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★松本謙一vs藤岡信勝・石井竜生 同じ穴の狢-「新しい内紛をつくる会」


  ▲松本謙一さん                     ▲石井竜生さん      ▲藤岡信勝さん
自由社教科書編集室長を解任された松本謙一さん(前「新しい歴史教科書をつくる会」東京支部長)が「つくる会」会長の藤岡信勝さんと側近の石井竜生さん(推理作家)に対する恨み辛みを綴った告発文を楽しく読ませていただきました。
 
自由社教科書編集室長からの告発メール←クリック
 
この件について、松本さんと藤岡・石井さんそれぞれを支持する人から情報提供をいただいています。この人たちの仲間割れには興味はないのですが、告発文の中身について、いくつか整理しておきます。
 

↑自由社版のこういう反日・自虐や欠陥記述の担当が松本謙一さんであることはよく分かりました。
 
松本謙一(まつもと・けんいち) 昭和24年、東京都中央区生まれ。父は天皇嫌い、妹はクリスチャンで反戦主義者(Wikipediaより)。49年、月刊鉄道模型雑誌「とれいん」を創刊。平成12年から18年まで「新しい歴史教科書をつくる会」東京支部長。14年2月7日に開かれたつくる会のシンポジウムで、場内整理係であるにもかかわらず小林よしのりに野次を飛ばしたことで有名。自由社の取締役・教科書編集室長として教科書作成を任されたが、検定合格後の今年4月15日に解任された(本日現在、登記簿上はまだ取締役)。
 

↑自由社版市販本の表紙に「日本人の歴史」とは何の関係もないタイのガラクタを、さも日本の仏像であるかのように載せた(→連載6参照)のが石井竜生さんであることも判明しました。
 
石井竜生(いしい・たつお) 本名・石井龍雄。昭和15年、神奈川県横須賀市生まれ。東京都豊島区立小学校の警備員をしながら文筆活動を行った。都職労豊島支部の組合員だった。昭和63年、朝日新聞社の懸賞論文「明日への挑戦」で妻の弘子(作家としてのペンネームは井原まなみ)とともに準入選。平成8年に共産党系の「あゆみ出版」から著書を出版。藤岡信勝が共産党員時代からの知り合い。「文芸春秋から本を出した」「藤岡先生と産経新聞で対談した」が自慢のタネ。妻の弘子は自由社の取締役。
 
もちろん、両方の最高責任者は藤岡信勝さんです。
 
↓これは自由社が文部科学省に提出した著作編修関係者名簿です。


松本謙一さんの専門分野が文化史とは笑ってしまいました。立教大学を1年で中退した松本さんは、どこで文化史を学ばれたのでしょうか。ニーチェの伝記を書いたに過ぎない西尾幹二さんが「哲学史」と、無理やり歴史学者になっています。
 
告発文に出てくる「K.I.女史」は板倉京子さん、「両Sデザイナー」は佐々木也寸志さん、須藤美香さんです。この人たちについては大変気の毒だと思います。
 
印税(著作権料)の配分は
 松本謙一さん・板倉京子さんが2割強
 藤岡信勝さんが7割強
 その他の執筆者10人で残り数%を分け合う

 
とのことですが、藤岡信勝さんは扶桑社の著作権を侵害している上に随分がめついですね。西尾幹二さんや高森明勅さんは一体いくらもらえるのでしょうか。
坂本多加雄先生のご遺族は印税を受け取れるのでしょうか。そもそも著作編修関係者名簿では坂本先生の名前が「坂本多加男」と誤記されています。ふざけた人たちです。
 
藤岡信勝さんは当ブログが指摘した自由社版の欠陥をほぼ認め「松本謙一が悪い。文部科学省に訂正申請する」「扶桑社版のレベルに戻す」と言っているそうです。松本謙一さんには「極力扶桑社色を排除するよう」指示したのに、今度はコピー度を増すわけです。
 
前回も書きましたが、品質に不満がある商品を「最も優れている」と宣伝したり、税金で1万冊以上採択させたり、これから大幅訂正することが決まっている市販本を在庫一掃とばかりに売り続けることは商道徳に反する行為です。
 
なお、このブログで指摘した個所を訂正するなら必ずご連絡ください。掲載させていただきます。
project-justice@mail.goo.ne.jp
 
松本謙一さんは現在の「つくる会」について「スターリン、毛沢東、金日成と変わるところは無い個人崇拝誘導、独占支配体制の確立」と批判していますが、情報統制という面ではその通りでしょう。
 
