小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

「メルルーサのえらにかけて!/時には人間も通る」(06/15~21)

2009-06-25 02:28:21 | 週間日記
今年も元気な裏のあじさい 06/20 12:59


水曜夜になりました。先週日記です。

●6月
15日(月)朝寝てたら弟から電話で急遽撮影に~帰り、ササイでフォアローゼス1000円~完了宣言のムック、追加で調査少し
16日(火)部活大会のため塾は中止~同級生Mト君と雷文へ。話題の未表記メニュー・かしら入りラーメンも
17日(水)朝はいつもの原稿~前日Mト君と話題になった満帆太田店、こじめん野菜増し
18日(木)昼の仕事はずっと録音起こし~夜、OBのMマ君、Mダ君登場
19日(金)中1塾は計画していた「国語・リテラシー」として「新聞投稿欄まとめ」を実施~~ウィスキーがなくなったので出撃。ついでに奈良・永華で味噌ラーメン。ウィスキーは西友でアーリータイムス998円だったかな~Mト君絡みの新プロジェクトの一角、OBのMマ君登場~何回かに分けてみた、新藤兼人『絞殺』(1979)をみおわる
20日(土)朝、起きたらMト君から連絡があり、五家寶Nラ君が実演販売をするというのでみにいく。これはかなりおもしろかった~昨年も行ったMixi経由横浜方面、Xさん、Pさん、こちらは東京からのWさんと横浜スタジアムでBスターズ:ホークスは球場新記録という9本塁打の派手なゲーム。やっぱり野球観戦はいい。江夏にフォームが似てる大隣がみられたのはうれしかったし、金城のヒットもよかった。ゲーム前と後にビール、球場では吉野家・豚丼~往路読み始めた福田和也『悪の読書術』、復路で残りわずかになったので帰ってから読了~帰りの代行は、コース変えてみたが料金は同じだった
21日(日)起きてだらだら馬券買っても当たらず~畑のシソ入りきゅうり、タマネギ冷奴、親じゃがバターなど製作。直前に父親が二階に上がり、降りてこないので死んだかと思ったら寝ていた~しばらく放っておいたルイス=セプルタベ『カモメに飛ぶことを教えた猫』読了

【カウンター09】
ラーメン2/74(迷った末、クリエイティブなあり方に敬意を表して雷文・かしら入りは外飲に含む) 他外食1/21 外飲み1/40 読了書2/10 自宅映画1/10 生野球1/1 購入ウィスキー2/36

こねこの話では、Bチームの1名が死んでしまいました。
理由はわからない。前の日まで元気だったのが急に元気がなくなったら、次の日には死んでしまいました。
ほかのこねこと違って逃げない。だったので、中学生の多くがなでていたので、言いづらい。死んじゃったんだ、すみません、と伝えた。
「えーっ、私たちが触っちゃったからかな」と驚くのに、理由はわからない。わからないけど、触っちゃったから死んだということはない、逃げないっていうのは、やっぱりほかのこねこより弱かったのかも知れないけど、何が理由なのかはわからない。たとえば、19世紀英中印の三角貿易や、#1つの明るい曲はト長調なんていうのは答えが決まってるからいいけど、わからないことをわからないと伝えるのはよっぽどむずかしい。

「メルルーサのえらにかけて!」
チリ出身、ドイツ・ハンブルグ在住の作家の小説に出てきた、世界中を旅してバルト海でかわいいカモメと出会ったこともある「向かい風」という海の猫は、何かいうたびに「カマスの歯にかけて!」「フカのひれに誓って!」なんていう。それで、カマスやフカはいいのだけれど、メルルーサってどんな魚だ。この「わからない」はわくわくする。ねこなんてわからないことだらけじゃないか。

先週触れた言葉で、一番驚いたのはすでに何度も取り上げている毎日夕刊『水脈』の荒川洋治から、「散文がつくる世界」。
「日本で見かける文章の、九九%は、散文である」と書いてから「散文以外の世界を知らないまま人も言葉も動く」とベストセラーの状況などに触れた後、いきなり「散文は、異常なものである」と、これはヴィトゲンシュタインのような言語と事象のずれを異化し、ネット言語の社会性という、これはどちらかというと耳新しくないテーマで休んだ後、これまた唐突に梅崎春生「庭の眺め」(『幻化』一九六五)の一説が登場する。これはもう、引用するしかない。

