小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

「スプリング・エクスペリメント」(03/23~29)

2009-04-02 18:58:28 | 週間日記
地に広がれ、天に伸びよ。
桜にだって負けないぞ。

03/29 13:05

うっかり木曜が指定席になりつつある先週日記です。

●3月
23日(月)あまり記録も記憶もなく、どうやら呆けていた模様。そうだ、「18きっぷ」残り3回をオークションに出すことにしたが、本人確認に時間がかかりそうなので弟に頼む
24日(火)携帯中古で購入を決定。いろいろ調べる~WBC観戦中にYahooオークションで3400円落札。「802N」(銀色)とやら遊んでばかりもいられず晩は塾~同級生M君と雷文へ
25日(水)電話取材~満帆太田店で中盛ラーメン~えばらでエイシェントクラン980円~原稿~中学の同級生Nさん。お子さんと来る
26日(木)今度の携帯到来~USIMカード入れたら使えたが、MINISDなど問題も浮上
27日(金)Mixi関連「テキーラ&メキシカンの会」で新橋・メキシコ居酒屋『ドンプランコ』へ。その前にとりあえずこれで大丈夫かと、駅前YAMADAでMicro→Miniのアダプタを購入~主催の新橋お勤めPさんはじめ、翌日の花見連絡に端を発し、日本橋からKBRのYさんも登場。初めて会う人も多く酔っ払う~最終に乗れたので勢いで帰ったはいいが、気がついたのは高崎~銀座通り・てっちゃんらーめんで塩ラーメン~2時間くらいなのでガストで待つことに。ドリンクバー単品だと割高なので、食べたばかりなのに小うどんというのも頼んだ~帰宅。寝直し
28日(土)起きて、住吉・猿江恩賜公園、Yさん主催の花見へ~前夜は腹が減りすぎだったので、対策として錦糸町・丸源で天ぷらそば~通りかかったらちょうどだったので、錦糸町ウィンズで日経賞観戦。馬券は間に合わず。空いてる~車検帰りという18班長Kさんも来て、昨年も会った人々といろいろ語らう。しかし桜はまだまだで、七輪を係の人に注意される一幕もあり、今やBBMの貫禄も出てきたNさんが拙者持参のせんべいでの懐柔策が奏功し、炎を上げなければOKとなった~Yさん宅で話の続き~秋葉原で今度の携帯用、256MBのSD探すが見つからず~帰りに岩本町・味楽*で醤油ラーメン
29日(日)まずだらだし、ヤオコー「ペットの日」のためキャネット4袋+ついでにバランタイン980円~ティー、お腹小さくなって現る。いいこいいこ~競馬はまだだめ~高校の同級生E君、奥さまとお子さんと来る~新年度は公民館体育部員という役が来て、神社で引継は酒も出てきてびっくり~姉の息子の配偶者宅へ

サッカーは確か、マンU:リバプールの後半をみました。スポーツはほかにWBC。

【カウンター09】
ラーメン3/43(*2/18) 他外食2/11 外飲み3/23 自宅サッカー0.5/19.5 購入ウィスキー2/19

そうそう、前々回の週間日記で書いた「実験」について書いておきましょう。「ねこの場所認識」に関するレポートです。

とくに、Mixiコメントなどで好評のオレンジ毛布。これまでにも、塾PC前に座ってひざに毛布をかけてティーを載せている写真を何度も掲載してきました。
そこで思いついたのは、ティーのやつが好きなのは、
1)オレンジ毛布、2)黒いいす、3)拙者のひざ
のうちどれなのか、という疑問でした。
そこで、3)はまあ、置いといて、まず1)と2)の比較を、ティーがいて用があって外に出る時、いくつかの条件をつくって比較してみることにしたのです。

i)毛布は黒いいすの上に置いたまま
 これは標準です。ティーはだいたいひざの上にいるので、出る時は、おめえも出るか、出ねんならここにいろ、と毛布とともに黒いいすの上に置いて行きます。すると当然、こうなります。

<画像A>この画像は二度目の登場です。


ii)毛布を床に置いておく
 これはいろんな場所で試しましたが、いすの上でなくても、どちらかというと毛布の上が多いです。
 ひとまず、1)>2)といえそうです。

<画像B>


iii)毛布は床、いすに拙者
 この状態だと、ちょっと迷うようです。まず、拙者が脚を投げ出すのにも使う、反対側のいすに上がって様子をみます。

<画像C>


 そしてその後……

<画像D>


やっぱり一番いいのは、毛布とひざの両方です。

<画像E>


先週の日曜。帰ってみたらティーはお腹が小さくなっていました。えさを食べるとどっかに行くので後をつけてみるのですが、もちろん追い切れません。
最近は、塾のドアを、たてたてたてと叩いてひざの上にいる時間も少なくなって、入ってきても、すぐにドアの前で呼びます。
昨夜も、夜に来て、少しひざで、くくくくく、というとドアの前に行くのでいっしょに外に出ると、風がごうごういっていました。でも、一月前より寒くない。ティーにはわかるのでしょうか、風の中をとたとた進んで行きます。月も星もありません。

四月、新年度になりました。
昨日は今年初めて豆腐は冷奴で食べたし、ミイラ止めのメンタムもいらなくなっています。
そうはいっても、ティーはティー。いいこなやつで、にゃ、となきます。
毛布はいつまでひざにかけるかな。

(BGMはAccuradio。さっきまでなんかのアリアが、今はハープのイントロからSian Jamesという歌手の Y Deryn Pur。アルバム名を押すと Cymraeg と出てきて、ウェールズ語のようです)

===先週画像から==

錦糸町の天ぷらそば


まだまだ桜。土曜4時半
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“マッピング”ジャーニー(03/16~22)

2009-03-26 17:20:22 | 週間日記
謎の植物にも、花が咲きました。

03/25 11:56 f1.8シリーズ。雨中の撮影でめったにしない色調補正しました。

WBCやら何やらで、木曜にずれ込んだ先週日記です。

●3月
16日(月)前回書き込みの新聞片付けなど
17日(火)昼はラーメン病が発症し、太田・華月で餃子+味噌ラーメン~ドンキホーテでフォアローゼス1080円と2GマイクロSD698円~原稿~塾
18日(水)昼は台所片付け~OB・Y君を誘い伊勢崎へ。常勝軒でこじめん~~スマーク伊勢崎でP・クルス主演『エレジー』
19日(木)同級生M君からの依頼で、M君がPTA会長の地元公立幼稚園で朝から卒園式撮影。自分の時以来40年ぶりだが、興味深い式典だった。翌週M君とも話したが、小学校以降の卒業よりこれが一番感慨深いのかも。式後もいろいろ撮影~M君一家と別府・吾妻寿司へ。お金持っていかず、後でとなったが次に払おうとするといいよとごちそうさまでした~データをディスクに書き込み~幼稚園の懇親会に地元双葉。ここもごちそうさまでした~2次会はカラオケ・シダックス
20日(金)何とか早く起きられたので、誘われて保留にしていた、My Mixi、Kさん計画による「青春18切符で行く~直江兼続ゆかりの旅~」へ。詳しくは別記でここは食べ物記録のみ:高崎駅で舞茸弁当購入→谷川岳で生大福とやら→会津若松・盃爛処で飲み食い→ホテルで無料券もらった富士の湯に
21日(土)新潟駅で笹だんご付SLなんとか弁当購入→弥彦山頂で味噌おでん→長岡駅で笹だんご購入→高崎駅で天ぷらうどん
22日(日)ラーメン病治療のため群馬入りし、邑楽・佐野らーめん麺龍*で大盛ラーメン+餃子で、なんと携帯電話をスープに落とすまぬけぶり。その後については後ほど~競馬当たらず~疲れてたので家でだらだら

サッカーは、この週はマンU:リバプールの前半までだけかな。後半は昨夜みました。カウンターでは駅弁二つをどう位置づけるかだけれど、いわゆる「中食」でもないし、お金を出して外で食べるということなので「他外食」に分類。おかし、おやつの類はカウントなしにします。立ち食いうどんはおやつの一種かなとも思いますが、一応「他外食」で。

【カウンター09】
ラーメン3/40(*1/16) 他外食4/9 外飲み2/20 劇場映画1/13 自宅サッカー0.5/19 購入ウィスキー1/17

と、いうわけで「青春18切符で行く~直江兼続ゆかりの旅~」です。
誘われていたのですが悪いくせで保留にしていて、前日の深酒から乗るべき深谷駅07:45で06:30に起き、夕方までにやらねばだったネット作業を片付け、なんとか出発しました。

企画者;なぜか「班長」と呼ばれる:は、いままでにも何度か会い、山と信州と乗り物を愛する一回り年下の好漢Kさん。Mixi上でも、得意分野の山や大学で専攻した化学、その他相撲、ラジオなど幅広い話題での貴重なやり取りがあり、年下でも敬服する点の多い人物です。とくに、北埼玉から見える稜線について、「風のバラ」と呼ばれる風配図についてなど、「地理」「地形」に関しては、並々ならぬ興味を持っているようで大いに参考になりました。
後からアップされた旅行記によれば、当日は家を出る時は娘さんに泣かれての出撃だったそうです。思わず、
「だのにー、なーぜー、君は行くのかー、そんなにしてまでー」
とでも歌いたくなりますが、そこが旅好き、乗り物好きの班長なのでしょう。

車で出かけたら途中ワイパー2の雨。これには、折り畳みでない傘を持って電車に乗ったのですが、これは晴れてからもじゃまなものとなりますが、ベイシア198円、きちんと持ち帰りました。それはそうとして、18きっぷ1万1500円を買い、黒胡椒せんべい、五家寶、地元である深谷、熊谷の最プッシュお菓子をみやげに電車に乗り込みました。

メンバーは総勢五名。班長Kさんに、こちらも高尾や大山、数々の飲み会でいっしょになったHさんで男子計3名、それからこれが三度目になるSさんと初めて会ったTさんの女子2名でした。

まずは行程。私とSさんは二日目で離脱しましたが、ほか三名は二日目の夜は直江兼続の本拠、米沢泊です。

●Day1
深谷→(高崎線)→水上→(上越線)→土樽 →(上越線)→湯檜曽→(関越交通バス)→谷川岳<ロープウェーの予定が天候不良で中止>→(徒歩)→土合→(上越線)→小出→(只見線)→会津若松<飲み会・駅前の準温泉。宿泊>

●Day2
会津若松→(磐越西線)→新津→(信越本線)→新潟→(越後線)→吉田→(タクシー)→矢作→(徒歩)→弥彦<弥彦山に>→(弥彦線)→吉田→(弥彦線)→東三条<ここで三人から離脱>→(信越本線)→長岡 →(上越線)→高崎→(高崎線)→深谷

「青春18きっぷ」は中学を卒業したやつら、育った愛媛に帰る姉の息子などにすすめたことはありますが、実は自分で買っての旅は初めて。もともと電車に乗るのは嫌いではありませんが、すばらしい仲間にも恵まれ、夢のような二日間でした。
何しろ、会津若松に泊まんのか、くらいしかもらったメールをみていなかったので出会うものすべてが驚きです。時季からすれば当たり前ですが、まさか雪の中を歩くとは思っていなかったし、生まれて初めてになる佐渡島をみるとも思ってもいなかった。前日の幼稚園撮影でかなりかがんだので少し腿が筋肉痛でしたが、若手の前でそんなことはいえないので涼しい顔でいました。

「日本一のもぐらトンネル」などを織り込んだコース設定の見事さには舌を巻きましたが、考えてみると、直江兼続はトンネルなんか掘らねえぞ。
班長によれば、今回のコースの主目的は只見線に乗ることで、そこから生やしていって「直江兼続」が祭り上げられたそうです。なるほど、さすが電車好きは違う。でも、そんな班長がいたから、われら民衆は楽しめたのです。

何しろもっとも計画から遠い、つまり「民衆度」が高いのは多分最年長の私で、会津若松で飲み屋を探している時も、班長や「旅のしおり」まで作成したHさんに任せて、信号はここで渡った方がいいんじゃねえか、おいおいしっかりしてくれよ班長、などと「無責任な民衆」役を立派に務めていました。

おっと、このままディテールを書き続けるとまた長大になるので、トータルな話にします。今回の個人的テーマとして浮上したのは、“マッピング”でした。

“マッピング”と口走ったのは離脱組の旅が終盤に近づいた頃。上越線越後湯沢手前、上越国際スキー場前だったかで、それまでがらがらだった車両に、シーズン終わり際のスキー客がどっと乗り込んできた時です。
Sさんとボックスを占領;予備校時代「ボクシング」と呼んでいました:してお互いがずいぶん前に行っていたスキー場の話なんかしていたのですが、あまりに混雑に驚き、でも、きっと湯沢で「選ばれし者たち」が新幹線に行くから空くよ、なんていってましたが、われらの隣のボックスに乗り込んだどやどやと大学生くらいの五人組、うち一人がなぜかひげの国産ウィスキーのボトルを持っていて、同席の白人になんかきかれて、「ジス・イズ・ウィスキー! げらげらげら」なんていって、それからがやがやと「大貧民」に興じていました。
そして誰もが予想する通り、越後湯沢で「選ばれし者たち」が高いホームに移っていく中、「大貧民」たちは各駅停車に残留します。

終点の水上で五人組が別の車両に移ってからでしょうか。Sさんに、昨日会津若松で隣にいた若いやつの話きいてた、と訊ねてみました。
「えっ、おぼえてません」というSさんに、うん、まあ、ありふれたテニスのサークルかなんかのやつらみたいだったけど、興味深そうに日本酒頼んで、うめーなんていったり、どこにでもあるチェーンのファミレスがどうだこうだいってみたり、なんていうか世の中への“マッピング途上”にあるやつらの会話で、あの五人組が安ウィスキーなんかぶら下げてるのをみて、やっぱりこいつらも“マッピング途上”なんだなと、同じように鈍行電車で越後中里なんかに、赤いラベルの安国産ウィスキーやマージャン牌を持って来ていた高校生の頃を思い出して話したのです。ひげの国産がなぜか多くのコンビニで売っていることは、これまでに都内のネットカフェ泊前の買出しでよく確認しています。
なお、高崎までの途中、トイレに行って別の車両の五人組がいるのを確かめたのですが、ずいぶん時間が経っているのにまだ「大貧民」で騒いでました。

われわれのようにだいたい“マッピング”が済んでると、旅のかたちも決まってきています。
たとえば、今回は弥彦山までの道のりを一駅分、それから神社に行ってもとずいぶん歩いたのですが、道中でいうことはそれぞれでした。

鉄道と山が好きなK班長は「こうやって広い中に線路がずっと続いてるって、好きなんですよね」「こっちから見る飯豊山は……」、写真業のHさんはほかの人には見えないものを探しながら、Sさんは自分や友だちと同じ名前の何かを見つけては興奮し、Tさんは空気の味を確かめるように前に進んで行きます。

私にとって今回は、何より「地形」を意識させる旅でした。
同じ平らが続くのでも、海から離れた自分の住むところと違い、日本海側の空に開け放つように広がる新潟平野や、その平野と日本海の間にそびえ、登りきったものだけに幽玄とした佐渡の姿を差し出す弥彦山。構造的には深谷周辺と同じ盆地でも、雪山の間にあるからか周囲に向かった「覚悟」のようなものを感じさせる、只見線から見た会津盆地。
さすがに用意のいいK班長持参の新潮社『日本鉄道旅行地図帳』で確かめながら、「この川は…」「ここからここまでの距離は…」「標高は…」などと自分のいる場所を“マッピング”していくことは、ああ、旅っていうのはこういうものなんだ、新幹線なんかじゃなくこういう電車だからそれがよくわかるのだなと、新たな発見でした。私は会津若松には中学の修学旅行できているのですが、“マッピング”前だったあの頃に、こういうことに感じ入ることはできませんでした。
いつかあの「大貧民」たちも、トランプだけじゃなく車窓の景色を見て何かを思うようになるのでしょう。

そんな春分の日とその翌日。そんな記憶を、単語だけで並べてみます。

鈴木光司の『楽園』、『リング』と『パリ・テキサス』、フジロック、パティ・スミス、だるま弁当、トンネル、ループ、バス停探し、190円の乗客、YAMAHAとHONDAの除雪マシン、雪国のフォント、生大福と「生バナナ」、こんにゃくアイス、『スタンド・バイ・ミー』ショートカット、赤い「うまさぎっしり新潟」、席とりダッシュとディフェンス、ギンレイホール、石原千秋、藤沢周平、槇村さとる、フランス語講座、宮部みゆき、『ホワイトアウト』、修学旅行と遠足、ホワイトタイガー、赤べこ、東北訛のフロント嬢、不思議な大通り、元仏壇屋と思しきメガネ屋、自分とっくりの飲み屋、帽子の並んだ古着屋、和くん、玉子焼き、栄川、酒盗、キカイダー、新撰組、飴、駅のエブリデイ、準温泉、踊り雀、店内着、ラジオ体操、浜矩子、磐梯山、ナポレオン、きらきら羽越、そば屋、エチゴビール、グーグーグルルルルのきゃリングケース、「モーニング」、後ろに四人、最大の鳥居、はしご、謎の駅員、ボーリング場、VIP車の若者、ねこやなぎ、透明素材の有効利用、道の駅、玉兎、宇宙線研究所、うみひこ・やまひこ、巫女さんのようなロープウェー嬢、山の上の鯉、「けんしん」、ワンマン電車、東三条の別れ、上越のスキー場、『私をスキーに連れてって』、二本立てロードショー、笹だんご、幅広のうどん……

またそのうち、“マッピング”ジャーニーに。

(BGMは昨夜NHK「ライブビート」で録音のキンクス1977年のBBCライブ。これ、かなりいい音源で、今はちょうどいつもよりスローの Waterloo Sunset)

まずは“マッピング”画像から。
行き当たりばったりで貼り付けたのでバランスめちゃくちゃ
拡大版:
http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090326001244.html

オリジナルは 03/2011:56

土合駅を望む。まさか雪の中に来るとは知らなかった。
半円の周はπr、直径は2r。ゆえに『スタンド・バイ・ミー』ショートカット


462段、なんとこの間6分。「地底」に行くのと「地上」に行くの。なぜか「地底」に行く方がわくわくする

to 「地底」


to 「地上」


『ホワイトアウト』はこんなとこなんだろうな。車内はあったく窓は露点に達す


二色の[(上底+下底)×高さ÷2]


日本海側にも春近し。この土地は自然光の使い方の見事な家が多い


砂浜、波、日本海、佐渡島、そしてロシアに続く「2、1、ルート3」


===普段の風景===

台所片付け一の戦い、途中経過

03/18 14:46

旅行中は留守番でした。晴れたこの日、もう日かげの冷たい砂利の上。春の彼岸の二日前なら、秋の9月26日とだいたい同じ日の長さです

03/18 11:08
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「沈んでいいものは、ひとつもない」(03/09~15)+acv.