「つくる会」は自由社版が検定で去年の12月にいったん不合格になったことを今でも隠していますし、藤岡信勝さんたちが扶桑社に教科書発行差し止めを求めて訴訟を起こした(→昨年11月25日付エントリー参照)ことも公表しませんでした。
 
その訴訟の判決が25日に言い渡されます。翌26日には藤岡信勝さんが八木秀次さんを名誉毀損だとして訴えた言いがかり訴訟(→昨年11月17日付エントリー参照)の控訴審判決があります(いずれも原告代理人は有名な福本修也弁護士)。
 
石井竜生さんは去年の10月31日、一審敗訴の後の記者会見で、記者でもないのに記者席から発言して「私は推理作家で、本を出しています」「裁判官は駄目だ。裁判員制度を導入しなければいけない」と意見を述べました。
  
「つくる会」副会長の高池勝彦さんは「裁判員制度に反対する会」の呼びかけ人ですが、民事訴訟にまで裁判員制度を導入しろと言う人がいると知ったら呆れるでしょう。
 
石井竜生さんは控訴審敗訴の記者会見でも記者席の中心で不当判決を叫ぶのでしょうか。
 
来週はいろいろ楽しい週になりそうです。
 
自由社版教科書記述検証連載
★安重根を取り上げ志士と称える自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<上>
★自由社版教科書で菅原道真も乃木希典も消えた-扶桑社版からの改悪<中>
★特攻隊を「自殺攻撃」と貶める自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<下>
★進化論から始まり部落史を詳述する自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<4>
★自由社版 そんなに支那が 好きですか-扶桑社版からの改悪<5>
★スクープ!『日本人の歴史教科書』表紙はタイのガラクタ-扶桑社版からの改悪<6>
★「ポツダム宣言様ありがとう」の自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<7>
★悪党のくせに(笑)悪党を書かない自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<8>
★藤岡信勝会長、独禁法に違反してませんか?-扶桑社版からの改悪<9>
★乃木大将削除を開き直る「つくる会」理事-扶桑社版からの改悪<10>
★秀吉の朝鮮出兵を「侵略」と書く自由社版-扶桑社版からの改悪<11>
★自由社版「ラスコーの壁画」はニセ写真だ-扶桑社版からの改悪<12>
★みんなニコニコ古墳を造ったと描く自由社版-扶桑社版からの改悪<13>
★錦の御旗で威圧したと書く自由社版-扶桑社版からの改悪<14>
★ナチスのユダヤ人迫害を消した自由社版-扶桑社版からの改悪<15>
★編集趣意書から「太平洋戦争」史観の自由社版-扶桑社版からの改悪<16>
★石原慎太郎を載せても都教委は採択しないぞ自由社版-扶桑社版からの改悪<17>
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★石原慎太郎を載せても都教委は採択しないぞ自由社版-扶桑社版からの改悪<17>

「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝会長は自由社版教科書について、「松本謙一(自由社教科書編集室長を解任された前つくる会東京支部長)のせいで記述もデザインも滅茶苦茶にされた」と言って文部科学省に訂正申請する準備を進めています。この連載にも言及しているそうですが、ここで指摘した個所を訂正するなら必ずご連絡ください。謝意は求めませんが礼儀として。
project-justice@mail.goo.ne.jp
 
しかし、「最も優れた歴史教科書」と宣伝しているのにどうして訂正するのでしょうか? 内部で欠陥商品だと認めながら、その欠陥商品を横浜市に1万冊以上採択させて「公平に評価されれば必ず採択されると信じていた」などと喋るのは道義上どうなんでしょうか。
 
さて、「つくる会」=自由社は早い段階から横浜市での採択を狙っていて、横浜の海を描いた「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を表紙に載せました(これは学校で使われる教科書「新編 新しい歴史教科書」の表紙で、書店で市販されている「日本人の歴史教科書」の表紙については→連載6を参照)。

自由社版教科書は欠陥だらけですが、表紙はよくできています。横浜市の採択は松本謙一さんの置き土産です。「神奈川沖浪裏」の下にあるのは両国橋のジオラマです。東京都での採択も狙っているのですが、こちらはうまくいかないようです。 【8月14日追記】やはり採択されませんでした。
 
扶桑社から絶縁された「つくる会」が自由社という出版社から出した教科書が、扶桑社版を大部分コピーしつつ、コピーしなかった部分で自虐的に改悪している―という連載をお届けしてきました。「つくる会」会員を含む読者の皆様からの膨大な情報提供メールが整理しきれなくなったので、主なものをページ順に並べ替えて紹介してきましたが、今回は戦後史とさくいん、年表です(怒りのあまり表現が過激になっているメールは修正させていただきました)。
 