……庭に鳥や猫が入ってくる。「時には人間も通る。一度などは、馬が通過したこともあった」。
 これにはおどろく。「人間も通る」。「馬が通過」する。その接続のようすがおもしろい。空気だけでなく、不思議な水の流れのようなものを感じる。軽やかに書いているようにみえるが、散文を書くことはたいへんなんだろうなとも思う。よろこびだけではない。人が社会にかかわるときの、哀調のようなものが散文には感じられる……
(略)
……散文が意識の全体を支配すると、生き方や感覚は、どう変化するのか。何が損なわれるのか。何が見えてくるのか。そのことはまだわかっていない。散文は理解されていないのだ。

そうか、散文はたいへんなんだ、理解されていないんだ。
わかる三角貿易やト長調より、わからない散文がいい。なんてったって哀調だ。

「エイのしっぽにかけて!」

(BGMはAccuradio Latin Infusion から、Imeemで集めたAjico http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/playlist/UnzN5zSr/artist-ajico-music-playlist/。CDも持ってるアルバム「深緑」は2001年のベストワンだった)

五家寶職人Nラ君の実演販売 06/20 11:16


こうみると野球観戦はかなり不思議な風習 06/20 20:51


傍観者≒空気入れ 06/19 15:42


「ティーのしっぽが通る」 06/19 13:03


ひるねにドクダミにおわない 06/19 13:02


午前中の休憩 06/22 10:47
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「ゲリラなれ~Fire and Rain」(06/08~14)

2009-06-16 01:46:17 | 週間日記
勝手に伸びた大地のりんご。根っこも花もあっちこち 06/13 11:53


やったひさびさの月曜先週日記です。今週はほか単独記事も書くぞ。

●6月
8日(月)朝からずっと原稿。時間のかかっていたムックいよいよ終盤へ~途中、なんか食おう、父親が採ってきたまだ小さいじゃがいもがあったので新じゃが塩スパ~晩は塾に高校生M君。作業しながらM君の関数電卓に取り組む。なるほど、こういうものだったのか。しかし、これは検定商売だなあ~仕事のことでベトナムにいるOB・I君にもスカイプでいろいろきく~買い物はベルク~西友はアーリータイムス980円~畑のきゅうりがあったので今年初めて食
9日(火)起きて終盤に差しかかったムック完了か~いつもの電話取材~塾~原稿~途中、力尽きて、ねるねるねるね
10日(水)ムック終盤に~POGドラフトで大塚へ(この件は前回に詳しく)北口の居酒屋で反省会~最終間に合わず、赤羽・番外地*で味噌ラーメン
11日(木)帰って少し仕事~同級生M君と雷文へ
12日(金)ムック、いよいよ完了宣言。よかった~しかし、次の仕事少し~晩は塾~買い物、西友はあまり好きではないがでないが998円だったのでバランタインと、最近「芳醇」が気に入っている武蔵鶴の「からくち」一升瓶を買ってみる
13日(土)しばらくぶりに仕事がそれほどない週末。気合を入れて馬券を買うが、結果に結びつくわけほど世の中甘くない。Yahoo動画阪神もだめ~最近の研究テーマである、おとなの自宅もんじゃきの試作。その後のお好み焼きとともに父親やねこにもやる~録画のためにテレビつけたらやってたNHKのピーター・バラカン番組はおもしろかった~よし、自宅映画だと作品選びにうれし悩み~ずいぶん前に録画の成瀬巳喜男+高峰・司『ひき逃げ』は、また成瀬・高峰の意外な一面をみる。途中で眠って翌朝観了
14日(日)Mixi経由のTさん、昨年10月にセイロンベンケイソウをいただいたGさんとビールを飲みに神保町、学士会館セブンズハウスへ。少し早めに行っていろいろしようと思うも、雷ゲリラでしばし足止めでロッテ:阪神みる~何とか出発、往路で瀧井宏臣『農のある人生』読了~薬科系大学では同窓というTさん、Gさんとの話は興味深く、アイルランドに何度も行っているGさんとはダブリンの話ほか、いろいろ話してためになる4時間~(帰りの話はTさんMixi日記へのコメント改で)その後はGさんと東京駅へ。新幹線は意外にもいっぱいで隣の席は取れず。それで熊谷まで+2500円というのは東京りんかいフリーきっぷ往復とほぼ同額ではないかと思い直して直前で離脱、タクシー代も出していただいたGさんにお詫び申し上げながら京浜東北線に乗車。何となくラーメンでも食べるかとなって神田で下車し、少し歩いて大龍*で醤油ラーメンは焦がしねぎがユニーク~上野で22:15発の籠原行に乗り発泡酒片手に西部邁など読んでいると、隣に来た22:22発アーバンが途中鴻巣で追い抜くと放送。あまり人がいなかったので乗り換えたが、うっかりTさんにいただいた、藻と「彩菓の宝石」をいすの下に忘れてことに赤羽あたりで気づき、こりゃまいった。鴻巣で上野とは反対に高崎方面右になった普通列車に移動すると、子ども五人が一部すでに睡眠中に並んだ一団の下に白い袋を発見。母親らしい方に、これ上野で忘れちゃったんですよ、あってよかったです、といったらにこにこしてたので、きっと、あっ、お母さん、ここになんかあるよ、きっと酔っ払いかなんかが忘れたんだよ、取りに来るかもしれないから置いときな、うん、でも、何かね、などという平和な会話が交わされたのでは。「彩菓の宝石」と袋に書いてあるからお菓子かなくらいは思ったかも知れないが、まさか水生植物が入っているとは思うまい。袋の上の小学二年生くらいはすでに横になって寝てた日曜高崎線。では、アーバンに戻ります、といったら反対ホームはドアが閉まったので、じゃあ、このまま乗ってぎます、とそのまま籠原行普通で西部邁。五人の子どもは熊谷ではすでに降りている。車のある籠原止まりだったこともあり寝過ごしもなく無事下車。駅から代行業者に電話して30~40分かかりますといわれるも、10分歩いてる途中にすでに駐車場で待ってると電話あり。雨はどうでした。すごかったですけど、寄居じゃでかい雹が降ったらしいですよ、それから、もうゲリラ豪雨は日常になるんでしょうかなどと神保町と同じような話をしながら帰ってすぐ着眠。

