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小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

会派・小林ミルク「議会レポート」発行しました

2025-05-22 06:35:06 | FUKAYANOUTOPIA

 うちは21日、ウェルシアとアオキの間でした

20日(一部21日)の朝刊に会派・小林ミルク「議会レポート」を折り込みました。
これまで一般質問の直前発行でしたが、今回は村川さんが議会前に署名運動の状況を知ってもらいたいということでこの時期発行になりました。
二人ともいつも通りの長文。じっくりお読みください。

===小林分===

たった一つの
声から生まれる、
明日の深谷のための
情熱的議論

 今回冒頭の引用は2月発行の「市議会だより」、深谷出身入江悠監督『室町無頼』のポスターコピーのパロディから。決して大きくはない3つの声をもとに、一般質問しました。

メガソーラー

 声の主は、比企地方で太陽光発電のあり方を研究しているグループのメンバー。県北でも熊谷市、本庄市などが制定している「メガソーラー条例」を、深谷市も制定してほしいという声です。
 同テーマで令和4年9月にも質問しました。メンバーによれば、その後、業界は稼働施設を売買する「セカンダリー市場」が形成されつつあり、同時に住民説明会が形骸化するなどの問題が起こりやすくなっているといいます。その後2年半の市内太陽光発電と設置の状況と、現在のガイドラインから一歩進んだ条例制定の可能性をききました。
 及川環境水道部長の答弁をまとめます。令和4年9月以降、市内でメガソーラーは1基も建設されず、発電量の伸びも鈍化している。開発事業者との大きなトラブルもなく、昨年「再エネ特措法」改正されたこともあって従来のガイドラインで十分で条例は考えていない。
 平地がちな深谷市民の多くに、メガソーラーは身近ではありません。2月の認定事業者変更説明会があった市内本田の発電所は倉庫や事業所ばかりで措置法が定める300m以内の「周辺地域の住民」はほとんどなく、説明会は熊谷市内で開催されました。
 最近話題になる鳥獣被害など環境課の担当範囲は広く、こうした小さな説明会はフォローしきれません。有志で参加したいというなら、市外の団体であってもチェックしてもらうのは一つの協働のかたちではないでしょうか。

制服・学用品のリサイクル・コモン化

 次は子育て世代の声から。中学校入学で制服高いよねという嘆きに利根川を挟んだ伊勢崎市の公民館での回収の情報、民間のリサイクル業者も出てきているけど、やはり市が取り組んでくれるのがいちばんということになり、わたしも以前から思ってきた学用品の共有(コモン)化をセットで質問しました。重いランドセルの改善にもなるでしょう。小中学校入学の準備費用から質問しました。
 松村教育部長の答弁は、提案に好意的といえるでしょう。費用は小学校8万8000円程度、中学校9万2000円程度。市内中学5校が卒業生からの寄付制服を校内での着替用などに活用していて、今後は民間との協働などのかたちで全校に広がるようにはたらきかけたい。学用品のコモン化も、状況を確認しながら研究していく。
 伊勢崎市内の公民館に問合せたところ、PTAなど地域の協議会から始まった取組とのこと。協働でいいかたちがつくれればと思います。

中央土地区画整理―「夢とロマンの話」

 同会派の村川議員含め4議員が取り上げた本テーマ。わたしは計画決定のプロセスをとくに歴史的建造物を考慮したかと、仮換地の現状から、再質問含め多岐にわたる内容になりました。
 吉田都市整備部長のていねいな答弁から一部抜粋しましょう。平成9年度に施行区域を都市計画決定し、平成10年度に設計内容や施行期間、資金計画などの事業計画を決定。区画整理法95条第4項で「重要文化財又は史跡名勝天然記念物」は移転に必要を生じないように換地を計画しなければならないが、この地区には該当する建造物がなかった。
 つまり、飯島本陣跡も七ツ梅酒造も考慮されていない。これは当時の風潮や状況を考えると無理はないでしょう。ですが時代は変わり、この15年の深谷町は思わぬ展開をみせている。だから、少しだけ計画を見直してこの場所を長く使えるようにしてはどうかと、この3年間わたしは訴え続けています。さらに行田市のスターバックス問題などに触れ、それぞれ主張する側が相手の話をきこうとせず分断が進んでいる状況を、冒頭と同じく『室町無頼』のセリフを引用しながら、何とかならないかとたずねました。
 ⻆田議長が思わず「テーマに沿ったわかりやすい質問を」と呼びかけた質問にも、小島市長は見事な答弁。一部抜粋です。「小林議員の夢とロマンの話にききいっちゃいました…物事には理想と現実があって市民全員の声をきいて市政を進めていければいいけども、現実的にはそれをやったら事業は前に進まない。立ち止まって考えることはしない、今この時期的にはやっぱりこのスピードを落とすべきでないと私は思ってます。そんな中でまた行き詰まることがあったら、その時はまたみなさんの声をきいて考えたい、根拠はないけど感じてます…」
 市長が自分の頭で考えたことが、ぐっと迫ることばでした。

