虹色雑談

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プリキュア戦隊!

2007-02-15 01:12:54 | プリキュア

 さて、プリキュアシリーズ第4作目「yes!プリキュア5」が放送開始され、既に2週間が経過しました。2004年に「ふたりはプリキュア」、2005年に「ふたりはプリキュアMax Heart」、2006年に「ふたりはプリキュアSplash Star」と、ここまで2人チームであることを前提にしてきたプリキュアが、文字通り5人チームになって新登場しました。

 プリキュアは、2004年に突如登場したバトルヒロイン。セーラームーンなどのバトルヒロインものの流れを組みながらも、武器やアイテムに頼らず、さらにはセーラームーンのタキシード仮面などの助っ人男性キャラも登場せず、己の肉体のみを武器に戦うバトルヒロインというそれまでにないタイプの作品として、開始当時もの凄い斬新さを見せつけ、瞬く間に人気アニメの仲間入りを果たしました。それ以上に、ヒーローもヒロインも最低3人以上の多人数チームが主流となっている近年の中でメンバーを2人に絞り、全く異なるタイプにしたことが大きいと思います(色も黒と白を採用したのがインパクト強です)。キュアブラックこと美墨なぎさは活発なスポーツタイプ、キュアホワイトこと雪城ほのかは物静かな理系タイプ。同じクラスであること以外全く接点がなかった2人が、運命に導かれるように伝説の戦士となり、友情を育んでいく、これだけでも王道路線でかなり燃える展開です。これら様々な要素が人気となり、2年目Max Heartに繋ぐ力となり、しかも新シリーズ開始から僅か3ヶ月弱で映画公開、冬にも映画第2弾と、おジャ魔女すら出来なかった年内2度の長編映画単独公開を成し遂げ、プリキュアの快進撃は収まるところを知りませんでした。そしてさらに3年目Splash Starの開始ですが、SSは2年目までのなぎさ&ほのかではなく、全く新しい世界観、設定、キャラで作り上げたプリキュアでした。どれみにしろセーラームーンにしろ、アニメで2年目、3年目続投となると同じ世界観で描くのが主流だっただけに、またも斬新な試みでした。デジモンも2作目までが同じ世界観、3作目以降はそれぞれ独立した世界観で描かれていましたが、デジモンは3作目からはタイトルそのものが変わっていたのに対し、こちらはあくまで「ふたりはプリキュア」というタイトルがついていたため、てっきりなぎほのコンビで3年目をやると思っていました。
 そんなわけでキャラや設定を一新した「ふたりはプリキュアSplash Star」ですが、デザインや設定もそうですが、戦い方もなぎほのプリキュアと大きく異なりました。なぎほのプリキュアは必殺技以外は基本的に肉弾戦で、それに対しSSのさきまいプリキュアは、精霊の力を多用し、敵の攻撃をバリヤ防ぎながらの戦いでした。しかし、これがそれまでのプリキュアファンから批判が多くあったようで、やはり後期は初代ばりの肉弾戦を多く取り入れた戦法に戻っています。戦闘法のみならず、キャラも設定も一応初代プリキュアとは違うもののやはりトレースした感は否めず、多くのファンから斬新さは薄らいでしまったようです。それが視聴率や売り上げの低下という事態を引き起こしてしまいました。

 SSが思うように振るわなかったプリキュアシリーズは、ついに4年目に来て大きな変革をもたらしました。それが、セーラームーンなど多くのヒロインものがやっていた多人数路線の復活です。5人になったことで華やかさが増し、また斬新さも取り戻したプリキュア。今回はSSのように、初代の設定トレースを限界まで減らし(というかほとんどない)、コンビプレイからチームプレイに売りを変更しました。このプリキュア5、現在も各所で賛否両論が巻き起こっています。「ふたりだったからよかったのに」「セーラームーンの劣化コピーだ」「ミュウミュウパクるな」など、色々言われていますが、僕はプリキュアの新境地開拓として当初より寛容に受け止めてました。最も、5人チームが好きだという理由もありますが(笑)。
 現在2話まで放送完了、2人目の戦士まで登場しました。一気に5人揃わず、1話1人の段取りで登場していく流れです。この流れは、戦士になるまでの過程を描けるので、ドラマの幅が広がる良例と言えます。タイプがまるで異なる5人の少女たちは、どのようにして仲間として成長していくのか、これからの展開が楽しみです。