小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

“マッピング”ジャーニー(03/16~22)

2009-03-26 17:20:22 | 週間日記
謎の植物にも、花が咲きました。

03/25 11:56 f1.8シリーズ。雨中の撮影でめったにしない色調補正しました。

WBCやら何やらで、木曜にずれ込んだ先週日記です。

●3月
16日(月)前回書き込みの新聞片付けなど
17日(火)昼はラーメン病が発症し、太田・華月で餃子+味噌ラーメン~ドンキホーテでフォアローゼス1080円と2GマイクロSD698円~原稿~塾
18日(水)昼は台所片付け~OB・Y君を誘い伊勢崎へ。常勝軒でこじめん~~スマーク伊勢崎でP・クルス主演『エレジー』
19日(木)同級生M君からの依頼で、M君がPTA会長の地元公立幼稚園で朝から卒園式撮影。自分の時以来40年ぶりだが、興味深い式典だった。翌週M君とも話したが、小学校以降の卒業よりこれが一番感慨深いのかも。式後もいろいろ撮影~M君一家と別府・吾妻寿司へ。お金持っていかず、後でとなったが次に払おうとするといいよとごちそうさまでした~データをディスクに書き込み~幼稚園の懇親会に地元双葉。ここもごちそうさまでした~2次会はカラオケ・シダックス
20日(金)何とか早く起きられたので、誘われて保留にしていた、My Mixi、Kさん計画による「青春18切符で行く~直江兼続ゆかりの旅~」へ。詳しくは別記でここは食べ物記録のみ:高崎駅で舞茸弁当購入→谷川岳で生大福とやら→会津若松・盃爛処で飲み食い→ホテルで無料券もらった富士の湯に
21日(土)新潟駅で笹だんご付SLなんとか弁当購入→弥彦山頂で味噌おでん→長岡駅で笹だんご購入→高崎駅で天ぷらうどん
22日(日)ラーメン病治療のため群馬入りし、邑楽・佐野らーめん麺龍*で大盛ラーメン+餃子で、なんと携帯電話をスープに落とすまぬけぶり。その後については後ほど~競馬当たらず~疲れてたので家でだらだら

サッカーは、この週はマンU:リバプールの前半までだけかな。後半は昨夜みました。カウンターでは駅弁二つをどう位置づけるかだけれど、いわゆる「中食」でもないし、お金を出して外で食べるということなので「他外食」に分類。おかし、おやつの類はカウントなしにします。立ち食いうどんはおやつの一種かなとも思いますが、一応「他外食」で。

【カウンター09】
ラーメン3/40(*1/16) 他外食4/9 外飲み2/20 劇場映画1/13 自宅サッカー0.5/19 購入ウィスキー1/17

と、いうわけで「青春18切符で行く~直江兼続ゆかりの旅~」です。
誘われていたのですが悪いくせで保留にしていて、前日の深酒から乗るべき深谷駅07:45で06:30に起き、夕方までにやらねばだったネット作業を片付け、なんとか出発しました。

企画者;なぜか「班長」と呼ばれる:は、いままでにも何度か会い、山と信州と乗り物を愛する一回り年下の好漢Kさん。Mixi上でも、得意分野の山や大学で専攻した化学、その他相撲、ラジオなど幅広い話題での貴重なやり取りがあり、年下でも敬服する点の多い人物です。とくに、北埼玉から見える稜線について、「風のバラ」と呼ばれる風配図についてなど、「地理」「地形」に関しては、並々ならぬ興味を持っているようで大いに参考になりました。
後からアップされた旅行記によれば、当日は家を出る時は娘さんに泣かれての出撃だったそうです。思わず、
「だのにー、なーぜー、君は行くのかー、そんなにしてまでー」
とでも歌いたくなりますが、そこが旅好き、乗り物好きの班長なのでしょう。

車で出かけたら途中ワイパー2の雨。これには、折り畳みでない傘を持って電車に乗ったのですが、これは晴れてからもじゃまなものとなりますが、ベイシア198円、きちんと持ち帰りました。それはそうとして、18きっぷ1万1500円を買い、黒胡椒せんべい、五家寶、地元である深谷、熊谷の最プッシュお菓子をみやげに電車に乗り込みました。

メンバーは総勢五名。班長Kさんに、こちらも高尾や大山、数々の飲み会でいっしょになったHさんで男子計3名、それからこれが三度目になるSさんと初めて会ったTさんの女子2名でした。

まずは行程。私とSさんは二日目で離脱しましたが、ほか三名は二日目の夜は直江兼続の本拠、米沢泊です。

●Day1
深谷→(高崎線)→水上→(上越線)→土樽 →(上越線)→湯檜曽→(関越交通バス)→谷川岳<ロープウェーの予定が天候不良で中止>→(徒歩)→土合→(上越線)→小出→(只見線)→会津若松<飲み会・駅前の準温泉。宿泊>

●Day2
会津若松→(磐越西線)→新津→(信越本線)→新潟→(越後線)→吉田→(タクシー)→矢作→(徒歩)→弥彦<弥彦山に>→(弥彦線)→吉田→(弥彦線)→東三条<ここで三人から離脱>→(信越本線)→長岡 →(上越線)→高崎→(高崎線)→深谷

「青春18きっぷ」は中学を卒業したやつら、育った愛媛に帰る姉の息子などにすすめたことはありますが、実は自分で買っての旅は初めて。もともと電車に乗るのは嫌いではありませんが、すばらしい仲間にも恵まれ、夢のような二日間でした。
何しろ、会津若松に泊まんのか、くらいしかもらったメールをみていなかったので出会うものすべてが驚きです。時季からすれば当たり前ですが、まさか雪の中を歩くとは思っていなかったし、生まれて初めてになる佐渡島をみるとも思ってもいなかった。前日の幼稚園撮影でかなりかがんだので少し腿が筋肉痛でしたが、若手の前でそんなことはいえないので涼しい顔でいました。

