プリキュア5周年記念として、いよいよ今月末、10月30日にDS専用ソフト「Yes!プリキュア5 GoGo! 全員しゅーGo!ドリームフェスティバル」が発売されます。なんと現在のプリキュア5のみならず、初代プリキュアや二代目プリキュアとも夢の共演、キャラたちの作品世界を越えたバトルや会話も楽しめるという素晴らしいものです。このゲームのためのオリジナルストーリーが全20話もあり、ストーリーを進めながら懐かしいキャラたちとの遭遇、そしてプリキュアの十八番とも言うべきバトルパートという流れという情報を得ています。バトルでは、歴代プリキュアとの協力も可能で、キュアドリーム、シャイニールミナス、キュアブライトといった、作品を越えての連携バトルも楽しめる、まさに最高のお祭りゲームです。
プリキュアが放送開始されて早4年半が過ぎ、現在5シリーズ目です。その人気からプリキュアは何度もゲーム化しています。その流れを辿ってみましょう。
まず一作目がシリーズ第一弾「ふたりはプリキュア」が放映されていた2004年の12月9日に発売された、ゲームボーイアドバンス用ソフト「ふたりはプリキュア ありえな~い!夢の園は大迷宮」で、プリキュアが二人一組の戦士であるという最大の特徴をふんだんに生かしているゲームです。ある程度の広さを持つステージに、ブラックとホワイトが同時に出撃しますが、基本的にはどちらか片方を操作、LかRボタンで操作対象キャラを切り替えます。ここで注目なのがステージ内にいくつもある仕掛け。例えば、乗っている間しか上に行く階段が出現しない台などがあるわけです。同じように扉やエレベーターなど、一人がボタンや台を押さないと先に進めません。ここで二人協力プレイが生かされるわけです。ブラックが台に乗って階段が出現したら、操作対象をホワイトに切り替えます。この間ブラックは動きません。ホワイトが上まで登り切ると、上にも同じように乗っている間階段を出現させる台があり、今度はホワイトがそれに乗って下で待機しているブラックに操作対象を切り替えてブラックも上に向かわます。そしてステージに複数置かれているハートを全て回収すると出口が出現し、二人をそこまで連れて行くとステージクリアです(片方だけゴールに連れていってもクリアにはならない、あくまで二人でゴールです)。プリキュアゲーム第一弾にして、完璧なまでにプリキュアが「ふたり」であることを生かしています。しかしこのゲーム、敵やトラップも多数存在し、いかにステージの仕掛け、敵やトラップの配置を把握するかが重要になり、大人でもかなり頭を使う難易度がやや高いゲームです。実際、いまだにあるステージでつまずいたまま放置状態になって全クリしていません・・・(泣)。
2005年、プリキュアシリーズで最も高い視聴率と売り上げを記録し、映画も4月と12月の2度に渡り公開された「ふたりはプリキュアMax Heart」、この年は携帯ゲーム機がゲームボーイアドバンスからニンテンドーDSに世代交代する時期でもあったため、MHのゲームもアドバンスとDSで二つ登場しました(シリーズ中、映画化もゲーム化も二度あったのはMHのみなので、いかにMHが人気だったかが伺えます)。アドバンス用ソフトは「ふたりはプリキュアMax Heart マジ?マジ!?ファイトde IN じゃない」というタイトルで2005年7月28日に登場。今回はステージごとに使用出来るキャラがあらかじめ決められており、一つのエリアに5つのステージがあって、ゴールに向かって進むという、スーパーマリオのような横スクロールアクションゲームになっています。勿論道行く敵はパンチやキックで格好良く撃退、さらに特定操作をすればスクリューキック、狭い壁を交互に蹴ることで上に昇るなどのアクションも面白く、単独でゴールを目指すようになったのは少々残念ですが、マリオシリーズをプリキュアでやってるようで何だか楽しいです。ステージ中には遊園地のアトラクションをテーマにしたアトラクションステージが存在、どういう仕掛けかを見極めないと痛い目を見ます。前作に比べるとやや難易度は低くなりましたが、やはりステージのトラップや敵の位置を把握しないとキツイですね。