【カウンター09】
ラーメン2/72(*2/33) 外飲み3/38 読了書1/8 自宅映画1/9 購入ウィスキー1/34 ゲリラ2/2

「慣れる」と「飽きる」は、文化の源であり、かつ、「飽きたり慣れたりしないもの」こそ実は文化の創造主だとも思っている。
ずいぶん前だが、冬の石油ストーブの湯気の上昇気流に、ダウンジャケットから出た羽毛を乗せる遊びが塾内ではやったことがある。中学生はわあわあ喜んでいたが、大方のやつが飽きてからもずっと飽きないのがバスケでは名プレイヤーだがちょっとずれた言動の多かったS君で、すでに飽きてしまった普通のバスケプレイヤーたちは「なんでS、いつまであれやってて飽きねん」と不思議がり、「やっぱ、ばかは飽きねえんだよ」という結論に達していた。

そこで、慣れていいものかどうかなのはゲリラ豪雨のことである。
いま検索したら最初にやはりWikipediaがあって最初に用いられたのは1970年代というが、やはり昨年デビューだろう。「ゲリラ豪雨」というのはあのどうしょうもない雨の性格をよくあらわしていて、私としてはここ10年のネーミング大賞があれば上位にノミネートにするところだ。

いやあ、また降ってきたよ、どうせすぐやむだろう、でも今年はこんなの多いな、と思ってたのは一年前の話で、なぜか九月になってまで、まだ来るんですかいゲリラの方々、という感じになっていた。
何かと忙しい日々にゲリラ豪雨も昔の話になっていた六月一〇日、今年最初のゲリラ襲来。いやあ、今年も来たか、なんて懐かしがっている間もなく、日曜も到来、今日月曜のもそうかなあ。

これが異常気象なのかどうなのか、なんてのは、よく考えると今の段階ではわからない。2008年を境に日本の夏は「ゲリラ豪雨が降るもの」になって、地理の教科書も、「温帯湿潤気候の日本では夏にゲリラ豪雨と呼ばれる集中豪雨が各地であります」ということになるかも知れない。
とううようなことを最近よく話していて、1980年代頃に5年くらいスキー場に雪が降らない冬が続き、もう温暖化で本州の冬はスキーができなくなるかも、などといってたことを思い出した。この件に関して日曜に話したGさんには、スノーマシンの発達という新たな切り口を提示していただいた。

またかよ、と思いながらザーッというサウンドをきくのは、実は部屋の中にいるならそれほど嫌いではない。「おかしい」と思うことに慣れるのは、新奇だった現象に飽きるのは、いいことなのかそうでないのか。
ひとまず今週は【カウンター】に「ゲリラ2/2」。でも、「個人的なこと」じゃないんだよな。

(BGMはAccuradio Multichannel で、少し前にジェイムス・テイラー"Fire and Rain"。http://www.youtube.com/watch?v=-T35WXFOmwI ベスト盤しか持ってなくあまりきいていませんでしたが、Mixiの方々経由でよくきくようになっています。Didoのカバーも発見。http://www.imeem.com/people/uKSfRoR/music/n2SH6l4e/dido-fire-and-rain/

Bチームの進出で、Aチームは新基地塾前、引越し荷物そのままに移動 06/08 18:33


四角と丸の昼寝 06/10 11:29


Bチームはピットイン 06/09 11:09


にゃほん生命プレゼンツ、交流昼寝 06/14 11:48


ゲリラ難民 06/15 22:25
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「どこかに美しい村はないか/これ以上討論を続けることについて採決する」(06/01~07)

2009-06-11 19:40:42 | 週間日記
意外に上昇志向な集団 06/09 10:56


おっと、毎週更新は達成。木曜の先週日記です。

●6月
1日(月)朝、しばらくほっといた佐藤正午『アンダーリポート』読了~昼は仕事~ラーメンを食べようと四華郷に行ったがなぜか開いていず、何となく熊谷の街に出て永楽でラーメン+餃子~ブックオフに寄り新書5冊購入は書名メモ:高田理恵子『グロテスクな教養』、瀧井宏臣『農のある人生』ここまで350円で以下105円、福田和也『悪の読書術』、森浩一『地域学の進め』、千住博『絵を描く喜び』~西友でティーチャーズ1080円やキャネット~帰っていろいろしようと思ってたがすぐ寝てしまう
2日(火)昼は原稿、晩は塾
3日(水)朝、寝てたら父親が来て、叔父が死んだらしいので入院先の長瀞まで運転できるかというので、途中叔母も一人乗せて行く。腎不全~帰ってずっと原稿、途中連絡など~深夜、弟と叔父と従弟がいるお寺へ
4日(木)昼は原稿~叔父の通夜
5日(金)叔父の葬儀。朝は火葬場で先月ウー救助の植木屋兄弟と兄の奥さんに会ったら兄弟のいとこが亡くなったらしい。前日、通夜の時、亡くなった叔父の娘でなんと臨月の従妹とは同級生である救助植木屋の話をしていた~2日間、叔父の話のほか、しばらくぶりや初めての親戚からいろいろ話をきいてためになる~晩は塾。中学同級生の息子が来ないので電話すると中学生の本人が出て「お葬式だってきいたんです」。さすがは農村社会、近所情報が早い
6日(土)朝からずっと原稿。競馬もメインだけ~同級生M君の幼稚園PTA仲間で、この間、取材にも協力してもらったMさんが単身赴任の農村を去るので幼稚園PTA、子ども含めた送別会に
7日(日)朝からずっと原稿。競馬もメインだけ~同級生M君が餃子を食べに来ないかというので行く

【カウンター09】
ラーメン1/70 外飲み1/35 アウェイ飲み1/10 読了書1/7 購入ウィスキー1/33

昨日の10日水曜から木曜朝までの記。
昨年は24人中22位という成績で、げげっ、というしかない負け分の支払いと、撤退を考えつつもこれで引いたら二度と勝てん、と意を決し、POGドラフトのために、大塚に出かけようとしたら、今年最初のゲリラ豪雨に襲われた。庭で遊んでいたねこども、それぞれ軒下にたったかた。
ずっと仕事してる馬券の鬼;しかし当該POGは一昨年の大敗で昨年中断:と電話し、今北埼玉ゲリラだよ、これじゃ車までたどり着くまでにびっしょりだよ、何ていってたらゲリラは去り、馬券の鬼より「じゃあ、リスク回避のためタッグで5頭ずつにしませんか」とオファーがあり、よしそれだ、でも、馬券の鬼、頼りになるかな、と雨上がりの農村を駅まで車で走る。さすがはゲリラだ。駅周辺に雨の痕跡はない。

熱いドラフト会議と恒例の勝者ふるまい反省会で世はふけ、大丈夫かなと思って赤羽に行ったが最終は5分くらい前に発っていた。最終で帰っても、駅から代行1200円だからと1000円ネットカフェ朝までにして、サントリーの新たな第3のビールを一本買い駅前で。ラーメンでも食うかと、確か母方の叔父の勤務先で成人式のスーツを買いに来たことがあったとアーケードを通り、見つけたラーメン屋で味噌ラーメンを食べていると、年配のマスターと若者二人連れが昼に交流レースを勝ったメイショウバトラーの話。近くの店のママらしき年配レディも静かにきく競馬談義になんとなく加わって、若者の一人も日曜にドラフトに行くというPOGの話も含め20分くらいしただろうか。見知らぬファンとのこういう話は競馬ファン冥利につきる。何度も寝ている駅前のネットカフェで、PCのスイッチを入れたら次の瞬間は朝六時前だった。

