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スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

選手なりに

2018-09-21 00:38:05 | 考えてみたこと
野球の話が出たついでに。高校野球の名門、横浜高校の話。
魔物
年によってチームのカラーがしばしば変わる。投手を中心にした堅守のチームになる年もあれば、攻撃力を全面に出したチームになるときもある。これを見た記者が、「毎年、どういうチームカラーにするかをあらかじめ決めているのですか?」と聞いたとき、監督の回答は(正確ではないかも知れないが)、おおよそこんな感じであったと思う。
--「決めていない。入って来た選手を見て、その能力に合わせて、最大限に力が発揮できるチームカラーにする。『馬なり』というか、選手の個性と能力に合わせてチームカラーが決まる」
これは他の職業でも同じではあるまいか、と思う次第。ある程度の柔軟さが必要である。

長い箸で

2018-09-06 01:18:23 | 考えてみたこと
確か仏教の法話か何かであったと思う。以下のような話:
「天国と地獄は食事をする時に共通点がある。どちらも食事の時に長い、長い箸を使って食べるのだ。唯一の違いは地獄の人々はその長い箸で自分の口に食事を運ぼうとする、だから上手く食べられない。これに対し、天国の人々はその長い箸でお互いに他人に食事を食べさせる、だから上手く食事が食べられるのだ」
まあ、そうは言っても「お互いに、上手く」食事を食べさせ合う形を作るにはかなりの努力を必要とすると思うのだが、一つの理想形として思っていても良いと思う。日本の組織は、良くも悪くも内部で融通を利かせ合って助け合うと上手く回ることが多いのだ。

イチローのグラブのこと

2018-08-25 23:56:01 | 考えてみたこと
だいぶ前に雑誌で読んだこと。記憶は若干いい加減なので間違いがあったらご容赦を。

あのメジャーリーガー、イチローの話である。彼はグラブにこだわりが強く、これを日本の職人が作っていた。ある職人が新しくイチロー用のグラブを作る役を仰せつかる。彼は前の職人が作っていたグラブを取り寄せ、初めは「そのグラブにそっくりな」グラブを作ろうとした。しかしながらこれが上手く行かない。「上手く作れた」と思ってイチローにグラブを持っていっても「しっくりこない」と言われてしまう。何回かこれを繰り返したあと、ついにその職人は「前の職人が作ったもののマネをする」ことを止め、自分なりに「イチローにフィットすると思われる」グラブを作ることにする。そうして作ったグラブをイチローに持って行ったところ、ついに受け入れてもらえたとのこと。

この話を聞いて何となくしっくりくるものがあった。組織を運営するときも同様で、最初は他の組織のマネから始まっても、最後は自分たちなりの特性にマッチしたもの、独自のものが必要になってくるのであろう。
Wikipedia「イチロー」

手紙

2018-08-23 23:00:28 | 考えてみたこと
以前、あのスウェーデンと言えども手紙を書く習慣のある人が多く、また20歳台の人であっても「手紙の方が嬉しく感じる」というデータがあった。
メールよりも
こちら、現在の日本でもそうではあるまいか--と何となく感じる次第。現代の若者と言えども、Eメールよりも手紙、手紙よりも電話、電話よりも直接会う方が良いのではあるまいか。メールでの文面はどうしても息苦しさを感じてしまうものであろう。少し手紙や電話も試みてみることにしよう。

ルールのこと

2018-07-06 01:18:40 | 考えてみたこと
やや遅くなったが。

ワールドカップ2018で、日本がポーランド戦の最後の10分ほど「ボール回し」のようなことをして時間稼ぎをした。これは海外のメディアからも批判を受け、「負けているのにボール回しとは何事か」と非難を受けた。これは「フェアプレーポイント」という今大会のルールによるもので、グループリーグで勝ち点・総得失点差などが同点で2位に複数のチームが並んだとき、イエローカードの枚数で進出を決めるとしたルールがあったことによる。日本はたとえポーランド戦に負けても、同率2位のセネガルの方がイエローカードの枚数が多いため、最後の10分でイエローカードさえもらわなければ良かったのである。

確かにスポーツマンシップから考えればあまり褒められた行動でないことは確かで、試合後に西野監督自身も「本意ではない」とコメントしていた。ただ「試合前に、そこまできちんとルールを調べていた」ことは称賛されて良いだろう。この「フェアプレーポイント」、導入されたのは本大会からであり、しかもこれが実際に順位付けに適応されたのは今回の日本が史上初なのだ。事前に最新のルールについてどこまで調べ上げていたか、本部にもちゃんと確認を取っていたか。そして試合前にどのシチュエーションでどう振舞えばいいのか、色々なパターンでちゃんとシミュレーションできていたかどうか。これは簡単に見えて中々に大変な作業である。
グループリーグでのFIFAランキングを見るとポーランド8位、コロンビア16位、セネガル27位で日本は61位であり、しかも日本は直前の監督交代劇のドタバタもあった。1勝1敗1引き分けというのは実力から考えればかなり「出来過ぎ」ともいえる。これで予選を勝ち抜くには相当に知恵を絞らなければならなかった筈である。
Wikipedia「反則ポイント」

そして、これは他の仕事でも同じ。世の中新しいルールは次々に出来てくるものである。これらルールについて研究し、現在の組織がおかれた状況・組織の実力を考えあわせ、どうやれば上手く組織を乗せて行けるか、これは我々の世代以上で考えていかねばならない。色々と大変ではあるが頑張って行かねばならぬ。
ワールドカップ2018その3