2009-03-17 01:09:11 | 週間日記
今年も出ましたフキノトウ(50mmf1.8シリーズ1)

03/09 14:41

あっという間にあたたかくなって月曜。ですので、いろいろ宿題はありますが、先に先週日記を更新します。
アーカイブは前回から謎のアラカルトものですが、今回は「理系進学」がテーマの高校生向けの本で、「あなたの興味にピッタリの理系分野はどこ?」(2001/04/01:http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090316220834.html)。性格診断みたいなのつくってくださいよと編集のMさんがいうので、それでは、と考えてこのペンタゴンスタイルを考案しました。あまりに理系的、ロジカルなこのかたちは、ひょっとして世界初かも知れない、なんか南方熊楠みたいだぜ、と悦に入り、同書、ほかのページで受験手記を語ってもらった化学科にいたOBのS君にマージャンしながら、どうだこんなのみたことないだろ、と自慢すると、「そうですね、センセイ、世界初かも知れませんよ」となかなかいいやつでした。UFOの解説は理屈上のこじつけとしてMさん用に書いたのですが、本ができたら載っててびっくりしました。
感動はともかく、先週日記部分から。

●3月
9日(月)とくに用がなかったのでずっとだらだら過ごす
10日(火)夕、ジャック・タチ『のんき大将(カラー版)』(1947)はやっぱり絵がすごい~塾は中止~深夜山本嘉二郎+高峰秀子『馬』(1941)はまるでタイムマシンのように当時の東北の暮らしぶりがわかった
11日(水)電話取材~昼は太田・麺之介で醤油ラーメンと餃子ランチ。特別うまかった~えばらでロングジョン980+税~原稿~晩、同級生M君、幼稚園父親仲間Mさんと雷文に。つい資本・市場主義批判に熱くなって少し反省~M君宅に泊
12日(木)深谷シネマ1930の回で黒沢清『トウキョウソナタ』は今年度第1位に浮上~ベルクで買い物中、ホテル関係Kさんにしばらくぶりに遭遇。いろいろ話す
13日(金)午後、次週、PTA会長の同級生M君に頼まれた卒園式撮影の下見で幼稚園に。いろんな意味で身近な異次元~高崎へ~早く到着し、まず環七ラーメン周麺*で醤油ラーメン、悪くはないが土佐っ子とは別物。とくに細いのにしっかりした麺に感心。食べながら、往時の土佐っ子のディテールを思い出し、“別のを食べて思い出す一杯”という現象が新鮮~シネマテークたかさきで『バンクジョブ』はおもしろいのはおもしろいが。今の映画に何が大事かを考察~帰り、やや物足りず、R17沿い中華和洋飲食大勝園新町本店*で手打ちラーメン
14日(土)晩にネット作業の必要でき、夕方から母屋居間の古新聞片付+HDが書込不能になって久しいSHARP機のHD内容DVDに避難作業~作業完了~空腹+買い物に出撃~大麻生・四華郷で味噌ラーメン~ベルクで半額のさばはさば大根に~西友でティーチャーズ1080円とビールは初めて買うシルクエビスも1缶。ちょっとエビスにしてはあっさりし過ぎか
15日(日)避難作業終わり、SHARP機史上確か三度目のHD初期化。壊れてたらどうしようと思ってたら問題なくデフォルト状態に~好天の中、父親がじゃがいもを植えていたので、前季に正式なところ以外に生えてきたやつらを、これも植えようと、また正式じゃないところに植えてみた~だめだ、競馬が当たらん~気を取り直し、相撲みながらそろそろ暑いかなあという煮ぼうと製作

サッカーはCLベスト16、2ndレグが始まり、1stレグのアトレティコ:ポルトと、ユーヴェ:チェルシー半分寝、ローマ:アーセナル、リバプール:レアル前半、マンU:インテル半分寝、バルサ:リヨン半分寝。半分寝が多いのにはこれには驚愕の文化度差がありましたがこれはまたの機会に。

【カウンター09】
ラーメン4/37(*2/15) 外飲み1/18 劇場映画2/12 自宅映画2/8 自宅サッカー4/18.5 購入ウィスキー2/16

それほど忙しくもなく映画をみたりサッカーみたりでゆっくりした一週間。気候も日曜からは夏のようでしたが、時間があるので片づけを少ししました。
さっきまで台所と闘っていましたが、日曜の夕方と今日の午後は古新聞との戦いです。

私は大の新聞好きで知られています。
三大新聞の一つにいたこともあるお世話になっている編集者の方は、ビジネスモデルとして終わってます、とはいうものの、これだけ便利なものはない。経済だの健康だの、はたまた縁遠い書の世界やサルが子どもに歯磨きをおしえてるかも知れない写真など、新聞でもなければ自分からはほとんど読まないだろう記事に、へえ、そうなんだと思うこと、これはまさに編集の力で、検索力にすぐれたネットでは味わえない体験です。
そして何より新聞紙。この巨大なフォーマットの優秀さは、たとえば競馬をやる方なんかは、どんなにネットが便利になってもこの見やすさ、情報へのアクセスしやすさは手放せない。その点はよくわかっていただけるのでしょうか。もちろんにおいも手触りも大好きです。

で、それはそれでいいのですが、困るのは新聞がたまることです。
知っている人は、どうしてあの人は新聞を捨てないんだろうと思っていて、時々ありがたいことに口に出す人もいますが、ちゃんと、読まなくてもせめてめくって見出しだけでも目を通さなければ集金の人の置いていく茶色い袋に入れない。そうすると、仕事が忙しくなったりすると捨てられない新聞が増えてくる。とくにチャンピオンズリーグが始まると、結果を知ってしまうことを恐れて開くのに緊張しますので、後で読もうとそのあたりにうず高く積まれることになります。
もともと、風水を信じているわけでもないので、新聞がたまるのなんて何とも思いません。何といっても旧塾の引越しで、新聞だけでなくたまった問題集やフリーペーパーの類もあったにせよ1トンもの古紙を業者に運んだほど。その様子を見て語られた言葉で今までもっともおもしろかったのは、中学の同級生I君が部屋に来ていった、「いつも思うけど、これ火ぃつけたらよく燃えんべなぁ」。多分、I君にとって新聞は「燃えるもの」なのでしょう。

そこで、父親もいつも文句をいってる、居間に積まれた分から戦闘開始。今回は、気になる見出しの記事を切り抜くという戦法に出ました。
もちろん今までに、切り抜きしたこと、スクラップしようとしたことはあります。ところが、愛しの新聞紙は保存には弱く、ちゃんとスクラップして陽を避けないとすぐに黄色くなってしまいます。
そこで、数年前に思いついたのがスキャンしてデータ化して保存すること。週間日記に入れだした「アーカイブ」もそこから発想されたものです。
新聞をはさみで切る作業はけっこう楽しい。シャキシャキ切っていく中、これをまとめてブログに書いておくといいかもな、紙に書くとどっかいっちゃうし、実際、hatenaなんかの「ブックマーク」ってそういう機能だしな、そういえばなんだかんだと引用する中で新聞で読んだのからも少なくない、頭に残すのかデータにするのかって違いだけどどうかな、そうだ、これは国語の授業でやる「まとめ」と同じでつまり「編集」という作業、松岡正剛が「編集」っていうのと立花隆がいう「調べて書く」からすると「読んで択ぶ」かな、そういえばこの二人、広大な文学的蓄積がありながら、アウトプットされるものに文学的配慮がほとんど感じられないのが共通で、それは一種の含羞なのかな、などと埒もなく考えるうちに切り抜きは積み重なっていきます。

中島岳志・中野剛志「金融危機・保守と国家」、「文芸時評1993-2007」刊行時の、著者川村湊・松浦寿輝、連載「私の3作」で「大昔のこと」野見山暁治、張競評の保坂和志、この不況は「300年に一度」への入り口だ、という山崎和正;「ポストグローバリゼーション」の到来として興味深い、大岡昇平生誕100年特集の読書欄、ヴァージニア・ウルフ新訳のの鴻巣友季子、定期連載の野坂昭如、鹿島茂、小川洋子、春日武彦、赤瀬川原平、渡辺裕……。
やはり人文系の記事が多いですが、ジャーナリスト香取章子『「地域猫」との共生』なんかも切り抜いて、わさわさと楽しくなって、思わず身を乗り出してしまいます。

新聞に対する姿勢としては、前のめりが最高。
ダージリンでも飲みながら、午前中の光を浴びてやや仰向け気味に、というのもいいですが、こうやってどんどん読み進むにはどうしたって置いて読まなければなりません。
居間なら床に広げてひざを突いて、塾舎では生徒用のテーブルがあるのでその上に広げますが、それでもともすればいすの上にひざをついて高いところから読みます。ともかく、新聞はやや高いところからいっぱいに広がったのをみるべきで、携帯性に優れるゆえ満員電車でも読めますが、それはしかたのない場合に限るべきでしょう。もっとも、広々した部屋の中で折りたたんで新聞を読む人は、あっ、たまに冬の寒い日に小さくたたんで読むことはあります。

そんな中、今回の新聞との闘いのMVPは、これまた大好きな詩人、荒川洋治の3ヶ月に1回持ち回り連載「水脈」09年3月12日「語り合う光景」でした。
電車の中できいた20歳くらいの若者が野球の話をするのをきいて「楽しかった」話から、テレビ番組「アメトーーク」での「家電芸人」の話、これらに感じ入った後で、「中年のお笑いタレントと、十代の女性(モデル・女優)」が、まったくそのお二方についての知識がない映画監督に「話を聞きに行く」という番組に移ります。

荒川はいう。「それにしても、お二人に対してとても失礼な番組だ。ぼくは途中でテレビを消したくなった」。
それでもみ続けて、不思議なことを言い出す。ちょっと長いけど引用。

・・・
(略)もし両監督が、しっかりした番組で話していたら、ぼくはその言葉に耳を傾けただろうか、と。ぼくはこの困った番組にも、人が話をする、そして人がそれを聞くときの、ひとつのかたちが示されていることに気づいた。どんな話も何かを示している。どこかをめざしている。沈んでいいものは、ひとつもない。
・・・

すごい、そうだ、沈んでいいものなんてない。
ああよかった、今日、古新聞読んで。
うず高い新聞は困らない言葉にあふれるばかりか、困った言葉の使い方もわかってる。
だから、捨てられない、なかなか。

(BGMはAccuradioで、今はちょうどビートルズで Back in the USSR。imeemの beatle covers http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/playlist/Llm4z_M3/beatle-covers-music-playlist/ にはレニングラードカウボーイズ版を入れました。おっと、お次はゲッツ・ジルベルト Corcovado)

"乱雑"は"整頓"より「豊か」(ある実験も兼ねてます。詳しくは後日)

03/12 13:32

池シリーズはいくつ目だったか。ミシビシは植木鉢好き

03/12 14:19

じゃがいも塩スパは、粉のピーナツとガーリックで強化されました。

03/14 14:48

択びきれず2枚掲載。f1.8シリーズ2

03/09 14:51

その1分後。f1.8シリーズ3

03/09 14:52
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三十年の間の『アラビアのロレンス』(03/02~08) with acv.

2009-03-09 22:27:38 | 週間日記
「砂利から春の泡」
砂利の層を破って伸びてます。何でしょうか。葉っぱが大きく、食べられそうだなと思いつつ試してません。

03/09 14:35

いろいろ書きかけのもありますが、週が明けたので週間日記の更新です。
アーカイブは、今回からノンジャンルで。ほっらたかしになっている塾からのダンボールを発掘、ある雑誌に掲載の、1996/12/02『日本の「中華まん」年表』です(http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090309173730.html)。くだらないですが、ひょっとしてこれは、現在でも国内唯一の研究例かも知れません。
では、先週日記です。

●3月
2日(月)起きるとM君からメールがあり、強風の中幼稚園の遠足を見学に~伊勢屋食堂でカツカレー~塾でテスト勉強
3日(火)塾テ勉は2回転~腹へって、送りがてら豊里・永来でラーメン
4日(水)満帆太田店でこじめん中盛~夕、塾テ勉
5日(木)夕、塾テ勉~同級生M君、その幼稚園父親仲間のMさんと雷文へ~M君宅で十年以上前の録画という「シルバー仮面」観
6日(金)朝、配達M君に便乗で車を取りに行き、帰って入浴~リヨン:バルサ~ここしばらくの仕事完了~腹へったのでラーメンは太田・増味家*~えばらでエイシェントクラン999円~久しぶりにプレミアリーグ、ウェスト・ブロムウィッチ:アーセナルは後半少しで寝た
7日(土)Mixi70's 倶楽部の方々と伊奈町・ホルモン道場やまにしに「道場破り」。音楽の話に、ホルモン、焼酎お湯割で途中からよくおぼえていないが、帰路は伊奈に本拠を置くA邸にも。買っていったおみやげ五家寶渡すのすっかり忘れ、帰りは弟に便乗
8日(日)朝、父親号で車回収~宿酔で苦戦~競馬当たらず~しかたないのでおでん製作~高1M君、最終日の世界史テ勉で、参考映像としては、『ラストエンペラー』『ドクトルジバコ』『はいからさんが通る』のYoutubeを観賞~うだうだしてたら風邪気味になり、薬飲んで寝る

サッカーは、そうかこうやってまとめればわけわかんなくならないんだ。CLがチェルシー:ユーヴェの後半、レアル:リバプール、リヨン:バルサにプレミアがウェスト・ブロムウィッチ:アーセナル前半で計3ゲームか。

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ラーメン3/33(*1/13) 他外食1/5 外飲み2/17 3/14.5 購入ウィスキー1/14

あわただしい三月初めでしたが週が開けたら楽になり、今日はほとんど仕事せずたまった新聞や本を読んだりしてゆっくりしました。

さて付録です。
週間日記部分を書いていて思ったことを、またまとまらないまま書いてみます。最初に思ったのは世界史テスト勉強、参考映像から思った「ネットと塾活動」のレポートです。

駅に近かった旧塾から先にADSLを導入したのは01か02年くらいで、以来、勉強していてもネットの情報を活用することは多くなっています。

日曜の高校生の世界史では、溥儀が出てきたので『ラストエンペラー』を、ロシア革命で『ドクトルジバコ』、『はいからさんが通る』は最初、M君が終わってから家族で食事に行くといった「シシリーの風」というイタリア料理店が前は「はいから亭」という焼肉屋で、その「ハイカラ」の解説から大正ロマンの話になり、しかしこれは少女マンガ界でも歴史に残るかっこよさの伊集院少尉はシベリア出兵したことからロシア革命に結びつきました。
このあたりはすでに前のテストでも、南北戦争で『風と共に去りぬ』、英国の中東外交で『アラビアのロレンス』など、今ではこれらアカデミー賞級なら予告編だけでもYoutubeでかんたんに参照でき、高校生も、『ラストエンペラー』なら、あんな小さい時からあんなだったんだ、と清朝中国のわけのわからなさを、映画の世界のつくりものとはいえ実感できます。