「考えろ、おのれの頭で」
    (映画『室町無頼』より)

 村川議員の面にもあるように6月議会に向けた署名活動や請願の動きもあり、わたしもいろんな話をきいています。その中で感じるのは、自分の頭で考えること、最近よくいわれる市政を「自分ごと」と感じられることの大切さ。自治体や議員にまかせるというより、自分でまちをつくっていく姿勢です。
 6月議会の一般質問で考えているのは、目標地図ができた農地の問題、教育コミュニケーションDX、多様な地域の再編など。ぜひ、議場で、配信で、ご注目ください。議会だより最新号の将棋盤面、深谷の「王将」は「市民」です。

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「21世紀・映画のまち」、2025年春

2025-05-04 11:38:12 | 深谷シネマ・七ツ梅

 いろいろトピックあったのでまとめ。

1)4.20発行、Seien 第2巻頭特集『「埼玉のハリウッド・深谷の【軌跡】』
 Seien 5月号の記事を担当。もとは連載「キラッとさん」が「インディーズ映画フェスBRO!!!2025」の安藤舞さんでセットでということでしたが、深谷フィルムコミッション強瀬さんとやり取りして、今世紀の深谷ロケ地を総観できていい記事になりました。
 やり取りの中、十年以上前、イラストレーター宮嶋とともにつくった当時のロケマップの話題になったり、シネマ前館長・竹石さんらが進めている秋の平和集会の関係で初めて会った明戸地区在住関口さんの『ガマの油』当時の話を挿入したりで、「21世紀・映画」的な展開を写し取れたと思います。
 本文でも触れた映画フェスは5月25日(日)。

2)4.26第1回「代島治彦のDOCUゼミ at 深谷シネマ」スタート
 シネマ(シアターエフ)協力ということで関わってきたけど、いったいどんな風になるんだろうと思っていた代島監督のドキュメンタリー講座。深谷市全体で人気イベント花フェスタ、七ツ梅で「古いモノ市」が開かれる中、暗い精米所ホールに集まった20名ほどと過ごしたのは、「ああ、こうなるんだ」と映画の力を大きく感じた約4時間でした。
 プログラムは「亀井文夫と戦争」。戦時下、終戦直後の2作をYoutube(著作権は切れている)でみたという人も少なくなかったが、〈スクリーンでみんなでみる〉という上映の醍醐味をあらためて認識できました。
 代島さんが直前に思いついたという太宰治『トカトントン』はじめ、伊丹万作、関東大震災時の萩原朔太郎といった映画ファン垂涎の固有名詞が拡散する。そこに世代、地域をこえて集まった「学生」の感想、意見が加えられ、亀井作の作戦会議「再現」と市川崑『東京オリンピック』の演出、ドキュメンタリーの「倫理」、『ブラック・ボックス・ダイアリーズ』問題、子どもの頃であった「三鷹事件」などの話。戦争から始まって戦争にはとどまらない。「写ってしまうからこわい」(村上龍:引用不正確)映画を語るということは、スクリーンのほか、観客の頭の中が映写されるということだろう。この集まりがあと11回続く。
「古いモノ市」効果も大。「えー、こんなのやってるんですね」という若い人、「時間合えば。どれかに来ます」と精米所の重い扉の前で交わした会話は、深谷シネマをこの七ツ梅に持ってきた竹石さんの決断の成果を、また確認できました。
 次回は5月31日(土)、『土門典明と水俣病①』。


 中嶋社長は全回参加の予定

3)深谷シネママンスリー広告入る
 今年度の新企画として、4月号からマンスリー広告を募集。6件が掲載され、うち4件は、広告主とのコミュニケーションで小林真デザインになりました。コミュニティシネマらしい展開です。

4)ヒット作連発
 4月27日が初日だった話題作『教皇選挙』は77人の満席。ウィークデイも50人近い観客数が続いています。ほか、『どうすればよかったか?』『小学校 それは小さな社会』などヒット作が連発しています。

5)今年も「子ども大学」に、七ツ梅全体で参加
 子ども大学ふかやの実行委員会が開催され、8月5日(火) に深谷シネマと七ツ梅複数店舗による授業開講が決まりました。

「21世紀・映画のまち」深谷。日本のどこにもない展開で、おの動きに関われていることをとても幸福なことと思います。

インディーズ映画フェスBRO!!!2025

代島治彦のDOCUゼミ at 深谷シネマ

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