小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

『やかまし村の子どもたち』~永遠でない永遠の時間

2005-10-27 02:40:51 | 映画
阪神4連敗。ロッテが強過ぎた。ここは気を取り直してたまった映画の感想でも。これもみたのは1ヶ月以上前。秋の日は速く過ぎます。

【introduction】
『ショコラ』などのラッセ・ハルストレムが、『長くつしたのピッピ』シリーズの原作者であるリンドグレーンの原作・脚本を映画化した、わずか3軒のやかまし村の6人の子どもたちの夏休み。
過ぎ行く夏の終わりに、とみたのですが、そういう目的にはうってつけで、お腹の辺りがすーっとします。

【review】
ハルストレム作品はけっこうみていますが、好きなのは『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』と『ギルバート・グレイプ』。フランスが舞台なのにもっともアメリカナイズされている『ショコラ』はあまり感心しなかった。
“癒し系”とも評される監督だが、気持ちのいい映像の影に、いつも悲しさが隠し味になっているから説得力がある。
『マイ・ライフ……』の母との別離、『ギルバート……』の弟や母……。それがあるからこそ、『マイ・ライフ……』の田舎暮らしやボクシング、男の子少女、『ギルバート……』のJ・ルイスへの想いは、たまらないほどの切なさをもって画面上に現れる。知的障害の弟デカプリオが塔に上っていく姿と、ショートカットのルイスが重なる映像は忘れられない。
ほかの作品の話ばかりになったが、そんなハルストレムらしさがよく出たのが本作。ほのぼの、のんびりした、時間が止まったような田舎の村暮らしを描いているが、いつまでも続かない夏休み、そして子どもの時間を彼らが“知らずして知っている”ところが本作の隠し味だろう。
6人が男の子、女の子に分かれて、お互い相手を意識する。そんなシーンで、彼らが子どもの時間が永遠でないと知っていることを丁寧に描く。だからこそこの映画では、時間が永遠に感じられる。そういう風に思う。
美しい自然と、子どもたちの楽しそうなことはこの上なし。思わずにこにこしながらみていると、映画の終わりとともに夏休みは終わる。続編もあるので、来年の夏あたりにみてみよう。

1986年スウェーデン ラッセ・ハルストレム監督  90m. イマジカにて収録 9月16日観 H019
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そらたかあわただしひび

2005-10-26 16:20:11 | 週間日記
先週も多忙脱出できず。余暇は風呂上りのビール(1&3種)+スポーツくらいでした。

17日(月)昼:原稿~夕:ラーメン+餃子深谷・まるよし~塾
18日(火)原稿~塾
19日(水)昼:高3F君と微分。夕:仕事先、写真室の人々と和食、セ・ボン。飲んで朝まで塾で睡眠
20日(木)調査仕事で杉並大宅文庫~日本橋へ。初めてではないが、すいぶん久しぶり。天気のいい日で、松沢病院前の道のり楽し。地方在住は歩かないのでよくない。昼:八幡山・京八、夕:これも久しぶり日本橋・たいめいけんで、ビール+名物の50円ボルシチ+50円コールスロー+ラーメン。この店のような筋の通った“文化”は、われわれが還暦になる20年後には失われてしまうだろう。朝、夏こねこ1頭弱っていて水を飲ませたり母ねこに近づけたりし、帰った時は死んでいるねこいないようので一安心するも、よくみると隅っこで死んでいた。数週間前は突然だったので何だかわからなかったが、今回は弱っているところをみていたのでしばしうなだれる。やはり前の道とあぜ道の三本辻に
21日(金)調査~塾~調査。夕食、山田うどん、深夜:風呂上りサッカーを休み、久々の新譜CD SUPER FURRY ANIMALS "LOVE KRAFT"聴
22日(土)調査~競馬~塾+日本シリーズ、OB・T君来
23日(日)昼:撮影、夕:本庄・大勝軒で今週はラーメン4杯~塾+日本シリーズ~調査

何だかあっという間の一週間。余裕がないとかえってサッカーはみる。ショックだった ウェストブロムウィッチ:アーセナルのほか、好ゲームのバルサ:デポルティーボ、バイエルン:ユーヴェ(前半のみ)、チェルシー:ベティスと覚えきれないほどみている。日本シリーズはさらにあっけに取られるが、ワールドシリーズもさっき歴史上最長のゲームが終わり3-0に。
雨多かったが、だんだん見事な秋空が。空高くてもあわただしく、みている時間なし。
ねこは1名かけたが、ほかはヴァイタル。来週こそヴァイタルにゆっくりしたい。