混み始めた上りを見送って、高崎線下りのボックス席を一人で占領してバッグの3冊から読み始めたばかりの瀧井宏臣『農のある人生』を広げると、茨木のり子の『六月』という詩の言葉が心に飛び込む。

・・・
どこかに美しい村はないか
一日の仕事の終わりには一杯の黒麦酒
鍬をたてかけ 籠を置き
男も女も大きなジョッキをかたむける

どこかに美しい街はないか
食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれ色した夕暮れは
若者のやさしいざわめきで満ち満ちる

どこかに美しい人と人の力はないか
同じ時代をともに生きる
したしさとおかしさとそうして怒りが
鋭い力となってたちあらわれる
・・・

思い出したのは少し前に毎日夕刊で読んだ次の言葉だ。

・・・
帰りたい:肉声再生・プレーバック ナーンセンス!=玉木研二
 これ以上討論を続けることについて採決する。 1969(昭和44)年5月

 ある時代のある世代が、前後の世代には理解できない固有の言葉や論理を持つのは不思議ではない。竹の子族と呼ばれた少女たちが中高生の親になり「近ごろの子は何考えてんだか」とぼやくように。

 しかし、40年ほど昔、「全共闘世代」なるものが編み出した言葉遣いや理屈、流儀はいったい何だったのだろう、と今さらながら思う。

 24日の土曜の夜、フォークゲリラのメッカ(もともとは大阪に始まったといわれる)東京・新宿駅西口。集会やデモの学生たちと若い男らが衝突、なぐるけるの応酬になった。学生が「討論集会で話をつけよう」と叫び、全員手と足を引っ込め、輪になって座った。そういう時代である。毎日新聞は「裁判が始まった」と、やりとりを掲載している。

 <学生=いきなりこの“右翼”がなぐってきた。
 “右翼”=おれもなぐられた。右翼だからといってなぐっていいという法があるか。
 学生多数=ナンセンス>

 こんなやりとりが30分ほど続き、議長の学生が冒頭の言葉を発した。「ええかげんやめようや」ではないのである。挙手の結果、論戦は午後9時15分終了と記事は報じている。

 この年1月に東大安田講堂が陥落。5月時点でも全国の43大学でなお紛争は続き、10万の学生が授業を受けられないでいたが、潮目は明らかに変わって、学園紛争と若者の政治の季節は終幕に近づいていた。

 さて40年。あの夜なぐり合った若者ら。老いてなおどこかに所を得て「ナーンセンス!」「よし!」なんて叫んでいるか。(専門編集委員)

毎日新聞 2009年5月28日 東京夕刊

・・・

茨木作がいつ書かれたかは知らないが、おそらく、フォークゲリラとそう変わらない頃だろう。玉木記者が書くように、この時代の言葉を読むといつも思う、茨木は世代的にはずっと上だが、この時代に発せられた「言葉遣いや理屈、流儀はいったい何だったのだろう」と。
そういう時にいつも感じるのは、この時代の信じる力の強さだ。茨木はコミュニティの、フォークゲリラはコミュニケーションの可能性を信じて疑わない。

40年が過ぎた私たちの村や街は、40年前より多くのものを手に入れてきたし、ある意味では“うつくしい”ともいえる。手に入れたものたちがまだ手に入れていなかった頃をなつかしむのはおかしいし、時間は40年前には戻らない。
そして、40年間に手に入れていないものもたくさんあるだろう。手に入れたもののうつ美しくないものは少しずつ捨てて、手に入れていないものを組み立てる。それが進み過ぎた社会の役目ではないか。

「したしさとおかしさとそうして怒り」

(BGMとしては、Yahoo動画でみられるのがうれしい西武:阪神を隅に置きながら、Accuradio Singer Songwriters をかけるという贅沢さ。なんといってもただだ、手に入れたものは多い。せっかくDH桧山が打ったけど、さっき下柳が打たれた。Singer Songwriters は Rhett Miller というのから Ray LaMontagne というの。よし新井が打った。Singer Songwritersはコステロ~エルトン・ジョン~ヴァン・モリソンとはすごい)

 茨木作は個人の方のブログから
 毎日記事(期間限定):http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090528dde012040045000c.html
 からコピーさせていただきました。