そしてネットは、中高生の持つ情報も的確に私におしえてくれます。
競馬と野球以外にほとんど地上波を見なくなって久しい私は芸能界についてまったく知らず、で、あるからこそ流行のアイドル、お笑い、ドラマ、CMなどについてリサーチしていますが、何といっても検索すればだいたいドラマの予告編やお笑いのネタ、アイドルの歌くらいは確認することができ、そうか、こういうのが流行ってんのか、これがジョージ秋山のマンガかよ、これが『ローマの休日』と同じ名前の芸かよ、などと、一応は納得しています。

さらにいえば、より5教科的なことでもネット+PCは大活躍です。
中学生の計算練習程度なら有志の方々による素材がいくらでもあるし、教科書会社は準拠の問題集もpdfで販売しています。これは個人的には無用の長物と思っていますが、中1初期の英語の4線紙なんてのも印刷会社の広告入りが無料です。
学習内容についても大助かりです。なんといっても教員免許はフランス語にも関らず全教科対応でやってますし、しかも高校の時は2年の途中からあまり授業に出なかったので、さすがに化学やら、文系受験なのにまったく無視していた古文などは、「枠」=「ロジック」だけはだいたいわかっていても細部の知識はおぼえていないので、ここでも検索が役に立ちます。
試しに今、Googleの検索履歴をみてみましょう。「過マンガン酸カリウム 硫化水素」。専門の方はご存知でしょう、酸化還元反応ですね。「Cu+4HNo3 酸化数」なんてのもありました。
今回はありませんでしたが、品詞分解などはネット辞書やいくつかの文法解説ページが役に立ちます。漢字の部首なんて、一般人にはテレビのクイズ番組の知識みたいなのもそうですね。
もうちょっとまともな利用法だと、まわりを気にし過ぎるのがめんどうくさい、と実にたのもしいため息をついた中1男子に、よし、これを読むといい、と青空文庫で『雨ニモマケズ』をプリントして渡したりもしました。

まったく便利になったものです。
でももちろん、こういうのを「わかる」というのかどうかというと、それはやはり別のことでしょう。
高校生が民衆にかしずかれる溥儀の映像をみてこういうのがあったんだと思うこと、ロシア革命では家を没収される貴族の話をして、最悪じゃん、と思わせること、これらは今の私が『メイちゃんの執事』の予告編をみて、M1のネタをみて、へえ、こういうのが流行ってんのかと思うこと、こういう風にわかることなら、そう、たとえば『アラビアのロレンス』っていう映画はすごいって「ロードショー」や「スクリーン」で読んで、またはテーマ曲だけきいて、どんな映画だろうと考えていた30年前の高校生の方が、よっぽどわかっていたのかも知れません。

これは身近な者によくするのですが、高校1年の頃、好きな映画は『アラビアのロレンス』っていってた現在検察官のH君と新宿にリバイバルされていた同作品をみに行き、み終わって、すごいなっていったら初めてみたように感動しているので、あれ、みたことあんじゃないの、ときいたら、いや、「ロードショー」とか「スクリーン」とかで、みんなすごいすごいっていうから、おれも一番好きな映画は『アラビアのロレンス』っていってたんだという、当時はまだ残っていた「教養主義」の高邁さといい加減さを物語る、わけのわからない話があります。

と、また長くなってしまいました。本当は中高生とネット≒携帯文化についても言及しようと思っていたのですがここまでにします。

そう、思えば「中華まん」の年表をつくった頃は、まだネットはなくメーカーの人に頼んで資料をFAXでもらってました。
『アラビアのロレンス』もピザまんも、そう昔ではありません。

(BGMはimeemで集めた映画の使われていた現時点で22曲、身もふたもない Soundtrack's。名曲 Lawrence of Arabia や Merry Christmas Mr. Lawrence も入れました http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/playlist/41C5KqOO/soundtracks-music-playlist/

春の陽昼寝

03/05 15:20

自作食べ物シリーズ

畑のものをどんどん入れた野菜塩スパ(feat. 芽出まくりじゃがいも、小松菜、分葱、購入:キャベツ、にんじん、ゆかり)

3/05 12:49

日暮れ前だとおでんも色が違う

03/08 16:33

春の庭のたいしょう

03/05 11:20

=====
「植物の謎」の声に応えて追加

03/11 12:29
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「十年」とacv『しし座流星群』(02/23~03/01)

2009-03-07 14:16:27 | 週間日記
どうしたんだ、「アイロス星人」
 参考:http://pulog1.exblog.jp/2711141/

03/05 11:19 トリミングしました

なんだかんだと仕事琥珀にならんばかりでしたが、予定通り昨日解放。ほぼできてるジェフ・ベックはまだで、今回はまたも遅れ気味の先週日記です。
アーカイブは全11回の第2期連載の最終回、1998/12/19『しし座流星群』(http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090308131920.html)で、付録もこれについて書きます。

●2月
23日(月)四華郷で味噌ラーメン~セキチューでキャネット2袋~セイユウ、ウィスキーはフォアローゼス1050円+クレイモア980円
24日(火)中1塾~同級生M君主催、参加7名の飲み会に~会場は雷文から国道沿いカラオケ。よくおぼえてないけど、帰り3キロくらいを歩いて帰る
25日(水)中3塾は最終回。後期受験1名を中心に翌日対策など、帰りお母さま方にビール1箱いただく、ありがとうございます
26日(木)昼、満帆太田店でこじめん。初めて食べたがおもしろい~えばらでティーチャーズ999円~深谷シネマで『ブタのいた教室』~雷文
27日(金)昼、尾島・松よしでタンメン~塾で高1M君と酸化・還元を中心に
28日(土)飛竜大泉店*で大盛ラーメン~競馬敗れる~買っておいた麺が日が経ってしまうので煮ぼうと製作
●3月
1日(日)朝から深谷シティマラソンの応援やら写真撮影やら。中学勤務時代の生徒H君がボランティアをしていた~昼は現地でおやつのように200円煮ぼうとに続き、参加者らとぽてとやで焼きそば~時間合わせに大宮から参加Hさんの希望で幼稚園、小学校見学~ワインマーケットカゴハラへ。打上のみ参加の人も多く、よくおぼえてないが写真でみるとワインは5本空いていたしビールもずいぶん飲んだ~大宮からのHさん、塾に泊でさらに少し飲食

 サッカーはUEFAチャンピオンズリーグ再開。どの日だかわからないですけど、この週には、アーセナル:ローマ、インテル:マンU、チェルシー:ユーヴェ前半までで2.5ゲーム

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ラーメン4/30(*1/12) 他外食1/4 外飲み3/15 劇場映画1/10 自宅サッカー2.5/11.5 購入ウィスキー3/13

はい、ここから付録です。
塾移転をきっかけに公開を始めたライター仕事のアーカイブ。もっとも重要な原稿である教育系新聞の連載も第二期までアップして、あとは2004年の第三期三回を残すだけとなりました。

今回の1998/12/19『しし座流星群』はいままでどっかに載った文章の中でも、もっとも気に入ってる、大事な一編です。
校庭から星を見ていたうちの一人が昨秋に結婚したので、彼女が連れて来てくれたカロンタンの写真を真ん中に入れて贈りました。
そうだ、うっかり端っこが切れてたけど、時間がなかったので後で正式なのを渡すといってそのままだった、ちょっと待ってて、S子さん。

この原稿を書いて新聞が送られてきた時、八年目になっていた、あまり収入にならないこの活動を、これを書けただけでもやってきた甲斐があった、そう思ったのをおぼえています。
話をもらった時に編集者のOさんと確認したのは、「個別」を書いて「普遍」を描くということ、これは「時代」を書いて「不変」を語るともいえます。ほぼ全回が、ばらばらに触れた生徒の「発話」を再編集してテーマをつないでいくというかたちになっていますが、念頭においていたのは、当時毎日新聞に連載されていた清水良典の『文学の練習問題』;単行本タイトルは『文学がどうした』:で村上龍の言葉としてあった「言葉のないところの言葉を言葉にする」(引用不正確)であって、それをずっと思っていた「すべての言葉は詩になり得る」の実現として書かせてもらったという仕事でした。もちろん、どれだけうまくいったかはわかりません。

ここに書かれた日々から十年が過ぎました。
当時の十代が各自年齢に一〇を足して、それぞれ仕事に精を出したり家庭を持ったりくすぶったり、つまり中高生だった一〇年前とは進歩しているのに対し当時三五歳だったこっちは、当たり前ですけどそれほど変わらない日々を過ごしているような気がします。S子さんさんが連れてきたカロンタンからねこが歩き回るようになったくらいかな。まあ、当時の15歳は10/25=全時間の40%、35歳は10/45=同22.2%ですからこんなもんです。


だけど、別にあの頃からよくなってなくていいし、今以上よくなろうとも思わない。どうにもそんな気がします。『しし座流星群』の最後の一行のように、今日の星空も、十年前のも、はたまた千年前のも、それほどは変わらないのです。
だからあと十年しても、変わらず一部勉強などおしえながらわけわからないこといっていたし、これはたまに胃が痛い時なんかに思いますけど、こりゃあもしかしたらガンかも知れん、しまったガン保険に入ってなかった、あと一年の命だったらどうしよう、そうなったら今やってる仕事のうちお金のためのはすぐやめて、読みたかった本読んで、音楽ずっときいて、映画はみたいやつからみて、野球は最後のペナントレース、サッカーは最後のチャンピオンリーグ、競馬が最後のダービーと思ったら気合はいるだろうな、酒飲んでラーメン食って、ねこと遊んで、のほかに、まあ少しだったら、勉強などおしえながらわけわからないこといっていたいな、と、こう思う春、昨日で今年の中3は全員進路も決まりました。

風が強くても、陽が当たって中にいれば、あったかい三月七日。

(BGMは、昨日原稿の最中にimeemでつくった Beatle Covers。あっという間に20曲になり、今はピーター・ガブリエル、ケイト・ブッシュ参加の Let It Be で、やけにソウルフルなこれ、どういう録音だろう。きっかけはこれはCDも持ってるエイミー・マンの two of us だけど、これもCD持ってる ベット・ミドラー in my life もいいな。ほか知らなかったテイクが多 http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/playlist/Llm4z_M3/beatle-covers-music-playlist/

※投稿時、塾HPがアクセス障害で、すぐに投稿したかったので新聞記事はいったん別のアカウントに入れてあります。復旧後に修正予定。

週末飲食:

土曜自作煮ぼうと


日曜深谷シティマラソン会場で保存会作煮ぼうと。ご苦労さまです、でも手袋はどうでしょうか


日曜ワインマーケット5本は、打上から参加Nさん選択「無濾過のシャルドネ+甲州」で始まった


小山川土手から「日光白根」候補を200mm単焦点で

03/02 14:31

「なぜか庭」、「しっぽコンテスト」

03/04 11:15
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「友情」と「市場」(02/16-22)+Acv『友達』

2009-03-01 02:10:24 | 週間日記
イケイケ、かたまったりとけたり

02/18 10:29

まずい、また追いつめられて先週日記は土曜夜にずれこみました。クラプトンの続きも書かなきゃですが、そっちはライブと同様、三部構成になり、第二部「ジェフ・ベックと宇宙人」を書いてたら途中で多忙になったのでまた後日。今回は週間日記を更新します。
アーカイブは第二期連載も最終回前。1998/12/12『友達』(http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090301000408.html)です。
では、週間日記部分からです。

●2月
16日(月)満帆太田店でラーメン~尾島ベイシアでキャネット2袋
17日(火)何度も途中で寝てしまった自宅映画黒澤+三船『生きものの記録』観了~OG・Sさん、新婚旅行のお土産もって登場~塾
18日(水)耳がまた不調になったので耳鼻科に~昼・四華郷で醤油ラーメン+餃子セット750円~塾は後期倍率確認や対策~自宅映画、増村保造+関根恵子『遊び』は、いやあ、やっぱりすごい。あんなにチープなのになんでこんなに圧倒されるのだろう
19日(木)午後、Mixi経由Tさんにいただいた菊芋を植える~晩、尾島・松よしでタンメン
20日(金)確か雪が降ったが、写真撮る間もなくとける~同級生M君宅にOB・I君と行く
21日(土)競馬をはさみ一日中仕事
22日(日)まず、調べた北与野のラーメン屋が昼休みというハンデにめげず、コクーン新都心内・尾道岡本屋*で醤油ラーメン~Hさん夫妻とクラプトン+ジェフ・ベックは別記事に~ロイヤルホストでステーキを夫妻にごちそうになる~弟の職場に寄って便乗帰宅

【カウンター09】
ラーメン4/26(*1/11) 他外食1/3 アウェイ飲み1/4 ライブ1/2 自宅映画2/6

だんだんあったかくなってます。
自宅サッカーがゼロですがUEFA.COMに入会したら、かつてのチャンピオンズリーグやらユーロやらもみられるので、プラティニとかファンバステンとかみたりしてました。ゲームがダイジェストなのもかえっていいです。今週はリアルタイムの大会が始まったのですが、まだ1ゲーム半しか見てません。

さて、時間もないので週間日記だけで十分と思ったのですが、さっきアーカイブの『友達』を読み直していろいろ考えたので少し書きます。
これはラスト前にと思っていた内容で、最後に出てくる言葉、「こんなヤツいませんよね」を与えてくれたOB・S君の、昨年秋の結婚記念には、この記事の真ん中にS君の高校時代の部活写真を挿入したのをプリントして贈りました。「友だち」は中高生だけにとってでなく、中年でも高齢者でも大きなテーマです。

記事にも書いたように今も中高生の話をきいていると、やっぱりこの世代にとっての「友だち」は違うんだなあと思うことが多い。これは、時間の観念について考える時に衝撃だったのでよくおぼえている毎日の読書欄で読んだ保坂和志の短文;オリジナルはないので私の06年12月5日のブログから引用すると、

 中学校時代の日記が出てきて読んでみたら友だちがどうしたとかそんなことばかり書かれていて、そのこと自体もそうだが、それよりそのことをまったく忘れていたということの方が驚きだったという文

の例もあるので、自分自身も中高生の頃はもっと友だちがどうしたとか考えていたのかも知れません。ただ、よく思うのですが、最近中高生に人気の歌に「友情」をテーマにしたものが多いような気がしているのです。

そんなことを思っていたら、Mixiの右側に湘南乃風という人たちの『親友よ!』という歌が出ていたのできいて、ついでに映画の主題歌だというので予告編もみてみました。歌詞はよくききとれませんでしたがよくあるヤンキーの昔話のようで、この人たちの曲は何度かFMできいたことがありましたが、これも思いのほか転調やブリッジの部分にききどころがあり、6分間最後まできくことができました。

それで、こうやって「友情」の歌が多いことを考えていると、ここでも「市場」の影響を考えてしまったのです。

中高生が友人のことを話していて、「でもそんなこと、あいつにはいえねえよな」(うん、うんと肯く)、というシーンはよく見かけます。そしてどちらかというと私は、そう言い合うやつらほど、実際は健全な友好関係を持っていると思うのです。

実は昔から、「何でも話せるのが友だちだ」とか「一番大切なのは友だちだ」というのはちょっと違う気がしていて、実際に高校くらいの時、「○○の"友達意識"っておれどうも苦手なんだよな」などというまわりのやつの言葉もけっこうありました。
何だろう。思えば大学の時にいっしょにバイトした台湾の人なんかも「友だち」っていってたし、われらよりずっと前の世代、旧制高校の寮歌なんかになるとけっこう友情を礼賛している気がするし、これはわれら世代に特有のものなのかも知れません。そういえばふと、雑誌「SPA!」で、なぜか踊らないSPA!世代という記事を読みひざを叩いたおぼえがありますが、踊ったり、友だちだっていったりするのが苦手な世代という気がします。

少し話がずれました。「友情」の歌と「市場」です。
今の子どもは人間関係が希薄だとよくいいます。「友情」の歌が響くのがそれが足りないからだとしたら、確かに今の子どもは「友情」から遠いともいえるでしょう。
けれど、「友情」の歌と「市場」と「今の子ども」を考えた場合、そうではなく、「求める友情の質」が変わってきているのかも知れないと思ったわけです。

これにはおそらく、今調べたらちょうど10年前に出た小谷野敦『もてない男』の議論が影響しています。記事『友達』の登場人物たちの何人かにも、これおもしろいぞと貸して、まあ、その反応はいろいろでしたが、内容をおおざっぱに要約すると、確か「ユーミン教祖」その他のばら撒く恋愛至上主義のおかげで「もてない男」はいわれなき苦境に立っている、もともと恋愛なんてもんは一部特権階級のものだった、というようなところでしょうか。

もちろん、確かあとがきでこの本を「エッセイ」とした著者は、それだけにとどまらないひねった構成に仕上げていますが、よく「市場」にたとえられる「恋愛」の構造は、そのまま「友情」のあり方も支配してきているという、そういう気がしたのです。
よりよくなるために「理想」は必要。でも、「理想」が市場的、自由競争的な「勝利=富」に置き換えられたなら、それは「理想≒勝利=富」を享受できないことに無力感を抱く、負けてはいないはずの「敗者」を産むだけかも知れません。
「友だち」に「勝ち」も「負け」もない。ただ“友だち”がいるだけのはずです。

