木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

手帳

2011-05-09 22:37:59 | 仕事
この半年の間探しても探しても見つからないもの
それは手帳
信用金庫が昔々ただでくれた10cm×7cmの日付入りの普通の手帳だ
その日付は 1987年

僕が仕事しながらいつも付け、見ながら 製品の単価や製作工程使う刃物の種類などが書き込んである
小さな文字で書いてあるんで 自分の字なのに読めないところもある
仕事上の貴重なパートナーだ

それがどっかへ行っちゃった
半年間ずっと一人で仕事を強いられてきたわけだ
間違えて捨てるなどということはないはず・・


GWの真っただ中 5月2日 一週間前の出来事
ここで話すのを封印してたことがあった
考えようによっては非常に恐ろしいことで
すぐ話すとリアルによみがえってきそうだったから

ちょっと大きめのつまみを作っていた
57mm丸 厚みは24mmだ
これは倣い面取りという機械にかけて
高速回転してる刃物で一周すると製品が出来上がる

いかん 恐ろしさがよみがえってきた


トラブルがあった
 
切削する部分が大きすぎたんだろう
仕事やってて初めての大きなトラブル

材料が飛んで高速回転中の刃物が抑えの金属部分に当たって砕け散った
刃物の一部と抑えの芯
両方とも壊れた
機械の設計上トラぶったときには作業者と反対側へ飛ぶようになってるとはいえ
もしどこかに当たってこっちへ飛んできていたら
多分僕はもういないはず
それほどの事故だったと思う

鉄でできた50mmの円柱部分が行方不明になって
それを再生するために見本として飛んで行った現物を捜索中

機械の隙間から出てきたのが手帳だった

あれほど探して探して
こんな状況で出てきてくれた

欠損した部分は多分再生が可能だけれど
「記録」は取り戻せなかったはず
大きな犠牲を払ったけど、戻ってきてくれたことに感謝


ちょっと興奮してるんで今日の日記は乱れてるね
この興奮はやっぱりトラブルの残像だと思います

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする