木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

嫌なこと

2015-11-13 23:48:31 | 忘れる
まだ20代のころ、車で10分足らずのお客さんのところへ納品をするために行った
そこは車が2台すれ違えるかどうかくらいの幅の道で、もうすでに一方通行になったところにあった
ちょうど着いた時にそのお客の2,3軒手前の家で葬儀があってしかもちょうど出棺の時に重なったようだ
道路いっぱいに人が溢れ、と言って一台の車を通すことくらいはできるそんな密度
いつもはそのお客の家の前、道路の右側にちょっとだけ車を停めて品物を降ろす
その日はそれが無理だったので少し先のところで停車して荷物を降ろした
そこは兄弟3人で仕事をしてて、長男が社長、次男が工場長、三男がただの工員だが、その家の跡取り
そんな同業者だった
その他に使ってる人は一人か二人なのだがその割には結構でかい仕事をしていた
うちもそこから月に50万から100万を超えるくらいの仕事を毎月もらっていたわけだ
実は恩あるお客様である

社長は親父より5歳若い その下の弟たちはそれなりに下で詳しく知らない
社長もお茶に誘ってくれるけど、たまには工場長が誘ってくれることもあった
最近は納品くらいで喫茶店にいくことはあまりないけど、当時はしっかり仕事してしっかり休んでいた


そういうお客でその状況、うっわと思いながら段ボールを持って工場の中に入った
その瞬間次男の工場長が怒鳴った
「こんな時に来るやつがあるか、バカ!」と
普段は結構優しくあれこれ教えてくれてた人の言葉で、正直固まってしまった
例えば前日に行ったときに 明日は葬式があるから時間ずらせて来いよ とか言われてたんならいざ知らず
何にも予備知識のない状態で行って、どう考えても他人に迷惑を掛けてはいないはず
工場長自身も普通に仕事着だし、なんで怒られるのか意味わからん状態
別に泣きはしないけど(笑)不信感に囚われたままその場を後にした

帰ってからも納得できずに、それからしばらくの間工場長が嫌いになった
この人は40代くらいで亡くなってしまった
別に僕の怨念のせいじゃないよ


最近あんまり後を引くストレスがないなぁ と思ったら思い出した

僕の仕事ストレスはそんな程度だ
まだ少しないわけじゃないが、苦労が多い人ほど充実した老後を送ってるわけでもないんだろうな
申し訳ないような気になる
まぁ細かい嫌なことはすぐ忘れる質なんだろうね
これはありがたいことだ
コメント (4)
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