていったアラブ少年のラクダは勢い余ってロレンスとガシムを追い越していく。そして、三人と二頭のラクダを見つめる砂漠の静寂。
 これを贅沢、緻密といわずして何をそう形容するのか。

◆「戦争もの」(毎日夕刊8月3日)
http://mainichi.jp/select/opinion/yuraku/news/20090803k0000e070056000c.html(期間内)

・・・(全文コピー)
憂楽帳:戦争もの
「戦争ものはもういりません。読む人がいないので」。横浜市のある図書館で告げられた言葉に憤慨したお年寄りの女性(81)から電話をもらった。原爆で多くの犠牲者を出した広島県立広島第一高等女学校の同窓生が出した追悼文集「原爆・八月六日 平和への祈り」。同校卒業生のお年寄りが置いてもらおうと区立図書館を巡った時のことだという。

 前にいただいた文集のページを改めてめくった。64年前の8月6日。娘を家から送り出したことを悔やみ泣く母、がれきの街を娘の無事を祈り探し歩いた父の嘆き、生き残ったことに幸運よりも負い目を感じ生きた同級生たち。悲しみがいっぱいに詰まった文集に何度も涙があふれた。

 一昨年夏に出版した文集はすぐに増刷され、今年も1300部を増刷したという。「若い人たちに読んでほしいから」。お年寄りはこの夏も、各地の学校や図書館に配り続けている。

 門前払いした図書館の人にせめて手にとってページをめくってほしかった。心に響いたはずだ。
【早坂文宏】
・・・

 いつも思う、「愚か」さは「ふた」をしがちだ。でも、ある程度は「みないように」しなければ時間がいくらあっても足りない。「戦争もの」はもういい、と思う自分もいないわけではない。
 ならば何より、「択ぶ」力。「知らなくていいこと」と「知らなくてはいけないこと」。

◆ブイヨンクレール<ムッシュ・イイヅカ>
 闘うもやし業者同級生Mト君から、小3の長女に誕生日も近いしそろそろきちんとしたフランス料理を食べさせたい、うちのもやしを使ったスープの店だ、ちょっと高いが食べてみないか、スープも頼んでおく、と誘われたので、8月5日、港区にあるその店に行く。
「言葉にできないくらい美味しい」
 という小学3年の、夏の日の邂逅についての記述は親であるMト君が書いている。ここでは「透き通ったブイヨン、飯塚氏」と名づけられた100ccちょっとの奇蹟的な液体について書いておく。
 それは一見では、何のスープだかわからない。Mト君のブラックマッペを使っているという予備知識があって、初めてそれがもやしをつかったものだとわかる。
 においをかぐ。これも、初めて食べた野菜ソムリエの方が見学に行った飯塚商店のもやし育成場、「ムロ」のにおいがしたときいていたからわかってはいたが、目にはみえないその小豆の数々は小さな白いカップの中で、思いのほか強いにおいをたてている。そう、Mト君はいつも「味のない野菜」と呼ばれることにいらだっているが、白くてかさが多いだけの緑豆太もやしではこういうにおいは出ない。しかもこれは、手洗いでもやしにとって重要とMト君がいう長い根をそのままに運んで来られたものだ。
 仕事の結婚披露宴撮影ですばやく写真を撮ることには慣れてはいるが、この一杯だけは少し時間をかけて、光の向きを変えたり、表面を揺らしたりして撮っておいた。そうしなければならないものがこの一杯には感じられるのだ。
 そうした後でゆっくりと口をつける。「湛えている」という動詞がぴったりな、悪いたとえでいえば最近の亜熱帯化した内陸の雷前の夕方のような粒子自体の重さを感じるスプーン触りで掬う黄金色の数グラム。ゆっくりと口をつけてみると、ああ、肉の味がする、もやしはどこなんだろう、と思ったやや長めのディレイタイムの後、圧倒的に短いアタックタイムでMト君のもやし工場でざくっと吐き出されるように、そこには見えてはいないブラックマッペの長い根っこを頬張ったような味があった。

 ……以下、少し経ってから話したことを書いておこう。
 肉ともやしが溶け合っているというものではない。肉は肉、もやしはもやしとして一杯の中にいて、スープというのはそういうものだったのだなと、初めて気づいた。なんというかその感じは、初期ビートルズの簡易ステレオ盤のように、ギターは左、ボーカルは右のように、ひどくおおざっぱに分けられた定位のようだが、それはそれでマルチチャンネル録音とは違った味がある。
 そう、これはその時には話さなかったが、肉ともやしが時間差で出てくる感じで思い出すのは、アナログ盤をきく時、曲が始まる一瞬前にきこえる、ゴーストというのかあの音声。たとえば『ハードデイズナイト』のB面をかけて、チリチリという音からジョンのシャウトが炸裂する直前に左の上のほうから一瞬だけきこえる空耳のような "Any Time At All" が肉の味としたら、それから2分14秒の4人のサウンドがもやしとでもいうような、そんなタイム感で味が吐き出される。
 わざわざ深谷の工場までもやしをみに来てこのスープを完成させた、まだ三十過ぎと若いシェフがあいさつに来たので気になる点をきいてみた。
 ―この4人分をつくるのにどのくらいもやしを使ってるんですか
 「400gです。最初に200gで味を出して、それからまた次の日に200gで味を出すんです。いろいろやってそれが一番よかったんです」
 ―はあ、スコッチなんかの二段階蒸留みたいですね。もやしのブイヨンっていうアイディアをどうやって思いついたんですか。
 「Uさん(野菜ソムリエ)からすごく味の濃いもやしがあるときいたんで、それならいい出汁が出ると思ったんです」
 ―肉以外ではどんな素材を考えてますか。
 「冬になったらアンコウなんかおもしろいんじゃないかと思ってるんですけど」
(録音してたわけでないので引用不正確)

 ……ビールやワインも飲んで過ごした昼の時間は3時間少し。Mト君が求めた金額は1万1千円だった。高くないよな、でも、あれだけいろいろ考えてれば、店やってるって楽しいだろうな、と妻子を深谷に帰し次の目的地に向かう地下鉄でMト君と話した。

 大事なのは、緻密さ、考え続けること、そして愚かさに陥らないこと。

Any Time At All http://www.youtube.com/watch?v=w9as8K8SktY

(BGMはおもに夏の夜にマッチする、40年前のビートルズよりアダルトでクールな "Dream Tales" Claudia Villela; Kenny Werner。未だ Mixiミュージックで再生メンバー1人。表題曲Imeemにアップしました http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/music/ms7NwqC9/claudia-villela-dream-tales/

"Menu Marche"
スライドショーは:http://picasaweb.google.co.jp/quaranteans293/090805#slideshow/


晴れの日昼寝 07/27 14:42


曇りの日のしっぽ 07/30 16:38


健康診断 08/02 11:50


愚かさに陥らないこと 08/07 07:13
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ちゃんとでなく『EUREKA』、かみなりでティー(07/20~26)

2009-07-29 02:29:15 | 週間日記
日食の朝、地上でも球体が一列 


今回は一週分。火曜深夜になった先週日記です。

●7月
20日(月)塾も中止になったので、星野のカレーうどんをつくって阪神:ヤクルトをみる
21日(火)昼に中1Eリ君が来て夏休み塾~晩は同級生Mト君一家、その取引先Iワさん母子と誕生日セットがある大寄・たからやへ。受験の話ほかいろいろだが、18歳になるIワさん娘が「お古で悪いけど」とプレゼントに持ってきた幼稚園時代の色鉛筆セットを「そんなに昔の…」といってたが、考えてみるとそれは実は1997年というちょっと前でそう思えるおとなは笑う~Mト君宅に泊。WOWOWで日曜にやってた『大YAMATO零号』というのをコピーしてって1話半くらいみたが、ストーリーはまったく頭に残ってない。うちにもとってあるが、みないだろうな
22日(水)朝帰ると競馬の達人から連絡あり、これから寝るのでその前にということで電話打合せ~いったん風呂に入って、アマゾンから海を越えて来た Claudia Villela, Kenny Warner "Dreamtales"(2004) 初聴。Mixiミュージックでも、まだ再生メンバーは一人だけ~寝て起きてから原稿~宿酔でキュウリしか食えなかったので、ここは山田うどんの安っぽい冷やした抜きそばを食う絶好のチャンスと向かうがすでに閉店で、安っぽさならひけをとらないはなまるうどんでかけ中盛~TSUTAYAに行って「レコードコレクター」はあったが「ミュージックマガジン」がないので文真堂で購入。Perfume が表紙で、そういえば前回の表紙のときも多分10年ぶりくらいに買い逃した。「レコードコレクター」ともども、もういらないかな、と思いつつ、つい買ってしまう~帰ってライブビート、Stone Roses 1995年のライブを録音。前日の色鉛筆より前なんて吃驚~前に録音したテニスコーツという不思議なバンドのライブもきく~入浴後、映画み始めたがすぐに寝る
23日(木)昼、たまごピーマントマトチーズサンドつくって、牛乳出したらヨーグルト化してたのでトマトジュースに切り替え。冷蔵庫が少し開いてた~突然原稿が入ったので打合せから間にコーヒーその他はさみ4時間で完了はいいペース。新聞切抜きは渡辺裕『考える耳』で「国営マンガ喫茶は無駄づかいか」~買い物で何となく太田へ~まず、ドンキホーテでベンネヴィス980円~本来は初食のハングリードラゴンを予定していたが、なんとなく華月でタンメン+餃子~コジマでVictorのDVD-R50枚1980円。最近、ほかのだとエラー率が高いので冒険はやめた~ついブックオフに寄ってしまい、買わないでいられるかがまん実験も考えたが、やはり負けて100円3冊。山本夏彦『夏彦の写真コラム傑作選1 1979-1991』藤原正彦編、黒井千次『老いるということ』、小川洋子『物語の役割』
24日(金)塾は中1、国語リテラシーでは雑学本を読んで問題作り出しっこ。絵描き歌も流行る~自宅映画何度か途中で寝たがおもしろい清水宏『簪(かんざし)』(1941)から、気合が抜けている方がいいかも知れんと青山真治『EUREKA』(2000)はすごかったけどさすがに途中で寝る
25日(土)暑いけどファイトでラーメンは、麺以外は富士食堂タンメンにもっとも近い尾島・松よし~暑いのでたまらんとベイシアに涼みに行ったら21日に豪雨のうちわ祭でフラを踊っていたという同級生Hトさん夫妻に会う~競馬敗戦~同級生Mト君一家、都内から雷文ハイの噂をきいてやってきたYコさん、Nラさんと、まず雷文@カフェはホルモン焼きはもちろんだが、市内独特の「もんじゃき」が気に入ってもらえてよかった。途中路上カフェで山車を見ていると、通りがかった6月に杉に上がったウー救助依頼のYジ君、その兄で同級生のIミ君は6月の火葬場以来→ワインマーケットカゴハラでさらに飲む~よくおぼえてないが代行で帰った
26日(日)最終日曜ペットの日でキャネットを買いにヤオコーへ。四袋購入~競馬は送信するも間に合わなかった1万7千円が当たるなどちぐはぐで完敗~気を取り直して相撲をみてから天ぷら作成~姉の息子夫婦と話をして早く寝てしまう~起きて『EUREKA』の続き

【カウンター09】
ラーメン2/87 他外食1/26 外飲み2/49 自宅映画2/17 購入CD初聴1/5 購入ウィスキー1/44

いろんなことがあったけど、月曜の昼に家で映画を一本み終わったことを。

今週は2本みて、最初はこのところずっとみてる旧い日本の映画、清水宏1941年作『簪(かんざし)』。
昭和はじめの温泉宿の夏休みは、「本を読みにきている」先生やら子連れやら団体客やらが続きの部屋で過ごしていておもしろい。簪を踏んでけがした泊り客が川の橋を渡るシーン、応援する東京の女、子どもたちのの映像的スリルは何だろう。

その70分も途中で寝てしまって二回に分けてみたのだが、金曜にみ終わったところでずいぶん前に録画したままになっていたこちらは清水宏の約六十年後の2000年作、いつかみようと思いつつ本編3時間37分の長さにたじろいでいた青山真治『EUREKA』。
どうせ寝ちゃうんだからいいやとみ始めて、インターンミッションも過ぎ、その夜は2時間10分くらいで寝た(内容は Yahoo映画)。ただ、静かに、周到に、積み重ねられる、シネマスコープのサイズを活かした見事な絵に見とれていただけの映画時間。夜の光は嘘のように闇に伸び、なぜか登場する女性の誰もが身につけている長めのスカートの揺れ方は一時のヒッチコック作のように完璧だ。でもどんなにひきつけられていても寝る時は寝てしまう。残り1時間半は、月曜の昼になった。

間が開くと映画も間延びする。でも、それはそれで味はあるからおもしろい。映画でバスに乗った四人も、思い切り間延びした時間を過ごしていたはずだ。
み始めたらねこのティーも来て、テレビの前で伸ばしていたお腹の上に乗った。それからわずかだったと思う。空がごろごろいって、もうめずらしくはなくなったゲリラのような大雨が降り出した。
目の前にシネスコの揺るぎない映像、お腹の上にはティーがごろごろ、外ではばらばらばらという雨。なかなか味のある取り合わせだった。
その時、雨音でよくきこえなくなった29型ブラウン管のスピーカから、いや、画面の中のモノラルラジカセからきこえてきたのは、よく知っていて大好きなこの曲だった。

Jim O'Rourke "Eureka"
http://www.imeem.com/people/WADvoM/music/zkAgUB7d/jim-orourke-eureka/

ラジカセの音としてバスの中で鳴った曲は、やがてバスが海岸線を走る絵の時にはサウンドトラックになっている。そして、音楽はきこえていないだろうにぴったりとシンクロする白い浜辺のシーン。十年前、まだ『篤姫』を知らない白い砂の上に横たわっていたジャージのラインの潮の線に垂直にまじわり海とコントラストを描く宮崎あおいが立ち上がり、海に入っていく……。

 ちゃんとでなく『EUREKA』をみると、かみなりとティーとジム・オルークがいっしょになる。
 そうだった、「ユリイカ」はギリシア語で

 「見つけた」

(BGMはもちろん Jim O'Rourke "Eureka"。ただし、ライブビート実況録音の渋谷で最初にきいた、カヒミ・カリイがフランス語で歌う大友良英NJOのヴァージョンもまさるともおとらず)
http://www.imeem.com/people/eYVyq4L/music/hhLeJUi9/otomo-yoshihides-new-jazz-orchestra-eureka/

「07/20の闘い」シリーズはスライドショーにしました


「朝の部」05:22:48~05:26:38
スライドショーは http://picasaweb.google.co.jp/quaranteans293/09072002?feat=email#slideshow