すみません、たわごとがまとまりません、春が近いからでしょうか。
風呂に入ってチャンピオンズリーグをみます。

(BGMは imeem から、サイモンとガーファンクル Old Friends、シンプリーレッド Holdin' Back The Yaars、キャロル・キング You've Got A Friend など)

今回の食べ物は自宅食、最愛のうどん高柳製麺。
鍋は物心ついたときから家にあるアルマイト。つゆには味覇入れました。
釜揚げで食べるのはあと何回か

02/20 12:50

菊芋は10センチ深

02/19 16:06

穴掘ってたら集まった二名。何しようとしてるのかは知らない

02/19 16:03

ブラウン管にはメモも貼れるしティーも乗れる。何みてるのかは知らない

02/19 15:14
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「なごり風」 02/09~15+acv「面接」

2009-02-17 17:50:05 | 週間日記
ちっちゃな花 ホワイト
ちっちゃい鼻 ホワイト
 いっしょな sight
  ウィンド Whyと
         02/16 15:36


火曜更新。先週日記です。アーカイブは、今年はちょうど今です。「建前」について考える面接』(http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090217163157.html)。

●2月
9日(月)前夜の自宅映画を観了し、少しグラミー賞も~スマーク伊勢崎で『ヤング@ハート』~末広ラーメン*で大盛~ここでUEFA.COM ANUAL PASS 29.99ユーロ購入。画質は引くと少し苦しい。早くテレビ~忘れてた前週、スーパーボウル、ブルース・スプリングスティーンのハーフタイムショーをみるが、夜の録画だからか2曲しかやらず、しかたなく録画グラミー賞で、このへんは前回に詳しく
10日(火)公立前期発表で合格者からメールあり~昼は買い物+ラーメン。新装なった太田・麺之助で塩ラーメン+餃子ランチ800円~コジマでDVDバームクーヘン50枚1780円~ブックマンズアカデミーで厳選2冊:前田英樹『独学の精神』、中上健次『紀州』~晩は塾~電話取材~原稿
11日(水)昼前は続きの原稿~東方・長崎ちゃんめん~PC救援要請あり叔母宅へ~リバプール:チェルシー
12日(木)夕、同級生M君と深谷シネマでご当地映画『傘』~雷文へ。OB・Y君も来る
13日(金)午後は連日深谷シネマでニキータ・ミハルコフ『12人の怒れる男』。ササイでウィスキーはフォアローゼス1050円+ベル980円~塾に高1M君で使用不能文具を整理したりグラミー賞などみたり
14日(土)昼は撮影~Mixi経由、太田のK氏、久々に歌うというので太田へ。朝から何も食ってなかったので、まず、駅北、華月でタンメン+餃子~会場のカフェ・スコアへ。多くのファンを持つ還暦K氏のさわやかな一夜~帰り、ブックマンズアカデミーで、前から読んでみようと思い、前回一瞬買おうと思ったが見送った『教養主義の没落』と「BRUTUS」の農業特集~深夜、トッテナム:アーセナルは苦しい状態続く
15日(日)競馬二月に入って全然だめ。もう当たらないかも、といつものように思う~連週おでんは関西からのアドバイスあり味覇入れたらコクが出た~ベティス:バルサを前半だけ。ベティスのなんとかオリベイラってのはいい~黒澤『生き物の記録』み始めるが途中で寝る

【カウンター09】
ラーメン4/22(*1/10) 外飲み1/12 アウェイ飲み1/3 読了書1/2 ライブ11/1 劇場映画3/9 自宅サッカー2.5/9 購入ウィスキー2/10

まず、前回以降で気になった言葉を羅列。

◆15日晩、風呂に入りながらきいた「ラジオ版 学問のススメ」旭山動物園・小菅正夫さんの話

 柔道をやっていたとかで、体育系の方で迫力があった。
 普段しない動物の生態の撮影の話もおもしろかったが、今後の人口爆発で動物が生き残るには動物園しかないという逆説、そして何より、
「子どもが育つにはまわりに動物が必要。「人間」はほかの動物を見ることによって自分は人間ということを知る」
 という指摘に感銘。ねこどもをみる限り、周囲のねこを自分と同属とは判断していても、ほかの動物を見て「自分はねこだ」とは思わないだろう。だいたい、やつら、最近来るウー=スカイドンのような個体は、どう理解しているのだろうか。
 東南アジアの国々のように、ねこや犬どころか、そこらへんに牛や馬がうようよいて、何が困るのだろうか。そういう自治体が出てきてもいいのではないか。
 まだですが、そのうちMP3もアップされるそう(http://www.jfn.co.jp/susume

◆16日毎日夕刊 渡辺裕「考える耳」―「中央」で作られるご当地ソング

 ポストモダン的視点から音楽を社会的に考えるこの連載は楽しみにしていて、昨年は著者の単行本『聴衆の誕生』も読んでみたが、この「中央⇔地方」論は新鮮だった。
「地方の時代」がいわれる中、昭和初期の「新民謡」創作の動きから、それが実は「中央」主導だったことを、北原白秋+町田嘉章;はじめて知った:作の静岡『ちゃっきり節』などを例にあげながら明らかにし、ドリフで有名な『いい湯だな』が群馬のご当地ソングから全国化していったことに触れ、「歌そのものがもともと全国どこでも歌える性格をもっており、だからこそヒットしたと言うべきだろう」とする。
 引用しよう。
「文化の個性などという考えが成り立つこと自体、外からのまなざしとの関わりにおいてであり、そうである以上、そこには必然的にある種の普遍性志向が伴うことになる」
 へえ、そうなんだ、と思いつつみうらじゅん+安西肇を思い出したら、ちゃんと、「ずいぶんテイストは違うが『中央』の側からの視線という点では同じである」。
 思い出したのは、今までに読みききした次の断片。

・↑)の旭山動物園の話
・「民族」はフランスに対抗すべく、ドイツが創作した「フィクション」という山崎正和
・「個性」などというものは、最初からあるわけではない。たまねぎみたいなもので、皮をむいたら何もない。皮が個性をつくる、という養老孟司
・竹下ふるさと創生以降、宇都宮餃子、佐野ラーメン、松山やきとりなど、各地に出てきた「名物」が、統計的に「創造」されていること

 では、「地方」とは、「個性」とは何だろう。

・・・

というわけで、「初夏並み」といわれた週末から一転。月曜からは赤城おろしが吹いている。でもごうごういう中、ガラスで守られた車の中は半そででもいいかも知れないほどだ。

誰もが春を待っている。暖冬とはいえ寒いのはこりごりだ。あったかい方がいい。
そう思うのはうそではないが、夜、脚に毛布を巻き、ねこをひざに乗せてごうごうをきいていると、こう思うのもうそじゃない。

そうだ、二月は風が強いんだ、そんなにあったかくなっちゃ二月じゃないだろ。

冷たい風さえなごりおしい。安心する。
そうだ、これは「なごり風」。

われら世代の伊勢正三ファンの多くが知っているNHK-FMの「風 スタジオライブ」(http://www.youtube.com/watch?v=WePmrjbaxX0)で、伊勢自身が考えた言葉という『なごり雪』を私は二〇世紀最高のスタンダードとしてのうた、二曲のうちの一つと思っているが、この「なごりおしい」という思い、今あるものから離れたくないという気持ち、さらには「なつかしい」というよろこびは、「世界」の「地方」としての「日本」、そのもののような気がする。

前に進むだけでは必ず行き詰る。ねこだって、後ずさりはしないけど方向は変えるだろ。
「国家」だって、「市場」だってそう。進んでばかりいられないことになぜ気づかない。

(BGMはAccradioで、Eric Hofbauer & the Infrared Bandという現代ジャズみたいだが、"Hidden Haiku"は「隠された俳句」ということか)

群馬と埼玉の県境。左から新上武大橋、赤城山、小さいけど右に日光富士男体山 02/16 14:29


華月の餃子。その魅力については後日、「店去っても味残る」(仮題)に 02/14


陽当たっても風当たらず。マエシンのきょうだい「ミシビシ」 02/16 15:34


「初夏並み」日の最高殊勲花 02/15 12:56


「風をみていた午後」 02/11 13:29
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風と陽だまりのあやうい季節に(02/02~08)+『パンク』

2009-02-11 19:49:29 | 週間日記
シャッター速度1/15、北北西、10分毎の最大瞬間風速17.9m/sだとするとこの間、空気は1.19m動いた。なのに青い空は動かない 02/08 14:52


Mixiで噂の「最近は更新がありません」を初めてみました。長くなって書きかけが続き、水曜にもつれこんだ先週日記です。
アーカイブは第2期連載も8/11回。今回の付録に関係した内容になりました。1998年当時の若者の『パンク』です。http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090211190421.html

●2月
2日(月)起きてスーパーボウル。終盤の二転三転にあっけにとられる~急遽入った調査仕事で朝方まで
3日(火)晩は塾~同級生M君に誘われ奥方と雷文に~このあたりは2月4日分に~明け方、長山靖生『いっしょに暮らす。』読了
4日(水)大泉の、同じ学校ではなかったが高校から知ってるK君宅に。羆・龍舞店で味噌ラーメン~塾は中3に面接の話などきく
5日(木)晩は同級生M君宅で、くさや、おでんをごちそうになる
6日(金)朝少し仕事~風呂に入ったついでにアーセナル:ウェストハムの続きは苦戦続く~余裕あったので熊谷マイカルに『チェ 39歳 別れの手紙』。むう、第2部もこれだけストイックとは~大麻生・四華郷で坦々麺~塾では高1M君に高校生に、印刷工場の職業インターンシップや、高校生に人気のファイル共有サービス「トレントJP」などの話をきく~その後少し作業~入浴後、結果知っちゃってたから前半だけで止まってたクラシコの後半を観。意外にもすごくおもしろかった
7日(土)競馬は午前にPO馬ウォーエンブレム新馬勝ちを電話ラジオで。これで今年度はまだ2頭2勝目、さあ、これから逆転だ~夕、同級生M君の企画で地元一回り若い2名とワイン・マーケット・カゴハラへ。途中、医師組2名も登場し、思わぬ盛り上がり
8日(日)お昼に満帆・太田店*でつけめん~ついでに酒のえばらでティーチャーズ998円~ベルクで買い物~競馬散々~大相撲トーナメントみながらおでん作成~なんとなくNHK-BSでやってた「史上最強の男」を姉の次男と観。前にもみたが笑ってしまうほどシンプルでいい~自宅映画、成瀬巳喜男『あらくれ』み始めるが途中で寝て翌朝観了

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ラーメン3/18(*1/9) 外飲み2/11 アウェイ飲み1/3 読了書1/2 劇場映画1/6 自宅映画&長編ドラマ1/4 自宅サッカー1.5/6.5 購入ウィスキー1/8

というわけで二月もあっという間に10日経ちましたが、昨日、日米、というかおもにアメリカ文化について考えたので、すでにシリーズ化の様相を呈してきた「日本人とはどういう人々か」の一環として、今日はそれを書いてみます。

朝起きて、まず前夜途中で寝てしまった成瀬巳喜男『あらくれ』を最後までみる。

◆高峰秀子の<デ・ニーロの『キング・オブ・コメディ』>

 ヒロインが運命の命じるままに各地を転々とするプロットは、当時の日本映画としてもめずらしくはない。趣はだいぶ異なるが川島雄三が若尾文子の奔放さを存分に引き出した『女は二度生まれる』などとともに、1950年代~60年代の「女性の時代」を考える上でも興味深いといえる。だが、何よりも本作は女優・高峰秀子が、体当たり、アクションありの「あらくれ」演技に挑んだということで記憶されるべきだ。
 木下恵介の名作『二十四の瞳』や『喜びも悲しみも幾歳月』の印象が強い高峰秀子は、思えば意外なほど役柄の守備範囲が広い。思いつくだけでも、はすっぱな『浮雲』、大石先生的な貞淑さが乱れる『乱れる』といった成瀬作、やはり木下との『永遠の人』での元・恋人を想い続ける強い妻、増村保造『華岡青洲の妻』での嫁役・若尾文子とのなりふりかまわぬせめぎ合いなどの「強い女性」像はいいにしても、見事に主演田中絹代を立てた進歩的女学生だった成瀬『流れる』、これはもう「おきゃん」とでもいうほかないコメディエンヌぶりを発揮した小津安二郎『宗方姉妹』などみせられると、その演技のもののけぶりにうなるほかない。
 と、ここで思い出すのは、ハリウッドの現役演技の怪物、ロバート・デ・ニーロだ。多くの傑作があるマーティン・スコセッシとのコンビに『キング・オブ・コメディ』という怪作があり、これは『タクシードライバー』を期待するおもにデ・ニーロ初心者の度肝を抜くが、私はこの作品について、いや、これがあるからデ・ニーロのキャリアは一層凄みを増すのではないか、といつもいっている。そう、高峰秀子にとって『あらくれ』は<デ・ニーロの『キング・オブ・コメディ』>ではないか。
 それは成瀬演出にとっても同様。NHKもタイトル写真に使っていたホースのシーンは明らかに得意でないこと、いってみれば攻撃主体のサッカークラブが退場者ばかりになって全員自陣で守っているような不確かなおもしろさがある。
 男優陣も多彩だが、ひどい男・上原謙、だめな男・森雅之、どうしょうもない男・加東大介のおもな三人で、一番よかったのが洋服屋の加東大介。『陸軍中野学校』のなんだかわからない教官と並んで好きな役だ。
 なお余談だが、ジョン・カビラのルックスは『キング・オブ・コメディ』のデ・ニーロを意識したものではないかと以前から思っている。
 (NHK-BSで録画)

・・・

と、日本映画の佳作に酔いしれたところでお午が近づきトーストでいいや、おっ、ずいぶん前に買ったキウイが発見されたのでこれをサンドウィッチにしてみようと製作、そうだ、今日はグラミー賞だったとテレビをつける。
おお、ポール・マッカートニー、I saw her standing there か;これは夜にみ直してフー・ファイターズのやつのドラミングにしびれた+ついでにいうと前日かの特集でみたカーリー・サイモンのカバーも、このバンドらしい堅実さがいいような、つまらないようなだった、スティービー・ワンダーの superstition みたいなハードなファンクでも、アメリカの若いやつはいっしょにやっちゃうんだなあ、最後のロバート・プラントには、おお、ここに来てこんなすごいことになるのか;夜みた時、「40年ぶりのLAは…」などといってて驚いた:などと感心して、なんか眠くなったので昼寝に入り、気づいたら夜。暇だったので時間を調べ、『ヤング@ハート』をみに利根川を越え、スマーク伊勢崎に映画にくり出した。

◆"expand my horizon"

 予告編やサイトをみれば、本作の主人公たちがいかにすごいかはわかる。ここでもいつものように、「物語」でなく「映画」のつくりから語りたい。

 まず、編集、構成のすばらしさを称えたい。そしてそれはこの稀な音楽集団の仕掛け人ボブ氏の、卓抜した選曲やアレンジとまったくの相似形といえる。
 お年寄りの歌うロック、というとオールドロックを思うかも知れないが、どっこいそうではない。オープニングのクラッシュ SHOULD I STAY OR SHOULD I GO、キーとなるソニック・ユース SCHIZOPHRENIA などバンク以降の曲まで、原曲のきわどさを保ちつつ、シャウト、コーラスなど年季を活かしたきどころがロックファンにはこたえられないが、メインライブステージの SHOULD I STAY OR SHOULD I GO からカットバックし、"難曲" SCHIZOPHRENIA が仕上がっていく過程はまさにドキュメントの醍醐味だ。
 ドキュメントらしい手持ちカメラに、なぜかインタビューなどはきっちりつくりこまれた絵になっていたりする。要所で見せるハイファイ映像も、メリハリがついて効果満点だ。
高齢者の音楽ドキュメントといえば、ダニエル・シュミットがミラノにある音楽家のための養老院を描いた『トスカの接吻』があるが、シュミット作品が老音楽家たちの怪物的超人性を驚きのこもったカメラで丹念に追った「芸術作」だったのに比べると、こちらは実にアメリカらしいエンターテインメント・ドキュメントだ。おっと、ヴェンダースのこれも傑作『ブエナ・ソシアル・クラブ』もあった。やはりこちらも技術的なギミックが多いだけで、『トスカの接吻』の流れにあるといえる。
 といっても、ドキュメントとして一級品であることに変わりない。ブルース・スプリングスティーン DANCING IN THE DARK でスタートした「もっとも難しい観客」という刑務所のライブ、もはやこの曲ですら知らないような悪童たちが最後には「あなたたちのことは忘れない」となるシーン、ハイライトのコンサート会場の、ずっとローアングルからの観客席は名番組「バーンスタインの Young People's Concert」を思い出させた。悲しいバスのシーン。仲間たちの顔は見せず、音声だけの扱いはハリウッドの美しき伝統を感じさせてよかった。