若い人を

2018-06-18 22:15:58 | 考えてみたこと
次第に身体の衰えを自覚する。日曜日が仕事であったのだが、こうなると月曜日も中々調子が出ない。疲れてしまい、会議中も周囲の会話がしっくり頭に入ってこない感じである。昔はもう少し元気であった。それに最近は何事もメモを取らないと覚えきれない。困ったものである。最新の知識の勉強も、余程に頑張らないとついて行けない感がある。
ど忘れ
こうなると特に痛感する。組織には若い人の力が必要だ--。絶対に。若い人の勢い、新しいものに取り組んでいく勢いについて、自分自身が新しい人たちから吸収し学ばなくてはならない。若手を求める理由は下働きの労働力が欲しいからではない。若い人たちを成長させることはとりも直さず自分達自身の利益にもなる筈だからある。老いていく自分自身が活力を保つ唯一の方法でもある。若手の成長を組織として支援することで、組織そのものが若返っていくのである。
後輩が

長く

2018-06-10 20:23:51 | 考えてみたこと
会社を起業して、その経営をしていた方と話をして。「何か経営をしていく上でコツはあったのですか?」と聞くと一言。「私は、『一つのところとできるだけ長く付き合う』ということを信条としてきた」とのこと。取り引きをしていく上で、当然ものの値段が下がったり上がったりはある。そうなると「ある時はA社の方が安く売ってくれても、別の時はB社の方が安く売ってくれる」という事がしばしばある。ここで「今はこっちが安いから」と頻繁に取引先を変えるのはあまり得策ではないというのだ。多少の差には目をつむり、お得意様と長く信頼関係を築く方が良いというのだ。これは確かにそうかも。
仕事

60点を

2018-05-19 04:09:07 | 考えてみたこと
何かを始める時、100点を最初から目指すべきではない。まずは60点をとり、最初のうちは60点程度の仕事を継続することを考えるべきである。60点を取り続けていくうちに、次第にそれを70点に出来、80点に出来るようになっていく。最初から「100点以外は取らない!」と決めてしまい、その為にあれやこれやと計画すると遠大な計画になっていき、同時に実行までに時間がかかるようになる。かかるだけならいいが、途中で別の仕事が入り、情勢が変わり。。となっていくうちに、いつしか計画どころではなくなって行く。まずは60点程度のプランからスタートし、そこからノウハウを蓄積し、小さな改良を繰り返して段々に計画を大きくして行くのが吉である。なんとなく思いついたのでメモしておく。
小さな勝利を

テト攻勢

2018-04-21 02:53:47 | 考えてみたこと
役に立つかどうか分からないものをずっと努力していると書いたのであるが、
暗闇の中を
色々分析すると、「おそらくかなり高い確率であまり役に立たないのではないか」と想像される。これはちょっと空しい。ただ諸事情あって、やらない訳にも行かないのが辛いところ。

ただ、世の中「短期的・直接的には結果は良くなかったが、長い目で見ると戦局にはプラス方向に大きな影響があった」ということもまたしばしばある。いわゆる「戦術的敗北、戦略的勝利」というやつで、ベトナム戦争中の「テト攻勢」もその一つに挙げられよう。
Wikipedia「テト攻勢」

ベトナム戦争では1965年からアメリカ軍が本格的に介入を開始、ベトナムの共産勢力との戦闘を繰り広げた。農村地帯でのゲリラ戦が続くなか、1968年に共産勢力は南ベトナム全土での同時多発攻撃を計画する。祝日である旧正月(テト)の期間中、相手が油断している間に攻撃するという計画で、30万人以上の兵力を動員し、サイゴン、フエ、ダナンなどの大都市に対して1月30日に一斉攻撃を開始した。
当初はサイゴンのアメリカ大使館(この頃のアメリカ大使館はコンクリート壁で防御された要塞のような建物であった)に決死隊が突入して一時は占拠したりもしたが、やがて体勢を立て直したアメリカ軍に各地で押し返された。最終的に共産勢力側は3万人を超える戦死者を出し、また各地で拠点を失って軍事的には敗北することになった。この戦争当時、特派員としてサイゴンにいた近藤紘一氏の本などを読むと、ベトコンの兵士が「この頃が一番苦しかった」と述懐する下りが出てくる。

ところがである。この戦いが思わぬ副次的効果を生むことになった。アメリカのマスコミがこの戦争の詳細をテレビで報じたのである。アメリカ国民は「アメリカ軍は優勢で、戦争は終結間近である」との説明を受けていたのが、大都市が戦場になって血なまぐさい戦いが繰り広げられているところ、そして大使館が敵の決死隊に占拠され、それを奪還するためにアメリカ軍が自国の大使館に向けて攻撃をかけているところが報道されたのである。これはアメリカ国民に衝撃を与えた。アメリカ国内での反戦運動が盛り上がるという、当の共産勢力側も予想していなかった効果が得られたのである。かくてテト攻勢は戦争の転換点となり、最終的にアメリカはベトナムから撤退して終わることになった。

という訳で、「目標に向けて尽力すると、当初の目標の達成度は物足りなくとも、何かしら副次的な効果が発生することもあり得る」とは言えるのではないか、と考えるところ。どうなるでしょう。

成長

2018-04-15 19:10:38 | 考えてみたこと
若い人が成長していくところをまた見ることができた。成長には本人の才能、努力ももちろん大事なことであるが、「場慣れ」するということも単純だが案外に大事なことである。何回も何回もチャンスをもらう事で自然に緊張もしなくなり、かつ周囲の人間がどうやってそこを乗り越えているか、トラブルに対処しているかを目の前で見ることができる。日本ハムファイターズは今、二軍の若手選手に「打者なら結果に関わらず一定数の打席に立つこと、投手なら一定のイニング数を投げることを保証する」というやり方で結果を出していると聞く。若い人に生き生き働いてもらうためには、コンスタントにチャンスを与えて「場慣れ」させるという事を考えて良いのではないか、と感じる。どんなもんでしょう。
日本ハムファイターズのこと