「夕の部」18:39:20~18:40:10
スライドショーは http://picasaweb.google.co.jp/quaranteans293/090720?feat=email#slideshow


日食の朝、1/6秒の平和 07:06
コメント (2)
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"so"~How can I explain...(06/29~07/19)

2009-07-20 23:49:23 | 週間日記
雨上がりの日陰に 07/06 13:07


とくに忙しいということもありませんでしたが、また3週間分たまってしまった週間日記です。

●6月
29日(月)塾でテスト勉強~『眠狂四郎 殺法帖』(1963)は市川雷蔵かっこいい
30日(火)夕方から電話取材~塾でテスト勉強~終わって同級生Mト君と雷文
●7月
1日(水)昼は買い物。クーラントなどや、セイユウでフォアローゼスとクレイモアともに980円~OB・Mマ君とMト君宅へ~塾でテスト勉強~この日か、自宅で増村保造『大悪党』(1968)はやはりとんでもない映画
2日(木)テスト勉強最終日~時間ちょうどよかったので熊谷マイカルへ。その前に山田うどん熊谷407号バイパス店で冷やしたぬきそば。もう完全にファミレス化している。映画はスティーブン・ダルトリー『愛を読むひと』。この監督の映画は3作とも劇場でみたが、ロマン派でもブルックナーあたりの派手さはないがいつの間にかきいてくる交響楽という感じがする~帰ってOBのMマ君、Mダ君登場
3日(金)最終日なのでシネマテークたかさきでC・クラピッシュ『Paris』。群像劇の巧みはいつも通り。撮影ではJ・ビノシュの寝室でなくパーティシーン、いつもの安定感あるキャメラを崩して、ゆるいフォーカスのアップにうなる~到着後時間あったのですかやでもりそば~終わって、これは「と」を「も」と読み違え、他店では食べたことあるともや高崎店*で味噌ラーメン~帰って中1塾。テスト終了もあり、数独もやってけっこう盛り上がる~ティーが吐いて熱が出る
4日(土)翌日はソフト大会があるので、ティーとOG・Sさんのだんなさんが働く本庄の動物病院に~晩は高2Mイ君が来て物理~夜半、注射が効いたらしくティー回復
5日(日)朝6時という稀な時間に地域ソフト大会のため公民館に。しかし前日の豪雨で中止~帰っていったん寝直し~4時から慰労会だけあるので競馬は重賞だけにしたら、札幌の函館スプリントS、降着もあって個人史上最高配当を更新する24万7900円が的中~慰労会~少し寝てたらMト君から連絡ありワインマーケットカゴハラに。福山ライブ帰り奥方の運転で帰る~在ベトナムOB・I君とスカイプで話~姉の息子がいたのでさらに飲む

・・・

6日(月)夜、長崎ちゃんめんで味噌ちゃんめん
7日(火)右耳が詰まったので籠原の耳鼻科へ。薬は出なかった~セイユウへ行ってベル980円と紹興酒花彫8年~塾は先週いっぱいやったので中止~夜、同級生Mト君夫妻と雷文へ。ワインマーケットのスタッフ2名、ビデオのSキさん、弟の同級生のAキ君に会う
8日(水)昼、Mト君と熊谷・加賀屋食堂*でラーメンセット
9日(木)昼は原稿~夜は伊勢崎MOVIXへ。まず、藪塚方面に行き、目についたラーメン屋・龍門*で大盛ラーメン~ウッディ・アレン『それでも恋するバルセロナ』。女優の使い方のうまさは、いわば“穏やかなのに狂気ばしる;もちろんペネロペ・クルスの役どころがではありません”最上のアーティストぶり
10日(金)アマゾンから来た泉昌之久しぶりの新作『天食』。さすがだ~春に高崎でみた『ロシュフォールの恋人たち』が深谷に来たので同級生Mト君を誘ってみにいく。おもしろい、このおもしろさは考えてみると、いま『巨人の星』をみて感じるのと同じ構造ではないかなどと話す~晩は中1塾。「ラジオ版学問のススメ」を教材に国語リスニングは少し改良の余地あり~7月にして今年発新譜購入、Sonic Youth "The Eternal" 聴了
11日(土)まず、試しに半額クーポンをダウンロードしたのでTSUTAYAへ。レンタルするのは久しぶりでCDを6枚は未聴の日本人、アナログ所有名盤、クラシック名盤という作戦で:くるり『ワルツを踊れ』、ゆらゆら帝国『Sweet Spot』、あぶらだこ1st、ピンク・フロイド『狂気』、PFM『幻の映像』、バーンスタイン+NY響『マーラー「巨人」』~馬券買ったら福島10Rで5万2850円的中~夕、買い物に出る。セイユウ:ジム・ビーム980円とビール、コジマ:DVD、CDメディア、USB延長コード、セキチュー:重量ブロック、秋食べるようにナス、キュウリ、ついでにバジルの苗、レンジでじゃがバター(http://www.ebisu-grp.co.jp/news/pdf/0709-jagabata.pdf)、コピー用紙、ラップ~四華郷で味噌ラーメン~夜はまず、ソニック・ユースを買おうとしてアマゾンの「2枚買ったら10%OFF!」戦略にやられて購入の Super Furry Animals "Dark Days/Light Years" 聴了~WOWOWで録画の蔵原惟繕『黒い太陽』(1964)のかっこよさには驚いた
12日(日)前日買ったDVDメディアがレコーダでエラーが出たので、PC用にして別のを購入に向かう。途中、のび太のつもりを変更して確認に山田うどんで天ぷらうどん。かき揚げが揚げたてになったというが~前日の当たりで馬券は買う方向でいくが、その他は当たらず~阪神:巨人の放送もあるしと天ぷら揚げる。メンバーはすべて前の畑出身:ジャガイモ、ナス、ピーマンのナス科トリオにシソ~ヤフーオークションで購入の Advantage Lucy『ファンファーレ』(1999)+シングル聴了~ワイン飲んでたら寝てしまう

・・・

13日(月)夕方、うっかり引落にならなかった自動車保険の支払で熊谷へ。再契約になったので変更しようとしたらネットバンクは使えないらしい~永楽で味噌ラーメン+餃子~駐車場のため、エイシェントクラン1080円~夜、同級生Mト君と雷文へ
14日(火)晩は塾。夏休み近し~恒例電話取材
15日(水)前夜途中で寝て原稿~シネマテークたかさきでやっていた劇場でみたのは初めてのカラックス『汚れた血』。すでにクラシックなのだということが新たな驚き~近くの麺家かもん*でラーメン
16日(木)暇だったので深谷シネマで3本立て敢行:入江悠監督短編集~入江悠『サイタマノラッパー』。作品は初めてみたが地元出身ということでなく、これは若きすばらしい才能。卒業制作のむだのない編集、途中のバイクシーンは前日みたカラックスへのオマージュか。そして最新作は、監督自身がファンらしいカサヴェテスを髣髴させた~ササイでフォアローゼス1000円~『小三治』はドキュメントの教科書のよう~帰りに連絡あり同級生Mト君とその近所の若き地域人H君がいた雷文へ~帰って前日録画したMLBオールスター。やはりおもしろい。しばらくぶりにみたフランシスコ・ロドリゲスは、恰幅がよくなっていたが貫禄がなくていい
17日(金)朝、前夜置いてきた車を取りにくるりんに乗車。バス停でパチンコ屋に行く知らないお年寄りと話。乗ったら立つ人もいるほど乗客がいてびっくり~晩は塾
18日(土)競馬は当たらず~家でうだうだしてたら、夜、同級生Mト君夫妻から誘いがあり雷文へ
19日(日)姉の息子キックボクシングの試合で大森へ~暑かったが気を取り直し、着いて駅反対側を歩いて見つけた惣五郎*で一番最初ルールに則り味噌ラーメン~プロ2戦目は惜しくも判定負け。ランカーの試合は見応えあった~終了後、時間ぎりぎりで横浜で野球かと思ったが行っても7回くらいなので三鷹・江ぐちに変更~途中調べたら休みらしいので変更して荻窪で駅前焼き鳥~春木屋で中華そばは何年ぶりだろう~帰路、高田理惠子『グロテスクな教養』読了~帰って競馬の確認。ハナ差3着逃し週に2回

【カウンター09】
まとめて、ラーメン9/85(*4/37) 他外食3/25 外飲み6/47 読了書1/12 劇場映画8/28 自宅映画3/15 購入CD初聴3/4 購入マンガ1/1 購入ウィスキー5/43 万馬券2/10

 読んで心配する人がいるだろうし書こうか迷ったけれど、考えるは考えないよりいいと信じるので、四日土曜にティーと病院に行ったこと、その時に考えたことを書いておきます。
 ご心配なく。ティーは梅雨明けの暑さに少しまいってますけど元気です。

・・・

四月で五歳になったティーは、ほとんど病気になったことのない健康優良中年ねこだ。
だから、七月三日金曜夜に突然吐いてそのへんでうんこもしてしまい、からだも熱く食欲もなかったのでびっくりし、日曜が地域のソフト大会の予定なのでティーの母カロンタンを連れてきたOGのSさんに電話して状態を話すと、「それはきっと病気です。みてもらった方がいいですよ」というので、初めてティーは往復二〇キロの車の旅に出かけた。

ねこを車に乗せたのにはカロンタンとティーのおいのたれ目がいたが、それぞれ好きな場所を見つけることにおいてやつら迷いがない。こっちがいいかな、あっちかなということはなく自分の場所を確定させるもので、たとえばカロンタンはしばらく運転手のお腹の上で道中見回すほどの余裕を見せたが、一度運転席下にもぐりこんでからは帰るまでそこにいた。
それでティーはというと、最初はやはり助手席とお腹の上にいたが、なぜかブレーキそば、フットレスト付近が気に入り、動くとブレーキに影響しそうだと思いつつ、急ブレーキでねこ踏んじゃったらすぐ逃げるだろうからとそのまま進む。ティーのやつは熱もあってあまり活発でないこともあり、道中、危険はなかった。

となり町の動物病院はかつてSさんも働き、昨年結婚しただんなさんが勤めている。受付に行くとSさんが電話してくれて、前にたれ目の手術をしてもらった時のカルテが用意されていた。
知らないわんこやらにゃんこやら大勢いるのでティーはめずらしくびびってにゃあにゃあいい、「免疫が弱っているでしょうから車の中で待っててください」というので、暑いのでアイドリングストップに反しながら、ティーの頭をなでたり本を読んだりしながら待っているとだんなさんのK先生が、「どうも」と迎えに来る。

K先生にはSさんの結婚式の時と二人で旅行のおみやげを持って来てくれた時の二回会っている。でも、この日はあいさつはそこそこにしてティーの状態の話をした。
熱を計って目やお腹をみて、「熱はけっこうありますね、下痢はしてますか。外に出てるんですよね、単なる風邪かも知れませんが他のねことの接触での感染症の可能性もありますから、そうだと重篤です」と適切な診断をくだす。どのような方法があるかときくと、「感染症に効く抗生物質の注射があります、それと感染症の検査もありますが」というので、といっても検査してよくなるというわけじゃないですね、ときくと、「そうですね、数値が出るだけです。それだけですから、その分は注射や薬に回した方がいいかも知れませんね」とこれまた適切な提案をする。
そこで、ぷつんと注射してもらって薬を受け取り、では、と診察室をあとにした。受付で、車の中がいいんですか、ときくと、もうほかにいませんから平気です、午前中の診療時間は終わっている。ティーは病院でも帰りの車の中でも静かで、助手席にいたのは少しの間だけで、だいたいずっとフットレストの隅っこにいた。

車を運転しながら考えたのは覚悟ということ。覚悟ができているつもり、と、覚悟ができている、の違いだった。
普段よく、何事についても覚悟が大事だ、覚悟しなきゃいかんといっているし、たとえば自分が病気になるとか肉親が死ぬとか、そういうこともあると想定して覚悟してきたつもりでいた。もちろんねこについても、外に出せば道で車にぶつかることもあるし、多くのねこと接触するから病気もあるかもしれない。どっか行ってしまうねこもいる。
カロンタンを連れてきたSさんも、今は中で飼う人が多いですよ、ワクチンができるようになるまで外に出さない方がいいですよといってくれていた。しかしこれはこの間も中学生とその母の同級生がいる時にいったことだが、ねこは自分をほかのねこと較べたりしないから、中のねこが外にいるねこをうらやましがったりその反対もないのだから、どっちのねこがかわいそうだとか、そういうことはないと思っている。

たんに私は、外にいるねこが好きなのだ。
やつらが夏の露のにおいがする雑草をかき分けて走ったり、大きくないひばの樹に駆け上がったり、水たまりの水に喉をごくごくいわせたり、真っ暗な闇に不思議な目を光らせたり、秋の月の光の中をいっしょに歩いたり、小春日和に横で陽だまりを楽しんだり。
せっかくの農村暮らし、そういうのが好きなのだ。

ティー自身も外を選んだ。
まだきょうだいたちが中で暮らしていた四年前の涼しくなり始めの頃、PCに向かって仕事してたら、反対側の窓で外をみていたティーが突然、ばっ、と夜の外に飛び出したのを、なぜかその時に振り返っていたのでみることができた。
ほかのきょうだいたちが、なんだよー、どこいってんだよーとでもいうようににゃんにゃんいう前をちょろちょろと歩き回るティー、おめえまだ早いんだよと中に連れてきてもすぐに、ばっ、ちょろちょろ、にゃんにゃんになってしまい、やがて全員外中自由になった。

2009年独立記念日の北関東の午後は蒸し暑い。
帰ってきて、おう、ティー、着いたぞと車から降ろすと、やつはとぼとぼと歩いて行き、柿の樹のそばの日陰に行って寝転がる。苦しい中でほっとしているような、人間の病気と同じ様子だ。
頭をなでていたら、覚悟のことを思い出した。
すぐに元気になるかも知れないけど、ひょっとするとこのまま元気にならないかも知れない。こうやって頭をなでられることも、もうそんなにないかも知れないのだ。

それで、カメラを持ってきてファインダーをのぞく。
今までに何枚このすばらしい毛のかたまりを写してきたろう。感度を決めて絞りを選んで露出を決める、ひざを折ったり地面に這ったりしながらベストのアングルを探し周囲の対象を取り込んで構図を決める、そうしていい瞬間が訪れるのを待ってシャッターを押す。もしかしたら、もうこうすることはあまりないかも知れない。そう思うと、何度も繰り返してきたはずのこうした作業の一つひとつがたまらなく愛しいことに感じられる。
上から横から、いろんな葉っぱを入れたりして、すやすやと息をするティーの画像を何枚か残し、その後で、やっぱり柿の樹の下には置いておけなくなって塾に運んでいった。

晩には物理のテスト勉強に高校生のMイ君が来て、ティーがいつも座るいすを占領していたので別のいすで F=ma を計算した。病院に行ったんだと説明すると、ティーをひざの上に置いて勉強することもあるMイ君も「おとなしいですね」というので、昨日吐いてから何も食わないんだよと答え、いっしょに体温計で直腸温は難しいので皮膚で計ると39度ある。

Mイ君が帰ったので、静かなティーをそのまま残して買い物に出かけた。「缶詰も食べませんか」とK先生がいっていたので、普段のキャネットのほかまぐろとか書いてある缶詰を買った。
その帰り、ゲリラ並みの豪雨があった。明日のソフト大会はどうだろう。けど雨はすぐにやみ、帰ったら傘はいらない。
魚でできたゼリー入りを新聞紙に載せてティーの口もとに置く。だるそうににおいをかいだティーは、しばらくすると、んちゃんちゃとへんてこな色に輝いた魚肉成分をかみ始めた。

おお。
んちゃんちゃ、んちゃんちゃ、ほれ、んちゃんちゃ、んちゃんちゃ、ほれ。ずっと食べ続けて結局小さな缶一つを全部食べてしまい、食べ終わると、くうん、と首を伸ばす。
ああ、やっぱり食べられるんだ、このまま弱っていっちゃうわけじゃないんだ、よかった。
この時の気持ちといったらなかった。その翌日にはまんまと競馬で個人史上最高配当となる24万7900円が的中することになるが、そういう金額で数えられるようなうれしさなんてたいしたもんじゃない。
よかったよかったと腹の上に乗せてみると、しばらくしてごろごろいいだす。だんだん元気は戻ってくるのだろう、よかったよかった。
やがてその夜には自分で出口まで歩いていき、ドアを開けてやると、はらりといつものようにかすかな音を立てて見慣れた闇の中に飛び出していく。

できてもいない覚悟なんかわからないで本当によかった。
エサを食べ始めたことをSさんにメールで知らせ、すっかり忘れていたワクチンについてきくと、「風邪が治ってからの方がいいですよ」と返事が来た。じゃあ、また車で出かけよう。
わかったのは覚悟できないことがくることを覚悟しなきゃいけないということ。

・・・

それから四日が過ぎた水曜日の夜。
仕事をしながら、六月にNHK「ライブビート」で録音した「日本におけるネオ・アコースティック、ギターポップ誕生の黎明期から現在まで、このジャンルの中心で活躍」しているという、アドバンテージ・ルーシーのライブをきいていた。もうだいたい元気になったティーは、ほかのねこどももいっしょに夜に涼んでいる。きこえてきたのはこんな曲だった。

"So"(http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/music/mAcn7ESX/advantage-lucy-so-live/)

思い出したのは柿の樹の日陰で寝ているティーをファインダーでのぞいた時に感じた、たまらない愛おしさ、かけがえのなさ。
決してうまいわけではないが凛として何かを決心したかのようなボーカルに、もはやネオアコという用語で捕らえきれないポストロックを経たスケール感を持つギター・オーケストレーションが飛び回る六分と少しを何度か繰り返しきき、imeemで見つけたスタジオ版も何度もきいた。
http://www.imeem.com/neformalka/music/NRQXs_jJ/advantage-lucy-so/

anyone anyone... というつぶやきが印象的な歌詞はこんなだ。
http://listen.jp/store/artword_1000482_32509.htm

・・・

すっかり気に入った So の入った1999年発売の『ファンファーレ』をヤフーオークションで購入した。子どもの落書きのような、なんとも日本のネオアコらしいカバーには、「SO(original lyrics)」があり、その日本語はこう結ばれている。

 なぜだろう
 その味はリンゴのように甘い
 なぜだろう
 速度をまして もっと深くへ
 血に混じりあって真実を知る
  (lyric by 石坂義晴)

なぜだろう
ティーの息はさかなのようにくさい

(BGMはもちろん Advantage Lucy。imeemで集めたプレイリストは http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/playlist/WOt7NUWw/artist-advantage-lucy-music-playlist/)

"so" 07/04 13:40


ふしぎな左後ろ脚 07/07 13:38


知的な睡眠 07/12 00:32


しっぽの練習 07/13 16:26


梅雨が明けたべろ 07/17 14:52


===忘れてたので追加です===

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「豪雨の冷蔵庫のスイカ/ミフネのチャンバラ」(06/22~28)

2009-07-02 05:05:23 | 週間日記
ひとつだけ仲間はずれ、でもどれも畑で仲間 06/29 14時頃


水曜深夜になりました。先週日記です。
最初にリンクは前回Mixiでも好評だった五家寶実演。写真外部リンクにしましたのでスライドショーでどうぞ。
http://picasaweb.google.co.jp/quaranteans293/jVgXx?feat=email#slideshow/


●6月
22日(月)となりの樹のはぎった枝葉を雑草よけに父親がもらったので一部、一輪車で畑に移動。効果はどうか~昼は恒例電話取材~塾は急遽のテスト前補習始まる~新プロジェクトの打合せにOB・Mマ君登場。在ベトナムのMマ君同級生Iワ君とスカイプで話すもホーチミン側にマイクがないため、日マイク・越チャットという間抜けな会話でおもしろかった~食べる時間なかったので夜に長崎ちゃんめん~西友に回り、ティーチャーズ1080円
23日(火)昼は新プロジェクト打合で同級生Mト君宅でカレーランチ~塾はテスト勉強~日曜にみ始めた木下・高峰『カルメン故郷に帰る』(1951)は翌朝観了。キーワードは「文化と芸術」と共同体
24日(水)テスト勉強あり塾補習
25日(木)新プロジェクト重要人物のOBMマ君が来たので、Mト君に連絡して打合せ兼ねて食の駅・雅でかき揚げ丼+そばセット~携帯、一時、ネットにつながらなくなるが再起動で復帰。検索したら同機種に似た症状あるらしい~テスト勉強あり塾補習~Mト君と雷文へ
26日(金)起きて録音起こしずっと~塾~買い物、西友に回り、アーリータイムス998円と初めて一升瓶で武蔵鶴芳醇
27日(土)馬券買ったら本命サイド4千円台だけ的中~晩はテスト前で中1Nカ君登場・休憩では『イナヅマイレブン』についてきく
28日(日)来週のソフト大会のため地区体育部長訪来で起き、二夜途中で寝た、先週WOWOWで特集があった清水宏『有りがたうさん』(1936)観了。これはかなりおもしろかった。キアロスタミに似てる、と思って「清水宏 キアロスタミ」で検索するとけっこうあった、やはり誰もが同じことを感じる。上原謙かっこいいし、やはり映画はタイムマシン~ラーメン食いたくなって尾島・松よしでタンメン。ベイシアに寄ったら体育部長に遭遇~宝塚記念当たらず~うだうだ~早めに風呂に入り、前日録画のジョニ・ミッチェル1979年ライブ~昼のラーメン前で終盤に来たので読み終わろうと淀川長治、 山田宏一、蓮實重彦『映画千夜一夜(上)』を、しかし途中で寝て翌朝読了

 こねこのやつらは活動範囲を広げてきました。どこに行ってるのか、あまり見かけないものもいます。

【カウンター09】
ラーメン2/76 他外食1/22 アウェイ食1/1 外飲み1/41 読了書1/11 自宅映画2/12 購入ウィスキー2/38

すっと車に積んであった『映画千夜一夜(上)』。2000年1年の版で、太田・ブックマンズアカデミーで平積みだった憶えがあるから9年がかりの480ページか。急がない読書だし、おもにラーメンを食べに行って常に三冊は入っているバッグを持たずに出かけた時に読んできた、そういう優雅な読書だった。

映画を書いた文章はいい。でも、映画だけでなく、音楽を書いたのも、スポーツを書いたのも、さらには文章自身を書いたのも、どれもいい。
知ってる映画や音楽を書いたのもいい。たとえば『映画千夜一夜(上)』の話者の一人、蓮實重彦。ポスト=モダン全盛期の仏文学徒だった頃から『表層批判宣言』などでノーブルなけれん味に満ちた文体に親しんできたが、「浮上と滑走」(『映画 誘惑のエクリチュール』)で『地獄の黙示録』、ヘリコプターの殺戮シーンを、

 つまり、フィルム的感性はここですっかり<安心>するのだ。
 (< >内本文は傍点)

というのを読んで、ふええ、そういう強引な物言いもあるのか、とうなったりするのは映画の時間を過ごした者の特権だろう。

だが、なぜか、みていない映画を書いたものによりひかれるのはどうしてか。
1909年生まれの淀川は、1930年代生まれの二人がみていない、次のような映画の話をする。

「(映画のタイトルは『南へ南へ』1918年)……サイレントよ。これがえらい豪雨になっちゃうの。カットが変わって、こんどは朝になるの。家が全部屋根まで水につかってんの。ダグラス・フェアバンクスと相手の女の人はマージョーリー・ドゥだったか忘れたけど、二人が屋根の上にいるの。もう晴れてカンカン照りになってんの、それでもまだ水がいっぱい溜まってんの。女の人が、「私、水飲みたいわ」っていうのね(笑)。そこが面白かったの。ダグラスがザプーンと飛び込むの(笑)。で、泳いで窓から家のなかへ入るの。台所までもぐって冷蔵庫をあけるの(笑)。そしてスイカを取ってくるのよ(笑)。それ持って上がって、ポンと割って「食いな」と言ったら、女の子は「オー、ワンダフル!」ってよろこんで食べるとこあるの(笑)。面白かったなあ。いいでしょう、この話」

そして蓮實が返す。

「なんともいい話ですねえ」(同書417P)

なんとも。
このシーンだけならピクサーあたりでも不思議はない。でも、それが1918年のサイレントだと、ダグラス・フェアバンクスもマージョーリー・ドゥも知らないのにこんなに輝くのはどうしてだろう。

厚い本を読み終えて薄い新聞、日曜版読書欄を読む。
目についたのは文藝春秋SPECIAL「映画が人生を教えてくれた」(http://www.bunshun.co.jp/mag/special/)。すごいメンバー。早速、次の日、買いに行く。

「……三船敏郎もすごいんだけども、彼はただ動物的なカンで暴れ回るだけで、あの人とやると、周りがみんな傷だらけになってしまう(笑)……」
 (川本三郎・諸田玲子対談「帰ってきたチャンバラ」から川本言)

「なんともいい話ですねえ」

(BGMはimeemで集めたサウンドトラック特集 http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/playlist/41C5KqOO/soundtracks-music-playlist/。今は使用映画は多いサミュエル・バーバー「弦楽のためのアダージョ」)

きゅうり、トマト(これは外部生)、しそ。味つけは塩と味の素、それと梅雨の太陽 06/24 13:24


得意のスタンディング・サックル 06/28 15:54


体積比は相似比の3乗 06/28 16:29


How many cats are there? 集会の準備か 06/29 17:05


スクリーン・ドリーム・スリープ 06/30 02:14(あえて補正せずロウキー)
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「メルルーサのえらにかけて!/時には人間も通る」(06/15~21)

2009-06-25 02:28:21 | 週間日記
今年も元気な裏のあじさい 06/20 12:59


水曜夜になりました。先週日記です。

●6月
15日(月)朝寝てたら弟から電話で急遽撮影に~帰り、ササイでフォアローゼス1000円~完了宣言のムック、追加で調査少し
16日(火)部活大会のため塾は中止~同級生Mト君と雷文へ。話題の未表記メニュー・かしら入りラーメンも
17日(水)朝はいつもの原稿~前日Mト君と話題になった満帆太田店、こじめん野菜増し
18日(木)昼の仕事はずっと録音起こし~夜、OBのMマ君、Mダ君登場
19日(金)中1塾は計画していた「国語・リテラシー」として「新聞投稿欄まとめ」を実施~~ウィスキーがなくなったので出撃。ついでに奈良・永華で味噌ラーメン。ウィスキーは西友でアーリータイムス998円だったかな~Mト君絡みの新プロジェクトの一角、OBのMマ君登場~何回かに分けてみた、新藤兼人『絞殺』(1979)をみおわる
20日(土)朝、起きたらMト君から連絡があり、五家寶Nラ君が実演販売をするというのでみにいく。これはかなりおもしろかった~昨年も行ったMixi経由横浜方面、Xさん、Pさん、こちらは東京からのWさんと横浜スタジアムでBスターズ:ホークスは球場新記録という9本塁打の派手なゲーム。やっぱり野球観戦はいい。江夏にフォームが似てる大隣がみられたのはうれしかったし、金城のヒットもよかった。ゲーム前と後にビール、球場では吉野家・豚丼~往路読み始めた福田和也『悪の読書術』、復路で残りわずかになったので帰ってから読了~帰りの代行は、コース変えてみたが料金は同じだった
21日(日)起きてだらだら馬券買っても当たらず~畑のシソ入りきゅうり、タマネギ冷奴、親じゃがバターなど製作。直前に父親が二階に上がり、降りてこないので死んだかと思ったら寝ていた~しばらく放っておいたルイス=セプルタベ『カモメに飛ぶことを教えた猫』読了

【カウンター09】
ラーメン2/74(迷った末、クリエイティブなあり方に敬意を表して雷文・かしら入りは外飲に含む) 他外食1/21 外飲み1/40 読了書2/10 自宅映画1/10 生野球1/1 購入ウィスキー2/36

こねこの話では、Bチームの1名が死んでしまいました。
理由はわからない。前の日まで元気だったのが急に元気がなくなったら、次の日には死んでしまいました。
ほかのこねこと違って逃げない。だったので、中学生の多くがなでていたので、言いづらい。死んじゃったんだ、すみません、と伝えた。
「えーっ、私たちが触っちゃったからかな」と驚くのに、理由はわからない。わからないけど、触っちゃったから死んだということはない、逃げないっていうのは、やっぱりほかのこねこより弱かったのかも知れないけど、何が理由なのかはわからない。たとえば、19世紀英中印の三角貿易や、#1つの明るい曲はト長調なんていうのは答えが決まってるからいいけど、わからないことをわからないと伝えるのはよっぽどむずかしい。

「メルルーサのえらにかけて!」
チリ出身、ドイツ・ハンブルグ在住の作家の小説に出てきた、世界中を旅してバルト海でかわいいカモメと出会ったこともある「向かい風」という海の猫は、何かいうたびに「カマスの歯にかけて!」「フカのひれに誓って!」なんていう。それで、カマスやフカはいいのだけれど、メルルーサってどんな魚だ。この「わからない」はわくわくする。ねこなんてわからないことだらけじゃないか。

