小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

日本のロック・アルバム・ベスト25

2007-07-02 14:48:28 | 音楽
先週日記の番ですが今回は後回し。いよいよできました。【マイミク横断企画】日本のロック・アルバム・ベスト25 です。

==================
1) windless blue/風(76)
2) Baby's a Go Go/RCサクセション(90)
3) この世で一番キレイなもの/早川義夫(94)
4) 虹色のあわ/ゼルダ(96)
5) 生きていてもいいですか/中島みゆき(80)
6) 図鑑/くるり(00)
7) 渋旗/渋さ知らズ(01)
8) お花畑は水びたし/Nachiko(80)
9) 深緑/Ajico(01)
10) in a model room/P-MODEL(79)
11) a long v・a・c・a・t・i・o・n/大瀧詠一(81)
12) 氷の世界/井上陽水(73)
13) ONJO/大友良英ニュージャズオーケストラ(05)
14) 成り立つかな?/突然段ボール(81)
15) Diving into your mind/畠山美由紀(02)
16) KILA KILA KILA/ooioo(03)
17) 黒船/サディスティック・ミカ・バンド(74)
18) カメラ=万年筆/ムーンライダース(80)
19) 3×3×3/ゆらゆら帝国(98)
20) winds fairground/ソウルフラワーユニオン(99)
21) Romantique/大貫妙子(80)
22) 英雄と悪漢/甲斐バンド(75)
23) 9 9/9/TOKYO No.1 SOUL SET(99)
24) 3rd BREAK/バービーボーイズ(86)
25) THE BLUE HEARTS/ブルーハーツ(87)

潔くなしの次点:沢田研二、ピンククラウド、細野晴臣、矢野顕子、山下達郎

==================
こういう時に、さまざまなルールを自らに課す不思議な習性。今回は、
●1アーティスト1枚、しかも同じ人物が中心を占めていた場合も1枚限り。やはり影響が大きく、はっぴいえんどと大瀧詠一ではっぴいえんど、ブランキージェットシティとAjicoでブランキーが選外に
●基本はオリジナルアルバム。しかし、とくにこれからきく若い人なら、ベストがあるならそちらをおすすめします。それでも長いキャリアを持つ人の場合、なぜこのアルバムを、と、ファンの方に伝わるものがあると思って。ただ実際は、ただ最初に買ったから、代表作だから、という理由の盤も

==================
これが「ロック」か、という作品も少なくないですが、“違うを信じる意志=発明”(http://blog.goo.ne.jp/quarante_ans/e/e913bfdffd62873ffaf654f88b1839f8)を基準に、個人的に衝撃の大きかったものを選びました。ほかの方のリストをみて参考にさせていただきましたが、結局、浮上したのはバービーボーイズだけです。
ざっと見渡して思ったのは、
1)「中米もの」と「不良もの」が弱い。で、自分が英国軟弱もの中心にきいてきた、頭でっかちであることを実感
2)歌詞の影響が大きい。やはり歌詞カードを頼ることなくきける邦楽は、歌詞がよくないと(http://blog.goo.ne.jp/quarante_ans/e/9137d88bec032434d17bfd5a4619429d)。むむ、もちろんピンククラウドは間違っていません。
以下、一行能書き。

=================
1)叙情派フォークからロックへの模索。ソロ3枚目までの音世界は唯一無比
2)静かな怒りと叫びはレノン1stと共通。80年前半もいいが1枚なら
3)日本ロック史の1曲『マリアンヌ』より他に何もできなくなるこの1枚
4)日本女子ロックには、マリアンヌ・フェイスフルでなくこういう成熟
5)高校の頃、こわくてこわくてそれでも部屋を暗くして。「うらまれます」
6)現代日本売れてるバンドのホープは、1stか迷ってもこちら。『東京』も
7)キングギドラのような引き算のなさはどう考えてもロック
8)日本のケイト・ブッシュ80年当時の一番手。現在コミュニティ会員12名
9)バッキングに徹して楽しそうな浅井と、出会いが歌詞に影響したUA
10)『美術館であった人だろ』に驚。シンセじゃない演奏でききたい
11)こだわり突き詰めればロック。ファーストよりはっぴいえんどより
12)歌詞はもちろん、アレンジも他になし。11)と並行移動の時代の空気
13)知り限りジム・オルーク解釈の最良例。ならばロックと呼んでいいのでは
14)日本のロックを考える時、避けて通れない細くて強い道の源流
15)20年して現れた21世紀の11)。当たり前はこんなにも強くてこわい
16)90年以降男気女子バンド花盛りで、その文脈では意外にトラディショナル
17)バブルの桐島版で、初めて本物の金持ちおしゃれバンドという気がした
18)『地獄の黙示録』の高2でこれをきき、ヌーベルヴァーグに転向できた
19)インタビューで読んだ「もう、わーだのぎゃ―だのじゃだめだ」にも共感
20)社会派ということでも、音楽研究家ということでも鑑。この道広がれ
21)このヨーロッパはまだ越えられていない。坂本龍一と連名にしてはどうか
22)角度はどうでも尖っていればロック。「映画をみるならフランス映画さ」
23)ラップからの模索は1)と似ていて、メロディー、アレンジも十分ロック
24)ビートルズの扇ギターのように、構造がロックの発明につながる好例
25)ノットブルースメロディー+青春歌詞がパンク。現在のはきいてません

==================
何より、いろいろな方のところに行ってコメントし、お知り合いになれたのがうれしい企画でした。主催のお二方、そして日本のロック、すばらしい時間をありがとうございます。

(Phは1位のwindless blue/風。BGMは惜しくも選外ピンククラウド)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 深谷ロックフェスティバル―「... | トップ | くぎらない・くぎいらない・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事