(写真は巨大化一方のたれ目。相変わらずさえず、なかなか外には出られません。でも、けながやわらか類で触ると気持ちいい)
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ワールドシリーズ、日本シリーズ、競馬のスポーツサンデー。個人的MVPはビッグカポネ

2005-10-24 16:56:27 | スポーツ
注目のスポーツが集まる日曜日。
昼から結婚式撮影、夜は塾で調べ仕事と日本シリーズのテレビをかけながらテスト勉強、終わってからも引き続き調べ仕事と多忙でしたが、週間日記の前に後のチェックもまじえて。

まずワールドシリーズ。朝、少しみたがコントレラスが好投して、クレメンスはアクシデント降板。終了までみられませんでしたが、CHWが先勝したようです。クレメンスにはもう一度投げて勝ってほしい。

次に日本シリーズ。全然打てないし、中継ぎは打たれるし。これは困った。
下柳の甲子園で流れを変えられるでしょうか。対ダイエーの2年前に似ていますが、ちょっと重症な感じ。
流れを変えるラッキーおやじは。ロッテのやつらのインタビューがまぶしい感じですが、『プロ野球ニュース』で誰かが今江に対し、歴史的にいい調子でインタビューに応えるとろくなことがないというのに、近鉄・加藤を思い出しました。確かその加藤の言葉は「巨人なんてロッテより弱い」。

塾でニュースに耳をふさいで、帰って競馬を録画で。といっても、途中開いたヤフーの上の方に「ディープインパクト」とあったように見えたので、勝利は確信していました。
強い。ひとまずスターホースの活躍に拍手。あれで勝てなきゃしょうがないの横山典アドマイヤジャパンは本日のベストバイプレイヤーでした。期待したアドマイヤフジは、福永のディープマークはなるほどと思いましたが、やはり力不足。

前日新聞を買わなかったので知らなかったPO馬ビッグカポネも3戦目で未勝利脱出。。今年のメンバー出走2頭目で初勝利です。一番嬉しかったのはこのニュースでした。
鞍上・上村というのは先が心配ですが、勝ちレースをみたかったし、3番人気なら馬券を買いたかった。
そんなわけで、個人的MVPはビッグカポネか。
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阪神先敗。出て来いラッキーおやじ!

2005-10-23 02:04:23 | スポーツ
多忙で更新滞っていました。しかし、日本シリーズ開幕につき、仕事の合間に

井川は実に最近の井川らしい自滅、打線はいまいちで、清水、今江の華々しい活躍の前に、なすすべもなく敗れたタイガース。短期決戦では、シーズンと違ったやつが出てきて活躍するようでなければ勝てません。
候補として、今見ている『プロ野球ニュース』では木豊氏が鳥谷といっていましたが、ここはベテランが流れを変えるというのがふさわしい気がします。出て来いラッキーボーイ、ならぬラッキーおやじ!
そうなるとやはり片岡か、下柳はシーズン全体がラッキーだったしと考えていたら、今日一安打の桧山が打ちまくるというのが一番のような気がします。
記憶の中で阪神がもっとも弱かった第2期村山時代。なんだかんだといわれながら4番を任せれ続けた日々の続きに、現在の黄金時代はあるのでしょう。行け、桧山。
第2戦は下柳といってたように思いますが、さっきの『プロ野球ニュース』では安藤とも。明日は勝たないと、対ダイエーと同じパターンになってしまいそうです。
というわけですが、明日はメジャーもスタート。おやじ、クレメンスもがんばってるぞ。
無敵3歳ディープインパクトの菊花賞も楽しみです。馬券は、ディープインパクト=アドマイヤフジからの3連単で。一千万を狙って、ディープ敗れる馬券も少々。
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はたらきあきのひび