<p219>昭和30年代の説明で、扶桑社版にない「一方、ソ連を理想とする共産主義も進歩的な思想として労働者や学生、知識人を魅了するようになった」が加筆された。自分のことを書くなよ、昭和38年入党の代表執筆者さん。
<p221>「日中国交正常化」の写真説明。「このあと両国間の貿易は急速に拡大し、中国の開放政策への転換で交流はさらに盛んになっている」。日中間には歴史教科書、戦没者追悼に対する内政干渉や、領土や資源が脅かされているという問題がある。商売の話に特化するなら、こんな写真説明は必要ない。
<p222~223>「さらに戦後独自の新しい若い作家として三島由紀夫、石原慎太郎などが現れ、新鮮なイメージで人々を惹きつけた」

石原慎太郎の名前載せたって、都教委は採択しないぞ。「戦後独自の新しい若い」や「新鮮なイメージ」は中身のない修飾語。ただ名前を載せるための記述。
<p225>「阪神大震災被災者を見舞う天皇・皇后両陛下」の写真。皇后陛下の頭や背中が切られており不敬だ

お顔だけとか上半身だけというトリミングはあっても、頭を切るのは考えられない。戦前なら許されないことだし、戦後も出版関係者はこういうことのないよう配慮しながら仕事をしてきた。これは朝日新聞など左翼メディアも同じである。自由社が文部科学省に提出した「出典一覧表」によると、この写真は読売新聞社から購入している。そこで読売新聞の写真データベースを見ると↓

元の写真はもちろん切られていない。切ったのは自由社である。
「つくる会」や自由社の首脳には皇室への尊崇の念はない。西尾幹二が「私は日常生活のうえで、天皇の存在を必要としていません」とか「天皇制度の廃棄に賛成するかもしれない」と公言していることを見れば分かる。(→昨年9月28日付エントリー
自由社のホームページでは仁親王殿下を「仁親王」と呼び捨てにしている

これが「天皇」や「皇太子」「美智子皇后」と同じ呼び捨てであることが、保守でない彼らには理解できないのだろう。そういえば西尾幹二も「朝まで生テレビ!」で皇太子妃殿下を「雅子妃」と呼び捨てにしていた。
<p226>「歴史のこの人 昭和天皇」。二・二六事件と終戦のご聖断について、扶桑社版にある「どちらも君主としての強い自覚によってなされた行動だった」が削除された。
<p227>「昭和天皇のお言葉」。参考文献に、半藤一利、保阪正康など正統保守ならまず出さないような本を挙げている。程度が知れる。(→連載2
<p228>「5章のまとめ」。ポツダム宣言について「日本に降伏の機会を与えるため」「これによって日本の本土決戦が回避され、日本の分断国家化は防がれた」と説明しているが、日本が救われたのは「ポツダム宣言」のお陰か? そうじゃなくて昭和天皇のご聖断だろう。(→連載7
<p230>「エルトゥールル号事件」。慰霊碑の写真の説明に「和歌山県・串本町役場蔵」とあるが、慰霊碑の写真は文化財じゃないんだから「蔵」ではない。「提供」である。そもそも自分で撮影すべし。
<p234=さくいん>葛飾北斎の葛がになっている。この表記は自由社だけ。
<p235=さくいん>森鷗外の鷗がになっている。この表記は自由社だけ。
<年表2>「倭寇が高麗や明を侵す」となっている。扶桑社版は「倭寇の出没」なのに。(→連載11
<年表3>秀吉の朝鮮出兵について「秀吉が朝鮮侵略を始める」と記述している。扶桑社版は「秀吉、朝鮮出兵」。秀吉の朝鮮出兵に侵略という用語を使うのは間違いだという「つくる会」の主張を放棄している。(→連載11
<年表4>葛飾北斎の葛がになっている。この表記は自由社だけ。
<年表5>森鷗外の鷗がになっている。この表記は自由社だけ。
<年表6>大東亜戦争ではなく「太平洋戦争」になっている。(→連載3
<同>「このころ ソ連、人工衛星『スプートニク』打上成功」。モスクワ時間の1957年10月4日22時28分34秒と秒単位で特定できることをなぜ「このころ」とするのか。
<同>扶桑社版にある「2002 北朝鮮拉致被害者5人帰国」が削除されている。

