虹色雑談

気ままにダラダラと書き綴るブログ

便利さとリスクを背負うDVDデッキ

2006-07-03 22:22:53 | 日記・エッセイ・コラム

 今日本では、週に100本近いアニメを製作している、とよく言われています。実際はどうかわかりませんが、それでも現在放映されている作品数は半端じゃありません。勿論それら全てを見ると時間的にも体力的にも大変ですし、個人それぞれの好みもあるので、その中から好きなもの、興味のあるもの等、見たいものを選んで視聴し、さらに放送時間に見られない場合は録画して後で見る方法を、皆さん誰しもやっていると思います。僕も同じで、毎度毎度録るものが多く、ビデオの量が半端じゃなくなっています。特にここ数年の録画ビデオの本数が恐ろしいことになっています。以前も言いましたが、僕の部屋には200本近いビデオテープがあって、さらに100本近く別室に保管されています。部屋の収納性は高いのですが、それを大きく阻害しているのがそう、テープの山です。これ以上テープが増えることに恐れを抱いた僕は、今年2月にやっとというかとうとうHDD-DVDコンパチデッキを買いました。本当ならボウケンジャーが始まる前に接続するはずだったのですが、仕事中に腕をケガしたため、つなぐのが半月近く遅れました。でも、何とかつないで、4月から完全にHDD録画に移行できました。

 まだビデオデッキの方が多い世の中ですが、少しずつHDD-DVDコンパチデッキが主流になる傾向があります。一昨年のアテネオリンピックの時期から急に増え始めて、量産効果なのか今じゃ結構安く買えるものも増えてきています。で、HDD-DVDコンパチデッキ(書くの面倒なのでここから先は単にDVDデッキと書きます)を使ってみて、その機能性に感動しました。これまでビデオ録画していたわけですが、番組ごとにテープを用意、さらに入れ替え作業などもかなり面倒でした。特に日曜の朝ともなると、家にある複数台のビデオデッキを前日のうちに占拠することになります。これに加え土曜深夜のアニメもあったりするとかなり入れ替え作業なども大変です。しかしこれがDVDデッキだと、HDDに一度全て録り溜めした後、番組ごとにDVDに焼けばいいので、非常に楽です。今では、一週間の番組全てをこのデッキ1台でまかなえています。僕が買ったものはHDD容量が200GB、標準画質で80時間分の録画が可能なので、30分番組ならばかなりの量が録画できます。それで4話溜まるごとにDVDに焼いていくという手法をとっています。ビデオ録画なら、3倍モードだと12話ないし13話録画できたのに、枚数がかさばらないかと聞かれますが、せっかくのDVD、画質は良好な方がいいし、第一いくら80時間記録が可能でも、各作品12話溜まるまで待っていたら、あっという間にHDDがいっぱいになってしまいます。だから標準画質(放映時と同じ画質)で録画、4話ごと焼くのが僕的にベストです。

 実際に使っている方ならおわかりでしょうが、HDDからDVDにダビングする際は、デジタルダビングなので画質の劣化が起きません。ビデオ時代だと、留守とか何らかの事情で1本のテープに複数の番組を録画して、後で各番組の本テープにダビングする方法をやっていましたが、これだと画質や音声のある程度の劣化がどうしても避けられません。しかし、DVDデッキならば前述の通り、1台のデッキで複数番組録画し、後で番組ごとにダビング編集が出来るので大変便利です。編集段階でチャプター分け作業も出来るので、OP、Aパート、Bパート、ED、次回予告という風に分けられ、CMなどの不要箇所の消去も出来ます。でも僕はCMはチャプター分けするものの、消すことはありません。数年後あたりに、その当時流れていたCMを見て懐かしむという、後々の楽しみのためです(でもDVDダビングの際、ディスク容量などの都合で、カットすることもあります)。万一1話録り逃しても、それに前後する話数をHDD内に残すなり、DVD-RW(VRモード)で残すなりして、再放送、もしくは誰かが録画したものを待っていれば、順番通りにダビング出来、しかもビデオ時代のような画質劣化はまず起きません。まさに感動です。
 さらに僕の場合、増えすぎたテープの処理のため、ビデオからHDDへアナログダビング、それをDVDに焼くという作業もやっています。手始めにウルトラマンマックスとセイザーXのビデオ時代に録画したものをHDDにアナログダビング、さらに4話ごとにDVDに焼きました。ビデオからのダビングですので、多少の画質の粗さなどは仕方ありませんが、これのおかげで本放送のテープが処分出来ました。同じようにいくつかの作品もビデオ→HDD→DVDとやり、この3ヶ月の間に、50本近いテープの処分に成功しました。しかしまだ部屋のテープの数は多く、先は長そうです。

 以上、便利な点、感動した点などをあげてきたわけですが、どんなものにも短所というものはあります。DVDデッキは、メーカーや機種によって、使用できる記録媒体や機能が異なります。僕の買ったデッキは、記録媒体はDVD-R、DVD-RW、2層式も可能なデッキですが、DVD-RAMという記録媒体には適合してません。これは記録媒体を購入する際、DVD-RWとDVD-RAMをよく確認すれば避けられるので、機能性を考えた上でこのデッキにしたわけですが、同じ売り場に並んでいた他のデッキの中には、2層式が録画はおろか再生すら対応していないものもありました。なので、購入の際に値段だけでなく、機能性、使用可能記録媒体などもしっかり確認しないと、後で悔しい思いをするのは自分なので、これから買おうと思っている方はその点に注意しましょう。また、僕はまだ起こっていませんが、HDDという、パソコンに使用されているものとほぼ似たような記録媒体を内蔵しているため、パソコン同様ある日突然エラーを起こしたり、データクラッシュなんてこともあり得るわけです。僕は昨年5月にパソコンのHDDがある日突然クーデターを起こし、データのほとんどをやられた経験があります。原因はHDDの熱暴走だったわけですが、これと同じように、DVDデッキのHDDも、いつ突然何かが起きてもおかしくないのです。実際にそれで涙を流した人だって何人もいることでしょう。DVDデッキはビデオデッキに比べてとても便利になった反面、万一のリスクも大きくなったと言えます。またDVDデッキには、HDDが内蔵されていない、純粋にDVDに録画するというデッキも存在します。僕の友人はHDDが内蔵されていない、ビデオとDVDのコンパチデッキを使用していますが、実はこのHDD未内蔵型にはちょっとした落とし穴があったりします。その友人、予約したハズなのに、DVDに録画されていないという事態によく陥っています。どうやらディスクに正常録画が出来てない模様。実は僕の場合も、時折DVDダビングの際、ダビングエラーが起きて正常ダビング出来ないことがあります。何故そうなるのかは全く不明ですが、この時折起きる事態のせいで、これまで通算十数枚のDVD-Rを無駄にしています。HDDがある場合は成功するまでやり直せますが、HDDがない、DVDに直接録画ともなるとこういったエラーが起きると、録りたい番組が正常に録画されず涙を飲むことがあります。どうやらDVD録画もまだまだ改善の余地がありますよ、各企業さん。

 DVDデッキ、これからの主流になっていくであろうこの録画機器、使用する皆さんが自分にあったものを選んでいくと思いますが、大切なのは後悔のないよう選ぶことです(僕は過去にビデオデッキで2度後悔したことがあります)。