先週触れた言葉で、一番驚いたのはすでに何度も取り上げている毎日夕刊『水脈』の荒川洋治から、「散文がつくる世界」。
「日本で見かける文章の、九九%は、散文である」と書いてから「散文以外の世界を知らないまま人も言葉も動く」とベストセラーの状況などに触れた後、いきなり「散文は、異常なものである」と、これはヴィトゲンシュタインのような言語と事象のずれを異化し、ネット言語の社会性という、これはどちらかというと耳新しくないテーマで休んだ後、これまた唐突に梅崎春生「庭の眺め」(『幻化』一九六五)の一説が登場する。これはもう、引用するしかない。

……庭に鳥や猫が入ってくる。「時には人間も通る。一度などは、馬が通過したこともあった」。
 これにはおどろく。「人間も通る」。「馬が通過」する。その接続のようすがおもしろい。空気だけでなく、不思議な水の流れのようなものを感じる。軽やかに書いているようにみえるが、散文を書くことはたいへんなんだろうなとも思う。よろこびだけではない。人が社会にかかわるときの、哀調のようなものが散文には感じられる……
(略)
……散文が意識の全体を支配すると、生き方や感覚は、どう変化するのか。何が損なわれるのか。何が見えてくるのか。そのことはまだわかっていない。散文は理解されていないのだ。

そうか、散文はたいへんなんだ、理解されていないんだ。
わかる三角貿易やト長調より、わからない散文がいい。なんてったって哀調だ。

「エイのしっぽにかけて!」

(BGMはAccuradio Latin Infusion から、Imeemで集めたAjico http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/playlist/UnzN5zSr/artist-ajico-music-playlist/。CDも持ってるアルバム「深緑」は2001年のベストワンだった)

五家寶職人Nラ君の実演販売 06/20 11:16


こうみると野球観戦はかなり不思議な風習 06/20 20:51


傍観者≒空気入れ 06/19 15:42


「ティーのしっぽが通る」 06/19 13:03


ひるねにドクダミにおわない 06/19 13:02


午前中の休憩 06/22 10:47
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「ゲリラなれ~Fire and Rain」(06/08~14)

2009-06-16 01:46:17 | 週間日記
勝手に伸びた大地のりんご。根っこも花もあっちこち 06/13 11:53


やったひさびさの月曜先週日記です。今週はほか単独記事も書くぞ。

●6月
8日(月)朝からずっと原稿。時間のかかっていたムックいよいよ終盤へ~途中、なんか食おう、父親が採ってきたまだ小さいじゃがいもがあったので新じゃが塩スパ~晩は塾に高校生M君。作業しながらM君の関数電卓に取り組む。なるほど、こういうものだったのか。しかし、これは検定商売だなあ~仕事のことでベトナムにいるOB・I君にもスカイプでいろいろきく~買い物はベルク~西友はアーリータイムス980円~畑のきゅうりがあったので今年初めて食
9日(火)起きて終盤に差しかかったムック完了か~いつもの電話取材~塾~原稿~途中、力尽きて、ねるねるねるね
10日(水)ムック終盤に~POGドラフトで大塚へ(この件は前回に詳しく)北口の居酒屋で反省会~最終間に合わず、赤羽・番外地*で味噌ラーメン
11日(木)帰って少し仕事~同級生M君と雷文へ
12日(金)ムック、いよいよ完了宣言。よかった~しかし、次の仕事少し~晩は塾~買い物、西友はあまり好きではないがでないが998円だったのでバランタインと、最近「芳醇」が気に入っている武蔵鶴の「からくち」一升瓶を買ってみる
13日(土)しばらくぶりに仕事がそれほどない週末。気合を入れて馬券を買うが、結果に結びつくわけほど世の中甘くない。Yahoo動画阪神もだめ~最近の研究テーマである、おとなの自宅もんじゃきの試作。その後のお好み焼きとともに父親やねこにもやる~録画のためにテレビつけたらやってたNHKのピーター・バラカン番組はおもしろかった~よし、自宅映画だと作品選びにうれし悩み~ずいぶん前に録画の成瀬巳喜男+高峰・司『ひき逃げ』は、また成瀬・高峰の意外な一面をみる。途中で眠って翌朝観了
14日(日)Mixi経由のTさん、昨年10月にセイロンベンケイソウをいただいたGさんとビールを飲みに神保町、学士会館セブンズハウスへ。少し早めに行っていろいろしようと思うも、雷ゲリラでしばし足止めでロッテ:阪神みる~何とか出発、往路で瀧井宏臣『農のある人生』読了~薬科系大学では同窓というTさん、Gさんとの話は興味深く、アイルランドに何度も行っているGさんとはダブリンの話ほか、いろいろ話してためになる4時間~(帰りの話はTさんMixi日記へのコメント改で)その後はGさんと東京駅へ。新幹線は意外にもいっぱいで隣の席は取れず。それで熊谷まで+2500円というのは東京りんかいフリーきっぷ往復とほぼ同額ではないかと思い直して直前で離脱、タクシー代も出していただいたGさんにお詫び申し上げながら京浜東北線に乗車。何となくラーメンでも食べるかとなって神田で下車し、少し歩いて大龍*で醤油ラーメンは焦がしねぎがユニーク~上野で22:15発の籠原行に乗り発泡酒片手に西部邁など読んでいると、隣に来た22:22発アーバンが途中鴻巣で追い抜くと放送。あまり人がいなかったので乗り換えたが、うっかりTさんにいただいた、藻と「彩菓の宝石」をいすの下に忘れてことに赤羽あたりで気づき、こりゃまいった。鴻巣で上野とは反対に高崎方面右になった普通列車に移動すると、子ども五人が一部すでに睡眠中に並んだ一団の下に白い袋を発見。母親らしい方に、これ上野で忘れちゃったんですよ、あってよかったです、といったらにこにこしてたので、きっと、あっ、お母さん、ここになんかあるよ、きっと酔っ払いかなんかが忘れたんだよ、取りに来るかもしれないから置いときな、うん、でも、何かね、などという平和な会話が交わされたのでは。「彩菓の宝石」と袋に書いてあるからお菓子かなくらいは思ったかも知れないが、まさか水生植物が入っているとは思うまい。袋の上の小学二年生くらいはすでに横になって寝てた日曜高崎線。では、アーバンに戻ります、といったら反対ホームはドアが閉まったので、じゃあ、このまま乗ってぎます、とそのまま籠原行普通で西部邁。五人の子どもは熊谷ではすでに降りている。車のある籠原止まりだったこともあり寝過ごしもなく無事下車。駅から代行業者に電話して30~40分かかりますといわれるも、10分歩いてる途中にすでに駐車場で待ってると電話あり。雨はどうでした。すごかったですけど、寄居じゃでかい雹が降ったらしいですよ、それから、もうゲリラ豪雨は日常になるんでしょうかなどと神保町と同じような話をしながら帰ってすぐ着眠。

【カウンター09】
ラーメン2/72(*2/33) 外飲み3/38 読了書1/8 自宅映画1/9 購入ウィスキー1/34 ゲリラ2/2

「慣れる」と「飽きる」は、文化の源であり、かつ、「飽きたり慣れたりしないもの」こそ実は文化の創造主だとも思っている。
ずいぶん前だが、冬の石油ストーブの湯気の上昇気流に、ダウンジャケットから出た羽毛を乗せる遊びが塾内ではやったことがある。中学生はわあわあ喜んでいたが、大方のやつが飽きてからもずっと飽きないのがバスケでは名プレイヤーだがちょっとずれた言動の多かったS君で、すでに飽きてしまった普通のバスケプレイヤーたちは「なんでS、いつまであれやってて飽きねん」と不思議がり、「やっぱ、ばかは飽きねえんだよ」という結論に達していた。

そこで、慣れていいものかどうかなのはゲリラ豪雨のことである。
いま検索したら最初にやはりWikipediaがあって最初に用いられたのは1970年代というが、やはり昨年デビューだろう。「ゲリラ豪雨」というのはあのどうしょうもない雨の性格をよくあらわしていて、私としてはここ10年のネーミング大賞があれば上位にノミネートにするところだ。

いやあ、また降ってきたよ、どうせすぐやむだろう、でも今年はこんなの多いな、と思ってたのは一年前の話で、なぜか九月になってまで、まだ来るんですかいゲリラの方々、という感じになっていた。
何かと忙しい日々にゲリラ豪雨も昔の話になっていた六月一〇日、今年最初のゲリラ襲来。いやあ、今年も来たか、なんて懐かしがっている間もなく、日曜も到来、今日月曜のもそうかなあ。

これが異常気象なのかどうなのか、なんてのは、よく考えると今の段階ではわからない。2008年を境に日本の夏は「ゲリラ豪雨が降るもの」になって、地理の教科書も、「温帯湿潤気候の日本では夏にゲリラ豪雨と呼ばれる集中豪雨が各地であります」ということになるかも知れない。
とううようなことを最近よく話していて、1980年代頃に5年くらいスキー場に雪が降らない冬が続き、もう温暖化で本州の冬はスキーができなくなるかも、などといってたことを思い出した。この件に関して日曜に話したGさんには、スノーマシンの発達という新たな切り口を提示していただいた。

またかよ、と思いながらザーッというサウンドをきくのは、実は部屋の中にいるならそれほど嫌いではない。「おかしい」と思うことに慣れるのは、新奇だった現象に飽きるのは、いいことなのかそうでないのか。
ひとまず今週は【カウンター】に「ゲリラ2/2」。でも、「個人的なこと」じゃないんだよな。

(BGMはAccuradio Multichannel で、少し前にジェイムス・テイラー"Fire and Rain"。http://www.youtube.com/watch?v=-T35WXFOmwI ベスト盤しか持ってなくあまりきいていませんでしたが、Mixiの方々経由でよくきくようになっています。Didoのカバーも発見。http://www.imeem.com/people/uKSfRoR/music/n2SH6l4e/dido-fire-and-rain/

Bチームの進出で、Aチームは新基地塾前、引越し荷物そのままに移動 06/08 18:33


四角と丸の昼寝 06/10 11:29


Bチームはピットイン 06/09 11:09


にゃほん生命プレゼンツ、交流昼寝 06/14 11:48


ゲリラ難民 06/15 22:25
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「どこかに美しい村はないか/これ以上討論を続けることについて採決する」(06/01~07)

2009-06-11 19:40:42 | 週間日記
意外に上昇志向な集団 06/09 10:56


おっと、毎週更新は達成。木曜の先週日記です。

●6月
1日(月)朝、しばらくほっといた佐藤正午『アンダーリポート』読了~昼は仕事~ラーメンを食べようと四華郷に行ったがなぜか開いていず、何となく熊谷の街に出て永楽でラーメン+餃子~ブックオフに寄り新書5冊購入は書名メモ:高田理恵子『グロテスクな教養』、瀧井宏臣『農のある人生』ここまで350円で以下105円、福田和也『悪の読書術』、森浩一『地域学の進め』、千住博『絵を描く喜び』~西友でティーチャーズ1080円やキャネット~帰っていろいろしようと思ってたがすぐ寝てしまう
2日(火)昼は原稿、晩は塾
3日(水)朝、寝てたら父親が来て、叔父が死んだらしいので入院先の長瀞まで運転できるかというので、途中叔母も一人乗せて行く。腎不全~帰ってずっと原稿、途中連絡など~深夜、弟と叔父と従弟がいるお寺へ
4日(木)昼は原稿~叔父の通夜
5日(金)叔父の葬儀。朝は火葬場で先月ウー救助の植木屋兄弟と兄の奥さんに会ったら兄弟のいとこが亡くなったらしい。前日、通夜の時、亡くなった叔父の娘でなんと臨月の従妹とは同級生である救助植木屋の話をしていた~2日間、叔父の話のほか、しばらくぶりや初めての親戚からいろいろ話をきいてためになる~晩は塾。中学同級生の息子が来ないので電話すると中学生の本人が出て「お葬式だってきいたんです」。さすがは農村社会、近所情報が早い
6日(土)朝からずっと原稿。競馬もメインだけ~同級生M君の幼稚園PTA仲間で、この間、取材にも協力してもらったMさんが単身赴任の農村を去るので幼稚園PTA、子ども含めた送別会に
7日(日)朝からずっと原稿。競馬もメインだけ~同級生M君が餃子を食べに来ないかというので行く

【カウンター09】
ラーメン1/70 外飲み1/35 アウェイ飲み1/10 読了書1/7 購入ウィスキー1/33

昨日の10日水曜から木曜朝までの記。
昨年は24人中22位という成績で、げげっ、というしかない負け分の支払いと、撤退を考えつつもこれで引いたら二度と勝てん、と意を決し、POGドラフトのために、大塚に出かけようとしたら、今年最初のゲリラ豪雨に襲われた。庭で遊んでいたねこども、それぞれ軒下にたったかた。
ずっと仕事してる馬券の鬼;しかし当該POGは一昨年の大敗で昨年中断:と電話し、今北埼玉ゲリラだよ、これじゃ車までたどり着くまでにびっしょりだよ、何ていってたらゲリラは去り、馬券の鬼より「じゃあ、リスク回避のためタッグで5頭ずつにしませんか」とオファーがあり、よしそれだ、でも、馬券の鬼、頼りになるかな、と雨上がりの農村を駅まで車で走る。さすがはゲリラだ。駅周辺に雨の痕跡はない。

熱いドラフト会議と恒例の勝者ふるまい反省会で世はふけ、大丈夫かなと思って赤羽に行ったが最終は5分くらい前に発っていた。最終で帰っても、駅から代行1200円だからと1000円ネットカフェ朝までにして、サントリーの新たな第3のビールを一本買い駅前で。ラーメンでも食うかと、確か母方の叔父の勤務先で成人式のスーツを買いに来たことがあったとアーケードを通り、見つけたラーメン屋で味噌ラーメンを食べていると、年配のマスターと若者二人連れが昼に交流レースを勝ったメイショウバトラーの話。近くの店のママらしき年配レディも静かにきく競馬談義になんとなく加わって、若者の一人も日曜にドラフトに行くというPOGの話も含め20分くらいしただろうか。見知らぬファンとのこういう話は競馬ファン冥利につきる。何度も寝ている駅前のネットカフェで、PCのスイッチを入れたら次の瞬間は朝六時前だった。

混み始めた上りを見送って、高崎線下りのボックス席を一人で占領してバッグの3冊から読み始めたばかりの瀧井宏臣『農のある人生』を広げると、茨木のり子の『六月』という詩の言葉が心に飛び込む。

・・・
どこかに美しい村はないか
一日の仕事の終わりには一杯の黒麦酒
鍬をたてかけ 籠を置き
男も女も大きなジョッキをかたむける

どこかに美しい街はないか
食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれ色した夕暮れは
若者のやさしいざわめきで満ち満ちる

どこかに美しい人と人の力はないか
同じ時代をともに生きる
したしさとおかしさとそうして怒りが
鋭い力となってたちあらわれる
・・・

思い出したのは少し前に毎日夕刊で読んだ次の言葉だ。

・・・
帰りたい:肉声再生・プレーバック ナーンセンス!=玉木研二
 これ以上討論を続けることについて採決する。 1969(昭和44)年5月

 ある時代のある世代が、前後の世代には理解できない固有の言葉や論理を持つのは不思議ではない。竹の子族と呼ばれた少女たちが中高生の親になり「近ごろの子は何考えてんだか」とぼやくように。

 しかし、40年ほど昔、「全共闘世代」なるものが編み出した言葉遣いや理屈、流儀はいったい何だったのだろう、と今さらながら思う。

 24日の土曜の夜、フォークゲリラのメッカ(もともとは大阪に始まったといわれる)東京・新宿駅西口。集会やデモの学生たちと若い男らが衝突、なぐるけるの応酬になった。学生が「討論集会で話をつけよう」と叫び、全員手と足を引っ込め、輪になって座った。そういう時代である。毎日新聞は「裁判が始まった」と、やりとりを掲載している。

 <学生=いきなりこの“右翼”がなぐってきた。
 “右翼”=おれもなぐられた。右翼だからといってなぐっていいという法があるか。
 学生多数=ナンセンス>

 こんなやりとりが30分ほど続き、議長の学生が冒頭の言葉を発した。「ええかげんやめようや」ではないのである。挙手の結果、論戦は午後9時15分終了と記事は報じている。

 この年1月に東大安田講堂が陥落。5月時点でも全国の43大学でなお紛争は続き、10万の学生が授業を受けられないでいたが、潮目は明らかに変わって、学園紛争と若者の政治の季節は終幕に近づいていた。

 さて40年。あの夜なぐり合った若者ら。老いてなおどこかに所を得て「ナーンセンス!」「よし!」なんて叫んでいるか。(専門編集委員)

毎日新聞 2009年5月28日 東京夕刊

・・・

茨木作がいつ書かれたかは知らないが、おそらく、フォークゲリラとそう変わらない頃だろう。玉木記者が書くように、この時代の言葉を読むといつも思う、茨木は世代的にはずっと上だが、この時代に発せられた「言葉遣いや理屈、流儀はいったい何だったのだろう」と。
そういう時にいつも感じるのは、この時代の信じる力の強さだ。茨木はコミュニティの、フォークゲリラはコミュニケーションの可能性を信じて疑わない。

40年が過ぎた私たちの村や街は、40年前より多くのものを手に入れてきたし、ある意味では“うつくしい”ともいえる。手に入れたものたちがまだ手に入れていなかった頃をなつかしむのはおかしいし、時間は40年前には戻らない。
そして、40年間に手に入れていないものもたくさんあるだろう。手に入れたもののうつ美しくないものは少しずつ捨てて、手に入れていないものを組み立てる。それが進み過ぎた社会の役目ではないか。

「したしさとおかしさとそうして怒り」

(BGMとしては、Yahoo動画でみられるのがうれしい西武:阪神を隅に置きながら、Accuradio Singer Songwriters をかけるという贅沢さ。なんといってもただだ、手に入れたものは多い。せっかくDH桧山が打ったけど、さっき下柳が打たれた。Singer Songwriters は Rhett Miller というのから Ray LaMontagne というの。よし新井が打った。Singer Songwritersはコステロ~エルトン・ジョン~ヴァン・モリソンとはすごい)

 茨木作は個人の方のブログから
 毎日記事(期間限定):http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090528dde012040045000c.html
 からコピーさせていただきました。

石ころと不思議な団欒 06/01 07:03:16


その20秒後。
選手2名とレフリー、興味のない観客 06/01 07:03:36


進出を始めたミシビシのBチームより色つき組2名 06/09 10:59


陽当たりのいい母休み 06/01 11:40
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五月のにゃあず(04/27~05/31)

2009-06-04 03:00:55 | 週間日記
「つつじ場所。黒光、もろ差し、白人手、両上手、行事は葉っぱ」 05/01 11:39


多忙に襲われ更新できずの週間日記。4週間で何とかなりました。

●4月
27日(月)朝、プラグ交換のため、K君が来てレガシーオブゼルダ乗って行く~ほとんど仕事もせず古新聞読んだりだらだら~父親が筍を掘れというので行ってみるが、ほとんど掘ってあった。忘れてたようだが、一本掘っておく
28日(火)原稿~塾~長崎ちゃんめんで味噌ちゃんめん
29日(水)舞台俳優のOB・K君の芝居をみに阿佐ヶ谷へ~まず、駅前の味丸*で味噌ラーメン~Theater ShineでUNIT『The Bell from Church』。来ていたほかのOBとも話す~芝居の撮影も担当していたOB・K君と西新宿・やまと~門前仲町のK君新居へ。同居人さんとも話す。めんたい塩辛がおいしかった
30日(木)起きて、ら~めん弁慶門前仲町店*でラーメン~帰って風呂~500円券切れるので道の駅・雅へ。しかしすでに営業終了。働くIさん、納入に来ていたN君と合う~そぱ欲に火がついたのでのび太で大もりそば~筍2本掘る~高校時代の通学路探検~塾
●5月
1日(金)フォーストデーで安いので熊谷シネティアラ『レッドクリフ2』~勤務中のOG・Jさんと同僚Hさんをキャッチ~こやまで焼きそばフライ~セイユウでフォアローゼス~塾の前にN君母子と筍3本掘る~塾はサッカー英単語~同級生M君、OBのI君、Y君と雷文に。途中入れ代り立ち代りで、菓子経営N君、Y君の同僚さん、ホテル関係Kさんもで、歩いてすぐのKさん宅にI君、Y君と行っていろいろ話
2日(土)朝、帰ったら同級生M君に誘われぽてとやへ。おみやげに筍2本掘る~競馬だめ~うだうだ~清志郎の訃報
3日(日)競馬だめ~阪神:巨人みる~うだうだ

4日(月)ずっとうだうだ
5日(火)朝、風呂に入ってクラシコ~OGのNさん夫妻で登場~風車石原店で長崎ちゃんぽん*~熊谷マイカルで『バーン・アフター・リーディング』
6日(水)午後から電話取材→原稿~熊谷シネティアラで『グラン・トリノ』~ラーメン難民となり北本まで漂流し、にんたまラーメン*
7日(木)朝、もやし炒めてたら車担当K君が来てハンダ付け~塾
8日(金)打ち合わせでよく仕事する事務所が移った岩本町へ。まず、それほど時間もないし、黄色い看板が美しい、実際はいすがある立ち食い風そば屋でカレーセット=かき揚げそば+ミニカレー。帰って調べると「スタンドそば秋葉原店」かな~打合~帰り時間があったので御徒町で降り、つい安かったので靴2足買う~帰路、福岡伸一『生物と無生物の間』読了
帰って塾~同級生M君と雷文へ
9日(土)朝、N君が来る~競馬は京都新聞杯1万0560円的中で週全体では負けず~OBのY君、Nさんとライブ『歌う詩人達の夜』のある桐生へ。まず、第二宮島庵本店でうどん~有鄰館で中川五郎、鈴木亜紀、Les Chiens(早川義夫+佐久間正英)。詳細は後日、独立記事「“歌”は歌のなくなったところから聴こえてくる」に~帰り太田・麺之介
10日(日)姉の息子のキックボクシング、プロデビュー戦で大森へ。惜しくも判定負けだが、前にみたアマチュア戦とは全然違って迫力があった~帰り、歩き回って見つけた誠屋*で太麺ラーメン

11日(月)塾
12日(火)同級生M君と雷文に
13日(水)
14日(木)玉井・とん太でねぎ味噌ラーメン
15日(金)
16日(土)なぜかシャツがほしくなり、1枚300円の大泉メガトンマーケットへ。長袖3、半袖2、ポロ2購入~手打ちらーめん伸来軒*~えばらでエイシェントクラン~テスト勉強
17日(日)テスト勉強~尾島・松よしでタンメン

18日(月)テスト勉強~長崎ちゃんめん~確か帰って、終わりが近づいていた石原千秋『国語教科書の思想』読了
19日(火)テスト勉強~同級生M君経由で知り合ったMさんに仕事の取材。M君も来て有意義に時間を過ごす~M君と雷文に
20日(水)テスト勉強
21日(木)塾でメインの地元学校テスト勉強最終日~籠原おおぎや*(チェーンでどうかと思うが訪問は初)で味噌ラーメン+餃子+ライス
22日(金)隙を突いて、熊谷マイカルでこの日限りの『ミルク』~箱田・美味*でラーメン~セキチューでラジエータ補修剤は498円の缶入りやキャネット~セイユウでフォアローゼス+クレイモア~ウーを杉の樹から回収事件~塾
23日(土)午後、おば2人が来てPCを預かる~晩は同級生M君宅近くのH君宅で行われた韓国児童合唱団のパーティに~そのまま泊まっていく
24日(日)朝、帰宅すると裏のKさんが資源回収に来たので手伝う~競馬は当たらず。ブエナビスタ、すげえなあ、とその後もテレビをみていて、次の中京11Rを買ったら、人気サイドの決着の払い戻しで回線が満員になったか接続が2回途中で切れて送れず、まあ、いいや、どうせ当たってねえだろと思ってたら、16万馬券が的中していた

25日(月)PC作業成功
26日(火)テスト明けで塾中止~晩は預かったPCを届けにおば宅へ~夜、同級生M君夫妻と雷文へ
27日(水)夜、熱が出て倒れる
28日(木)朝起きてCLファイナル。マンUの出来が悪く凡戦~夕、散髪に。高校のときから行ってた店、息子もいるので同じ建物の1階に改装移転してびっくり~ササイでフォアローゼス~ラーメンは難民化しそうなので、しばらくぶりの拾六間・福龍で大盛醤油
29日(金)塾。子どもを連れてきた同級生のNさん、カイコを飼っているとかで裏の家の桑の葉をほしいというのでもらいに行く。全部取って来たので何匹いるんだときくと8百匹。遺伝の研究らしい
30日(土)馬券も1Rしか買わず一日中仕事~何とか終わって、同級生M君に誘われていたワインマーケットカゴハラへ。しかし食べ物はオーダー終了。同席の細君のPTA仲間は中学勤務時代に同じ学校にいた生徒だった
31日(日)午後から2期制のためテストがずれる中1E君登場~競馬だめ~阪神戦をYahooで。ドロー~最近、よく雷文で食べている郷土おやつ「もんじゃき」をしばらくぶりに、ついでに具を入れたお好み焼きもつくって父親にも食わせる

 サッカーはCLセミファイナル1L、バルサ:チェルシー、マンU:アーセナル、2Lのその裏2ゲーム、クラシコ、アーセナル:チェルシー、マンU:アーセナル、CLファイナルで8ゲームか。


4週分まとめて【カウンター09】
ラーメン14/69(*8/31) 他外食5/20 外飲み6/34 アウェイ飲み1/9 読了書2/6 ライブ1/3 劇場映画4/20 観劇1/1 自宅サッカー8/26.2 購入ウィスキー5/32

塾と酒、ちょいサッカーと映画しか記憶になく、後はずっと仕事してた日々でした。付録で書きたいこともありますが、ここは一カ月間のねこの動きを。

◆杉の樹救助隊
 テスト勉強が続いたある日、いつもより上の方でにゃあいうので見上げると塾舎横の杉の樹に近所もの2名、1歳だがすでにでかくなりつつあるマエシンとその少し下に年齢不詳、さらに巨大なウーがいた。母屋ベランダから棒でちょっかいを入れると、ウーがこわくて降りられないかに見えたマエシンは外回りで枝にぶつかりつつだんだん降りた。しかし、ウーのやつは勝ち誇るように降りずにびゃあびゃあ。
 しばらくして声がきこえないのでもう降りたかと思っていると、朝にはカラスもがあがあ。ひょっとしたら長い毛が絡まっているのかも、このままでは乾いてカラスにやられるかも知れんと、切った長い竹の枝を落として棒をつくってちょっかい。だが、やつは動け、なぜか下には降りずさらに上方へ。そうかやつは下りるという概念がないのだなと、昔、川でハヤかなんかを追ったように、上から竹でゆさゆさするが、上方を封じ込められたウーのやつは、梃子、いや竹でも動かず。そんなに気に入ったのか。
 もう二日目だ、腹が減ったら降りてくるだろうと映画をみにいったりするが帰っても状況変わらず、これはどうしようと、高いところに強そうな知り合いを探して、この間、裏の枝おろしやんねえ、と来た同級生の8歳下の弟(植木屋)に電話すると、「じゃ、これからハシゴ持っていくよ」
 しばらくしてトラックで登場。そういうことになれてるらしい植木屋は、「いつもひもで縛って降ろすんだいね。でも、ねこっつうんは捕まえようとするとおりちゃんだいね、ダイジョブ、まこちゃん」、まあ、高いけど下やわらかいから平気じゃねん、ということになり、2段バシゴで作業に入るも、触ったところまで行くと、上の方で「て! 逃げちゃったい」。
その後0.2秒くらいか、びびったウーが2階より高いところから飛び降り、ざざっ、ざざっ、と裸子植物と摩擦しつつ地面にぱっと、バランスよくカエルのように0.05秒、2日ぶりの地面の感触を味わった後、だどだどだどっと走っていく。「ああ、やっぱ降りちゃったいね」
 作業時間は7分くらいの植木屋でしたが、前に幼稚園卒園式撮影でもらったビールのうち6本をお礼に。
 翌日、庭でウーがびゃわ。

◆三本辻
 救助隊の前日だったか。車でねこのえさを買いに出かると、裏の道から出るところに茶色いとらねこがはねられていた。こいつ、大乃国かな、ほかのやつらとけんかするので来ると追って逃げるという関係だったが、一応知り合いだから哀れだ、と、急がないので帰ってスコップを持って、祖父母の言いつけである「ねこが死んだら三本辻」ルールで、そばの、田畑でない道の脇に埋めた。
「仲良くないでもお互いを知っているねこと人」との関係なども考えたが、翌朝外に出ると大乃国がいた。おお、こいつは大乃国だ。でも、大乃国じゃなくてよかった、なんていっちゃいけない、それどころかひょっとしたら、おれが大乃国と思っていたでかい茶とらは、もともと1頭ではないかも知れず、大乃国AとかBとかいたのかも知れん、まあ、同時に出てこないとわからんもんな。大乃国Aらしきやつは、相変わらずマエシンあたりを見つけると追っ飛ばしている。
 よくわからんが、さらば大乃国B、かも知れんやつ。

◆ミシビシの子ども
 出かける直前だった記憶があるから4月24日か、今はティーの子たちがアジトにしている母屋前の軒下でミシビシが子どもを産んでいたが、すぐいなくなってしまった。しかし最近、二度ほど東の物置付近に出現。またすぐどっかに行くので詳細不明だが、太っていた。

◆ティーの子ども
 すでに庭のいたるところに進出。中1が来るたびに捕まえようとするが、授乳中以外はなかなか触れず。1名、左の目から目やにが出たが、回復の模様。
 そういえば23日か。しばらくぶりに近所の自由化されたわんこが来て、瞬く間に姿を消したのはさすがだった。

 そんなこんなの“もう”六月も二日経ち。
 昼間暑くて今年最初のポロ着用、夜はまだ冷え毛布にくるまる。
 六月もにゃあず。

(BGMは最近よくやってる、「ミュージックマガジン」やAccuradioで知った名前をimeemで探してリストにシリーズ。今回はAccuradio経由、across the universe http://www.imeem.com/artists/ben_allison/music/ORzi0f31/ben-allison-across-the-universe/ のカバーで知ったジャズベース Ben Allison から、世間で噂の若手米国バンド fleet foxes 新譜じゃないみたいだけど http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/playlist/2N1AFvKa/artist-fleet-foxes-music-playlist/

では、たまった画像は、時間順でちょい演出で入替

まず、前回なぞの池辺の植物 05/01 11:43


夕方で閑散としたのび太で大盛そば。この店内についてもいつか書こう(仮題『山田、目を覚ませ! 外食の未来・のび太の美』) 04/30 17:19


シリーズ池X「庭の印象派」 05/10 10:13


"prepare for winter fruit" just for us human(ゆずの花と社会的昆虫) 05/19 10:12


シリーズ池X「これも名前知りません」 05/26 11:26


・・・では、ねこシリーズ。

0歳の日なたと日かげ、50歳以上の"Old Black Joe" 05/10 10:17


swinging rear legs 05/12 16:12:32


Ready, Set! 05/12 16:12:52


"No New Cat!" 05/12 16:44


Trail straight! Tail straight! 05/12 16:45


ちりとり五十年もの、かさ透明もの、ねこおさまりもの 05/26 11:04


「おやことウーと大根(同級生の父で父の同級生Oさん作)」。ニンジンだったら穴に落ちたか? 05/10 10:08
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「はるのこはこび」(04/20~26)

2009-04-29 07:11:37 | 週間日記
4月16日記事の「何だろう?」。花が咲きそうです =04/27 09:16


昭和の日、水曜朝になりました。先週日記です。

●4月
20日(月)ずっと原稿~土曜以来の入浴
21日(火)昼、ラーメンがまんできず、満帆太田店でこじめん+2個餃子~近くのブックオフで5冊;ちくまの宮沢賢治全集8、須賀敦子2冊『コルシア書店の仲間たち』『遠い朝の本たち』、村上龍『半島を出よ(下)』、いしいしんじ『ぶらんこ乗り』。全部100円とはいえ、読まねえのについ買っちまうし、須賀敦子なんか見つけると買っちゃうから家にあるかも~えばらでエイシェントクラン980円や日本酒赤城山など~塾~原稿延長戦も途中で倒れる
22日(水)筍2本掘る~午後、ベトナム帰りのOB・I君が来~原稿延長戦~同級生M君宅へ。餃子など。I君持参のベトナム写真もみる
23日(木)同級生M君の誘いで寄居・洋食つばきに行き、今日のランチ800円だったか~M君宅でHP作業
24日(金)高崎へ。『シェルブールの雨傘』~みそ殿*でみそ殿ラーメン~『ロシュフォールの恋人たち』~すかや本店でもりそば~塾ではN君とやった、タンポポの綿毛数えの宿題から謎の植物=アブラナの種子数えがおもしろかった~買い物。80年代特集のミュージックマガジンも
25日(土)太田へ。まず、お土産用の五家寶買いに妻沼N君の工場に~華月でタンメン+餃子~珈琲館でKさんから5月ライブのフライヤー受取~ドンキホーテでフォアローゼス1080円とベン・ネヴィス880円~帰って競馬だめ~I君帰国祝いで駅前・魚民へ。行きは時間ちょうどなのでコミュニティバスくるりん100円で。新入り指導か暇そうな乗務員がいたので、深谷近辺の飲食業界の話など~帰国祝いは男女総勢6名で、ベトナムに行くともてる話など盛況。どうも最近、どこに行っても「脱・手間=きちんとインフレ」の話ばかりになるので少し反省。なお途中、あれ、わりい、何いおうとしてるか忘れちゃったいハハハ、なんだ、センセー、いよいよ老化ですか、という一幕も~帰りは単独タクシー2060円。運転手と、もう四月も終わりという流れで「時間感動カウント説」の話などする
26日(日)昼間、筍3本掘る~競馬はフローラS1万0790円的中だけで週ではマイナス~伊勢崎MOVIXで『スラムドッグ$ミリオネア』。これはよかった、『トウキョウソナタ』を抜いて現在今年度ナンバーワン~らぁめんはうすジャン*で正油ラーメン~帰路、J-WAVE岡田准一の番組に石田衣良が出ていた。前からこの話し方は何だろうなと思ってて気づいた、そうだ、宮台真司に似てる。さっき調べたら宮台が一年上


 サッカーはものすごいゲームになったリバプール:アーセナルだけかな。CLはいよいよ今週はセミファイナル。楽しみだ。

【カウンター09】
ラーメン4/55(*2/23) 他外食1/15 外飲み1/28 アウェイ飲み1/8 劇場映画3/16 自宅サッカー1/28.2 購入ウィスキー3/27

・・・

で、今回は戯言として "Race For The Prize" :「ニッポンのオンナノコはカワイイ?」(仮題)というのを書き始めていたのですが、その途中でうれしい出来事が起きたので後回しにしてこっちにします。

28日火曜、昼前のことです。
例によって前日風呂に入らず寝てしまい、起きて少しヤンキース:レッドソックスなどみた後、さあ、風呂だ、と、その前に父親が掘っといてくれというので、いっちょう筍でも掘るかと靴下など脱いでいると、目の前をティーが黒っぽい物体を咥えて、たかたかと通り過ぎました。
なんだなんだ、記録によれば3月28~29日頃産んだとみられ、しかし未だ姿を現していなかった春の子のようです。
おお、いよいよ連れて来たのか。ひとまず、今回の暫定基地になったらしき、昨年の片付の残骸の箱の中に、くろきじ暫定名1号を入れました。これは暫定名2号以下を取りに行った隙に撮影できたもの。天地逆のこともありぼけてます。

11:58


生えたばかりの葉っぱなんか撮りつつしばらく待機すると、

12:02


なんと、暫定名2号、やって来ます。
ちょうど、姉の息子の嫁さんがいましたので、来たよと呼び、おおおお、わあわあいいながら応援しました。

12:04


こちらは三毛の暫定名2号、無事基地入りです。

12:08


さらにティーは、どこだかわからぬ前基地に行きます。待機していると、来ました来ました畑から。こちらもくろきじの暫定名3号です。

12:15:08


12:15:28


応援に緊張したか、暫定名3号は基地に入らず、その辺の箱のあたりをうにょうにょしています。というか、1~2号もじっとはせず、あたりをうにゅうにゅし始めましたが、母親は4号以下を取りに行きます。
まだいるんかなあ、なんていいながら、そうだ、どっから来るのかみてみようとここで気づき、追って隣との境の垣根で待機すると、手ぶら、というか口ぶらで帰って来るティー。どうやら3号までのようです。

12:24


この、もういなくても一応取りに行くという習性は、ティーの母カロンタンやその前に周辺にいたねこなどでもよくみており、数の概念があるわれらにとっては不思議な行動ですが、やつらにとっては当たり前の営みなのでしょう。
暫定名1号と3号はまだ見分けがつきませんが、眉間に黒で音叉があるのが1号で、あまり自信はありませんが、こっちは3号と思われます。

12:52


どうやら落ち着いたようなのでたけのこを、この日は3本掘りました。
そういえばティーのやつは4月26日に満5歳になりました。修行に出たきょうだいたちと生まれた5年前の朝も、同じヤンキース:レッドソックスだったなと、松井はもうNYにいたけど松坂ほかはまだボストンにいなかったな、ボストンにはまだラミレスやガルシアパーラなんかもいたんだと、5年の月日を思い出しました。こやつら3名ともけっこうぷくぷくしているし、元気に育ちそうだと安心しています。
その後、基地は20センチほど西に移動。どうやら春の子運びもすんでティー一家も新時代に入ったようですが、新基地は撮影のために近づくと草の実がつきます。

こんな感じの春のハピネス。
ああ、おもしろかった、まだまだ、おもしろい。

17:38


(BGMはimeemで集めたウェールズの小さな宝 Gorkys Zygotic Mynci 集 http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/playlist/c-CaWm0z/artist-gorkys-zygotic-mynci-music-playlist/。Happiness http://www.imeem.com/people/7DT7AO4/music/YgtYotzQ/gorkys-zygotic-mynci-happiness/ は好きな曲だったが、歌詞は初めてみた。http://www.lyricsmania.com/lyrics/gorkys_zygotic_mynci_lyrics_25260/other_lyrics_55817/happiness_lyrics_741445.html "How long to go? I don't know, I don't know.")

先週画像より、

つつじの引継 =04/23 06:53


寄居・洋食つばき「今日のランチ」800円


これは子運び前。すっかりあったかい朝の風呂上りです
「母休み、ティーとTシャツの私」 =04/24 09:33
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「Spoiler Alert」(04/13~19)

2009-04-24 00:28:06 | 週間日記
朝の池、気温17.2度(09:00) =04/23 08:45


おおっと、水曜深夜になっちまいました先週日記です。

●4月
13日(月)朝からずっと原稿~耳の炎症治らず。昼、耳だれ詰まってこりゃたまらんと耳鼻科へ~原稿~クロネコヤマト~原稿~うつらうつら
14日(火)当日便のためクロネコヤマト~原稿終了~塾~前田英樹『独学の精神』読了~夜はまた倒れて汗だく
15日(水)起きてCL~競馬の原稿~ラーメン食べたくなってレガシーオブゼルダ状態チェックもあり大麻生・四華郷で味噌ラーメン~西友に寄ってティーチャーズほか
16日(木)夜、ラーメン病が出て、なんとなく熊谷・麺屋味笑*で極ラーメン大盛~原稿
17日(金)車まかせてる中学勤務時代の生徒K君、レガシーオブゼルダを取りに~原稿~塾
18日(土)昼、カレーうどんが食べたくなりのび太へ~競馬は阪神最終9220円で日曜に希望をつなぐ~たけのこを油揚げ、こんにゃくと煮る~玄関に置いた板に躓いて左親指と小指流血
19日(日)皐月賞敗れる~K君レガシーオブゼルダを持ってくる。ラジエータは様子みる、バルブ発火不良はプラグを交換、で話まとまる。まったくありがたい措置~風呂にも入らず原稿

 サッカーはCL、ビジャレアル:アーセナル0.8、マンU:ポルト、リバプール:チェルシー、バイエルン:バルサ0.2

【カウンター09】
ラーメン2/51(*1/21) 他外食1/14 自宅サッカー3/27.2 購入ウィスキー1/24

・・・
いやあ、書かなきゃならない原稿がいっぱいあって、この2週間、数えたら4万文字も書いてました。まいったまいった。
サッカーCLもすでにQファイナルが終了。わがアーセナルは、負傷者もずいぶん戻り調子を上げつつセミファイナルでは王者マンUと対戦。もし、初欧州制覇がここ数年では最悪のスタートだった今年ならそれはおかしいのではないのか、と思いつつ、もちろん勝ってほしいな、何よりウォルコットに期待。

と、ここでは、そのCLのWeb観戦で考えた文化ギャップについて書きましょう。不定期シリーズ「日本人とはどんな国民か」の一環でもあります。

今年のCLはノックアウトラウンドに入る前、国際派フットボールファンでもあるYさんに情報をきき、年間29.99ユーロとスカパーに比べてやたらとお得な「UEFA.COM PREPLAY」に入団して、こりゃいいわい、と楽しんでいました。

で、愛するアーセナルがローマと対戦し、「1-0」で迎えた2nd Leg、どうなんだろうと思っておりました危惧が現実になっていましました。
油断してうっかり画面を起ち上げたところ、「Match Rerun」、「1st Half」「2nd Half」の下に「Match Rerun Extra」の文字が。これでは始まる前から、ホームのローマが1点取って延長に入ったことは明らかです。なんだなんだと思ってみ始めると、前半9分でトッティの野郎が放った絶妙のパスをタッディってやつがスルー、アーセナルDFが対応しきれないでいたところをフアンってやつがかんたんに押し込みました。

なんだなんだ、じゃあこれから80分、両方点入んないのかよ。
すっかりモティベーションは下がり、それでもCLですからみていて飽きはしませんが前後半終了。延長も両者譲らず、なかなか決着つかない緊迫のPKの末、わがアーセナルがQファイナルに駒を進めました。

さらにいうと、UEFAのコメンンタリにもまいります。
この日のゲームでは、もっとも愛するアーセナルのからみたのですが、1stレグがスコアレスだったインテル:マンUなどほかにも楽しみなカードがいっぱいあります。
しかし、アーセナル戦をみていると、「マーンチェスター、ユナーイテッド!……ウェイン・ルーニー!……プレミア・プライド!(だったかな)……」などという単語が耳に入ってきます。私、リスニング力がないので、ぼおっとしてると詳しいことはわかりませんが、こんな単語が飛び交っていれば、こりゃマンUが勝ったんだなってことはすぐわかります。
むう。

高度情報化社会の中、われら海外スポーツファンは、常にあふれる情報の洪水をドリブルでかわすのに心を砕いています。軽やかなウォルコットのようなならいいな、剛のホアキン・サンチェスもいいけど。
これまでに何度も敵ディフェンス陣、いや、あいつらは攻めてくる、情報アタックにっていうとこっちがディフェンスですが、考えてみると守りに入ってます、何しろ知りたくないわけですから、まあとにかく、どんなに気を使っていても知ってしまったということは何度となくあります。

アメリカ大陸の場合は、日本時間午前中のゲームですから半日くらい情報を遮断してればいいと思ってました。
一時、NBAプレイオフをガンガン見てた頃も、生でみたいけど仕事があるから録画でいいや、よし塾だ、晩飯はパン屋まいどやでサンドイッチとごぼうサラダロールだ、あそこならラジオはTBSだから大丈夫だな、と店に入ってごぼうサラダまだあるかなと棚を見た瞬間、
「いやあ、ニックスもがんばったんですけどね…」
ひええ。
またある時は何とか夜までかわして切って、さあ、風呂入ってステープルセンターだ、と思って風呂でJ-WAVEをつけると、LA出身のRYUが、
「いやあ、今日のレイカーズすごかったね、コービーが……」
がーん。風呂に頭を沈めました。

まあ、NBAならまだいいのですが、日本人が活躍するMLBともなるともうどうしようもありません。松井2年目かなんかのワールドシリーズのある日は都内で取材があり、これはもうかわしきれんと腹をくくりました。もちろん帰りにはゲンダイかなんかの広告の縦文字で、「ヤンキース敗れる」。
そういえば、競馬も仕事で録画したりして、ある日帰りに寄ったラーメン屋で並んでいると二人連れの客が、「キングカメハメハってさあ……」などと言い出したので、あわてて耳を固く閉ざしたことがあります。
おしゃべりなマスメディアだけではない。一般のファンまでが、私たちスポーツファンを攻め立てるのです。

この点についてすばらしいのは、国内の二大海外サッカーテレビメディア、WOWOWとスカパーです。
以前実況を担当していた、当時の塾生どもにも人気抜群だった岩佐徹アナはある年のCLグループリーグ最終日、やはりUEFAが他場の結果を画面に流すのに対し、「申し訳ございません、結果が出てきてしまいます、お知りになりたくない方はボリュームを絞って……、いや画面の一部を……」(多分そんな内容)と申し訳なさそうに話し、岩佐の後継者として期待する柄沢晃弘アナも一度、「申し訳ありません、私はこの結果を申し上げたくないのですが、いえ、といわれたのでいいます……」と、おい、大丈夫かサラリーマンじゃないのか柄沢、と抱きしめたくなるような熱弁を振るったことがありました。
CLは数試合を同時生中継するスカパーなんて、もうほかに試合なんてやってんのって感じで、終わるまでまったく触れません。

そこいくと、前シーズンからプレミアの放送を始めたNHKはだめでした。いつもその後に録画でやるのに結果をしゃべってしまうので、さすがの私も、視聴料を払っているのは父親なので偉そうなことはいえませんが要望のメールを送りました。
取ってあったのが以下の内容です。

=====
こんばんは、今シーズンから放送が始まり、いつも楽しんでいます。

さて、要望です。
いつもゲーム中にほかの対戦の結果を放送してしまいます。たとえば今夜はビッグ4の対決ですが、新聞などをできるだけ遠ざけて結果を知らないで当日の再放送を楽しもうというファンはけっこう多いのではないでしょうか。確かに今夜の場合などは選手たちも当然知っているでしょうが、知らせるメリットと知らせないメリットを考えれば後者の方が大きいと思います。知りたい人はいろいろ知る手段はあるはずです。
勝手な意見で恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いします。
=====

こう思って黙っていられなかったのは私だけではないと信じます。いずれにしてもこの夜、NHK側は視聴者の側に譲歩し、ゲームが終わったあたりで、
「では、これからアーセナルとマンチェスターユナイテッドの結果を申し上げますよ。ききたくない方はスイッチをお切りください」
となったので、もうゲームの結果はどうでもよくなったほど溜飲を下げました。

こういう情報抑制は、「ネタばれ」にとして、とくに一般ユーザーも多く書くようになった映画レビューなどに現れています。たとえば大手「Yahoo映画」にも、「ネタばれあり」というチェック項目があることをご存知の方も多いでしょう。
少し調べると「ネタばれ」には「Spoiler Alert」という英語があることも知りました。「台無しにするので注意」とでも訳せますね。

さて、UEFAに叩きのめされた私は、こういった「ネタばれ」回避というのはどのような文化的背景を持っているのだろうと考えました。
まず思い出したのはアメリカ本国です。オリンピックに興味がないとよくいわれますが、アテネかシドニーの時に生中継はなく、ニュース番組では「チロリンチロリン」と鐘を鳴らして、「これからオリンピックの結果をいいますから注意してください」といってからニュースを読み始めた、という話をどっかでききました。さすがに合理的です。
しかし、そうだと思って米YahooUSAのMovieを、とくにツイストがキモであるヒッチコック『サイコ』と『レベッカ』、新しめなところで『レインディアゲーム』をみてみましたが、「Spoiler Alert」のような、とくに決まったフォーマットはないよう。少し読んでみても、「この作品のプロットはツイストがいっぱいあってすばらしい」のようなことは書いてあっても、それだけのようです。

考えてみると、結末について話すことは、それほど悪いことではなかったのかも知れない。
そう思ったのは文学作品、たとえば三島由紀夫『奔馬』や確か谷崎潤一郎『細雪』、どちらも新潮文庫で結末が、まあ、『奔馬』は『豊饒の海』全体を知っていれば当たり前なのですが、きちんと裏に書いてあって、これでいいのかなと思ったことを思い出しました。三浦綾子『氷点』なんかも、古本で買いましたから、ひょっとしたら書いてあったかも知れません。

スポーツに関してみれば、日本のプロ野球やJリーグは、スタジアムでも放送でも、結果、経過をいうのは当たり前だ。そう考えてみると、情報抑制にぬかりないWOWOWとスカパーの方がマイノリティなのではないか、と思ったのです。
さらにいえば、これは加藤幹郎『映画館と観客の文化史』のレビュー*を書いた時に思ったのですが、映画さえもわれらが高校の頃、1980年くらいまでは途中からでも普通にみてた、ビデオに撮れなかったテレビ映画も同じで、「帰った時間からみる」でけっこう楽しんでいたのです。

そのうち、国際派サッカーファンYさんに会うことがあったので、欧州「Spoiler Alert」事情についてきいてみました。要約すると、欧州ではサッカーは生でみるものだから、そもそも同じ日にやってるほかのゲームを後でみるってことはあまりないんだと思います、「UEFA.COM PREPLAY」はもともとリプレイを楽しむためのものなんで、私はけっこう「LIVE」の方でみちゃうんです、とのことでした。

うーん、そうだよな、このへん「クラス」の概念が日本と違うだろう欧州は血も涙もないので、お前さん年間29.9ユーロしか払ってないんだろ、「LIVE」のお金払ってくださいませんか、って感じなのかな、確か1ゲーム1.99ユーロだったな、2ndレグを心おきなく楽しむにはやっぱそのくらいはらわなきゃか、と思ったりもしましたが、試しにクリックしてみると1ゲーム10ユーロってあります。何だろう、1.99ユーロじゃないのかよ、これはまだ意味不明です。

さて、これら一連の「Spoiler Alert」についてよく考えてみると、こうも思えます。
確かに十時間近い時差のハンデがあるとはいえ、おれらが戦ってる情報抑制なんて、いつも批判してる「手間インフレ」「気づかいインフレ」で「内圧」が高まってる日本社会そのものじゃないか、そうだ、日本人っていうのは、つい、相手が知りたくないことを知ってしまったら悪いからとついつい考え過ぎてしまう、よくも悪くもそういう人たちなんだ。どうですれば、このよさを活かせて、そしてインフレ化を止められるのだろう。
世界の人々はそんなめんどうなこといわないでサッカー楽しんでんじゃないか、そりゃ、スカパーなんて月に3600円も取ってんだから、まあ、そういう気づかいもありかも知れないけど、それにしたって実は本来の楽しみ方じゃなく、インフレ化した楽しみなんがないだろうか、そうだ、おれらはあまりに気づかいされ過ぎて当たり前になってすっかりだめに、それこそスポイルされちまったんじゃないか。

なら、そもそも、「知らない」はどういうことか。
中学生や高校生と話してて、たまに「知らない効果」について考えます。三倍近く生きている者として、彼らの「知らない」の情報の出し入れをどうするか、よくわからないことがしばしばあるのです。
たとえばたまに中学生も、仲間内の、いわば「内圧」の高さを鬱陶しがったりします。そんな時、どちらかといえば「解放・拡散」の方がよさそうだと判断される時は、「いんだよ。どうせずっといっしょにいるわけじゃねんだから。30年ぐれえすれば、忘れちゃうんだから」と、彼らがそれを理解するかどうかは別にしてお手軽な「ネタばれ」を。たとえば、進路についてうだうだいっていれば、「いんだよ。だって、たとえば電気科行ったって電気に関係ねえ仕事してるやつの方が多いんだから」と、これもけっこうみもふたもない「ネタばれ」をいっています。

こういうので、いいんかなあ、とは思いつつ、じゃあ、そういう時に「友だちは大事だよ。中学校の友だちって一生続くんだから」とか、「どの高校を選ぶのかって一生を決めるんだから、大事なんだから」などという、映画でいえば「十年に一本の大感動作! 全世界が泣いた!」なんてインフレ化が進んだ宣伝文句をいっていたずらに「内圧」を高めるより、ずっと彼らを考えさせることになる、そう思うのです。

それでいながら、彼らの「決定」については、はっきりした方向を打ち出すことはできないのもまた確か。
たとえばこの間、情報科の高校生と「資格」の話をした時も、よく話をきくPCを自作したり、携帯ゲーム機を改造したりする彼のクラスメイトや、その高校生も会ったことがある二十代後半のコンピュータ業界で働くやつを引き合いに出したりしながら、「資格は取っといて悪いことはないけど、それはいいとして、そのPCが得意なやつみたいにより詳しくなっちゃった方が後々武器になるんじゃないか」なんてことをいってたりします。何しろ、「いい学校、いい会社」っていうのさえ、不確かなものになってもいるのです。
この前の『世間知らず』のコメントで、こうも書きました。

 いやあ、なんというかたとえば若いのに、「お前は世間がわかってない」なんてことはいいたかないし、まあ、「おれはこうだったけど、あんまり参考にならならねえだろう、なんつったて世間知らずなんで、でも気はつけてんだ、世間知らずだから」っていう感じでいます。

たとえば、交通事故のこわさは、なかなか当事者にならなければ実感できない、それも確かかも知れません。
でも、「Spoiler Alert」。どうすれば、うるさくて「ネタばれ」にならないですむか、それでいながら「知っていること」をうまく伝えられるか。
どうせサッカーみるなら結果知らない方がわくわくする、それは中高生の「これから」も同じではないか。
だから、情報の出し入れに、なんだかんだと心砕いているのです。

 *加藤幹郎『映画館と観客の文化史』のレビュー(http://blog.goo.ne.jp/quarante_ans/e/e75c6a3e74fd0e84419a19a909e42cf7

(BGMはimeemで集めた badly Drawn Boy http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/playlist/AVg7eT5s/artist-badly-drawn-boy-music-playlist/。やっぱりポップ職人。これはすばらしいインフレです)

暑くなってきたのでここにいることが増えました =04/16 14:56


今年も咲きました。先週の答えは最初これかと思ってました =04/18 14:25


やっぱり絞りきれず二枚掲載 =04/15 08:40


先週の答え、拡大 =04/18 14:19


のび太、カレーうどん


外には何があるのかな、「Spoiler Alert」 04/18 10:46
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「世界を肯定する『世間知らず』」(04/06~12)

2009-04-16 09:23:26 | 週間日記
何だろう? 04/08 13:16(正解はこのページの下に)


木曜朝になった先週日記です。

●4月
6日(月)まず同級生M君工場でホットなもやしを撮影後、話をしていた満帆太田店でこじめん~青春18ツアー反省会で秋葉原へ。まずスターケバブとやらで、シシケバブレギュラーとトルコビール~鉄道居酒屋リトルTGVとやらへ。これはかなりの衝撃~早かったので帰宅。代行に乗ってみると1200円ですんだ
7日(火)昼は気持ち悪くてだらだら~なんとか持ち直して塾~甲子園開幕阪神:広島は9回だけみられてよかった~しかし終了後、倒れる~夜半、汗かいて起きて新たに来た「日本史」原稿~塾
8日(水)昼は電話打ち合わせ~原稿~晩に腹減ったので長崎ちゃんめん~阪神少しみる~夜は同級生M君と雷文へ
9日(木)急な撮影で本庄へ~帰り道間違えて上里に行き、見つけた龍門*という店でラーメン大盛~阪神惜しい
10日(金)この日も本庄へ~桜撮影~常勝軒で味噌ラーメン中盛~カメラ置きに行ったついでにササイでフォアローゼス1050+カティサーク980円~塾は中1で、迎えの中高の同級生である親とも誰がうまいか「r」大会も開催
11日(土)競馬は中山メイン16,950円的中~原稿~予定の飲み会中止で、代わりに同級生M君宅に
12日(日)朝、食の駅に行ったら、レガシーオブゼルダ、ラジエータに穴が判明。PETボトル装備で帰る~原稿~競馬は前日の勝ち分全部吐き出す

 CL再開でサッカーはたくさんみました。アーセナル:マンC0.7、ビジャレアル:アーセナル、マンU:ポルト、リバプール:チェルシー。0.7は、途中こりゃ負けん、とつけっぱなしで仕事しましたので

【カウンター09】
ラーメン3/49(*1/20) 他外食1/13 外飲み2/27 アウェイ飲み1/7 自宅サッカー3.7/24.2 購入ウィスキー2/23 万馬券1/6

 そんなわけで今はちょうど、CLセミファイナル2ndレグですが、UEFA REPLAY に出るまでは時間がかかります。自由業の立場を利用し、時間に合わせて朝湯・朝ビール・朝サッカーで対抗の予定ですが、起きちゃったので先週末からの原稿最中の「飛び火」について書いておきましょう。
前回のタイトルは個人的国内三大ミュージシャン早川義夫からとりました。あと二人のうち伊勢正三についてはよく書いているので、今回は伊勢正三と同い年という忌野清志郎に、これも尊敬する作家、保坂和志を絡めます。
(リンク多くなるので一部は後回し「*」で注釈つきです)

・・・

きっかけは関西方面の方の日記できいた「ぼくの目は猫の目」でした。
http://www.youtube.com/watch?v=LnMUa093fgc

この曲はよくおぼえていなかったのですが、ききながら、ああ、RCを休止した頃はこういうコードよく使ってたな、なんかブッカー&MG'Sみたいだなと思って検索したら、やはり92年作『Memphis』に入ってました。これは確かレンタルでテープだったなと。
そこで探したのはこのアルバムで好きだった『世間知らず』。
これは95年の「春一番」です。ブッカー&MG'Sの粘っこいオリジナルより、石田長生の乾いたギターが印象的。
http://www.youtube.com/watch?v=HORV_9iH70U

 苦労なんか知らない 怖いものもない
 あんまり大事なものもない そんなぼくなのさ

この一節を最初にきいたのは30ちょい前でした。その少し前に中学の同級生と話してて、いやあ、おれ、今までなんか苦労ってしたことねえや、などと口走っていたのではっとしたのですが、最近もよく若いやつには、おれは45にしちゃ、なんたって世間知らずだかんな、と言い訳なのか開き直りなのかよくわかんないこといってます。

と、↑)のような書き込みをしたら別の方が、この曲は「ミュージックステーション」の矢野顕子との共演がよかったと。
で、探してみると、ありますあります。92年だそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=wIeCnTRWCrU&feature=related