連載一覧
★安重根を取り上げ志士と称える自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<上>
★自由社版教科書で菅原道真も乃木希典も消えた-扶桑社版からの改悪<中>
★特攻隊を「自殺攻撃」と貶める自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<下>
★進化論から始まり部落史を詳述する自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<4>
★自由社版 そんなに支那が 好きですか-扶桑社版からの改悪<5>
★スクープ!『日本人の歴史教科書』表紙はタイのガラクタ-扶桑社版からの改悪<6>
★「ポツダム宣言様ありがとう」の自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<7>
★悪党のくせに(笑)悪党を書かない自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<8>
★藤岡信勝会長、独禁法に違反してませんか?-扶桑社版からの改悪<9>
★乃木大将削除を開き直る「つくる会」理事-扶桑社版からの改悪<10>
★秀吉の朝鮮出兵を「侵略」と書く自由社版-扶桑社版からの改悪<11>
★自由社版「ラスコーの壁画」はニセ写真だ-扶桑社版からの改悪<12>
★みんなニコニコ古墳を造ったと描く自由社版-扶桑社版からの改悪<13>
★錦の御旗で威圧したと書く自由社版-扶桑社版からの改悪<14>
★ナチスのユダヤ人迫害を消した自由社版-扶桑社版からの改悪<15>
★編集趣意書から「太平洋戦争」史観の自由社版-扶桑社版からの改悪<16>
★石原慎太郎を載せても都教委は採択しないぞ自由社版-扶桑社版からの改悪<17>
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★編集趣意書から「太平洋戦争」史観の自由社版-扶桑社版からの改悪<16>

自由社版教科書は、採択してもらうために保守の魂を売り渡しています。
 
扶桑社から絶縁された「新しい歴史教科書をつくる会」が自由社という出版社から出した教科書が、扶桑社版を大部分コピーしつつ、コピーしなかった部分で自虐的に改悪している―という連載をお届けしています。読者の皆様からの膨大な情報提供メールが整理しきれなくなってきたので、主なものをページ順に並べ替えて紹介しています(怒りのあまり表現が過激になっているメールは修正させていただいています)。
 
自由社版教科書の内容は、大別すると、
 
①扶桑社版のコピー部分(約8割)
②採択してもらうため、日教組やリベラル教育委員に迎合した自虐・朝鮮隷属への改悪部分
③ずさんな編集体制による欠陥・誤記・誤植
 
に分けられます。今回取り上げる満州事変から大東亜戦争までの記述は、②の内容がよく分かります。大東亜戦争の呼称について自由社版は、GHQに強制された太平洋戦争または、かぎかっこ付きの「大東亜戦争」に表記変更を行っています。これは確固たる編集方針に基づいているのです。
 
<p197>「五族協和」の側注。「『満州、漢、朝鮮、日本、モンゴルの5つの民族が共存共栄する土地である』という意味。しかし、日本人は、そのリーダーが日本であるのは当然だと勝手に決めていた。日本との関係ばかりでなく各民族間の利害も対立することが多く、現実は理想にほど遠かった」。これでは日本書籍新社の「まほろしの大東亜共栄圏」など自虐教科書の記述と変わらない。(→連載3
<p198>二・二六事件の側注で、大東亜戦争ではなく太平洋戦争になっている↓(→連載3

<同>「ここがポイント!」。「二・二六事件事件」になっている。こんな欠陥商品を子供に使わせるのか。その中身は「昭和11、12年の内外の大事件はどのように展開したか?→①二・二六事件事件が政治家や社会に与えた軍人への恐怖②西安事件による中国二大勢力の抗日優先一致③義和団事件以来の条約駐屯軍と抗日運動との危険な同居④南京占領で終わると考えた日本の誤算」。中国共産党やコミンテルンの謀略、国民党やアメリカの無理解などが何一つ感じられない。すべて日本が愚かだった、悪かった、だから泥沼の長期戦になった、というまとめ。まるでNHKみたい。
<p199>南京事件の記述は全然良くなっていない。あれだけ批判していたくせに。
<p200>「斎藤隆夫の国会質問」の写真説明。「1940年2月2日。鋭い批判に対しても、議会の同意なしに戦争を続ける権限をにぎった政府は明確に答えなかった」。予算は戦時中であってもすべて通っていたので、「議会の同意になしに戦争を続ける」ような「権限」は、戦中の政府にも、どこにもなかった。
<同>「大政翼賛会の発足」の写真説明。「ナチスの見かけの華やかさに近衛らは惹きつけられ政治家が自ら政党を葬った」。もう少し抑制のきいた書き方や一面的でない表現はできないものか。教科書なんだから。
<p201>「1930年代の世界ブロック経済」の地図の説明。「西欧列強各国いずれのブロックにも入っていない中国は日本とアメリカのどちらにも大きな魅力だった」。だからこういう書き方をするなって! 市場とか利益とかを前面に出すのでなく、国防上・安全保障上の問題でしょ。やはりNHKみたいだ。
<同>「近衛内閣」の写真説明。「藤原鎌足を祖先とする貴族の出身」。そもそも不必要な説明だが、藤原鎌足はこの教科書では中臣鎌足の名前でしか出ておらず不親切。
<同>「ここがポイント!」。「長引く日中戦争に政治、外交はどう変化したか?→①拡大する一方の対中戦争②軍事力を過信して日本中心のブロック経済圏をつくろうとした近衛内閣③アメリカの反発と報復措置④石油などの確保を目的に南進論の浮上」。こりゃ、日本だけが悪いと本当に信じている人が書いた文章ですな。
<p202>「ここがポイント!」。「アメリカとの関係を決定的に悪くしたものは?→①近衛首相の『東亜新秩序』②イギリスを攻撃するドイツと結んだ日独伊三国軍事同盟③南部仏印進駐」。アメリカの対日強硬派の不誠実な外交態度は無視ですか。となると日本が全部悪いとなるのだが…。
<p204>扶桑社版が大東亜戦争と書いているところを、かぎかっこ付きの「大東亜戦争」に変えている。
<p205>「ここがポイント!」。大東亜戦争ではなく太平洋戦争になっている↓(→連載3

<同>「マレー半島を自転車で南下する日本軍」の写真説明。「自転車で快進撃したので『銀輪部隊』と呼んだが機械化部隊が乏しいからでもあった」。こんなトホホな説明をするくらいなら別な写真に替えたら? 
<同>米軍反撃の側注。「このころのアメリカは日本の暗号通信をほとんど解読できるようになったので、日本が得意とした忍者のような攻撃は成功しなくなった。日本はそのことに気づかなかった」。「日本が得意とした忍者のような攻撃」なんて記述、教科書の歴史に残るような史上初の珍妙な記述では?
<p207>大東亜戦争の結果について、扶桑社版にある「アジア諸国で始まっていた独立の動きを早める一つのきっかけともなった」という重要な記述を削除した。
<p208>
「日本で日中戦争勃発とともに、物資、経済、産業、交通などのすべてを政府が統制し運用する総動員体制がつくられた」。「日本で…」は文章のつながりがおかしい。
<p209>「4月、アメリカ軍は沖縄本島に上陸し、ついに陸上の戦いも日本の国土に及んだ」。大東亜戦争で日本の国土で最初に地上戦が行われたのは、昭和20年2月16日に始まった硫黄島の戦いであり、この記述は明らかな間違い。(→連載3
<同>「アメリカの軍艦に体当たりする特別攻撃機」の写真説明。「爆弾を積んだ飛行機を乗員ごと敵の艦船に突入させる自殺攻撃で」。特攻隊を「自殺攻撃」と貶めている。「つくる会」の一部の人は靖国神社の社頭でビラを撒いているらしいが、英霊に失礼だ。(→連載3
<同>「ここがポイント!」。「 国民の間にどのような苦難と犠牲が生じたか?→…③朝鮮と台湾での創氏改名など日本人化政策強化④朝鮮と台湾の出身者にも徴兵と徴用…」。自虐、朝鮮迎合。
<p210>「ここがポイント!」。「『大東亜戦争』はどのようにして終わったか?」。かぎかっこ付きの「大東亜戦争」になっており、p205の「ここがポイント!」の太平洋戦争と不統一。
<p214>
「日本軍も、戦争中に侵攻した地域で、捕虜となった敵国の兵士や非武装の民間人に対しての不当な殺害や虐待をおこなって多大な惨禍をのこしている」。扶桑社版にない「多大な惨禍をのこしている」が加筆されている。(→連載3
 
大東亜戦争を太平洋戦争と呼ぶ方針は、自由社が文部科学省に提出した編集趣意書↓

に表れている。
 
すべて太平洋戦争と書かれている
 

 

 
(つづく)

連載一覧
★安重根を取り上げ志士と称える自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<上>
★自由社版教科書で菅原道真も乃木希典も消えた-扶桑社版からの改悪<中>
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★自由社版 そんなに支那が 好きですか-扶桑社版からの改悪<5>
★スクープ!『日本人の歴史教科書』表紙はタイのガラクタ-扶桑社版からの改悪<6>
★「ポツダム宣言様ありがとう」の自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<7>
★悪党のくせに(笑)悪党を書かない自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<8>
★藤岡信勝会長、独禁法に違反してませんか?-扶桑社版からの改悪<9>
★乃木大将削除を開き直る「つくる会」理事-扶桑社版からの改悪<10>
★秀吉の朝鮮出兵を「侵略」と書く自由社版-扶桑社版からの改悪<11>
★自由社版「ラスコーの壁画」はニセ写真だ-扶桑社版からの改悪<12>
★みんなニコニコ古墳を造ったと描く自由社版-扶桑社版からの改悪<13>
★錦の御旗で威圧したと書く自由社版-扶桑社版からの改悪<14>
★ナチスのユダヤ人迫害を消した自由社版-扶桑社版からの改悪<15>
★編集趣意書から「太平洋戦争」史観の自由社版-扶桑社版からの改悪<16>
★石原慎太郎を載せても都教委は採択しないぞ自由社版-扶桑社版からの改悪<17>