DS版は「ふたりはプリキュアMax Heart DANZEN! DSでプリキュア 力を合わせて大バトル」というタイトルで12月1日に発売されました。スーパーファミコンと同等もしくはそれ以上のスペックと謳われたGBAをさらに上回るDS(一部ではスーファミ以上PS未満程度のスペックとか)、なんとGBAでは止め絵で表現されていた変身シーンや必殺技シーンなども、TVよりやや短めではあるものの、ちゃんとムービーがついています。しかもバトルパート主流であることから、会話パートはフルボイス仕様です(DSでフルボイス仕様のゲームは結構少ないハズ)。流れ的には、操作キャラをブラックがホワイトを選び(一度全クリするとルミナスも選べます)、変身シーンを経て、ステージスタート、並み居る敵をバッタバッタと殴って蹴って倒していくわけですが、自分が選ばなかったキャラもオートで敵を倒してくれます。ここでポイントなのが、二人で同時に攻撃をすると中央のハートゲージが溜まっていきます。これはボス戦などに役立つ、協力技発動などに使う重要なものなので、いくら一人がオートプレイヤーだからって、離れすぎることなく、可能ならばどんどん協力して敵を倒していきましょう。ステージは一応横にスクロールして進んでいくものですが、画面内の敵を規定数倒さないと次に進めないという、「ファイナルファイト」に代表されるベルトスクロールアクションゲームの体裁をとっています。なお、前作と前々作が難易度がやや高かったことの反省か、ゲーム開始時に「かんたん」と「ふつう」が選べる、難易度設定が可能になりました。
2006年、二代目プリキュアが話題を呼んだ「ふたりはプリキュアSplash Star☆」のゲームは、なんとミニゲーム集。「ふたりはプリキュア Splash Star☆パンパカゲームでぜっこうちょう!」というタイトルで2006年11月30日に発売されました。前作のDSゲームではミニゲームなど一部に使用していたタッチペン、今回はDS最大の特徴とも言うべきタッチペン中心の操作となりました。全10話のオリジナルストーリーが用意され、ミニゲーム(その数40種類以上!!)を4つクリアすると敵ウザイナーとのバトルゲームに突入しますが、ここでもミニゲームが2つ登場、これをクリアすると必殺技シーンに入ります。オリジナルストーリーは結構面白いものもあるのですが、ここまでミニゲーム中心のゲームも珍しいです(コンパチヒーローシリーズにも、ミニゲームを数回クリアしないとボスに会えないという七面倒くさいゲームがありましたが)。このためか、アクションやバトルをウリにするプリキュアゲームの中でも異彩を放つ本作は、プレイする人によって好き嫌いがはっきり分かれるゲームだと思います。前作も難易度選択が出来るようになりましたが、本作も子供をターゲットをする以上、難しいゲームには出来ないわけです。そこで選ばれたのが、ミニゲーム集なわけです。「誰でも楽しめる」がポイントのゲームですが、プリキュア十八番のバトルパートすらミニゲームがあるという、少々ミニゲームに固執しすぎた感が否めない快作となりました。
2007年、大変革を行った「Yes!プリキュア5」、ゲームも副題とかを特に付けずに2007年11月29日に発売されました。ゲームジャンルはタッチペンアクションということで、操作は完全にタッチペンで行います。ナッツハウスに入り、プリキュアがこれまで遭遇した戦い(主に前期戦)を基としたバトルゲームが展開されます。変身シーンや必殺技シーンでは、簡単なアルファベットをタッチペンでなぞり、いかにキレイになぞれたかで高得点がゲット出来ます。バトルパートは、スパロボを始め、DS版ネギま!やルミナスアークなどでも採用されている、碁盤のような地形マップ上で、決められた分だけマス移動しながら敵に近づいて攻撃をかます、ターン攻撃制になっています。ここで注目なのが、今回は「チームプレイ」というプリキュア5最大の特徴を生かす、連携というものがあります。例えば、自分の移動範囲より向こう側に行きたい場合や、障害物があって遠回りになってしまう場合など、こういう時に仲間の力を借りて大ジャンプ、通常の移動距離よりかなりリーチが増えた移動が行えます(連携を手伝ったプリキュアは1ターン動けなくなりますが)。バトルパートではコワイナーをフィニッシュエリアという特定のマスまで蹴り飛ばしていくのが勝利条件です。プリキュアが攻撃するとコワイナーは吹っ飛びますが、その吹っ飛んだ先に仲間がいると、さらに蹴り飛ばし、その先にも仲間がいればさらに蹴り飛ばす・・・といった具合に、仲間の配置を考えながら、いかに効率よく、そして高得点をゲット出来る連携攻撃が出来るかが頭の使いどころです。なお、タイムカウンターがリアルタイムで動いており、変身を含めたステージ上での時間経過が全てカウントされ、この経過時間もステージクリア時のランク付けのポイントとなります。
以上のようにこれまで登場したプリキュアゲームを振り返ってみましたが、プリキュアといえど様々なゲームジャンルがあることがわかります。今度登場するのは歴代プリキュアとの夢の共演。そう、戦隊VSシリーズやメビウス、そして最近映画公開された超ウルトラ8兄弟でも味わえた、歴代戦士と現役戦士の夢の共演という感動がプリキュアでも実現するのです。しかし、ここまで振り返ってみてわかるように、プリキュアのゲームはいずれも携帯ゲーム機でのゲーム化です。おジャ魔女時代でもPSで二度ゲーム化しているわけですし、PS2でもWiiでもいいから、テレビ画面でプレイ出来るプリキュアゲームをやってみたいものですね。