 それにしても、ほんとにこういう人たちがいるんかよ、と素直に驚いたのは確かです。音楽以外もたとえば、Still Sexy Beast の人形、"超人"ジョー氏ファッションの赤の使い方に、さすがアメリカのおしゃれなお年寄りは違うとうならされ、誰だったかなぜロックなのかの問いに応えていった、expand my horizon の言葉などに心うたれたのはいうまでもありません。

・・・

というわけで、映画が終わると同じモールで日曜のおでん補充のダイコンと野菜天など買ってラーメンを食べて家に帰り、そうだ、2月から決勝トーナメントだと、このタイミングで UEFA.COM の Annual Pass 29.99ユーロの手続。「1年」というのは申込日からとわかり、ならもっと早くてもよかったかなとユーロの相場を確認し、得だったのかなあ。明細をみると3,606円引かれてました。

・・・

と、火曜にここまでしか書けず、放っていったん仕事に入り深夜まで。
入浴後、強化おでんなど食べて、前日ポールマッカートニーまでで寝たグラミー賞を最後までみたら、あまりにおもしろかったので当初の予定を変更してそのことを書きます。ついでなんで、さっき少し書いたアーティストについても補足しましょう。

・・・

パフォーマンスのトップは、すでに忘れていましたがU2でした。2年前の来日公演も涙ものだった、同世代のスターです。
ただ、こういう場面で出てくるのはこちらももう慣れっこ。これはボノ自身の言葉を借りれば、「私たちの活動について批判的な人もいるが」というまさにそういった大風呂敷活動の一環でしょう。曲はこの時期に合わせてきたかと思わせる Get On Your Boots。あちこちで耳にしますが、前作 Vertigo がストーンズなら Brown Sugar にあたるような転換期の快作だっただけに、二匹目のドジョウ狙いな感じです。

プレゼンターで出てきて、ああ、やっぱりスターなんだなあと思ったのがホイットニー・ヒューストン。「まさかホイットニーから」とグラミーを受け取ったのは確かジェニファー・ハドソンで、『ドリームガールズ』しか知りませんでしたがボリュームいっぱいの歌声は、なんかこう、今もまだ可能なアメリカンドリームをみたようでよかったです。

ええっと、スティービー・ワンダーといっしょにやっていたのはジョナス・ブラザーズというかっこいい若者でした。これは前日か、WOWOWの特集で誰か芸人だったかがいっていた「あんな若いのが、スティービー! なんて呼び捨てにして、わてらにとってみれば○○;誰だか忘れたけど大物芸人:に、おい、○○っていうようなもんでしょ」の通り。これは数年前、スーパーボウルでスティーヴン・タイラーと肩を組んでいたブリットニー・スピアーズだったかな、とか、この間みた『シャイン・ア・ライト』でミック・ジャガーと共演したクリスティーナ・アギレラなどもう慣れっこですが、やはりわれら日本人には驚きです。

これはよく知りませんでしたがボ・ディドリートのリビュートのベテラン、若手二人ずつのギターカルテットも同様。バディ・ガイ、B・B・キングといったすごい人たちといっしょにジョン・メイヤー、キース・アーバンの若手もいきいきとプレイしていました。
一方、これはともに若いマイリー・サイラスとテイラー・スウィフト。まわりにギターやベースがいるステージは、なんとなくアルフィーを従えた研ナオコ『窓ガラス』を思い出しましたが、歌はあまずっぱい青春ソング。それでいて技術がしっかりしているところが米国音楽産業のすごさです。

黒人音楽やルーツ音楽はうといのでよくわかりませんが、フォー・トップス・トリビュート・ライブというのは実におしゃれなものでした。
ポール・マッカートニーと会えて感激していたカントリーの女王は、日本でいえば若手女性演歌歌手が大滝詠一に会えて感激というところでしょうか。何しろ歴史が違いますので、こういうたとえは難しいところです。
そのポール・マッカートニーとドラムで共演のフー・ファイターズ、名前は今調べたデイヴ・グロール。すでにしびれたと書きましたが、職人的なうまみと同時に、いつもロックに大事な何かがかけている感じもします。確か元ニルヴァーナだったと記憶していますが、ハードロック界のTOTOといえるような立ち位置になっているのでしょうか。

同じようなことをずっと感じているのが、英国勢として気を吐いたコールドプレイです。
どの曲をきいても、よくできてるなとは思うのですけど自分からきこうと思わない。でも、ラジオやテレビできくと、おお、いいじゃないか、となるのです。なんとなく、こういった英国ロックの上澄みだけすくって並べてみましたという感じ。このへんは私は、日本だとラブ・サイケデリコやミッシェル・ガン・エレファントに同じような感じを抱いています。
今回のマッカートニーに「サージェントペーパーズの服装をパクってごめんなさい」といいながらのパフォーマンスも、なんか熱そうだけど温度が上がらない印象で、昔、「夜のヒットスタジオ」でみたデュランデュランあたりのような物足りない感じがあるのです。
そういえば、WOWOWでは「パクって」と訳していたところ。私には「recyle wear」ときこえましたが、「リサイクル」のこうした用法はあるのでしょうか。

さて、反対に意外なほどよかったのがレディオヘッド。
アルバムは全部持ってるファンで2001年にはライブにも行ったということもありますが、どっかのマーチングバンドとのセッションはみごたえ、ききごたえ十分でした。一時のピーター・ガブリエルを思い出させる、なんというのでしょうかドラム・アンサンブル、このあたりは数作前からみせていた、初期クインシー・ジョーンズを思い出させるブラスのビッグバンドに、大舞台でも目が泳いでるトム・ヨークと、一瞬の静粛の中、先ほどまでのゴージャスな音の洪水から一変のチープな、すみません、名前は知りませんギターのカッティングは、これはもう、ストラトキャスター協奏曲と呼んでいいでしょう。ロックの持つ、あやうさ、幻想性、ふてぶてしさ、それらが渾然となったステージにはみとれるばかりでした。そうか、フー・ファイターズやコールドプレイにないのは、このうち、とくにあやうさなのではないでしょうか。

ということで、パフォーマンスのトリは、今回のアワードを席巻したロバート・プラントとアリソン・クラウス。いやあ、ロバート・プラントこそ、あやうさそのものでしょう。
すみません、名前はよくきいてますが顔は初めてみたT-ボーン=バネットといっしょのパフォーマンスはあやうさにも風格があるのだなということをよくおしえてくれます。インタビューでプラントがいった、「クラウスがちゃんとした歌い方を根気よくおしえてくれた」というのにも笑いました。
北京でベッカムと whole lotta love を弾いたジミー・ペイジと半年越しの勝負は、いまのところプラントがリードです。まさに expand his horizon。

なお、ドレスについても触れておきましょう。
普段着のロバート・プラントはあやうい人なのでいいですが、一般おしゃれのの中ではグウィネス・ケイト・パルトローの何の変哲もないスパンコールが一番でした。

・・・

そんなわけで、またしても宿題としてシリーズ「日本人」が持ち越しになりましたが、ライブ感を出すためにそのまま更新します。予告編として、書こうと思っていたことを羅列します。
1)拍手と歓声のディレイ感、2)『まぶだち』のアクセント、3)日本人の「幕の内弁当志向」、4)小泉文夫が論じた中東の音楽と生活、などです。
なお、「radiohead grammy」「radiohead 15 Step」で検索のYoutubeではたくさんのニセモノがヒットしたのにも驚きましたが、どうやらそういう世の中のようです。

風と陽だまりのあやうい季節に

(BGMは Accuradio から、今はNHKで録音のレディオヘッドBBCライブ)

陽だまりで、世が良がヨガ 02/03 10:22


久しぶりに現れたウーはなぜか巨大化していたのでスカイドンと呼ぼうかと思っている 02/03 10:23


凍ってたの、おぼえてるか 200mm単焦点マニュアル02/07 12:34
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冬の終わりから春の始まり―This pens is good.01/26~02/01+自分の歴史

2009-02-04 18:05:24 | 週間日記
「春」の池、10時18分 02/04 10:18


先週日記は水曜の更新となりました。
アーカイブは、これも生涯テーマである「なつかしい」の十代のかたちを考えた『自分の歴史』です。
http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090204111342.html

●1月
26日(月)朝からスマーク伊勢崎で『ぐるりのこと』は橋口演出はもちろん、キャメラがまたすばらしい~手延べ勘助ラーメン*は大盛800円~前日の競馬で口座の残高が増えてしまい、しかたがないので減らそうと再びスマークへ。まずユニクロに入り、これはいつぶりか購入のズボンはバーゲンのコール天1980円。無印の黒を数年前に買ったが、冬は上着が重い色が多いので履く気が起きないこともあってオフホワイトに決定。サイズは29で入ったがももが少しきつく、30でいいが冬だしルーズフィットにしようとウェストはぶかぶかの31を購入~本屋でミュージックマガジン+レコードコレクターズ~翌日の記念品にアジア品の店でカエルと飛んでるブタの木彫りと、こっちは自分のコースター2枚。カードつくったらお香を2本くれた~帰って電話取材と原稿
27日(火)新宿・熊楠家*でニラそば~武蔵野館で『シャイン・ア・ライト』~仕事先事務所、Yさんの送別会で新橋・魚金~デザイナーM君と二次会はなんどきや~事務所泊
28日(水)起きてM君が「築地朝ごはんもいいですよ」というので回り、一大*という店でラーメン~帰って叔母の家に前週写真のCDを持っていくと、いろいろPCの操作についてきかれる~ウィスキー、フォアローゼス1050円+ホワイト&マッカイ980円~晩は塾。公立高前期試験の倍率をネットで知ったのは初めてのこと~マジョルカ:バレンシアは前半で3点入ってやめた
29日(木)晩に深谷シネマで『おくりびと』~原郷・雷文
30日(金)晩は尾島・松よしでもやしラーメン
31日(土)昼は競馬当たらず~翌日の記念品はと考え、鬼瓦職人の卵OB・T君宅に行き作品選び。その前にウィスキー、フォアローゼス1050円+カティサーク980円~ともに伊勢崎・ちなりで塩ラーメン~帰宅後、前日と分けてエバートン:アーセナルはやっと引き分け
●2月
1日(日)朝から同級生M君一家と出撃~東伏見の農業体験農園見学。園主、体験者の興味深い話をきく~帰国するスペイン人研究者Bさん送別会でYさん宅に。そしたらBさんが使っていた無印アイロンを置いていくというので、ちょうど壊れ始めたからといただく。Bさんのアイロン、T君の唐獅子、拙者の代金が「三角貿易」のかたちとなって、唐獅子はイベリア半島に向かい、無印アイロンは拙宅へ

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ラーメン5/15(*3/8) 外飲み2/9 アウェイ飲み1/2 劇場映画3/5 自宅サッカー1.5/5 購入ウィスキー4/7

なんのかんのと暮らしてるうちに、一月も過ぎて今日は立春だという。
一日早く春の陽気となった昨日三日は前夜朝まで仕事。九時過ぎに弟が来て起こされ、じゃあ、と庭に出てねこどもと写真など撮っていると、最近よくマエシンが入っている箕のところになつかしい釈迦の絵が乗っていた。

そうそう、これは、今確かめたら学研が出していた「母と子の世界名作絵物語全集17巻 現代日本の物語」。1968年とあるから五歳の時か。全集マニアともいえる父が買ってきたものだった。今思えばジャン・バルジャンもトム・ソーヤもギリシアの英雄たちも最初に知ったのはこのシリーズからだったが、中でもこの「17巻現代日本の物語」は大好きだった「おもちゃのこうもり」「ぶたのきょうだい」などが収められて、高校の頃かなんかに探したことがあって、その時は確かいい加減な母親が、あれはM江ちゃん;従妹:とこにあげちゃったんじゃなかったっけ、などというものだからあきらめていたのが、昨年、西のバラック;うちでは物置をこういう:を片付けていた時に出てきて、その時は心の中だけ思いがけない再会を狂喜したが、何しろ炎天下汗だくの作業中だったから後でゆっくりみようと母屋の軒の下に放っておいたのだ。それがねこどもが入っていた箱を動かし、箕の中に入っていたのだろう。

とくに「おもちゃのこうもり」は、けっこう後に記憶だけで中学生の頃か、感想文も書いたことがあるほど好きな話だった。おもちゃ屋がつくったこうもりが空に上りたいのだがなかなか達せず、おもちゃ屋のところに来て「天が高くて登れない」といい、じゃあ、と何度もぜんまいをつけ直して天をめざし、やがて胸が締めつけられるようでほっとする不思議なラストを迎えるという、他愛ない話だ。
何度も思い出したぽわんとした切り絵に詩的な物語。誰だったかな、後で知った文学知識からすれば大正ロマン派かな、と思っていた原作者は佐藤春夫だった。三十数年ぶりに見つかったこの個人的な児童文学の傑作については、また後でゆっくり書くとしよう。

そうこうするうちに姉の次男が数時間後の妻と来て、これから市役所に婚姻届を出しに行くという。そうか、では記念に写真を撮ってやるぞ、「じゃあ、庭園をバックに」ということになり、ねこどもも来たのでいっしょに写真に写り、じゃあ行ってくる、とやつら出発。まあ、送っておくかと写真をPCから「おもちゃのこうもり」はおぼえているかどうかの姉と、ついでに弟にも送っておいた。

昼になるとよく布教冊子を置いていく、キリスト教のある宗派の人たちが来たので多神教とアニミズム、利己的遺伝子説の話をし、ここで入浴して少し寝直し。気がつくと、この冬の最後の陽は落ちていた。

おっと、とコーヒーをいれて飲み、ちょっと掃除して中1塾。
いろいろやっていたが途中で休んで、最近のテレビやなんかの話をきいて、アニメ『WHITE ALBUM』、Hey! Say! JUMP、中学生男子にとってのカッコイイファッションなどの話は勉強になり、後は彼ら学校提出用の作業の合間、数学、というか算数として毎日新聞「脳トレ」にあった、人と犬が合わせて17います。足は全部で54本、さて人間は何人いるでしょう、というツルカメ算を方程式に直す問い、作業の単語に these があったので、This pens is good. という謎の文法間違い文を、1)単語1個直し、2)単語2個直しという問いを考えさせたりして2時間を過ごした。

中1を送ると、いつの間にか同級生M君からメールが来ていて、よくある「軽く雷文に」と書いてあったので「とくに問題なし」と返信。奥方と来た車に乗り、彼らの小2の娘の算数の位取りの話が出たので、「わかる」というは「概念」の獲得であって、それがいつかわかるかでと、先ほどの人と犬の問題や This pens is good. の話をして雷文に着き、前週の日曜に行った体験農園や身近な農地のこと、日曜に持って行った唐獅子の瓦職人の若者のこと、節分や氏神さまのことなどを話していると、その夜は近くの神社でテキヤさんのバイトをしていたという若いバイトが残りの焼きそばとたこ焼きを持ってきたのをもらって食べ、彼らがカウンターで「中京の直線は…」などと話をしているので、ああ、競馬やるんですか、私はライターもやってて競馬の仕事もよくやってて、テレビに出てる○○さんなんかと仕事したこともあるんですよ、「うええ、そうなんですかー、ホンモノだあ~。でも、ボクら年齢的に競馬やれないんで、ゲームのなんですよ」、ゲームってダビスタじゃなく、あのゲームセンターの、でも、あれ一回みたことあるけど、おれなんかだと、もう、懐かしい馬がいっぱい出ててうれしいんだよね、「ええ、一番古くてルドルフの世代ですけど」、じゃあ、スズマッハなんかもいるんだ、はい、と、何でこいつら自分の生まれる前のダービー馬で盛り上がってんだ、と不思議に思いつつ帰り道、M君奥方がオグリキャップ惨敗のジャパンカップをみに行った話などする。

お茶でがまんの奥方の運転で家に帰ってネットをつなぐと、姉から「ありがとう、めでたいめでたい」と返信。多分こいつは「おもちゃのこうもり」はおぼえていまい、と思う間に眠ってしまった。

なぜか朝の四時頃に目が醒めるが、意外なほどあたたかい。
そうだ、と前日にきいたJ-WAVEアーカイブスが1989年のチャートで今日は90年だと、ネットラジオをつけて、もうすぐ読み終わりそうだった長山靖生『いっしょに暮らす』を開き、1990年の音楽 http://www.j-wave.co.jp/original/j-wavetop40/(2月4日付)、PHIL COLLINS や RICHARD MARX といった身のまわりの音楽ファンにはすこぶる評判が悪い、この頃のリバーブだらけでFM音源が派手に鳴るサウンドととストーンズ初来日とポール・マッカートニー再来日の話などを、そういえばこの年ストーンズは行ったけどポール・マッカートニーはいいや、とパスしたな、中学校に勤めてた頃で、小学校だった姉の息子たちが夏休みに来て、サッカー部の試合にいっしょに行ってたな、まだうちにはエアコンがなかった、などと思い出しつつ、明治の物語である漱石『こころ』ぼ「先生」と「私」、もう少し後の武者小路の「新しき村」に、さくらんぼユートピアって柳美里『命』のあの演出家が始めたのか、などという初めて知ったことがあったりしつつ、この曲は知らなかった1位クインシー・ジョーンズの頃に新書は読み終わり、サーシャがジンバブエのデノミやアメリカの太陽発電量がドイツを抜いた話をしているうちにまた眠って、起きたら立春の朝だった。

