goo

★自由社版教科書に女系天皇論を潜り込ませた高森明勅

「新しい歴史教科書をつくる会」会員の中にはさまざまな不満が募っています。「なぜ育鵬社を訴えないのか」という間違った不満もありますが、次のような正しい不満もあります。
 
 なぜ女系天皇容認の高森明勅を副会長に(そもそも理事に)しているのか!
 
全くもっともです。「学者としてはとてつもなく低レベルであるがため、すべての大学が門前払いにした高森明勅は、何をもって生計をたてているのか、まったくわからない。“雑文業者”で職業不詳である」(中川八洋『小林よしのり「新天皇論」の禍毒』)と言われる彼は、妻の父が大東塾の大幹部(故・神屋二郎氏)で、自らの父も大東塾関係者であるという一点で保守の世界に置いてもらっているだけの男です。「『現住所』が民族系で、『思想本籍』が共産主義」(中川八洋『女性天皇は皇室廃絶』)だそうです。
 
それを「新しい歴史教科書をつくる会」は副会長なんかにするから本人は勘違いするのです。
 
さて、「新しい歴史教科書をつくる会」の自由社版歴史教科書p43には「神々の系図」が載っています→
 
自由社が文部科学省に提出した書類によると、自由社版歴史教科書の古代部分の「資筆者」(原文のまま)は高森明勅です。

 
この「神々の系図」は宮崎県や宮崎市の観光協会のパンフレット(右の写真)を盗用しているのですが、今はそれはおいておきます。
 
問題は高森明勅がなぜこれを載せたかったかです。高森は小林よしのりらとともに “皇室の祖先は女神である天照大神なんだから、皇統は女系継承でいいんだ” と言っています。この「系図」を見れば神代では天照大神―(アメノオシホミミの命)―邇邇芸命と女系継承して神武天皇につながっていることになっていますから、教科書に忍び込ませたのでしょう。
 
天照大神を持ち出した高森明勅らの女系天皇論に対して新田均氏は “アメノオシホミミの命は天照大神の実子ではなくスサノオの命の子であり、天照大神が養子にしたのだ” “だからアメノオシホミミの命はスサノオの命を父とする男系だ” “そのことは高森明勅自身が著書『はじめて読む「日本の神話」』に書いている” と明解に反論しています(新田均のコラムブログ←クリック)。
 
しかし、当ブログは新田均氏の生真面目な反論の仕方に必ずしも賛同しません。日本人は神棚に神宮大麻をお祀りし、天照大神を皇祖神として敬っていますが、天照大神を「女系天皇」と結びつけて考えることなどありません。だから高森明勅は「外国人」(中川八洋『皇統断絶』)とか「いったい何人(なにじん)であろう」(中川八洋『女性天皇は皇室廃絶』)と揶揄されるのです。神様は男女関係がなくても子供をつくれるのですから、人間の血統をあてはめる必要はありません。あくまで初代天皇は神武天皇であり、皇統は一貫して男系で継承されてきました。説明はそれで十分です。高森明勅に言うべきことはただ一つ。
 
 黙れ!高森明勅。
 
教科書に女系天皇論を潜り込ませるなど、もってのほかです。
 
一方で育鵬社の歴史教科書は「なでしこ日本史」というコラムで推古天皇を取り上げ、次のように書いています。
敏達天皇が病死し、その後、弟の崇峻天皇も殺され、皇位が空く事態となったため、有力豪族らの求めに応じて即位したのです。この皇女が日本最初の女帝・推古天皇でした。
推古天皇は、聡明な甥の聖徳太子を摂政に任じて国政をゆだね、多くの改革を行い、舒明天皇が即位するまでの36年間、中継ぎ役の女帝として、その大任を果たしました。
 
この部分の執筆者は渡部昇一先生です。女性天皇(もちろん男系)が本命である男系の男子が成長するまでの中継ぎ役であることを唯一明記している教科書が育鵬社の歴史教科書なのです。
 