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★ナチスのユダヤ人迫害を消した自由社版-扶桑社版からの改悪<15>

ある政令指定都市の教育委員長が「4日に自由社版を採択することになった」と触れ回っている内容が全国を駆け巡っています。足元をすくわれないよう、適法・公正に進めてくださいね。しかし本当にやるんでしょうか? 子供たちがかわいそうです。この教科書では。
 
扶桑社から絶縁された「新しい歴史教科書をつくる会」が自由社という出版社から出した教科書が、扶桑社版を大部分コピーしつつ、コピーしなかった部分で自虐的に改悪している―という連載をお届けしています。読者の皆様からの膨大な情報提供メールが整理しきれなくなってきたので、主なものをページ順に並べ替えて紹介しています。ナチスにシンパシーを感じる偽装保守の左翼全体主義者は、正統保守にとって非常に迷惑です。
 
<p173>「アメリカの対日砲艦外交」のコラム。他のページもそうだが、ここは特に、文字が背景の模様に埋没して読めない。プロの出版人の仕事とは思えない↓

<同>「その他にも朝鮮の伝統を無視したさまざまな同化政策を進めたので、朝鮮の人々は日本への反感をさらに強めた」。扶桑社版にない「朝鮮の伝統を無視した」が加筆された。
<p174~175>本文や表、写真説明、「ここがポイント!」で森鷗外の鷗をと表記している(年表、さくいんも)。この表記をする教科書は自由社だけ。(→連載2
<p175>扶桑社版にある岡倉天心の名前が削られている。岡倉天心が載っていないのは自由社だけ。(→連載2
<p176>津田塾大学の前身が「女子英語塾」となっているが女子英学塾の間違い。(→連載2
<p181>二十一か条要求の記述で、扶桑社版にない「強硬な姿勢で中国に受け入れさせた」との文言が加わっている。
<p185>三・一独立運動の記述は自由社版が最も詳しい。側注の「最初は非暴力の集会として計画されたが次第に大規模になったため軍隊までが出動したことでかえって衝突がはじまり、民衆に多くの死傷者が出た。日本国内でも吉野作造、宮崎滔天など、『朝鮮民衆の当然の声』として、この運動に理解を示す知識人があった」は自虐教科書の記述。
(→連載110
<同>五・四運動の側注に「清朝が倒れてのち中国からもヨーロッパ、アメリカ、日本などへ留学する若者が増え、西洋の民主主義思想にふれて民族意識が急速に芽生えた」とあるが、一般的な五・四運動の解釈は「五・四運動は中国革命の指導理念にマルクス主義を持ち込み、中国共産党結成の基礎をおくことになった」(日本史広辞典)であり、「西洋の民主主義思想にふれて民族意識が急速に芽生えた」などという寝ボケた書き方はしていない。
<同>「日本の大戦景気」の小見出しが1行上にずれている。
<p186>吉野作造の写真説明。「民主主義政治の考え方を広めた政治学者」。吉野といえば社会民主主義や社会主義をなぜ入れないのか。西尾幹二氏があれほど「大正知識人」を批判しているのに、なぜ肯定的? 
<p187>宣言の一部抜粋で、冒瀆の瀆がになっている。(→連載4
<p188>「南北戦争(1865年)以後、アメリカが新たに手に入れた領土や植民地(1912年まで)」の地図。メルカトル図法では緯度が高くなるにつれて距離が拡大され、東西が誇張されるため、縮尺を示すのは誤りである。
<p193>ナチスの説明で、扶桑社版にある「とくにユダヤ人に対しては、徹底的な迫害を行った」を削除している。
▼扶桑社版

 
▼自由社版(同倍率。いかに字が小さいかが分かる)
このページは末尾に2行空白があり、スペースの都合ではなく意図的な削除。上に強制収容所の写真があるが、本文にユダヤ人迫害の記述がなければ理解できない。p203の「樋口季一郎と杉原千畝」のコラムの前提が分からなくなっている。日本の朝鮮統治には厳しく、全く次元が違うナチスの犯罪には甘いのか。
 