2005-10-18 03:16:05 | 週間日記
月曜恒例、先週日記です。

10日(月)朝、ライブ8全12時間をやっと視聴完了~MLB・LAA:NYY、ヤンキース何とかタイに。夕は久々の在宅で天ぷら、父親にも食わす
11日(火)資料探しに新橋に。昼:麺屋餓王、夕:雪ん子とラーメンで、途中夕刊でヤンキース敗戦を知る。夜、塾にいるとOBの金属メーカー勤務I君登場。飲食店の話、盛り上がる。電車で読書時間があり上田紀行『生きる意味』読了
12日(水)この日も新橋。虎ノ門勤務かも知れぬ中学の同級生J君に連絡するも川崎にいて会えず。昼:味噌屋せいべえ、夕は上野で降り、昨夜I君と話をしたガード下大統領でビール、ホッピーと煮込み、モツ串。さらに強引にもその前の珍珍軒でタンメンで2日間ラーメン4杯を達成
13日(木)原稿~塾~原稿
14日(金)原稿~塾~原稿
15日(土)昼:撮影。夕:何も食べずの空腹のため籠原・山岡屋で今週5杯目のラーメンの後、塾~原稿
16日(日)朝:MLBプレイオフ、昼:競馬、夜、塾でテスト勉強+パ・プレイオフ+原稿で、深夜は頼まれていた録音ソフトの使い方をおしえに友人K君宅へ

恐ろしくハードな一週間。はたらきあきのひび。
風呂上りにサッカーをみたくらいで余暇ほとんどなし。といって、インターナショナルウィークのサッカーは、チェコ:オランダ、フランス:スイス、イングランド:ポーランドとけっこうみたし、原稿書きながら野球もずいぶんみたか。
ねこどもは元気で、最近夏こねこも何名か外に出るように。
今週は少しゆっくりしたい

(写真は春こねこの一頭で、カミーラの子の暫定名たんしっぽ。無口なやつ)
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やったぞ! エアメサイア

2005-10-17 01:21:00 | スポーツ
今日は、朝からMLBプレイオフ、夜はパ・リーグプレイオフで盛り上がりましたが、何よりエアメサイアの秋華賞制覇です。

エアメサイアは昨年度のPO馬。この馬とビッグプラネットのおかげで、プラスマイナスゼロですみました。
母エアデジャヴーがそうだったように、春こそ善戦続きでしたが、秋になってからの変身ぶりにはびっくり。ローズSから2戦続きでラインクラフトを捕らえた伸び脚は、春には見られないものでした。
どちらかというと前で粘り込む馬だったのを、長くていい脚の馬に変えた武騎手の手腕はやはりすごい。「慎重に乗りました」というインタビューも好感。どうしても次週のディープインパクトの話になるのは、まあしかたないでしょう。
オフィシャルHPhttp://take.nifty.com/diary/index.htmlにあるユーイチとのやり取りもおもしろく、スカパーフジでやっている「武豊TV」などの出演が、前から鋭いコメントに一層磨きをかけたように思います。
エアメサイアもラインクラフトも今後が楽しみ。さすがに400円の馬単は買えず、3連単を1着エアメサイアからぽろぽろ買いましたが、3着のニシノナースコールは買わず。一騎打ちだったため、テレビで3着以下は映らず、差し切りの瞬間上げた右手は、スロービデオの後で「何だよ、まあいいか」に変わりました。とはいえこの2頭、ぜひ引退せず来年新設の牝馬マイルGⅠで再戦してほしい。もちろん、シーザリオもいて。
やったぞ、エアメサイア。当り馬券など要らぬ!
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Sのつく監督 この一本

2005-10-15 03:34:39 | 映画
http://blog.goo.ne.jp/any-body-else7/e/7ec250c494e5f3539a12167ee73d6237

前回の「子役がかわいい」の投稿を書いていて、以前波平さんのブログにコメントした「Sのつく監督 この一本」を思い出しましたので、ここにも書き込みます。

サム・ペキンパー:「ゲッタウェイ」
 「ガルシアの首」と迷うが
サミュエル・フラー:「拾った女」
 あまりみてない
セルゲイ・エイゼンシュテイン:「戦艦ポチョムキン」
 圧倒
シドニー・ルメット:「狼たちの午後」
 再見して最初に一人抜けるところに驚嘆
シドニー・ポラック:「出逢い」
 馬映画の佳作
スタンリー・クレイマー:「招かれざる客」
 建前の重厚さ
スタンリー・キューブリック:「時計仕掛けのオレンジ」
 一作なら
スタンリー・ドーネン:「雨に唄えば」。
 「シャレード」もとくに日本エンターテインメント史的に外せない
スティーブン・フリアーズ:「ハイ・フィデリティ」
 器用
スティーヴン・ソダーバーグ:「セックスと嘘とビデオテープ」
 「トラフィック」も含め、エンターテインメント力強し
スティーブン・スピルバーグ:「未知との遭遇」
 他に例がない遭遇の描き方
スチュアート・ローゼンバーグ:「暴力脱獄」
 「ひまわり」でもマストロヤンニが無理に卵を食っていた
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西、イラン、日、中、仏の5本で