最後に一言。
 
 チョロチョロするな!高森明勅。
 

※つくる会と反天皇 関連記事
 ★自由社創業者「天皇の戦争責任を明確にしないから総懺悔になる」
 ★自由社創業者「戦争責任とらせないでなぜ天皇を象徴にする」
 ★自由社創業者「天皇が責任をとらないのはどう考えてもおかしい」
 ★自由社創業者「天皇の戦争責任を明確にしない限り靖国問題は続く」
 ★朝敵・西尾幹二「天皇の存在必要ない」
 ★西尾幹二「日本会議はカルト教団」
 ★女系天皇容認本を出版する自由社
 ★ニセ「宮様」をありがたがる西尾・藤岡信者
 ★つくる会会長「天皇に戦争責任」―杉原誠四郎の歴史観〈2〉
トラックバック ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

★訴えても負けるから育鵬社の採択妨害を行う「つくる会」

「新しい歴史教科書をつくる会」の総会が6月30日に開かれました。去年も書きましたが、会場は親ソ派の頭目・松前重義(写真)ゆかりの東海大学校友会館です(自由社の創業者・石原萠記と松前重義の関係はこちら←クリック)。
 
私たちプロジェクトJのメンバーにも総会後の「懇親の集い」の招待状が届いていましたが↓
所用のため欠席させていただきました。

出席した「新しい歴史教科書をつくる会」会員の話によると、副会長の高森明勅は、受付を済ませて入っている人に対して「失礼ですがどちら様ですか」と“職務質問”をして「ほんとに失礼な奴だよ」と顰蹙を買っていたそうです。
 
理事を辞めた渡辺眞(元東京都日野市議)や東京三多摩支部事務局長の鏑木徹らがカントリーミュージックを披露したそうですが、緊張感が足りないのではないでしょうか。北朝鮮による侵攻前夜に宴会を開いていた韓国軍を思い出しました。
 
それに先立つ総会では、激論の末、例の扶桑社の教科書を継承している育鵬社の教科書は扶桑社の教科書を盗作している―というわけの分からない宣伝が「新しい歴史教科書をつくる会」の公式見解になったそうです。
 
そこで配られた「育鵬社歴史教科書盗作問題について」という文書は「倫理的に許されない行為」と吠えるだけで、提訴に言及していません。
 
そりゃそうでしょう。当ブログが下記記事で明らかにした通り、盗用を行っているのは自由社のほうですから、法的に訴えるわけにはいきません。
 
 ★自由社の「盗作」とつくる会の「倒錯」
 ★自由社による盗作の恥ずかしい証拠
 
文書には「この問題についてすでにインターネット等で、誤情報を含む多くの情報が錯綜しており」とあります。「誤情報」とは小山常実らによるデタラメ宣伝のことでしょう。
 
「国民へのアピール」という文書では「この事実を正しく国民の皆様に公表することにします。今後、この問題を早期に収束させるべく、歴史教科書における育鵬社及び自由社の執筆責任者同士の話し合いによる解決を求めていきます」としています。
 
「事実を正しく国民の皆様に公表する」というのは聞こえはいいですが、扶桑社の教科書を継承している育鵬社の教科書は扶桑社の教科書を盗作している―というわけの分からない宣伝を、「嘘も百回言えば本当になる」と唱えたヒトラーやスターリン、毛沢東のように繰り返すのでしょう(「盗作」以外にも、妄想の「中国共産党との関係」や最高裁も認定しなかった「謀略」を今ごろ持ち出している人がいますが、その種の誹謗中傷は厳しく法的責任を問われることになるでしょう)。
 
そして「新しい歴史教科書をつくる会」は育鵬社や渡部昇一さんら監修・執筆者に「話し合い」を強要します。当然拒否され、「こちらが誠実に話し合いを求めているのに拒まれた」と騒ぎます…。
 
そうやって攻撃を続け、次回の教科書検定結果が発表される平成27年春の前後に、育鵬社の採択を妨害するため敗訴を承知で裁判所に訴える―というのが「新しい歴史教科書をつくる会」の企みでしょう。
 
違うと言うなら、すぐに提訴して白黒はっきりさせてください。延ばせば延ばすほど採択妨害の意図が明白になりますよ。
トラックバック ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする