9月18日はソプラノ友が受けるオーディションに、伴奏者として一緒に参加したのだった。
ある声楽クラスを受講するためのオーディションで、オペラアリアを1曲演奏する。
ムゼッタのワルツをやった。
かつて友とはじめて一緒に練習したときに偶然話が盛り上がった曲で、
私にとっては彼女との出会いとともに思い入れのある曲だったから、
こうやって一緒に演奏する機会を与えてくれて嬉しかった。
2分ちょっとくらいの短い曲だけれど、そのために3回スタジオに入った。
スタジオでは発声とかおしゃべりの時間もけっこうあったけど、こうやって曲を一緒に深めていく作業は大切だなって改めて思った。
「本番にいたるまでのプロセスが大切なんだよ」と豪語していたプチ師匠の言葉を改めて実感した。
最初に合わせたときから比べれば、お互いずいぶん自由にやれるようになった気がした。
自分が読み落としていた楽譜の中の指示がずいぶんあったということにも気づいた・・・
そして、今回はCではない人と、まったくしらない人たちの前で演奏した初めての伴奏だった。
仲間がいるところではC以外の人の伴奏もやったことあるけど、今回ははじめて独り立ちって感じ。
Cは身内なこともあり、特に待ち時間とか、無意識に気を遣わないですごしていたけど、
今回、歌い手さんとの当日の向き合い方、どうしたらいいのか少しだけ戸惑った、初めての感覚だったな。
まぁ、基本的にはお互いほっておき合うってことでいいと思うんだけど、
普段と全然違ったから・・・。かなり緊張してたように見えた。
そりゃそうだよね、オーディションだものね。
彼女の目的はオーディションに合格することであるわけだけど、
私の中では良い演奏をするという目的でとどまって、そこから先を本当に真剣に感じる事がうまくできなかった。
・・・とはいえ、結果として、彼女はめでたく合格して、クラスに通うことになったので、よかった!!
その連絡をもらってこちらもじわじわと、一生懸命やって本当によかったな~と充実した気持ちになった。
友はお仕事しながらもとても真剣に歌に取り組んでいて・・・
きっとこれからもどんどん上達するんだろうなー。
また弾かせてもらえるように、自分もひるまずにいかなきゃ。
で。
明日(10月8日)は久しぶりにCと一緒の演奏!
Cの師匠の門下生たちの発表会。
最近のわたしの本番にのぞむときの理想は、ウサイン・ボルトなんだー。
リラックスした緊張感とでもいうのか、、、
本番ステージ出る瞬間にガッと集中、それまでは良い緊張を含んだリラックスした状態でありたい。
すごく楽しみなんだけど、肝心のCの調子が・・・風邪がなおりきっていない。
この状況に向き合うのもなかなかプレッシャーである、、、
自分は元気だから・・・
ピアノは出向けばそこで楽器がまっていてくれるけど、
歌い手は自分が楽器だからなあ。ほんとうにメンテが大切だね。
ピアニストは咳が若干でてたって演奏できるけど、、、、
もう風邪ひいてるものはしかたがないので、この状況でやれることをやるしかないと思って、
本番の出来については心配してない、どう転がったってイイと思ってる。
ただ、せっかくの発表の場であるので、
お互い楽しい気持ちをもってのぞみたいんだよね。
なんとか明日の朝はCのテンションがもうちょっと上がってるといいんだけどなあ。
つらつらと書いてしまったが
さいきん、伴奏するときの心構えみたいのが、昔と変わってきている気がする。
まぁ、たいして弾けないことには変わらないのだが・・・
歌い手さんを「サポートしたい」という気持ちが以前より強いかも。
とはいえ、もちろん自分の表現も必要で、そのへんのバランスをこれから身につけていけたらいいなあ。
こういうことを言葉にして悩んでいるうちはまだまだっていうことなんだよね。
さらりさらりといけるようになりたいもんだ。
つことで、明日、はやく演奏やりたいな。うきっ。