「日本一のもぐらトンネル」などを織り込んだコース設定の見事さには舌を巻きましたが、考えてみると、直江兼続はトンネルなんか掘らねえぞ。
班長によれば、今回のコースの主目的は只見線に乗ることで、そこから生やしていって「直江兼続」が祭り上げられたそうです。なるほど、さすが電車好きは違う。でも、そんな班長がいたから、われら民衆は楽しめたのです。

何しろもっとも計画から遠い、つまり「民衆度」が高いのは多分最年長の私で、会津若松で飲み屋を探している時も、班長や「旅のしおり」まで作成したHさんに任せて、信号はここで渡った方がいいんじゃねえか、おいおいしっかりしてくれよ班長、などと「無責任な民衆」役を立派に務めていました。

おっと、このままディテールを書き続けるとまた長大になるので、トータルな話にします。今回の個人的テーマとして浮上したのは、“マッピング”でした。

“マッピング”と口走ったのは離脱組の旅が終盤に近づいた頃。上越線越後湯沢手前、上越国際スキー場前だったかで、それまでがらがらだった車両に、シーズン終わり際のスキー客がどっと乗り込んできた時です。
Sさんとボックスを占領;予備校時代「ボクシング」と呼んでいました:してお互いがずいぶん前に行っていたスキー場の話なんかしていたのですが、あまりに混雑に驚き、でも、きっと湯沢で「選ばれし者たち」が新幹線に行くから空くよ、なんていってましたが、われらの隣のボックスに乗り込んだどやどやと大学生くらいの五人組、うち一人がなぜかひげの国産ウィスキーのボトルを持っていて、同席の白人になんかきかれて、「ジス・イズ・ウィスキー! げらげらげら」なんていって、それからがやがやと「大貧民」に興じていました。
そして誰もが予想する通り、越後湯沢で「選ばれし者たち」が高いホームに移っていく中、「大貧民」たちは各駅停車に残留します。

終点の水上で五人組が別の車両に移ってからでしょうか。Sさんに、昨日会津若松で隣にいた若いやつの話きいてた、と訊ねてみました。
「えっ、おぼえてません」というSさんに、うん、まあ、ありふれたテニスのサークルかなんかのやつらみたいだったけど、興味深そうに日本酒頼んで、うめーなんていったり、どこにでもあるチェーンのファミレスがどうだこうだいってみたり、なんていうか世の中への“マッピング途上”にあるやつらの会話で、あの五人組が安ウィスキーなんかぶら下げてるのをみて、やっぱりこいつらも“マッピング途上”なんだなと、同じように鈍行電車で越後中里なんかに、赤いラベルの安国産ウィスキーやマージャン牌を持って来ていた高校生の頃を思い出して話したのです。ひげの国産がなぜか多くのコンビニで売っていることは、これまでに都内のネットカフェ泊前の買出しでよく確認しています。
なお、高崎までの途中、トイレに行って別の車両の五人組がいるのを確かめたのですが、ずいぶん時間が経っているのにまだ「大貧民」で騒いでました。

われわれのようにだいたい“マッピング”が済んでると、旅のかたちも決まってきています。
たとえば、今回は弥彦山までの道のりを一駅分、それから神社に行ってもとずいぶん歩いたのですが、道中でいうことはそれぞれでした。

鉄道と山が好きなK班長は「こうやって広い中に線路がずっと続いてるって、好きなんですよね」「こっちから見る飯豊山は……」、写真業のHさんはほかの人には見えないものを探しながら、Sさんは自分や友だちと同じ名前の何かを見つけては興奮し、Tさんは空気の味を確かめるように前に進んで行きます。

私にとって今回は、何より「地形」を意識させる旅でした。
同じ平らが続くのでも、海から離れた自分の住むところと違い、日本海側の空に開け放つように広がる新潟平野や、その平野と日本海の間にそびえ、登りきったものだけに幽玄とした佐渡の姿を差し出す弥彦山。構造的には深谷周辺と同じ盆地でも、雪山の間にあるからか周囲に向かった「覚悟」のようなものを感じさせる、只見線から見た会津盆地。
さすがに用意のいいK班長持参の新潮社『日本鉄道旅行地図帳』で確かめながら、「この川は…」「ここからここまでの距離は…」「標高は…」などと自分のいる場所を“マッピング”していくことは、ああ、旅っていうのはこういうものなんだ、新幹線なんかじゃなくこういう電車だからそれがよくわかるのだなと、新たな発見でした。私は会津若松には中学の修学旅行できているのですが、“マッピング”前だったあの頃に、こういうことに感じ入ることはできませんでした。
いつかあの「大貧民」たちも、トランプだけじゃなく車窓の景色を見て何かを思うようになるのでしょう。

そんな春分の日とその翌日。そんな記憶を、単語だけで並べてみます。

鈴木光司の『楽園』、『リング』と『パリ・テキサス』、フジロック、パティ・スミス、だるま弁当、トンネル、ループ、バス停探し、190円の乗客、YAMAHAとHONDAの除雪マシン、雪国のフォント、生大福と「生バナナ」、こんにゃくアイス、『スタンド・バイ・ミー』ショートカット、赤い「うまさぎっしり新潟」、席とりダッシュとディフェンス、ギンレイホール、石原千秋、藤沢周平、槇村さとる、フランス語講座、宮部みゆき、『ホワイトアウト』、修学旅行と遠足、ホワイトタイガー、赤べこ、東北訛のフロント嬢、不思議な大通り、元仏壇屋と思しきメガネ屋、自分とっくりの飲み屋、帽子の並んだ古着屋、和くん、玉子焼き、栄川、酒盗、キカイダー、新撰組、飴、駅のエブリデイ、準温泉、踊り雀、店内着、ラジオ体操、浜矩子、磐梯山、ナポレオン、きらきら羽越、そば屋、エチゴビール、グーグーグルルルルのきゃリングケース、「モーニング」、後ろに四人、最大の鳥居、はしご、謎の駅員、ボーリング場、VIP車の若者、ねこやなぎ、透明素材の有効利用、道の駅、玉兎、宇宙線研究所、うみひこ・やまひこ、巫女さんのようなロープウェー嬢、山の上の鯉、「けんしん」、ワンマン電車、東三条の別れ、上越のスキー場、『私をスキーに連れてって』、二本立てロードショー、笹だんご、幅広のうどん……

またそのうち、“マッピング”ジャーニーに。

(BGMは昨夜NHK「ライブビート」で録音のキンクス1977年のBBCライブ。これ、かなりいい音源で、今はちょうどいつもよりスローの Waterloo Sunset)

まずは“マッピング”画像から。
行き当たりばったりで貼り付けたのでバランスめちゃくちゃ
拡大版:
http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090326001244.html

オリジナルは 03/2011:56

土合駅を望む。まさか雪の中に来るとは知らなかった。
半円の周はπr、直径は2r。ゆえに『スタンド・バイ・ミー』ショートカット


462段、なんとこの間6分。「地底」に行くのと「地上」に行くの。なぜか「地底」に行く方がわくわくする

to 「地底」


to 「地上」


『ホワイトアウト』はこんなとこなんだろうな。車内はあったく窓は露点に達す


二色の[(上底+下底)×高さ÷2]


日本海側にも春近し。この土地は自然光の使い方の見事な家が多い


砂浜、波、日本海、佐渡島、そしてロシアに続く「2、1、ルート3」


===普段の風景===

台所片付け一の戦い、途中経過

03/18 14:46

旅行中は留守番でした。晴れたこの日、もう日かげの冷たい砂利の上。春の彼岸の二日前なら、秋の9月26日とだいたい同じ日の長さです

03/18 11:08
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「沈んでいいものは、ひとつもない」(03/09~15)+acv.

2009-03-17 01:09:11 | 週間日記
今年も出ましたフキノトウ(50mmf1.8シリーズ1)

03/09 14:41

あっという間にあたたかくなって月曜。ですので、いろいろ宿題はありますが、先に先週日記を更新します。
アーカイブは前回から謎のアラカルトものですが、今回は「理系進学」がテーマの高校生向けの本で、「あなたの興味にピッタリの理系分野はどこ?」(2001/04/01:http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090316220834.html)。性格診断みたいなのつくってくださいよと編集のMさんがいうので、それでは、と考えてこのペンタゴンスタイルを考案しました。あまりに理系的、ロジカルなこのかたちは、ひょっとして世界初かも知れない、なんか南方熊楠みたいだぜ、と悦に入り、同書、ほかのページで受験手記を語ってもらった化学科にいたOBのS君にマージャンしながら、どうだこんなのみたことないだろ、と自慢すると、「そうですね、センセイ、世界初かも知れませんよ」となかなかいいやつでした。UFOの解説は理屈上のこじつけとしてMさん用に書いたのですが、本ができたら載っててびっくりしました。
感動はともかく、先週日記部分から。

●3月
9日(月)とくに用がなかったのでずっとだらだら過ごす
10日(火)夕、ジャック・タチ『のんき大将(カラー版)』(1947)はやっぱり絵がすごい~塾は中止~深夜山本嘉二郎+高峰秀子『馬』(1941)はまるでタイムマシンのように当時の東北の暮らしぶりがわかった
11日(水)電話取材~昼は太田・麺之介で醤油ラーメンと餃子ランチ。特別うまかった~えばらでロングジョン980+税~原稿~晩、同級生M君、幼稚園父親仲間Mさんと雷文に。つい資本・市場主義批判に熱くなって少し反省~M君宅に泊
12日(木)深谷シネマ1930の回で黒沢清『トウキョウソナタ』は今年度第1位に浮上~ベルクで買い物中、ホテル関係Kさんにしばらくぶりに遭遇。いろいろ話す
13日(金)午後、次週、PTA会長の同級生M君に頼まれた卒園式撮影の下見で幼稚園に。いろんな意味で身近な異次元~高崎へ~早く到着し、まず環七ラーメン周麺*で醤油ラーメン、悪くはないが土佐っ子とは別物。とくに細いのにしっかりした麺に感心。食べながら、往時の土佐っ子のディテールを思い出し、“別のを食べて思い出す一杯”という現象が新鮮~シネマテークたかさきで『バンクジョブ』はおもしろいのはおもしろいが。今の映画に何が大事かを考察~帰り、やや物足りず、R17沿い中華和洋飲食大勝園新町本店*で手打ちラーメン
14日(土)晩にネット作業の必要でき、夕方から母屋居間の古新聞片付+HDが書込不能になって久しいSHARP機のHD内容DVDに避難作業~作業完了~空腹+買い物に出撃~大麻生・四華郷で味噌ラーメン~ベルクで半額のさばはさば大根に~西友でティーチャーズ1080円とビールは初めて買うシルクエビスも1缶。ちょっとエビスにしてはあっさりし過ぎか
15日(日)避難作業終わり、SHARP機史上確か三度目のHD初期化。壊れてたらどうしようと思ってたら問題なくデフォルト状態に~好天の中、父親がじゃがいもを植えていたので、前季に正式なところ以外に生えてきたやつらを、これも植えようと、また正式じゃないところに植えてみた~だめだ、競馬が当たらん~気を取り直し、相撲みながらそろそろ暑いかなあという煮ぼうと製作

サッカーはCLベスト16、2ndレグが始まり、1stレグのアトレティコ:ポルトと、ユーヴェ:チェルシー半分寝、ローマ:アーセナル、リバプール:レアル前半、マンU:インテル半分寝、バルサ:リヨン半分寝。半分寝が多いのにはこれには驚愕の文化度差がありましたがこれはまたの機会に。

【カウンター09】
ラーメン4/37(*2/15) 外飲み1/18 劇場映画2/12 自宅映画2/8 自宅サッカー4/18.5 購入ウィスキー2/16

それほど忙しくもなく映画をみたりサッカーみたりでゆっくりした一週間。気候も日曜からは夏のようでしたが、時間があるので片づけを少ししました。
さっきまで台所と闘っていましたが、日曜の夕方と今日の午後は古新聞との戦いです。

私は大の新聞好きで知られています。
三大新聞の一つにいたこともあるお世話になっている編集者の方は、ビジネスモデルとして終わってます、とはいうものの、これだけ便利なものはない。経済だの健康だの、はたまた縁遠い書の世界やサルが子どもに歯磨きをおしえてるかも知れない写真など、新聞でもなければ自分からはほとんど読まないだろう記事に、へえ、そうなんだと思うこと、これはまさに編集の力で、検索力にすぐれたネットでは味わえない体験です。
そして何より新聞紙。この巨大なフォーマットの優秀さは、たとえば競馬をやる方なんかは、どんなにネットが便利になってもこの見やすさ、情報へのアクセスしやすさは手放せない。その点はよくわかっていただけるのでしょうか。もちろんにおいも手触りも大好きです。

で、それはそれでいいのですが、困るのは新聞がたまることです。
知っている人は、どうしてあの人は新聞を捨てないんだろうと思っていて、時々ありがたいことに口に出す人もいますが、ちゃんと、読まなくてもせめてめくって見出しだけでも目を通さなければ集金の人の置いていく茶色い袋に入れない。そうすると、仕事が忙しくなったりすると捨てられない新聞が増えてくる。とくにチャンピオンズリーグが始まると、結果を知ってしまうことを恐れて開くのに緊張しますので、後で読もうとそのあたりにうず高く積まれることになります。
もともと、風水を信じているわけでもないので、新聞がたまるのなんて何とも思いません。何といっても旧塾の引越しで、新聞だけでなくたまった問題集やフリーペーパーの類もあったにせよ1トンもの古紙を業者に運んだほど。その様子を見て語られた言葉で今までもっともおもしろかったのは、中学の同級生I君が部屋に来ていった、「いつも思うけど、これ火ぃつけたらよく燃えんべなぁ」。多分、I君にとって新聞は「燃えるもの」なのでしょう。

そこで、父親もいつも文句をいってる、居間に積まれた分から戦闘開始。今回は、気になる見出しの記事を切り抜くという戦法に出ました。
もちろん今までに、切り抜きしたこと、スクラップしようとしたことはあります。ところが、愛しの新聞紙は保存には弱く、ちゃんとスクラップして陽を避けないとすぐに黄色くなってしまいます。
そこで、数年前に思いついたのがスキャンしてデータ化して保存すること。週間日記に入れだした「アーカイブ」もそこから発想されたものです。
新聞をはさみで切る作業はけっこう楽しい。シャキシャキ切っていく中、これをまとめてブログに書いておくといいかもな、紙に書くとどっかいっちゃうし、実際、hatenaなんかの「ブックマーク」ってそういう機能だしな、そういえばなんだかんだと引用する中で新聞で読んだのからも少なくない、頭に残すのかデータにするのかって違いだけどどうかな、そうだ、これは国語の授業でやる「まとめ」と同じでつまり「編集」という作業、松岡正剛が「編集」っていうのと立花隆がいう「調べて書く」からすると「読んで択ぶ」かな、そういえばこの二人、広大な文学的蓄積がありながら、アウトプットされるものに文学的配慮がほとんど感じられないのが共通で、それは一種の含羞なのかな、などと埒もなく考えるうちに切り抜きは積み重なっていきます。

中島岳志・中野剛志「金融危機・保守と国家」、「文芸時評1993-2007」刊行時の、著者川村湊・松浦寿輝、連載「私の3作」で「大昔のこと」野見山暁治、張競評の保坂和志、この不況は「300年に一度」への入り口だ、という山崎和正;「ポストグローバリゼーション」の到来として興味深い、大岡昇平生誕100年特集の読書欄、ヴァージニア・ウルフ新訳のの鴻巣友季子、定期連載の野坂昭如、鹿島茂、小川洋子、春日武彦、赤瀬川原平、渡辺裕……。
やはり人文系の記事が多いですが、ジャーナリスト香取章子『「地域猫」との共生』なんかも切り抜いて、わさわさと楽しくなって、思わず身を乗り出してしまいます。

新聞に対する姿勢としては、前のめりが最高。
ダージリンでも飲みながら、午前中の光を浴びてやや仰向け気味に、というのもいいですが、こうやってどんどん読み進むにはどうしたって置いて読まなければなりません。
居間なら床に広げてひざを突いて、塾舎では生徒用のテーブルがあるのでその上に広げますが、それでもともすればいすの上にひざをついて高いところから読みます。ともかく、新聞はやや高いところからいっぱいに広がったのをみるべきで、携帯性に優れるゆえ満員電車でも読めますが、それはしかたのない場合に限るべきでしょう。もっとも、広々した部屋の中で折りたたんで新聞を読む人は、あっ、たまに冬の寒い日に小さくたたんで読むことはあります。

そんな中、今回の新聞との闘いのMVPは、これまた大好きな詩人、荒川洋治の3ヶ月に1回持ち回り連載「水脈」09年3月12日「語り合う光景」でした。
電車の中できいた20歳くらいの若者が野球の話をするのをきいて「楽しかった」話から、テレビ番組「アメトーーク」での「家電芸人」の話、これらに感じ入った後で、「中年のお笑いタレントと、十代の女性(モデル・女優)」が、まったくそのお二方についての知識がない映画監督に「話を聞きに行く」という番組に移ります。

荒川はいう。「それにしても、お二人に対してとても失礼な番組だ。ぼくは途中でテレビを消したくなった」。
それでもみ続けて、不思議なことを言い出す。ちょっと長いけど引用。

・・・
(略)もし両監督が、しっかりした番組で話していたら、ぼくはその言葉に耳を傾けただろうか、と。ぼくはこの困った番組にも、人が話をする、そして人がそれを聞くときの、ひとつのかたちが示されていることに気づいた。どんな話も何かを示している。どこかをめざしている。沈んでいいものは、ひとつもない。
・・・

すごい、そうだ、沈んでいいものなんてない。
ああよかった、今日、古新聞読んで。
うず高い新聞は困らない言葉にあふれるばかりか、困った言葉の使い方もわかってる。
だから、捨てられない、なかなか。

(BGMはAccuradioで、今はちょうどビートルズで Back in the USSR。imeemの beatle covers http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/playlist/Llm4z_M3/beatle-covers-music-playlist/ にはレニングラードカウボーイズ版を入れました。おっと、お次はゲッツ・ジルベルト Corcovado)

"乱雑"は"整頓"より「豊か」(ある実験も兼ねてます。詳しくは後日)

03/12 13:32

池シリーズはいくつ目だったか。ミシビシは植木鉢好き

03/12 14:19

じゃがいも塩スパは、粉のピーナツとガーリックで強化されました。

03/14 14:48

択びきれず2枚掲載。f1.8シリーズ2

03/09 14:51

その1分後。f1.8シリーズ3

03/09 14:52
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三十年の間の『アラビアのロレンス』(03/02~08) with acv.

2009-03-09 22:27:38 | 週間日記
「砂利から春の泡」
砂利の層を破って伸びてます。何でしょうか。葉っぱが大きく、食べられそうだなと思いつつ試してません。

03/09 14:35

いろいろ書きかけのもありますが、週が明けたので週間日記の更新です。
アーカイブは、今回からノンジャンルで。ほっらたかしになっている塾からのダンボールを発掘、ある雑誌に掲載の、1996/12/02『日本の「中華まん」年表』です(http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090309173730.html)。くだらないですが、ひょっとしてこれは、現在でも国内唯一の研究例かも知れません。
では、先週日記です。

●3月
2日(月)起きるとM君からメールがあり、強風の中幼稚園の遠足を見学に~伊勢屋食堂でカツカレー~塾でテスト勉強
3日(火)塾テ勉は2回転~腹へって、送りがてら豊里・永来でラーメン
4日(水)満帆太田店でこじめん中盛~夕、塾テ勉
5日(木)夕、塾テ勉~同級生M君、その幼稚園父親仲間のMさんと雷文へ~M君宅で十年以上前の録画という「シルバー仮面」観
6日(金)朝、配達M君に便乗で車を取りに行き、帰って入浴~リヨン:バルサ~ここしばらくの仕事完了~腹へったのでラーメンは太田・増味家*~えばらでエイシェントクラン999円~久しぶりにプレミアリーグ、ウェスト・ブロムウィッチ:アーセナルは後半少しで寝た
7日(土)Mixi70's 倶楽部の方々と伊奈町・ホルモン道場やまにしに「道場破り」。音楽の話に、ホルモン、焼酎お湯割で途中からよくおぼえていないが、帰路は伊奈に本拠を置くA邸にも。買っていったおみやげ五家寶渡すのすっかり忘れ、帰りは弟に便乗
8日(日)朝、父親号で車回収~宿酔で苦戦~競馬当たらず~しかたないのでおでん製作~高1M君、最終日の世界史テ勉で、参考映像としては、『ラストエンペラー』『ドクトルジバコ』『はいからさんが通る』のYoutubeを観賞~うだうだしてたら風邪気味になり、薬飲んで寝る

サッカーは、そうかこうやってまとめればわけわかんなくならないんだ。CLがチェルシー:ユーヴェの後半、レアル:リバプール、リヨン:バルサにプレミアがウェスト・ブロムウィッチ:アーセナル前半で計3ゲームか。

【カウンター09】
ラーメン3/33(*1/13) 他外食1/5 外飲み2/17 3/14.5 購入ウィスキー1/14

あわただしい三月初めでしたが週が開けたら楽になり、今日はほとんど仕事せずたまった新聞や本を読んだりしてゆっくりしました。

さて付録です。
週間日記部分を書いていて思ったことを、またまとまらないまま書いてみます。最初に思ったのは世界史テスト勉強、参考映像から思った「ネットと塾活動」のレポートです。

駅に近かった旧塾から先にADSLを導入したのは01か02年くらいで、以来、勉強していてもネットの情報を活用することは多くなっています。

日曜の高校生の世界史では、溥儀が出てきたので『ラストエンペラー』を、ロシア革命で『ドクトルジバコ』、『はいからさんが通る』は最初、M君が終わってから家族で食事に行くといった「シシリーの風」というイタリア料理店が前は「はいから亭」という焼肉屋で、その「ハイカラ」の解説から大正ロマンの話になり、しかしこれは少女マンガ界でも歴史に残るかっこよさの伊集院少尉はシベリア出兵したことからロシア革命に結びつきました。
このあたりはすでに前のテストでも、南北戦争で『風と共に去りぬ』、英国の中東外交で『アラビアのロレンス』など、今ではこれらアカデミー賞級なら予告編だけでもYoutubeでかんたんに参照でき、高校生も、『ラストエンペラー』なら、あんな小さい時からあんなだったんだ、と清朝中国のわけのわからなさを、映画の世界のつくりものとはいえ実感できます。

そしてネットは、中高生の持つ情報も的確に私におしえてくれます。
競馬と野球以外にほとんど地上波を見なくなって久しい私は芸能界についてまったく知らず、で、あるからこそ流行のアイドル、お笑い、ドラマ、CMなどについてリサーチしていますが、何といっても検索すればだいたいドラマの予告編やお笑いのネタ、アイドルの歌くらいは確認することができ、そうか、こういうのが流行ってんのか、これがジョージ秋山のマンガかよ、これが『ローマの休日』と同じ名前の芸かよ、などと、一応は納得しています。

