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プカプカプク日記 ~Life is Trip~

週末の食べ歩きや国内・海外旅行記など
お出かけ日記を中心に気ままにお届けいたします 
Love&Smile~♪

『日本人が奴隷にならないために』

2024-08-15 | プクニの本棚
『日本人が奴隷にならないために』秋嶋亮/白馬社(2023/5)
―絶対に知らなくてはならない言葉と知識―

戦争国家、憲法改正、国民監視、言論統制、
グローバリズム(多国籍企業による植民地化)、
巨大薬禍、原子力災害、
財政破綻という重層の危機の中で、
日本人が搾取され奴隷化するリアルを告発する衝撃の社会学書。

アメリカの公共事業としてのウクライナ戦争
犬を調教するように国民を調教する
報道の自由の死滅が示す日本のナチ化
株価の動きを見れば戦争の目的が分かる
「戦争の宣伝のプロ」が動員されている
戦争のための制度調整の過渡期に入った
日本のカネと若者をアメリカの軍事産業に捧げるのか
ペンタゴン・キャピタリズムが国民を奪い尽くす
投資銀行が日本にミサイルを発射する
売国奴が靖国に参拝したがる理由
日本から人権が消える日
「抵抗しない人民」を作るための言葉
コロナ禍という地球規模のホワイトカラー犯罪
知られざる宗教とワクチンとの関係
上級国民が下級国民を食い物にする新しい資本主義
スポーツに熱狂する大衆は政治を考えない
財政の私物化が最悪の円安をもたらした
「債務者監獄国家」の住人であることを自覚する
人間を人間たらしめるものが崩壊した
ニホンという滅び行く国に生まれた子どもたち
昆虫食が語る世界のディストピア化………



う~む、ここまできているとは・・・
本当に危機的は状況の日本。
もう終わってる?
一般庶民は今後どうすべきなのか・・・
事実を知るべきですね。
知って、皆で「No!」と言わなければ。

みんなに読んで欲しい本です。
今日は終戦記念日。

あ、私ごとですが、午前中に無事帰宅しました。
お盆のお供えも出来て間に合って良かった。








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『続 窓ぎわのトットちゃん』

2024-07-14 | プクニの本棚
『続 窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子/講談社(2023/10)

国民的ベストセラー、42年ぶり、待望の続編!
国内で800万部、全世界で2500万部を突破した『窓ぎわのトットちゃん』。
世界中で愛されている、あのトットちゃんが帰ってくる!
泣いたり、笑ったり……トットの青春記。
~紹介文より


去年出版されて直ぐに図書館予約してたのが、
やっと回って来ました。
やはり人気でした~
42年ぶりの続編ですから。

読み終わって、
本人も言われている通り、
前作を上回るような面白い本が書けないと
続編を固辞されてきたと言うように、
前作ほどの衝撃的な面白さは・・・ね

でも、
お母さま朝さんが逞しく頑張られた戦中戦後のお話し等
戦後生まれの人ばかりになってきている時代に
書いて残して頂けて良かったと思います。

続編は昭和46年10月
徹子さんが一人NYへ旅立つところで終わりました。


青森での疎開生活、
大豆15粒が一日の食事だったこと、
定期券を落として線路を歩いて学校に通った話し
初恋の話しに失恋の話し、
初めて貰ったラブレターのお話し等々

特に面白かったのは、
NHKにどのように入ったか、
養成所での色々なエピソード等。
「ゼンマイ仕掛けのフランス人形」とはピッタリな言われ方。

とにかく明るく前向き、
素直に何でも吸収されるところ、
香蘭女学校の校歌「咲くは我が身のつとめなり」のように生きようと努めたトットちゃん。

いつまでも読んでいたい
トットちゃんのお話しでした。
その内、朝ドラになりそうですよね。







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『スター・レッド』

2024-06-27 | プクニの本棚
『スターレッド』萩尾望都/小学館文庫(1995/5)
太陽系第4惑星・火星。
赤い風の吹く星。
23世紀末の地球に天を見つめる1人の少女がいた。
レッド・星(せい)。
火星に生まれ、火星を恋する第5世代の火星人。
しかし、夢にまで見た故郷に帰った時、火星の大いなる災いが始まった。
火星と火星人の呪われた運命を救うため、
銀河系の中心で少女が見たものは……。萩尾望都が描く壮大なSF叙事詩。