石ころと不思議な団欒 06/01 07:03:16


その20秒後。
選手2名とレフリー、興味のない観客 06/01 07:03:36


進出を始めたミシビシのBチームより色つき組2名 06/09 10:59


陽当たりのいい母休み 06/01 11:40
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五月のにゃあず(04/27~05/31)

2009-06-04 03:00:55 | 週間日記
「つつじ場所。黒光、もろ差し、白人手、両上手、行事は葉っぱ」 05/01 11:39


多忙に襲われ更新できずの週間日記。4週間で何とかなりました。

●4月
27日(月)朝、プラグ交換のため、K君が来てレガシーオブゼルダ乗って行く~ほとんど仕事もせず古新聞読んだりだらだら~父親が筍を掘れというので行ってみるが、ほとんど掘ってあった。忘れてたようだが、一本掘っておく
28日(火)原稿~塾~長崎ちゃんめんで味噌ちゃんめん
29日(水)舞台俳優のOB・K君の芝居をみに阿佐ヶ谷へ~まず、駅前の味丸*で味噌ラーメン~Theater ShineでUNIT『The Bell from Church』。来ていたほかのOBとも話す~芝居の撮影も担当していたOB・K君と西新宿・やまと~門前仲町のK君新居へ。同居人さんとも話す。めんたい塩辛がおいしかった
30日(木)起きて、ら~めん弁慶門前仲町店*でラーメン~帰って風呂~500円券切れるので道の駅・雅へ。しかしすでに営業終了。働くIさん、納入に来ていたN君と合う~そぱ欲に火がついたのでのび太で大もりそば~筍2本掘る~高校時代の通学路探検~塾
●5月
1日(金)フォーストデーで安いので熊谷シネティアラ『レッドクリフ2』~勤務中のOG・Jさんと同僚Hさんをキャッチ~こやまで焼きそばフライ~セイユウでフォアローゼス~塾の前にN君母子と筍3本掘る~塾はサッカー英単語~同級生M君、OBのI君、Y君と雷文に。途中入れ代り立ち代りで、菓子経営N君、Y君の同僚さん、ホテル関係Kさんもで、歩いてすぐのKさん宅にI君、Y君と行っていろいろ話
2日(土)朝、帰ったら同級生M君に誘われぽてとやへ。おみやげに筍2本掘る~競馬だめ~うだうだ~清志郎の訃報
3日(日)競馬だめ~阪神:巨人みる~うだうだ

4日(月)ずっとうだうだ
5日(火)朝、風呂に入ってクラシコ~OGのNさん夫妻で登場~風車石原店で長崎ちゃんぽん*~熊谷マイカルで『バーン・アフター・リーディング』
6日(水)午後から電話取材→原稿~熊谷シネティアラで『グラン・トリノ』~ラーメン難民となり北本まで漂流し、にんたまラーメン*
7日(木)朝、もやし炒めてたら車担当K君が来てハンダ付け~塾
8日(金)打ち合わせでよく仕事する事務所が移った岩本町へ。まず、それほど時間もないし、黄色い看板が美しい、実際はいすがある立ち食い風そば屋でカレーセット=かき揚げそば+ミニカレー。帰って調べると「スタンドそば秋葉原店」かな~打合~帰り時間があったので御徒町で降り、つい安かったので靴2足買う~帰路、福岡伸一『生物と無生物の間』読了
帰って塾~同級生M君と雷文へ
9日(土)朝、N君が来る~競馬は京都新聞杯1万0560円的中で週全体では負けず~OBのY君、Nさんとライブ『歌う詩人達の夜』のある桐生へ。まず、第二宮島庵本店でうどん~有鄰館で中川五郎、鈴木亜紀、Les Chiens(早川義夫+佐久間正英)。詳細は後日、独立記事「“歌”は歌のなくなったところから聴こえてくる」に~帰り太田・麺之介
10日(日)姉の息子のキックボクシング、プロデビュー戦で大森へ。惜しくも判定負けだが、前にみたアマチュア戦とは全然違って迫力があった~帰り、歩き回って見つけた誠屋*で太麺ラーメン

11日(月)塾
12日(火)同級生M君と雷文に
13日(水)
14日(木)玉井・とん太でねぎ味噌ラーメン
15日(金)
16日(土)なぜかシャツがほしくなり、1枚300円の大泉メガトンマーケットへ。長袖3、半袖2、ポロ2購入~手打ちらーめん伸来軒*~えばらでエイシェントクラン~テスト勉強
17日(日)テスト勉強~尾島・松よしでタンメン

