木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

ラッキーマン

2009-05-18 18:43:18 | Weblog
午前中コメ返ししてる時に材木屋の親父さんが来た
僕もオヤジだが仕事で付き合ってる人は僕よりオヤジである
世間的に言えば爺さんが多い
それはとりもなおさずこの業界を端的に物語っている
お客さんの約100件中会社を除けば 僕より若い相手は片手に収まるくらいの件数しかない
それもかろうじて跡を継いでる個人会社で自分からこの世界に入ってきた人は稀有な存在です

話を戻すが材木親父の言うことにゃ
「まあ 仕事を辞めよかな  とおもっとる」
アラウンド70くらいの彼
仕方ないかもしれんね
もう完全に娘や息子を独立させて しかも「立派に」が付く
自分は厚生年金の年金がついてるんで(奥さんもらしい)毎月40万くらいは入ってくるだ
で、材木屋と言えばオレみたいなくそ役に立たんお客くらいしかいない(わけでもないが大きなお客さんも最近は扱い量がガタ減りらしい)
まだ50代くらいで子供でも育てていればそんなことも言ってられんが
とにかく材木屋だけでは食ってはいけん状態だそうだ
まあ僕から見ても趣味で仕事してるみたいなもんだったし 近いうちにそんなこと言ってくるんじゃないかと思ってた


でも話を聞いてるとこの人はいろいろ恵まれてる
子供も優秀だしいい学校を出て 彼の仕事関連のまあまあの規模の会社に就職させて
今はもう幹部クラス

娘も一流企業の旦那に嫁がせて何にも心配することもない

今日はこんな話を聞いた
S48年に小牧(昔からの名古屋空港があるところ)に材木を一時的に置くための市街化調整区域の土地を280坪ほど買った
坪単価が25000円とか そうすると700万
だんだんとお客さんの規模が小さくなってその土地の利用頻度が落ちてきたとき
小牧市から新球場の出入りの道路計画にかかってるので80坪ほど売ってくれないかという打診があった(平成の初め)
その80坪は市のいい値でいいから残りの200坪を市街化区域にしてくれないかと頼んだ
しかしそれは思うようにならず
で そんならいっそのこと全部買ってくれないか と言ったそうだ

そんなとき偶然というか必然でもあるけど その道路にかかって土地を明け渡す農家が
取られる分を土地で手当てして欲しい という申し出が市にあり
結局彼は坪単価16万で手放しに成功 約4500万
10数年持ってて3800万位の差益を得る
でもって でもってだよ
1500万ずつ3年にわたってもらったんだと
そうすると税金がかからんらしい
でもって それを定期にした
安全確実な定期預金
当時のレート知ってる? 年7~8%あったんよ
ということは10年の満期まで持ってると倍になる

とその利息が4500万位になってしまう 元金そのままで
そしてその4500万で息子と娘の住宅資金を提供しただとさ

すっごいついてるでしょ
こういう人も世の中にいるんだ
普段の行いがいいのかねぇ・・・

あやかりたいあやかりたい。。


最初にトラぶってるけどね (一番いい音と映像だったから)



コメント (18)
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