週刊少女コミックに1978~1979年に掲載された漫画。
これは私読んでなかった、
50年近く前の漫画とは思えません。
流石に萩尾望都先生は天才


少し前にアマプラでクニパと観た映画『インターステラー』
こちらも天才と言われるノーラン監督の映画。


地球の寿命は尽きかけていた。
居住可能な新たな惑星を探すという人類の限界を超えたミッションに選ばれたのは、
まだ幼い子供を持つ元エンジニアの男。
彼を待っていたのは、未だかつて誰も見たことがない、衝撃の宇宙。
はたして彼は人類の存続をかけたミッションを成し遂げることが出来るのか?



この中で出てくる時間が行き来する本棚。
『スター・レッド』の終盤も、
星(せい)が時間の中を行き来するシーンが出てきます。
ちょうど映画を観た後だったので、うわぁぁぁぁぁぁと
SF繋がりでつい書いてしまいました
こっちは50年前だぜ


ラストが思いも付かない展開で。
まあ途中で主役が死ぬ時点で、え!ですけれど。
ESP(エスパー)が人間の退化だとか、
本当にビックリな説で
こんなお話しが50年近く前に造れたとは
500頁超えの本(漫画)を一気読み。
凡人にはこの壮大な世界観に付いていけない、凄いわ

他の名作『ポーの一族』『11人いる』『トーマの心臓』も
読み返したくなりました。






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『13階段』高野和明

2024-06-24 | プクニの本棚
『13階段』高野和明/文春文庫(2012/3)

江戸川乱歩賞受賞の傑作ミステリー登場!
「このままでは無実の男が処刑される! 」――
前科持ちの青年・三上は、
刑務官・南郷と記憶の無い死刑囚の冤罪をはらす調査をするが、
処刑まで時間はわずか。
無実の命を救えるか?
迫りくるデッドラインと、それを阻止しようとする男たちの攻防。
一気読み必至。
魂が震える、ノンストップ・サスペンスの傑作!。
~内容紹介より

デビュー作ながら
江戸川乱歩賞を選考委員の満場一致で受賞したことから話題となった作品。
初めて読む作家さんでしたが、
いや~、ホントに終盤読むのが止められず一気読み。
死刑とは誰のための制度なのかと
重いテーマがありながら二転三転するストーリー。

P119
人が人を正義の名のもとに裁こうとする時、
その正義には普遍的な基準など存在しないということだった。


なるほど。
これ20年前の作品だったのですね。
今でも死刑制度をめぐる是非は変わらずです。
刑務官という仕事、
死刑執行人の苦悩は想像以上でした。

映画化もされていたとは、
知りませんでした。
アマプラで観れるならみようっと。







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『美しいものを見に行くツアー ひとり参加』

2024-06-20 | プクニの本棚
『美しいものを見に行くツアー ひとり参加』益田ミリ/幻冬舎(2017/9)

美しいものを見ておきたい。
40歳になった時、
なぜかそんな気持ちになりました。
北欧のオーロラ、
ドイツのクリスマスマーケット、
フランスのモンサンミッシェル、
赤毛のアンの舞台・プリンスエドワード島……。
一人での海外旅行は不安だけれど、ツアーなら大丈夫。
一度きりの人生。
行きたい所に行って、見たいものを見て、食べたいものを食べるのだ。
~内容紹介より

上の写真は文庫本ですが、
私の読んだのは図書館で借りた単行本の方。
載っていた「美しいものを見に行くツアー」は、
・北欧オーロラの旅
・ドイツ クリスマスマーケットの旅
・フランス モンサンミッシェルの旅
・ブラジル リオのカーニバルの旅
・台湾 平渓天燈祭
の5か所でした。
文庫にはプリンスエドワード島も追記されているようですね

