明かされるキュアミューズの謎

　謎の仮面プリキュアとして「スイートプリキュア♪」の物語を陰から牽引してきたキュアミューズ。声は一切出さず、セリフはパートナーのドドリーが代弁、このため長らく正体が不確定でしたが、ここ1～2ヶ月の間で、それがあるキャラであることが濃厚となってきました。そして次回、このブログを書いている段階では明後日、ついにミューズが仮面を取ります。ある驚愕なセリフを発して。

　あるキャラとは、奏ちゃんの弟・奏太くんの友人・アコちゃん。彼女は、早い段階から物語に登場していました。小学生とは思えないほどクールでドライな性格ですが、何だかんだ言っていつも奏太くんと行動を共にし、彼とは良きボケとツッコミのような関係で、さらに前回では今まで見せたことのない笑顔で仔猫の救助も行うなど、そのクールな表情の奥に優しさを秘めた子です。EDクレジットでも、役名は「アコ」としか表記されていませんでしたが、実は設定資料集では、彼女のフルネームが出ていました。それは「調辺アコ」。「調辺」という苗字を持つキャラは他に音吉さんがいます。彼は孫がいること以外一切謎の老人で、クレッシェンドトーンとも知り合いという、謎が謎を呼ぶ人でした。設定資料集でアコちゃんのフルネームが判明した段階で、彼女が音吉さんの孫だというのは容易に想像がつきました。言われてみれば、両者とも色違いだけど同型の下淵メガネをしていましたし。夏頃、今月末より公開の映画の予告ムービーが公開され、そこに「この子は誰?」と銘打った、橙色の新プリキュアが登場していました。色のイメージ、顔立ち、どう見ても彼女でした。しかし、それがミューズの仮面の下の姿なのかはたまた新しい戦士なのかは不明でした(後者の方が有力だとは思ってましたが)。そして先日、プリキュアのデータカードダスにも「調辺アコ」が参入しました。こうなった以上、もはや彼女がプリキュアだというのは疑いようもない事実です。いよいよ明後日、その詳細が明かされます。

　しかし、これまでキュアミューズは、仮面で正体を隠し、プリキュアのピンチを時折助けてはくれるものの、集めた音符を逃がす等の行為もしており、「誰の味方でもない」と立ち位置にいました。何故彼女はそうまでして正体を隠し、微妙な立ち位置に居続けたのでしょうか?前回、マイナーランドの首領たるメフィストが襲来し、その悪どいやり方に怒ったプリキュア3人の必殺技から、ミューズはメフィストを庇いました。ミューズが守りたいもの、それはメフィストだった?そんな疑問がプリキュアたちによぎりました。しかしある仮説を立てれば、ある程度説明がつきます。おそらくプリキュアファンの9割近くがその仮説を立てていると思います。
　その仮説とは、1つ、ミューズ=アコちゃんであること、2つ、アコちゃんは音吉さんの孫であると同時にメフィストの娘であるということ、そして3つ、彼女の目的が父を救いたいという願いだということ、以上の3つ。ヒーリングチェスト探しの話で明らかになった謎の闇の力の存在、それが原因で魔境の森が誕生し、メフィストを含むメイジャーランドの戦士たちは闇に心を食われました。メフィストは森で恐ろしい目にあったがそれ以降のことは覚えてないようですし、血縁関係者のことも忘れていても不思議ではありません。もしかすると、音楽の国は本来1つで、その力が介入したことにより、メイジャーとマイナーの2勢力に分かれたのではないでしょうか?2つに分けた理由は、双方につぶし合いをさせて音楽の国そのものを消すこと、という仮説が考えられます。あの話で、今作の2大勢力の争いが思ったより複雑な事情にある可能性を考えていました。そしてマイナー側の支配者に、アコちゃんの父の可能性があるメフィストが収まってしまったことで、彼女は何とか助けだそうと、1人であがき続けてきたのではないでしょうか?もう1つ考えるべきは、音吉さんがパイプオルガンを修理している目的。世界の危機の回避のためあのパイプオルガンが必要らしいのですが、ミューズと音吉さんはその関係から見ても、同じ目的を持っていると考えるのが自然です。果たしてそれが何なのか…?

　いよいよ、音楽の女神を名乗ったキュアミューズの謎が明かされる時が来ます。我がサイトはプリキュアシリーズを応援しています。