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★集団自決は軍命令だ-byつくる会の新発行元②


 「新しい歴史教科書をつくる会」の新しい発行元「自由社」(石原萠記社長)の月刊誌「自由」の6月号を買いました。石原萠記さん執筆の「巻頭言」の「リベラル」ぶりにはいつも敬服します。今回は沖縄戦集団自決をめぐる大阪地裁の判決を取り上げて、こう書いています。
 
<判決文は、「集団自決」に日本軍が深く関わっており、軍の命令があったと信ずるに足る相当の理由があったと結論したわけだが、言われる通り、わが国の軍隊は創設以来、天皇を三軍の総帥として厳しい軍律の下に将兵を育成し、国民を教育してきた。そして〝上官の命は朕(天皇)の命〟という天皇中心の国家組織を確立した。その根底には、日本文化伝統の神髄ともいうべき武士道精神が脈々と生きており、敵に捕らわれ、縄目の恥辱を受けるより、死の道を選べという精神が、全国民の間にも暗黙のうちに受容されてきたと言える>
 
 「集団自決に軍の深い関与があり、軍の命令があったと信ずるに足る相当の理由があったという判決はその通り」というわけです。その後の論旨はよく分らないのですが、
 
<問題は、現代日本で、伝統に育まれ生きている象徴・天皇制度下の日本人の心が、戦前からのこの制度に潜在する〝絶対服従〟の不幸な精神を排除・否定しない限り、戦中の個々の事態で〝正否〟を争い、その責任を論じても問題の根本的解決にはならないと思う>
 
 と、どうやら持論である「戦前の天皇制度否定論」を述べているようです(石原萠記さんは「自由」平成19年10月号で<明治以来の絶対天皇制度>と講座派のような言い回しをしています)。
 
 石原萠記さんが「AERA」昨年10月22日号で
 
<集団自決について、僕は軍に責任があると思う。当時は手投げ弾を渡されたら、それは自決しろということ。分かり切っている><昭和天皇の戦争責任もそう。それがなかったら誰に責任があるのか。責任をとらなかったことはどう考えてもおかしい>
 
 と話していることはこのブログで既に紹介しました。
  
 つくる会会長の藤岡信勝さんは<集団自決への「軍の関与」を認める必要はない。「軍の関与のもとに集団自決が起こった」という文を作ってみればわかるように、これは結局「軍命令説」や「軍の強制」と同じ虚構を教えることになる><「従軍慰安婦」問題で「軍の関与」がいかに国益を損なう混乱をもたらしたかを一考すればその危険は明らかだ>(平成19年10月24日付産経新聞「正論」欄)と主張してきました。
 
 こんな大事な問題で、つくる会会長と出版元社長の意見が食い違っていていいのでしょうか。
 
 「自由」6月号には、高名なフェミニスト議員で民主党ネクスト文部科学大臣の小宮山洋子さんへのインタビュー「男女平等に生きられる社会を!」が掲載されています。ジェンダーフリー論者必見です。民主党政権になって小宮山さんが文部科学大臣になったら、自由社の教科書検定もスムーズにいくかもしれませんね。
 
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