最初のオーロラツアーでは、
スウェーデン・ノルウェー・デンマークを回って
オーロラチャンスは5回。

私の行ったツアーはフィンランドでオーロラチャンスは同じく5回。
今は亡き友人Mちゃんと行ったオーロラツアー。
チャンスは5回もあったのに一度も見れず・・・とほほ
益田ミリさんは何度も見れて素晴らしい
いつかもう一度Mちゃんの分まで見に行かなくっちゃ。

台湾のランタン上げは、
十分と平渓天燈祭の2回体験されてました。
一度に150基揚げるランタンも見てみたい気がしたけど、
私はもう一度十分のランタンを揚げに行きたいな。
それはツアーではなく、個人でね

体力のある内に行きたい所に行っておきたい。
ツアーなら連れて行ってくれるので
案外年取っても行けそうです。
でも団体ツアーに一人参加はちょい勇気がいりますよね。

本誌では、ツアーの旅程・金額・持ち物
そしてカラー写真も載って一緒に旅した気分に。
益田ミリさんのいつもの気負わない文章&マンガでスラスラ読めます。
一人参加のポイントにもなるほどなぁ~でした。




そろそろ私の次の台湾旅行記始めます♪
と言っても2泊3日の台北のみ、
3日目は朝ごはん食べるだけと言う短い旅程の、
女子2人旅です。

ツアー参加は良い点もあるけど
私が団体ツアーに参加はもうちょい先かなぁ~。
でも台北ではオプショナルツアーに1個入りました。

それと、いつか行きたいエジプトには
ツアーで行こうねってクニパと話してますよ、
絶対その内に、必ず






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『古本食堂』原田ひ香

2024-05-31 | プクニの本棚
『古本食堂』原田ひ香/角川春樹事務所(2022/3)

かけがえのない人生と愛しい物語が出会う!
神保町の小さな古書店が舞台の
絶品グルメ×優しい人間ドラマ
大ベストセラー『三千円の使いかた』『ランチ酒』の著者による熱望の長篇小説

美希喜(みきき)は、国文科の学生。
本が好きだという想いだけは強いものの、進路に悩んでいた。
そんな時、神保町で小さな古書店を営んでいた大叔父の滋郎さんが、
独身のまま急逝した。
大叔父の妹・珊瑚(さんご)さんが上京して、そのお店を継ぐことに。
滋郎さんの元に通っていた美希喜は、
いつのまにか珊瑚さんのお手伝いをするようになり……。
カレーや中華やお鮨など、
神保町の美味しい食と心温まる人情と本の魅力が一杯つまった幸せな物語。



原田ひ香さんの本を読むのは初めて。
『三千円の使いかた』が話題になっていた時に
図書館予約をしていたんですが、
TVドラマが始まって、それを見たからもういいや!って
図書館予約も取り消した作家さんでした。
今調べていたらNHKであったドラマ『一橋桐子(76)の犯罪日記』も
原田ひ香さん原作だったのですね!
あれは桐子役の松坂慶子さんがお茶目で楽しいドラマだったなぁ~

さて、この本も何気なく手に取って読んでみたら
とっても良かったんです!
想像していたのとは全く違う内容でしたけれど・・・
古本屋の設定なので、
本のことも良くご存じで、
出てきた本も読んでみたくなったし、
それに神保町の美味しそうな物色々食べてみたくなりました。
7月に東京に行く予定があるので、
神保町の古本屋巡りと
本屋カフェでカレーの食べ歩きをしたくなりました
最後の落ちも全く想像と違ったけれど、
なぜだか温かい気持ちで読み終えました。
続編もあるのん
あるなら読みたいです。





さて私事ですが、
ギックリ腰の方も大分良くなってきたので
ボチボチ、マレーシア旅行記の続きに取り掛かります。

還暦も過ぎると
自身にいったいいつ何が起こるやら・・・
本当に言葉通り”魔女の一撃”で、
ギックリ腰で歩けなくなるなんて!と驚きでした。

ギックリ腰になるのも今回で3度目でしたが、
今までの痛みとは全く違ったので
圧迫骨折や脊柱管狭窄症を疑いましたが、
どちらも大丈夫で、取り敢えずホッとしました。

痛みが取れた後も
暫くゴルフは中止して、
腹筋背筋ストレッチを頑張りたいと思います。
日常の姿勢にもね

どうぞ皆様もお気を付けて❗️






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『マイ・ストーリー』山本容子

2024-04-06 | プクニの本棚
『マイ・ストーリー』山本容子/新潮文庫(2007/3)

