紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

パリ・ドイツの旅・4

2008-06-29 11:17:09 | 5・旅の日記
■パリに別れを告げて

都会は苦手だといっていても、5日間もいると、なじんでしまう。
でも、とうとう旅立つ日がやってきた。

パリ・エスト駅。トントンが見送りにきてくれた。といっても、次に自分が旅立つ時の練習だわね。




初めてのTGV。
ヨーロッパの駅って、しみじみと旅情を感じる。




そういえば、25歳で初めてパリにきて、スイスに旅立った時のことを思い出した。
その頃、グリコのCMで若かりし頃の三浦友和さんが、ヨーロッパの列車に乗っているのがあった。歌は松坂しげるさん。
「♪美しい人生を~ 限りない喜びを~ この胸のときめきをあなたに~♪」
そのCMを見て、私もそういうときめきを味わってみたくて、ヨーロッパに絶対行ってみたいと思ったのだった。

東京駅のようなこんな大きな駅でも、自転車であたり前のようにホームを歩いている。時には、人混みの間をぬって、乗っていたりする。




そんなだから、乳母車だって、きっと車椅子だってらくらくだろう。




それじゃあね。と列車にのる私。



トントンの見送りを受けて、出発。



広々とした風景に、心ものびやかになる。




列車の中でサンドイッチを食べる。もちろんワインの小ビンつき。日本だと、こういう時はビールなのだけど、こちらではワインが合う感じ。




そうして、3時間列車に乗り、ドイツにやってきた。
乗換駅はシュツットガルト。そこで、切符を買って、直子さんが住むベーシックハイム行き列車に乗るはずだった。



ところが、ところがなのだ。ベーシックハイムまでのチケットを買おうとして、つまづいた。
ベーシックハイムのスペルをいれると、チケットの値段が出てくるはずなのだけど、そのスペルがわからず、手帳を出して調べているうちに、列車は出てしまった。

次の列車は、30分後。遅れたことを、迎えにきてくれる直子さんに知らせなくてはならない。
電話よ通じてくれ! と思って、携帯にかけたら、つながらない。自宅にかけたら、あ~つながって、やれやれ。お待たせしないですんだ。
そうして、やっとベーシックハイム駅にたどり着いたのだった。

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