2005-10-11 06:24:58 | 映画
http://micchii.blog4.fc2.com/blog-entry-229.html

本日は、micchiiさんの「愛すべき映画たち」の「子役がかわいい! 募集!!」に投稿した内容を

1)『ミツバチのささやき』……後頭部から撃たれるような衝撃的なかわいさ。零細学習塾を営んでいて塾生によくビデオを貸し出していますが、本作をみた何名か(男子)はアナとダイアナ(だったか)ごっこをして遊んでいました
2)『柳と風』……子どもものの宝庫イラン映画は迷いますがこれ。子ども=一所懸命という図式から最高の一本
3)『二十四の瞳』('54)……日本からはこれ。いっぱいの子どもが歌い泣き生きる。リアリズムの嵐で「かわいい」という視点からはどうかの『キクとイサム』が次点
4)『五人少女天国行』……日本でいえば小学生くらいで「子役」というのはどうかですが、田んぼの中で踊る少女たちが果てしない衝撃
5)『わんぱく戦争』……もう一本はアメリカ映画にしようと思ったのですが、このフランス映画が思い当たってしまいました。「遊び」の描き方は映画史上有数でしょう。大林『野ゆき山ゆき海べベゆき』にも本作の影響を強く感じます
コメント (2)
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わさわさ一週間

2005-10-10 07:47:14 | 週間日記
昨夜の早寝で明け方前に起きてしまい、緊張のヤンキースタジアム前にライブ8BGMで先週日記を。今現在はディープ・パープル出番で、曲は「スモーク・オン・ザ・ウォーター」から「ハッシュ」

3日(月)夜:同級生M君宅へ。先日M君がみた成瀬『乱れる』はじめ映画の話など。途中M君が寝て、外食から帰って来た夫人Yさんと数学の話などで、結局ずいぶん飲む
4日(火)塾で最近海外サッカーに興味を持ちだした高3F君に、ビデオを借りに来た準OB・M君とガイダンス。興味深いティームティーチング
5日(水)この夜も高3F君現れサッカーの話など。熱病続く
6日(木)前夜そのまま寝でシャワー後MLB、NYY・LAA。夕:たれ目のワクチン注射で病院に。あまりの成長ぶりにH先生、Sさん驚く
7日(金)昼:留守番&土曜の撮影の打ち合わせ。塾入り前、籠原の池袋大勝軒の孫弟子にあたる大ラーメン。いつもながらのヴォリュームとのせめぎ合いに浸る。夜、大学院入りを目指す塾OB・I君にラッセルの訳を見てくれと頼まれ、調査仕事の途中赤入れ。これはこれで新鮮な作業
8日(土)昼:撮影。帰りに久しぶりに本庄・大勝軒でラーメン。いつもながらの完成度を堪能
9日(日)昼:撮影。競馬今週も当らず。PO馬期待のビッグカポネ、2戦目も3着。早く風呂に入って、サッカー英:墺とライブ8の続きをみて、気がついたらねこにうずまって寝台

なかなかの多忙。リサーチ仕事があって本屋にもよく行きました。といいながら、ヤンキースのほか、サッカーもユーヴェ:インテル、アーセナル:バーミンガム、英:墺と十分。今週もやること多そう。
ねこどもは、春こねこももう半年なので避妊手術を考えないと。ただ今は、いすあぐら上を2世代4頭占拠

(写真は組み合う夏こねこ。ボールがないのでモールかラックかは不明)
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『さすらいのカウボーイ』~時代の手法の奇蹟

2005-10-08 02:40:13 | 映画
スポーツから目が離せない日々ですが、たまった映画の感想も。

【introduction】
ピーター・フォンダ監督&主演によるニューシネマ、新感覚ウェスタンなのだそうです。放浪していたフォンダが、落ち着いた暮らしをしようと一度は去った妻子のもとに帰り農家を手伝うが、親友が悪漢に捕えられ……というストーリー。
どちらかというと西部劇はあまり詳しくなく、ニューシネマは好きな私としては、オーバーラップ、多重露光多用の映像、レイドバック感たっぷりの音楽に心ひかれました。