さらにいえば、より5教科的なことでもネット+PCは大活躍です。
中学生の計算練習程度なら有志の方々による素材がいくらでもあるし、教科書会社は準拠の問題集もpdfで販売しています。これは個人的には無用の長物と思っていますが、中1初期の英語の4線紙なんてのも印刷会社の広告入りが無料です。
学習内容についても大助かりです。なんといっても教員免許はフランス語にも関らず全教科対応でやってますし、しかも高校の時は2年の途中からあまり授業に出なかったので、さすがに化学やら、文系受験なのにまったく無視していた古文などは、「枠」=「ロジック」だけはだいたいわかっていても細部の知識はおぼえていないので、ここでも検索が役に立ちます。
試しに今、Googleの検索履歴をみてみましょう。「過マンガン酸カリウム 硫化水素」。専門の方はご存知でしょう、酸化還元反応ですね。「Cu+4HNo3 酸化数」なんてのもありました。
今回はありませんでしたが、品詞分解などはネット辞書やいくつかの文法解説ページが役に立ちます。漢字の部首なんて、一般人にはテレビのクイズ番組の知識みたいなのもそうですね。
もうちょっとまともな利用法だと、まわりを気にし過ぎるのがめんどうくさい、と実にたのもしいため息をついた中1男子に、よし、これを読むといい、と青空文庫で『雨ニモマケズ』をプリントして渡したりもしました。

まったく便利になったものです。
でももちろん、こういうのを「わかる」というのかどうかというと、それはやはり別のことでしょう。
高校生が民衆にかしずかれる溥儀の映像をみてこういうのがあったんだと思うこと、ロシア革命では家を没収される貴族の話をして、最悪じゃん、と思わせること、これらは今の私が『メイちゃんの執事』の予告編をみて、M1のネタをみて、へえ、こういうのが流行ってんのかと思うこと、こういう風にわかることなら、そう、たとえば『アラビアのロレンス』っていう映画はすごいって「ロードショー」や「スクリーン」で読んで、またはテーマ曲だけきいて、どんな映画だろうと考えていた30年前の高校生の方が、よっぽどわかっていたのかも知れません。

これは身近な者によくするのですが、高校1年の頃、好きな映画は『アラビアのロレンス』っていってた現在検察官のH君と新宿にリバイバルされていた同作品をみに行き、み終わって、すごいなっていったら初めてみたように感動しているので、あれ、みたことあんじゃないの、ときいたら、いや、「ロードショー」とか「スクリーン」とかで、みんなすごいすごいっていうから、おれも一番好きな映画は『アラビアのロレンス』っていってたんだという、当時はまだ残っていた「教養主義」の高邁さといい加減さを物語る、わけのわからない話があります。

と、また長くなってしまいました。本当は中高生とネット≒携帯文化についても言及しようと思っていたのですがここまでにします。

そう、思えば「中華まん」の年表をつくった頃は、まだネットはなくメーカーの人に頼んで資料をFAXでもらってました。
『アラビアのロレンス』もピザまんも、そう昔ではありません。

(BGMはimeemで集めた映画の使われていた現時点で22曲、身もふたもない Soundtrack's。名曲 Lawrence of Arabia や Merry Christmas Mr. Lawrence も入れました http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/playlist/41C5KqOO/soundtracks-music-playlist/

春の陽昼寝

03/05 15:20

自作食べ物シリーズ

畑のものをどんどん入れた野菜塩スパ(feat. 芽出まくりじゃがいも、小松菜、分葱、購入:キャベツ、にんじん、ゆかり)

3/05 12:49

日暮れ前だとおでんも色が違う

03/08 16:33

春の庭のたいしょう

03/05 11:20

=====
「植物の謎」の声に応えて追加

03/11 12:29
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「十年」とacv『しし座流星群』(02/23~03/01)

2009-03-07 14:16:27 | 週間日記
どうしたんだ、「アイロス星人」
 参考:http://pulog1.exblog.jp/2711141/

03/05 11:19 トリミングしました

なんだかんだと仕事琥珀にならんばかりでしたが、予定通り昨日解放。ほぼできてるジェフ・ベックはまだで、今回はまたも遅れ気味の先週日記です。
アーカイブは全11回の第2期連載の最終回、1998/12/19『しし座流星群』(http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090308131920.html)で、付録もこれについて書きます。

●2月
23日(月)四華郷で味噌ラーメン~セキチューでキャネット2袋~セイユウ、ウィスキーはフォアローゼス1050円+クレイモア980円
24日(火)中1塾~同級生M君主催、参加7名の飲み会に~会場は雷文から国道沿いカラオケ。よくおぼえてないけど、帰り3キロくらいを歩いて帰る
25日(水)中3塾は最終回。後期受験1名を中心に翌日対策など、帰りお母さま方にビール1箱いただく、ありがとうございます
26日(木)昼、満帆太田店でこじめん。初めて食べたがおもしろい~えばらでティーチャーズ999円~深谷シネマで『ブタのいた教室』~雷文
27日(金)昼、尾島・松よしでタンメン~塾で高1M君と酸化・還元を中心に
28日(土)飛竜大泉店*で大盛ラーメン~競馬敗れる~買っておいた麺が日が経ってしまうので煮ぼうと製作
●3月
1日(日)朝から深谷シティマラソンの応援やら写真撮影やら。中学勤務時代の生徒H君がボランティアをしていた~昼は現地でおやつのように200円煮ぼうとに続き、参加者らとぽてとやで焼きそば~時間合わせに大宮から参加Hさんの希望で幼稚園、小学校見学~ワインマーケットカゴハラへ。打上のみ参加の人も多く、よくおぼえてないが写真でみるとワインは5本空いていたしビールもずいぶん飲んだ~大宮からのHさん、塾に泊でさらに少し飲食

 サッカーはUEFAチャンピオンズリーグ再開。どの日だかわからないですけど、この週には、アーセナル:ローマ、インテル:マンU、チェルシー:ユーヴェ前半までで2.5ゲーム