で、その横にまた別の「大事なもの」を発見したのですが、ここは編集効果を考えて少し後回し。

その前に、さらに探したらあった二つ。
これは仕事中の方は、後できいた方がいいかも知れません。

『うしろの奴等のために』 04年「続ナニワ・サリバン・ショー」
http://www.youtube.com/watch?v=nHViSzKbBIo

『赤い原付(黒いカバン)』
http://www.youtube.com/watch?v=Vjch1-cZqYM

この2曲は最初きいた時は本当に笑いました。
少し能書きです。

『うしろの~』で思い出したのは、学校勤務時代に知った、この方は中学の恩師で尊敬してる英語教師I先生が提唱していたという「ギャップフィリングアクティヴィティ」;ちょっと誤解しているかも知れませんが私流にいうと「生徒各々が持っている属性を活かした授業の活性化」:です。
今調べると、ダンス☆マンの『背の高いやつはジャマ』(98年)*6の方が先行ですが、さらに一歩進めた感じ。みたのはテレビですが、休憩が終わって、いきなり後ろの方から出てきました。

『赤い~』は、その事実はすっかり忘れていましたが、オリジナルは泉谷しげる72年作です。ですが清志郎のすごいのは、そこに自己言及というメタレベルでの批判を入れているところ。
「(大筋で)ほんとうなんだよ~」ってところは、『ライ麦畑でつかまえて』のホールデンを思い出します。

個人的国内三大ミュージシャンのほか二人、伊勢正三はステージでは少しおもしろいようなトークを、早川義夫もぼそぼそなんかいいますが、すみません、ひいき目にみても、ファンの方以外、あまりおもしろいという人はいないと思います。ただ彼らの場合、トークは歌の箸休め程度のものなので、それはそれでいいのです。

でも、こういうのだけでなく、普通のテレビ、たとえば「笑っていいとも」なんかに出ても清志郎はおもしろい。彼の音楽をきかない人だって、おもしろがるでしょう。彼の替え歌を借りていえば、

「いつでも君と笑っていたいな」(『タイマーズのテーマ』)

そうだ、1980年頃、吉本隆明か糸井重里が書いていた「新しいかたちの知性」という清志郎評を思い出します。
これはよく引用している保坂和志の、

 私は友人と気が合うか合わないかは、結局のところ友人と私の感じるユーモアの質が同じかどうかなのではないかと思っているのだが、
 (『世界を肯定する哲学』 第10章「記憶は<私>のアイデンティティを保証するか」より)

前にポール・トーマス・アンダーソン『パンチドランク・ラブ』のレビューのコメントで、ミュージシャンのラジオ番組が(笑うという意味で)おもしろいかどうかは、その音楽が好きかどうかにかなり依存する、というようなことを書いたのですが、清志郎の『うしろの~』や『赤い~』をきいているとまた別の見方ができるように思います。
そう、たとえば『空がまた暗くなる』*1、『多摩蘭坂』*2、『ヒッピーに捧ぐ』*3のような名曲も、『うしろの奴等のために』『赤い原付』も、はたまた「夜のヒットスタジオDX」でのタイマーズの大暴れ*5も、すべて

「世界を肯定する『世間知らず』」。
つまり、
「悪い予感のかけらもないさ」(『スローバラード』*4)
なのだなと。

では、今回の締めくくり。きっかけの関西の方のコメントに貼り付けたそのまま、シンガー清志郎のすばらしさが満喫できる矢野顕子との共演です。

 清志郎+アッコちゃんといえば、02年の苗場で生でみたこれも忘れられません。グリーンステージできいた時、清志郎が歌うためにつくられたような、そんな気がしました。
今回あったかい日曜の朝にきいて、涙が出そうになりました。
『ひとつだけ』
http://www.youtube.com/watch?v=cCVuCwOQW5c&feature=related

(BGMは清志郎いろいろ。それにしても、『うしろの~』『赤い~』『ひとつだけ』「夜のヒットスタジオDX」はすべて家のどっかにビデオ;ベータ含む:があって、DVDレコーダーを買った時、編集版をつくろう、と思ったものでした。こうやってPCの前に座ってキーを押すだけで同じことができるなんて便利な時代になったものです。かんたん過ぎる、貴重さがなくなる、でも、この方がいいでしょう)

*1Kiyoshiro & 2・3'S - 空がまた暗くなる
http://www.youtube.com/watch?v=cmJLI26TQ2o&feature=related

*2多摩蘭坂
http://www.youtube.com/watch?v=-FzYxaFp4Es

*3ヒッピーに捧ぐ / the TEARS OF a CLOWN / RCサクセション
http://www.youtube.com/watch?v=BrAva-5uJik

*4スローバラード
http://www.youtube.com/watch?v=p4D17m86dxM

*5タイマーズ on 夜のヒットスタジオDX
http://www.youtube.com/watch?v=yfK3KLT9TwU

*6ダンス☆マン『背の高いやつはジャマ』
http://www.youtube.com/watch?v=AOmKU4t5PPo

*7泉谷しげるのオリジナル『黒いカバン』
http://www.youtube.com/watch?v=MBI5j-jFs1U&feature=related

*8どんとのカバー『黒いカバン』
http://www.youtube.com/watch?v=JhxW40rkFrY&feature=related

*9保坂和志について触れた自ブログ
『パンチドランク・ラブ』~“合わない笑い”をどうするか
http://blog.goo.ne.jp/quarante_ans/e/1ac9e6f1a577b74e65e419f3f26a0584

ほか参考自ブログ:

日本のロック・アルバム・ベスト25
http://blog.goo.ne.jp/quarante_ans/e/4ed4e441d73a8957bac7c3574fac227e

「この歌のこの歌詞はすげえ!」 日本編・平成中心
http://blog.goo.ne.jp/quarante_ans/e/9137d88bec032434d17bfd5a4619429d

=====

トップの答。1週間でこうなりました 04/16 08:43


食べ物はシシケバブレギュラー700円


隣町本庄、先週の桜 04/10 16:45


今週の庭、桜のまね 04/15 08:43


「世界を肯定するT&T」 04/08 13:05
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「かっこ悪いものはなんてかっこいいんだろう」~「4月3日、午後3時」(03/30~04/05)

2009-04-09 23:54:46 | 週間日記
桜だけじゃない、畑の葉っぱもがんばる

04/05 11:07

桜が咲いたり金本が打ちまくったりアーセナルが調子を上げていたりですが、まずはまたも木曜になった先週日記です。

●3月
30日(月)晩は同級生M君主催の飲み会で雷文へ
31日(火)電話打ち合わせ~市役所近く・まるよしでラーメン+餃子セット~ササイでフォアローゼス1050円+ベル980円~ソフトバンクショップ行くが、なぜか読み込めず~塾
●4月
1日(水)朝、姉の息子のUSIMカードを借り、アドレス帳コピーにようやく成功~原稿片付け~昼、同級生M君に誘われ、小川・住吉*でラーメン+餃子セットと2人で野菜炒め~塾で新中1と。迎えの高校生同級E君とも話す
2日(木)同級生M君宅に。『ウルトラQ』をみたのはこの日だったか
3日(金)尾島・松よしでタンメン~塾は新高2M君と日本名車の研究など
4日(土)競馬、しばらくぶりにコーラルS1万ちょい当たる~同級生M君主催の飲み会で浦和へ。往路、竹内洋『教養主義の没落』を読了。男女3名ずつのメンバーでスペイン料理シェフ・デ・ブッチョ
5日(日)まず前夜置いていった車レガシーオブゼルダ回収のため自転車で出撃。途上、撮影小旅行~計画では四華郷が射程だったが、道も混んでそうだし引き返して「食の駅・雅」で妥協~なんと十時間ほど前に別れたばかりの同級生M君が父母も含めた一家で食事。かき揚げ盛そばと、半額金券バックをいいことにうどんも食~買い物。ケイヨーD2で母屋用、外用ともにそろそろ引退期になったサンダル購入。食物は過剰気味のため遠慮~競馬はこの日も阪神11Rで1万9千円が的中。週末で1万ちょいプラスはやめなくてよかった~同級生M君宅で工場の撮影~飲む

 サッカーは確か、W杯予選トルコ:スペインだけかな。

【カウンター09】
ラーメン3/46(*1/19) 他外食1/12 外飲み2/25 アウェイ飲み2/6 読了書1/3 自宅サッカー1/20.5 購入ウィスキー2/21

新年度だから、ということではありませんが、いくつかリニューアルです。
まずは、3月22日にラーメンに沈んだ携帯3号の後釜として、初めて中古、業界では「白ロム」といわれるらしき05年製のヴォーダフォン802N;オークションで3400円:というのに変わりました。

07年にデジタル一眼を買った時にもう新品を買うことはないだろうと予想しましたが、それは進歩がある程度までいくと新製品購入のメリットを中古のコストパフォーマンスが上回るようになり、デジタル一眼はもうその域だろうと思ったからです。
携帯なんてもうとっくにそうなんではないかと思っていましたら、4年前の製品で3400円は意外に安くないなと。しかも、カードが256MBのMiniSDまでだったりで、Micro→Miniのアダプタがむだになったり、なぜかメモリカードで移動できない、ソフトバンクショップの端末でもだめ、という難関もありましたが最終的には姉の息子のカードを利用しての赤外線移動でなんとかアドレス移動も済み、05年製、元気に働いています。

それにしても、なんとかっこ悪くてすばらしいデザインでしょう。
3代目の820Pってのに比べて厚さは約1.7倍。なにやらキングジョーを思わせるレトロフューチャーな印象もあります。前週の花見の時に、自分にとって日本車やオーディオ製品のデザインは1980年頃をピークに後退する一方だと主張していたのですが、携帯電話も、これからはもう俗っぽくなる一方なのでしょう。

なお、3Gという規格になった2代目から、待ち受け画面は名盤のジャケットにしています。初代はカレンダーのまま通しました。
まあ、ねこのやつらの写真でもいいのですが、携帯はいつどこでなくすかわからない。なので、うっかりねこどもの写真を置いておくのもどうかと思い、かといって2代目のドアミラー、3代目の機械式時計の中身、そして4代目の謎のライオンというのも、いい加減にしてくれよ、って感じですので、最初はロートレックやなんかの絵画も考えたのですが、やはりレコードジャケットということになりました。

今までのキャリアは、2代目:ピンク・フロイド『アニマルズ』、3代目:チック・コリア『リターン・トゥ・フォーエヴァー』ときました。これ、たとえば『アビイ・ロード』や『スティッキー・フィンガーズ』じゃあ、だめだと思うんですよね。有名過ぎる。そこで、青い2代目にはプログレの『アニマルズ』、赤い3代目にはジャズ・フュージョンの『リターン・トゥ・フォーエヴァー』だったわけで、今回の候補は次の通りでした。

1)スタッフ『モア・スタッフ』、2)スタイル・カウンシル『カフェ・ブリュ』『アワ・フェヴァレット・ショップ』、3)トレーシー・ソーン『遠い渚』、4)イエス『こわれもの』
このうち1)は、センスはいいが知らない若いやつにはなんかエロおやじと思われそう、2)は時代的にも今回のにいいが、電話がシルバーなので色がない、3)はすばらしいのですがちょいインパクトが弱い、4)はカラーリング最高ですが、やはりインパクトが弱い、ということで選ばれたのが、なんと、
5)EL&P『タルカス』
まだ「着メロ」の時代、クリス・ペプラーがこれいいでしょ、とJ-WAVEできかせてくれたこともありました。
いやあ、この怪獣。子どもにはなんだかわからず最高です。よかったよかった。
参考:http://www.amazon.co.jp/Tarkus-Lake-Palmer-Emerson/dp/B0000033P0
音源はライブがありました:http://www.youtube.com/watch?v=qZquiACzPLY

さて、かっこ悪いリニューアルといえばもう一点、というか二点。
私は自宅の外歩き用と母屋中歩きように、世間で「便所のサンダル」とか「ベランダサンダル」と呼ばれる、全体がゴムでできたやつを愛用しています。これは、とくに農村の外歩きには欠かせません。農村では雨にも関らず畑にねぎを採りに行くなどの必要が生じることもありますので、当然泥だらけになります。なので、全体がホースで水をかけてジャブジャブ洗え、そのまま干せばすぐ乾く、このタイプが重宝するのです。中でも、やはりすぐ洗えるメリットは大きいし、速く歩くにも適しています。先端にごみがたまり、しかも洗いにくいスリッパを使っている人が多いのはまったく解せません。

しかも、補修がしやすい。とくに冬場はゴムが折れますが、すぐビニールテープでつなげばまだまだ大丈夫です。やがて全体が取れてしまいますが、これでいいやと、ガムテープで補強するとけっこう丈夫。こんななら一生持つんじゃないか、こうなったら錐で穴をあけて、そこをビニールテープでつないでみようか、などと自分がまったくの工具オンチだということも忘れて考えていました。

しかし、ちょうど外用も壊れました。外ではさすがにガムテープは通用しません。錐作戦も考えましたが、ここはいっちょう4月だし、新たに新調しようとホームセンターD2に行きました。
行ってみると、一時流行った前の丸いおしゃれなのも498円でしたが、そんなものにはだまされません。こんなのを履いていたら、あいつはきっとおしゃれに見られたいんだぜ、と思われてしまいます。そんなのはごめんです。
サンダルなんてものは、しょうがなしで履いてんだ、こういうのはどうでもいいんだぜ、というそういう態度こそが肝心なのではないでしょうか。
あったあった、これが最高、298円。外用と中用、色違い2足で596円とリーズナブルで、買ってきて並べると、若干デザインに変化があるようです。でも、なんで、こういう模様なんだろう、不思議で魅力的。
ああ、私にとっての国内三大ミュージシャンの一人、早川義夫さんの名タイトルをもじれば、

「かっこ悪いものはなんてかっこいいんだろう」

そんな春、まだ新たな298円コンビがD2にいた4月3日、サンダルが役に立たなかったのでジャックパーセルを履いて、畑からティーと遊びました。家に桜はないけど、いい午後3時でした。

(BGMはこの間、エアサプライをきいて思いついた80年代特集のimeemで、今はフォリナー:http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/playlist/-GU5c0YB/hit-the-80s-music-playlist/

===かっこ悪いものたち===

引継

04/05 16:17

歴代勢揃い


===4月3日、午後3時(時間順)===

まずは畑でかしゅかしゅ 15:17


この樹はここだけ先に咲きました 15:22


謎の植物に3時の光が 15:23


長靴は履かないねこ 15:24


上陸1、つーん 15:37:42


上陸2、じっ 15:37:46


===食べ物は餃子と野菜炒め===



===今週の桜
 (近くの幡羅公民館のでまだ若い桜です 04/08 17時頃)===





コメント (2)
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