Something to Feel

"I'm basically happy person."

ライブ小説

2009年06月05日 | BOOKS
本日はニコニコ生放送でライブ小説体験をしましたっ
(といっても閲覧中3回もブラウザがぶっ飛びやがりましたが)
ニコニコGTVチャンネル試験放送、中野k-cafeより生ちゅーけー

はじめの30分間は渡辺浩弐さんがその場でショートショートを書いていくという企画。
画面上にはちょっとななめになったモニタ画面(へんな描写だ)。
そこに文字通り小説が打ち込まれていくわけ。

これって面白くない?
普通、小説は完成品だよね。
でもこれは、著者の手から生まれるのと同時進行で、読者が読めちゃうんだよね。
しかも推敲してるとことかも見れちゃう。
渡辺さん惜しげなさすぎるぜ。
タイトルとかも完全には決まってないから、閲覧者のコメントとかからアイデアを拾ったり・・・
実際「ドアドア」ってタイトルはコメントからついたし

参加しないと面白味がいまいちわかんないと思うけど、
見始めると目が離せないのよこれがっ。トイレも行けねぃ。
そうまさにライブ。
ただ文字が紡がれるのがこんなにドキドキするとは

画面に入りきるサイズなどなど考慮したうえで、今回の小説は100文字縛り。
だいたい考えてあったとはいえ、30分間で3本書き上げていました。
外野(リアルにカフェにいたゲスト+ニコ生閲覧者)がわいわい言ってる中、
その状況を利用しながらの試みとはいえ、
瞬間瞬間に集中力を感じさせる渡辺さんスゴイなぁと思いました

日本語の100文字ってかなり情報盛り込めるんだね。
渡辺さんらしい黒っぽくオチが効くショートショート3本、
東京タワーのと、ドアドアと、女ってのは・・・っていうの。
書いている最中に見ている感じと、
「はい完成でーす」って言われてもういちど最初から読んで見た感じとで、
不思議と印象が変わるんだよね。
やはり「完成品」としての空気感を発するんだろうなあ。
ひとつめの東京タワーの作品が一番気に入ったかな。
自分も少しコメしたりして参加。おもしろかったー

後半は佐藤友哉さんと、トーク。やっぱり人気あるんだなあユヤタンは。
足もとみないってか、プロットいきづまるくらいなら最初から考えない、的スタンスはさすがー。
見習いたい。
目の前のものをどんどんやっていくうちに頂上についてた的な。

前半30分と後半30分で、明らかに時間のながれるはやさや密度が違ったー。
「クリエイター」で様々な活動されてるけれど、やっぱり自分は小説家な渡辺浩弐さんが好きかもな。
今回の試みは見たことのない感じで仕事場のぞいてるみたいだ。しかも大勢で。
小説家っていうとどうも不健康で孤高なイメージだったけど、
最近はそんなでもないんだね。
三島賞のユヤタンも、新刊売り切れ続出の村上春樹もすごいけど、
小説という形態そのものに新しい切り口で取り組んでいく渡辺浩弐もやっぱりソンケイなのだ
今後も注目

PCかたまったせいで寝るのが20分くらい遅くなった
コメント
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