ボヘミアンのように未知の世界に憧れ、
あらゆる対象と戯れる。
そんな人生の「旅」で出会った人はもちろん、
ハプニングさえもパートナー。
お転婆娘と風変わりな父、
芸大生YOYOの刺激的な友、
そして銅版画家としての歩みを支えてくれた男たち女たち。
いま最高に輝いているアーティスト、山本容子さんの決定的自伝。
あなたも容子さんの素晴らしい「旅」生活を一緒に楽しんでみませんか?
~裏表紙より

銅版画家の山本容子さんの自伝。
私が山本容子さんを知ったのは、
よしもとばななさんのベストセラー『TUGUMI』の表紙を見て。
この時期に一気に活躍の場が広がったのですね。
雑誌の取材やTV出演を見て
カッコイイ方だなと思った記憶があります。
本書では、中絶の経験や不倫など赤裸々に語られています。
芸術家同士の結婚はやはり大変なのですね。
最後にさらりと二度目の離婚を発表されて
次のステージに進んだ報告をされて終わりました。

それから、現在はどうされているのかとググると、
医療現場の壁画創作等「ホスピタル・アート」を
ライフワークの一つにして活躍されているそうです。






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『契り橋 あきない世傳金と銀 特別巻上』

2024-03-22 | プクニの本棚
『契り橋 あきない世傳金と銀 特別巻上』高田郁/角川春樹(2023/8)

シリーズを彩ったさまざまな登場人物たちのうち、
四人を各編の主役に据えた短編集。
五鈴屋を出奔した惣次が、
如何にして井筒屋三代目保晴となったのかを描いた「風を抱く」。
生真面目な佐助の、恋の今昔に纏わる「はた結び」。
老いを自覚し、どう生きるか悩むお竹の「百代の過客」。
あのひとに対する、賢輔の長きに亘る秘めた想いの行方を描く「契り橋」。
商い一筋、ひたむきに懸命に生きてきたひとびとの、
切なくとも幸せに至る物語の開幕。
~内容紹介より

待ってました!特別巻(上)!!
登場人物それぞれの隠された人生が描かれています。
惣次がいつの間にか井筒屋三代目保晴になっていた謎、
佐助の恋、お竹や大七の苦悩、賢輔の長い長い片思いの行方。。。
これで終わり((下)は有るけど)と思えば、
ゆっくり丁寧に読みました。
最後は涙腺崩壊
ほっこりと良かったなぁ。。。
「金と銀」の意味にも改めてグッときました。

特別巻(下)にも期待します。

只今図書館予約で402人待ちです、気長に待ちます。
でもこのシリーズ好きの方は読むのが皆さん早いので
想像より早くに回って来ますよ
因みに去年の7月に予約の『汝、星のごとく』は只今898人待ちです。
8ヶ月で半分近く進みましたね、と言うことは後8ヶ月ぐらい?

好きなシリーズ(全13巻)が終わると、ホントに寂しい。
いや、まだまだ読む本一杯抱えてて
時間の方が足りませんが。
それに、この小説はNHKBSでドラマ化されました。
早く地上波でやって欲しい


寄る年波。。。目が疲れて読書時間が長く取れなくなりました
旅行もそうだけど、読書も若い内に出来るだけ時間を割くべきですね
年いくと、なかなか出来なくなるとは、
若い時には気づいていなかった ~~






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『85歳、「好きなこと」を続けるごきげん暮らし』

2024-03-19 | プクニの本棚
『85歳、「好きなこと」を続けるごきげん暮らし』小畑滋子/大和書房(2022/11)

好きで、
今できることを大いに頑張る暮らし 
今できることを大いに頑張り楽しむ。
79歳でミナ ペルホネン「call」の
ショップスタッフとして働き始めた
小畑さんの前向きで気負わない日々の暮らし方。
~内容紹介より

私の親世代か少し年下の世代の小畑さん。
髪型や雰囲気が
去年90歳で亡くなった親戚の叔母さんにとても良く似てて
親近感を持って読みました。
とってもお洒落な叔母さんだったのですよ。

79歳で「ミナ」のショップ店員に就職した小畑さん。
物凄いチャレンジャーですよね。
でもきっと「服が好き」が原動力に。
何でも好きなことは頑張れますもの。
”年齢制限100歳まで”の求人広告を出した「ミナ」も凄いと思った。
ここの服事態が年齢制限ないと思っているので

図書館で予約して、
サラサラっと読み終えた本です。
最近こういう80代90代の方の生き方紹介本が増えていますね。
多方面に人生の先輩方の生の意見として
何かを参考にさせて頂ければ。。。と読んでみました。






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『日の名残り』

2024-02-01 | プクニの本棚
『日の名残り ノーベル賞記念版』カズオ・イシグロ/早川書房(2018/4)

品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、
短い旅に出た。
美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。
長年仕えたダーリントン卿への敬慕、
執事の鑑だった亡父、
女中頭への淡い想い、
二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々―
過ぎ去りし思い出は、輝きを増して胸のなかで生き続ける。
英国最高峰の文学賞、ブッカー賞受賞作。
~内容紹介より

映画化もされましたね、
私は映画は直ぐに観ていました。

 

映画は小説の4年後の1993年。
ブッカー賞の受賞は小説の出たと同時の1989年、
ノーベル賞文学賞は28年後の2017年受賞と言う作品です。

イシグロ氏の本を読むのは『わたしを離さないで』以来2冊目。
ドラマ化もされたので知ってる人も多いと思いますが、
臓器提供のクローン人間とビックリなテーマのお話しでした。

『日の名残り』は、映画を観て原作者が元日本人と知って
長崎出身のイシグロ氏は5歳の時に日本人の両親と共に渡英し、
成人を機にイギリス国籍を選択されてます。


映画を観た時は、アンソニー・ホプキンスの老執事役がピッタリで、
女中頭役のエマ・トンプソンもとても良かった。
この映画を観てエマ・トンプソンのファンになりました。
もう20年以上経っているので映画を観た時の感想も薄れてますが、
本文中の言葉を借りるとすると、おセンチな恋愛小説風でもあり
いつまでも観ていたい叙情的な映像でとても良かったと記憶。
大英帝国の落日を語る
今で言う英国ドラマ『ダウントンアビー』の世界。

本を読み終わった今またもう一度観なおしたい映画です。


『わたしを離さないで』が強烈なテーマだったので、
この原作の本当の意図は?と気になって今回読んでみた。
これはただの感傷的な恋愛小説?
それとも何か他の意味でもあるの?と。

ネットでぐぐると、、、

「日の名残り」は、
ダブルミーニングどころか、複数の物語を幾重にも重ねられている。
こんな短い小説なのに、凄く複雑な構造だ。
だからあらゆる登場人物や逸話、小物が全部パロディーのネタになっている。
この小説にはパロディー以外の部分なんてない。
直接名前は出てこないが、
ロスチャイルド家が隠れた存在として非常に大きな意味を持つ。
ユダヤ人の物語でもある。
実際に登場するユダヤ人は女中の2人だけだが。
ユダヤ人にほとんど触れずにユダヤ人のことを語る作品である。
おセンチな恋愛小説では決してない。
JFKネタも散りばめられている。。。云々

なんて、書いてる人もいて へえ~、そうなの?
そんな英国パロディーネタのことは私には解りませんが、
あとがきに村上春樹氏が書かれていたように、
私も礼節を重んじ、主従関係の主に逆らわない武士道のよう。。と感じました。
原題の「the day」がdaysではなく、
いつの日を指すのかも気になりますが、
原文で読まないと作者の意図も解らない事も多いのでしょうね。

