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★松本謙一vs藤岡信勝・石井竜生 同じ穴の狢-「新しい内紛をつくる会」


  ▲松本謙一さん                     ▲石井竜生さん      ▲藤岡信勝さん
自由社教科書編集室長を解任された松本謙一さん(前「新しい歴史教科書をつくる会」東京支部長)が「つくる会」会長の藤岡信勝さんと側近の石井竜生さん(推理作家)に対する恨み辛みを綴った告発文を楽しく読ませていただきました。
 
自由社教科書編集室長からの告発メール←クリック
 
この件について、松本さんと藤岡・石井さんそれぞれを支持する人から情報提供をいただいています。この人たちの仲間割れには興味はないのですが、告発文の中身について、いくつか整理しておきます。
 

↑自由社版のこういう反日・自虐や欠陥記述の担当が松本謙一さんであることはよく分かりました。
 
松本謙一(まつもと・けんいち) 昭和24年、東京都中央区生まれ。父は天皇嫌い、妹はクリスチャンで反戦主義者(Wikipediaより)。49年、月刊鉄道模型雑誌「とれいん」を創刊。平成12年から18年まで「新しい歴史教科書をつくる会」東京支部長。14年2月7日に開かれたつくる会のシンポジウムで、場内整理係であるにもかかわらず小林よしのりに野次を飛ばしたことで有名。自由社の取締役・教科書編集室長として教科書作成を任されたが、検定合格後の今年4月15日に解任された(本日現在、登記簿上はまだ取締役)。
 

↑自由社版市販本の表紙に「日本人の歴史」とは何の関係もないタイのガラクタを、さも日本の仏像であるかのように載せた(→連載6参照)のが石井竜生さんであることも判明しました。
 
石井竜生(いしい・たつお) 本名・石井龍雄。昭和15年、神奈川県横須賀市生まれ。東京都豊島区立小学校の警備員をしながら文筆活動を行った。都職労豊島支部の組合員だった。昭和63年、朝日新聞社の懸賞論文「明日への挑戦」で妻の弘子(作家としてのペンネームは井原まなみ)とともに準入選。平成8年に共産党系の「あゆみ出版」から著書を出版。藤岡信勝が共産党員時代からの知り合い。「文芸春秋から本を出した」「藤岡先生と産経新聞で対談した」が自慢のタネ。妻の弘子は自由社の取締役。
 
もちろん、両方の最高責任者は藤岡信勝さんです。
 
↓これは自由社が文部科学省に提出した著作編修関係者名簿です。


松本謙一さんの専門分野が文化史とは笑ってしまいました。立教大学を1年で中退した松本さんは、どこで文化史を学ばれたのでしょうか。ニーチェの伝記を書いたに過ぎない西尾幹二さんが「哲学史」と、無理やり歴史学者になっています。
 
告発文に出てくる「K.I.女史」は板倉京子さん、「両Sデザイナー」は佐々木也寸志さん、須藤美香さんです。この人たちについては大変気の毒だと思います。
 
印税(著作権料)の配分は
 松本謙一さん・板倉京子さんが2割強
 藤岡信勝さんが7割強
 その他の執筆者10人で残り数%を分け合う

 
とのことですが、藤岡信勝さんは扶桑社の著作権を侵害している上に随分がめついですね。西尾幹二さんや高森明勅さんは一体いくらもらえるのでしょうか。
坂本多加雄先生のご遺族は印税を受け取れるのでしょうか。そもそも著作編修関係者名簿では坂本先生の名前が「坂本多加男」と誤記されています。ふざけた人たちです。
 
藤岡信勝さんは当ブログが指摘した自由社版の欠陥をほぼ認め「松本謙一が悪い。文部科学省に訂正申請する」「扶桑社版のレベルに戻す」と言っているそうです。松本謙一さんには「極力扶桑社色を排除するよう」指示したのに、今度はコピー度を増すわけです。
 
前回も書きましたが、品質に不満がある商品を「最も優れている」と宣伝したり、税金で1万冊以上採択させたり、これから大幅訂正することが決まっている市販本を在庫一掃とばかりに売り続けることは商道徳に反する行為です。
 
なお、このブログで指摘した個所を訂正するなら必ずご連絡ください。掲載させていただきます。
project-justice@mail.goo.ne.jp
 
松本謙一さんは現在の「つくる会」について「スターリン、毛沢東、金日成と変わるところは無い個人崇拝誘導、独占支配体制の確立」と批判していますが、情報統制という面ではその通りでしょう。
 
「つくる会」は自由社版が検定で去年の12月にいったん不合格になったことを今でも隠していますし、藤岡信勝さんたちが扶桑社に教科書発行差し止めを求めて訴訟を起こした(→昨年11月25日付エントリー参照)ことも公表しませんでした。
 
その訴訟の判決が25日に言い渡されます。翌26日には藤岡信勝さんが八木秀次さんを名誉毀損だとして訴えた言いがかり訴訟(→昨年11月17日付エントリー参照)の控訴審判決があります(いずれも原告代理人は有名な福本修也弁護士)。
 
石井竜生さんは去年の10月31日、一審敗訴の後の記者会見で、記者でもないのに記者席から発言して「私は推理作家で、本を出しています」「裁判官は駄目だ。裁判員制度を導入しなければいけない」と意見を述べました。
  
「つくる会」副会長の高池勝彦さんは「裁判員制度に反対する会」の呼びかけ人ですが、民事訴訟にまで裁判員制度を導入しろと言う人がいると知ったら呆れるでしょう。
 
石井竜生さんは控訴審敗訴の記者会見でも記者席の中心で不当判決を叫ぶのでしょうか。
 
来週はいろいろ楽しい週になりそうです。
 
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