18日(月)テスト勉強~長崎ちゃんめん~確か帰って、終わりが近づいていた石原千秋『国語教科書の思想』読了
19日(火)テスト勉強~同級生M君経由で知り合ったMさんに仕事の取材。M君も来て有意義に時間を過ごす~M君と雷文に
20日(水)テスト勉強
21日(木)塾でメインの地元学校テスト勉強最終日~籠原おおぎや*(チェーンでどうかと思うが訪問は初)で味噌ラーメン+餃子+ライス
22日(金)隙を突いて、熊谷マイカルでこの日限りの『ミルク』~箱田・美味*でラーメン~セキチューでラジエータ補修剤は498円の缶入りやキャネット~セイユウでフォアローゼス+クレイモア~ウーを杉の樹から回収事件~塾
23日(土)午後、おば2人が来てPCを預かる~晩は同級生M君宅近くのH君宅で行われた韓国児童合唱団のパーティに~そのまま泊まっていく
24日(日)朝、帰宅すると裏のKさんが資源回収に来たので手伝う~競馬は当たらず。ブエナビスタ、すげえなあ、とその後もテレビをみていて、次の中京11Rを買ったら、人気サイドの決着の払い戻しで回線が満員になったか接続が2回途中で切れて送れず、まあ、いいや、どうせ当たってねえだろと思ってたら、16万馬券が的中していた

25日(月)PC作業成功
26日(火)テスト明けで塾中止~晩は預かったPCを届けにおば宅へ~夜、同級生M君夫妻と雷文へ
27日(水)夜、熱が出て倒れる
28日(木)朝起きてCLファイナル。マンUの出来が悪く凡戦~夕、散髪に。高校のときから行ってた店、息子もいるので同じ建物の1階に改装移転してびっくり~ササイでフォアローゼス~ラーメンは難民化しそうなので、しばらくぶりの拾六間・福龍で大盛醤油
29日(金)塾。子どもを連れてきた同級生のNさん、カイコを飼っているとかで裏の家の桑の葉をほしいというのでもらいに行く。全部取って来たので何匹いるんだときくと8百匹。遺伝の研究らしい
30日(土)馬券も1Rしか買わず一日中仕事~何とか終わって、同級生M君に誘われていたワインマーケットカゴハラへ。しかし食べ物はオーダー終了。同席の細君のPTA仲間は中学勤務時代に同じ学校にいた生徒だった
31日(日)午後から2期制のためテストがずれる中1E君登場~競馬だめ~阪神戦をYahooで。ドロー~最近、よく雷文で食べている郷土おやつ「もんじゃき」をしばらくぶりに、ついでに具を入れたお好み焼きもつくって父親にも食わせる

 サッカーはCLセミファイナル1L、バルサ:チェルシー、マンU:アーセナル、2Lのその裏2ゲーム、クラシコ、アーセナル:チェルシー、マンU:アーセナル、CLファイナルで8ゲームか。


4週分まとめて【カウンター09】
ラーメン14/69(*8/31) 他外食5/20 外飲み6/34 アウェイ飲み1/9 読了書2/6 ライブ1/3 劇場映画4/20 観劇1/1 自宅サッカー8/26.2 購入ウィスキー5/32

塾と酒、ちょいサッカーと映画しか記憶になく、後はずっと仕事してた日々でした。付録で書きたいこともありますが、ここは一カ月間のねこの動きを。

◆杉の樹救助隊
 テスト勉強が続いたある日、いつもより上の方でにゃあいうので見上げると塾舎横の杉の樹に近所もの2名、1歳だがすでにでかくなりつつあるマエシンとその少し下に年齢不詳、さらに巨大なウーがいた。母屋ベランダから棒でちょっかいを入れると、ウーがこわくて降りられないかに見えたマエシンは外回りで枝にぶつかりつつだんだん降りた。しかし、ウーのやつは勝ち誇るように降りずにびゃあびゃあ。
 しばらくして声がきこえないのでもう降りたかと思っていると、朝にはカラスもがあがあ。ひょっとしたら長い毛が絡まっているのかも、このままでは乾いてカラスにやられるかも知れんと、切った長い竹の枝を落として棒をつくってちょっかい。だが、やつは動け、なぜか下には降りずさらに上方へ。そうかやつは下りるという概念がないのだなと、昔、川でハヤかなんかを追ったように、上から竹でゆさゆさするが、上方を封じ込められたウーのやつは、梃子、いや竹でも動かず。そんなに気に入ったのか。
 もう二日目だ、腹が減ったら降りてくるだろうと映画をみにいったりするが帰っても状況変わらず、これはどうしようと、高いところに強そうな知り合いを探して、この間、裏の枝おろしやんねえ、と来た同級生の8歳下の弟(植木屋)に電話すると、「じゃ、これからハシゴ持っていくよ」
 しばらくしてトラックで登場。そういうことになれてるらしい植木屋は、「いつもひもで縛って降ろすんだいね。でも、ねこっつうんは捕まえようとするとおりちゃんだいね、ダイジョブ、まこちゃん」、まあ、高いけど下やわらかいから平気じゃねん、ということになり、2段バシゴで作業に入るも、触ったところまで行くと、上の方で「て! 逃げちゃったい」。
その後0.2秒くらいか、びびったウーが2階より高いところから飛び降り、ざざっ、ざざっ、と裸子植物と摩擦しつつ地面にぱっと、バランスよくカエルのように0.05秒、2日ぶりの地面の感触を味わった後、だどだどだどっと走っていく。「ああ、やっぱ降りちゃったいね」
 作業時間は7分くらいの植木屋でしたが、前に幼稚園卒園式撮影でもらったビールのうち6本をお礼に。
 翌日、庭でウーがびゃわ。

◆三本辻
 救助隊の前日だったか。車でねこのえさを買いに出かると、裏の道から出るところに茶色いとらねこがはねられていた。こいつ、大乃国かな、ほかのやつらとけんかするので来ると追って逃げるという関係だったが、一応知り合いだから哀れだ、と、急がないので帰ってスコップを持って、祖父母の言いつけである「ねこが死んだら三本辻」ルールで、そばの、田畑でない道の脇に埋めた。
「仲良くないでもお互いを知っているねこと人」との関係なども考えたが、翌朝外に出ると大乃国がいた。おお、こいつは大乃国だ。でも、大乃国じゃなくてよかった、なんていっちゃいけない、それどころかひょっとしたら、おれが大乃国と思っていたでかい茶とらは、もともと1頭ではないかも知れず、大乃国AとかBとかいたのかも知れん、まあ、同時に出てこないとわからんもんな。大乃国Aらしきやつは、相変わらずマエシンあたりを見つけると追っ飛ばしている。
 よくわからんが、さらば大乃国B、かも知れんやつ。

◆ミシビシの子ども
 出かける直前だった記憶があるから4月24日か、今はティーの子たちがアジトにしている母屋前の軒下でミシビシが子どもを産んでいたが、すぐいなくなってしまった。しかし最近、二度ほど東の物置付近に出現。またすぐどっかに行くので詳細不明だが、太っていた。

◆ティーの子ども
 すでに庭のいたるところに進出。中1が来るたびに捕まえようとするが、授乳中以外はなかなか触れず。1名、左の目から目やにが出たが、回復の模様。
 そういえば23日か。しばらくぶりに近所の自由化されたわんこが来て、瞬く間に姿を消したのはさすがだった。

 そんなこんなの“もう”六月も二日経ち。
 昼間暑くて今年最初のポロ着用、夜はまだ冷え毛布にくるまる。
 六月もにゃあず。

(BGMは最近よくやってる、「ミュージックマガジン」やAccuradioで知った名前をimeemで探してリストにシリーズ。今回はAccuradio経由、across the universe http://www.imeem.com/artists/ben_allison/music/ORzi0f31/ben-allison-across-the-universe/ のカバーで知ったジャズベース Ben Allison から、世間で噂の若手米国バンド fleet foxes 新譜じゃないみたいだけど http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/playlist/2N1AFvKa/artist-fleet-foxes-music-playlist/

では、たまった画像は、時間順でちょい演出で入替

まず、前回なぞの池辺の植物 05/01 11:43


夕方で閑散としたのび太で大盛そば。この店内についてもいつか書こう(仮題『山田、目を覚ませ! 外食の未来・のび太の美』) 04/30 17:19


シリーズ池X「庭の印象派」 05/10 10:13


"prepare for winter fruit" just for us human(ゆずの花と社会的昆虫) 05/19 10:12


シリーズ池X「これも名前知りません」 05/26 11:26


・・・では、ねこシリーズ。

0歳の日なたと日かげ、50歳以上の"Old Black Joe" 05/10 10:17


swinging rear legs 05/12 16:12:32


Ready, Set! 05/12 16:12:52


"No New Cat!" 05/12 16:44


Trail straight! Tail straight! 05/12 16:45


ちりとり五十年もの、かさ透明もの、ねこおさまりもの 05/26 11:04


「おやことウーと大根(同級生の父で父の同級生Oさん作)」。ニンジンだったら穴に落ちたか? 05/10 10:08
コメント
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