と、今後も読んでいきたい作家さんに違いありません。
取り敢えず今週末に映画をアマプラで観ようっと。
(今アマプラでレンタル400円か。。。





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『たゆたえども沈まず』原田マハ

2024-01-18 | プクニの本棚
『たゆたえども沈まず』原田マハ/幻冬舎(2017/10)

19世紀末、パリ。
浮世絵を引っさげて世界に挑んだ画商の林忠正と助手の重吉。
日本に憧れ、自分だけの表現を追い求めるゴッホと、
孤高の画家たる兄を支えたテオ。
四人の魂が共鳴したとき、あの傑作が生まれ落ちた―。
原田マハが、ゴッホとともに闘い抜いた新境地、
アート小説の最高峰。ここに誕生!
~BOOKデーターベースより


TV『サンドウィッチマンと芦田愛菜の博士ちゃん』で
愛菜ちゃんが「この本読んで”林忠正”を知っていた」と言うので
ちょうど原田マハさんをまた読みたいと思っていたので
図書館予約で借りて読みましたよ。
面白くて一気読み。
実際林忠正とゴッホに交流があったのかは原田さんの創作ですが、
こんなストーリーを作れるなんて!
ただ、林忠正の人物描写が浅くて、
もっともっと林忠正のことも知りたくなりました。
欧米で日本芸術の普及と理解に多大な貢献を果たしたパイオニア・林忠正。
もっと評価されるべき人物ですね。

それと、ゴッホの耳切事件は有名ですが、
てっきり私もズバッと切り落したのかと思っていたら、
耳たぶの先端を切っただけだったのね。
十分痛いけど

この小説ではゴッホにアルル行きを勧めたのが林忠正になってますが、
実際はロートレックが勧めたのですよね。

この本の表紙には「星月夜」、
裏に歌川広重の「大はしあたけの夕立」があるのが良い。







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『小さなひとり暮らしのものがたり』

2023-12-22 | プクニの本棚
『小さなひとり暮らしのものがたり』みつはしちかこ/興陽館(2022/8)

80代は一人暮らしがたのしい!
国民的ベストセラー『小さな恋のものがたり』の著者の
老境の暮らしの楽しみ方!
書きおろし新作!

80年生きても、人生まだ片思い中。
チッチとサリーの初恋を描き続けて60年。
作者が打ち明ける、ひとり時間の楽しみかた。
「人生後ろ向き。心のアルバムを開けば、明日を生きる力がわいてくる」
国民的ロングセラー『小さな恋のものがたり』を
描き続けてきた漫画家・みつはしちかこ。

ひとり暮らしで今も現役で描き続ける作者の、
日常の楽しみと片思いの喜びをつづった、
描きおろしエッセイ集。
~内容紹介より

みつはし先生、80歳過ぎてもお元気で嬉しい♪
読んだエッセイは『ひとりぼっちの幸せ』以来2冊目です。
元気が湧くエッセイで、凄く励みになりました。

この本は確か、
11月にN美ちゃんと神戸ランチの際
私の病院が長引いちゃって
お待たせして悪いなぁ~と気をもんでいたら
「本を読んでるから大丈夫だよ!」と
チラッと見せてくれた本だよね?
その後で私も図書館予約入れましたよ。

読んで良かった本です。
思い出は力。
自分で自分を励まし、慰め、褒めて、楽しむ。
嫌な人の短所を面白がる。
人を許せる人は自分も許される。
とにかく何でも面白がる。
ほめ言葉は相手を明るくするからどんどん褒める。
趣味があるかどうかが人生の別れ道。
等、心に残りました。

みつはしちかこ先生、ずっと応援しています。






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『雨だれの標本』

2023-12-19 | プクニの本棚
『雨だれの標本』吉永南央/文藝春秋(2023/10)

お草が営む珈琲豆と和食器の店・小蔵屋が、
高名な映画監督の新作の撮影候補地になった。
店員の久実や常連客たちは色めき立つが、
お草は店の通常営業ができなくなると、乗り気になれない。
だが監督と面会すると、その件とは別に、
お草は別のお願いをされる。
彼に大きな影響を与えた古い映像作品を作った、
ある無名の男を捜してほしいというのだ。
わずかな情報とおぼろな記憶を頼りに、
お草は男の姿を追うが――。
彼はいったい誰なのか?
~内容紹介より