【review】
この作品の美点は多い。
実にニューシネマ的な、アメリカンヒーロー然としない主人公と、ゆったりした時間の流れ。大きな起伏のないストーリーだからこそ、死んでいく希望に燃える若者などのエピソードを交えて、物語を追うだけでも浮世を離れたて時間も場所も離れた西部の時間を過ごすことができるだろう。
しかし私には、ニューシネマやヌーヴェルヴァーグ特有のさまざまな実験的手法を使って描かれたところに本作の貴重さが感じられる。例えばフランスのヌーヴォーロマンがそうだったように、手法の実験精神の高まりは従来の価値が揺さぶられる時にこそ起こるものだ。
それがいつもやがて下火になるのは、手法が持つ役割を終えるからだろう。しかしその失われた表現が、後に触れる者にとって何とも替え難い魅力を放つことがある。
いってみれば“時代の手法の奇蹟”。例えば絵画と音楽の印象派、オリジナル・パンクロック……。
公開当時無視されたという本作が再評価されるのは、現代の人々がその表現の快さにひかれているからに他ならない。

1971年米 ピーター・フォンダ監督 91m. 9月15日観 H018
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“フランシスコ・ロドリゲス・ショック”再び~MLBプレイオフ

2005-10-07 09:19:04 | スポーツ
阪神は下柳、鳥谷の活躍で公式戦を終えましたが、海の向こうではプレイオフがスタート。というわけで、さらに野球をみています。

我らがヤンキースはエンジェルスを相手にゲーム1快勝。2戦目もリードで終盤を迎え、これじゃフランシスコ・ロドリゲスも出てこないしつまらんな、と思っていると弱体中継ぎ陣が打たれて逆転。阪神JFKのような存在が確立できなかったのは、短期決戦で特に苦しいところです。
しかしエンジェルス2点のリード。ということは、いよいよK・ロッドことフランシスコ・ロドリゲスの登場です。
2002年、彗星のごとく現れ、レギュラーシーズン5試合投げただけなのにプレイオフタイ記録となる5勝をマークしたK・ロッド。この活躍は“フランシスコ・ロドリゲス・ショック”として、私の野球観戦史上にこの上なく鮮烈な印象を残しました。
夏まで無名だっためちゃくちゃな投げ方の、ベネズエラ出身、13人兄弟の末っ子という20歳若者が、恐ろしくぎゅんぎゅん曲がる高速スライダーを武器にそれこそバッタバッタと三振の山を築く。このダイナミズムこそがメジャーなのだな、どこにどんな選手がいるのか知り尽くされている日本の野球界では起こり得ないことだな、と思い、日本野球もアジアやオセアニアに野球を普及させ、そういうところから活きのいい若者を呼んでくればもっと盛り上がるのにと考たものです。
9回を前にブルペンに入るロドリゲス。至近距離で立ったまま、いきなりキャッチャーに全力で投げ込むピッチの速いキャッチボールには、登場前からあっけに取られ、そして思わず笑ってしまいます。映画やマンガなら、出てくる前はやたら元気がよくてすぐ打たれてちゃうキャラクター。あのメガネも井川と違った意味でおもしろい。
さておき、そしてマウンドへ。あの、もっと丁寧に投げればさらに勝てるのではと日本人らしく思ってしまう、全盛期の広島・津田のように踊る投法からのスライダーを、A・ロッドほかヤンキース勢がちょこざいなといわんばかりに何やら楽しそうにバットに当てるのも恐るべし迫力です。
いずれにせよこれで1勝1敗のタイ。1日休んでヤンキースタジアムです。
今回のプレイオフは、バーニー・ウィリアムズNYY最後の戦いという点でも目が離せません。十字を切ってワールドシリーズキャッチ、日本人にはマリナーズ佐々木とのフォーク対決など数々の名シーンをみせてくれた51番がスタジアムを去る時、ニューヨークのファンの狂おしくも熱いコールが響くのが、楽しみでそして悲しい。
4年前に行ったヤンキースタジアム。ケガから復帰のバーニーの名前がアナウンスされた時の祝福の声援、同じ年のあのダイヤモンドバックスとの死闘のワールドシリーズ、チームが絶体絶命の危機にありながら最後の打席に入るポール・オニールに対し熱いコールを送ったすばらしきニューヨークのファン。
われらが阪神ファンの一体感もいいけれど、サッカープレミアサポーターの狂喜もいいけれど、大人にカームにゲームを楽しむメジャーのファンは、全体的にはつまらなくなっているアメリカという国の最良の部分と思います。
さあ、明日はゲーム3。好調松井の活躍楽しみです。リーグCSはできればボストン相手が望ましいけど、早くも2敗で心配。
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"Surfacing" Sarah McLachlan~Adia は名曲

2005-10-06 02:54:56 | 音楽
9月はCD買い控えのためこれ1枚だった音楽です。

【introduction】
カナダ出身の女性シンガーの97年リリースのベスト。まったく知りませんでしたが、J-WAVEで秀島史香嬢が推薦していたM4 Adia をきいて気に入り購入しました。
何度かききましたが、 Adia 以外はあまり印象に残らず。シンニード・オコナーを思い出す声はいいし、メロディも悪くないけれど、何かが足りないという感じです。サウンドも平凡。
こうしたボーカルものは、結局好みかどうか。自分には合わなかったというだけでしょう。例えば、やはりJ-WAVEできいた名も知らぬ新人のカバーによるジョニ・ミッチェル。そのカバーも悪くなかったですが、原曲の見事なコード進行の方に耳が行ってしまいました。本作の曲に、将来そうしたきき方はできそうもありません。
ひねりまくった展開の Adia は、これからたまにききたくなりそうです。

【review】
というわけで、特に書くこともないのでネット配信について。
こうやってラジオできいて気に入った曲があった時、でもアルバムを買うまではどうか、というアーチストも多い。たとえばダイドーの『ホワイトフラッグ』などが、自分にとってそんな感じで買い控えた曲だった。
それで、そうかこんな時にばら売りで買えるネット配信もいいかも知れん、とも思うが、近くのツタヤにあれば月2回の100円セールを利用すればいいかとも思うので、結局まだネット配信を利用していないのだった。
ファンの方、関係ないことばかりですみません。

アマゾン内イーブックオフにて購入 9月15日聴
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だらだら~危機~歓喜~再会~小さな別れの一週間

2005-10-03 15:13:53 | 週間日記
先週日記です。

26日(月)だらだらとした誕生日
27日(火)今日もだらだら。夕:読書
28日(水)昼:撮影。風呂でJ-WAVEリリー・フランキーTR2最終回を感慨深くきいた後の明け方、さんまを焼いていると脂が燃え上がり、生まれて初めて火事の危機に遭遇。ぼう、という音ともに炎が上がり、ウルトラマン世代としてはペスターやタッコングがコンビナートを破壊していた映像を思い出す。噂のマヨネーズ投入も天ぷらでないためか効果なかったが、そのまま網を外に持ち出して火の勢いを小さくし、何とか難を逃れる。掃除を怠っていたため。それでもさんまは食べたいので、翌日コンロ用の網を購入
29日(木)昼:打ち合わせ+仕事先のYさんと昼食、時間があったので日比谷で久しぶりの劇場映画『ふたりの5つの分かれ路』。その前、30分くらいあったので学生時代以来の献血をしようとするも、1時間くらいかかることがわかり、血圧を測ったところでリタイヤ。昔はもっとシンプルだった気が。夜、阪神優勝で、原稿を書きながら祝勝テレビちょこちょこ
30日(金)神宮球場で塾OBのK君とヤクルト:阪神。帰りに新宿でK君と飲み、最終に乗る赤羽ホームで高校の同級生M君と遭遇。高校以来、春に別の同級生の結婚式の撮影で会って1年に2度目とは。途中M君列車を降りその上司といっしょの帰路、列車1時間遅れ。私がM君と過ごしたのは3年だが、上司はその後の20年近くを知っている。そうした話をきくのはおもしろいが、人間は18くらいの頃から同じまま、歳を取るのは知識とか経験を重ねているに過ぎないということを再確認
1日(土)昼:結婚式の撮影。塾OGのSさんがゲストに。夜、今度は海の向こうのNYY:BOS決戦
2日(日)昼:結婚式の撮影。競馬はシリウスS9900円的中で久々の今週プラス。疲れがたまり、久しぶりに24時前入浴で寝る

なんだかんだと多忙な一週間。後半は阪神だヤンキースだと野球に現を抜かす。サッカーもベティス:バルサ、ウェストハム:アーセナルの2試合。
ねこでは、水曜かオディールがお乳をやっているが、ほかの夏こねこも従来通りの数がいて、どうやら今まで外で育てていたのを連れ込んだのだと判明。もう1ヶ月と思われるため、かなり大きくなっている。4頭。
しかし金曜に帰ると、夏こねこの1頭黒いのがなぜか死んでいてて原因は不明。今はコスモスの咲く、カロンタンやほかの孫が眠る畑と道の三本辻に埋める。
今週はたれ目のワクチンに

(写真は今日の庭でPTAか、一緒に歩く母ねこ3名。手前からオディール、ティー、カミーラで、その向こうで寝ているのは暫定名みみしろか)
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