(つづく)

連載一覧
★安重根を取り上げ志士と称える自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<上>
★自由社版教科書で菅原道真も乃木希典も消えた-扶桑社版からの改悪<中>
★特攻隊を「自殺攻撃」と貶める自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<下>
★進化論から始まり部落史を詳述する自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<4>
★自由社版 そんなに支那が 好きですか-扶桑社版からの改悪<5>
★スクープ!『日本人の歴史教科書』表紙はタイのガラクタ-扶桑社版からの改悪<6>
★「ポツダム宣言様ありがとう」の自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<7>
★悪党のくせに(笑)悪党を書かない自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<8>
★藤岡信勝会長、独禁法に違反してませんか?-扶桑社版からの改悪<9>
★乃木大将削除を開き直る「つくる会」理事-扶桑社版からの改悪<10>
★秀吉の朝鮮出兵を「侵略」と書く自由社版-扶桑社版からの改悪<11>
★自由社版「ラスコーの壁画」はニセ写真だ-扶桑社版からの改悪<12>
★みんなニコニコ古墳を造ったと描く自由社版-扶桑社版からの改悪<13>
★錦の御旗で威圧したと書く自由社版-扶桑社版からの改悪<14>
★ナチスのユダヤ人迫害を消した自由社版-扶桑社版からの改悪<15>
★編集趣意書から「太平洋戦争」史観の自由社版-扶桑社版からの改悪<16>
★石原慎太郎を載せても都教委は採択しないぞ自由社版-扶桑社版からの改悪<17>
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★錦の御旗で威圧したと書く自由社版-扶桑社版からの改悪<14>

扶桑社から絶縁された「新しい歴史教科書をつくる会」が自由社という出版社から出した教科書が、扶桑社版を大部分コピーしつつ、コピーしなかった部分で自虐的に改悪している―という連載をお届けしています。読者の皆様からの膨大な情報提供メールが整理しきれなくなってきたので、主なものをページ順に並べ替えて紹介しています。今回は韓国併合までです。
 
<p77>「ここがポイント!」。「『建武の新政』が失敗し、足利尊氏に人気が集まった理由は?→①武士が新政に期待した②現実を無視した公家政治の復活」。表現が不適当である。
<p82>「」の記述が9種類の中学歴史教科書の中で一番詳しく、バランスを欠いている。(→連載4
<p83>扶桑社版にある「足利学校」の記述が削除された。(→連載8
<p85>東求堂同仁斎の写真説明。文末の「。」が欠落している。
<p91>「ここがポイント!」に「②」が2つある。恥ずかしいミス。こんな欠陥商品を子供に使わせるのか↓

<p93>「ここがポイント!」「南蛮貿易でヨーロッパ人、日本人それぞれに人気のあった品物は何か?→①世界的な銀の価値②時計③ギヤマン④急に増えたキリシタン大名の理由」。「人気のあった品物」が「急に増えたキリシタン大名の理由」って何が言いたいのか? だいたい「人気のあった品物」がなぜ「ヨーロッパ人の日本来航」の「ポイント」になるのか?
<p97>扶桑社版にない李参平をコラムで取り上げ「捕虜にしてつれかえり、自分の領国の発展に利用した」と強制連行されたかのように書いている。「日本史広辞典」(山川出版社)も「日本歴史大事典」(小学館)も鍋島藩の家臣に「従って来日した」などとしており、自由社版には最高に自虐的な記述が採用されている。また「彼らによっての朝鮮の陶器技術が指導され」の「彼らによっての」は文章として変である。(→連載1
<p100>「江戸城 江戸図屏風」の写真説明。「壕を幾重にもめぐらした」。水を張った堀なので「壕」ではなく「濠」の間違い。
<p101>「武家諸法度」は重要な歴史用語なのに、さくいんにないので引けない。
<同>「ここがポイント!」。「江戸幕府は大名の領地をどのように決めたのか?→…②親藩③譜代④外様…⑧藩」とあるのは全くの重複だし、だいいち意味不明。
<p102~103>扶桑社版で好評の人物コラム「信長・秀吉・家康」が削除され「遠州と光悦」になった。
<p108>えた・に対する差別の側注で「ケガレ意識」論について書いているが、差別の根底が「ケガレ意識」かどうかは部落史の研究者の間で議論がある。(→連載4
<p121~121>本文と写真説明で葛飾北斎の葛が
になっている。この表記をする教科書は自由社だけ。
<同>「川柳」は重要な歴史用語なのに、さくいんにないので引けない。
<p133>「ここがポイント!」。「東アジアの海に現れた外国船の新しい顔ぶれは?→」「②ロシアの脅威と北方探検家(近藤重蔵・間宮林蔵)」。どこが「外国船の新しい顔ぶれ」なのか?
<p134~135>「ケシの果実」「インドのアヘン工場」「アヘンを吸う清国人」「アヘン戦争の図」。アヘン関係の写真が多すぎる。
<p140>「ここがポイント!」。「王政復古の流れをつくった主な人物は?→」「④王政復古の大号令」。王政復古の大号令が人物なのか。
<p142>戊辰戦争の「錦の御旗」の写真説明。「この旗に向って抵抗すれば子孫の代まで天皇への反逆者との汚名を残すぞと、と威圧した」。まるで暴力団の代紋で脅したような書き方

鳥羽・伏見の戦いで旧幕府軍が錦の御旗を見て戦意を喪失したとか退散したという話は、皇室の権威を示すエピソードとして有名だが、「子孫の代まで天皇への反逆者との汚名を残すぞ」というのは誰の発言なのか教えてほしい。皇室の権威に対しあまりに無理解で、保守とは到底考えられない記述だ。「子孫の代まで…と威圧した」って、それは霊感商法のことでしょ! なお「向って」は内閣告示「送り仮名の付け方」によると「向かって」が正しい。
<p150>「樺太・千島交換条約」の地図。幌筵島を占守島と表示している。(→連載3
<p156>「鹿鳴館でのバザー 錦絵」の写真説明。「西洋の上流社会のもよおしを片はしからまねた」。片はしからまねた? もう少し適切な日本語を使えないのか。
<p161>「ここがポイント!」。「日本はどのようにして立憲国家となったのか?→①憲法発布…」。日本の立憲体制の始まりについて、五箇条の御誓文、漸次立憲政体樹立の詔、伊藤らの憲法調査のあたりを意識させないのは保守派の言論ではない。
<p171>「日本海海戦」のコラム。扶桑社版にある「なお、同じく日露戦争で活躍した陸軍大将の乃木希典は、戦後、敗れたロシアの将軍の助命のためにさまざまな努力をいとわなかった。明治の日本にも、敗者の名誉を重んじる武士道は生きていたのである」を削り、乃木大将の名前を葬り去った。(→連載210
<p172>「韓国服の伊藤博文」の写真説明。扶桑社版にない安重根を取り上げ「韓国独立の志士」としている。「韓国では民族的英雄であり」などと韓国の立場を紹介している教科書はあるが、教科書の立場としてこのような記述をするのは自由社だけ。しかも「暗殺」ではなく「射殺」。ルビも朝鮮語の「アンジュングン」のみ。(→連載1
<同>「朝鮮総督府」の写真。これは戦後撮影された国立中央博物館の写真である。

当時の写真が入手できないなら、写真説明で戦後撮影と書くべきだ。また、昔の絵はがきのようにモノクロに着色したような不自然な写真である(文科省に提出された出典一覧表によると、共同通信社から購入したとなっている)。
 
(つづく)

連載一覧
★安重根を取り上げ志士と称える自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<上>
★自由社版教科書で菅原道真も乃木希典も消えた-扶桑社版からの改悪<中>
★特攻隊を「自殺攻撃」と貶める自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<下>
★進化論から始まり部落史を詳述する自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<4>
★自由社版 そんなに支那が 好きですか-扶桑社版からの改悪<5>
★スクープ!『日本人の歴史教科書』表紙はタイのガラクタ-扶桑社版からの改悪<6>
★「ポツダム宣言様ありがとう」の自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<7>
★悪党のくせに(笑)悪党を書かない自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<8>
★藤岡信勝会長、独禁法に違反してませんか?-扶桑社版からの改悪<9>
★乃木大将削除を開き直る「つくる会」理事-扶桑社版からの改悪<10>
★秀吉の朝鮮出兵を「侵略」と書く自由社版-扶桑社版からの改悪<11>
★自由社版「ラスコーの壁画」はニセ写真だ-扶桑社版からの改悪<12>
★みんなニコニコ古墳を造ったと描く自由社版-扶桑社版からの改悪<13>
★錦の御旗で威圧したと書く自由社版-扶桑社版からの改悪<14>
★ナチスのユダヤ人迫害を消した自由社版-扶桑社版からの改悪<15>
★編集趣意書から「太平洋戦争」史観の自由社版-扶桑社版からの改悪<16>
★石原慎太郎を載せても都教委は採択しないぞ自由社版-扶桑社版からの改悪<17>
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