シリーズ第11弾、結局読んでしまいました
今回は前作のようなハードボイルドサスペンスでなくて良かった。
最後にちょっとどんでんもあったし、
何と言っても久実ちゃんと一ノ瀬さんに進展があったのが
ほっこり良かったです。
少しずつですが、最終章に近づいているのかしら
いつまでもお元気でいて欲しいお草さんですが・・・






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『三流シェフ』三國清三

2023-12-11 | プクニの本棚
『三流シェフ』三國清三/幻冬舎(2022/12)

雑用こそ人生の突破口だ。
誰より苦労しても、その苦労を見ている人は1%にも満たない。
それでも“世界のミクニ”は必死に鍋を磨き続けた。

何者かになろうとして、懸命にもがく人たちへ――。
料理界のカリスマ・三國シェフ、感涙の自伝。


37年続いた「オテル・ドゥ・ミクニ」を閉じ、
ぼくは70歳で新たな夢を実現する
北海道・増毛(ましけ)での極貧の幼少期、
漁師の父と出掛けた海、
“料理の神様”に近づきたくて生やした口髭、
地獄の厨房とヨーロッパ修行、
30歳での開業とバッシング、
ミシュランとの決別――。
時代の寵児と言われながら、
がむしゃらに突っ走ってきたぼくが、
一大決心をして「オテル・ドゥ・ミクニ」を閉店する理由と、
ぼくが戦ってきた人生のすべて。

どんな一皿よりもエモーショナル!
世界に冠たる“ミクニ”の料理は、
彼の苦悶の日々とパワフルで情熱的な生き様から作られる。
生きるための営みと企み、
そして熱狂とは――。
人生の本質が凝縮された1冊。
~内容紹介より


幼少期からの波乱万丈な三國シェフの自伝。
特にスイスの日本大使館からフランス修行時代が面白くて一気読みです。
諦めずにひたむきに向っていく精神に脱帽です。
『皿の上に僕がいる』も読んでみたい。
閉店された「オテル・ドゥ・ミクニ」、一度は行ってみたかったなぁ~
今後展開の8人だけのカウンターのお店って、
ますます予約なんて取れないでしょうし・・・
三國シェフが尊敬する料理人って誰なのかもとても気になりました。







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『ラスプーチンの庭』

2023-12-05 | プクニの本棚
『ラスプーチンの庭』中山七里/角川書店(2021/1)

先進医療は、最愛の人を奪っていった。
どんでん返しの社会派医療ミステリ!

中学生の娘・沙耶香を病院に見舞った警視庁捜査一課の犬養隼人は、
沙耶香の友人の庄野祐樹という少年を知る。
長い闘病生活を送っていた祐樹だったが、
突如自宅療養に切り替え、退院することに。
1カ月後、祐樹は急死。
犬養は告別式に参列するが、そこで奇妙な痣があることに気が付く。
同時期に同じ痣を持った女性の自殺遺体が見つかり、
本格的に捜査が始まる。
やがて〈ナチュラリー〉という民間医療団体に行き当たるが――。
主宰の謎の男の正体と、団体設立に隠された真の狙い。
民間療法の闇を描き、予想外の結末が待つシリーズ待望の最新作!
~内容紹介より

これは、犬養シリーズの6冊目だったのですね。
シリーズ物と知らずに読んでしまいました。
難病患者、高額の先進医療、民間診療、患者や家族の苦悩、カルト教団?
辺りがキーワードの内容でしたが、
難病患者が藁をもすがる心理はよく解ります。
高濃度ビタミン治療の言葉もチラッと出てきてドキっとしました。
ただ、ネタバレになるけど、
最後のあの姉妹と織田のやり取りとかの説明が薄く、
あっさり終わった感がしましたね。
でも、面白かったのでこのシリーズも最初から読みたいです。







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