【カウンター09】
ラーメン4/30(*1/12) 他外食1/4 外飲み3/15 劇場映画1/10 自宅サッカー2.5/11.5 購入ウィスキー3/13

はい、ここから付録です。
塾移転をきっかけに公開を始めたライター仕事のアーカイブ。もっとも重要な原稿である教育系新聞の連載も第二期までアップして、あとは2004年の第三期三回を残すだけとなりました。

今回の1998/12/19『しし座流星群』はいままでどっかに載った文章の中でも、もっとも気に入ってる、大事な一編です。
校庭から星を見ていたうちの一人が昨秋に結婚したので、彼女が連れて来てくれたカロンタンの写真を真ん中に入れて贈りました。
そうだ、うっかり端っこが切れてたけど、時間がなかったので後で正式なのを渡すといってそのままだった、ちょっと待ってて、S子さん。

この原稿を書いて新聞が送られてきた時、八年目になっていた、あまり収入にならないこの活動を、これを書けただけでもやってきた甲斐があった、そう思ったのをおぼえています。
話をもらった時に編集者のOさんと確認したのは、「個別」を書いて「普遍」を描くということ、これは「時代」を書いて「不変」を語るともいえます。ほぼ全回が、ばらばらに触れた生徒の「発話」を再編集してテーマをつないでいくというかたちになっていますが、念頭においていたのは、当時毎日新聞に連載されていた清水良典の『文学の練習問題』;単行本タイトルは『文学がどうした』:で村上龍の言葉としてあった「言葉のないところの言葉を言葉にする」(引用不正確)であって、それをずっと思っていた「すべての言葉は詩になり得る」の実現として書かせてもらったという仕事でした。もちろん、どれだけうまくいったかはわかりません。

ここに書かれた日々から十年が過ぎました。
当時の十代が各自年齢に一〇を足して、それぞれ仕事に精を出したり家庭を持ったりくすぶったり、つまり中高生だった一〇年前とは進歩しているのに対し当時三五歳だったこっちは、当たり前ですけどそれほど変わらない日々を過ごしているような気がします。S子さんさんが連れてきたカロンタンからねこが歩き回るようになったくらいかな。まあ、当時の15歳は10/25=全時間の40%、35歳は10/45=同22.2%ですからこんなもんです。


だけど、別にあの頃からよくなってなくていいし、今以上よくなろうとも思わない。どうにもそんな気がします。『しし座流星群』の最後の一行のように、今日の星空も、十年前のも、はたまた千年前のも、それほどは変わらないのです。
だからあと十年しても、変わらず一部勉強などおしえながらわけわからないこといっていたし、これはたまに胃が痛い時なんかに思いますけど、こりゃあもしかしたらガンかも知れん、しまったガン保険に入ってなかった、あと一年の命だったらどうしよう、そうなったら今やってる仕事のうちお金のためのはすぐやめて、読みたかった本読んで、音楽ずっときいて、映画はみたいやつからみて、野球は最後のペナントレース、サッカーは最後のチャンピオンリーグ、競馬が最後のダービーと思ったら気合はいるだろうな、酒飲んでラーメン食って、ねこと遊んで、のほかに、まあ少しだったら、勉強などおしえながらわけわからないこといっていたいな、と、こう思う春、昨日で今年の中3は全員進路も決まりました。

風が強くても、陽が当たって中にいれば、あったかい三月七日。

(BGMは、昨日原稿の最中にimeemでつくった Beatle Covers。あっという間に20曲になり、今はピーター・ガブリエル、ケイト・ブッシュ参加の Let It Be で、やけにソウルフルなこれ、どういう録音だろう。きっかけはこれはCDも持ってるエイミー・マンの two of us だけど、これもCD持ってる ベット・ミドラー in my life もいいな。ほか知らなかったテイクが多 http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/playlist/Llm4z_M3/beatle-covers-music-playlist/

※投稿時、塾HPがアクセス障害で、すぐに投稿したかったので新聞記事はいったん別のアカウントに入れてあります。復旧後に修正予定。

週末飲食:

土曜自作煮ぼうと


日曜深谷シティマラソン会場で保存会作煮ぼうと。ご苦労さまです、でも手袋はどうでしょうか


日曜ワインマーケット5本は、打上から参加Nさん選択「無濾過のシャルドネ+甲州」で始まった


小山川土手から「日光白根」候補を200mm単焦点で

03/02 14:31

「なぜか庭」、「しっぽコンテスト」

03/04 11:15
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「友情」と「市場」(02/16-22)+Acv『友達』

2009-03-01 02:10:24 | 週間日記
イケイケ、かたまったりとけたり

02/18 10:29

まずい、また追いつめられて先週日記は土曜夜にずれこみました。クラプトンの続きも書かなきゃですが、そっちはライブと同様、三部構成になり、第二部「ジェフ・ベックと宇宙人」を書いてたら途中で多忙になったのでまた後日。今回は週間日記を更新します。
アーカイブは第二期連載も最終回前。1998/12/12『友達』(http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090301000408.html)です。
では、週間日記部分からです。

●2月
16日(月)満帆太田店でラーメン~尾島ベイシアでキャネット2袋
17日(火)何度も途中で寝てしまった自宅映画黒澤+三船『生きものの記録』観了~OG・Sさん、新婚旅行のお土産もって登場~塾
18日(水)耳がまた不調になったので耳鼻科に~昼・四華郷で醤油ラーメン+餃子セット750円~塾は後期倍率確認や対策~自宅映画、増村保造+関根恵子『遊び』は、いやあ、やっぱりすごい。あんなにチープなのになんでこんなに圧倒されるのだろう
19日(木)午後、Mixi経由Tさんにいただいた菊芋を植える~晩、尾島・松よしでタンメン
20日(金)確か雪が降ったが、写真撮る間もなくとける~同級生M君宅にOB・I君と行く
21日(土)競馬をはさみ一日中仕事
22日(日)まず、調べた北与野のラーメン屋が昼休みというハンデにめげず、コクーン新都心内・尾道岡本屋*で醤油ラーメン~Hさん夫妻とクラプトン+ジェフ・ベックは別記事に~ロイヤルホストでステーキを夫妻にごちそうになる~弟の職場に寄って便乗帰宅

【カウンター09】
ラーメン4/26(*1/11) 他外食1/3 アウェイ飲み1/4 ライブ1/2 自宅映画2/6

だんだんあったかくなってます。
自宅サッカーがゼロですがUEFA.COMに入会したら、かつてのチャンピオンズリーグやらユーロやらもみられるので、プラティニとかファンバステンとかみたりしてました。ゲームがダイジェストなのもかえっていいです。今週はリアルタイムの大会が始まったのですが、まだ1ゲーム半しか見てません。

さて、時間もないので週間日記だけで十分と思ったのですが、さっきアーカイブの『友達』を読み直していろいろ考えたので少し書きます。
これはラスト前にと思っていた内容で、最後に出てくる言葉、「こんなヤツいませんよね」を与えてくれたOB・S君の、昨年秋の結婚記念には、この記事の真ん中にS君の高校時代の部活写真を挿入したのをプリントして贈りました。「友だち」は中高生だけにとってでなく、中年でも高齢者でも大きなテーマです。

記事にも書いたように今も中高生の話をきいていると、やっぱりこの世代にとっての「友だち」は違うんだなあと思うことが多い。これは、時間の観念について考える時に衝撃だったのでよくおぼえている毎日の読書欄で読んだ保坂和志の短文;オリジナルはないので私の06年12月5日のブログから引用すると、

 中学校時代の日記が出てきて読んでみたら友だちがどうしたとかそんなことばかり書かれていて、そのこと自体もそうだが、それよりそのことをまったく忘れていたということの方が驚きだったという文

の例もあるので、自分自身も中高生の頃はもっと友だちがどうしたとか考えていたのかも知れません。ただ、よく思うのですが、最近中高生に人気の歌に「友情」をテーマにしたものが多いような気がしているのです。

そんなことを思っていたら、Mixiの右側に湘南乃風という人たちの『親友よ!』という歌が出ていたのできいて、ついでに映画の主題歌だというので予告編もみてみました。歌詞はよくききとれませんでしたがよくあるヤンキーの昔話のようで、この人たちの曲は何度かFMできいたことがありましたが、これも思いのほか転調やブリッジの部分にききどころがあり、6分間最後まできくことができました。

それで、こうやって「友情」の歌が多いことを考えていると、ここでも「市場」の影響を考えてしまったのです。

中高生が友人のことを話していて、「でもそんなこと、あいつにはいえねえよな」(うん、うんと肯く)、というシーンはよく見かけます。そしてどちらかというと私は、そう言い合うやつらほど、実際は健全な友好関係を持っていると思うのです。

実は昔から、「何でも話せるのが友だちだ」とか「一番大切なのは友だちだ」というのはちょっと違う気がしていて、実際に高校くらいの時、「○○の"友達意識"っておれどうも苦手なんだよな」などというまわりのやつの言葉もけっこうありました。
何だろう。思えば大学の時にいっしょにバイトした台湾の人なんかも「友だち」っていってたし、われらよりずっと前の世代、旧制高校の寮歌なんかになるとけっこう友情を礼賛している気がするし、これはわれら世代に特有のものなのかも知れません。そういえばふと、雑誌「SPA!」で、なぜか踊らないSPA!世代という記事を読みひざを叩いたおぼえがありますが、踊ったり、友だちだっていったりするのが苦手な世代という気がします。

少し話がずれました。「友情」の歌と「市場」です。
今の子どもは人間関係が希薄だとよくいいます。「友情」の歌が響くのがそれが足りないからだとしたら、確かに今の子どもは「友情」から遠いともいえるでしょう。
けれど、「友情」の歌と「市場」と「今の子ども」を考えた場合、そうではなく、「求める友情の質」が変わってきているのかも知れないと思ったわけです。

これにはおそらく、今調べたらちょうど10年前に出た小谷野敦『もてない男』の議論が影響しています。記事『友達』の登場人物たちの何人かにも、これおもしろいぞと貸して、まあ、その反応はいろいろでしたが、内容をおおざっぱに要約すると、確か「ユーミン教祖」その他のばら撒く恋愛至上主義のおかげで「もてない男」はいわれなき苦境に立っている、もともと恋愛なんてもんは一部特権階級のものだった、というようなところでしょうか。

もちろん、確かあとがきでこの本を「エッセイ」とした著者は、それだけにとどまらないひねった構成に仕上げていますが、よく「市場」にたとえられる「恋愛」の構造は、そのまま「友情」のあり方も支配してきているという、そういう気がしたのです。
よりよくなるために「理想」は必要。でも、「理想」が市場的、自由競争的な「勝利=富」に置き換えられたなら、それは「理想≒勝利=富」を享受できないことに無力感を抱く、負けてはいないはずの「敗者」を産むだけかも知れません。
「友だち」に「勝ち」も「負け」もない。ただ“友だち”がいるだけのはずです。

すみません、たわごとがまとまりません、春が近いからでしょうか。
風呂に入ってチャンピオンズリーグをみます。

(BGMは imeem から、サイモンとガーファンクル Old Friends、シンプリーレッド Holdin' Back The Yaars、キャロル・キング You've Got A Friend など)

今回の食べ物は自宅食、最愛のうどん高柳製麺。
鍋は物心ついたときから家にあるアルマイト。つゆには味覇入れました。
釜揚げで食べるのはあと何回か

02/20 12:50

菊芋は10センチ深

02/19 16:06

穴掘ってたら集まった二名。何しようとしてるのかは知らない

02/19 16:03

ブラウン管にはメモも貼れるしティーも乗れる。何みてるのかは知らない

02/19 15:14
コメント (2)
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