
『通りゃんせ』宇江佐真理/角川書店(2010年10月)
小仏峠の滝で気を失った二十五歳の青年サラリーマン・大森連は、
介抱してくれた時次郎とさなの兄妹から、
ここは武蔵国中郡青畑村で、今は天明六年だと告げられる。
驚きつつも江戸時代を懸命に生き抜こうとする連。
天明の大飢饉に庄屋殺しに、現代の知識だけで人々を幸せにすることはできない…。
連の運命は?そして元の世界には戻れるのか?
時間を超えた、感動の長編時代小説。 ~BOOKデータベースより抜粋
とても面白かったです!
タイムスリップする繋がりでドラマ『信長協奏曲』を思い出しました。
『髪結い伊三次』シリーズ等で知られる時代小説作家宇江佐さん、
11月7日に乳がんで亡くなられた(66才)と新聞で読みました。
まだまだ読みたい作家さんだったのでショック!合掌

『砂の上のあなた』白石一文/新潮社(2010年9月)
ひとかけらでいい。僕が死んだら、愛する女性の骨と一緒に眠らせてほしい。
最愛の父に愛人がいた…。
見知らぬ男からもたらされたのは、娘が最も知りたくなかった事実。
しかし亡き父の妄執は、35歳の主婦・美砂子の結婚生活にまで影を落としていく。
脈々と根を張る「縁」に搦め取られる男と女を描く圧倒的長編小説~BOOKデータベースより
「縁」がテーマのひとつだったのだけれど、
そこまで絡まなくとも・・・な気がした作品。
読んだのは2冊目だけど、私とは合わない作家さんかも。

『キネマの神様』原田マハ/文春文庫(2011年5月)
39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、
折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。
ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに
歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。
“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。~BOOKデータベースより
とても良かったです!!!
後半、編集長がスポンサー話しを断った辺りからうるうる。。。そして号泣

またもや原田さんの本で泣かされました。
絵画だけじゃなく、映画にも詳しかったのですね、原田さんは。
昔々、大毎地下で3本立を観たりしたのを懐かしく思い出しました。

『日本人の心 おもてなし』花田景子/世界文化社(2015年2月)
貴乃花部屋の女将 花田景子さんが、
ホテル、料理、鉄道などそれぞれの世界で成功し、一流と称されてる
12人の方々+親方にインタビューして聞く「おもてなし」話し。
とても興味深く読みました。
内容も良かったけど、巻頭カラーのお写真の景子さんが美しいこと!
いつまでも変わらずお若いですね。
それと、女将さんが気持ちをこめて選んだ手土産の品々も興味深かったです。