と、またも長くなった、冬の終わりから春の始まりの約二十四時間を思い出して、「今の一日」はどのくらい「今そのもの」を生きているのだろうと思った。生きてきたのは四十五年で、迎えた春もおぼえてないのも入れて四十五回。「今の一日」には自分の四十五年だけでなく、もっと前の話もいろいろまぎれこんでいる。ふと思い出したのは、何だったか、室町時代についての本を書いた人がいっていた、「九十歳の人のはなしをきくと、九十年なんてあっという間だったという、ならば五百年前なんて実はちょっと前くらいのことではないかと思って、いろいろ調べてみた」という話だ。そう、時間は、昔は、あちらこちらに偏在しているから、久世光彦が太宰へのオマージュとして書いた小説のタイトルを借りれば『早く昔になればいい』。

ふとホワイトボードに目をやると、昨日書いた「This pens is good.」。
そう、「わかる」ということは「わからない」には戻れないことなのだ。そう思うのは、冬と春の間だからだろうか。

(BGMは今回も Accuradio で、ちょうど今、マーラーでは一番好きな『大地の歌』は、おっ、Concertgebouw で、指揮は Bernard Haitink)

庭に出てきた「おもちゃのこうもり」 02/03 10:42


T君の作品は、もうイベリア半島に向かったろうか。 01/31


せつぶんのせっぷん 02/03 10:36


「小松」ティー 02/03 10:30
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「やがて春が来れば、ぼくたちは、きっといまよりも温かい呼吸ができるようになるだろう」+acvアイドル

2009-01-29 16:41:50 | 週間日記
「化学変化」「状態変化」、そして「哺乳類における認識の変化」 01/25 13:10


なんだかんだとあって先週日記は木曜にずれ込みました。「ラジオその2」は先送りです。
アーカイブは、「キャー」の行き先を考察した『アイドル』(http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090129145126.html

●1月
19日(月)晩は同級生M君宅に。菓子屋N君一家も来て1歳児自由に歩くに驚く
20日(火)仕事はかどる~中1スキー教室で塾はなし~前節アーセナル:ボルトンの後半。メキシコの若いやつがよくなってきた
21日(水)昼はいろいろ晩は塾。受験勉強の合間に中3前週借りた絵本観賞。笑う~久々にみたバルセロナ:デポルティーボは前半で3点入ってしまったのでそこまで
22日(木)昼は仕事少しで基本うだうだ~余裕あったので、昨年できたスマーク伊勢崎で『チェ 28歳の革命』はストイック。行きに寄ろうと思った常勝軒を目指したが、多分3回目くらいで見つからず、時間ないのでスマーク内の助屋*という店で醤油ラーメン580円。帰りに、ひょっとしてここかなと一本深谷寄りを曲がってみるとついにあった常勝軒。同じ国道に沿いにある2軒のファミリーマートにだまされたとはいえ愚かだった
23日(金)塾は高1M君でネットバンク手続学習と映画研究は前に録画したAFIヒーローもの~久世光彦『飲食男女』読了
24日(土)退職後声楽やってる叔父がコンサートというので前橋へ。いとこなどにも久々に会う~前橋・めの娘三俣店*で味噌ラーメン600円~晩は、同級生M君ほか総勢5名で雷文→ワインマーケットカゴハラ
25日(日)東方・長崎ちゃんめんでちゃんめん651円~競馬はAJCCで27,530円的中~相撲千秋楽対決みながらおでん作成。関西でおなじみ、牛すじというのを入れたかったのでベルクで2パックだけ売ってたのをそのまま入れる。煮てたらほとんどかたち残らず~自宅映画は何回かに分けてみた残り20分の鈴木清順『けんかえれじい』と溝口健二『赤線地帯』のクラシック2作。やっぱりすごい

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ラーメン3/10(*2/5) 外飲み1/7 アウェイ飲み1/1 読了本1/1 劇場映画1/2 自宅映画&長編ドラマ2/3 自宅サッカー1.5/3.5
 ※ラーメンは「*=初食店」という分類も始めてみました

雨が多い中、うろちょろした日々。今週もここまですでに映画2本で映画づいてきました。気づいたことを羅列します。

◆『チェ 28歳の革命』
 ソダーバーグはアメリカ出身の現役監督ではもっとも好きな一人。驚嘆のテクニックにはいつもしびれさせてもらってきました。さらに若手ではもっとも期待する俳優ベニチオ・デル・トロとがっぷり組んで描いた革命の英雄の前生涯は拍子抜けするほど地味なつくりで、モノクロで描いたNYシーンの方がかえって派手にみえるほど。どうやらソダーバーグ+デル・トロの思惑は、いわば「英雄像のオーバーライト」なのではないでしょうか。
 革命は熱狂的と思われがちです。しかし、どうなるかわからないまま理想を旗印に突き進んでいくという「作業」は、愚かさを現出させる仲間や新参者の取り込み、そして長く終わりないようにみえる行軍など、われら後続が考える以上に「だるい」ものなのではないでしょうか。クライマックスの何とかいう都市の陥落シーンさえ、画面に爆発的な熱狂はありませんでした。
 そしてその「だるさ」が、作品を通じてだんだんとゲバラに“なっていく”デル・トロのすごみを、存分に感じさせる結果になっているのです。
『別れの手紙』はこれからですが、この地味さがすばらしい作品に「急展開」「大作」といったありきたりな惹句しか載せられないことは、「映画」という文化にとって悲しいことといわざるを得ません。

◆1月16日付毎日新聞夕刊の岸田秀
(1ヶ月は参照可:http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090116dde012040011000c.html

 ちょっと前の新聞を読んでなかったので読みました。
 大学では哲学を専攻したOBのI君にいつだったか、「センセイがもっとも影響を受けた考えは何ですか」などときかれたことがあり、ちょっと考えて、一番衝撃が大きかったのは20歳ちょっと前に読んだ岸田秀の「唯幻論」かな、と応えたことがあるほどの岸田秀ですが、何しろ何を読んでも「人間は本能の壊れた動物である」からの演繹なのでしばらく読んでなくて、インタビューとはいえしばらくぶりにその考えに触れました。
 オバマ就任の熱狂に対して、「可能性は少ないと思うが、危機打開に成功して、公約通りに“CHANGE”を実現すれば、米国は大変なことになりますよ」と、キリスト教公認後のローマ帝国を例に引き、

・・・
「ローマ帝国の先例が現代の米国にあてはまるかどうかは、もちろんわからないが、従来の支配構造に執着する白人層と、差別のない社会への希望を抱いた非白人層に分裂し、第二次南北戦争が起こりかねません」。それを免れる唯一の道は、米国を支配してきた白人層がその権力意識、差別意識を本当の意味で克服することだが、そんなことが果たして可能かどうか--。「できそうにない」と岸田さんはみているようだ。
・・・

 といい、さらに戦後日本の対米関係における自己欺瞞に言及します。
 いやあ、いくらなんでも、そうまでいうか、というのが率直な印象ですが、ひとまずおぼえておこうと思いました。

◆1月28日付毎日新聞朝刊の鹿島茂『引用句辞典』
 アダム・スミス『道徳感情論』を引いた米国発金融危機の話。
「アメリカ的な精神風土においては、強欲的な金儲けというもの」が「大リーグにおけるハッスル・プレーと同じようなフェア・プレーにのっとった『善』として賛えられている事実」を指摘し、「『悪』ならおのずと限度があるが、『善』だと限度がないという、共産主義社会において観察されたパラドックスが、資本主義においてもまた確認されてしまった」としています。

ここまでの三つから考えたのは、わかりやすい「単純さ」から生まれるものにろくなものはないのではないか、というよく考えることでした。
複雑この上ない社会で「うまくやる」ために必要なのは、やはり「複雑さ」なのだと。そこで、火曜にみた、今年ナンバーワンも十分な映画表現のことを考えました。

◆『シャイン・ア・ライト』
 高校の友人がメールを送ってきて、絶対劇場でみろというので、セドリック・クラビッシュ『PARIS』と悩んでこちらを選択しました。
 ローリング・ストーンズはさすがに1回目と2回目の来日には行きましたが、正直もうほとんど関心は失っていたのですが(参考:http://blog.goo.ne.jp/quarante_ans/e/57e830753d5180ffcbd89bf982b22476)、これにはまいった、降参です。
 マーティン・スコセッシの音楽映画といえば、やはりドキュメントとして優れていた『ラスト・ワルツ』ですが、これは素直に「技術」の進化を祝福したい。『ラスト・ワルツ』では使われていなかったクレーン、最高レベルの照明、すべてを知り尽くしたカメラワークが、この「現存する地上最古のロックバンド」の「今」をこの上ないかたちで「記録」しています。
 そんなに知らなかったバディ・ガイはじめゲストもすごい。そしてミック・ジャガーはじめメンバーの妖怪ぶりがなければ、いくら技術があるといってもこの傑作にはならないことはいうまでもないでしょう。

というわけで、ロックンロールなら「単純さ」も武器になると、でも、それを支えているのは、恐ろしく「複雑に」計算された技術なんだということになるのでした。
さてもう一つ、胃が痛い金曜、ねこといっしょに読み終わったこの小説集から著者と関係深い向田邦子『あ・うん』にも触れたエピローグから一節を。

◆久世光彦『飲食男女』から引用
 結局、その夜ぼくたちが交わした言葉は、それだけだった。それ以外の長い、長い時間―ぼくたちは、それぞれ、おでん屋の親爺の肩越しに見える冬の夜空に、一人の女の人のキラキラ炯る目を見ていたのだろう。まだ春は遠かった。けれど、しばらく俯いて、やがて春が来れば、ぼくたちは、きっといまよりも温かい呼吸ができるようになるだろう。

この一段落の「単純」の、何と「複雑」なことか。

(BGMはAccuradio Multichannel で今は冬が似合うドボルザーク Slavonic Dances http://jp.youtube.com/watch?v=QJp8cRLmqb0。今日最大の発見は超絶のギター、オルガントリオ、Pat Martino の Oleoby http://jp.youtube.com/watch?v=Ql_bHgaQQZE&feature=related

負けるなよ、季節外れの派遣労働者 01/25 12:06


雨上がりの半魚ねこ。夕方には全ねこに戻ってました 01/23 12:53
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「マスク、マルクス、踊り念仏」(01/12~18)+acv『台風の目』

2009-01-21 01:09:55 | 週間日記
冬のブラインド影芝居、キャンディーが左前足 01/12 14:33


はい、先ほど仕事一つ片付けて、順調に火曜夜更新の先週日記。「ラジオその2」はこの後です。
アーカイブは少し季節は外れましたが、10年前の優雅な19歳の夏の記録『台風の目』(http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090112153806.html)。

●1月
12日(月)昼は集計~晩は煮ぼうと製作。完成直前、ねこのミシビシ母屋で発見。前回の反省から周到に退路を断ち、今回は無血開城となる
13日(火)昼は集計作業がんばる~晩は塾~去年の録画アーセナル:ポーツマス。なんとここでセスク全治4ヶ月を知りショック受ける
14日(水)昼は原稿、アマゾンMP購入、ジャニス・イアンのベスト初聴~晩は塾~マンU:チェルシー
15日(木)昼、今日はラーメンと群馬へ。初食、新田・麺や剛で坦々麺+餃子セット~帰りに通った時宗の青蓮寺というのをちょっと見学
16日(金)朝、貸した本を返しにNさん来~じゃあ、と川本・おおにし製麺で大盛うどん+かき揚げ~ササイでホワイト&マッカイ1050円と何かのワイン~図書館は姪誕生日贈本探しで、借りたのはレオ=レオニ『びっくりたまご』と閉架出してもらった土方久功『ぶたぶたくんのおかいもの』に、小熊英二+上野陽子『<癒し>のナショナリズム』、小浜逸郎『善悪ってなに? 働くってどんなこと?』。贈本はうっかりしてて、少し前に『びっくりたまご』(http://jp.youtube.com/watch?v=KQa4cIuJthQhttp://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?No=4152)と谷川俊太郎セットで『まざあぐうす1』をアマゾンから~深谷シネマで『闇の子供たち』~だらだらしてたら同級生M君に誘われ、細君とともに雷文へ
17日(土)昼、なんとなく妻沼・よか楼本店で大盛ラーメン+気になったメンチ~だらだらして競馬当たらず~夕、前週の酒蔵見学で買った酒粕をもとにかす汁作成~入浴後、自宅映画は迷った末、柳町光男『カミュなんて知らない』(2005)。公開時にシネマテーク高崎でみた予告編(http://jp.youtube.com/watch?v=KQa4cIuJthQ)にもうなったが、この絵づくりのセンスは懐かしくてしかもすごい。くだらない話でも映画のスリル満喫。と思いながらも途中で寝てしまい、翌日観了
18日(日)昼、新聞買いに出たついでに尾島・松よしでタンメン~ずっとだらだら競馬も当たらずそのまま寝てしまう

【カウンター09】
ラーメン3/7 他外食1/2 外飲み1/6 劇場映画1/1 自宅映画&長編ドラマ1/1 自宅サッカー2/2 聴了CD1/1 購入ウィスキー1/3

相変わらずあかぎおろしびゅんびゅんの寒い日続き。
今朝、新聞を読んでいたら、コラムでいきなり後ろから木槌で叩かれたように衝撃を受けたので紹介します。

・・・一部コピー
「マスクの季節」

 1970年の大阪万博の時のことだ。観光に来たある米国人は、街を歩く日本人の多くが白いマスクをしているのに驚いた。息もしにくいし不便だろうにと思い理由を聞けば「風邪の予防」という。米国人は「何と用心深い人たちか」とまたびっくりした▲彼は健康に敏感な日本人の性格を知り、ある事業を日本で始めることを思いついた。米国人はアフラックの当時の社長で、事業とはその後大成功したがん保険だ。そのころは、風邪よけにマスクをするのは日本人ぐらいしかいなかったのだ……(以下略)
(全文は1ヶ月読めます http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20090120k0000m070135000c.html

・・・

そうか、風邪の予防でマスクをするのは日本人くらいなのか、これは意外だとWikipediaで「マスク」をひくと

・・・
「海外のマスク事情」

欧米においては日常生活の中でマスクをすることはきわめて少ない。実際に花粉症のセルフケアとしてマスクをせよという方法が紹介されることも少ない。そうしたこともあって、花粉症の時期に来日した欧米人が、市中で多くの人がマスクをしているのを見て、なにごとが発生したのかといぶかるという話は有名である。
(中略)
一般に日常生活の中でマスクをすることに抵抗がないのは、日本をはじめとしたアジアである。とくに東南アジアや東アジアの都市部では、排ガスに含まれる粉塵などを吸わないよう、オートバイに乗るときにマスクをするのが一般的な地域もある。

・・・

はあ、ちなみに私は、多分中学校の給食当番以来マスクをしたことがありません。どうにも息が苦しそうで、健康にいいとはどうにも思えないのです。

そうかわかった、で、何がそんなに衝撃なのかというと、私は多くの方と同じように「日本人はどういう人々なのか」という問いについて長年考察しているんどえすが、ここに、「風邪の予防にマスクをする人々」という非常に大きな要素が加わって、これは「日本人像」を明らかにするのに有効なブレイクスルーとなると考えたからです。

クリシェともいえる「日本は世界で最も成功した社会主義国家」というフレーズ。ここ数年、資本主義の隘路を感じ、近辺の者に、ひょっとしたら史上類のない経済が高度発達した国の共産主義化が試されていいのではないかと冗談半分にもいい続けているのですが、なんとなく「風邪の予防にマスクをする人々」にはもともとハイパーマネー経済は向いていないのではないかと考えたわけです。
そう思いながら「マスク」という文字を見ていて思いついたのが「マスク・マルクス」というフレーズ。もちろん単なるアナグラムによるだじゃれですが、なかなかいいかも知れない。そう悦に入りながら先週分の写真を整理していて、木曜に行った太田市の青蓮寺という時宗の寺で撮った写真に目を見張りました。



これはマスクではなくよだれかけが赤城おろしでめくれたものです。しかし、お地蔵さんによだれかけをかけて寒いからと帽子もかぶせる。それが「風邪の予防にマスクをする人々」で、そういう人々に生き馬の目を抜くハイパー市場主義マネー経済は似合うはずがなかった。そう思ったわけで、だから「マスク・マルクス」なのです。

なお、不勉強にして時宗の寺というのは訪れた記憶がなく、僧侶でなく普通のかっこうをした人がいて「遠くからですか」ときくので、いえ、深谷で利根川を越えてすぐです、「ああ、深谷ですか。時宗の寺は深谷にもあるんですよ。では」。
短いけどいい会話です。なお、以前から中学校歴史教科書最高の謎の一節として、いつも中学生と笑ってきたのが

「また、一遍はおどり念仏を唱え時宗を確立した」(教科書箱から出していず引用不正確)

これ、何がなんだかわかんねえよな、わっはっは、という調子で笑っていたのですが、もう十年以上前でしょうか、これはおもしろそうだと読み始めた今井雅晴『日本の奇僧・快僧』という本を読んで心打たれました。これは本棚ですぐ見つかったので一部写します。

・・・
 しかし踊りながら念仏を唱えるとはいったい何だろう? それに一遍の捨てる生活とどのような関係があるのだろうか。
 一遍が踊り念仏をはじめたのは弘安二年(一二七九)のことである。場所は信濃国伴野であった。現在の長野県佐久市伴野である。ここの武士の家に招かれ、時衆といっしょに庭で念仏を唱えていた。
 すると一遍の心は、大勢のさまざまな声のなかで次第に澄みわたってきた。念仏に対する信心の気持が静かに湧きあがり、体が踊り出すような喜びの気持ちがこみあげて、うれしさのあまり涙が自然にこぼれ落ちてきた。まわりの時衆も同じ気持ちだったらしい。
 そこで皆で声を合わせて念仏を唱え、堤(鍋型の鉢)をたたいて踊りまわった。これが『遊行上人縁起絵』が伝える踊り念仏開始の場面である。早い話、皆で一生懸命念仏を唱えていたら、だんだん気持が高揚し、とうとう恍惚状態(エクスタシー)に入ってしまい、手をあげて足を踏みならし、念仏を唱えながら暴れまわったのである。(同書P140~141)
・・・

つい長くなってしまった。なんとも興奮が伝わってくる描写で、当時から私は鎌倉仏教のところを説明する時、時間がある限りこの部分を読み聞かせている。これには中学生は、「すごい! ライブだったんですね」と大喜びだ。

だから、マスク、マルクス、踊り念仏。
一銭もかからないけど、われら二十一世紀人にこれだけの楽しみがあるのだろうか。きっと今からでも遅くはない。

(BGMは Accuradio「70s Shuffle」から、何となく imeem にアップしたRCサクセション『冬の寒い夜』http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_/music/1wcB22dZ/rc_succession_fuyu_no_samui_yoru_cold_winter_night/ に替える)

・・・

今年も畑の一番花はホトケノザ 01/17 09:25


前週酒蔵で購入の酒粕としぼりたて 


ティーは、「状態変化」も、自分の周りにマルボケが出ていることも知らないけれど、溶けたばかりの氷のおいしさを知っている。そして、氷面に映るのが自分の顔だということは知っているだろうか 01/17 09:21
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お午の池に氷がある頃 (01/05~11)+acv『人生設計』

2009-01-15 18:21:16 | 週間日記
1月8日9時45分。池の向こうにいるのは暫定名東の子さび


いつまでもひまでいられず。木曜になってしまった先週日記です。
アーカイブは『人生設計』(http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20090112152520.html

●1月
5日(月)起きて働く~競馬、京都金杯で4万3千円しとめる、サンキュー、タマモサポート~新年最初のカレー製作
6日(火)晩は新年初塾~なんとなく尾島・一番でラーメン+餃子~imeemの発見。仕事そっちのけで取り組んでしまう(http://www.imeem.com/people/FwgvvZ_)
7日(水)七草はいつからか祖母を受け継いで父親が製作。前夜から気合を入れていた~午前から高1M君が数学宿題に~送ってったついでに足伸ばし、伊勢崎・てぶち屋で噂のうどんはパワフルだった~帰り深谷に回りササイでフォアローゼス、カティサーク購入~晩は塾
8日(木)打ち合わせで電車に~まず、新体制で再開と知り中野・へいぼんで野菜たっぷりラーメン~築地で打ち合わせ~編集Oさん、デザイナーM君と築地・ふぢのでタンメン~帰りは時間あり上野下車。肉の大山でビール、コロッケ、串2本の後、丸井に侵入し、無印、GAPのバーゲン偵察。無印はそうでもなかったが、GAPの値引率は激しく、7980円だかが980円というセーターを購入。しかも2割引で800円しない。そういえばGAPを買ったのは初めてだったような、若者に仲間入り気分。さらにこれが2900円かよというメリノウールセーターをほぼ買わんばかりになるが、何とか思いとどまろうと買わない理由を考え、「これ着てたら不必要におしゃれに見える」という絶好の文言を考案しなんとか逃れる
9日(金)うだうだしているうちに夕方入浴になり、ビールを飲んでいると同級生M君に誘われ雷文に
10日(土)Mixi70's倶楽部新年会で人形町へ。お土産として、ぽてとやと黒胡椒+葱味噌せん。この会は3度目で、いつものようにおそろしく専門的で勉強になって楽しい話の数々、ツボをつくライブをききながら時間を忘れる。何とか最終前の電車に~籠原止まりで駅員に起こされ無事下車し、これは初、一人代行に乗って帰る2200円は、ネットカフェ泊1000円とどっちがいいのか
11日(日)昼から撮影~あまりの気持ち悪さに薬店に行き、酒豪秘伝210円というのを購入服用~M君主催、都内からのお客さま深谷訪問ツアーで、滝沢酒造酒蔵見学~M君もやし工場見学~産直食の駅見学~総勢8名参加、ワインマーケットカゴハラでワインは6本だったかな、ほか、大飲み大騒ぎも、酒豪秘伝のおかげか快調

【カウンター09】
ラーメン3/4 他外食1/1 外飲み3/5 万馬券1/2 購入ウィスキー2/2

あっという間に正月も過ぎ、代わって来たのは冬将軍。赤城おろしびゅんびゅん寒い日々です。よく、冬に夏を思うのと夏に冬を思うのはどっちがいやか、という話をしますが、やっぱり暑いのやだ、寒い方がまだまし、などと考えているのは、寒くても風が吹くだけの北関東育ちだからでしょうか。でも、十代の頃スキーに行って夜に歩き回っても、なんかうちの方が寒いんじゃねえか、などと言い合った記憶もあります。
お午の池に氷がある頃があるのも、そうよくなくはありません。

(BGMは Accuradio Multichannel 今かかっているのは、リッカルド・シャイー、シューマン交響曲第2番)

気球、酒を産む 01/11


氷の季節は空が青く雲が白い 01/11


池の前からのおもちかえり 01/08
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ステナイザウルスの今後(12/29~01/04)+『学校ウェア』

2009-01-05 23:53:06 | 週間日記
「二日陽の 選び磨きし 柚の刃は」 01/02
 ※単焦点マニュアル200mm f4 1/60


はい、月曜夜更新がうれしい、年末年始の先週日記です。
今回はアーカイブも更新。当時流行っていたアディダスその他に学校ジャージをからめた『学校ウェア』(http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20081229135600.html)です。

●2008年12月
29日(月)OG・Eさん主催の忘年会。会場は初めて行った串焼きのねぎ~C君推薦、名前忘れた旧い居酒屋は懐かしい雰囲気だった
30日(火)OB・M君主催の忘年会 feat. ボウリング大会。ひょっとしたら今世紀初かものボウリングは1ゲーム目、100点行かず5人中最下位も、軽いボールに替えた2ゲーム目は2位に健闘、次回はいつだ?~飲食は暖や。送迎ともM君夫妻、ありがとうございます
31日(水)朝から少し仕事~午後、年内最後のラーメンとして、やってるかどうかと思いつつ四華郷へ。「もうすぐ終わりなんです」といいながらも入れてくれ、味噌ラーメン+餃子~同級生M君宅で年越しは、赤ちゃん装備OB・M君一家も参加。紅白、ハッスル、ダウンタウン、ゆく年くる年、ジャニーズ、カウントダウンTVなどみながら飲み食い
●2009年1月
1日(木)連戦の胃の疲れを癒すためずっとだらだら;1月1日付参照~深夜になって入浴~2節前の録画で大一番アーセナル:リバプール。負傷退場セスクは大丈夫か、っていっても、もう次の試合やってるのだけど
2日(金)ここで09年最初のラーメンは太田・麺之介に決定。味噌ラーメン+セット餃子とライス900円~コジマでDVDバルククーヘン購入50枚1780円~帰って少し仕事~これも恒例、高校弓道部新年会はいつものあだちで。この会ではマイノリティである民間勤務の方々の声が景気を反映。おっと、こっちは最零細民間だった~同級生S君に送ってもらって帰宅
3日(土)前夜は車置いてきたが、寝過ぎて誰もいず、コミュニティバスも休みなので、餅、前年の新聞、駅伝などで怠ける~父親がどっかから帰ってきたので車まで送ってもらい、ベルクほかでこの年初めて飲食物を購入~帰宅後は締切があるので集計仕事~同級生M君から連絡あり雷文に。M君から旅行みやげの納豆と、店からもお年賀いただきありがとうございます
4日(日)前夜も帰ってすぐ寝てしまい、昼にちょっと開いた入浴~09年競馬スタート。最初に買った中山10Rでいきなり1万1千円的中ほか3千円台の人気サイドも当たり勝ち越しで2日目に~集計仕事始めるが、怠けぐせのからだがついていかず早々寝る

例年のようにしょうもない日々でした。そういえば、今日月曜も京都金杯で4万3千円しとめ、期間中の酒代が還元、ありがとうタマモサポート。
それで、何よりうれしいのは、07年に始めたはいいもののわけわかんなくなった【カウンター】が完遂できたこと。どうでもいいことですが、いい加減者ゆえ自ら誰に頼まれたのでもない長い業を完成させるというのはめったになく、すっかり♪ニコニコニコニコ、日光かーらやって来た、です。
ともあれ、ジャーン、数字の公開を。

【カウンター08最終結果】
ラーメン1/120.5 他外食44.5 外飲み2/59 アウェイ飲み1/35 さんま51 ライブ7 劇場映画18 自宅映画&長編ドラマ6 美術展4 読了書19 球場野球1 万馬券10

単なる数字、まさに積算カウンターです。ここで突然、「読了書」と「万馬券」が出てきましたけど、前者は別にリストが設けてあり、後者はネット購入なので検索して知りました。

ラーメンばっかり食べてるけど3日に1回もなかったんだなとか、週1回は外で飲んでたんだなとか、ライブでは多分21世紀になって初めて来日アーティストゼロ、劇場映画は昨年の半分、本も仕事の資料なんかを除くと読み終わった本は少ない、とはいえ買った本は3倍くらいはあるような、CDはちょっとわからなくなってますけど主力のアマゾンで調べたら08年新譜はスティーヴ・ウィンウッドとポール・ウェラーだけ、こうなると、ちょっと趣味は「はい、読書と音楽、映画鑑賞です」なんていってられないような気がしてきました、これじゃただラーメン食って酒飲んで、ねこと遊んでいるだけのごくつぶしではないか、でも、それでいいんです。

思えばあまりものを捨てることをしないまま、ここまで過ごしてきました。今度の塾引越しでも分別してる時間がなくなって、結局、後で捨てようと多くの箱を持ち込んでいるし、これじゃまったく、ステゴザウルスならぬステナイザウルス、困ったものです。
けれど、いつまでもそういうわけにいかないと、45歳にもなればみんなわかっている当たり前のことに今さらながら気づき始めました。時間だって同じです。

海外サッカーをもっともよくみた数年前のある時、ふと「いつか、あの頃はサッカーばっかりみてたな」と思う日が来るんだろうな、と思いました。今も海外サッカーは週に1ゲームくらいはみるけれど当時よりはみていない、だから選手やクラブの情報はわからないことも多くなっていますが、それでも当時よりサッカーを「よくみられる」、これは確実だと思います。
それは読書でも音楽でも映画でも同じこと。もっとも本を読んでいた頃より今の方が「よく読めている」はずだし音楽も映画も変わりません。それはこの上ない時間で、さらにいえば「はずれ」に出くわすことも減ってきました。
今、ふと思い出したのは高野悦子『二十歳の原点』。この本の話をする時にはいつも糸井重里の番組で大槻ケンジがいっていた一種の危険な切実さのことを話すのですが、それより今は著者が書いていた「一日一冊新書読むくらいじゃないといけない」(引用不正確)という若い前向きさです。なんとすばらしく凛としていることか。でも「決意」は、若い人向けかも知れません。

というわけでこの週間日記も、ヒントになった毎日新聞夕刊の『ウィークリー日誌』もなくなったしもういいかなと思いつつ、惰性もあってそのままに。
次はどこのラーメン食べようかと、酒飲んでねこひざに乗せて考えるのが一番のような気がします。

では、
【カウンター09】
ラーメン1 外飲み2 自宅サッカー完観1 万馬券1

+付録は後でベスト5をと思っているものの、実現するかどうかわからないのでここでまず貼付の08年読書一覧:

米原万理『オリガ・モリソヴナの反語法』(2002、文庫2005)
木村敏『時間と自己』(1982)
赤坂憲雄『東西/南北考』(2000)
別役実『当世・商売往来』(1988)
三浦雅士『私という現象』(1981、文庫1996)
アラン・ホブソン『夢の科学』(2003)
渡辺裕『聴衆の誕生』(1989)
村上春樹・柴田元幸『翻訳夜話』(2000)
斎藤環『「負けた」教の信者たち』(2005)
正高信男『子どもはことばをからだで覚える』(2001)紛失のため半分再読
森絵都『カラフル』(1998、文庫2007)
須原一秀『自死という生き方』(2008)
野矢茂樹『哲学の謎』(1996)
山口瞳『礼儀作法入門』(1975、文庫2000)
加藤周一編『私の昭和史』(1988)
澁澤龍彦『三島由紀夫おぼえがき』(1983、文庫1986)
有吉佐和子『華岡青洲の妻』(1967、文庫1970)
加藤典洋『言語表現法講義』(1996)
津島佑子『快楽の本棚』(2003)

(BGMは相変わらず Accuradio Multichannnel Mix。今日の<再>発見は V.S.O.P. の bird like。そういうセッションがあったことも20年ぶりくらいに思い出しました)

「新春、庭のクロスカウンター」 01/04
 ※名前は初公開「マエシン(正式名:前から見るとシンメトリー)」はしゅっしゅっとジャブを打つと必ず打ち返すファイターとして知られています。惜しむらくは、シャッター速度落とさなかったこと。


「前足おいし松の内」 01/04


=======

Mixiの方のリクエストで追加画像
「前から見るとシンメトリー」、後ろ脚の模様がちょっと違います 08/11/05
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"spiral"(12/22~28)~『ビートマニア』

2008-12-29 17:26:35 | 週間日記
イブの朝 内陸畑で おめかしも 12/24


あわただしい時期ですが、ひとまず08年最後の先週日記更新は月曜にできました。
アーカイブは『ビートマニア』 http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20081229134315.html。ゲームに関する記事です。

●12月
22日(月)これは前週の訪問で期待広がる太田・華月でタンメン+餃子。ここ数年の関心事である「店去りて味残る」の典型例と思われるが、これについてはまた後で~今日は買い物すまいと、思ったが、コーヒーがないので初めて入ったCo-opでオリジナルのコロンビアとフィルター、ブックマンアカデミーで、ミュージックマガジン、レコードコレクタース、ナンバーを買う~頼んでおいた音楽データ持ってOB・Y君登場。コーヒーで少し話す~同級生M君一家、N君とワインマーケットカゴハラ。名前忘れたが甲州の白が国産らしいすっきりでよかった、ボトルは2000円ほど
23日(火)尾島・松よしで塩ラーメン~仕事少々
24日(水)塾の予定だったが、24日で中学生はどうだろうとメールを送ると休み、早上がり希望と続いたのでなしに。で、下請け高校生と集計仕事に精を出す
25日(木)これは10年ぶりくらいの伊勢崎市境・飛竜でチャーシュー麺~買い物は座布団関係。またも3軒往復で商品を絞り、買い物王者ぶりを上州にアピール~振替で塾~同級生M君に誘われ、奥方とともに雷文へ
26日(金)地元ロケの映画『傘』;http://www.kasa-movie.com/ OG・Sさんのクラスメイトが監督:に行ったが、途中連絡があり公文のイベントで休み。Sさん夫妻と駐車場で立ち話の後、解体の旧塾を確認~ササイで酒は、フォアローゼス1050円、これは初のカナディアン、ブラック・ヴェルベット≒900円;これはちょっと味が下品で失敗でした:のウィスキー2本、仏の何とかいうメルロー≒600円、デリカメゾン白298円で正月まで大丈夫か~大風で西が黄色く曇っていたので何となく西に進路。本庄・大勝軒を目指したが、本庄・マル汁屋というのに気づきラーメン~帰って前日の事件連絡を思い立つ。伊勢崎の国道交差点で信号待ち中、曲がってきた電気屋軽トラから蛍光灯の箱目の前に落ちるもドライバー気づかない様子なので、そのまま降りて近くの塀に立てかけておいた。時間なかったのですぐ置いただけだったが新品の模様で、前述のように往復でまだそのままを確認したので、ネットで電気屋電話番号を調べて、すみません、深谷の小林と申しますが、昨日○○の交差点で蛍光灯が……と説明すると店主らしき好漢、「ああ、それはきっとうちのですよ、わざわざどうもありがとうございました」。30+32W、電気屋に帰っただろうか~高校生M君が宿題をやるというので塾。母上より差入手づくりピザごちそうさまでした
27日(土)Mixi横浜方面忘年会&誕生会で出撃~その前に年内最後の東京ラーメンと最愛の店三鷹・江ぐちへ。ビール、チャシュー皿→五目ワンタンメンの王道メニューで堪能だけでも満足だが、今は年に数回の参上なのにおぼえてくれているのか、大御所の感ある通称タクヤが帰り際、「ありがとう、本当にありがとう」というのに涙ぐみそうになる~三鷹時代によく買った喫茶店でブレンドとマンデリンを100gずつ。~時間余裕ありりんかいフリー切符で乗り降り自由のため、荻窪→中野のラーメン店跡を視察。これはこの間のラーメンDB、オールタイムベストの確認作業でもある。荻窪では、丸福や佐久信はなく、それでも十八番はあった。中野では、調査対象の近くの店が買い取ってリニューアルという平凡が視察目標。これも「店去りて味残る」の例だが、クリーンになった店構えにはやはり不安を感じ、腹いっぱいだったので判断は延長。久しぶりに行ってみたブロードウェイにはびっくり。まんだらけを中心としたオタクワールドとして盛況とはきいていたがこれほどとは。学生の1年半、かなりの時間を過ごした当時は三省堂のようだった明屋書店さえカラフルになっていたし、ここにはあのフランス家庭料理の名店アンニュイがなどと感慨にふけりつつ、1万円以上プレミアのトミカ、ユーロに特化のサープラス店のほか、これは予想通りのコスプレ店やフィギュア店に、ぎょぎょぎょの行~いよいよ横浜、関内入り。すばらしい会は全員会ったことある人々で、これは春に次いで二度目のもつ鍋・ばう蔵は、多分前回はすでに酔っ払っていたかよくわからなかったが、今回はすごいうまいということがよくわかった~2次会カラオケでは、happy Xmas はいいとして、続く brown sugar、try a little tenderness では歌詞についていけず、「“雰囲気だけ”もいい加減しろって感じですよ」の栄誉。このあたり、前は全然普通に歌えていたので、モニターから遠く視力減退が原因か、ということにしておこう~3次会は、これも前回に続き2度目だが、到着すぐに自慢のかつも食わずに座ったまま寝る。店名は失念。朝が来たようでふらふらと駅まで。京浜東北は気づいたら上野を過ぎて大宮下車。みなさま、迷惑かけませんでしたでしょうか……
28日(日)……目覚めたら深谷駅出てて岡部から2駅戻る。旧塾に車を置けなくなったので前回から籠原駅が電車基地になったが、自宅は深谷・籠原のほぼ中間なのでこれは25年前に“戻った”変化~ねこにキャネットやってさらに寝る~起きて入浴~有馬記念は3着エアシェイディは買ってたがと負け惜しみ。テレビみてたらUHFで最終やらないので少し寝て、夕食煮ぼうとの買い物とペットフードの日、2割引のヤオコーで698円→558円のキャネット4袋~煮ぼうと作成~深夜のアーセナル戦予約しようとして、WOWOWでやっていた『アイ・アム・レジェンド』を少し観。北村薫『ターン』と同じような設定だが、「他者」、そして「内面」の描き方に国内叙情ミステリーとハリウッド、両エンターテインメントの距離を感~目が覚めるが前夜の影響でほとんど飲まずにだらだら

【カウンター08】
ラーメン5/119.5 外飲み3/57

カウンターはついにラーメンと外飲みだけ、そんな日々です。
ついにさんまはゼロですが、今年は25日に群馬で58円がいました。でも、飲む予定なので控えたので、このままなしくずしに「解凍」に出会うのでしょうか。
そんな中、またも Accuradio できいたジャズピアノですが、昨夜だったか耳に止まったのはが上原ひろみの『spiral』。噂にはきいてましたがきいたことはありませんでした。すごい、これぞクールで、しかもスケールが大きい。師匠格のチック・コリアより、スタンダーズの時のキース・ジャレットを思い出すといったら的外れでしょうか。
検索したらありました。多分隠し撮りにCDの音源を合わせたのでは。なるほど、ありがたいです。http://jp.youtube.com/watch?v=_klX6rQ4Sdc
こうやってきけるのでCDを買い控えることがあるのは確かですが、きけばきくほど、ほしくなっちゃうのも事実です。
ジャズで spiral といえば、コルトレーンの giant steps の中のも http://jp.youtube.com/watch?v=8tDxf-mCNYI すごいですが、さっきまた Accuradio でナイン・インチ・ネイルのこれはきいたことがなかった the downward sporal というアルバムから、おっと曲名チェックできませんでした。
「デフレ・スパイラル」といわれたのは少し前で、その頃は本当に「スパイラル」という感じの長さでしたが、今回の「百年に一度の経済危機」は10年くらいしてどういわれるのか。無理な話でしょうが、できれば「景気」に関係なくから生きていたいので、甲斐バンド『らせん階段』 http://jp.youtube.com/watch?v=vFEOwDbwkCw でもきいていた方がいいのかも知れません。

残り2日。たまっている宿題かできるだけ書きます。

(BGMは Accuradio と上記曲)

いつも年末年始な中のブロードウェイ3階 12/27


飲んでばかりであまり撮影せず、いいのがないので前週画像から、
「未だ5合目付近、登頂は越年か、片付けちゃうぞ、ティー」12/21
コメント (2)
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大買い物大会記@太田<後編>+12/15~21+『サザエさん』

2008-12-23 23:40:52 | 週間日記
 雨上がり ほうれん草の ねこがディグ 


・・・何と一回で入りきりませんでした。いつも長いとはいえ初めての経験です。
ですので、後編。

◆PART2―18日(木)
もうすでに書くのに疲れましたが、何のためかはわかりませんががんばります。

事前に電気製品好きの弟とも、このタイミングでブラウン管を買うことの是非を相談。とにかくヤマダ再楽館になのですが、今や激戦区となりつつある太田ではラーメン店訪問も欠かせません。

この日の目標は、これもぜひ食べてみたかったものの、なぜか見つからなかった麺之介です。
地図でみるとかんたんそうなのになぜだか見つからず、過去にはいろいろな副産物がありました。いい方ではしかたなく入った翡翠軒という中華料理屋が大当たりでそれから何度か行った、悪い方では夜に探していたら謎の若いやつが道に出てきて、「すみません、おれとタイマンはってもらえますか」と誘われた、などですが、あまりに見つからないので、これはネット情報まで活用したさる組織の陰謀かと思ったほどです。
ですがもちろんそんなことはなく、一度通過して確認。ついに念願の初食となったわけです。

『ランチタイムが終わる頃』。そんなタイトルの歌もありましたが、ひょっとしたらその店の「素」がもっともよく出るかも知れない、そんな時間の訪問です。
店内の様子には好感が持てました。かっこいいHPも持つ、若い人がやっているこういう店では、客との距離の持ち方に「職人」的なステレオタイプがあります。それがこの店の場合、年配の方にもいらっしゃいとあいさつし、かと思えばラーメンに焼き餃子と水餃子、ライスをマンガ読みながら待つ猛者の女性もと、そう古くはなさそうなのに何十年もやっている店のような空気があるのです。
注文はひとまず、標準と思われる醤油ラーメンと餃子を。木曜は餃子半額だそうで、餃子3つついて780円のランチとどっちがいいかきくと、「ちょっとだけ高くなりますけど5つある単品の方がお得ですよ」と若い女子店員。この上ないレスポンスです。
脚の間にはさんでこねる青竹手打ちのパフォーマンスをまじえながら、厨房の動きも申し分ありません。途中で小さなスプーンで白い粉を入れるのを見せるのも、この時代のラーメン店ではむしろ好印象です。途中でラーメン注文の方無料のライスも頼み、楽しみな一瞬を待ちました。

ほどなく、ちょうどいいタイミングでラーメン到着。しばらくして餃子が一斉にリリースされます。脂身の多いチャーシューに、たまご、メンマ、ナルトと透き通るようなスープ、そしてこしのありそうな麺は、行き過ぎない上品さを感じました。
ずーっとスープを味わい、太目の麺をすする。絶妙です。あわてないように、5つのパーツにあまらないように、ラー油と醤油、酢を調合し、ふっくらタイプの餃子を少しだけつけていただく。これも完璧でした。

これは、私がもっとも好きなタイプのラーメンに使う形容詞、「人なつっこいラーメン」。おっと、餃子もです。百花繚乱の時代、個性を出そうとするあまりパラメータを振り切る一杯が増えている中、この奥ゆかしさは魅力です。
パーツでいいましょう。スープは化学調味料のメリットをこれ以上ないほど引き出し、だしとのけんかをしないバランス。この地方に多い佐野様式の麺は、これまた太過ぎず細過ぎず、噛み応えと喉越しの両方を感じさせ、しかもそのバランスがかんどころのような、あまりに魅力的な麺です。おかげで、チャーシューやその他の具はほとんど思い出せないほど。でも、ラーメンはスープと麺があればいいのです。
このバランスは餃子にしても同じ。パリッなのか、モチッなのか、両者の絶妙の地点が択ばれ、皮の中の空間の扱いも、温度の保存のさせ方も申し分ない。そして、広がる化学調味料の甘さ。

ラーメンは刺激ではない、刺激はすぐに飽きる。そういっているかのようなラーメンと餃子は、その丼にいつまでも浸っていたいと思わせ、そして絶妙のタイミング、つまり量で終わります。
されにいえば、何だか仲がよさそうな、つまり終わったらいい酒飲んでいるんだろうなと思わせる店員たちがまたすばらしい。貼り紙によれば1月に移転だそうですが、質問にも丁寧に応えてくれました。



私は現在食べた太田のラーメン屋では、店の持つインパクトやら何やらが総合で森田屋支店を首位に置いています。ただ、この若い店の魅力は、佐野、手打ちなどのキーワードでは収まらない、人なつっこさとちょうどよさという美点を持っている、この店が移転でどう変わるのか、また太田訪問の楽しみができました。
外に出ると、冷たい師走の空気。枯れた枝に飾りのない外観があまりに美しかったので、道を渡って写真も撮っておきました。

次に行ったのは、前日で確認の「ジェイ・プラザ」。食べるわけではありませんが、「ワールド・レストラン・ストリート」の見学です。今回はうっかり4階駐車場に行ってしまいましたが、屋上ですから迫る太田の象徴金山や前日にWRC撤退が衝撃を与えたスバル、遠く赤城も見えたのでよかったです。
さて、「ワールド・レストラン・ストリート」。そして「ウェストサイド2」というファッションフロアの2階は興味深いものでした。
降りてすぐの店は「V」の頭文字しか見なかったのでベトナムかなと思いましたが、なぜかパスタやピザが主流。10人くらいの団体がいますが、何だろうと確かめると「ベトナム」でなく「ベネティアン・レストラン」。この都市名フィーチャーには驚きました。
次のブラジルステーキの店ではたどたどしい日本語の店員が注文を取っていますし、こっちは本当のベトナム料理店には、「ベトナム料理は全部が辛くありません。辛さは調節できます」と書いてあります。すばらしい。しかし、フォーで650円。数日前にホーチミンのOB・I君に屋台のすばらしさをきいていたので、もう少し安くならないかとは思いました。
さらにびっくりなのが「ウェストサイド2」です。ブラジルショップに、こうした店に必ずある現地語の通じる航空会社。古着屋なんかもちょっと事情が違っていました。誰もいないカフェのテーブルも並んでいます。
歩いていて、あまり人はいないのに、海外大都市のアジアタウンを歩いているような気がして思わず緊張しました。昔からあった気がするさが美を見つけた時は、何だか懐かしさすら感じました。
太田には、このあたりで先発だった巨大なイオンモールがあります。全国どこでも同じような商品が揃うイオンはグローバル経済の代表ですが、グローバルというのは「グローバルスタンダード」だけではない。「エスニック」であるこんなかたりこそグローバルなんだそう思えました。

というわけでいよいよテレビ購入かというところですが、もう行き先は決まっているわけですから寄り道だと、行ったことのないとんこつラーメン、ハングリードラゴンの場所を確認に。その前に間違えて市役所の手前で渡ってしまったため、シモヤマ本店という文具画材店の脇を通り、つい寄ってしまいました。

服などはもうできるだけ安いのを買うように成長した私ですが、どうも文具は質実剛健、ドイツ製に対する憧れを捨てられないままでいます。100円店の攻勢もあり苦しい「文具店」ですが、こうした老舗風には一昔前の商品がまだ残っていたりするので期待しました。

「いらっしゃいませ」。画材、書道用品も揃う店内には奥さまらしき上品な女性店員のみ。ほかにもお客はいましたが、すぐいなくなりました。
シャーペン売場にありました、大好きな STEADLER。製図用のシャープ500円のと1000円のがあり、「500」の文字がシールじゃなく印刷になっているところを見ると500円のはライセンスの国内生産かも知れません。冬に、こちらは全国でも最先端東京ミッドタウンで買った FABER-CASTELL に、「JAPAN」の文字を見つけて驚いたこともありました。
しかし正しい「マクシム(格率)」とは、そういった見かけに拘泥することではありません。どこでつくられたかより機能そのものを考える。要求されるのはそういった目です。
この500円は、ステドラーの堅牢な先端部と十分な剛性を持っている。そうでありさえすれば、リーズナブルな商品なのです。
しばらくシャーペンは0.5ばかりでしたが、ここは絵を描いたりするのにもう少し太い芯がほしくなりました。0.7なら、より太い線描が可能な0.9。そう思って0.9の製図用シャープ、それと36本入り uni の芯と、よくある、これは「Germany」と入ったプラスティックの鉛筆削り、それと国産サクラの消しゴムを買いました。
これでお願いします、というと「ありがとうございます」。「こちらは500円だから400円…」と、2割引セールだったようです。

桐生の豆腐屋の移動販売車が停まる駐車場を出て、富士重工グラウンド方面に向かいハングリードラゴンを確認。ちょっと前まで伊勢崎上部国道沿いにあった、上州とんこつのホープです。

そして、いよいよヤマダ再楽館へ。前日までは四角い29型3980円と思っていましたが、考えてみるとデジタル化もあるし四角い29型のメリットはない。試しに弟に電話すると、そうだということになり、ワイド28型2980円に決まりました。
店内では、前日の商品移動で奥の方に追いやられています。一応、店員にも確認しようと思ったのですが、向こうから来るのは、なんか酒屋の若奥さんのような女子店員と、ちょっとくたびれ気味の男子店員。電気屋で専門的な話をきくには信頼できそうなプロフィールを優先しますが、ここは近いこともあって酒屋の若奥さんに声をかけました。
テレビっていってもほとんど、映画とサッカーや野球しかみないんです、地デジもワイドですよね、という質問にあははと人のよさそうな声で応える酒屋奥さん。じゃあ、これでお願いします。「ありがとうございます。SANYO と panasonic、どっちがいいですか。こっち、panasonic はふたがないですけど気にならなければ」、いや、どっちでもいいです、ふたはいらないし、じゃあ、製造の新しい方にしますか、「ええっと、SANYO は03年で、panasonic は01年だ」。じゃあ、SANYO で。
若奥さんさんが車輪に乗った28インチを運ぶので、あっ、私が持って行きましょうか、というと、「いいですよいいですよ」。レジについて、メンバーカードといっしょに VISA を出すと、「あっ、3000円以上じゃないとカードだめなんですよ」。ああ、3千円くらいなら現金もありますよ。「ああ、いいですかぁ、じゃあ、○○さん、これお願いね」というわけで、若い男子店員が車まで押して来てくれた。

いやあ、テレビ買ったのなんて、どのくらいぶりだろ。また、ブラウン管ってのがいいよな。そう思いながらの帰り道。そういえば、ウィスキーも買おう、と酒のえばらに寄り、この2日間最後の買い物であるスコッチ、ロングジョン980円購入。
刀水橋を渡る頃にはあまりに見事な夕陽で、途中、妻沼の何とかいう神社で写真を撮った。青と赤の混じる上には金星もいる。



そして、この太田買い物大会は、翌週月曜に続編が……
だけどもう疲れたので、次回に続くにします。

ああ、ひまってうれしい。

※なお、今回のラーメン部分から、「ラーメンDB」にも貼り付けていきます。
http://supleks.jp/user/39444

(BGMは Accuradio など)

先週の他の画像

 はぐれもの、なかよく 12/16


 真夜中の『ティー・オン・ジ・エッヂ』 12/17 03:33

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